JP2006335332A - 移動機構、移動機構用部材及び該移動機構の制御方法 - Google Patents

移動機構、移動機構用部材及び該移動機構の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】滑らかな動きを実現することができる移動機構を提供すると共に、目標経路に追従させることができる移動機構の制御方法を提供する。
【解決手段】移動機構10の正3角形であるベース1にステアリング1Sが配設され、ベース1の3つの頂点に対応して3つの関節2A、2B、2Cが設けられ、ステアリング3AS、3BS、3CSが取り付けられるリンク3A、3B、3Cが3つの関節2A、2B、2Cに対応して配設される。そして、アクチュエータにより、3つの関節2A、2B、2Cの駆動、及び4つのステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵と、を周期的に行うことで、移動機構10の正3角形であるベース1を移動させる、あるいは回転させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動機構、移動機構用部材及び移動機構の制御方法に関し、より詳しくは、波動歩行(undulatory locomotion)により少なくとも移動若しくは回転する移動機構、移動機構用部材、及び該移動機構の制御方法に関する。
機械工学において、移動機構の設計とその制御方法の確立は、重要な研究課題である。
これまでにも、波動歩行を行う移動機構として、ヘビ型ロボット(非特許文献1、2参照)、スネイクボード(非特許文献3参照)、ローラウォーカ(非特許文献4参照)、3叉ヘビ型移動ロボット(非特許文献5参照)などが提案されている。
前記ヘビ型ロボット(非特許文献1、2参照)は、受動的に回転する車輪が取り付けられたリンクを複数個連結して構成されるものであり、リンク間の関節を駆動することで、その移動を実現している。このように、波動歩行とは、移動機構の体形の変化を、その移動に変換することである。
前記スネイクボード(非特許文献3参照)は、その車体の重心に、これを中心に回転する慣性モーメントを有する剛体を持っている。また、その車体に、受動的に回転する前輪と後輪を持ち、これらの前輪と後輪の両方に、ステアリング機能を持っている。このスネイクボードは、慣性モーメントを有する剛体を回転させながら、2つのステアリングを操舵することで、その移動を実現している。
前記ローラウォーカ(非特許文献4参照)は、4足の脚型ロボットの足先に、受動的に回転する車輪を取り付けたものであり、脚の関節を駆動することで、その移動を実現している。
前記3叉ヘビ型移動ロボット(非特許文献5参照)は、受動的に回転する車輪が取り付けられたリンクが、正3角形であるベースの各頂点に、関節を介して連結されている構造を持っている。この3叉ヘビ型移動ロボットの構造は、その運動学的方程式が持つ特異性を研究する目的で、設計されている。このため、3叉ヘビ型移動ロボットも、関節を駆動することで、その移動を実現しているが、その動きは、上述のヘビ型ロボット、スネイクボード、ローラウォーカなどの滑らかな動きとは異なり、断続的なものであり、改善が必要である。
ところで、これらヘビ型ロボット、スネイクボード、ローラウォーカ、3叉ヘビ型移動ロボットを、安定的に動作させるには、閉ループ型の制御方法、たとえば、目標位置と目標姿勢を漸近安定的に実現させるフィードバック制御法、あるいは、直線・曲線経路(軌道)に追従させるフィードバック制御法が必要である。
これまでに、ヘビ型ロボットを、その動力学的方程式に基づいて、目標軌道に追従させるフィードバック制御法(非特許文献6参照)が提案されている。
しかしながら、このヘビ型ロボット以外にも、波動歩行を行う移動機構を、目標経路(軌道)に追従させるフィードバック制御法を考える必要がある。
広瀬茂男:生物機械工学、工業調査会、(1987) S.Hirose:Biologically Inspired Robots(Snake−like Locomotor and Manipulator),Oxford University Press,(1993) J.P.Ostrowski and J.W.Burdick:The Geometric Mechanics of Undulatory Robotic Locomotion,International Journal of Robotics Research,vol.17,no.7,683/701,(1998) 広瀬茂男、竹内裕喜:ローラウォーカ:新しい脚−車輪ハイブリッド移動体の提案、日本機械学会論文集(C編)、vol.62,no.599,242/248,(1996) 岩谷靖、石川将人、原辰次:三叉ヘビ型移動ロボットの運動解析と制御、計測自動制御学会論文集、vol.39、no.12、1159/1161、(2003) 星義克、三平満司、古賀雅伸:動的可操作性を考慮した多関節へび型ロボットの自律推進制御、日本ロボット学会誌、vol.l8.no.8、1133/1140、(2000)
本発明は、上記の実情に鑑みなされたもので、滑らかな動きを実現することができる波動歩行を利用した移動機構を提供することを目的とする。また、かかる移動機構に適した部材を提供することを目的とする。更に、かかる移動機構の制御方法、例えばかかる移動機構を目標経路(軌道)に追従させることができる制御方法を提供することを目的とする。
このため、本発明は、移動機構の構成要素として所定の回動軸廻りを回動可能に取り付けられる部材であって、受動要素を前記部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記部材に対して操舵可能に構成されるステアリング機構が配設されたことを特徴とする移動機構用部材を提供する。これにより、滑らかな動きを実現することができる波動歩行を利用した移動機構に適した移動機構用部材を提供することができる。
本発明に係る移動機構は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、
前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設したことを特徴とする。
これにより、波動歩行を行う移動機構の滑らかな移動や回転を、ステアリング機構の受動要素(操舵要素)とその接触部との間に作用・反作用力が作用し合うあらゆる環境下(例えば、地表面、水面、氷上など)において実現することができる。なお、前記複数の部材としては、例えば、リンク部材、移動機構のベース部などが挙げられるが、これに限定されるものではなく、他の部材とすることができるものである。
本発明に係る移動機構は、前記複数の部材が一列に並んで取り付けられる場合、前記複数の部材が閉ループ状に取り付けられる場合、前記複数の部材が枝分かれ状に取り付けられる場合、前記複数の部材が同軸的に配設される関節を介して取り付けられる場合を含むことができる。
本発明に係る移動機構は、前記ステアリング機構がすべての部材に配設される場合、前記ステアリング機構が少なくとも1つおきで部材に配設される場合を含むことができる。更に、前記ステアリング機構が配設される部材若しくはその連続と、前記ステアリング機構が配設されない部材若しくはその連続と、が、交互に存在する場合も含むことができる。
本発明に係る移動機構は、前記ステアリング機構と受動要素が配設される部材を少なくとも1つは含む構成とすることができる。
本発明に係る移動機構は、前記ステアリング機構が配設されない部材の少なくとも1つに、受動要素が配設される構成とすることができる。
従来、off−hook型の構造を持った移動機構において、その運動学的方程式をChained Formへ変換することは簡単ではなかったが、本発明者は、仮想的な機械要素(仮想的な関節、仮想的な部材、仮想的な受動要素(仮想的なリンク部材の仮想的な車軸、該仮想的な車軸に取り付けられる仮想的な受動輪を包含する概念である)、及び仮想的なステアリング機構など)を想定することにより、off−hook型の構造を持つ移動機構であっても、その運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能であるとの新たな知見を得た。そして、この変換されたMulti−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、部材の回動及びステアリング機構の受動要素の操舵を制御するようにすれば、off−hook型の構造を持つ移動機構のフィードバック制御等を簡単な構成で実現することができる。
すなわち、本発明者の新たな知見に基づいて、種々の移動機構に対して相応に仮想的な機械要素を想定することで(例えば、一例ではあるが、前記複数の部材が関節を介して種々の態様で取り付けられた移動機構において、図3、図4、図9、図11から図15に示すように仮想的な機械要素を想定することで)、その移動機構の運動学的方程式が、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となり、以って移動機構の制御を簡単な構成で行うことができると共に、移動機構の運動学的方程式がMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となるように該移動機構を構成することによっても、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて移動機構の制御を簡単な構成で行うことができることになる。
このようなことから、本発明に係る移動機構の制御方法には、以下のような種々の態様が含まれる。
すなわち、本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
移動機構の運動学的方程式が、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となるように該移動機構を構成し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節、仮想的な部材、仮想的なステアリング機構、或いは仮想的な受動要素のうちの少なくとも1つを含んで構成され、或いは、これらを組み合わせることによって構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
仮想的なステアリング機構が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
仮想的なステアリング機構或いは仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的なステアリング機構と、
仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
ここにおいて、前記仮想的な関節が、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記複数の部材にまたがって取り付けられる、とは、例えば、開放端を持つ2つの部材の当該開放端の間に、前記仮想的な関節を介して前記仮想的な部材を取り付けるような場合を想定するもので、このように仮想的な機械要素を想定することによっても、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能であり、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することができるものである。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的なステアリング機構と、
仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的な受動要素と、
仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的な受動要素と、
仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的なステアリング機構と、
第1の仮想的な受動要素と、
第2の仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は、対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
