JP2006334896A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光ヘッドにおける露光光源の光量の校正作業に要する時間の短縮化を図る。
【解決手段】第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30から出射される光ビームLの光量を、第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35により、露光ヘッド13,14ごとにそれぞれ独立して測定するとともに、測定された光量の結果に基づいて、露光光源30を発光させるための発光信号の信号レベルを決定することで、露光光源30の光量の校正作業を行う。
【選択図】図1
【解決手段】第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30から出射される光ビームLの光量を、第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35により、露光ヘッド13,14ごとにそれぞれ独立して測定するとともに、測定された光量の結果に基づいて、露光光源30を発光させるための発光信号の信号レベルを決定することで、露光光源30の光量の校正作業を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像記録装置に係り、特に、記録媒体に対して光ビームを出射する複数の露光ヘッドが具備された画像記録装置に関する。
従来、印刷装置等において、記録媒体に光露光を施すことにより画像を記録する画像記録装置が用いられている。画像記録装置は、例えばLEDやレーザ等の発光体で構成される露光光源からの光ビームを、レンズ等からなる光学系を介して記録媒体の露光面に照射することにより、記録媒体上に光ビームを結像させて記録媒体上に画像を記録するものである。
このような画像記録装置には、記録媒体をドラムの外周面に巻回してドラムの外側から光を照射することにより記録媒体を露光させる外面走査方式のものと、記録媒体をドラムの内周面に装着するとともにドラムの内側に露光用の露光ヘッドを設けてドラムの内側から光を照射することにより記録媒体を露光させる内面走査方式のものとがある。
ところで、近年、画像記録装置の記録速度の高速化が望まれているところ、記録媒体に光露光を施すことにより画像を記録する画像記録装置の記録速度は、光を照射する露光ヘッドの露光チャンネル数に依存する。このため、記録速度を上げるために、露光チャンネル数を増やす手段がとられている。すなわち、前記外面走査方式の場合には、例えば、複数の光源から光ファイバーによって光ビームを導き光ファイバーを束ねてアレイ状に配列することにより露光チャンネル数を増やす方式のもの(例えば、特許文献1参照)や、光源から照射された光を複数の光ビームに分岐させこの複数の光ビームを空間変調素子によって個別に変調した上で記録媒体の表面に結像させることにより露光チャンネル数を増やす方式のもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。また、内面走査方式の場合には、例えば、いわゆる回転多面鏡等により光ビームを回転させて主走査を行う手段を備えることにより、ドラム内部の限られた空間の中でも多重ビーム走査を可能とする方式が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、このように1つの露光ヘッド内の露光チャンネル数を増やした場合には、各露光チャンネルの光照射位置を精度よく配置して高精度の光露光を行うことが難しい。また、露光ヘッド上に光源が集中することとなるため露光ヘッドの温度上昇を招く。また、露光チャンネル数が増えると光の焦点を合わせるためのレンズ等の光学素子も大型化せざるを得ず、歪みが生じやすくなるとともに、このような大型のレンズ等を搭載することは装置コストを上昇させる。さらに、記録媒体を巻回したドラムを主走査方向に回転させながら副走査方向に露光ヘッドを走査することにより光を照射する画像記録装置においては、一般に副走査を一定の速度で行いながら画像を露光するために、副走査方向に対して主走査線が直角にならず、傾斜を持つこととなる。そして、この傾斜角度は露光チャンネル数が増えるほど大きくなる。そのため、記録される画像にずれを生じてしまう等の問題もある。
そこで、露光チャンネル数の比較的少ない露光ヘッドを副走査方向に複数配置した画像記録装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。このように、露光ヘッドを複数配置した場合にはレンズ等を大型化することなく記録速度の高速化を実現することができる。
特開2000−141749号公報
特開平8−90831号公報
特開平5−5846号公報
特開2003−330200号公報
