JP2006331722A - 燃料電池用フィルター濾材およびそれを用いた燃料電池用フィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】 自己発塵の発生、および、空気中の不純物による濾材特性の劣化が抑制され、圧力損失が低く、捕集効率に優れる燃料電池用フィルター濾材と燃料電池用フィルターとを提供する。
【解決手段】 燃料電池に供給されるガスを清浄にするための燃料電池用フィルター濾材であって、多孔質フッ素樹脂層と、通気性繊維層とを有する燃料電池用フィルター濾材とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料電池に供給されるガスを清浄にするための燃料電池用フィルター濾材であって、多孔質フッ素樹脂層と、通気性繊維層とを有する燃料電池用フィルター濾材とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池に供給されるガスを清浄にするためのフィルター濾材およびフィルターに関する。
発電効率に優れ、出力エネルギー密度が高いことから、燃料電池、特に、高分子電解質型燃料電池(PEFC)に注目が集まっている。PEFCのなかでも、燃料にメタノールを用い、アノードにおいてメタノールの直接酸化を行うダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)は、燃料の携帯および交換が容易であり、パソコンなどの携帯機器用電源としての応用が期待されている。
PEFCにおいて、長時間の使用により出力電圧が低下する現象が知られている。この現象の原因の一つとして、酸化剤である空気に含まれる不純物によって、高分子電解質膜が汚染され、そのイオン伝導率が低下することが挙げられる。不純物としては、海水を由来とする塩類、NOx、SOxなどの大気汚染物質群、オイル、カーボン粒子などを含む塵芥類などが代表的である。
従来、これら不純物を除去するために、燃料電池の空気取り入れ口からカソードまでの間に、フィルターを配置することが試みられてきた(例えば、特許文献1に記載)。フィルターに用いる濾材としては、ガラス繊維、あるいは、ポリプロピレンなどの合繊繊維からなる織布、不織布などが一般的である。ポリプロピレンなどの合繊繊維を用いた場合、捕集効率の経時劣化を抑制した静電式空気フィルターとすることもできる。
特開2003−1028号公報
しかし、ガラス繊維からなる濾材は、自己発塵が発生するため、加工、特に、プリーツなどの折り曲げ加工を行うことが難しい。折り曲げ加工が行えない場合、PEFCのフィルター、特に、DMFCのように小型化が望まれる燃料電池のフィルターとして用いることが困難となる。自己発塵を抑制するために、ガラス繊維とバインダーとを組み合わせることも考えられるが、バインダーが存在するとフィルターの圧力損失が増大し、燃料電池の効率が低下する。ポリプロピレンなどからなる静電式空気フィルターでは、オイルミストなどによる静電性能の低下や、フィルターに付着した小繊維による問題がある。
そこで、本発明では、自己発塵の発生、および、空気中の不純物による濾材特性の劣化が抑制され、圧力損失が低く、かつ、捕集効率に優れる燃料電池用フィルター濾材と燃料電池用フィルターとを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池用フィルター濾材は、燃料電池に供給されるガスを清浄にするための燃料電池用フィルター濾材であって、多孔質フッ素樹脂層と、通気性繊維層とを有することを特徴としている。
本発明の燃料電池用フィルターは、上述した本発明の燃料電池用フィルター濾材を備えることを特徴としている。
本発明によれば、多孔質フッ素樹脂層と通気性繊維層とを有するフィルタ濾材とすることにより、自己発塵の発生、および、空気中の不純物による濾材特性の劣化が抑制され、圧力損失が低く、かつ、捕集効率に優れる燃料電池用フィルター濾材と燃料電池用フィルターとを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、同一の部材に同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1に本発明の燃料電池用フィルター濾材を示す。図1に示す燃料電池用フィルター濾材1(濾材1)は、多孔質フッ素樹脂層2と通気性繊維層3とを有している。
濾材1が有する多孔質フッ素樹脂層2は、フッ素樹脂自体の特性を反映し、柔軟であるとともに化学的に非常に安定である。このため、濾材1における自己発塵の発生、および、空気中の不純物による濾材特性の劣化を抑制できる。また、自己発塵の発生が抑制できるため、加工性、特に、プリーツ加工性に優れる濾材1とすることができ、圧力損失が低く、かつ、捕集効率に優れる濾材1とすることができる。
多孔質フッ素樹脂層2の空孔率は、通常、90%〜98%の範囲である。多孔質フッ素樹脂層2の平均孔径は、通常、0.1μm〜10μmの範囲である。