該仮想的な機械要素は、
仮想的な関節と、
仮想的な部材と、
第1の仮想的なステアリング機構と、
第1の仮想的な受動要素と、
第2の仮想的なステアリング機構と、
第2の仮想的な受動要素と、
を含んで構成され、
前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は、対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法は、
一のステアリング機構の受動要素の操舵を提供しているものが、前記仮想的な関節に演算上置き換えられ、
前記一のステアリング機構の受動要素に前記仮想的な部材が演算上固定され、
前記仮想的な部材が演算上固定される前記一のステアリング機構の受動要素が、前記第1の仮想的な受動要素に演算上置き換えられ、
前記一のステアリング機構が配設される部材が、前記ステアリング機構及び前記受動要素が配設されない部材に演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記仮想的な関節が、前記複数の部材のいずれかと、前記仮想的な部材と、の間に配設されることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記仮想的な関節が、前記移動機構の関節と同軸的に配設されることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記仮想的な関節が、前記仮想的な部材と、該仮想的な部材とは異なる仮想的な部材と、の間に配設されることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記仮想的な関節が、該仮想的な関節とは異なる仮想的な関節と同軸的に配設されることを特徴とすることができる。
なお、本発明に係る移動機構の制御方法においては、移動機構の構成要素として実在する部材や関節や受動要素やステアリング機構を、仮想的な機械要素に演算上置き換えることによっても、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能であり、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することができる。
従って、本発明に係る移動機構の制御方法において、前記部材が前記仮想的な部材に、或いは、前記仮想的な部材が前記部材に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記関節が前記仮想的な関節に、或いは、前記仮想的な関節が前記関節に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記ステアリング機構が前記仮想的なステアリング機構に、或いは、前記仮想的なステアリング機構が前記ステアリング機構に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記受動要素が前記仮想的な受動要素に、或いは、前記仮想的な受動要素が前記受動要素に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記ステアリング機構の操舵を提供するものが前記仮想的な関節に、或いは、前記仮想的な関節が前記ステアリング機構の操舵を提供するものに、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記関節が前記仮想的なステアリング機構の操舵を提供するものに、或いは、前記仮想的なステアリング機構の操舵を提供するものが前記関節に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記ステアリング機構が前記仮想的な受動要素に、或いは、前記仮想的な受動要素が前記ステアリング機構に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
本発明に係る移動機構の制御方法において、前記受動要素が前記仮想的なステアリング機構に、或いは、前記仮想的なステアリング機構が前記受動要素に、演算上置き換えられることを特徴とすることができる。
なお、本発明に係る移動機構は、上述のいずれか1つの移動機構の制御方法により制御されることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る移動機構は、
移動機構のベース部に配設される少なくとも1つの関節と、
前記少なくとも1つの関節に各々対応して取り付けられるリンク部材であって、前記少なくとも1つの関節により提供され相互に略平行に延伸する回動軸廻りを回動可能に、前記少なくとも1つの関節を介して前記ベース部に取り付けられるリンク部材と、
前記リンク部材に対応して配設されるリンク部ステアリング機構であって、該リンク部ステアリング機構の受動要素である受動輪の転がる方向を、前記リンク部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記リンク部材に対して操舵可能に構成されるリンク部ステアリング機構と、
前記関節により提供される回動軸を回動中心として、前記リンク部材を前記ベース部に対して回動させるための駆動力を提供するリンク用アクチュエータと、
前記リンク部ステアリング機構の受動輪を前記操舵軸廻りで操舵するための駆動力を提供するリンク部ステアリング用アクチュエータと、
を含んで構成し、
前記リンク用アクチュエータの駆動を介して前記リンク部材を回動させると共に、前記リンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を介して前記リンク部ステアリング機構の受動輪を操舵することにより、少なくとも移動若しくは回転可能に構成されたことを特徴とすることができる。
そして、当該移動機構において、上述のいずれか1つ移動機構の制御方法により、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記リンク用アクチュエータ及び前記リンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を制御するように構成することができる。
また、該移動機構を、更に、
前記ベース部に配設されるベース部ステアリング機構であって、該ベース部ステアリング機構の受動要素である受動輪の転がる方向を、前記リンク部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記ベース部に対して操舵可能に構成されるベース部ステアリング機構と、
前記ベース部ステアリング機構の受動輪を前記操舵軸廻りで操舵するための駆動力を提供するベース部ステアリング用アクチュエータと、
を含んで構成し、
前記ベース部ステアリング用アクチュエータの駆動を介して前記ベース部ステアリング機構の受動輪を操舵するように構成することができる。
そして、当該移動機構において、上述のいずれか1つの移動機構の制御方法により、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記リンク用アクチュエータ及び前記ベース部及びリンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を制御するように構成することができる。
更に、本発明に係る移動機構が、少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に所定の角速度で回動させると共に、前記ステアリング機構の受動要素を所定の角速度で操舵するように構成することができる。
なお、前記複数の部材の回動と、前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御するための制御手段を含んで構成することができる。
前記制御手段が、移動機構が少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に所定の角速度で回動し、前記ステアリング機構の受動要素を所定の角速度で操舵するフィードフォワード制御を行う構成とすることができる。
前記制御手段が、移動機構が少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、移動機構の位置と姿勢に基づいて前記所定の角速度を補正し、補正後の角速度に基づいて、前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に回動し、前記ステアリング機構の受動要素を操舵するフィードバック制御を行う構成とすることもできる。
本発明は、滑らかな動きを実現することができる波動歩行を利用した移動機構を提供することができる。また、かかる移動機構に適した部材を提供することができる。更に、かかる移動機構の制御方法、例えば、容易な構成でありながら、かかる移動機構を目標経路(軌道)に追従させることができる制御方法を提供することができる。
本発明に係る一実施の形態における3叉移動機構は、図1に示すように、ステアリングが重心に取り付けられた正3角形であるベースの各頂点に、ステアリングが中点に取り付けられたリンクが、関節を介して連結されている構造を持ち、3つの関節を駆動しながら、4つのステアリングを操舵することで、その移動を実現している。ここでは、この3叉移動機構を、その運動学的方程式に基づいて、直線経路に追従させるフィードバック制御法を提案する。特に、この3叉移動機構の直線経路への滑らかな追従を実現している。
さて、この3叉移動機構は、多重連結車両システムの1つである。他の多重連結車両システムとしては、複数のトレーラを牽引する移動ロボット(「三平満司、小林忠晴:非線形制御理論を用いた多重トレーラの直線経路追従制御、日本ロボット学会誌、vol.11,no.4,587/592,(1993)」、「C.Samson:Control of Chained Systems:Application to Path Following and Time−Varying Point−Stabilization of Mobile Robots,IEEE Transactions on Automatic Control,vol.40、no.1,64/77,(1995)」参照)、複数の操舵付トレーラを牽引する移動ロボット(「D.M.Tilbury,O.J.Sordalen,L.G.Bushnell,and S.S. Sastry:A Multisteering Trailer System:Conversion into Chained Form using Dynamic Feedback,IEEE Transactions on Robotics and Automation,vol.11,no.6,807/818,(1995)」、「D.M.Tilbury and S.S. Sastry:The Multi−Steering N−Trailer System:A Case Study of Goursat Normal Forms and Prolongations,International Journal of Robust and Nonlinear Control,vol.5,no.4,343/364,(1995)」、「中村仁彦、江崎秀明、鄭 宇眞:非ホロノミック・トレーラシステムの操舵機構設計と制御、日本ロボット学会誌、vol.17,no.6,839/847,(1999)」参照)、荷台を協調搬送する2台の移動ロボット(「山口博明、新井民夫:2台の車両型移動ロボットから構成される協調搬送システムの経路追従フィードバック制御法、計測自動制御学会論文集、vol,39,no.6,575/584,(2003)」参照)などがある。
もちろん、これらの搬送システムが、車輪の駆動により移動している一方、この3叉移動機構は、関節を駆動することで、その移動を実現している。つまり、関節の駆動を移動に変換している。
これらの搬送システムにおいて、それぞれの運動学的方程式は、正準系であるChained Formへ変換可能であり、この正準系に基づいて、有効な制御方法が提案されている。
同じように、この3叉移動機構の運動学的方程式を、Chained Formへ変換し、この正準系に基づいて、その制御方法を、特に、フィードバック制御法を考えたい。
