JP2006333604A - 端末装置、解析装置及び電力系統情報解析システム - Google Patents

端末装置、解析装置及び電力系統情報解析システム Download PDF

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Abstract

【課題】 伝送速度が十分に確保できない伝送網であっても、電力系統の状態量の波形解析に必要なデータを効率的に伝送できる端末装置を提供することである。
【解決手段】 データ記録手段27は、電力系統の事故を検出する事故検出手段で検出した事故の発生前後の所定期間の記録データを時刻を付与して記録する。
記録情報送出手段29は、保護制御装置12による保護制御指令を伴う場合には事故発生時点の時刻データまたは保護制御指令の出力時点の時刻データのみを解析装置11に送信し、データ送出手段32は解析装置12から所定期間の記録データの送信要求があったときは、要求された時刻を含む所定期間の記録データを解析装置11に送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力系統の状態量を記録データとして保存する端末装置、端末装置が取得した記録データに基づいて系統解析を行い表示する解析装置、端末装置及び解析装置から構成される電力系統情報解析システムに関する。
一般に、ネットワーク技術を応用した電力系統情報解析システムは、電力系統の状態量を入力としてディジタル変換した記録データを保存しデータ送信できる機能を有した端末装置(保護制御装置等の同機能を有した装置を含む)と、ネットワークを介して端末装置が取得した状態量を収集し系統解析演算を行い、その結果を表示する解析装置とから構成される。
ネットワーク技術を応用した事故点標定システムは、電力系統の状態量(電圧、電流)を入力しディジタル変換して電力系統の保護制御を行うディジタル形保護制御装置、及び通信ネットワークを介してディジタル形保護制御装置が取得した系統事故時の状態量を収集し事故点標定の解析演算や表示操作を行う解析装置を組み合わせたシステムで構成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−145279号公報(図5)
しかし、ネットーワークを介して伝送される状態量を波形表示による系統事故解析に利用する場合、事故点標定では事故発生前及び事故中のデータが数サイクル分収集できれば標定解析演算が可能であったのに対し、電力用オシロシステム(事故波形解析システム)では、系統事故発生前の数10msから事故復旧までの期間の状態量をすべて収集する必要がある。事故様相によっては、これは数秒〜数10秒程度の期間となり長期間のデータが必要とされる。また、事故発生時に生じる過渡的な電圧や電流の波形から系統事故の発生原因を推定する場合においては、十分に緻密なデータを取得する必要があり、これにはデータのサンプリング周波数を高くする必要がある。
このように電圧・電流の値のみならず、その波形データをも系統解析に応用する場合は、長期間かつ高い周波数サンプリングで収集した大量の状態量データを必要とするため、伝送データ量は増大する傾向にある。
一般に、系統事故波形解析を行うシステムは、系統事故発生後に早急に波形表示を実施できることが要求されるが、データ伝送量が大きく系統事故発生時に事故を検出した複数の端末装置から一斉に解析装置にデータが伝送されることから、低容量伝送網(1200bps〜9600bps程度)や伝送速度が十分確保できない中容量や大容量伝送網においては、データ伝送時間が長大化するので、データ伝送時間を短縮することが望まれている。
本発明の目的は、伝送速度が十分に確保できない伝送網であっても、電力系統の状態量の波形解析に必要なデータを効率的に伝送できる端末装置、短時間で事故解析に着手できる解析装置及び電力系統波形解析システムを提供することである。
請求項1の発明に係わる端末装置は、電力系統の事故を検出する事故検出手段と、前記事故検出手段で検出した事故の発生前後の所定期間の記録データを時刻を付与して記録するデータ記録手段と、保護制御装置による保護制御指令を伴う場合には事故発生時点の時刻データまたは保護制御指令の出力時点の時刻データのみを解析装置に送信する記録情報送出手段と、前記解析装置からの要求情報としての時刻を含む所定期間の記録データを送信するデータ送出手段とを備えたこと特徴とする。
