JP2006343356A - ギターの木製胴、この木製胴を備えるギター、及びギターの木製胴の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 様々な形状の木製胴を低コストかつ簡単に成形できるギターの木製胴とその製造方法、及び、この木製胴を備えるギターを提供する。
【解決手段】 複数の帯状木材を織って形成した木製織物を、所定の胴形状をなすように曲折した木製織物部と、該木製織物部の少なくとも一面に塗布した熱硬化性樹脂を硬化させた硬化樹脂部と、を備えることを特徴とするギターの木製胴。
【選択図】 図13
【解決手段】 複数の帯状木材を織って形成した木製織物を、所定の胴形状をなすように曲折した木製織物部と、該木製織物部の少なくとも一面に塗布した熱硬化性樹脂を硬化させた硬化樹脂部と、を備えることを特徴とするギターの木製胴。
【選択図】 図13
Description
本発明は、ギターの木製胴の製造方法に関する。
ギターの胴は裏板と、裏板の周縁部に接続された側板とにより構成され、側板の表側には共鳴板(表甲)が取り付けられるようになっており、この胴は元来、木材によって製造されていた。胴を木製にすることにより、自然な音が得られるとともに、優しい肌触り及び風味が得られていたが、木製胴には以下のような欠点があった。
即ち、胴の内部空間は、弦の振動を音波の干渉によって減衰させずに、弦の振動を共鳴させる形状であるのが好ましい。このため、胴は、音波を効率よく受け止め、その音波を該内部空間内で反響させるパラボナアンテナのような湾曲形状であるのが好ましい。しかし、木製胴は職人の手作業によって作られるため、木材によって側板と裏板が一体的な湾曲形状をなす木製胴を製造するのは難しかった。さらに、側板と裏板を別々に作った後に、この側板と裏板を接合して木製胴を完成させていたので、生産性が悪かった。
即ち、胴の内部空間は、弦の振動を音波の干渉によって減衰させずに、弦の振動を共鳴させる形状であるのが好ましい。このため、胴は、音波を効率よく受け止め、その音波を該内部空間内で反響させるパラボナアンテナのような湾曲形状であるのが好ましい。しかし、木製胴は職人の手作業によって作られるため、木材によって側板と裏板が一体的な湾曲形状をなす木製胴を製造するのは難しかった。さらに、側板と裏板を別々に作った後に、この側板と裏板を接合して木製胴を完成させていたので、生産性が悪かった。
そこで近年は、合成樹脂を圧縮成形して胴を成形することが行われている(例えば、特許文献1)。合成樹脂を圧縮成形すれば、裏板と側板が一体の湾曲形状であっても、胴を安価かつ簡単に製造できる。
特開昭48−031929号
しかし、材料の性質として気泡を全く含まない合成樹脂製の胴を用いたギターは、蜂の巣状の多孔質からなる木材を胴にしたギターに比べ、自然な音を奏でず人工的に作られた不自然な音になりやすい。
さらに、胴を合成樹脂によって成形する場合も、胴の表側に接合する共鳴板には木製のものを使用するのが一般的である。しかし、合成樹脂製の胴と木製の共鳴板は振動特性が異なるため、共鳴板で生じた振動が胴に自然に伝わらず、共鳴板と胴の接合部において共鳴板のみが上下反復運動を繰り返そうとする。そして、この上下反復運動によって、接合部に破損の原因となる振動疲労が生じるため、胴を合成樹脂製にする場合は、木製胴に比べて、共鳴板と胴をより強固に接合する必要がある。しかし、このように共鳴板と胴を強固に接合すると共鳴板の振動が制限されてしまい、振動しにくいギター、即ち音量が小さなギターになってしまう。
さらに、胴を合成樹脂によって成形する場合も、胴の表側に接合する共鳴板には木製のものを使用するのが一般的である。しかし、合成樹脂製の胴と木製の共鳴板は振動特性が異なるため、共鳴板で生じた振動が胴に自然に伝わらず、共鳴板と胴の接合部において共鳴板のみが上下反復運動を繰り返そうとする。そして、この上下反復運動によって、接合部に破損の原因となる振動疲労が生じるため、胴を合成樹脂製にする場合は、木製胴に比べて、共鳴板と胴をより強固に接合する必要がある。しかし、このように共鳴板と胴を強固に接合すると共鳴板の振動が制限されてしまい、振動しにくいギター、即ち音量が小さなギターになってしまう。