しかしながら、上述した特許文献4に記載の画像付け装置や、レーザダイオード集合体が具備された他の画像記録装置の場合、露光ヘッドの設置数及びチャンネル数が多いため、通常、記録動作の開始直前に行われる露光光源の光量の校正作業に、多くの時間が費やされることにより、作業効率が低下するといった問題が生じている。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、露光光源の光量の校正作業に要する時間の短縮化を図ることが可能な画像記録装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る画像記録装置は、
光ビームを主走査方向に走査するための主走査手段と、
前記光ビームを照射する露光光源、前記露光光源から照射される前記光ビームを記録媒体の露光面に結像させるための光学系及び前記主走査方向と略直交する副走査方向に移動するためのヘッド移動機構を備える複数の露光ヘッドと、
前記露光ヘッドの副走査方向における位置を検出する位置検出機構と、
前記露光ヘッドから出射される光ビームの光量を当該露光ヘッドごとに独立して測定する光量測定部とを具備することを特徴とする。
光ビームを主走査方向に走査するための主走査手段と、
前記光ビームを照射する露光光源、前記露光光源から照射される前記光ビームを記録媒体の露光面に結像させるための光学系及び前記主走査方向と略直交する副走査方向に移動するためのヘッド移動機構を備える複数の露光ヘッドと、
前記露光ヘッドの副走査方向における位置を検出する位置検出機構と、
前記露光ヘッドから出射される光ビームの光量を当該露光ヘッドごとに独立して測定する光量測定部とを具備することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の露光ヘッドが配設された場合であっても、露光ヘッドの設置個数と同数の光量測定部が露光ヘッドごとに独立して光量を測定することで、光ビームの光量を一時に測定することができる。
請求項2に記載の発明に係る画像記録装置は、前記位置検出機構が、前記露光ヘッドの配置位置及び走査速度の少なくとも1つを、当該露光ヘッドごとに独立して制御する位置制御部を具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、画像記録時及び光量測定時における露光ヘッド間の間隔を可変とすることが可能となり、複数の光量測定部の間隔を自由に設定することができる。
また、各露光ヘッドの走査速度を独立して制御することにより、光量測定前の各露光ヘッドの位置に応じて、各露光ヘッドを光量測定位置に迅速に移動させることができる。
また、各露光ヘッドの走査速度を独立して制御することにより、光量測定前の各露光ヘッドの位置に応じて、各露光ヘッドを光量測定位置に迅速に移動させることができる。
請求項3に記載の発明に係る画像記録装置は、前記ヘッド移動機構が、固定子としての磁石及び可動子としての電磁コイルとを備えたリニアモータからなり、当該電磁コイルは、前記露光ヘッドにそれぞれ個別に具備されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、装置の小型化、ヘッド移動機構の構成を簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明に係る画像記録装置は、前記光量測定部が、測定された光量の結果に基づいて、前記露光ヘッドを発光させるための発光信号の信号レベルを決定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、露光ヘッドにおける光量が所定値以下であると判断された場合には、発光信号の信号レベルを増大させることによって、一定の光量を維持することにより、光量の不足に起因した画像及び印字品質の低下を防止することができる。
本発明によれば、複数の露光ヘッドにおける光ビームの光量を一時に測定することにより、露光部における光量の校正作業に要する時間の短縮化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1に示すように、本実施形態における画像記録装置1には、図示しない筐体が具備されており、筐体の内部には、平板状の装置架台2が具備されている。この装置架台2の一面上には、略円柱形状の回転ドラム3が配設されている。この回転ドラム3には、図2に示すように、回転ドラム3の一端面から他端面に対して長尺な回転軸4が、回転ドラム3と略同心となるように軸通されている。また、回転軸4の両端側には、装置架台2の一面と直交する方向に向かって延在する2本の第1支持部材5が、互いの一面が対向するように離間して配設されており、この第1支持部材5によって、回転軸4が一定方向に回転自在となるように軸支されている。
ここで、回転ドラム3の回転方向を、主走査方向Xとする。
ここで、回転ドラム3の回転方向を、主走査方向Xとする。
