JP2006344031A - 車両データ記憶装置および車両データ記憶方法 - Google Patents

車両データ記憶装置および車両データ記憶方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各々の異常検出項目ごとに応じて本来取得すべき車両データを抽出して記憶することを課題とする。
【解決手段】この車両データ記憶装置40は、水温センサおよび車速センサなどの各センサについて異常を検出した場合に、各センサの異常に対して記憶する車両データの種類を設定した関連テーブルを所持している。そして、水温センサ20に異常を検出すると、関連テーブルに基づいてデータの抽出を行う。具体的には、図1に示すように、水温センサ異常の際に抽出すべき車両データの種類として関連テーブルにおいて設定されている(例えば、テーブル値が○で表示されている)水温、車速などを、水温センサ20および車速センサ30から抽出して装置内部に記憶する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両に接続された複数の検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に所定の車両データを抽出して記憶する車両データ記憶装置および車両データ記憶方法に関する。
従来より、車両に搭載されているECU(electronic control unit:電子制御装置)には、車両に故障が発生した時点での車両データを記憶する機能が搭載され、故障発生時の状態を解析することによって車両修理に役立てられている(例えば、特許文献1参照)。そして、車両に異常が発生した際に記憶する車両データの種類(例えば、水温、車速、油温など)について主要なものだけ選定して、全ての異常検出項目(例えば、水温センサ異常や車速センサ異常など)に対して共通化することで、ECUの限られたマイコン記憶容量に保存する車両データ量の削減を図っている。つまり、どの異常検出項目に対しても常に同じ車両データを記憶している。
特開平7−20935号公報
しかし、上記した従来の技術は、以下に説明するように、適切な車両データを取得できず、車両の故障発生原因の調査をうまく行えない場合があるという問題点があった。
すなわち、全ての異常検出項目に対して記憶する車両データの種類を共通化すると、車両修理や故障時解析の現場において、本当に必要なデータが記憶できていない場合がある。例えば、全ての異常検出項目に対して水温データ、吸気温データ、油温データを共通化して記憶している場合に、EFI―ECU(electronic fuel injection-ECU:電子制御燃料噴射装置)の車両修理や故障時解析に必要なデータである車速データが記憶されていないという問題点があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、各々の異常検出項目ごとに応じて適切な車両データを抽出して記憶することが可能な車両故障時記憶システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両に接続された複数の検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に所定の車両データを抽出して記憶する車両データ記憶装置において、前記検知装置における異常発生時に抽出要とされる車両データの種類を当該検知装置ごとに規定した関連テーブルと、前記検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に、当該検知装置について前記関連テーブルを参照し、当該関連テーブルにおいて抽出要とされる車両データを抽出する車両データ抽出手段と、前記車両データ抽出手段によって抽出された車両データを記憶する車両データ記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記関連テーブルを製造時または製造後に設定するテーブル設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル設定手段は、前記検知装置に相関関係の強い車両データの種類について、前記関連テーブルの値を設定変更不可とすることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記車両データ抽出手段によって車両データを抽出した場合に、当該抽出した車両データの種類について前記関連テーブルの値を抽出不要に設定変更するテーブル制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、前記車両データ記憶装置への電源の供給時または途絶時に初期化することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、エンジン始動時または停止時に初期化することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、車両内電圧が低電圧時に初期化することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段は、前記検知装置の電圧値が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段は、前記検知装置の電圧値が一定値を超えた検知装置のみついて関連テーブルの値を変更することