JP2006344526A - 荷電粒子ビーム装置、及びtft基板検査装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置、及びtft基板検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 荷電粒子ビーム装置に新たな構成を付加することなく、加熱装置が発生する磁場の影響を低減する。
【解決手段】 荷電粒子ビーム装置は、対象物に荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム装置において、対象物を加熱する加熱装置1を備える。加熱装置1は、駆動電流の供給を受けて対象物を加熱し、この駆動電流が流れる流路は駆動電流の電流方向を互いに逆方向となる流路を備える。加熱装置の各流路は駆動電流が流れることで磁場を発生する。加熱装置の流路が発生する磁場は、荷電粒子ビームの経路上において互いの流路が生成する磁場を相殺する。これによって、加熱装置が発生する磁場が荷電粒子ビームに対する影響を低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、荷電粒子ビームを用いて、測定、検査、加工等を行う装置に関する。
電子ビームやイオンビーム等の荷電粒子ビームを対象物に照射することによって、対象物の測定、分析、検査を行う測定装置、分析装置、検査装置や、対象物を加工する加工装置が知られている。
このような荷電粒子ビーム装置の一例として、例えば、TFT基板に電子ビームを照射し、TFT基板から放出される二次電子を検出することによってTFT基板の欠陥検査を行うTFT基板検査装置が知られている。
上記したTFT基板検査装置の他、荷電粒子ビームを用いた測定装置や検査装置、あるいは加工装置では、一般にTFT基板の検査は常温で行っている。
例えば、TFT基板の検査を高温状態で行うことによって、常温では検出が困難であったTFT基板の欠陥についても、容易に検出を行うことができ、欠陥検出の効率を高めることが期待される。
上記の装置では、対象物を高温に加熱すると共に、処理中の対象物を高温状態を保持する必要があるため、測定装置、検査装置や加工装置内に加熱装置を配置する構成が有効であると考えられる。
加熱装置は、温度制御の容易性から加熱ランプやシーズヒーター等の電流駆動する加熱装置が候補として挙げられる。このような加熱装置では大電流が流れることで、周囲に磁場が発生する。荷電粒子ビームを用いた測定装置、検査装置や加工装置では、荷電粒子ビームの照射位置の位置精度が測定精度、検査精度、加工精度に大きく係わるため、加熱装置によって発生した磁場が荷電粒子ビームに与える影響が極力少ないことが望まれる。
一般に、荷電粒子ビームに対する磁場の影響を抑制する手法としては、荷電粒子ビームの経路や、加熱装置全体を磁気シールド材で覆うなどによってシールドすることが考えられる。
しかしながら、荷電粒子ビームを用いた装置が大型化した場合には、荷電粒子ビームの経路全体を磁気シールド材で覆うことは困難である。また、荷電粒子ビームの経路上には、荷電粒子ビームを制御するためのレンズ系が配置され、また、荷電粒子ビームの照射位置は、通常、磁気シールド材等の構造物を配置するに充分なスペースの余裕がないため、磁気シールド材によって磁場の影響を抑制する手法は有効的と言い難い。
したがって、荷電粒子ビームを用いた装置において加熱装置を設けるには、荷電粒子ビームを正確に制御するという要求と、限られたスペース内において磁場の影響を低減するという要求の2つの要求が求められている。
そこで、本発明は上記課題を解決して、荷電粒子ビーム装置に新たな構成を付加することなく、加熱装置が発生する磁場の影響を低減することを目的とする。
本発明の荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームとして電子ビームやイオンビームを用いることができる。電子ビームを用いた検査装置として、例えば、電子ビームをTFT基板に照射しTFT基板から放出される二次電子を検査するTFT基板検査装置があり、また、電子ビームを被測定物に照射し被測定物から放出される二次電子や反射電子等を検出して、被測定物の分析を行う分析装置がある。また、イオンビームを被加工物に照射することで微小加工を行うイオンビーム加工装置がある。