しかし、図1が示すように、本実施形態に係る3叉移動機構10は、正3角形であるベース1の各頂点に、リンク3A、3B、3Cを連結している関節2A、2B、2Cから、ステアリング1S、3AS、3BS、3CSが離れているoff−hook型の構造を持っていることから、その運動学的方程式をChained Formへ変換することは簡単ではない。
このため、本実施形態では、図3に示すように、仮想的な関節4A、仮想的なリンク5A、仮想的なリンクの仮想的な車軸5AX、該仮想的な車軸5AXに取り付けられる仮想的な受動輪5W、及び仮想的なステアリング5ASを想定し、これにより、この3叉移動機構10は、off−hook型の構造を持つが、その運動学的方程式が、Five−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となることを、その計算結果を与えることで示す。
また、このChained Formに基づいて、直線経路への追従を可能にするフィードバック制御法を提案する。
この3叉移動機構10の設計、その運動学的方程式のChained Formへの変換、ならびに、直線経路への追従を可能にするフィードバック制御法の有効性は、シミュレーションにより検証されている。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明に係る3叉移動機構10の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. 3叉移動機構の構造]
本実施形態では、波動歩行する移動機構に、物体を搬送させることを考えている。
このため、図1に示すように、本実施形態に係る3叉移動機構10は、搬送対象物(図示せず)の搭載が可能な正3角形であるベース1を持っている。
この正3角形であるベース1の重心には、ベース1の姿勢に対して転がる向きを、アクチュエータ(例えば、サーボモータ)の駆動力により、能動的に変えることができる車輪(操舵輪)が取り付けられている。なお、この車輪は、受動的に回転する受動輪である。つまり、正3角形であるベース1の重心には、ステアリング1Sが取り付けられていることになる。
ここにおいて、本発明に係る部材(若しくはベース部)が前記ベース1に相当し、本発明に係るステアリング機構(若しくはベース部ステアリング機構)が前記ステアリング1Sに相当し、本発明に係るステアリング機構の受動要素(若しくはステアリング機構の受動輪)が前記アクチュエータの駆動力により転がる向きを能動的に変えることができる車輪に相当する。
この正3角形であるベース1の各頂点には、関節2A(joint−1),2B(joint−2),2C(joint−3)を介して、本発明に係る部材若しくはリンク部材に相当するリンク3A(link−1)、3B(link−2)、3C(link−3)が連結されている。また、各リンク3A、3B、3Cの中点にも、本発明に係るステアリング機構若しくはリンク部ステアリング機構に相当するステアリング3AS、3BS、3CSが取り付けられている。
このように、正3角形であるベース1の重心は、ステアリング1Sで支持され、さらに、このベース1の3つの頂点は、それぞれ、ステアリング3AS、3BS、3CSが取り付けられているリンク3A、3B、3Cで支持されている。
したがって、本実施形態に係る3叉移動機構10は、十分な安定性を持ちながら、図示しない搬送対象物を、このベース1に搭載することができる。
そして、この3叉移動機構10は、3つの関節2A、2B、2Cの駆動(各リンク3A、3B、3Cを、各関節2A,2B,2Cを回動支点として、図1平面と平行な方向に回動させるための駆動)と、4つのステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵と、を周期的に行うことで、正3角形であるベース1を、(ア)移動させる、あるいは、(イ)回転させることができる。ここで、回転とは、移動機構が所定曲率に沿って移動すること及び移動機構がその重心廻りで回転(自転)する場合も含むと共に、移動には移動機構が自転しながら移動する場合も含む。また、回動とは、支点(回動軸)廻りに動くこと(枢動)を意味するが、支点廻りであれば何れの方向にも動くことができる概念である。したがって、支点廻りに回転する場合は勿論、支点廻りに所定角度回転しその場で停止する場合、及びその場から逆方向に回転する場合、更に所定周期で揺動する場合なども含まれる。ここにおいて、回動軸廻りにリンク部材が回動する際にできる回動軸に略直交する平面を回動平面と称する。
なお、各関節2A、2B、2Cには、アクチュエータ(例えば、サーボモータ)が配設されており、これにより正3角形のベース1に対して相対的に、各リンク3A、3B、3Cを、それぞれ独立して、各関節2A、2B、2Cを回動支点として、図1平面と平行な方向に回動させることが可能な構成となっている。
また、ステアリング1Sは、ベース1と該ベース1に取り付けられる操舵輪との間に介装されるアクチュエータ(例えば、サーボモータ)により、ベース1と操舵輪の転がる方向との相対位置(角度)を可変とすることで操舵する構成となっている。他のステアリング3AS、3BS、3CSについては、各リンク3A、3B、3Cとこれらに対応して取り付けられる操舵輪との間に介装されるアクチュエータ(例えば、サーボモータ)により、各リンク3A、3B、3Cとこれらに対応して取り付けられる操舵輪の転がる方向との相対位置(角度)をそれぞれ可変とすることで操舵する構成となっている。
ここにおいて、各関節2A、2B、2Cを駆動するためのアクチュエータが、本発明に係るリンク用アクチュエータに相当し、前記リンク3A、3B、3Cに取り付けられるステアリング3AS、3BS、3CSを操舵するためのアクチュエータが、本発明に係るリンク部ステアリング用アクチュエータに相当する。また、ベース1に取り付けられるステアリング1Sを操舵するためのアクチュエータが、本発明に係るベース部ステアリング用アクチュエータに相当する。
なお、前記3つの関節2A、2B、2Cの駆動、及び前記4つのステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵のための駆動源であるアクチュエータとしては、サーボモータの他に、ステッピングモータ等を用いることができ、各関節2A、2B、2Cの回動の角速度、角加速度、各ステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵の角速度、角加速度を検出するためのエンコーダを取り付けることができる。また、モータのトルクの不足を補うことが必要な場合には、減速機等を介在させることも可能である。更に、各関節、各ステアリングをモータ等の回転出力を他の運動(直線運動や往復運動など)に変換することなく駆動する場合に限らず、リンク機構等を介してアクチュエータ(例えば、モータ等に限らず往復運動により駆動力を提供するものも含む)の駆動力を、各関節2A、2B、2C、各ステアリング1S、3AS、3BS、3CSへ伝達する構造とすることもできる。
前記3つの関節2A、2B、2Cの駆動と、4つのステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵と、は、CPU,ROM,RAM,A/D・D/A変換器及び各種インターフェースを備えて構成される制御手段を介して駆動制御可能である。前記制御手段は、小型軽量化などを図る場合には、例えば、マイクロコンピュータやマイクロチップにより構成することができる。なお、フィードバック制御を行う場合には、移動機構の位置や姿勢をイメージセンサ(CCD、CMOSカメラなど)などの各種センサにより検出し、該検出結果に従って、所定の運動(移動、回転など)を達成するように、各関節2A、2B、2Cの回動の角速度、各ステアリング1S、3AS、3BS、3CSの操舵の角速度を制御することができる。前記制御手段は、ベース1に支持させることができるのは勿論、検出信号や制御信号等を有線或いは無線で送受信可能に構成し、ベース1延いては移動機構とは別体の構成とすることもできる。
[2.運動学的方程式]
次に、この正3角形であるベース1を、直線経路に追従させるためのフィードバック制御法について説明する。
特に、この3叉移動機構10は、そのリンク3A、3B、3Cとベース1に取り付けられている車輪3AS、3BS、3CS、1Sのステアリング機能を用いながら、関節2A、2B、2Cを駆動することによりその運動を一意に決めることができない特異姿勢を、積極的かつ効果的に避けることができる。
それから、従来のヘビ型ロボットについても、リンクに取り付けられている車輪にステアリング機能を与えることで、本制御方法を適用することができる。また、閉じたループを持つヘビ型ロボットについても、同じことが言える。このように、本制御方法は、本実施形態に係る3叉移動機構10に、その適用範囲が限定されているわけではない。
まず、最初に、図1に示す3叉移動機構10の運動学的方程式について説明する。つぎに、図3に示す仮想的な機械要素を持つ3叉移動機構10の運動学的方程式について説明する。
[2.1 3叉移動機構の運動学的方程式]
図1に示す3叉移動機構10の第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cにおける中点の位置(x,y,(x,y,(x,yは、それぞれ式(1)のように計算される。
Figure 2006335332
ベクトル(x,yは、正3角形であるベース1の重心の位置を表している。
角度θ、θ、θ、θは、それぞれ、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cの姿勢、正3角形であるベース1の姿勢を表している(角度の取り方については、図3参照)。
それから、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CSの速度拘束、正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sの速度拘束は、それぞれ、式(2)のように与えられる。
Figure 2006335332
角度φ、φ、φ、φは、それぞれ、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cのステアリング3AS、3BS、3CSの操舵角度、正3角形であるベース1のステアリング1Sの操舵角度を表している(角度の取り方については図3参照)。この式(1)の時間微分により計算される、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cにおける
Figure 2006335332
することで、図1に示す3叉移動機構10の運動学的方程式は、式(3)、式(4)のように与えられる。
Figure 2006335332
Figure 2006335332
Figure 2006335332
動する角速度である。これらの式(3)、式(4)から、図1に示す3叉移動機構10において、以下の特異姿勢1が存在することが理解できる。
<特異姿勢1>
Figure 2006335332
きない、つまり、制御できない特異姿勢である。」
特異姿勢1のうち、特徴的なものとして、図2に示すように、3叉移動機構10のすべてのステアリング1S、3AS、3BS、3CSが、図2の2次元平面上において、同一の回転中心を持つ姿勢がある。
Figure 2006335332
残る1つが、これら独立な2つに対して従属である。
この特異姿勢1を避けながら、この3叉移動機構10が移動できるように、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動し、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CSと正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sを操舵しなければならない。
[2.2 仮想的な機械要素を持つ3叉移動機構の運動学的方程式]
さて、式(3)、式(4)に示す運動学的方程式に基づいて、正3角形であるベース1を直線経路に追従させるフィードバック制御法を導くのは簡単ではない。ここでは、図3に示すように、第1番目のリンク3Aの先端に、仮想的な関節4Aを介して連結されている仮想的なリンク5Aを想定する。この仮想的なリンク5Aには、その中点に仮想的な車軸5AXが取り付けられ、該仮想的な車軸5AXには仮想的な受動輪5Wが取り付けられ、そして、前記仮想的なリンク5Aの先端に仮想的なステアリング5ASが取り付けられている。
