JP2006336222A - Ventilation material and ventilator using this material - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は通気材及びそれを用いた換気装置、より詳細には、例えば寄せ棟屋根の棟部に設置されて、風雨、風雪時等において雨水や雪を屋内に進入させることなく、屋内外の換気を十分に行う棟換気材として、あるいは、家屋の軒下天井ボード部分や土台水切り部分等に設置されて躯体換気を行う換気材等として用いられる通気材及びそれを用いた換気装置に関するものである。 The present invention relates to a ventilation material and a ventilation device using the ventilation material, and more specifically, for example, installed in a ridge portion of a ridge roof, so that rainwater and snow are not allowed to enter indoors in the case of wind, rain, and snow. The present invention relates to a ventilation material that is used as a building ventilation material that performs ventilation sufficiently, or a ventilation material that is installed in a ceiling board part under a house eaves or a draining part of a base, and performs ventilation of a building, and a ventilation device using the ventilation material. .
近年、建築される建物の多くは、壁を通して浸透してくる室内からの湿った空気を室外に流出させるための通気層を外壁と内壁との間に備え、また、軒下及び/又は棟部に換気口を設けた構造となっている。この通気層並びに風下側の軒下換気口から建物内に流入した空気は、屋根裏を通って外部に流出する。そのため、従来より屋根裏には、種々の形状を有する換気口あるいは換気装置が設けられている。 In recent years, many buildings to be constructed have a ventilation layer between the outer wall and the inner wall for letting out moist air from the room permeating through the wall to the outside. It has a structure with a vent. The air flowing into the building from the ventilation layer and the eaves vent on the leeward side flows out through the attic. For this reason, ventilators or ventilators having various shapes are conventionally provided in the attic.
図5は従来の棟換気材の代表例を示すもので、幅方向に貫通する多数の細い通気孔15を連設した2枚のプラスチック製板状の通気材12、13を接合テープ14で止め、通気材12、13の対向面を斜面にすることにより、テ−プ14の所から逆V字形に折曲し得るようになっている(特開平2−272153号)。この棟換気装置は、屋根の棟に逆V字形にして取り付けられることにより、屋根裏の通気口から出た屋内の湿った空気を、その通気孔15の内側(屋内側)開口部から外側(屋外側)開口部に通流させて外部に排出させるものである。
FIG. 5 shows a typical example of a conventional building ventilation material. Two plastic plate-
この棟換気材における通気孔15は幅方向、即ち、通気材12、13の長さ方向に対し直角方向に十分に長く形成され、且つ、棟に逆V字形に配置されるため、その細さと相俟って、屋根に沿って吹き上ってくる雨水や雪が屋内に進入することを阻止することができる。
The
上記プラスチック製通気材12、13の製造方法としては、幅方向に貫通する通気孔を全長に亘って連設したプラスチックプレートを複数枚積層し、前記積層したプラスチックプレートをヒートカッターにて切断し、該切断面を熱融着固定する方法(特許第2683109号)が知られている。
As a manufacturing method of the plastic air-
この製造方法は、ヒートカッターで溶断することにより、切断と同時に上下のプラスチックプレート同士を熱融着するものであるが、その作業はヒートカッターを一定温度に保ちつつ、一定速度で相対的に移動させなければならず、作業に時間がかかる。即ち、切断時間を短縮するために温度を上げ過ぎたり、切断速度を速くしたりすると、過度に溶融が起こり、きれいな仕上がりが期待できなくなる。 In this manufacturing method, the upper and lower plastic plates are heat-sealed simultaneously with cutting by fusing with a heat cutter, but the work moves relatively at a constant speed while keeping the heat cutter at a constant temperature. It takes time to work. That is, if the temperature is raised too much to shorten the cutting time or the cutting speed is increased, melting will occur excessively and a clean finish cannot be expected.
また、棟換気材の場合には、その上に棟瓦等が載せられるためにある程度の面強度が必要となるが、上記従来の通気材12、13の場合において十分な面強度を出すためには、プラスチックプレートとして厚手のものを用いる必要がある。しかし、プラスチックプレートの開口形成部位を厚手にすると、その分通気路の開口面積が減ることになり、通気性能が低下し、また、重量が嵩むという問題を生ずる。
本発明は上述したような従来技術における問題点を解決するためになされたもので、上記用途に用いられるプラスチック製通気材であって、十分な面強度を有すると共に、良好な通気性能及び防雨、防雪性能を有し、しかも低コストにて容易に製造することができる通気材及びそれを用いた換気装置を提供することを課題とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems in the prior art, and is a plastic ventilation material used for the above-mentioned applications, having sufficient surface strength, good ventilation performance and rainproofing. Another object of the present invention is to provide a ventilation material that has snowproof performance and can be easily manufactured at low cost, and a ventilation device using the ventilation material.