本発明の目的は、様々な形状の木製胴を低コストかつ簡単に成形できるギターの木製胴の製造方法を提供することにある。
本発明のギターの木製胴の製造方法は、複数の薄肉の帯状木材を織ることによって、木製織物を成形する織物成形ステップ、上記木製織物の少なくとも一面に熱硬化性樹脂を塗布する塗布ステップ、該熱硬化性樹脂が塗布された上記木製織物を成形型にセットするセットステップ、該成形型を所定温度まで加熱し、上記熱硬化性樹脂を硬化させながら、該成形型によって上記木製織物を圧縮成形する成形ステップ、及び該成形型によって成形された木製胴を、該成形型から取り出す取り出しステップ、を有することを特徴としている。
上記織物成形ステップを、上記木製織物を複数枚成形するステップとし、上記塗布ステップを、複数の上記木製織物及び不織布に上記熱硬化性樹脂を塗布するステップとし、上記セットステップを、上記木製織物及び上記不織布同士を、上記熱硬化性樹脂を介して接合した重合体を、上記成形型にセットするステップとし、上記成形ステップを、該重合体を該成形型によって圧縮成形するステップとして実施するのが実際的である。
記織物成形ステップを、2種類の帯状木材を互いに直交させて上記木製織物を成形するステップとすることが可能である。
上記熱硬化性樹脂としては、例えばメラミン樹脂を用いることが可能である。
不織布としては、例えばポリプロピレン製不織布を使用できる。
本発明によると、様々な形状の木製胴を低コストかつ簡単に成形できるギターの木製胴の製造方法が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図2〜図6は、本発明を利用して成形した木製胴10を示しており、図1は木製胴10を備えるギター1の完成品を示している。
木製胴10は、その表面側全体が開口し、その裏板11及び側板12が連続した湾曲形状となっている。木製胴10の表面は木製の共鳴板(表甲)13によって塞がれており、木製胴10及び共鳴板13には棒状のネック14の一端が固着され、ネック14の他端には糸巻15が設けられている。さらに共鳴板13にはブリッジ16が固定されており、糸巻15とブリッジ16の間に複数の弦17が張設されている。
図2〜図6は、本発明を利用して成形した木製胴10を示しており、図1は木製胴10を備えるギター1の完成品を示している。
木製胴10は、その表面側全体が開口し、その裏板11及び側板12が連続した湾曲形状となっている。木製胴10の表面は木製の共鳴板(表甲)13によって塞がれており、木製胴10及び共鳴板13には棒状のネック14の一端が固着され、ネック14の他端には糸巻15が設けられている。さらに共鳴板13にはブリッジ16が固定されており、糸巻15とブリッジ16の間に複数の弦17が張設されている。
次に、主に図7〜図15を参照して、上記木製胴10を成形する要領について説明する。
まず、2種類の木材を十分に自然乾燥させておき、鉋等で薄く削って、長さ1m程度の帯状木材20、21を多数取得する(20と21は材料の異なる木材である)。本発明に適した木材としては、例えば、maple(カエデ)、mahogany(マホガニー)、rosewood(ローズウッド)、ash(トネリコ)、alder(ハンノキ)、basswood(シナノキ)、spruce(スプルース)、birch(カバ)、walnut(クルミ)、Palm(シュロ)、bamboo(竹)がある。
そして、これら帯状木材20、21を乾燥状態を保ったまま、互いに直交する方向から交互に織り込む。そして図8に示すように、約1m四方の平織りの木製織物22を2枚作る(図8は木製織物22の一部のみを示している)。
さらに、図9に示すように、ポリプロピレン繊維を原料として、上記木製織物22とほぼ同寸法の不織布30を1枚作る。