また、回転ドラム3の外周面と近接した位置には、図1及び図2に示すように、長尺なシャフト状の固定子6が、回転軸4に対して略平行となるように配設されている。また、装置架台2の一面上であって、固定子6の両端側には、図1に示すように、略四角柱状に形成された2本の第2支持部材7が配設されており、これら第2支持部材7によって固定子6が支持されている。
ここで、回転軸4が延在する方向を、副走査方向Yとする。
ここで、回転軸4が延在する方向を、副走査方向Yとする。
上述した固定子6は、略円筒形状に形成されたパイプ状部材8からなり、このパイプ状部材8の内部には、図3に示すように、略円柱形状に成形された複数の磁石9が装填されている。これら磁石9は、隣接する磁石9の一端と極性が同一となるように、すなわち、N極−N極又はS極−S極となるように装填されている。
なお、パイプ状部材8は、特に限定されるものではないが、アルミニウム合金、銅合金、非磁性ステンレス鋼等の非磁性材料からなることが好ましい。
また、パイプ状部材8の肉厚は、内部に装填される磁石9から生ずる磁界を減少さなければ、特に限定されるものではないが、可能な限り薄いことが好ましく、例えば、肉厚が1mmのステンレス鋼で形成されたものが好適に用いられる。
また、パイプ状部材8の肉厚は、内部に装填される磁石9から生ずる磁界を減少さなければ、特に限定されるものではないが、可能な限り薄いことが好ましく、例えば、肉厚が1mmのステンレス鋼で形成されたものが好適に用いられる。
また、磁石9に使用される磁性材料としては、特に限定されるものではないが、磁束密度の大きい希土類磁石が好ましく、特に、ネオジム系磁石、例えば、ネオジム−鉄−ボロン磁石(Nd−Fe−B磁石)等が好適に用いられ、他の磁石と比較して高い推力を得ることができる。
また、図2に示すように、固定子6を挟んで回転ドラム3と離間した位置には、長尺なガイドレール10が固定子6に対して略平行となるように配設されている。さらに、装置架台2の一面上であって、ガイドレール10の両端側には、図1に示すように、略四角柱状に形成された2本の第3支持部材11が配設されており、これら第3支持部材11によってガイドレール10が支持されている。
さらに、装置架台2の一面上であって、固定子6と、ガイドレール10との間には、副走査方向Yに沿って延在する長尺なエンコーダスケール12が設けられている。このエンコーダスケール12は、光学式の反射式スケールであって、副走査方向Yに沿って光高反射率面と光低反射率面とが、所定の間隔を形成するように交互に配設されている。
なお、本実施形態におけるエンコーダスケール12には、反射式スケールが用いられているが、特に限定されるものではなく、例えば、副走査方向Yに沿って光透過率が高い部分と低い部分とが、所定の間隔を形成するように交互に配設された透過式スケールであってもよい。
上述した回転ドラム3と近接した位置であって、固定子6及びガイドレール10の上方には、図1及び図2に示すように、固定子6及びガイドレール10に沿って副走査方向Yに移動可能な第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14が配設されている。
ここで、本実施形態における第1露光ヘッド13と、第2露光ヘッド14とは、同一の構造を有するため、以下においては、第1露光ヘッド13の詳細についてのみ説明する。
ここで、本実施形態における第1露光ヘッド13と、第2露光ヘッド14とは、同一の構造を有するため、以下においては、第1露光ヘッド13の詳細についてのみ説明する。
第1露光ヘッド13には、平板状のヘッド支持台15の基材が具備されており、このヘッド支持台15における装置架台2と対向する側の面上には、電磁コイル16とコイル保持部材17とからなる可動子18が設けられている。
このうち、電磁コイル16は、図3に示すように、コイル19を複数巻回した略円筒形状のコイル群であって、複数の相からなる。
このうち、電磁コイル16は、図3に示すように、コイル19を複数巻回した略円筒形状のコイル群であって、複数の相からなる。
なお、電磁コイル16の巻き数及び巻き線径は、所望の推力以上の推力を得ることが可能であれば、特に限定されるものではなく、必要とされる推力に応じて巻き数及び巻き線径を適宜選択することができる。
また、電磁コイル16の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、略環状又は円筒形状のボビン(図示せず)が備えられ、このボビンにコイル19が巻回された構成であってもよい。
また、電磁コイル16の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、略環状又は円筒形状のボビン(図示せず)が備えられ、このボビンにコイル19が巻回された構成であってもよい。
一方、コイル保持部材17には、略円形状の挿通孔20が穿設されている。また、コイル保持部材17の内部には、挿通孔20と略同心となるように、図3に示すような略円筒形状の電磁コイル16が設けられている。このような電磁コイル16の内部中空には、上述した固定子6が挿通されており、これら固定子6及び可動子18により、各露光ヘッド13,14を移動させるヘッド移動機構としてのリニアモータ21が構成されている。