これらの仮想的な機械要素は、この3叉移動機構10の運動学的方程式を、Five−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換するためのものであり、実際には、存在しない。
したがって、これらが、この3叉移動機構10の動きを、物理的に拘束しているわけではない。
ここで提案する制御方法においては、この拘束を満たしながら、この3叉移動機構10が移動するように、仮想的な関節4Aの角度、仮想的なリンク5Aに取り付けられている仮想的なステアリング5ASの操舵角度に応じて、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動する角速度、ならびに、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CSと正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sを操舵する角速度が、決定される。
いま、仮想的なリンク5Aが移動する速さを、uとすると、図3に示す3叉移動機構10の運動学的方程式を、式(6)のように導くことができる。
Figure 2006335332
Figure 2006335332
ベクトル(x,yは、仮想的なリンク5Aにおける中点の位置を表している。それから、角度φとθは、仮想的なリンク5Aの仮想的なステアリング5ASの操舵角度と姿勢を表している。
また、5つの制御入力u,u,u,u,uは、それぞれ、仮想的なリンク5Aの仮想的なステアリング5ASの操舵角速度、第1番目のリンク3Aのステアリング3ASの操舵角速度、正3角形であるベース1のステアリング1Sの操舵角速度、第2番目のリンク3Bのステアリング3BSの操舵角速度、それから、第3番目のリンク3Cのステアリング3CSの操舵角速度である。
もちろん、仮想的なリンク5Aが移動する速さuは、制御入力ではない。
Figure 2006335332
Figure 2006335332
Figure 2006335332
この式(14)を、表1に示す8つのケースに分けて、つぎのように説明できる。
ケース1において、第1番目の関節2Aの角速度入力Vを与えると、仮想的なリンク5Aが移動する速さuは一意に決まる。また、第2番目の関節2Bの角速度入力vを与えると、uは一意に決まる。あるいは、第3番目の関節2Cの角速度入力vを与えると、uは一意に決まる。
このケース1では、v,v,vは独立ではない。どれか1つを与えれば、それ以外の2つは、式(14)を満たすように一意に決まる。
同じように、ケース2〜7においても、仮想的なリンク5Aが移動する速さuは一意に決まる。
このように、ケース1〜7において、第1,第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動する角速度入力v,v,vにより、仮想的なリンク5Aが移動する速さuを制御することができる。
これに対して、ケース8において、v,v,vにより、uを一意に決めることはできない、つまり、制御することはできない。
この式(14)から、図3に示す3叉移動機構10において、以下の特異姿勢2が存在することが理解できる。
<特異姿勢2>
「式(14)において、g16−g18=0,g110−g18=0,g112−g18=0となる姿勢は、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動する角速度入力v,vにより、仮想的なリンク5Aが移動する速さuを、一意に決めることができない、つまり、制御できない特異姿勢である。」
この特異姿勢2は、特異姿勢1に等価である。本制御方法においては、特異姿勢1、2を避けながら、この3叉移動機構10が移動できるように、仮想的な関節4Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動し、仮想的なリンク5Aに取り付けられている仮想的なステアリング5ASと、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CS、ならびに、正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sを操舵する。
Figure 2006335332
もちろん、仮想的な関節4Aを駆動する角速度vにより、仮想的なリンク5Aが移動する速さuを一意に決めること、つまり、制御することはできない。
したがって、本制御方法においては、式(14)を満たすように決まるuから、式
Figure 2006335332
が一意に決まる。
[3. Chained Formへの変換]
ここでは、この3叉移動機構10において、第1番目のリンク3Aの先端に、仮想的な関節4Aを介して連結されている仮想的なリンク5Aを想定している。この仮想的なリンク5Aには、その中点に仮想的な車軸5AXが取り付けられ、該仮想的な車軸5AXには仮想的な受動輪5Wが取り付けられ、そして、前記仮想的なリンク5Aの先端に仮想的なステアリング5ASが取り付けられている。ここでは、これらの仮想的な機械要素を想定することで、この3叉移動機構10の運動学的方程式が、Five−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となることを、その計算結果を与えることで示す。
この変換は、微分幾何学(A.Isidori:Nonlinear Control Systems,New York:Springer−Verlag,Second Edition,(1989))に基づいている。
先ず、式(6)の6つのベクトル場g,g,g,g,g,gを、以下のように変換する。
Figure 2006335332
つぎに、u,u,u,u,u,uを、以下のように変換する。
Figure 2006335332
このようにして,式(6)の運動学的方程式は、以下のように書き換えられる。
Figure 2006335332
これら6つのベクトル場f,f,f,f,f,fを用いて、式(6)の運動学的方程式における変数を,式(19)のように変数変換する。
Figure 2006335332
ここで、Lqとは、スカラー量qを、状態変数x,i=1,2,・・・,nで偏微分したものを要素とするベクトル
Figure 2006335332
とベクトルp=(p,p,・・・・,pとの内積である。つまり、
Figure 2006335332
である。
式(19)の変数h,h,h,hは、それぞれ、仮想的な関節4A、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cの角度である。このように選択するのは、波動歩行における各関節の駆動を、直接、これらの変数の変化として指定するためである。
一方、複数の操舵付トレーラを牽引する移動ロボット(「D.M.Tilbury,O.J.Sordalen,L.G.Bushnell,and S.S.Sastry:A Multisteering Trailer System:Conversion into Chained Form using Dynamic Feedback,IEEE Transactions on Robotics and Automation,vol.11,no.6,807/818,(1995)」、「D.M.Tilbury and S.S.Sastry:The Multi−Steering N−Trailer System:A Case Study of Goursat Normal Forms and Prolongations,International Journal of Robust and Nonlinear Control,vol.5,no.4,343/364,(1995)」、「中村仁彦,江崎秀明,鄭 宇眞:非ホロノミック・トレーラシステムの操舵機構設計と制御,日本ロボット学会誌,vol.17,no.6,839/847,(1999)」参照)の制御において、これらの変数は、各リンクの静止座標系における姿勢である。このように、本制御方法においては、波動歩行における各関節の駆動を、Chained Formへの変換に必要な変数の選択に反映させている。この式(19)の時間微分は、式(20)に示すFive−Chain、Single−Generator Chained Formとなる。
Figure 2006335332
この変換は、開集合U,
Figure 2006335332
である。
この開集合Uに状態変数xを限定するのは、以下の特異姿勢3を避けるためである。
<特異姿勢3>
「式(21)の開集合Uに含まれない状態変数xを持つ姿勢は、式(6)に示す運動学的方程式を、式(20)へ変換することができない変数変換上の特異姿勢である。」
この特異姿勢3は、仮想的なリンク5Aの仮想的なステアリング5ASの操舵角度、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cのステアリング3AS、3BS、3CSの操舵角度、ならびに、正3角形であるベース1のステアリング1Sの操舵角度、これらのうち、どれか1つでも、±90度となる姿勢を含んでいる。
また、仮想的なリンク5Aの姿勢が、座標系のx軸に対して、±90度となる姿勢も含んでいる。
図4に、仮想的なリンク5Aの姿勢が、x軸に対して、90度となる姿勢を示す。
この仮想的なリンク5Aに、X軸に対して±90度となる特異姿勢を取らせるには、原点回りである角度(たとえば、90度)回転させた別の座標系を用意し、状態に応じて、座標系を切り換えなければならない。ここでは、特異姿勢1、2、3を避けながら、正3角形であるベース1を直線経路に追従させる制御方法を提案する。
[4.変換された変数の物理的意味]
ここでは、式(19)に示す変換された変数の物理的意味について述べる。
本制御方法においては、この3叉移動機構10の仮想的なリンク5Aにおける中点を、座標系のx軸に沿って移動させる。これに伴い、正3角形であるベース1は、このx軸に追従する、つまり、直線経路に追従する。したがって、変数z11はxであり、この時間
Figure 2006335332
Figure 2006335332
Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動し、仮想的なリンク5Aに取り付けられている仮想的なステアリング5AS、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CS、ならびに、正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sを操舵する。
この仮想的なリンク5Aにおける中点をx軸に沿って移動させるには、変数z23,z22,z21を、ゼロに収束させる必要がある。変数z23はyであり、仮想的なリンク5Aにおける中点を、座標系のx軸上へ移動させるには、このz23をゼロにする必要がある。
Figure 2006335332
これが満たされるとき、つまり、z23=0,z22=0,z21=0が満たされるとき、式(19)から、以下の関係が導かれる。
Figure 2006335332
この式(23)は、仮想的なリンク5Aにおける中点が、x軸上にあり、その姿勢がx軸に平行で、その仮想的なステアリング5ASの操舵角度がゼロであることを意味している。つまり、この仮想的なリンク5Aが、x軸に沿って移動することを意味している。
さらに、これら以外の変数z32,z31,z42,z41,z52,z51,z62,z61について考える。変数z32は、仮想的な関節4Aの角度ψである。また、変数z42,z52,z62は、第1、第2、第3番目の関節2A,2B、2Cの角度ψ,ψ,ψである。
すでに、上記の2.2章で述べたように、仮想的なリンク5Aが移動する速さuは、
Figure 2006335332
密に言えば、この3叉移動機構10が、特異姿勢2を持たないとき、uは一意に決まる。
Figure 2006335332
(=ucosθ)を、ゼロではない一定値としていることから、このuも、ゼロではない。つまり、式(14)からも理解できるように、この3叉移動機構10が移動するには、常に、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2C、これら3つの関節のうち、少なくとも1つの関節が駆動されていなければならない。