多孔質フッ素樹脂層2の厚さは、通常、1μm〜0.1mmの範囲である。
多孔質フッ素樹脂層2に用いるフッ素樹脂は特に限定されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレンなどを用いればよい。多孔質層として強靱であり、濾材1の強度を向上できることから、上記フッ素樹脂としてPTFEを用いることが好ましい。
多孔質フッ素樹脂層2は、複数の異なる特性を有する、および/または、複数の異なるフッ素樹脂からなる多孔質フッ素樹脂膜が積層された積層体であってもよい。
通気性繊維層3は、多孔質フッ素樹脂層2を支持する層である。
通気性繊維層3の材料や構造などは特に限定されないが、多孔質フッ素樹脂層2よりも通気性に優れることが好ましい。通気性繊維層3は、例えば、織布、不織布、メッシュなど、繊維を含む構造を有する多孔質層であればよく、通気性繊維層3に用いる材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ナイロン、アラミドなどの芳香族ポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル類などを用いればよい。通気性繊維層3は、これらの材料の複合体であってもよく、例えば、芯/鞘構造を有する繊維を含む不織布、低融点材料と高融点材料との2層構造を有する不織布などを用いてもよい。特に、鞘部分が芯部分に比べて低融点である芯/鞘構造を有する繊維を含む不織布、あるいは、上記2層構造を有する不織布を用いることが好ましい。これらの不織布は、濾材1の製造時において、通気性繊維層3と多孔質フッ素樹脂層2とをラミネートする際に収縮しにくく、濾材1の製造がより容易となる。
通気性繊維層3の厚さは、通常、50μm〜1mmの範囲である。
本発明の濾材1が有する多孔質フッ素樹脂層2および通気性繊維層3の層数は特に限定されず、濾材1として必要な特性に応じて任意に設定すればよい。また、多孔質フッ素樹脂層2および通気性繊維層3以外に、任意の層を有していてもよい。
多孔質フッ素樹脂層2および通気性繊維層3は、一般的な方法により形成すればよい。例えば、多孔質PTFE層は、PTFE粒子のペーストを作製し、作製したペーストを成形、圧延した後に、延伸することにより形成できる。
多孔質フッ素樹脂層2と通気性繊維層3とをラミネートして濾材1を形成する方法は特に限定されず、接着剤ラミネート、熱ラミネート、加熱溶着、超音波溶着などの手法を用いればよい。
本発明の濾材1の捕集効率は、捕集対象粒子の粒径を0.3μm〜0.5μmの範囲とし、濾材1を透過する気体の線速度を5.3cm/secとした場合に、通常、99%以上である。
本発明の濾材1によって発生する圧力損失は、濾材1を透過する気体の線速度が5.3cm/secの場合に、通常、50Pa〜200Paの範囲である。
本発明の濾材1では、通気性繊維層3が、燃料電池に供給されるガスに含まれる不純物を吸着する材料(吸着材)を含んでいてもよい。吸着材の種類によっても異なるが、例えば、吸着材が活性炭繊維である場合、SOxやNOxなどの気体状の不純物を低減できる濾材1とすることができる。
吸着材に活性炭繊維を使う場合、活性炭繊維のみからなる通気性繊維層3としてもよいし、活性炭繊維と、通気性繊維層3の説明において上述した材料の繊維とを組み合わせた通気性繊維層3としてもよい。図2に示すように、活性炭繊維を含まない通気性繊維層3aと、活性炭繊維を含む通気性繊維層3bとを配置して、濾材1としてもよい。図2に示す濾材1では、通気性繊維層3aと通気性繊維層3bとにより、多孔質フッ素樹脂層2が狭持されている。
通気性繊維層3が吸着材を含む場合、本発明の濾材1の吸着性能は、通常、平衡吸着量として10mg/m2〜3000mg/m2の範囲(ホルムアルデヒドの平衡濃度が10ppmの時)であることが好ましい。
本発明の燃料電池用フィルターは、上述した本発明の濾材1を備えている。その構成および構造は、形状を含め、特に限定されない。
本発明の燃料電池用フィルターは、燃料電池の空気流路における空気取り入れ口からカソードまでの任意の箇所に配置することができる。例えば、図3に示す燃料電池11では、空気取り入れ口12と、カソード13に空気を供給するファン14との間に、本発明の燃料電池用フィルター15(フィルター15)が配置されている。なお、図3に示す燃料電池11は、ダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)であり、図3の符号は、16が高分子電解質膜、17が生成水循環ポンプ、18がアノード、19が燃料ポンプ、20がメタノールカートリッジである。
燃料電池11にフィルター15を配置する際には、空気取り入れ口側が多孔質フッ素樹脂層2となるように配置することが好ましい。また、図2に示す濾材1を備えたフィルター15の場合、空気取り入れ口側が活性炭繊維を含む通気性繊維層3bとなるように配置することが好ましい。
本発明の燃料電池用フィルターは、PEFCであれば、燃料電池の具体的な構造および構成を問わず、用いることができる。