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段は、エンジンの回転数が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、上記の発明において、前記テーブル制御手段は、車速が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、上記の発明において、前記車両データ抽出手段は、前記関連テーブルの初期化の時点において車両データを抽出しないことを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、上記の発明において、前記車両データ抽出手段は、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更した時点において車両データを抽出しないことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、上記の発明において、車両に接続された複数の検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に所定の車両データを抽出して記憶する車両データ記憶方法において、前記検知装置における異常発生時に抽出要とされる車両データの種類を当該検知装置ごとに規定した関連テーブルと、前記検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に、前記関連テーブルの当該検知装置に対応する所定行を参照し、当該関連テーブルにおいて抽出要とされる車両データを抽出する車両データ抽出工程と、前記車両データ抽出手段によって抽出された車両データを記憶する車両データ記憶工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項1または14の発明によれば、この車両データ記憶装置は、異常が検出された検知装置のそれぞれに対応した関連テーブルにしたがって車両データを抽出して記憶するので、各々の異常検出項目ごとに応じて適切な車両データを抽出して記憶することでき、記憶した車両データを利用して車両修理や故障時解析行うことが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、この車両データ記憶装置は、検知装置のそれぞれに対応した関連テーブルを製造時または製造後で設定するので、関連テーブルの設定に自由度を持たせることが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、この車両データ記憶装置は、検知装置に相関関係の強い車両データの種類について関連テーブルの値を設定変更不可にするので(例えば、水温センサについて水温データは常に記憶される)、車両の安全確保を最低限確保するために必要な車両データを抽出して記憶することが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、この車両状態記憶装置は、車両データを抽出した関連テーブルの値を車両データ抽出不要に設定変更する(例えば、テーブル値を○から×に書き換える)ので、検知装置の異常に対して同じ車両データを繰り返し抽出して記憶することを防止することが可能となる。
また、請求項5の発明によれば、この車両データ記憶装置は、この車両データ記憶装置への電源の供給時または途絶時(例えば、イグニッションスイッチのオン時またはオフ時)に車両データ抽出不要に設定変更された関連テーブルの値を初期化する(例えば、テーブル値を×→○に戻す)ので、エンジン点火の時点から車両データ抽出処理を実行することが可能となる。
また、請求項6の発明によれば、この車両データ記憶装置は、エンジンの始動時または停止時(例えば、スタータースイッチのオン時またはオフ時)に車両データ抽出不要に設定変更された関連テーブルの値を初期化する(例えば、テーブル値を×→○に戻す)ので、エンジン始動の時点から車両データ抽出処理を実行することが可能となる。
また、請求項7の発明によれば、この車両データ記憶装置は、車両に搭載されたバッテリーが低電圧時に車両データ抽出不要に設定変更された関連テーブルの値を初期化する(テーブル値を×→○に戻す)ので、不安定な状態が考えられる車両のデータ抽出処理を改めて実行することが可能となる。
また、請求項8の発明によれば、この車両データ記憶装置は、検知装置の電圧値が一定値を超えた場合に、関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更する(例えば、関連テーブルの値の一部を○→×にする)ので、車両データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
また、請求項9の発明によれば、この車両データ記憶装置は、検知装置の電圧値が一定値を超えた検知装置のみについて関連テーブルの値を変更するので、車両データ抽出記憶処理の負担を軽減することが可能となる。
また、請求項10の発明によれば、この車両データ記憶装置は、エンジンの回転数が一定値を超えた場合に、関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更するので、車両データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