本発明の荷電粒子ビーム装置は、対象物に荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム装置において、対象物を加熱する加熱装置を備える。加熱装置は、荷電粒子ビームの照射位置、又は照射前位置、あるいはその両位置において対象物を加熱する。本発明が備える加熱装置は、駆動電流の供給を受けて対象物を加熱し、この駆動電流が流れる流路は駆動電流の電流方向を互いに逆方向となる流路を備える。この電流方向を互いに逆方向とするための構成として、電流方向が逆方向となるように流路の配置パターンを形成する構成や、形成された流路に流す電流方向を制御する構成とすることができる。
加熱装置の各流路は駆動電流が流れることで磁場を発生する。本発明の加熱装置の流路が発生する磁場は、荷電粒子ビームの経路上において互いの流路が生成する磁場を相殺する。これによって、加熱装置が発生する磁場が荷電粒子ビームに対する影響を低減することができる。
本発明の加熱装置の一態様は、複数の加熱ランプを備える構成である。この複数の加熱ランプを平行配置すると共に、隣接する加熱ランプを流れる電流方向が互いに逆方向となるように駆動電流の供給を制御する。
加熱ランプの配置と駆動電流の電流方向とを上記したように設定することによって、荷電粒子ビームの経路上では、隣接する加熱ランプに流れる電流によって発生する磁場は逆方向となって互いに相殺する。これによって、荷電粒子ビームの経路上での磁場による影響を低減することができる。なお、荷電粒子ビームは、電子ビームに対して適用する他、イオンビームに対しても適用することができる。
本発明は、荷電粒子ビームとして電子ビームを用いた電子ビーム装置を、TFT基板検査装置に適用することができる。本発明のTFT基板検査装置は、TFT基板への電子ビームの照射によってTFT基板を検査するTFT基板検査装置において、TFT基板に電子ビームを照射する検査室と、検査室内にTFT基板を導入するロードロック室とを備え、検査室及び/又はロードロック室はTFT基板を加熱する加熱装置を備える。加熱装置は、駆動電流の電流方向を互いに逆方向とする流路を備える構成とする。
加熱装置は、ロードロック室に並列配置した複数の加熱ランプ、及び/又は、検査室に設けるシーズヒーターとすることができる。加熱ランプは、隣接する加熱ランプ電流方向が互いに逆方向となるように配置する。また、シーズヒーターは、駆動電流の電流方向を互いに逆方向となるように配線する。
本発明のTFT基板検査装置によれば、加熱した状態のTFT基板に電子ビームを照射して基板検査を行うことができる。その際、電子ビームの経路上では磁場を相殺させることによって、電子ビームに対する磁場の影響を低減することができる。
本発明によれば、荷電粒子ビーム装置に新たな構成を付加することなく、加熱装置が発生する磁場の影響を低減することができる
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のTFT基板検査装置10を説明するための概略図である。TFT基板検査装置1は、TFT基板9を検査する検査室4、外部とTFT基板検査装置1との間でTFT基板9の搬出入を行うロードロック室(LL室)2、ロードロック室2と検査室4との間でTFT基板9の搬送を行う搬送室3を有する。
ロードロック室2は、外部と搬送室3との間でTFT基板9の導出入を行うと共に、導入されたTFT基板9aを加熱する加熱装置1を備える。加熱装置1は、大きな熱容量によってロードロック室2内に導入されたTFT基板9aを常温から高温検査を行う所定の高温状態まで急速に加熱する装置であり、例えばIR−ランプ等の加熱ランプを用いることができる。また、加熱装置1として加熱ランプ1aを用いる場合には、輻射熱をTFT基板9aに効率よく照射させるための構成として反射板1bを設けることができる。
搬送室3は、ロードロック室2と検査室4との間でTFT基板9の搬送を行う手段であり、例えば搬送ロボット3aを用いることができる。
検査室4は、導入されたTFT基板9bの基板検査を行うための機構を備える。また、検査室4は、TFT基板9bを保温して高温状態に保持する加熱装置6を備えることもできる。
基板検査を行う機構は、TFT基板検査装置10が通常に備える機構とすることができ、例えば、TFT基板上で電子ビーム等の荷電粒子ビームを走査させる荷電粒子ビーム源や試料ステージ、荷電粒子ビームの走査によって試料から放出される二次電子等を検出する検出器などを備える。図1に示す構成例では、荷電粒子ビーム源として電子ビームを照射する電子銃5を備え、試料ステージ4aと共に電子ビームを走査する。なお、検出器については省略している。