本発明の燃料電池用フィルターは、加工性、特に、プリーツ加工性に優れる濾材1を備えるため、圧力損失を低く保ち、捕集効率を保持したまま、従来よりも小型のフィルターとすることが可能である。このため、携帯機器に用いるDMFCなど、小型のフィルターが要求される燃料電池用フィルターとして有用である。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
本実施例では、図1および図2に示す濾材1を作製し、その特性(圧力損失、捕集効率、平衡吸着量)を評価した。
(圧力損失の測定方法)
濾材1を、有効面積100cm2の円形状のホルダーにセットし、濾材1の両面に圧力差を印加して濾材1に気体を透過させ、濾材1を透過する気体の線速度を5.3cm/secとしたときの圧力損失を測定した。
濾材1を、有効面積100cm2の円形状のホルダーにセットし、濾材1の両面に圧力差を印加して濾材1に気体を透過させ、濾材1を透過する気体の線速度を5.3cm/secとしたときの圧力損失を測定した。
(捕集効率の測定方法)
圧力損失の測定と同様に濾材1をホルダーにセットし、濾材1の両面に圧力差を印加して濾材1に気体を透過させ、多分散ジオクチルフタレート(DOP)を、0.1μm〜0.15μmの粒径を有するDOP粒子の濃度が約107個/リットルになるように濾材1の上流側に流し、濾材1の下流側における上記DOP粒子の濃度をパーティクルカウンターで測定した。ただし、パーティクルカウンターによる測定対象粒子の粒径は、0.3μm〜0.5μmの範囲とし、捕集効率は、捕集効率=(1−(下流側DOP粒子濃度/上流側DOP粒子濃度))×100(%)の式より算出した。
圧力損失の測定と同様に濾材1をホルダーにセットし、濾材1の両面に圧力差を印加して濾材1に気体を透過させ、多分散ジオクチルフタレート(DOP)を、0.1μm〜0.15μmの粒径を有するDOP粒子の濃度が約107個/リットルになるように濾材1の上流側に流し、濾材1の下流側における上記DOP粒子の濃度をパーティクルカウンターで測定した。ただし、パーティクルカウンターによる測定対象粒子の粒径は、0.3μm〜0.5μmの範囲とし、捕集効率は、捕集効率=(1−(下流側DOP粒子濃度/上流側DOP粒子濃度))×100(%)の式より算出した。
(平衡吸着量の測定方法)
面積が異なる濾材1を複数作製し、それぞれ、内容積3リットルの密閉容器に収容した後に、ホルムアルデヒドを、容器内におけるホルムアルデヒド濃度が100ppmとなるように注入し、24時間放置した。放置後、容器内のホルムアルデヒドの平衡濃度を、北川式検知管により検出した。すべての濾材1について同様の測定を行い、得られたデータをグラフにプロットして求めた平衡濃度と平衡吸着量との関係式から、ホルムアルデヒドの平衡濃度が10ppmの時における濾材1の平衡吸着量を求めた。
面積が異なる濾材1を複数作製し、それぞれ、内容積3リットルの密閉容器に収容した後に、ホルムアルデヒドを、容器内におけるホルムアルデヒド濃度が100ppmとなるように注入し、24時間放置した。放置後、容器内のホルムアルデヒドの平衡濃度を、北川式検知管により検出した。すべての濾材1について同様の測定を行い、得られたデータをグラフにプロットして求めた平衡濃度と平衡吸着量との関係式から、ホルムアルデヒドの平衡濃度が10ppmの時における濾材1の平衡吸着量を求めた。
各濾材サンプルの作製方法を示す。
−サンプル1−
PTFEファインパウダー(ポリフロンF−104:ダイキン工業社製)100重量部と、液状潤滑剤として炭化水素油(アイソパーM:エッソ石油社製)25重量部とを均一に混合し、PTFEペーストを形成した。次に、形成したPTFEペーストを、圧力20kg/cm2において予備成形した後にロッド状に押出成形し、さらに、1対の金属ロールにより圧延して、厚さ0.2m、幅150mmのPTFEフィルムを形成した。次に、形成したPTFEフィルムを220℃に加熱して、液状潤滑剤を除去し、縦(長さ)方向に20倍および横(幅)方向に30倍延伸して、多孔質PTFE層(厚さ10μm、空孔率96%)を得た。
PTFEファインパウダー(ポリフロンF−104:ダイキン工業社製)100重量部と、液状潤滑剤として炭化水素油(アイソパーM:エッソ石油社製)25重量部とを均一に混合し、PTFEペーストを形成した。次に、形成したPTFEペーストを、圧力20kg/cm2において予備成形した後にロッド状に押出成形し、さらに、1対の金属ロールにより圧延して、厚さ0.2m、幅150mmのPTFEフィルムを形成した。次に、形成したPTFEフィルムを220℃に加熱して、液状潤滑剤を除去し、縦(長さ)方向に20倍および横(幅)方向に30倍延伸して、多孔質PTFE層(厚さ10μm、空孔率96%)を得た。
次に、得られた多孔質PTFE層の一方の主面に、通気性繊維層として、ポリエステル/ポリエチレンの芯/鞘構造を有するスパンボンド不織布(エルベス:ユニチカ社製:厚さ180μm)を熱ラミネートさせ、図1に示すような濾材1(サンプル1)を得た。通気性繊維層の目付量は、40g/m2であった。