上述した構成からなるリニアモータ21は、可動子18における電磁コイル16に図示しない電源から電流が流されることにより、電磁コイル16に磁界(N極、S極)を発生させ、電磁コイル16と、固定子6におけるパイプ状部材8の内部に装填された磁石9との間に吸引力及び反発力を生じさせることで推力を得て、各露光ヘッド13,14を副走査方向Yに移動させるようになっている。
また、リニアモータ21は、電源から流される電流の向きによって推力の向きが変化するようになっており、この電流の向きを切り替えることにより、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の移動方向がそれぞれ切り替え可能となっている。
また、リニアモータ21は、電源から流される電流の向きによって推力の向きが変化するようになっており、この電流の向きを切り替えることにより、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の移動方向がそれぞれ切り替え可能となっている。
なお、本実施形態におけるリニアモータ21は、固定子6の外周面と、電磁コイル16の内周面とが摺動せずに移動するようになっているが、特に限定されるものではなく、例えば、電磁コイル16の内周面と固定子6の外周面の一部とが摺動して移動するようになっていてもよい。
また、本実施形態におけるリニアモータ21は、略円柱状の固定子6と、略円筒形状の可動子18とからなるが、特に限定されるものではなく、他の形状に成形された固定子及び電磁コイルを具備するリニアモータであってもよい。
上述したヘッド支持台15におけるコイル保持部材17が配設された面と同一面上には、ガイド部材22が設けられている。ガイド部材22には、略円形状のガイド孔23が穿設されており、このガイド孔23の内部中空には、上述したガイドレール10が挿通されている。
さらに、ヘッド支持台15におけるコイル保持部材17及びガイド部材22の接合面上であって、装置架台2におけるエンコーダスケール12の上方には、光センサ24が設けられており、これらエンコーダスケール12及び光センサ24により、各露光ヘッド13,14の相対位置を検出する位置検出機構としてのリニアエンコーダ25が構成されている。
さらに、ヘッド支持台15におけるコイル保持部材17及びガイド部材22の接合面上であって、装置架台2におけるエンコーダスケール12の上方には、光センサ24が設けられており、これらエンコーダスケール12及び光センサ24により、各露光ヘッド13,14の相対位置を検出する位置検出機構としてのリニアエンコーダ25が構成されている。
光センサ24には、図4に示すように、LED(Light Emitting Diode)や、LD(Laser Diode)等からなる検出光源26が設けられている。また、検出光源26と近接した位置であって、検出光源26の一面と同一の水平面上には、複数の受光素子27が配設されている。これら検出光源26及び受光素子27の一面と対向する位置には、コンデンサレンズ28と、2つの位相格子を互い違いに嵌め込んだ構造を有する走査格子29とが順次配設されている。
このうち、コンデンサレンズ28は、検出光源26から出射されたレーザ光を集光するようになっている。また、走査格子29は、集光されたレーザ光を平行光束としてエンコーダスケール12に出射させるようになっている。
一方、受光素子27は、エンコーダスケール12からの反射光をコンデンサレンズ28及び走査格子29を介して受光するようになっている。
このうち、コンデンサレンズ28は、検出光源26から出射されたレーザ光を集光するようになっている。また、走査格子29は、集光されたレーザ光を平行光束としてエンコーダスケール12に出射させるようになっている。
一方、受光素子27は、エンコーダスケール12からの反射光をコンデンサレンズ28及び走査格子29を介して受光するようになっている。
このような構成からなる光センサ24は、検出光源26から出射されたレーザ光が走査格子29を透過し、平行光束としてエンコーダスケール12に入射されることによって、エンコーダスケール12の表面に目盛り間隔が1/4ずつずれた4つの格子像が形成され、これら格子像の反射光が各受光素子27に入射されることにより、90度の位相差を有する4つの正弦波信号が発生するようになっている。
そして、光センサ24の副走査方向Yへの移動距離に応じて発生した正弦波信号は、受光素子27によってエンコーダ信号に変換され、図示しない位置制御部により、位置信号が演算され、この位置信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の配置位置が制御されるようになっている。
そして、光センサ24の副走査方向Yへの移動距離に応じて発生した正弦波信号は、受光素子27によってエンコーダ信号に変換され、図示しない位置制御部により、位置信号が演算され、この位置信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の配置位置が制御されるようになっている。