請求項2の発明に係わる端末装置は、電力系統の事故を検出する事故検出手段と、前記事故検出手段で検出した事故の発生前後の所定期間の記録データを時刻を付与して記録するデータ記録手段と、保護制御装置による保護制御指令を伴う場合には事故の発生前後の所定期間の記録データを解析装置に送信する記録データ送出手段と、前記解析装置からの要求情報としての時刻を含む所定期間の記録データを送信するデータ送出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係わる解析装置は、請求項1記載の端末装置を予めグルーピングして記憶しておき事故発生前後の所定期間の記録データの要求先端末装置を選択する要求データ先端末装置選択手段と、前記端末装置から事故発生時点の時刻データまたは保護制御指令の出力時点の時刻データを受信する記録情報受信手段と、前記記録情報受信手段で前記時刻データを受信したとき前記要求データ先端末装置選択手段で選択された端末装置に前記時刻データを要求情報として送出する要求情報送出手段と、前記要求情報送出手段での要求に基き前記端末装置から所定期間の記録データを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段で受信した事故発生前後の所定期間の記録データを解析し表示する解析表示手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明に係わる解析装置は、請求項2記載の端末装置を予めグルーピングして記憶しておき事故発生前後の所定期間の記録データの要求先端末装置を選択する要求データ先端末装置選択手段と、前記端末装置から事故発生前後の所定期間の記録データを受信する記録データ受信手段と、前記記録データ受信手段で事故発生前後の所定期間の記録データを受信したとき前記要求データ先端末装置選択手段で選択された端末装置に前記時刻データを要求情報として送出する要求情報送出手段と、前記要求情報送出手段での要求に基き前記端末装置から所定期間の記録データを受信するデータ受信手段と、前記記録データ受信手段または前記データ受信手段で受信した事故発生前後の所定期間の記録データを解析し表示する解析表示手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係わる解析装置は、請求項3又は請求項4の発明において、前記要求情報送出手段で前記端末装置に要求する事故発生前後の所定期間の記録データの分解能を選択する要求データ分解能選択手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明に係わる電力系統情報解析システムは、請求項1の端末装置と、請求項3または5記載の解析装置とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明に係わる電力系統情報解析システムは、請求項2の端末装置と、請求項4または5記載の解析装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、伝送速度を十分に確保できない伝送網に対しては保護制御装置の保護制御指令を伴う端末装置から事故発生時の時刻データまたは保護制御指令時の時刻データのみを送信し、解析装置では受信する記録データを保護制御装置の保護制御指令を伴う端末装置からのみに限定できるので、事故時の主要なデータを優先的に収集し波形表示解析を早期に実施できる。
また、保護制御指令を伴う記録データを解析装置に送信する際に、端末装置にて保護制御指令を伴う端末装置の記録データを保存した時点で、その記録データのみを解析装置に送信するので、伝送網のデータ伝送量を抑制することが可能であり、データ伝送時間を短縮し波形表示解析を早期に実施できる。
さらに、伝送速度を十分に確保できない伝送網では、記録データの分解能を所定のサンプリング周波数の1/N倍の分解能とすることで事故時の概要的データを短時間で収集し波形表示解析を早期に実施できる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる端末装置10及び解析装置11のブロック構成図、図2は第1の実施の形態に係わる端末装置10及び解析装置11を電力系統に適用した電力系統情報解析システムの全体構成図である。
図2に示す電力系統情報解析システムにおいては、保護対象となる電力系統13は、交流発電機14a、14bと、この交流発電機14a、14bにそれぞれ接続される母線15a、15bと、この母線15a、15b間を連係する2回線の送電線16a、16bと、この送電線16a、16bの両端に設けた遮断器17a〜17dを備えている。保護制御装置12a〜12dは、遮断器17a〜17dの両端に設けた計器用変圧器18a〜18d及び計器用変流器19a〜19dにそれぞれ接続されている。
保護制御装置12a〜12dは、これら計器用変圧器18a〜18d及び計器用変流器19a〜19dを介して、送電線16a、16bの電圧及び電流すなわち電力系統13の状態量が入力され、これらの入力を電気量データに変換する。さらに、保護制御装置12a〜12dは、遮断器17a〜17dを開閉するための保護制御指令Ca〜Cdを出力して電力系統13を保護制御する。
