JP2006342752A - 自吸式ポンプ - Google Patents

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JP2006342752A
JP2006342752A JP2005170223A JP2005170223A JP2006342752A JP 2006342752 A JP2006342752 A JP 2006342752A JP 2005170223 A JP2005170223 A JP 2005170223A JP 2005170223 A JP2005170223 A JP 2005170223A JP 2006342752 A JP2006342752 A JP 2006342752A
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Toko Hashimoto
東光 橋本
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Abstract

【課題】
吸水ポンプを空運転すると、ポンプの故障の原因になる。ポンプ起動時の空運転を避けるためには、ポンプの吸水口に逆支弁を設けて、ポンプ中の水の逆流を防いで、ポンプの中に常に水を残すことが行われているが、メンテナンスが面倒である。
【解決手段】
水面の上に空気溜りを有し、かつ自吸式ポンプ内の保有水量以上の水を収納する密閉タンクの、該水面よりも下位と、該空気溜りの位置よりも上位にパイプを連結し、該下位のパイプは該自吸式ポンプの吸込口に連結し、該上位のパイプは水源に連結し、かつ該水面と下位のパイプの間の貯水量が、該ポンプ内の保有水量以上になるように該下位パイプの取付位置を調整してなると共に、該密閉タンクを該ポンプの設置位置と同等以上の高さに設置してなることを特徴とする自吸式ポンプ。
【選択図】図1

Description

本発明は自吸式のポンプに係り、更に詳しくは、逆支弁不要の自吸式ポンプの構造にかかわるものである。
吸水ポンプを空運転すると、ポンプ摺動部で焼付きや異常磨耗が発生してポンプの故障の原因になるので、空運転はできるだけ避けなければならない。
ポンプ起動時の空運転を避けるために、最初の起動時には通常呼び水ノズルから水をいれて自吸運転を行うが、停止後の再起動時にはこの操作を省く為に従来ポンプでは、ポンプの吸水口に逆支弁を設けて、ポンプ中の水の逆流を防いで、ポンプの中に常に水を残すことが行われている(特許文献1)が、弁はごみ等の異物を噛むとその効果は無くなり、ごみを除くためにストレーナーを設置すれば、そのメンテナンスに面倒な掃除をしなければならない。したがって従来の自吸式ポンプでは、構造が簡単、メンテナンス不要の逆支弁に代わる新しい機構が求められているのが現状である。
特開平6−26452号公報
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、逆支弁を設けることなくポンプ内に水を保持する自吸式ポンプの新しい構造を提供せんとするものである。
本発明は、下記の手段で解決することができる。
すなわち、
1.水面の上に空気溜りを有し、かつ自吸式ポンプ内の保有水量以上の水を収納する密閉タンクの、該水面よりも下位と、該空気溜りの位置よりも上位にパイプを連結し、該下位のパイプは該自吸式ポンプの吸込口に連結し、該上位のパイプは水源に連結し、かつ該水面と下位のパイプの間の貯水量が、該ポンプ内の保有水量以上になるように該下位パイプの取付位置を調整してなると共に、該密閉タンクを該ポンプの設置位置と同等以上の高さに設置してなることを特徴とする自吸式ポンプ。
本発明は下記の効果を有する。
1.水の逆流を防ぐための逆支弁が不要である。
2.構造が簡単で、メンテナンス不要である。
本発明の構造とその作用機能を図面で説明する。
図1は、本発明ポンプの運転中の状態を説明する図である。
密閉タンクには、上位と下位、二箇所に通水パイプが連結されており、下位のパイプの一方の端は、ポンプの吸水口に、上位のパイプの一方の端は、貯水槽等の水源に差し込まれている。
密閉タンクは、上位と下位の通水パイプと連結された箇所以外は空気が漏洩しない気密構造になっている。
タンクの寸法は自吸ポンプの吸入口径が20mm(3/4 B)の場合、90mm(3 B)で十分である。高さはポンプケーシングの容量次第である。
密閉タンクには水が貯水され、水面の上には空気溜りが存在する構造になっている。
密閉タンクはポンプの設置位置と同等以上の高さの設置されている。
上位パイプは空気溜りより上の位置に連結されている。
運転中、ポンプ内の空間、下位パイプ、上位パイプの中、吐出パイプの中は水で満たされて、上位パイプで吸水した水が吐出パイプから連続的に放出されている。
図2は停止直後の状態を説明した図である。
運転を止めると、上位パイプの中の水は水源に向かって逆流する。逆流に伴って密閉タンクの空気溜りの中は減圧状態になるので密閉タンクの水位が上がり、それに伴ってポンプの水、吐出パイプの中の水も密閉タンクの方へ引っ張られて逆流する。この時空気も混ざって一緒になって逆流する。タンクの水は一部上位パイプを通って水源に還流する場合もある。
水に混ざった逆流空気は、密閉タンクの空気溜りで空気と水が分離されて、空気は上位パイプを通って水源のほうへ逆流し、水源から泡となって外気に放出されることとなる。
停止時タンクに貯水された水の量は、水面と下位パイプのレベル間の水量が、ポンプ内の保有水量以上になるように下位パイプの取付位置を調整されている。
図3は、図2の状態から起動したときの説明図である。
先ずタンクとポンプは連通しているので、ポンプの中は水で満たされて、最初の起動時と同じく呼び水された状態の為ポンプは空運転せずに、吐出パイプからは空気が排出される。
空気の排出が続き、タンクは、ほぼ空っぽの状態で上位パイプの中に水源の水が上がってくる。
上位パイプが水で満たされ、次に図4の状態に移行すると、上位パイプのタンクとの連結部の先から水が密閉タンクの中に流れ込むようになり、タンクの水面が徐々に上がり、下位パイプと同じレベルに達したところから水が下位パイプに補充されるようになり、順次吐出パイプにも水が充填されて、終には吐出パイプの先から水が放出されることとなる。
運転が継続すると、タンクの水面の位置は徐々に上昇して、定常状態(図1の状態)に達して安定する。
以上のような工程を繰り返してポンプは運転される。
図5は空気溜りの別の構造の説明図である。
空気溜りは、図のようなパイプの途中で体積を拡張させた構造でも良い。すなわちタンク天井部にパイプを連結し、このパイプの途中を膨らませ、パイプのもう一方の端に上位パイプを連結する構造でも良い。この場合、上位パイプとの連結部までが本願発明の密閉タンクということになる。
密閉タンクを設置する位置は、ポンプの設置位置のレベルと同等以上の高さが好ましい。(ポンプよりも下の場合、起動時、水を吸い上げない場合があるので好ましくない。)
図1は、ポンプ運転時の状況を説明する図である。 図2は停止直後の状態を説明した図である。 図3は、図2の状態から起動したときの説明図である。 図4は、図3から定常運転に移行する途中の状況を説明する図である。 図5は空気溜りの別の構造の説明図である。

Claims (1)

  1. 水面の上に空気溜りを有し、かつ自吸式ポンプ内の保有水量以上の水を収納する密閉タンクの、該水面よりも下位と、該空気溜りの位置よりも上位にパイプを連結し、該下位のパイプは該自吸式ポンプの吸込口に連結し、該上位のパイプは水源に連結し、かつ該水面と下位のパイプの間の貯水量が、該ポンプ内の保有水量以上になるように該下位パイプの取付位置を調整してなると共に、該密閉タンクを該ポンプの設置位置と同等以上の高さに設置してなることを特徴とする自吸式ポンプ。

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781189A (en) * 1980-11-08 1982-05-21 Fuji Electric Co Ltd Pump starter of pump unit
JPS62190U (ja) * 1985-06-17 1987-01-06

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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