JP2006341697A - 車両用乗員保護装置、及び、その装置の有効無効切換えシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 SRSコントロールユニット3とE−PTコントロールユニット4とその他のコントロールユニットが相互に送受信可能に接続された車内通信網7と、車内通信網7及び/又は専用通信線14を介して、コントロールユニット3,4と外部の診断機器8の間で相互に信号を送受信可能な接続インターフェース9と、コントロールユニット3,4による処理の実行許可と不許可を示す状態値を記憶する状態値記憶手段10と、を設ける。接続インターフェース9を介した診断機器8による信号操作によって状態値記憶手段10に記憶されている状態値を変更する。
【選択図】 図1
Description
しかし、このカットオフ・スイッチを備えた装置の場合、キーシリンダによって比較的容易にスイッチの操作を行えるため、不用意なスイッチ操作を防止するために別の対策を講じなければならず、構造が複雑になることが問題となる。
この場合、状態値記憶手段の状態値が同一コントロールユニット内で処理されるため、制御が簡略化されるとともに、送受信のためのタイムラグが無くなる。
この場合、外部機器による信号操作によって個々の乗員保護手段の状態値を夫々独立して設定変更することが可能になる。
この場合、例えば、ディーラー等で車両毎の識別値やコントロールユニットの識別値に対応する暗号値を、外部機器内と同様のアルゴリズムで演算する端末機で調べ、その結果を外部機器に入力する。これにより、正規の権限者であることが外部機器によって認証され、それ以降の状態値の変更操作が有効になる。
また、暗号生成手段は、操作者による有効無効の切換え操作回数(過去行った操作回数)を暗号生成時の演算に組み込み、有効無効の切換え操作を行う毎に生成される暗号値が変化するようにしても良い。このようにした場合には、過去の操作時に暗号値を記憶した操作者がその暗号値を利用して安易に再操作を行うのを防止することができる。
まず、図1に示す実施形態について説明する。同図は、車両用乗員保護装置の有効無効切換えシステムの全体構成を示すものであり、図中100は、車両側の有効無効切換え装置を構成するコントロールユニット群である。
図中1は、エンジンの燃料噴射装置を制御するためのコントロールユニット(以下、「FIコントロールユニット」と呼ぶ。)であり、2は、定速走行装置(オートクルーズコントロール装置)のコントロールユニット(以下、「ACCコントロールユニット」と呼ぶ。)、3は、エアバッグ装置のコントロールユニット(以下、「SRSコントロールユニット」と呼ぶ。)、4は、プリテンショナー機能を備えたシートベルト装置のコントロールユニット(以下、「E−PTコントロールユニット」と呼ぶ。)である。
ACCコントロールユニット2は、運転者の設定した速度に車速を制御するとともに、ミリ波レーダ等の前方検知センサ5から検出信号を受けて前走車との車間距離を一定に維持するように車両を制御する。
SRSコントロールユニット3は、加速度センサ等の衝突検知センサ6から検出信号を受けてエアバッグ装置の作動を制御する基本機能を備え、実装したROM内にはSRSコントロールユニット3自体の識別値ECU・IDが記憶されている。
E−PTコントロールユニット4は、ACCコントロールユニット2とSRSコントロールユニット3に夫々入力される前方検知センサ5と衝突検知センサ6の検出信号を車内通信網7を通して受信し、前方車両との車間距離や衝突状況に応じてシートベルト装置のウェビングの引き込みを制御する。ウェビングの引き込み制御は、具体的には、例えば前方車両との車間距離等に応じて、警告のための間欠的な弱い引き込みや、中程度引き込み、強い引き込み等を行う。
この実施形態においては、エアバッグ装置とシートベルト装置が夫々乗員保護手段を構成し、SRSコントロールユニット3とE−PTコントロールユニット4が乗員保護用のコントローラを構成している。
即ち、診断機器8には、接続インターフェース9を介してFIコントロールユニット1とSRSコントロールユニット3の各識別情報保持手段15,15Aから車両の識別値VINとコントローラ3の識別値ECU・IDを読み込み、これらの識別値に応じた暗号を所定のアルゴリズムによって生成する暗号生成手段16と、状態値の書き換えを行う操作者が暗号値を入力する暗号入力手段17と、暗号生成手段16で生成した暗号値と暗号入力手段17に入力した暗号値が対応するものであるかどうかを判定する判定手段18と、この判定手段18による認証判定(両者が対応するものであるという判定)があった場合に、状態値の書き換えを許可する変更許可手段19が設けられている。
この変更許可手段19は、診断機器8の変更操作部20と信号出力ポートの間に介装され、認証判定があった場合にのみ信号出力ポートへの信号出力を許可する。
ディーラー等に設置されるコンピュータ21に診断機器8の暗号生成手段16と同様のアルゴリズムで演算を行うプログラムを組み込んでおき、接続インターフェース9に接続した診断機器8に表示された識別値VINとECU・IDをコンピュータ21に入力し、コンピュータ21による演算の結果得られた暗号値を診断機器8の暗号入力手段17に入力する。したがって、このようにして暗号値を取り扱うようにすれば、コンピュー21によって暗号照会を行える者だけに状態値の書き換え(変更)権限を制限することができる。
なお、診断機器8の暗号生成手段16とコンピュータ21で行う演算のアルゴリズムに、今まで行った有効無効の切換え操作回数を組み込むようにすれば、操作時に一度暗号値を憶えた操作者がその暗号値を利用して安易に切換え操作を行うのを防止することができる。また、有効無効の切換え操作を行い得る最大回数を制限し、それ以上の回数を超える切換え操作を禁止するようにしても良い。
こうして状態値が書き換えられると、車両のメイン電源がオンになったときにSRSコントロールユニット3とE−PTコントロールユニット4の制御プログラムに禁止フラグ11,13が立ち、夫々の制御プログラムの実行が禁止される。これにより、助手席側のエアバッグ装置とシートベルト装置の作動は無効になる。