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、連続的にループを形成した硬質プラスチック製ループ線材を多数本交絡させて平板状に形成したループ層から成ることを特徴とする通気材である。
The invention described in
好ましくは、前記ループ層の上面及び/又は下面に、前記ループ層を平坦に圧潰した支持層が配置される。前記ループ層におけるループは、適宜押圧変形されることがある。 Preferably, a support layer obtained by flatly crushing the loop layer is disposed on the upper surface and / or the lower surface of the loop layer. The loop in the loop layer may be appropriately pressed and deformed.
また、上記いずれかの通気材を複数積層して通気材を構成することがあり、更に、前記通気材の上面及び/又は下面に、プラスチックプレートが定着されることもある。 In addition, a plurality of any of the above ventilation materials may be laminated to form a ventilation material, and a plastic plate may be fixed to the upper surface and / or the lower surface of the ventilation material.
上記課題を解決するための請求項6に記載の発明は、上記通気材のいずれかを用い、それを山形に成形して成る換気装置である。 The invention according to claim 6 for solving the above-mentioned problems is a ventilation device using any one of the above-mentioned ventilation materials and molding them into a mountain shape.
この換気装置は、前記通気材を一対、前記支持層及び/又はプラスチックプレートを介して山形に連結して構成することができ、その場合、前記一対の通気材の上面の前記支持層/又は前記プラスチックプレートが、連続する1枚の支持層又はプラスチックプレートであって、その中間部において折曲可能にして構成することができる。 The ventilation device can be configured by connecting the pair of ventilation members in a mountain shape via the support layer and / or a plastic plate, and in that case, the support layer / or the upper surface of the pair of ventilation members. The plastic plate is one continuous support layer or plastic plate, and can be configured to be bendable at an intermediate portion thereof.
本発明に係る通気材は、多数のループによって構成されるループ層から成るために十分な強度と通気性とを併せ持ち、支持層及び/又はプラスチックプレートを備える場合は更に強度と保形性が高まって、十分な面強度を有し、且つ、通気材として十分な通気性が確保される。また、ループ層においてはループがランダムに交絡しているために偏曲点が多くでき、雨雪等の進入が確実に阻止される効果がある。 The air-permeable material according to the present invention has sufficient strength and air permeability to be composed of a loop layer constituted by a large number of loops, and when the support layer and / or the plastic plate are provided, the strength and shape retention are further increased. Thus, sufficient surface strength is obtained, and sufficient air permeability is ensured as a ventilation material. Further, in the loop layer, since the loops are randomly entangled, there are many inflection points, and there is an effect that the entry of rain and snow is reliably prevented.