したがって、この3叉移動機構10が、特異姿勢1、2、3を持たないようにしながら、これら3つの関節2A、2B、2Cの角度ψ(=z42),ψ(=z52),ψ(=z62)を、周期的に変化させなければならない。同時に、変数z41,z51,z61も、周期的に変化することになる。もちろん、必要に応じて、仮想的な関節4Aの角度ψ(=z32)も、周期的に変化させなければならない。この場合、変数z31も、周期的に変化することになる。
次章においては、変数z23,z22,z21をゼロに収束させ、さらに、変数z32,z42,z52,z62を目標とする周期関数に収束させるフィードバック制御法を提案する。
[5.制御入力とその安定性]
本章では、この3叉移動機構10の仮想的なリンク5Aにおける中点が、座標系のx軸に沿って移動するように、つまり、正3角形であるベース1が、x軸に追従するように、仮想的な関節4Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2Cを駆動し、仮想的なリンク5Aに取り付けられている仮想的なステアリング5ASと、第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3Cに取り付けられているステアリング3AS、3BS、3CS、ならびに、正3角形であるベース1の重心に取り付けられているステアリング1Sを操舵するフィードバック制御法を提案する。
すでに、上記の4章で述べたように、このx軸への追従を達成するには、変数z23,z22,z21をゼロに収束させる必要がある。
このために、
Figure 2006335332
とし、制御入力wを、以下のように与える。
Figure 2006335332
この式(24)のaは、ゼロではない一定値であり、これは、物理的に、仮想的なリ
Figure 2006335332
7)のように与えられる。
Figure 2006335332
Figure 2006335332
この式(27)における行列Λの固有値の実部がすべて負になるように、係数p21,p22,p23を与えるとき、ベクトルζは指数関数的にゼロに収束し、x軸への追従が達成される。
もちろん、x軸に追従する3叉移動機構10は、移動し続けなければならない。つまり、常に、第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2C、これら3つの関節のうち、少なくとも1つが駆動され、w=a≠0が満たされなければならない。
したがって、この3叉移動機構10が、特異姿勢1、2、3を持たないようにしながら、これら3つの関節2A、2B、2Cの角度ψ(=z42),ψ(=z52),ψ(=z62)を、周期的に変化させなければならない。
もちろん、必要に応じて、仮想的な関節4Aの角度ψ(=z32)も、周期的に変化させなければならない。このために、制御入力w,w,w,wを、以下のように与える。
Figure 2006335332
この式(28)の制御入力におけるe,e,e,eは,以下の式(29)に示す振動項である。
Figure 2006335332
式(31)のように与えられる。
Figure 2006335332
Figure 2006335332
同じように、式(32)、(34)、(36)に示す3つの2次元ベクトルζ,ζ,ζ
Figure 2006335332
のように与えられる。
Figure 2006335332
これら式(31)、(33)、(35)、(37)における行列Λ,Λ,Λ,Λの固有値の実部がすべて負になるように、係数p31,p32,p41,p42,p51,p52,p61,p62を与えるとき、仮想的な関節4Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2C、これら4つの関節の角度ψ(=z32),ψ(=z42),ψ(=z52),ψ(=z62)は、それぞれ、以下の式(38)が示すように,周期関数r,r,r,rに収束する。
Figure 2006335332
である。
Figure 2006335332
の振幅A,A,A,A、位相ψ,φ,ψ,φの関数である。
したがって、これらA,A,A,A、ω,ω,ω,ω、ψ,ψ,ψ,φを用いて、この3叉移動機構10が、特異姿勢1、2、3を避けながら、移動し続けら
Figure 2006335332
[6.シミュレーション]
本章では、この3叉移動機構10の正3角形であるベース1のx軸への追従を可能にする本制御方法の有効性を、シミュレーションを通して示す。
このシミュレーションにおいて、仮想的なリンク5Aと第1、第2、第3番目のリンク3A、3B、3C、これら4つのリンクの長さは、いずれも、0.15[m](1=0.075[m])である。
ここでは、この3叉移動機構の仮想的なリンク5Aにおける中点のx軸に対する移動速
Figure 2006335332
とした。制御入力である式(25)、(28)については、それらの係数を、以下のように決めた。
Figure 2006335332
このとき、式(27)、(31)、(33)、(35)、(37)の行列Λ,Λ,Λ,Λ,Λの固有値は、すべて「−1.0」となる。
そして、仮想的な関節4Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2C、これら4つの関節の角度ψ(=z32),ψ(=z42),ψ(=z52),ψ(=z62)がそれ
Figure 2006335332
このとき、式(29)の制御入力における振動項e,e,e,eの振幅A,A,A,A、位相ψ,ψ,ψ,φは、以下のように与えられる。
Figure 2006335332
特異姿勢1、2、3を避けながら、移動することができる。
初期状態として、仮想的なリンク5Aの初期位置(x,yt=0、その初期姿勢θt=0、その仮想的なステアリング5ASの初期角度φt=0、第1番目のリンク3Aの初期姿勢θt=0、そのステアリング3ASの初期角度φt=0、正3角形であるベース1の初期姿勢θt=0、そのステアリング1Sの初期角度φt=0、第2番目のリンク3Bの初期姿勢θt=0、そのステアリング3BSの初期角度φt=、第3番目のリンク3Cの初期姿勢θt=0、そのステアリング3CSの初期角度φt=0を、以下のように与えた。
Figure 2006335332
この初期状態において、仮想的なリンク5Aにおける中点はx軸上にあり、その姿勢はx軸に平行で、その仮想的なステアリング5ASの操舵角度はゼロである。また、仮想的な関節4Aと第1、第2、第3番目の関節2A、2B、2C、これら4つの関節の角度ψ(=z32),ψ(=z42),ψ,(=z52),ψ(=z62)は、それぞれ、周期関数r,r,r,rに収束している。
図5、図6に、この場合のシミュレーション結果を示す。
このシミュレーションにおいては、図1に示す3叉移動機構10の運動学的方程式である式(3)、式(4)に対して、図3に示す仮想的な機械要素を持つ3叉移動機構の運動
Figure 2006335332
第3番目のリンク3A、3B、3Cのステアリング3AS、3BS、3CS、正3角形で
Figure 2006335332
図5から,第1番目のリンク3Aの先端が、常に、x軸に沿って移動していることが理解できる。これは、第1番目のリンク3Aの先端に、仮想的な関節4Aを介して連結されている仮想的なリンク5Aが、x軸に沿って移動していることを意味している。その移動速
Figure 2006335332
ス1のx軸への追従が達成されている。
さらに、図5から、正3角形であるベース1が、常に、x軸に対して平行な姿勢を保つていることが理解できる。これは、仮想的な関節4Aの角度ψ(=z32)が収束する周
Figure 2006335332
計したからである。
また、図6から、この3叉移動機構10が、特異姿勢2を避けながら、移動していることが理解できる。このとき、もちろん、特異姿勢1、3も避けている。
このように、図5、図6に示すシミュレーション結果から、この3叉移動機構10の正3角形であるベース1のx軸への追従を可能にする本制御方法の有効性が検証された。
以上説明したように、本発明では、4つのステアリングを持つ3叉移動機構、ならびに、そのフィードバック制御法を提案した。この3叉移動機構において、仮想的な関節、仮想的なリンク、仮想的なリンクの仮想的な車軸、該仮想的な車軸に取り付けられる仮想的な受動輪、及び仮想的なステアリングを想定することで、その運動学的方程式が、Five−Chain、Single−Generator Chained Formへ変換可能となることを、その計算結果を与えることで示した。
また、このChained Formに基づいて、直線経路への追従を可能にするフィードバック制御法を提案した。
この3叉移動機構は、3つの関節の駆動と4つのステアリングの操舵により、直線経路への滑らかな追従を実現している。この3叉移動機構の設計、その運動学的方程式のChained Formへの変換、ならびに、直線経路への追従を可能にするフィードバック制御法の有効性は、シミュレーションにより検証されている。
ここで、本実施形態に係る関節の構造の一例を、関節2Aを代表にして説明しておく。図7(A)に示すように、ベース1に対してリンク3Aを取り付けるための関節2Aは、例えば、アクチュエータであるモータ等のケース側がベース1に固定され、前記モータの回転軸側がリンク3Aに固定されて構成される。なお、例えば、同軸的な関節を介して複数の部材を当該複数の部材間において相対的に回動可能に取り付ける場合には、図7(B)、図7(C)に示すように構成されることになる。ただし、かかる例は、一例であり、他の態様により取り付けることもできるものである。
ここにおいて、本実施形態では、図1に示したような3叉移動機構10を例として説明したので、上記において、移動機構の運動学的方程式が、Five−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となるとして説明したが、例えば、図8に示すような、リンク部材にステアリング機構が配設された他の形式の波動歩行を行う移動機構にも適用可能である。すなわち、本発明は、Five−Chain,Single−Generator Chained Formに限定されるものではなく、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。
ところで、本発明に係る移動機構及び制御方法は、ステアリング機構の操舵輪(受動輪)とその接触部との間に作用・反作用力が作用し合う環境下において適用可能であり、従って、例えば、その接触部が流体(例えば、水など)である場合においても適用可能である。例えば、本実施形態において説明したステアリング機構の操舵輪(受動輪)を流体との間で作用・反作用力を作用させることができるプレート状の操舵板に変えて、該操舵板の少なくとも一部を流体中に所定に沈ませるようにすることで(例えば、浮力を発生させる浮きを前記操舵板と別体に設ける、浮きを操舵板形状に形成する、浮きの下側に操舵板を設けるなどして、浮力を調整することで達成可能である。)、本発明に係る移動機構を流体に対して相対的に移動或いは回転させることができるものである。かかる操舵板や前述の操舵輪を含め、移動機構が移動する際に接触する相手方との間で作用・反作用力を作用させることができる要素を受動要素と称することができる。
ここにおいて、前記仮想的なリンク5Aが本発明に係る仮想的な部材に相当し、前記仮想的なリンク5Aの仮想的な車軸5AX及び該仮想的な車軸5AXに取り付けられる仮想的な受動輪5Wが本発明に係る仮想的な受動要素を構成する。そして、一例ではあるが、前記仮想的なステアリング5ASが、本発明に係る仮想的なステアリング機構に相当し、前記仮想的なステアリング5ASの受動要素(受動輪)が本発明に係る仮想的なステアリング機構の仮想的なステアリング受動要素に相当する。
ところで、本実施形態では、ベース1を正3角形として(すなわち、3つの関節が正3角形の各頂点に各々対応するように配列された構成について)説明したが、計算上の便宜等のためであり、これに限定されるものではなく、ベース1の形状(各関節の配列についても同様)は正3角形以外の形状であっても良い。また、本実施形態では、関節、リンクの数が3つのものを代表的に説明したが、これに限定されるものではない。