この実施形態の装置は、第1の実施形態に対し、エアバッグ装置の制御部30(以下、「SRS制御部30」と呼ぶ。)と、シートベルト装置の制御部31(以下、「E−PT制御部31」と呼ぶ。)が共通の保護装置コントロールユニット32内に構成されている点が異なり、他の部分の基本的な構成は同様となっている。したがって、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略し、相違部分についてのみ説明するものとする。なお、図中200は、この実施形態のコントロールユニット群を示す。
また、暗号認証のための識別値DINやECU・ID等の識別情報は、上記の特定のコントロールユニットに限らず、任意のコントロールユニットに記憶保持させるようにしても良い。さらに、有効無効の切換えが可能な各コントロールユニットに個別にECU・IDを記憶させておき、有効無効の操作を行うコントロールユニット毎に別々に暗号値を生成するようにしても良い。
4…E−PTコントロールユニット(コントロールユニット)
7…車内通信網
8…診断機器(外部機器)
9…接続インターフェース
10…状態値記憶手段
12…通信線
15…識別情報保持手段
16…暗号生成手段
17…暗号入力手段
18…判定手段
19…変更許可手段
32…保護装置コントロールユニット(コントロールユニット)
Claims (6)
- 外乱の検出時にコントロールユニットによる制御によって乗員保護のための作動を行う乗員保護装置において、
前記乗員保護用のコントロールユニットを含む複数のコントロールユニットが相互に送受信可能に接続された車内通信網と、
この車内通信網及び/又は専用通信線を介して、任意のコントロールユニットと外部の診断機器の間で相互に信号を送受信可能な接続インターフェースと、
前記乗員保護用のコントロールユニットによる処理の実行許可と不許可を示す状態値を記憶する状態値記憶手段と、を設け、
前記接続インターフェースを介した外部機器による信号操作によって前記状態値記憶手段に記憶されている状態値を変更することを特徴とする車両用乗員保護装置。 - 任意のコントロールユニットに前記状態値記憶手段を設け、この状態値記憶手段を有するコントロールユニットから乗員保護用の別のコントロールユニットに前記状態値に応じた信号を通信線を介して出力することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記状態値記憶手段を乗員保護用のコントロールユニット内に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
- 乗員保護手段が複数設けられた車両にあって、
前記個々の乗員保護手段に対応する状態値を前記状態値記憶手段に夫々記憶させ、
前記接続インターフェースを介した外部機器による信号操作により、前記状態値記憶手段に記憶されている個々の乗員保護手段の状態値を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用乗員保護装置。 - 外乱の検出時にコントロールユニットによる制御によって乗員保護のための作動を行う車両の乗員保護装置に対し、不要時に乗員保護装置の作動を無効にする有効無効切換えシステムにおいて、
前記乗員保護用のコントロールユニットを含む車両の複数のコントロールユニットが相互に送受信可能に接続された車内通信網と、
この車内通信網及び/又は専用通信線を介して、任意のコントロールユニットと外部の診断機器の間で相互に信号を送受信可能な接続インターフェースと、
車両側に設けられ、前記乗員保護用のコントロールユニットによる処理の実行許可と不許可を示す状態値を記憶する状態値記憶手段と、
前記接続インターフェースに対して接続可能であって、接続時に前記状態値記憶手段に記憶されている状態値を信号操作によって変更する外部機器と、
を備えたことを特徴とする車両用乗員保護装置の有効無効切換えシステム。 - 前記いずれかのコントロールユニットに、車両毎の識別値と同コントロールユニットの識別値のうちの少なくとも一つの識別値を保持する識別情報保持手段を設け、
前記接続インターフェースに接続される外部機器に、
前記識別情報保持手段に保持されている識別値に応じた暗号値を生成する暗号生成手段と、
外部機器の操作時に操作者が暗号値を入力する暗号入力手段と、
この暗号入力手段から入力した暗号値が暗号生成手段の暗号値に対応するものであるかどうかを判定する判定手段と、
この判定手段による認証があった場合に、前記状態値記憶手段の状態値の変更を許可する変更許可手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の車両用乗員保護装置の有効無効切換えシステム。
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JP2005168485A JP2006341697A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 車両用乗員保護装置、及び、その装置の有効無効切換えシステム |
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ID=37638978
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07291086A (ja) * | 1994-04-26 | 1995-11-07 | Sensor Technol Kk | 一括搭載電子式エアバッグ装置 |
JPH1117716A (ja) * | 1997-06-27 | 1999-01-22 | Kansei Corp | データ通信回路 |
JP2002193070A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Fujitsu Ten Ltd | Ecu |
-
2005
- 2005-06-08 JP JP2005168485A patent/JP2006341697A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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