また、上述した方法によって得られた位置信号から測定速度信号が演算され、この測定速度信号と、速度指令信号との差分に応じて差分信号が演算されるようになっている。
そして、得られた差分信号は、図示しない速度制御部によって比例積分微分(PID:Proportional Integral Derivative)制御演算されることにより、走査速度信号が演算され、この走査速度信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の走査速度が制御されるようになっている。
そして、得られた差分信号は、図示しない速度制御部によって比例積分微分(PID:Proportional Integral Derivative)制御演算されることにより、走査速度信号が演算され、この走査速度信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の走査速度が制御されるようになっている。
一方、図1に示すように、ヘッド支持台15における装置架台2と対向する面と反対側の面上には、複数の露光光源30、ファイバーアレイ31及び結像レンズ32が配設されている。
このうち、露光光源30は、LEDや、LD等からなり、ヘッド支持台15の長手方向と直交する方向、すなわち副走査方向Yに沿って一列に配列されており、図5に示すように、各露光光源30は、光ファイバー33を介してファイバーアレイ31と接続されている。
ファイバーアレイ31は、光ファイバー33を1つに束ねることによって形成されており、一の露光光源30から出射された光ビームLは、光ファイバー33及びファイバーアレイ31を介して、結像レンズ32の一面に出射されるようになっている。
結像レンズ32は、上述したファイバーアレイ31を介して出射された光ビームLの光軸上に設けられており、入射された光ビームLを集光して、回転ドラム3に保持された記録媒体Mに出射するようになっている。
このうち、露光光源30は、LEDや、LD等からなり、ヘッド支持台15の長手方向と直交する方向、すなわち副走査方向Yに沿って一列に配列されており、図5に示すように、各露光光源30は、光ファイバー33を介してファイバーアレイ31と接続されている。
ファイバーアレイ31は、光ファイバー33を1つに束ねることによって形成されており、一の露光光源30から出射された光ビームLは、光ファイバー33及びファイバーアレイ31を介して、結像レンズ32の一面に出射されるようになっている。
結像レンズ32は、上述したファイバーアレイ31を介して出射された光ビームLの光軸上に設けられており、入射された光ビームLを集光して、回転ドラム3に保持された記録媒体Mに出射するようになっている。
本実施形態における結像レンズ32は、単レンズからなるが、光ビームLを回転ドラム3に結像させることが可能な光学系のレンズであれば、特に限定されるものではなく、例えば、複数のレンズを組み合わせて構成されるレンズ群であってもよい。
なお、本実施形態における画像記録装置1には、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の計2つの露光ヘッドが具備されているが、これら露光ヘッドの設置個数は、特に限定されるものではなく、画像記録装置の寸法等に応じて適宜変更することが可能である。
上述した回転ドラム3の長手方向の両端側には、第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35がそれぞれ配設されており、これら光量測定装置34,35には、図6に示すように、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の露光光源30から出射される光ビームLを受光する受光部36と、受光した光ビームLをデジタル信号に変換する信号処理部37とが具備されている。
また、各光量測定装置34,35は、露光制御部38を介して、上述した第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30とそれぞれ接続されている。
また、各光量測定装置34,35は、露光制御部38を介して、上述した第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30とそれぞれ接続されている。
受光部36には、フォトセンサ39が具備されており、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14の露光光源30から出射された光ビームLの光量に相当するアナログ信号を信号処理部37に出力するようになっている。