加熱装置は、検査室4内に必要に応じて設けることができる。検査室4内に加熱装置6を設けた場合には、ロードロック室2内の加熱装置1によって高温に加熱して搬送されたTFT基板9bを高温状態に保持する。加熱装置6は所定の高温状態を維持することを目的としているため、常温から高温に急速に加熱する加熱装置1よりも小さな熱容量で充分であり、例えばフィルムヒーターやシーズヒーター等を用いることができる。この加熱装置6が必要とする熱容量は小さくて済むため、その大きさは小型とすることができ、例えばTFT基板を支持する試料ステージに内蔵させることで、スペースが制限された検査室4であっても容易に配置することができる。
図2,図3は本発明の加熱装置の構成を説明するための斜視図及び断面図である。
ここで示す構成では、ロードロック室2の上方に検査室4が設けられる。検査室4に導入されたTFT基板9aは加熱装置1で加熱された後、搬送室を通って上方の検査室4に搬送される。検査室4に搬送されたTFT基板9bは、電子銃5(5A〜5E)によって電子ビーム11(11A〜11E)が照射され、放出された二次電子等を検出器(図示していない)によって検出する。
検査が終了したTFT基板9bは、搬送室を通って再びロードロック室2に搬送される。ロードロック室2に搬送されたTFT基板9cは、ロードロック室2の外部に導出される。
なお、図3では、ロードロック室2と外部との間でTFT基板を導出入するシャッタ、ロードロック室2と搬送室との間でTFT基板を搬送するシャッタ等については省略している。
加熱装置1は、ロードロック室2において、複数の加熱ランプ1aを所定間隔で並設することで構成される。図2,3では、加熱ランプ1A〜1Gを互いに所定の間隔を開けると共に平行させて配設する。並設した各加熱ランプ1A〜1Gには、隣接する加熱ランプの電流方向が互いに逆方向となるように駆動電流を流す。図3中に示す加熱ランプ1A〜1Gでは、駆動電流の電流方向を“・”と“×”の記号で示している。ここで、“・”は紙面の裏側から表側に向かう電流方向を示し、“×”は紙面の表側から裏側に向かう電流方向を示している。
図3の例は、加熱ランプ1A,1C,1E,1Gは紙面の表側から裏側に向かう方向に駆動電流が流れ、加熱ランプ1B,1D,1Fは紙面の裏側から表側に向かう方向に駆動電流が流れる場合を示している。これによって、隣接する加熱ランプの駆動電流の電流方向は互いに逆方向となる。
各加熱ランプ1A〜1Gに流れる駆動電流は周囲に磁場12を形成する。磁場12は、検査室4内において電子ビーム11A〜11Fの経路領域にも形成される。図3では、例えば、電子ビーム11Aの経路領域には、加熱ランプ1A〜加熱ランプ1Gが形成する磁場12A〜12Gが形成される。
なお、磁場強度は距離が長くなるほど小さくなるため、ここでは一つの電子ビームの経路領域に対して、距離が短い2つの加熱ランプが形成する2つの磁場について示している。例えば、電子ビーム11Aの経路領域に対しては、加熱ランプ1Aが形成する磁場12Aと加熱ランプ1Bが形成する磁場12Bを示し、電子ビーム11Bの経路領域に対しては、加熱ランプ1Bが形成する磁場12Bと加熱ランプ1Cが形成する磁場12Cを示している。
各磁場12A〜12Gの磁束の方向は、加熱ランプ1A〜1Gに流れる駆動電流の電流方向によって定まる。例えば、加熱ランプ1A,1C,1E,1Gが形成する磁場12A,12C,12E,12Gの方向は、駆動電流が紙面の表側から裏側に向かって流れるため、図3中の左から右に向かう方向となり、熱ランプ1B,1D,1Fが形成する磁場12B,12D,12Fの方向は、駆動電流が紙面の裏側から表側に向かって流れるため、図3中の右から左に向かう方向となる。電子ビームの経路領域には、複数の加熱ランプ1が形成する複数の磁場が形成され、これらの複数の磁場により合成磁場が形成される。
図4は、電子ビームの経路領域に形成される合成磁場を説明するための図である。図4では、電子銃5から放出された電子ビーム11の経路領域に、加熱ランプ1Xにより発生する磁場12Xと加熱ランプ1Yにより発生する磁場12Yが形成される状態を示している。なお、図4では、各磁場を1本の磁束線で示しているが、この磁束線は一例であり、電子ビーム11の経路領域の全体に形成される。なお、経路領域上の磁場強度は、加熱ランプからの距離に依存する。