そして、本実施形態では、各リンクを同じ長さとして説明しているが、それぞれ異なる長さとすることもできるし、その形状も直線的な形状に限らず折曲形状、円形状、楕円形状など様々な形状とすることができるものである。また、ステアリング機構の操舵輪(受動要素)を、ベース又はリンクの重心位置に配設するものとして説明したが、当該構成に限定されるものではなく、ステアリング機構の操舵輪(受動要素)を重心以外の場所に設ける構成とすることもできる。
更に、本実施形態では、ベース1に、ステアリング1Sを設けて構成したが、当該構成は、上述した特異姿勢1、2を避けるために備えられたものであり、高い制御精度が必要とされないなど特異姿勢があまり問題とならないような場合、例えば、遊具などとして本実施形態に係る移動機構を採用する場合などにおいては、ベース1のステアリング1Sは省略することができるものである(図9(A)参照)。例えば、ステアリング機構の代わりに、荷重を支えると共に低抵抗で移動機構の移動の妨げになり難い形状若しくは構造(凸形状、半球形状若しくは球状ローラー構造)などをベース部に設けることができる。
ここで、本発明においては、リンク、ベースを共通の概念である部材として考えることができ、これに基づけば、複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設するものすべてに本発明は適用可能であり、これにより、滑らかな波動歩行を実現可能である。
従って、本実施形態では、図1に示したような3叉移動機構10を例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、図9(A)、図9(B)、図10、図11、図14、図15に示すような複数の部材を関節を介して一列に取り付けたもの、図12に示すような複数の部材を関節を介して閉ループ状に取り付けたもの、図9(C)、図13に示すような複数の部材を同軸的に配設される関節を介して取り付けたもの、及びこれらを更に部材を介して適宜に組み合わせたものにも適用可能である。なお、各図面において、ベース、リンク部材の配置を入れ替えても良いことは勿論である。
更に、本実施形態では、図1に示したように、ベース1及びすべてのリンク3A、3B、3C(言い換えれば、すべての部材)にステアリング機構を設けたものを例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設したものであれば適用可能であるから、図9(A)、図9(C)、図10(B)、図10(C)、図11、図12(B)、図14、図15等に示すように、すべての部材にステアリング機構を配設する必要はなく、1つおきや2つおき、更にはそれ以上の部材おきに、少なくとも1つのステアリング機構を配設する場合にも適用することができる。加えて、ステアリング機構を配設した部材若しくはその連続と、ステアリング機構が配設されない部材若しくはその連続とが、交互に存在するような場合にも、本発明は適用可能である。
そして、本実施形態では、仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式が、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となることを示したが、以下において、変形例を示しておく。
ここにおいて、本発明に係る仮想的なステアリング機構は、第1の仮想的なステアリング機構と、第2の仮想的なステアリング機構と、を包含する概念であるが、第1の仮想的なステアリング機構は仮想的な部材に仮想的に配設されるものに相当し、該第1の仮想的なステアリング機構が配設される場合に、第2の仮想的なステアリング機構は実在する部材に仮想的に配設されるものに相当する。そして、本発明に係る仮想的な受動要素は、第1の仮想的な受動要素と、第2の仮想的な受動要素と、を包含する概念であるが、第1の仮想的な受動要素は仮想的な部材に仮想的に配設されるものに相当し、該第1の仮想的な受動要素が配設される場合に、第2の仮想的な受動要素は実在する部材に仮想的に配設されるものに相当する。
図9(A)において、A1は関節であり、A2はリンク部材であり、A3はリンク部材に配設されるリンク部ステアリング機構である。そして、この場合において、本発明に係る制御方法において想定される仮想的な関節がA4であり、仮想的な部材がA5であり、第1の仮想的なステアリング機構がA6であり、第1の仮想的な受動要素がA7であり、第2の仮想的なステアリング機構がA8である。このように、図9(A)の矢印左側に示される移動機構においては、図9(A)の矢印右側に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。なお、前記A4、A5、A6、A7は、例えば、図9(A)の矢印右側に示される破線の位置に配設しても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。すなわち、前記A4は、複数の部材(ここでは、ベース部、A2)のいずれかの部位或いはいずれかの関節A1に配設することができるものである。
なお、本発明に係る移動機構の制御方法は、一のステアリング機構の受動要素の操舵を提供しているものが仮想的な関節に演算上置き換えられ、前記一のステアリング機構の受動要素に仮想的な部材が演算上固定され、前記仮想的な部材が演算上固定される前記一のステアリング機構の受動要素が第1の仮想的な受動要素に演算上置き換えられ、前記一のステアリング機構が配設される部材がステアリング機構及び受動要素が配設されない部材に演算上置き換えられることができるため、図9(B)において示すような場合にも適用可能である。
すなわち、図9(B)において、B1は関節であり、B2はリンク部材であり、B3はリンク部材に配設されるリンク部ステアリング機構であり、B4はベース部ステアリング機構である。この場合において、ベース部ステアリング機構B4の操舵を提供するものが仮想的な関節に演算上置き換えられ、ベース部ステアリング機構B4の受動要素に仮想的な部材B5が演算上固定され、ベース部ステアリング機構B4の受動要素が第1の仮想的な受動要素B7に演算上置き換えられ、更に、第1の仮想的なステアリング機構をB6として想定し、第2の仮想的なステアリング機構をベース部にB8として想定することによっても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。すなわち、図9(B)の左側に示される移動機構においては、図9(B)の右側に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。
図11においては、C1は関節であり、C2はリンク部材であり、C3はリンク部材に配設されるリンク部ステアリング機構である。この場合において、本発明に係る制御方法において想定される仮想的な関節がC4であり、仮想的な部材がC5であり、第1の仮想的なステアリング機構がC6であり、第1の仮想的な受動要素がC7であり、第2の仮想的なステアリング機構がC8である。このように、図11の矢印上側に示される移動機構においては、図11の矢印下側に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。なお、第2の仮想的なステアリング機構C8に代えて、ステアリング機構を持たない前記第2の仮想的な受動要素を配設するようにしてもよい。前記C4、C5、C6、C7を、例えば、図11の矢印下側に示される破線の位置に配設しても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。すなわち、前記C4は、複数の部材(ここでは、C2)のいずれかの部位或いはいずれかの関節C1に配設することができるものである。
図12(A)においては、D1は関節であり、D2はリンク部材であり、D3はリンク部材に配設されるリンク部ステアリング機構である。この場合において、本発明に係る制御方法において想定される仮想的な関節がD4であり、仮想的な部材がD5であり、第1の仮想的なステアリング機構がD6であり、第1の仮想的な受動要素がD7である。このように、図12(A)の矢印左側に示される移動機構においては、図12(A)の矢印右側に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。なお、前記D4、D5、D6、D7を、例えば、図12(A)の矢印右側に示される破線の位置に配設しても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。すなわち、前記D4は、複数の部材(ここでは、D2)のいずれかの部位或いはいずれかの関節D1に配設することができるものである。
図12(B)のような、すべての部材に対してステアリング機構が配設されない場合において、E1は関節であり、E2はリンク部材であり、E3はリンク部材に配設されるリンク部ステアリング機構であり、この場合において、本発明に係る制御方法において想定される仮想的な関節がE4であり、仮想的な部材がE5であり、第1の仮想的なステアリング機構がE6であり、第1の仮想的な受動要素がE7であり、第2の仮想的なステアリング機構がE8である。このように、図12(B)の矢印左側に示される移動機構においては、図12(B)の矢印右側に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。なお、第2の仮想的なステアリング機構E8に代えて、ステアリング機構を持たない前記第2の仮想的な受動要素を配設するようにしてもよい。前記E4を、図12(A)の場合と同様に、複数の部材(ここでは、E2)のいずれかの部位或いはいずれかの関節E1に配設しても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。
図13(A)に示すような、同軸的に配設される関節F1に、リンク部ステアリング機構F3が配設された複数(3つ以上:本図は4つを例示している)のリンク部材F2を取り付ける場合にも本発明は適用可能であるが、この場合においては、図13(B)に示すように、本発明に係る制御方法において想定される仮想的な関節がG1であり、仮想的な部材がG2であり、第1の仮想的なステアリング機構がG3であり、第1の仮想的な受動要素がG4である。このように、図13(A)に示される移動機構においては、図13(B)に示すような仮想的な機械要素を想定することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。或いは、図13(C)に示すような仮想的な機械要素(仮想的な関節がH1であり、仮想的な部材がH2であり、第1の仮想的なステアリング機構がH3であり、第1の仮想的な受動要素がH4である)を想定することによっても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。すなわち、図13(A)に示すような場合も、仮想的な機械要素を、複数の部材(ここでは、F2)のいずれかの部位或いは関節F1に配設することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。
図14及び図15は、複数の部材を関節を介して取り付けた場合において、一部の部材にステアリング機構を持たない受動要素若しくはステアリング機構(そのうちの少なくとも1つがステアリング機構)が配設された場合を例示している。
この場合においては、図14及び図15の矢印下側の上段において破線で示すように、関節或いは部材のいずれかの部位に仮想的な関節を配設し、該仮想的な関節を介して仮想的な部材を取り付け、該仮想的な部材に第1の仮想的なステアリング機構及び第1の仮想的な受動要素を配設すると共に、ステアリング機構を持たない受動要素及びステアリング機構が配設されない部材に第2の仮想的なステアリング機構(或いは第2の仮想的な受動要素)を配設することで、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となる。
更に、図14及び図15の矢印下側の下段において破線で示すように、ステアリング機構を持たない受動要素及びステアリング機構が配設されない部材に仮想的なステアリング機構(或いは仮想的な受動要素)を想定すると共に、ステアリング機構を持たない受動要素が配設されている部材のいずれか1つに仮想的なステアリング機構を配設することによっても、移動機構の運動学的方程式は、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能である。