一方、信号処理部37には、調整部40、A/Dコンバータ41が具備されている。このような信号処理部37は、調整部40により、受光部36から出力されたアナログ信号を、予め設定されたオフセット調整値及びゲイン調整値に基づいてオフセットやゲインの調整を行い、これらの結果に基づいて、A/Dコンバータ41により、露光量データに変換し、デジタル信号として露光制御部38に出力するようになっている。
露光制御部38は、光量の変動による画質の低下を防止するため、露光光源30から出射された光ビームLの光量が所望の光量値となるように、露光前に測定された露光光源30の測定光量値に基づいてフィードバック制御を行う機能部であり、算出された露光量信号に基づいて、所望の光量値を得ることが可能な信号レベルを決定し、露光光源30に出力するようになっている。
なお、本実施形態における第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35は、回転ドラム3の長手方向の両端側に1つずつ配設されているが、これら光量測定装置の設置個数は、特に限定されるものではなく、露光ヘッドの個数に応じて適宜変更することが可能である。例えば、4つの露光ヘッドが具備されている場合には、回転ドラム3の長手方向の両端側に2つずつ光量測定装置が配設されていてもよい。
次に、本実施形態における画像記録装置1の作用について説明する。
使用者の操作により、記録媒体Mが装填された装填装置(図示せず)から回転ドラム3の外周面上へと記録媒体Mが搬送され、回転ドラム3の外周面上に保持された後、回転ドラム3が主走査方向Xに回転し始める。次に、入力された画像信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14が、固定子6及びガイドレール10に沿って記録媒体Mと対向する領域(以下、記録領域R)の内側を副走査方向Yに移動される。そして、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14が記録領域Rにおける所定の位置に配置されると、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30から光ビームLが出射され、回転ドラム3の外周面上で保持された記録媒体Mに照射される。
以後、同様の動作が繰り返し行われ、記録媒体Mの一面上に所望の画像が形成されて、一連の画像記録動作が完了する。
使用者の操作により、記録媒体Mが装填された装填装置(図示せず)から回転ドラム3の外周面上へと記録媒体Mが搬送され、回転ドラム3の外周面上に保持された後、回転ドラム3が主走査方向Xに回転し始める。次に、入力された画像信号に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14が、固定子6及びガイドレール10に沿って記録媒体Mと対向する領域(以下、記録領域R)の内側を副走査方向Yに移動される。そして、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14が記録領域Rにおける所定の位置に配置されると、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30から光ビームLが出射され、回転ドラム3の外周面上で保持された記録媒体Mに照射される。
以後、同様の動作が繰り返し行われ、記録媒体Mの一面上に所望の画像が形成されて、一連の画像記録動作が完了する。
このとき、使用者の操作とともに、第1露光ヘッド13と、第2露光ヘッド14とが、固定子6及びガイドレール10に沿って互いが離反する方向にそれぞれ移動し、図7に示すように、回転ドラム3の両端側であって、光量測定装置31と対向する領域(以下、校正領域C)に配置される。配置後、第1露光ヘッド13における露光光源30から第1光量測定装置34の受光部36に対して、第2露光ヘッド14における露光光源30から第2光量測定装置35の受光部36に対して光ビームLがそれぞれ出射されるので、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における各露光光源30の光量がそれぞれ独立して測定されることにより、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30の光量の測定を一時に行うことができる。
また、画像記録時及び光量測定時において、第1露光ヘッド13と第2露光ヘッド14との間の間隔を可変とすることが可能となり、第1光量測定部34及び第2光量測定部35の間隔を自由に設定することができる。
さらに、各露光ヘッド13,14の走査速度を独立して制御することにより、光量測定前の各露光ヘッド13,14の位置に応じて、各露光ヘッド13,14を光量測定位置に迅速に移動させることができる。
さらに、各露光ヘッド13,14の走査速度を独立して制御することにより、光量測定前の各露光ヘッド13,14の位置に応じて、各露光ヘッド13,14を光量測定位置に迅速に移動させることができる。