加熱ランプ1Xに対して紙面の表側から裏側に向かって駆動電流を流すと、電子ビーム11の経路領域には図の左から右に向かう磁場12Xが形成される。また、加熱ランプ1Yに対して紙面の裏側から表側に向かって駆動電流を流すと、電子ビーム11の経路領域には図の右から左に向かう磁場12Yが形成される。なお、電子ビーム11に影響を与える磁場方向は、電子ビーム11のビーム方向に対して直交する方向であるため、ここでは、磁場の方向成分の内で、電子ビーム11のビーム方向と直交する磁場成分についてのみ考慮し、直交しない方向成分については省略している。
これらの磁場12Xと磁場12Yの方向は、電子ビーム11の経路領域において互いに逆方向であるため、両磁場は互いに相殺される。これにより、合成磁場の磁場成分の内で、電子ビーム11のビーム方向に対して直交する方向の磁場成分は低減される。
なお、図4では、2本の加熱ランプにより形成される合成磁場について示し、他の加熱ランプによる磁場については省略している。電子ビーム11の経路領域には、他の加熱ランプによる磁場も形成されるが、加熱ランプからの距離が長くなることから磁場強度が小さく、また、これらの磁場についても同様に相殺される。
また、加熱装置1の内、端部に配置された加熱ランプ装置により発生する磁場については、相殺する磁場が存在しない場合がある。このような場合には、TFT基板9の長さ(あるいは幅)に対して加熱装置1の長さ(あるいは幅)を大きくする構成や、磁気シールドによって、端部での磁場の相殺の不均一による影響を低減することができる。
図5は、電子ビームの経路領域において、ビーム方向と直交する方向の磁場成分が相殺される状態を説明するための斜視図である。ここでは、加熱ランプ1X,1Y,1Zが形成する磁場について示している。
加熱ランプ1X及び加熱ランプ1Zに流れる駆動電流の電流方向と、加熱ランプ1Yに流れる駆動電流の電流方向とを互いに逆方向として場合には、加熱ランプ1Xが発生する磁場12Xの磁場方向と、加熱ランプ1Yが発生する磁場12Yの磁場方向とは逆方向となって、少なくとも電子ビーム11Xのビーム方向と直交する方向の磁場成分は相殺される。また、加熱ランプ1Zが発生する磁場12Zの磁場方向と、加熱ランプ1Yが発生する磁場12Yの磁場方向とは逆方向となって、少なくとも電子ビーム11Yのビーム方向と直交する方向の磁場成分は相殺される。
この磁場成分の相殺によって、電子ビーム11は磁場による影響が低減され、磁場による電子ビームの照射位置のずれを低減することができる。
図6,7は、加熱ランプに流す駆動電流の電流方向と同一方向とした場合を説明するための概略断面図、及び斜視図である。加熱ランプ1X,1Y,1Zに対して同方向に駆動電流を流すと、電子ビーム11Xの経路領域にはそれぞれ同方向の磁場12X,12Yが形成され、互いに相殺されることがないため合成磁場13XYが形成される。また、電子ビーム11Yの経路領域にはそれぞれ同方向の磁場12Y,12Zが形成され、互いに相殺されることがないため合成磁場13YZが形成される。
この合成磁場13XY,13YZは、電子ビームのビーム方向と直交する方向の成分を有していているため、電子ビーム11X,11Y,11Zはこの合成磁場による影響を受けて変位し、電子ビームの照射位置にずれが生じることになる。
加熱装置1は、上記した構成に加えて、反射板1b及び均熱板1cを備える。反射板1bは、加熱ランプ1からの輻射熱をTFT基板9a側に反射する部材であり、Al(アルミニュウム)等の素材の表面を鏡面仕上げすることで構成することができる。また、均熱板1cは、加熱ランプ1aからの輻射熱を受けて加熱される。加熱ランプ1aから直接に伝達される輻射熱による加熱は不均一であるため、このままTFT基板を加熱すると、加熱ランプ1aに対する位置関係によって温度分布が不均一となる。
加熱ランプ1aとTFT基板9aとの間に配置した均熱板1cは、この加熱ランプ1aによる加熱の不均一さを解消して、TFT基板9aの温度分布を一様にする。加熱された均熱板1cは、良好な熱伝導性によって均一な温度分布となり、TFT基板9aを均一に加熱する。
なお、ここでは、隣接する加熱ランプの電流方向が互いに逆方向となるように駆動電流を流しているが、隣接する2本の加熱ランプを組とし、隣接する2本の加熱ランプを単位として電流方向が互いに逆方向となるように駆動電流を流してもよい。