また、請求項11の発明によれば、この車両データ記憶装置は、車速が一定値を超えた場合に、関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更するので、車両データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
また、請求項12の発明によれば、この車両データ記憶装置は、関連テーブルの初期化の時点において車両データを抽出しないので、車両修理や故障時解析に不必要な車両データを抽出して記憶するのを防止することが可能となる。
また、請求項13の発明によれば、この車両データ記憶装置は、関連テーブルの再設定の時点において車両データを抽出しないので、車両修理や故障時解析に不必要な車両データを抽出して記憶するのを防止することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車両データ記憶装置および車両データ記憶方法の実施例を実施例1と実施例2に分けて詳細に説明する。
以下の実施例1では、車両データ記憶装置の概要および特徴、車両データ記憶装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[車両状態記憶装置の概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る車両データ記憶装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る車両データ記憶装置の概要を説明するための図である。同図に示すように、車両データ記憶装置40は、水温センサ20および車速センサ30などの各センサと所定のバス50などで接続されて構成される。
ここで、車両データ記憶装置40は、車両に故障が発生した時点での車両データを記憶するものであるが、各々の異常検出項目(例えば、水温センサ異常や車速センサ異常など)ごとに応じて適切な車両データを抽出して記憶する点に主たる特徴がある。この主たる特徴について簡単に説明すると、この車両データ記憶装置40は、水温センサ20および車速センサ30などの各センサにおける異常発生時に、装置内部に記憶する車両データの種類を規定した関連テーブルを所持している。
具体的には、この関連テーブルには、例えば、図1に例示すように、水温センサにおける異常発生時に記憶する車両データの種類として水温や車速などが規定されている(例えば、関連テーブルの値が○で表示されている)。また、この関連テーブルには、車速センサ異常発生時に記憶する車両データの種類として車速などが規定されている。なお、関連テーブルは、車両データ記憶装置40の製造時にあらかじめ設定されている。
そして、この車両データ記憶装置40は、各センサに異常を検出すると、関連テーブルに基づいてデータの抽出を行う。具体的には、水温センサの異常を検出した場合に、例えば、図1に例示すような関連テーブルの水温センサ異常に対応する行を参照して、水温や車速についてのデータなどを、水温センサ20および車速センサ30などから抽出して装置内部に記憶する。また、同様に、車速センサに異常を検出した場合には、関連テーブルの車速センサ異常に対応する行を参照して、車速のデータなどを、車速センサ30などから抽出して装置内部に記憶する。
なお、電源の供給は、例えば、図1に示すようにイグニッションスイッチ(IG)をオンすることで行い、電源の途絶はオフすることで行う。また、エンジンの始動は、スタータスイッチ(STA)をオンすることで行い、エンジンの停止はオフすることで行う。
このように、実施例1に係る車両データ記憶装置40は、異常が検出されたセンサのそれぞれに対応した関連テーブルにしたがって車両データを抽出して記憶するので、各々の異常検出項目ごとに応じて適切な車両データを抽出して記憶することができ、記憶した車両データを利用して車両修理や故障時解析を行うことが可能となる。
[車両状態記憶装置の構成(実施例1)]
次に、図2および図3を用いて、図1に示した車両データ記憶装置40の構成を説明する。図2は、車両データ記憶装置40の構成を示すブロック図であり、図3は、実施例1に係る車両データ抽出後に関連テーブルの値が設定変更された状態を示す図である。図2に示すように、この車両データ記憶装置40は、通信制御IF部41と、記憶部42と、制御部43とから構成される。
このうち、通信制御IF部41は、水温センサ20および車速センサ30などの各センサや、外部ツール10との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する手段である。具体的には、後述するデータ抽出部43cによって各センサから車両データの抽出を行う際にその車両データを中継する。
記憶部42は、制御部43による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、関連テーブル42aと、データ記憶部42bとを備える。なお、データ記憶部42bは、特許請求の範囲に記載の「データ記憶手段」に対応する。
このうち、関連テーブル42aは、後述するテータ抽出部43cによる各センサからのデータ抽出に関する各種の情報を記憶する手段であり、具体的には、図1に例示するように、水温センサ異常や、車速センサ異常などの各異常検出項目に応じて抽出を要する車両データの種類を設定して構成される(例えば、抽出を要する車両データについては関連テーブル内において○で示され、抽出を要しない車両データについては×で示される)。