まず、2種類の木材を十分に自然乾燥させておき、鉋等で薄く削って、長さ1m程度の帯状木材20、21を多数取得する(20と21は材料の異なる木材である)。本発明に適した木材としては、例えば、maple(カエデ)、mahogany(マホガニー)、rosewood(ローズウッド)、ash(トネリコ)、alder(ハンノキ)、basswood(シナノキ)、spruce(スプルース)、birch(カバ)、walnut(クルミ)、Palm(シュロ)、bamboo(竹)がある。
そして、これら帯状木材20、21を乾燥状態を保ったまま、互いに直交する方向から交互に織り込む。そして図8に示すように、約1m四方の平織りの木製織物22を2枚作る(図8は木製織物22の一部のみを示している)。
さらに、図9に示すように、ポリプロピレン繊維を原料として、上記木製織物22とほぼ同寸法の不織布30を1枚作る。
次いで、木製織物22の片面全体及び不織布30の両面全体に約30℃のメラミン樹脂(熱硬化性樹脂)(図示略)を塗布し、両木製織物22のメラミン樹脂塗布面を不織布30の両面にそれぞれ接合して、図10に示す重合体60を作る。
なお、木製織物22に塗布されたメラミン樹脂は、木製織物22の内部に浸透するとともに、一部は反対面側にしみ出す。また、不織布30の内部にもメラミン樹脂は浸透する。
なお、木製織物22に塗布されたメラミン樹脂は、木製織物22の内部に浸透するとともに、一部は反対面側にしみ出す。また、不織布30の内部にもメラミン樹脂は浸透する。
次いで、この重合体60を、図11〜図14に示す加熱圧縮成形機50を用いて成形する。
この加熱圧縮成形機50は、床面に載置される略円柱形状の下型(成形型)51と、この下型51の上方に位置し上下方向に移動可能な、下型51と同径の略円柱形状の上型(成形型)52と、下型51を加熱するためのヒータ53と、上型52を上下方向に移動させるための駆動装置(図示略)を具備している。下型51の上面には、製造しようとする木製胴10の外形と同形状の成形用凹部51aが形成されており、上型52の下面には、この成形用凹部51aの内部空間と略同形状の凸部52aが突設されている。
この加熱圧縮成形機50は、床面に載置される略円柱形状の下型(成形型)51と、この下型51の上方に位置し上下方向に移動可能な、下型51と同径の略円柱形状の上型(成形型)52と、下型51を加熱するためのヒータ53と、上型52を上下方向に移動させるための駆動装置(図示略)を具備している。下型51の上面には、製造しようとする木製胴10の外形と同形状の成形用凹部51aが形成されており、上型52の下面には、この成形用凹部51aの内部空間と略同形状の凸部52aが突設されている。
この加熱圧縮成形機50を用いて成形を行うには、まずヒータ53により、下型51を、その成形用凹部51aが約160°に達するまで熱しておき、上記重合体60を、下型51の上面に成形用凹部51aを覆うように載置する。この状態で上記駆動装置を作動させて上型52を下降させ、凸部52aによって重合体60を変形させながら、凸部52aを成形用凹部51a内に完全に進入させ、上型52の下面を下型51の上面に当接させ、この状態を約70秒間維持する。
次いで、再び駆動装置を作動させて上型52を上方に移動させ、凸部52aを成形用凹部51aから完全に抜き出す。すると、成形用凹部51a内に加熱圧縮された重合体60が残るので、これを成形用凹部51aから取り出す。そして、重合体60の成形用凹部51aの外側に位置していた部分を切り落とせば、図2〜図6に示す木製胴10が完成する。完成した木製胴10は、その成形時にメラミン樹脂が熱によって硬化するため、全体が硬くなっている。