端末装置10a〜10dは保護制御装置12a〜12dへ入力される状態量及び保護制御装置12a〜12dが出力する保護制御指令Ca〜Cdを入力している。また、端末装置10a〜10dは原子時計を内蔵した人工衛星20からの信号をアンテナ21a〜21dにより受信し、これを解読することにより各端の端末装置10a〜10dともに同期した時刻を認識する。ここでは、時刻の同期を取得する手段としてGPS(Global Positioning System)を示しているが、同期手法はこの方法に限られない。また、端末装置10a〜10dは伝送網22に接続され、伝送網22には解析装置11が接続されている。
図1において、各々の端末装置10a〜10nは、人工衛星20から絶対時刻または同期信号をアンテナ21a〜21nを介して入力することで同期情報を取得する同期情報取得手段24と、電力系統13の状態量を所定の周波数毎にサンプリングしサンプリングした状態量をディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段25と、アナログ/ディジタル変換手段25により変換されたディジタルデータに基づいて系統事故が発生したかを判定する事故検出手段26と、アナログ/ディジタル変換手段により変換されたディジタルデータを記録するデータ記録手段27と、事故検出手段26の検出結果において事故が発生したと判定された際に、データ記録手段27で記録された事故検出タイミングの前後あるいは前または後の所定の期間にわたりディジタルデータを最新から1回または複数回分を記憶する記憶領域部28と、データ記録手段27によるデータ記録期間内に保護制御装置12の保護制御指令を伴う場合は、当該記録データに含まれる事故検出の時刻データまたは保護制御指令の時刻データの少なくとも1つの時刻データを伝送網に送出する記録情報送出手段29と、伝送網22を介し解析装置11からの要求情報を受信する要求情報受信手段30と、要求情報受信手段30により受信した要求情報としての時刻データに応じ記憶領域部28に記憶したデータから時刻データが含まれる記録データを抽出するデータ抽出手段31と、データ抽出手段31で抽出したデータを伝送網22に送出するデータ送出手段32とから構成される。
一方、解析装置11は、伝送網を介してそれぞれの端末装置から送られてきた時刻データを受信する記録情報受信手段33と、記録情報受信手段33により受信した当該端末装置と系統構成上関連する複数端末装置のうち1つまたは複数の端末装置をグループ化して、当該グループ内の全端末装置を要求先として選択する要求データ先端末装置選択手段34と、要求データ先端末装置選択手段34により選択された端末装置に対し当該記録データを要求する要求情報送出手段35と、要求情報送出手段35により送出した情報に応じて当該端末装置から送出された記録データを伝送網を介し受信するデータ受信手段36と、データ受信手段36により受信したデータを保存するデータ保存手段37と、データ保存手段37により保存したデータを読み出し所定期間の記録データを解析し波形表示する解析表示手段38とから構成されている。
ここで、事故検出手段26は、例えば電力系統の電圧や電流を監視し、系統電圧が不足したとき、あるいは系統電流が過電流になったときに電力系統の事故を検出するものである。保護制御装置12a〜12nは、保護区間に事故が発生したか否かを電力系統13の状態量から判定し、保護区間の事故と判定した場合には保護制御指令Ca〜Cnを出力する。通常は、事故検出手段26が動作した後に、保護制御装置12a〜12nが動作する。
端末装置10では、すべての端末装置10a〜10nが同期した時刻を得る手段の一例として絶対時刻を受信するGPSを用いている。端末装置10aは時刻同期手段24を有しており、原子時計を内蔵した人工衛星20からの信号をアンテナ23により受信し、これを解読することにより各端の端末装置10b〜10nと同期した時刻を認識する。端末装置10a〜10n及び保護制御装置12a〜12nはそれぞれ同一構成であるので、端末装置10a及び保護制御装置12aについて説明する。
アナログ/ディジタル変換手段25は、所定周期毎に電力系統13の状態量をサンプリングして、サンプリングした状態量をディジタルデータに変換する。なお、各端末装置10a〜10dにおいて共通の時刻同期を用いているため、各端末装置10a〜10dのアナログ/ディジタル変換手段25のディジタルデータへの変換タイミングを端末装置10a〜10d間で合わせることができる。また、サンプリング共通の時刻同期を基準としたサンプリングタイミングのずれを認識して後で補正することができる。