本発明を実施するための最良の形態につき、添付図面に依拠して説明する。本発明に係る通気材1は、ループ線材10で構成されるループ層2から成る。
The best mode for carrying out the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The
ループ層2は、ポリプロピレン等の硬質プラスチック製線材を加工して連続的にループを形成したループ線材10を多数本交絡させ、互いに接着又は溶着して一体化して平板状に形成したものである。通例、平板化は、加熱押圧することによって行うためにループが変形するが、通気空間8は十分に保持されるため、通気性が阻害されることはない。
The
このループ層2の耐圧強度は、用いるプラスチック製線材の種類及び太さを選択することによって調整することができる。また、ループの径を選択することによって通気性能を調整することも可能となる。
The pressure strength of the
図示した例(図1(B))では、ループ層2の上面及び下面に、ループを完全に圧潰した支持層3を備える。この支持層3は、ループ層2の強度向上と保形力の向上に資するもので、その上面又は下面に、あるいは、両面に、溶着、接着等によって一体的に定着する。支持層3を構成するループ線材として、ループ層2を構成するループ線材よりも細径のものを用いることもある。なお、図1(B)における矢印Aは通気方向を示している。
In the illustrated example (FIG. 1B), the
更に図示した例(図1(B))では、強度及び保形力をより高めるために、支持層3の上にプラスチックプレート4を定着している。プラスチックプレート4としては、例えば、一端面から他端面に抜ける通気路を並設したプレートを用い、これをループ層2の上面及び下面に接着固定する。
Further, in the illustrated example (FIG. 1B), the
図2及び図3に示す実施形態は、本発明に係る通気材1を利用して棟換気装置を構成したものである(図2及び図3においては、構成把握の便宜上、一番手前のループ内を空白に示してあるが、実際には、その奥側の交絡するループが見える。図1(B)及び図4も同様である。)。
The embodiment shown in FIGS. 2 and 3 constitutes a building ventilation device using the
図2に示す実施形態は、ループ層2の上下面に支持層3を配備した通気材1を一対、上面の支持層3を介して連結したものである。図示された例では、上面の支持層3は1枚の連続したものとされ、これに2つのループ層2が間隔を置いて定着され、各ループ層2の内端側2aが斜めに押し潰されている。このように内端側2aが押し潰されることによりそこに空間部ができるが、この空間部分は、棟開口から排出される小屋裏内の空気の導入部5となる。
In the embodiment shown in FIG. 2, a pair of
なお、この実施形態の変形例として、1つの通気材1の中間部を圧潰して空気導入部5を形成しつつ、全体を成形し、中間圧潰部から折曲して図2に示すような形状とする方法も考えられる。
In addition, as a modification of this embodiment, while forming the
図3に示す実施形態は、プラスチックプレート4を備える通気材1を利用したもので、一対の通気材1、1の上面のプラスチックプレート4、4は、連続した1枚の大きなプラスチックプレートであって、その中間部が折曲可能にされている。そして、その中間折曲部6から折曲することにより、山形を呈するように構成される。その場合、各通気材1、1のループ層2、2は、その突き合わせ部間に空間部、即ち、空気導入部5ができるように、離隔される。
The embodiment shown in FIG. 3 uses a
これらの棟換気装置は、棟開口上に覆い被せるように配置し(空気導入部5が棟開口上に位置する。)、釘止め等によって野地板に固定する。なお、図3における符号7は発泡プラスチック製のクッション材を示しており、必要に応じて下面側のプラスチックプレート4に接着固定される。このクッション材7は、適当に潰れながら野地板面に密着し、下方から吹き上がってくる雨雪等の小屋裏内への進行を阻止する。
These ridge ventilation devices are arranged so as to cover the ridge opening (the
上記実施形態におけるループ層2は一層であるが、これを複数積層して構成することもできる。その場合は、例えば、プラスチックプレート4、支持層3、ループ層2、支持層3、ループ層2、支持層3、プラスチックプレート4の順に重ねて一体化する構成が考えられる(図4(A))。また、中間の支持層3を省いてループ層2同士を接着・溶着することもでき、あるいは、中間にプラスチックプレート4を挟みこむ構成(図4(B))とすることもできる。
Although the
本発明に係る通気材1は、多数のループによって構成されるループ層2から成るために十分な強度と通気性とを併せ持ち、更に支持層3及び/又はプラスチックプレート4を有することによって、十分な面強度が備わり、且つ、通気材として十分な通気性が確保される。また、ループ層2においてはループがランダムに交絡しているために多くの偏曲点ができ、以て雨雪等の進入が確実に阻止される。
The air-
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。 Although the present invention has been described in some detail with respect to its most preferred embodiments, it will be apparent that a wide variety of different embodiments can be constructed without departing from the spirit and scope of the invention, the invention being defined by the appended claims. It is not restricted to the specific embodiment other than limiting in.
1 通気材
2 ループ層
3 支持層
4 プラスチックプレート
5 空気導入部
6 中間折曲部
7 クッション材
8 通気空間
10 ループ線材
12 通気材
13 通気材
14 接合テープ
15 通気孔
DESCRIPTION OF
Claims (8)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005159435A JP2006336222A (en) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | Ventilation material and ventilator using this material |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=37557015
Family Applications (1)
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JP2005159435A Pending JP2006336222A (en) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | Ventilation material and ventilator using this material |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186996A (en) * | 2007-04-20 | 2007-07-26 | Ever Kk | Structure of roof |
JP2020153095A (en) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日本住環境株式会社 | Ventilation material, and outer wall ventilation construction method and outer wall ventilation structure using the same |
-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005159435A patent/JP2006336222A/en active Pending
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