データ記憶部42bは、関連テーブル42aに基づき後述するデータ抽出部43cにより各センサから抽出したデータを記憶する手段であり、具体的には、水温センサが異常である場合に、後述するデータ抽出部43cにより抽出された水温データおよび車速データなどを記憶して構成される。
制御部43は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、異常検出部43aと、テーブル制御部43bと、データ抽出部43cとを備える。なお、データ抽出部43cは、特許請求の範囲に記載の「データ抽出手段」に対応する。
このうち、異常検出部43aは、各センサのセンサ値(電圧値)の異常を検出する処理部であり、具体的には、各センサのセンサ値が各センサについて設定された所定の閾値を越えるか否かによって異常を検出する。そして、異常を検出したセンサを特定する信号をデータ抽出部43cに対して送る。
テーブル制御部43bは、関連テーブル42aの設定を制御する処理部であり、具体的には、図3に例示するように、水温センサ20に異常が検出された場合に、水温センサ異常に関する車両データを抽出したデータ抽出部43cからの信号を受け付けて、水温センサ異常に関する車両データを繰り返し抽出しないようにテーブル値を設定変更(○→×)する。
データ抽出部43cは、異常が検出されたセンサについて関連テーブル42aに基づきデータを抽出する処理部であり、具体的には、水温センサに異常が検出された場合に、抽出する車両データの種類を設定している関連テーブル42aのテーブル値に基づき水温データおよび車速データなどを抽出する。
[データ抽出処理(実施例1)]
次に、図4を用いて、車両データ記憶装置によるデータ抽出処理を説明する。図4は、実施例1に係るデータ抽出処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、車両データ記憶装置40において定期的に繰り返されるデータ抽出処理が開始されると(ステップS401肯定)、データ抽出部43cは、関連テーブル42aから順次一行ずつ読み出す(ステップS402)。続いて、異常検出部43aにおいて、データ抽出部43cにより関連テーブル42aから読み出された一行に対応するセンサについて異常が検出されている場合には(ステップS403肯定)、異常検出部からの信号を受け付けてデータ抽出部43cは、車両データ抽出を行う。
ここで、データ抽出部43cは、関連テーブル42aに基づき車両データの抽出を行うが、その際、読み出し行におけるテーブル値が「○」(例えば、水温センサ異常の行については、水温および車速などが○)になっている車両データ抽出を実行する(ステップS404)。この車両データ抽出を実行した後、データ抽出部43cは、テーブル制御部42bに対して車両データを抽出した関連テーブル42aにおける読み出し行を特定する信号を送る。
この信号を受けて、テーブル制御部42bは、データ抽出部43cによってデータ抽出を実行した行のテーブル値を「○」から「×」に設定変更する(ステップS405)。そして、データ抽出を実行した行が関連テーブル42aにおいて最終行である場合には(ステップS406肯定)、車両データ記憶装置40はデータ抽出処理を終了する。
ここで、ステップS403の説明に戻ると、データ抽出部43cは、関連テーブル42aから読み出した一行に対応するセンサについて異常が検出されていない場合には(ステップS403否定)、関連テーブル42aから再び次行の読み出しを行う。
また、ステップS406の説明に戻ると、データ抽出部43cは、関連テーブル42aから読み出した行が最終行でない場合には(ステップS406否定)、関連テーブル42aから再び次行の読み出しを行う。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、この車両データ記憶装置40は、異常が検出されたセンサのそれぞれに対応した関連テーブルにしたがってデータを抽出して記憶するので、各々の異常検出項目ごとに応じて本来取得すべき別々の車両データを抽出して記憶することでき、記憶した車両データを利用して車両修理や故障時解析を行うことが可能となる。
また、実施例1によれば、この車両データ記憶装置40は、車両データを抽出した関連テーブルのテーブル値について車両データを抽出しないように設定変更する(例えば、テーブル値を○から×に書き換える)ので、センサの異常に対して同じ車両データを繰り返し抽出して記憶すること防止することが可能となる。
さて、これまで実施例1に係る車両データ記憶装置ついて説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例2に係る車両データ記憶装置として、種々の異なる実施例を(1)〜(6)に区分けして説明する。
(1)関連テーブルの設定
上記の実施例1では、関連テーブルを車両データ記憶装置の製造時にあらかじめ設定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図1に例示するような、外部ツール10を接続して工場から出荷された後(例えば、車両販売業者が店頭において車両を販売している実際の現場など)に設定してもよい。これにより、関連テーブルの設定に自由度を持たせることが可能となる。
(2)テーブル値の設定変更不可