さらに、ヘッド移動機構として、固定子6としての磁石9及び可動子18としての電磁コイル16を備えたリニアモータが用いられているので、装置の小型化、ヘッド移動機構の構成の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらに、第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35が、測定された光量の結果に基づいて、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30を発光させるための発光信号の信号レベルを決定するので、各露光ヘッド13,14における露光光源30の光量が所定値以下であると判断された場合には、露光制御部38が発光信号の信号レベルを増大させることによって、一定の光量を維持することにより、光量の不足に起因した画像及び印字品質の低下を防止することができる。
以上より、本実施形態における画像記録装置1によれば、第1光量測定装置34と、第2光量測定装置35とが具備されているので、複数の露光ヘッドを備える場合であっても、第1光量測定装置34及び第2光量測定装置35が、第1露光ヘッド13における露光光源30の光量と、第2露光ヘッド14における露光光源30の光量とをそれぞれ独立して測定することで、第1露光ヘッド13及び第2露光ヘッド14における露光光源30の光量の測定を一時に行うことが可能となる。
このため、露光光源30の光量の校正作業に要する時間の短縮化とともに、作業効率の向上を図ることができる。
このため、露光光源30の光量の校正作業に要する時間の短縮化とともに、作業効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態における画像記録装置1は、回転ドラム3の外周面に記録媒体Mを保持して画像記録を行う外面走査方式の画像記録装置であるが、外面走査方式に限定されるものではなく、他の方式の画像記録装置にも適用することが可能である。例えば、内周面に感光材料等の記録媒体Mを装着可能な円筒状の固定ドラム51を備え、固定ドラム51の内部に光ビームLを走査し、画像記録を行う露光ヘッド52を備える内面走査方式の画像記録装置50にも適用することができる。
すなわち、内面走査方式の画像記録装置50には、例えば、図8に示すように、内周面に露光面を有する記録媒体Mを装着可能な円筒状の固定ドラム51と、固定ドラム51の内部に配置される複数の露光ヘッド52とを備えている。露光ヘッド52は、例えば半導体レーザや、LED等の発光体で構成され光ビームLを照射する露光光源53を備えている。露光ヘッド52の上であって露光光源53から照射される光ビームLの光路上には、主走査手段であるモータ54により固定ドラム51の中心軸を回転軸として回転する光反射素子55が設けられている。
また、光ビームLの光路上であって露光光源53と光反射素子55との間には、光ビームLを集束させ記録媒体Mの露光面に結像させる光学系としてのレンズ56が設けられている。さらに、固定ドラム51の内部には、図示しない複数の磁石からなり露光ヘッド52を固定ドラム51の長手方向(以下「副走査方向」と称する。)に移動させるヘッド移動機構としてのリニアモータ57を構成するシャフト状の固定子58が固定ドラム51の中心軸とほぼ平行するように副走査方向に延在して設けられている。各露光ヘッド52の固定子58に対応する位置にはリニアモータ57を構成する可動子59が設置されている。可動子59は、図示しない中空の電磁コイルを備えており、固定子58は可動子59の中空部を貫通するようになっている。ここで、リニアモータ57の構成は、実施形態におけるリニアモータ25と同様の構成であるため省略することとする。
さらに、固定ドラム51の内部には、露光ヘッド52の位置等を検出するヘッド位置検出機構としてのリニアエンコーダ60のエンコーダスケール61が、固定子58と略平行となるように、副走査方向に延在して設けられている。さらに、露光ヘッド52の一端であってエンコーダスケール61に対向する位置には、リニアエンコーダ60を構成する光センサ(図示せず)が設けられている。
また、上述した固定ドラム51の内周面上であって、長手方向の両端側には、光量測定装置62が配設されている。光量測定装置62は、上述した実施形態と同様の構成からなり、露光ヘッド52から出射された光ビームLの光量を測定するようになっている。
ここで、上述した装置各部は、図示しない制御部により統括制御されるようになっている。
また、上述した固定ドラム51の内周面上であって、長手方向の両端側には、光量測定装置62が配設されている。光量測定装置62は、上述した実施形態と同様の構成からなり、露光ヘッド52から出射された光ビームLの光量を測定するようになっている。
ここで、上述した装置各部は、図示しない制御部により統括制御されるようになっている。
上述した画像記録装置50における各露光ヘッド52は、使用者の操作に伴って、副走査方向に沿って互いが離反するようにそれぞれ移動し、固定ドラム51の長手方向の両端側であって、光量測定装置62と対向する位置に配置される。