すなわち、本発明に係る移動機構の制御方法は、上記実施形態において例示したもの、上記各変形例において例示したものに限定されるものではなく、
複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素(仮想的な関節、仮想的な部材、仮想的なステアリング機構、或いは仮想的な受動要素のうちの少なくとも1つ、或いは、これらの組み合わせ)を想定することにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御するものは、本発明の範囲に包含されるものである。
ところで、本発明は、図12で例示したものに限定されるものではなく、6つ、それ以上の関節を持つ閉ループリンク機構にも適用可能である。なお、4節リンクの場合、1つの関節を駆動することで、残る3つの関節を駆動することができ、5節リンクの場合、2つの関節を駆動すれば、残る3つの関節を駆動することができる。従って、n節リンクの場合は、(n−3)個の関節を駆動することで、残る3つの関節を駆動することができる。
加えて、本実施形態では、移動機構の制御として、直線経路に追従させる制御について説明したが、当該実施形態は一例であり、他の曲線経路に追従させる制御も可能である。すなわち、移動機構が所定の運動(移動、回転)を行うように制御することができるものである。更に、本発明は、移動機構が所定の運動(移動、回転)を行うように、移動機構の位置や姿勢に基づいて、関節の駆動及びステアリング機構の操舵をフィードバック制御する場合に限定されるものではなく、所定の運動を行うように予め定めた制御量に基づいて、関節の駆動及びステアリング機構の操舵をフィードフォワード制御することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る3叉移動機構の構成を概略的に説明する図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構の特異姿勢について説明する図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構の運動学的方程式をFive−Chain、Single−Generator Chained Formへ変換するための仮想的な関節、仮想的なリンク、仮想的なリンクの車軸、仮想的なリンクの車軸に取り付けられる仮想的な受動輪、及び仮想的なステアリングが想定された3叉移動機構の構成を概略的に説明する図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構のFive−Chain、Single−Generator Chained Formにおける特異姿勢について説明する図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構について、同上実施形態において説明した制御方法を用いてシミュレーション計算した結果を示す図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構について、同上実施形態において説明した制御方法を用いてシミュレーション計算した結果を示す図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構について、同上実施形態において説明した制御方法を用いてシミュレーション計算した結果を示す図である。 同上実施形態に係る3叉移動機構についてのシミュレーション計算した結果における係数の時間的な変化を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、同上実施形態に係る3叉移動機構における関節の構造例を示す図である。 ”Five−Chain,Single−Generator Chained Form”,“Four−Chain,Single−Generator Chained Form”の例を用いて”Multi−Chain,Single−Generator Chained Form”を説明するための図である。 (A)は、本発明の変形例と、該変形例において想定される仮想的なベース部ステアリング機構、仮想的な関節、仮想的なリンク、仮想的な車軸、仮想的な車軸に取り付けられる仮想的な受動輪、及び仮想的なステアリング機構を説明するための図である。(B)は、本発明の別の変形例と、該変形例において想定される仮想的なリンク、仮想的なステアリング機構、仮想的な受動要素、仮想的なベース部ステアリング機構を説明するための図である。(C)は、本発明のもう一つの変形例(複数の部材が同軸的に配設された関節を介して取り付けられた一例)を説明するための図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明の更なる変形例(複数のリンク部材が一列に取り付けられた移動機構)を説明するための図である。 複数の部材が一列に取り付けられた移動機構における構成例と、移動機構の運動学的方程式のMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへの変換例を説明するための図である。 (A)、(B)は、複数の部材が閉ループ状に取り付けられた移動機構における構成例と、移動機構の運動学的方程式のMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへの変換例を説明するための図である。 (A)、(B)、(C)は、複数の部材が同軸的に配設される関節に取り付けられた移動機構における構成例と、移動機構の運動学的方程式のMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへの変換例を説明するための図である。 複数の部材が一列に取り付けられた移動機構における構成例と、移動機構の運動学的方程式のMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへの変換例を説明するための図である。 複数の部材が一列に取り付けられた移動機構における別の構成例と、移動機構の運動学的方程式のMulti−Chain,Single−Generator Chained Formへの変換例を説明するための図である。
符号の説明
1 ベース(本発明に係る部材或いはベース部に相当)
1S ステアリング(本発明に係るステアリング機構或いはベース 部ステアリング機構に相当)
2A,2B,2C 関節
3A,3B,3C リンク(本発明に係る部材或いはリンク部材に相当)
3AS,3BS,3CS ステアリング(本発明に係るステアリング機構或いはリンク 部ステアリング機構に相当)
4A 仮想的な関節
5A 仮想的なリンク(本発明に係る仮想的な部材に相当)
5AX 仮想的な車軸(本発明に係る仮想的な受動要素の構成要素に 相当)
5W 仮想的な受動輪(本発明に係る仮想的な受動要素の構成要素 に相当)
5AS 仮想的なステアリング(本発明に係る仮想的なステアリング 機構に相当)
10 3叉移動機構

Claims (44)

  1. 移動機構の構成要素として所定の回動軸廻りを回動可能に取り付けられる部材であって、受動要素を前記部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記部材に対して操舵可能に構成されるステアリング機構が配設されたことを特徴とする移動機構用部材。
  2. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、
    前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設したことを特徴とする移動機構。
  3. 前記複数の部材が一列に並んで取り付けられる場合を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動機構。
  4. 前記複数の部材が閉ループ状に取り付けられる場合を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の移動機構。
  5. 前記複数の部材が枝分かれ状に取り付けられる場合を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の移動機構。
  6. 前記複数の部材が同軸的に配設される関節を介して取り付けられる場合を含むことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の移動機構。
  7. 前記ステアリング機構がすべての部材に配設されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の移動機構。
  8. 前記ステアリング機構が少なくとも1つおきで部材に配設されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の移動機構。
  9. 前記ステアリング機構が配設される部材若しくはその連続と、前記ステアリング機構が配設されない部材若しくはその連続と、が、交互に存在することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の移動機構。
  10. 前記ステアリング機構と受動要素が配設される部材を少なくとも1つは含むことを特徴とする請求項2〜9のいずれか1つに記載の移動機構。
  11. 前記ステアリング機構が配設されない部材の少なくとも1つに、受動要素が配設されることを特徴とする請求項2〜6、8〜10のいずれか1つに記載の移動機構。
  12. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    移動機構の運動学的方程式が、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能となるように該移動機構を構成し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  13. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節、仮想的な部材、仮想的なステアリング機構、或いは仮想的な受動要素のうちの少なくとも1つを含んで構成され、或いは、これらを組み合わせることによって構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  14. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    仮想的なステアリング機構が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  15. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  16. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    仮想的なステアリング機構或いは仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  17. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的なステアリング機構と、
    仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2のステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  18. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的なステアリング機構と、
    仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2のステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Genrator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  19. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的な受動要素と、
    仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