事故検出手段26は、アナログ/ディジタル変換手段25から受け取ったディジタルデータを用いて、系統事故の発生を検出する。データ記録手段27は、アナログ/ディジタル変換手段25のディジタルデータを記憶しており、事故検出手段26の出力があると、アナログ/ディジタル変換手段25のディジタルデータに、同期された時刻データを付加し、アナログ/ディジタル変換手段25により変換されたディジタルデータを事故検出時刻の前後あるいは前または後の所定の期間にわたり記憶領域部28に保存する。記憶領域部28は、最新から1回または複数回の事故分のデータを保存できるメモリ領域を確保している。メモリ領域が一杯になった場合は最も古い期間のものに最新期間データを上書きする。
記録情報送出手段29は、データ記録手段27によりデータ記録期間内に保護制御装置12aの保護制御指令Caを伴う場合は、当該記録データの事故検出時の時刻データまたは保護制御装置12aの保護制御指令の時刻データの少なくとも1つのデータを伝送網22に送出する。この時点では、時刻データのみの送信であり記録したディジタルデータの送信は行わない。
解析装置11は、端末装置10a〜10nから記録情報送出手段29により送出された時刻データを伝送網22を介し記録情報受信手段33により受信する。
要求データ先端末装置選択手段34は、記録情報受信手段33により受信した当該端末装置に系統構成上関連する端末装置(あらかじめグルーピング設定しておいた端末装置群)を選択する。グルーピング設定については後述する。
要求情報送出手段35は、要求データ先端末装置選択手段34で選択した端末装置に対し、要求情報として時刻データを送出する。
端末装置10aは、要求情報受信手段30により解析装置11からの要求情報として時刻データを受信し、要求データ抽出手段31により記憶領域部28に保存された記録データから時刻データを記録期間内に含む記録データを抽出し、データ送出手段32により伝送網22に送出する。
解析装置11は、データ受信手段36により、端末装置10a〜10nから伝送網22に送出された記録データを受信する。受信した記録データはデータ保存手段37により解析装置11内のハードディスク等に保存する。保存された記録データは、解析表示手段38により波形表示解析が可能となる。
ここで、要求データ先端末装置選択手段34における要求先の端末装置のグルーピング設定について説明する。要求データ先端末装置選択手段34における要求先の端末装置のグルーピング設定には、記録情報受信手段33により受信した当該端末装置のみを設定する場合(手法1)と、当該端末装置に系統構成上関連する複数の端末装置をグルーピング設定する場合(手法2)とがあり、伝送網22の伝送速度を考慮して柔軟に使い分ける。
図2において、いま、電力系統13の回線16aで内部事故F1が発生したとする。電力系統13の回線16aの内部事故F1により、端末装置10a〜10dの事故検出手段26はすべて事故を検出して記録データを保存する。保護制御装置12a〜12dでは、内部事故F1を検出した保護制御装置12a及び保護制御装置12cのみが遮断器17a、17cへ保護制御指令Ca、Ccを出力する。
いま、解析手段11の要求先端末装置選択手段34に手法1が採用されているとすると、手法1では、2つの端末装置10a、10cに記録データを要求することになる。これにより、取得した当該記録データにより波形解析を行う。この手法1により、データを収集する端末装置は保護制御動作をした2つの端末装置10a、10cに限定されるため、事故を検出したすべての端末装置からデータを収集することと比較すれば、短時間でのデータ収集が可能となる。また、後から伝送網22の負荷が低い時等を見はからって、必要に応じて端末装置1b、1dの記録データを追加要求し波形解析を行うことも当然可能である。
一方、要求先端末装置選択手段34に手法2が採用されていたとすると、手法2では、端末装置10a、10bと端末装置10c、10dとをそれぞれグルーピング設定しておくことで4つの端末装置10a〜10dに記録データを初めから要求する。伝送容量が大容量であり、高速伝送が可能な場合、この手法2を適用すれば、後から追加してデータ収集を行う作業を省略することも可能となる。
第1の実施の形態によれば、伝送速度を十分に確保できない伝送網22では、データ収集する端末装置を限定、例えば保護制御装置12の遮断器17への引き外し指令を伴う端末装置のみに限定することで、事故時の主要なデータを優先的に収集し波形表示解析を早期に実施できる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係わる端末装置10及び解析装置11のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、解析装置11の要求情報送出手段35で端末装置10に要求する事故発生前後の所定期間の記録データの分解能を選択する要求データ分解能選択手段39を追加して設け、端末装置10の要求データ抽出手段31は、要求データ分解能選択手段39で選択された分解能で記録データを抽出するようにしたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複説明は省略する。