このとき、各露光ヘッド52における露光光源53から光量測定装置62に対して、光ビームLがそれぞれ出射されるので、各露光ヘッド52における露光光源53の光量がそれぞれ独立して測定されることにより、各露光ヘッド52における露光光源53の光量の測定を一時に行うことができる。
このとき、各露光ヘッド52における露光光源53から光量測定装置62に対して、光ビームLがそれぞれ出射されるので、各露光ヘッド52における露光光源53の光量がそれぞれ独立して測定されることにより、各露光ヘッド52における露光光源53の光量の測定を一時に行うことができる。
以上より、内面走査方式の画像記録装置50であっても、上述した実施形態における画像記録装置1と同様に、各露光ヘッド52における露光光源53の光量の測定を一時に行うことが可能となり、これによって、露光光源53の光量の校正作業に要する時間の短縮化とともに、作業効率の向上を図ることができる。
1,50 画像記録装置
3 回転ドラム
6,58 固定子
9 磁石
12,61 エンコーダスケール
13 第1露光ヘッド
14 第2露光ヘッド
16 電磁コイル
18 可動子
21,57 リニアモータ
24 光センサ
25,60 リニアエンコーダ
30,53 露光光源
34 第1光量測定装置
35 第2光量測定装置
51 固定ドラム
52 露光ヘッド
62 光量測定装置
L 光ビーム
M 記録媒体
X 主走査方向
Y 副走査方向
3 回転ドラム
6,58 固定子
9 磁石
12,61 エンコーダスケール
13 第1露光ヘッド
14 第2露光ヘッド
16 電磁コイル
18 可動子
21,57 リニアモータ
24 光センサ
25,60 リニアエンコーダ
30,53 露光光源
34 第1光量測定装置
35 第2光量測定装置
51 固定ドラム
52 露光ヘッド
62 光量測定装置
L 光ビーム
M 記録媒体
X 主走査方向
Y 副走査方向
Claims (4)
- 光ビームを主走査方向に走査するための主走査手段と、
前記光ビームを照射する露光光源、前記露光光源から照射される前記光ビームを記録媒体の露光面に結像させるための光学系及び前記主走査方向と略直交する副走査方向に移動するためのヘッド移動機構を備える複数の露光ヘッドと、
前記露光ヘッドの副走査方向における位置を検出する位置検出機構と、
前記露光ヘッドから出射される光ビームの光量を当該露光ヘッドごとに独立して測定する光量測定部とを具備することを特徴とする画像記録装置。 - 前記位置検出機構は、前記露光ヘッドの配置位置及び走査速度の少なくとも1つを、当該露光ヘッドごとに独立して制御する位置制御部を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記ヘッド移動機構は、固定子としての磁石及び可動子としての電磁コイルとを備えたリニアモータからなり、当該電磁コイルは、前記露光ヘッドにそれぞれ個別に具備されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記光量測定部は、測定された光量の結果に基づいて、前記露光ヘッドを発光させるための発光信号の信号レベルを決定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161406A JP2006334896A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005161406A JP2006334896A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006334896A true JP2006334896A (ja) | 2006-12-14 |
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ID=37555847
Family Applications (1)
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JP2005161406A Pending JP2006334896A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 画像記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006334896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008262135A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像記録装置 |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161406A patent/JP2006334896A/ja active Pending
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