次いで、再び駆動装置を作動させて上型52を上方に移動させ、凸部52aを成形用凹部51aから完全に抜き出す。すると、成形用凹部51a内に加熱圧縮された重合体60が残るので、これを成形用凹部51aから取り出す。そして、重合体60の成形用凹部51aの外側に位置していた部分を切り落とせば、図2〜図6に示す木製胴10が完成する。完成した木製胴10は、その成形時にメラミン樹脂が熱によって硬化するため、全体が硬くなっている。
このように本実施形態では、帯状木材20、21によって成形された木製織物22及び不織布30が変形し易いため、従来は経験を積んだ職人が手作りで時間を掛けて作っていた湾曲形状の木製胴10を、簡単かつ安価にしかも製品間のばらつきがないように製造できる。従って、この木製胴10を用いれば、従来に比べて木製のギター1を安価に製造でき、このギター1は従来の木製胴を用いたギターと同様に自然な音を奏でることができるとともに、優しい肌触り及び風味が得られる。
しかも、木製織物22と木製織物22の間に強度材としての不織布30を配置し、さらに木製織物22や不織布30の内部でメラミン樹脂が硬化するので、完成した木製胴10は強度的に十分なものとなる。
しかも、木製織物22と木製織物22の間に強度材としての不織布30を配置し、さらに木製織物22や不織布30の内部でメラミン樹脂が硬化するので、完成した木製胴10は強度的に十分なものとなる。
さらに、木製織物22と木製織物22の間にポリプロピレン製の不織布30を配置することにより、不織布30を介して上下の木製織物22同士がより強固に接着するので、不織布30を用いない場合に比べて、木製胴10は堅固な造りとなる。
また、共鳴板13と木製胴10が共に木製なので、両者の接合部に大きな振動疲労が発生することはない。
また、共鳴板13と木製胴10が共に木製なので、両者の接合部に大きな振動疲労が発生することはない。
なお、本実施形態では帯状木材の原料として2種類の木材を使用したが、3種類以上の木材を使用して木製織物22を作ってもよく、また、同種類の木材のみを使用して木製織物22を作ることも勿論可能である。
また、木製織物22を平織り以外の織り方、例えば綾織りによって作ってもよい。
さらに、本実施形態の重合体60は2枚の木製織物22及び1枚の不織布30によって構成されているが、木製織物22と不織布30の枚数はこれに限られない。理論的には木製織物22と不織布30の枚数が増えれば増えるほど完成した木製胴10の強度が向上する。さらに、木製胴10が小寸の場合や帯状木材を厚めにする場合には、メラミン樹脂を塗布した1枚の木製織物22のみから木製胴10を成形しても、十分な強度の木製胴10が得られる。
また、木製織物22を平織り以外の織り方、例えば綾織りによって作ってもよい。
さらに、本実施形態の重合体60は2枚の木製織物22及び1枚の不織布30によって構成されているが、木製織物22と不織布30の枚数はこれに限られない。理論的には木製織物22と不織布30の枚数が増えれば増えるほど完成した木製胴10の強度が向上する。さらに、木製胴10が小寸の場合や帯状木材を厚めにする場合には、メラミン樹脂を塗布した1枚の木製織物22のみから木製胴10を成形しても、十分な強度の木製胴10が得られる。
また、木製織物22と不織布30にメラミン樹脂を塗布する際に、図15に示すような大型容器40に、約30℃のメラミン樹脂溶剤(熱硬化性樹脂)Lを入れ、このメラミン樹脂溶剤L中に、木製織物22及び不織布30を入れ(図15では1枚の木製織物22のみ図示)、木製織物22及び不織布30にメラミン樹脂溶剤Lを含浸させてもよい。この場合は、メラミン樹脂溶剤Lが十分含浸した後に、容器40から木製織物22及び不織布30を取り出して、約17時間自然乾燥させる。このような木製織物22及び不織布30を使用した木製胴10は、その内部にメラミン樹脂が十分含浸するので、強度がより大きくなる。
さらに、本実施形態では熱硬化性樹脂としてメラミン樹脂を使用したが、熱硬化性樹脂であれば、他のもの、例えばフェノール樹脂やユリア樹脂を使用してもよい。
また、成形用凹部51aと凸部52aの形状を変更することにより、図示した形状とは異なる様々な形状の木製胴を成形できるのは勿論である。