解析装置11は要求データ分解能選択手段39により選択された分解能を要求情報送出手段35からデータ要求情報に付加して伝送網に送出する。要求データ分解能選択手段39は、例えば、要求データのサンプリング周波数を端末装置10のアナログ/ディジタル変換手段25における所定のサンプリング周波数の分解能まま要求するケースと、所定のサンプリング周波数の1/N倍の周波数の分解能で要求するケースの2ケースから選択する。なお、上記の2ケースからの選択に代えて、分解能の選択を複数段階に分けることでより柔軟な選択を行うことも可能である。
端末装置10は、要求情報受信手段30により伝送網22から受信した要求情報に付加された分解能選択結果に応じ、要求データ抽出手段31は、解析装置11からの要求が所定のサンプリング周波数の分解能のまま要求するケースの場合には、電力系統の電圧・電流の状態量を所定の周波数毎にサンプリングして記録したデータを無変換で抽出し、また、解析装置11からの要求が所定のサンプリング周波数の1/N倍の周波数の分解能で要求するケースの場合には、N点間隔で間引き変換してデータを抽出し、データ送出手段32により伝送網22にデータ送出する。
例えば、系統周波数50Hzの電力系統においてアナログ/ディジタル変換手段25における所定のサンプリング周波数が4800Hzであった場合、所定のサンプリング周波数の1/8倍の周波数(600Hz)の分解能でデータ抽出する場合は、図4に示すように記録データから8個おきにサンプリングデータを抽出することになる。この場合、伝送データサイズは1/8となり、大幅な圧縮効果を得られる。
第2の実施の形態を伝送速度が十分に確保できない伝送網22へ適用する場合、まず、事故発生時は、所定のサンプリング周波数の1/8倍の周波数(上記例では600Hz)の分解能で当該端末装置10から記録データを取得し、波形解析を行う。伝送時間は約1/8に短縮可能となり、早期の波形解析対応が可能となる。この時点での記録データは分解能は低いが、事故様相及び事故継続時間等の事故解析は十分に行える。また、後から事故発生時に生じる過渡的な電圧・電流の波形から系統事故の発生原因の推定等を行う場合は、再度、当該端末装置から当該記録データを所定のサンプリング周波数で取得し、波形解析を実施することが可能である。
第2の実施の形態によれば、伝送速度を十分に確保できない伝送網22では、所定のサンプリング周波数の1/N倍の分解能とすることで事故時の概要的データを短時間で収集し波形表示解析を早期に実施できる。
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態に係わる端末装置及び解析装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図3に示した第2の実施の形態に対し、時刻データを伝送網に送出する端末装置10の記録情報送出手段29に代えて、保護制御装置12による保護制御指令を伴う場合には事故の発生前後の所定期間の記録データを解析装置に送信する記録データ送出手段40を設け、解析装置11の記録タイミングを受信する記録情報受信手段33に代えて、保護制御装置12による保護制御指令を伴う場合には事故発生前後の所定期間の記録データを受信する記録データ受信手段41を設けたものである。図3と同一要素には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
図5において、端末装置10の記録データ送出手段40は、データ記録手段27によりデータ記録期間内に保護制御装置12aの保護制御指令Caを伴う場合は、所定のサンプリングまたは所定のサンプリング周波数の1/N倍の周波数の分解能で記録データ自身を伝送網22に送出する。分解能の選択はあらかじめ端末装置10に設定されたものを使用する。
解析装置11は、端末装置10から記録データ送出手段40により送出された記録データを伝送網22を介し記録データ受信手段41により受信し、データ保存手段37によりデータ保存を行う。要求データ先端末装置選択手段34では、記録データ受信手段41により受信した当該端末装置以外の系統構成上関連する端末装置(あらかじめグルーピング設定しておいた端末装置群)を選択する。これにより、端末装置10にて保護制御指令を伴う記録データを保存した時点で記録データを解析装置11に送信できる。
第3の実施の形態によれば、保護制御指令を伴う記録データを解析装置11に送信する際、端末装置10にて保護制御指令を伴う記録データのみを保存した時点で記録データを解析装置11に送信するので、第1、第2の実施の形態に比べ、端末装置10と解析装置11との間の記録情報送受の処理が削減できる。従って、データ伝送時間を短縮でき波形表示解析を早期に実施できる。