上記の実施例1では、関連テーブルを製造時または製造後に設定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサに相関関係の強い関連テーブルにおけるテーブル値(例えば、関連テーブルにおける水温センサ異常についての水温のテーブル値)について設定変更不可(○から×に書き換えることができない)としてもよい。これにより、車両の安全確保を最低限確保するために必要なデータを抽出して記憶することが可能となる。
(3)関連テーブルの初期化
上記の実施例1では、車両データを抽出した関連テーブルにおけるテーブル値を車両データ抽出不要に設定変更する(例えば、テーブル値を○→×に書き換える)場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図1に示すようなイグニッションスイッチ(IG)をONまたはOFFすることによって、車両データ記憶装置への電源を供給または途絶する際に、設定変更された関連テーブルのテーブル値を(図5参照)初期化する(例えば、テーブル値を×→○に戻す)ようにしてもよい。これにより、エンジン点火の時点からデータ抽出処理を実行することが可能となる。
また、本発明はこれに限定されるものではなく、図1に示すようなスタータスイッチ(STA)をONまたはOFFすることによって、エンジンを始動または停止する際に、設定変更された関連テーブルのテーブル値を初期化する(例えば、テーブル値を×→○に戻す)ようにしてもよい。これにより、エンジン始動の時点からデータ抽出処理を実行することが可能となる。
また、本発明はこれに限定されるものではなく、車両内電圧が低電圧時に設定変更された関連テーブルのテーブル値を初期化する(例えば、テーブル値を×→○に戻す)ようにしてもよい。これにより、不安定な状態が考えられる車両のデータ抽出処理を改めて実行することが可能となる。
(4)関連テーブルにおけるテーブル値の再設定
上記の実施例1では、センサに異常が検出された場合に関連テーブルのテーブル値に基づいてデータ抽出を実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に例示するように、センサの電圧値が一定値を超えた時点で抽出すべき車両データの種類を変更するため関連テーブルのテーブル値を再設定する(例えば、関連テーブルのテーブル値の一部を○→×にする)ようにしてもよい。これにより、データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
また、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図7に例示するように、所定のセンサ(電圧値が一定値を超えたセンサ)に対応する関連テーブルのみについて車両データを抽出するように関連テーブルのテーブル値を再設定するようにしてもよい。これにより、データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
また、本発明はこれに限定されるものではなく、エンジンの回転数が一定値を超えた時点で抽出すべき車両データの種類を変更するため関連テーブルのテーブル値を再設定するようにしてもよい。これにより、データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。また、本発明はこれに限定されるものではなく、車速が一定値を超えた時点で抽出すべき車両データの種類を変更するため関連テーブルのテーブル値を再設定するようにしてもよい。これにより、データ抽出処理の負担を軽減することが可能となる。
(5)データ抽出処理の待機
上記の実施例1では、センサに異常が検出された場合に関連テーブルのテーブル値に基づいてデータ抽出を実行する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、関連テーブルの初期化の時点において車両データを抽出しないようにしてもよい。これにより、車両修理や故障時解析に不必要なデータを抽出して記憶するのを防止することが可能となる。
また、本発明はこれに限定されるものではなく、関連テーブルにおけるテーブル値の再設定の時点において車両データを抽出しないようにしてもよい。これにより、車両修理や故障時解析に不必要なデータを抽出して記憶するのを防止することが可能となる。
(6)装置構成
図2に示した車両データ記憶装置40の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、車両データ記憶装置40の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、テーブル制御部43bとデータ抽出部43cを統合するなど、各構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明に係る車両データ記憶装置および車両データ記憶方法は、車両に故障が発生した時点での車両データを記憶するのに有用であり、特に、各々の異常検出項目ごとに応じて本来取得すべき車両データを抽出して記憶する場合に適する。
実施例1に係る車両データ記憶装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る車両データ記憶装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るデータ抽出後の関連テーブルにおけるテーブル値が設定変更された状態を示す図である。 実施例1に係るデータ抽出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る関連テーブルの初期化を示す図である。 実施例2に係る関連テーブルにおけるテーブル値が再設定された状態を示す図である。 実施例2に係る所定のセンサについて関連テーブルにおけるテーブル値が再設定された状態を示す図である。