図8は加熱装置の他の構成例を説明するための図である。図8に示す加熱装置は抵抗線を配設してなるシーズヒーターの例である。
図8(a)に示す加熱装置7は、抵抗線7a,7bを並設した短冊状に形成してなり、抵抗線7aと抵抗線7bとは流れる駆動電流の電流方向は逆方向となる。
また、図8(b)に示す加熱装置7は、図8(a)の配設パターンに加えてその端部の両側にも抵抗線7cを配設する構成である。これにより、端部において駆動電流の電流方向を逆方向とする。また、図8(c)に示す加熱装置7は、抵抗線7eを螺旋状に配設する構成である。
なお、上記した加熱装置を駆動する駆動電源は、直流電源あるいは交流電源のいずれとすることもできる。
直流電源を用いる場合には、例えば、加熱ランプが備える端子と、電源の正電圧及び負電圧の端子との接続関係を定めることで、駆動電流の電流方向が逆方向となるように設定することができる。
また、交流電源を用いる場合には、例えば、隣接する加熱ランプに流す電流の位相が逆方向となるように交流電流を制御することで、駆動電流の電流方向が逆方向となるように設定することができる
本発明は、荷電粒子ビームを用いた測定装置、検査装置、あるいは加工装置に適用することができる。
本発明のTFT基板検査装置10を説明するための概略図である。 本発明の加熱装置の構成を説明するための斜視図である。 本発明の加熱装置の構成を説明するための断面図である。 電子ビームの経路領域に形成される合成磁場を説明するための図である。 電子ビームの経路領域において、ビーム方向と直交する方向の磁場成分が相殺される状態を説明するための斜視図である。 加熱ランプに流す駆動電流の電流方向と同一方向とした場合を説明するための概略断面図である。 加熱ランプに流す駆動電流の電流方向と同一方向とした場合を説明するための斜視図である。 加熱装置の他の構成例を説明するための図である。
符号の説明
1…加熱装置、1a,1A〜1G、1X,1Y,1Z…加熱ランプ、1b…反射板、1c…均熱板、2…ロードロック室、3…搬送室、3a…搬送ロボット、4…検査室、4a…試料ステージ、5,5A〜5E…電子銃、6…加熱装置、7…加熱装置、7a〜7e…抵抗線、9,9a,9b,9c…TFT基板、10…TFT基板検査装置、11,11A〜11F,11X,11Y,11Z…電子ビーム、12,12A〜12F,12X,12Y…磁場、13XY,13YZ…合成磁場。

Claims (6)

  1. 対象物に荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム装置において、
    前記荷電粒子ビームの照射位置及び/又は照射前位置において対象物を加熱する加熱装置を備え、
    前記加熱装置は、駆動電流の電流方向を互いに逆方向とする流路を備える、荷電粒子ビーム装置。
  2. 前記各流路は、前記荷電粒子ビームの経路上において、互いの流路が生成する磁場を相殺する磁場成分を生成する、請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置。
  3. 前記加熱装置は複数の加熱ランプを備え、
    当該複数の加熱ランプを平行配置し、
    隣接する加熱ランプの駆動電流の電流方向を互いに逆方向とする、請求項1又は2に記載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 前記荷電粒子ビームは電子ビームである、請求項1乃至3に記載の荷電粒子ビーム装置。
  5. TFT基板への電子ビームの照射によってTFT基板を検査するTFT基板検査装置において、
    TFT基板に電子ビームを照射する検査室と、
    前記検査室内にTFT基板を導入するロードロック室とを備え、
    前記検査室及び/又は前記ロードロック室はTFT基板を加熱する加熱装置を備え、
    前記加熱装置は、駆動電流の電流方向を互いに逆方向とする流路を備える、TFT基板検査装置。
  6. 前記加熱装置は、前記ロードロック室に並列配置した複数の加熱ランプ、及び/又は、 前記検査室に設けるシーズヒーターであり、
    前記加熱ランプは、隣接する加熱ランプ電流方向が互いに逆方向となるように配置し、
    前記シーズヒーターは、駆動電流の電流方向を互いに逆方向となるように配線する、請求項4に記載のTFT基板検査装置。
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