−サンプル2−
サンプル1における多孔質PTFE層上に、ホルムアルデヒドの平衡濃度が10ppmの時におけるホルムアルデヒドの平衡吸着量が100mg/m2である活性炭繊維からなる通気性繊維層(厚さ10μm)をホットメルトラミネートさせ、図2に示すような濾材1(サンプル2)を得た。
サンプル1における多孔質PTFE層上に、ホルムアルデヒドの平衡濃度が10ppmの時におけるホルムアルデヒドの平衡吸着量が100mg/m2である活性炭繊維からなる通気性繊維層(厚さ10μm)をホットメルトラミネートさせ、図2に示すような濾材1(サンプル2)を得た。
−サンプルA(従来例)−
ガラス繊維からなる市販の濾材(北越製紙社製:GB320−A)をサンプルAとした。
ガラス繊維からなる市販の濾材(北越製紙社製:GB320−A)をサンプルAとした。
−サンプルB(従来例)−
市販の静電式空気フィルター濾材(三井化学社製:シンテックスMPES08)をサンプルBとした。
市販の静電式空気フィルター濾材(三井化学社製:シンテックスMPES08)をサンプルBとした。
このようにして得た各サンプルについて、上述の方法により各特性を評価した。評価結果を以下の表1に示す。
表1に示すように、サンプル1および2では、従来例であるサンプルAおよびBに比べて、圧力損失が低く、かつ、捕集効率に優れる(低い圧力損失と優れた捕集効率とを両立させた)濾材1とすることができた。
本発明によれば、多孔質フッ素樹脂層と通気性繊維層とを有するフィルタ濾材とすることにより、自己発塵の発生、および、空気中の不純物による濾材特性の劣化が抑制され、圧力損失が低く、かつ、捕集効率に優れる燃料電池用フィルター濾材と燃料電池用フィルターとを提供できる。
本発明の燃料電池用フィルターは、高分子電解質型燃料電池(PEFC)、特に、ダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)に用いるのに適している。
1 燃料電池用フィルター濾材(濾材)
2 多孔質フッ素樹脂層
3、3a、3b 通気性繊維層
11 燃料電池
12 空気取り入れ口
13 カソード
14 ファン
15 燃料電池用フィルター(フィルター)
16 高分子電解質膜
17 生成水循環ポンプ
18 アノード
19 燃料ポンプ
20 メタノールカートリッジ
2 多孔質フッ素樹脂層
3、3a、3b 通気性繊維層
11 燃料電池
12 空気取り入れ口
13 カソード
14 ファン
15 燃料電池用フィルター(フィルター)
16 高分子電解質膜
17 生成水循環ポンプ
18 アノード
19 燃料ポンプ
20 メタノールカートリッジ
Claims (8)
- 燃料電池に供給されるガスを清浄にするための燃料電池用フィルター濾材であって、
多孔質フッ素樹脂層と、通気性繊維層とを有することを特徴とする燃料電池用フィルター濾材。 - 前記多孔質フッ素樹脂層が、ポリテトラフルオロエチレンからなる請求項1に記載の燃料電池用フィルター濾材。
- 前記通気性繊維層が、前記供給されるガスに含まれる不純物を吸着する材料を含む請求項1に記載の燃料電池用フィルター濾材。
- 前記通気性繊維層が、前記材料として活性炭繊維を含む請求項3に記載の燃料電池用フィルター濾材。
- 捕集対象粒子の粒径を0.3μm〜0.5μmの範囲とし、前記燃料電池用フィルター濾材を透過する気体の線速度を5.3cm/secとした場合に、
捕集効率が99%以上である請求項1に記載の燃料電池用フィルター濾材。 - 前記燃料電池用フィルター濾材を透過する気体の線速度が5.3cm/secの場合に、前記燃料電池用フィルター濾材によって発生する圧力損失が、50Pa〜200Paの範囲である請求項1に記載の燃料電池用フィルター濾材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池用フィルター濾材を備えることを特徴とする燃料電池用フィルター。
- 前記燃料電池が、ダイレクトメタノール型燃料電池である請求項7に記載の燃料電池用フィルター。
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---|---|---|---|
JP2005150764A JP2006331722A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 燃料電池用フィルター濾材およびそれを用いた燃料電池用フィルター |
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- 2005-05-24 JP JP2005150764A patent/JP2006331722A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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