    前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
    前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  20. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的な受動要素と、
    仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
    前記仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記仮想的なステアリング機構は対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  21. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的なステアリング機構と、
    第1の仮想的な受動要素と、
    第2の仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
    前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設される場合、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は、対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  22. 複数の部材を関節を介して取り付け、前記複数の部材を関節により提供される回動軸廻りで回動させることで少なくとも移動若しくは回転する移動機構において、前記複数の部材の少なくとも1つに、受動要素を対応する部材に対して操舵可能に構成したステアリング機構を配設した移動機構の制御方法であって、
    前記移動機構に取り付けられる仮想的な機械要素を想定し、
    該仮想的な機械要素は、
    仮想的な関節と、
    仮想的な部材と、
    第1の仮想的なステアリング機構と、
    第1の仮想的な受動要素と、
    第2の仮想的なステアリング機構と、
    第2の仮想的な受動要素と、
    を含んで構成され、
    前記仮想的な関節が、前記移動機構と前記仮想的な部材との間に配設され、或いは、前記複数の部材と前記仮想的な部材との間に配設され、
    前記仮想的な部材が、前記仮想的な関節を介して、前記移動機構に取り付けられ、或いは、前記複数の部材にまたがって、取り付けられ、
    前記第1の仮想的なステアリング機構が、前記仮想的な部材に配設され、前記仮想的な部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成され、
    前記第1の仮想的な受動要素が、前記仮想的な部材に配設され、
    前記第2の仮想的なステアリング機構或いは前記第2の仮想的な受動要素が、前記複数の部材のすべて、或いは、その一部に配設され、前記第2の仮想的なステアリング機構は、対応する部材に対して操舵可能な仮想的なステアリング受動要素を含んで構成されており、
    これにより、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換可能とし、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記部材の回動及び前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御することを特徴とする移動機構の制御方法。
  23. 一のステアリング機構の受動要素の操舵を提供しているものが、前記仮想的な関節に演算上置き換えられ、
    前記一のステアリング機構の受動要素に前記仮想的な部材が演算上固定され、
    前記仮想的な部材が演算上固定される前記一のステアリング機構の受動要素が、前記第1の仮想的な受動要素に演算上置き換えられ、
    前記一のステアリング機構が配設される部材が、前記ステアリング機構及び前記受動要素が配設されない部材に演算上置き換えられることを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の移動機構の制御方法。
  24. 前記仮想的な関節が、前記複数の部材のいずれかと、前記仮想的な部材と、の間に配設されることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  25. 前記仮想的な関節が、前記移動機構の関節と同軸的に配設されることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  26. 前記仮想的な関節が、前記仮想的な部材と、該仮想的な部材とは異なる仮想的な部材と、の間に配設されることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  27. 前記仮想的な関節が、該仮想的な関節とは異なる仮想的な関節と同軸的に配設されることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  28. 前記部材が前記仮想的な部材に、或いは、前記仮想的な部材が前記部材に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  29. 前記関節が前記仮想的な関節に、或いは、前記仮想的な関節が前記関節に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  30. 前記ステアリング機構が前記仮想的なステアリング機構に、或いは、前記仮想的なステアリング機構が前記ステアリング機構に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  31. 前記受動要素が前記仮想的な受動要素に、或いは、前記仮想的な受動要素が前記受動要素に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  32. 前記ステアリング機構の操舵を提供するものが前記仮想的な関節に、或いは、前記仮想的な関節が前記ステアリング機構の操舵を提供するものに、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  33. 前記関節が前記仮想的なステアリング機構の操舵を提供するものに、或いは、前記仮想的なステアリング機構の操舵を提供するものが前記関節に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  34. 前記ステアリング機構が前記仮想的な受動要素に、或いは、前記仮想的な受動要素が前記ステアリング機構に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  35. 前記受動要素が前記仮想的なステアリング機構に、或いは、前記仮想的なステアリング機構が前記受動要素に、演算上置き換えられることを特徴とする請求項12〜27のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法。
  36. 請求項12〜35のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法により制御されることを特徴とする請求項2〜11のいずれか1つに記載の移動機構。
  37. 移動機構のベース部に配設される少なくとも1つの関節と、
    前記少なくとも1つの関節に各々対応して取り付けられるリンク部材であって、前記少なくとも1つの関節により提供され相互に略平行に延伸する回動軸廻りを回動可能に、前記少なくとも1つの関節を介して前記ベース部に取り付けられるリンク部材と、
    前記リンク部材に対応して配設されるリンク部ステアリング機構であって、該リンク部ステアリング機構の受動要素である受動輪の転がる方向を、前記リンク部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記リンク部材に対して操舵可能に構成されるリンク部ステアリング機構と、
    前記関節により提供される回動軸を回動中心として、前記リンク部材を前記ベース部に対して回動させるための駆動力を提供するリンク用アクチュエータと、
    前記リンク部ステアリング機構の受動輪を前記操舵軸廻りで操舵するための駆動力を提供するリンク部ステアリング用アクチュエータと、
    を含んで構成し、
    前記リンク用アクチュエータの駆動を介して前記リンク部材を回動させると共に、前記リンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を介して前記リンク部ステアリング機構の受動輪を操舵することにより、少なくとも移動若しくは回転可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の移動機構。
  38. 請求項12〜35のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法により、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記リンク用アクチュエータ及び前記リンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を制御するように構成したことを特徴とする請求項37に記載の移動機構。
  39. 前記ベース部に配設されるベース部ステアリング機構であって、該ベース部ステアリング機構の受動要素である受動輪の転がる方向を、前記リンク部材の回動平面と交差する方向に延伸する操舵軸廻りで前記ベース部に対して操舵可能に構成されるベース部ステアリング機構と、
    前記ベース部ステアリング機構の受動輪を前記操舵軸廻りで操舵するための駆動力を提供するベース部ステアリング用アクチュエータと、
    を含んで構成し、
    前記ベース部ステアリング用アクチュエータの駆動を介して前記ベース部ステアリング機構の受動輪を操舵することを特徴とする請求項37に記載の移動機構。
  40. 請求項12〜35のいずれか1つに記載の移動機構の制御方法により、移動機構の運動学的方程式を、Multi−Chain,Single−Generator Chained Formへ変換し、該Multi−Chain,Single−Generator Chained Formに基づいて、前記リンク用アクチュエータ及び前記ベース部及びリンク部ステアリング用アクチュエータの駆動を制御するように構成したことを特徴とする請求項39に記載の移動機構。
  41. 移動機構が少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、
    前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に所定の角速度で回動させると共に、
    前記ステアリング機構の受動要素を所定の角速度で操舵することを特徴とする請求項2〜11、36〜40のいずれか1つに記載の移動機構。
  42. 前記複数の部材の回動と、前記ステアリング機構の受動要素の操舵を制御するための制御手段を含んで構成したことを特徴とする請求項2〜11、36〜40のいずれか1つに記載の移動機構。
  43. 前記制御手段が、移動機構が少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に所定の角速度で回動し、前記ステアリング機構の受動要素を所定の角速度で操舵するフィードフォワード制御を行うことを特徴とする請求項42に記載の移動機構。
  44. 前記制御手段が、移動機構が少なくとも所定の経路を移動若しくは所定に回転するように、移動機構の位置と姿勢に基づいて前記所定の角速度を補正し、補正後の角速度に基づいて、前記複数の部材を当該複数の部材間において相対的に回動し、前記ステアリング機構の受動要素を操舵するフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項42又は43に記載の移動機構。
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