また、成形用凹部51aと凸部52aの形状を変更することにより、図示した形状とは異なる様々な形状の木製胴を成形できるのは勿論である。
1 ギター
10 木製胴
11 裏板
12 側板
13 共鳴板(表甲)
14 ネック
15 糸巻
16 ブリッジ
20 21 帯状木材
22 木製織物
30 不織布
40 容器
50 加熱圧縮成形機
51 下型(成形型)
51a 成形用凹部
52 上型(成形型)
52a 凸部
53 ヒータ
60 重合体
L メラミン樹脂溶剤(熱硬化性樹脂)
10 木製胴
11 裏板
12 側板
13 共鳴板(表甲)
14 ネック
15 糸巻
16 ブリッジ
20 21 帯状木材
22 木製織物
30 不織布
40 容器
50 加熱圧縮成形機
51 下型(成形型)
51a 成形用凹部
52 上型(成形型)
52a 凸部
53 ヒータ
60 重合体
L メラミン樹脂溶剤(熱硬化性樹脂)
Claims (5)
- 複数の薄肉の帯状木材を織ることによって、木製織物を成形する織物成形ステップ、
上記木製織物の少なくとも一面に熱硬化性樹脂を塗布する塗布ステップ、
該熱硬化性樹脂が塗布された上記木製織物を成形型にセットするセットステップ、
該成形型を所定温度まで加熱し、上記熱硬化性樹脂を硬化させながら、該成形型によって上記木製織物を圧縮成形する成形ステップ、及び
該成形型によって成形された木製胴を、該成形型から取り出す取り出しステップ、
を有することを特徴とするギターの木製胴の製造方法。 - 請求項1記載のギターの木製胴の製造方法において、
上記織物成形ステップが、上記木製織物を複数枚成形するステップであり、
上記塗布ステップが、複数の上記木製織物及び不織布に上記熱硬化性樹脂を塗布するステップであり、
上記セットステップが、上記木製織物及び上記不織布同士を、上記熱硬化性樹脂を介して接合した重合体を、上記成形型にセットするステップであり、
上記成形ステップが、該重合体を該成形型によって圧縮成形するステップであるギターの木製胴の製造方法。 - 請求項1または2記載のギターの木製胴の製造方法において、
上記織物成形ステップが、2種類の帯状木材を互いに直交させて上記木製織物を成形するステップである、ギターの木製胴の製造方法。 - 請求項1から3のいずれか1項記載のギターの木製胴の製造方法において、
上記熱硬化性樹脂がメラミン樹脂であるギターの木製胴の製造方法。 - 請求項1から4のいずれか1項記載のギターの木製胴の製造方法において、
上記不織布がポリプロピレン製不織布であるギターの木製胴の製造方法。
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KR101543653B1 (ko) * | 2014-03-03 | 2015-09-16 | 주식회사 새안 | 전자 기타 |
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JPS6095496A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-28 | 利昌工業株式会社 | 太鼓用胴の製造方法 |
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2004
- 2004-03-30 JP JP2004099009A patent/JP2006343356A/ja not_active Withdrawn
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2005
- 2005-03-23 WO PCT/JP2005/005188 patent/WO2005098815A1/ja not_active Application Discontinuation
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