上述の実施の形態では、記憶領域部に最初から1回または複数回分を記憶するとして説明したが、最初に限定することなく記憶領域部で複数期間分を記憶できればよく、上述の実施の形態と同様な効果を有する。
本発明の第1の実施の形態に係わる端末装置及び解析装置のブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係わる端末装置及び解析装置を電力系統に適用した電力系統情報解析システムの全体構成図。 本発明の第2の実施の形態に係わる端末装置及び解析装置のブロック構成図。 本発明の第2の実施の形態における要求データ分解能選択手段で指定された分解能での記録データのデータ間引きの説明図。 本発明の第3の実施形態に係る端末装置及び解析装置のブロック構成図。
符号の説明
10…端末装置、11…解析装置、12…保護制御装置、13…電力系統、14…交流発電機、15…母線、16…送電線、17…遮断器、18…計器用変圧器、19…計器用変流器、20…人工衛星、21…アンテナ、22…伝送網、24…同期情報取得手段、25…アナログ/ディジタル変換手段、26…事故検出手段、27…データ記録手段、28…記憶領域部、29…記録情報送出手段、30…要求情報受信手段、31…データ抽出手段、32…データ送出手段、33…記録情報受信手段、34…要求データ先端末装置選択手段、35…要求情報送出手段、36…データ受信手段、37…データ保存手段、38…解析表示手段、39…要求データ分解能選択手段、40…記録データ送出手段、41…記録データ受信手段

Claims (7)

  1. 電力系統の事故を検出する事故検出手段と、前記事故検出手段で検出した事故の発生前後の所定期間の記録データを時刻を付与して記録するデータ記録手段と、保護制御装置による保護制御指令を伴う場合には事故発生時点の時刻データまたは保護制御指令の出力時点の時刻データのみを解析装置に送信する記録情報送出手段と、前記解析装置からの要求情報としての時刻を含む所定期間の記録データを送信するデータ送出手段とを備えたこと特徴とする端末装置。
  2. 電力系統の事故を検出する事故検出手段と、前記事故検出手段で検出した事故の発生前後の所定期間の記録データを時刻を付与して記録するデータ記録手段と、保護制御装置による保護制御指令を伴う場合には事故の発生前後の所定期間の記録データを解析装置に送信する記録データ送出手段と、前記解析装置からの要求情報としての時刻を含む所定期間の記録データを送信するデータ送出手段とを備えたことを特徴とする端末装置。
  3. 請求項1記載の端末装置を予めグルーピングして記憶しておき事故発生前後の所定期間の記録データの要求先端末装置を選択する要求データ先端末装置選択手段と、前記端末装置から事故発生時点の時刻データまたは保護制御指令の出力時点の時刻データを受信する記録情報受信手段と、前記記録情報受信手段で前記時刻データを受信したとき前記要求データ先端末装置選択手段で選択された端末装置に前記時刻データを要求情報として送出する要求情報送出手段と、前記要求情報送出手段での要求に基き前記端末装置から所定期間の記録データを受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段で受信した事故発生前後の所定期間の記録データを解析し表示する解析表示手段とを備えたことを特徴とする解析装置。
  4. 請求項2記載の端末装置を予めグルーピングして記憶しておき事故発生前後の所定期間の記録データの要求先端末装置を選択する要求データ先端末装置選択手段と、前記端末装置から事故発生前後の所定期間の記録データを受信する記録データ受信手段と、前記記録データ受信手段で事故発生前後の所定期間の記録データを受信したとき前記要求データ先端末装置選択手段で選択された端末装置に前記時刻データを要求情報として送出する要求情報送出手段と、前記要求情報送出手段での要求に基き前記端末装置から所定期間の記録データを受信するデータ受信手段と、前記記録データ受信手段または前記データ受信手段で受信した事故発生前後の所定期間の記録データを解析し表示する解析表示手段とを備えたことを特徴とする解析装置。
  5. 前記要求情報送出手段で前記端末装置に要求する事故発生前後の所定期間の記録データの分解能を選択する要求データ分解能選択手段を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の解析装置。
  6. 請求項1の端末装置と、請求項3または5記載の解析装置とを備えたことを特徴とする電力系統情報解析システム。
  7. 請求項2の端末装置と、請求項4または5記載の解析装置とを備えたことを特徴とする電力系統情報解析システム。
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