符号の説明
10 外部ツール
20 水温センサ
30 車速センサ
40 車両データ記憶装置
41 通信制御IF部
42 記憶部
42a 関連テーブル
42b データ記憶部
43 制御部
43a 異常検出部
43b テーブル制御部
43c データ抽出部

Claims (14)

  1. 車両に接続された複数の検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に所定の車両データを抽出して記憶する車両データ記憶装置において、
    前記検知装置における異常発生時に抽出要とされる車両データの種類を当該検知装置ごとに規定した関連テーブルと、
    前記検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に、当該検知装置について前記関連テーブルを参照し、当該関連テーブルにおいて抽出要とされる車両データを抽出する車両データ抽出手段と、
    前記車両データ抽出手段によって抽出された車両データを記憶する車両データ記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする車両データ記憶装置。
  2. 前記関連テーブルを製造時または製造後に設定するテーブル設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両データ記憶装置。
  3. 前記テーブル設定手段は、前記検知装置に相関関係の強い車両データの種類について、前記関連テーブルの値を設定変更不可とすることを特徴とする請求項2に記載の車両データ記憶装置。
  4. 前記車両データ抽出手段によって車両データを抽出した場合に、当該抽出した車両データの種類について前記関連テーブルの値を抽出不要に設定変更するテーブル制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の車両データ記憶装置。
  5. 前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、前記車両データ記憶装置への電源の供給時または途絶時に初期化することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  6. 前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、エンジン始動時または停止時に初期化することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  7. 前記テーブル制御手段によって設定変更された前記関連テーブルの値を、車両内電圧が低電圧時に初期化することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  8. 前記テーブル制御手段は、前記検知装置の電圧値が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  9. 前記テーブル制御手段は、前記検知装置の電圧値が一定値を超えた検知装置のみついて関連テーブルの値を変更することを特徴とする請求項8に記載の車両データ記憶装置。
  10. 前記テーブル制御手段は、エンジンの回転数が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  11. 前記テーブル制御手段は、車速が一定値を超えた場合に、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更することを特徴とする請求項4に記載の車両データ記憶装置。
  12. 前記車両データ抽出手段は、前記関連テーブルの初期化の時点において車両データを抽出しないことを特徴とする請求項1に記載の車両データ記憶装置。
  13. 前記車両データ抽出手段は、前記関連テーブルにおいて抽出要と規定されている車両データの種類を変更した時点において車両データを抽出しないことを特徴とする請求項1に記載の車両データ記憶装置。
  14. 車両に接続された複数の検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に所定の車両データを抽出して記憶する車両データ記憶方法において、
    前記検知装置における異常発生時に抽出要とされる車両データの種類を当該検知装置ごとに規定した関連テーブルと、
    前記検知装置のいずれかにおいて異常が発生した場合に、前記関連テーブルの当該検知装置に対応する所定行を参照し、当該関連テーブルにおいて抽出要とされる車両データを抽出する車両データ抽出工程と、
    前記車両データ抽出手段によって抽出された車両データを記憶する車両データ記憶工程と、
    を含んだことを特徴とする車両データ記憶方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019064552A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 株式会社デンソー 電子制御装置

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