JP2006329726A - フレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法 - Google Patents

フレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 最大せん断力による妥当なコンシステンシーの評価方法を提供すること。
【解決手段】 施工現場において、混練したフレッシュモルタル等の中にベーンブレードを挿入すると共に、同ベーンブレードを回転させた際に、同ベーンブレードがフレッシュモルタル等から受ける最大回転モーメントを測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を算出する一方、あらかじめ設定したフロー値から、所望の最大せん断力を選定し、この選定した最大せん断力と、上記算出した最大せん断力とを比較して、フレッシュモルタル等の強度を推定可能とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、フレッシュ状態のモルタル等、例えば、通常のモルタル、コンクリートをウエットスクリーニングして得られたモルタル、セメントミルク、漆喰、ポリマーセメントモルタル等のコンシステンシーを評価する方法に関する。
従来、コンクリート構造物の断面修復作業や断面増厚作業に使用されるポリマーセメントモルタル(以下「PCM」という)は、再乳化形粉末樹脂を使用したプレミックスポリマーセメントモルタルのように配合の変動要素が少ない材料であっても、温度や湿度などの環境条件が変動する施工現場においては、施工性が異なる場合がある。
そのため、実際の施工では、水/粉体比(以下「W/Pw」という)の調整が必要となることが多く、かかるW/PwがPCMの硬化後の品質に影響を与えることから、その把握は重要である。
そこで、フレッシュ状態でのPCMのコンシステンシーを評価する手法として、一般的に、フロー試験(JIS R 5201)やスランプ試験(JIS A1171)が採用されており、さらには、改良したスランプ試験(例えば、特許文献1参照)も提案されている。
特開平9−218196号公報
ところが、前記したフロー試験やスランプ試験や改良型のスランプ試験は、施工現場において、混練されたモルタル等を試験することが困難で、適用し難いという不具合がある。
例えば、フロー試験では、フローテーブルを150Kg以上のコンクリート台に固定する必要性があり、現場での適用が困難である。
そこで、本発明では、施工現場において、混練したフレッシュモルタル等の中にベーンブレードを挿入すると共に、同ベーンブレードを回転させた際に、同ベーンブレードがフレッシュモルタル等から受ける最大回転モーメントを測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を算出する一方、あらかじめ設定したフロー値から、所望の最大せん断力を選定し、この選定した最大せん断力と、上記算出した最大せん断力とを比較して、フレッシュモルタル等の強度を推定可能としたことを特徴とするフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法を提供するものである。
ここで、フレッシュモルタル等とは、例えば、通常のモルタル、コンクリートをウエットスクリーニングして得られたモルタル、セメントミルク、漆喰、ポリマーセメントモルタル等をいう。
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
(1)あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力を対応させて、施工現場で実際に配合された水/粉体比を推定可能としたこと。
(2)あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力と請求項2にて推定した水/粉体比とを対応させて、可使時間を割り出し可能としたこと。
(1)請求項1記載の本発明に係るフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法では、施工現場において、混練したフレッシュモルタル等の中にベーンブレードを挿入すると共に、同ベーンブレードを回転させた際に、同ベーンブレードがフレッシュモルタル等から受ける最大回転モーメントを測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を算出する一方、あらかじめ設定したフロー値から、所望の最大せん断力を選定し、この選定した最大せん断力と、上記算出した最大せん断力とを比較して、フレッシュモルタル等の強度を推定可能としている。
このようにして、施工現場において、物理量であるフレッシュモルタル等の最大回転モーメントを簡単にかつ確実に測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を簡単に算出することができる。
また、実験室において、フレッシュモルタル等のフロー値と最大せん断力とを測定することにより、両者の関係グラフを得ることができ、かかる関係グラフから両者は強い相関関係にあることがわかる。
そして、かかる両者の相関関係を利用して、あらかじめ設定したフロー値から所望の最大せん断力を選定することができる。
そこで、実験室において選定した最大せん断力と、施工現場において算出した最大せん断力とを比較することにより、施工現場において混練したフレッシュモルタル等の強度を精度良く推定することができる。
その結果、最大せん断力によるコンシステンシーの評価方法は、妥当である上に、詳細に評価することができて、有利なものといえる。
(2)請求項2記載の本発に係るフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法では、あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力を対応させて、施工現場で実際に配合された水/粉体比を推定可能としている。
このようにして、施工現場において実際に配合された水/粉体比を、容易に推定することができるようにしているため、かかる水/粉体比が、あらかじめ設定されたものと異なる場合には、施工現場において、迅速かつ確実に調整・対応することができる。
その結果、フレッシュモルタル等の所望の強度を、確実に発現させることができる。
(3)請求項3記載の本発明に係るフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法では、施工現場において、フレッシュモルタル等の最大回転モーメントを測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を算出する一方、あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力と請求項2にて推定した水/粉体比とを対応させて、可使時間を割り出し可能としている。
このようにして、実験室において得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、施工現場において推定された水/粉体比とを対応させて、可使時間、すなわち、フレッシュモルタル等の練り上げ作業終了から施工開始までの時間を正確に割り出すことができる。
従って、作業者は、割り出された可使時間に基づいて、施工を計画的にかつ効率良く行うことができる。
また、作業条件によっては、施工現場において水/粉体比を調整することにより、適宜、可使時間を所望の長さに調整することもできる。
その結果、作業条件や作業者の熟練度・能力等に応じて、施工精度と施工能率を著しく向上させることができる。
以下に、本発明に係るフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法の最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
ここで、本実施の形態では、フレッシュモルタル等としてPCM(ポリマーセメントモルタル)を使用しており、同PCMは、表1に示すように、特殊セメントと骨材と有機質混和材と有機質短繊維(以下,「粉体Pw」という)を主要成分として、表1に示す重量比にて構成しているものである。
Figure 2006329726
まず、施工現場において、図1及び図2に示すモーメント測定装置Aにより、混練したPCMの最大回転モーメントMmaxを測定する。
ここで、モーメント測定装置Aは、図1及び図2に示すように、上端面開放の容器1と、同容器1内に上方から挿入して配置した装置本体2とを具備している。
そして、装置本体2は、回転操作体3と、同回転操作体3に取り付けたトルクメータ4と、同トルクメータ4に上端部を連動連結したベーンシャフト5と、同ベーンシャフト5の下端部に直交させて取り付けた二枚のベーンブレード6,6と、上記ベーンシャフト5の中途部に取り付けて、容器1の上端部に固定する固定体7と、同固定体7に取り付けた回転角度表示計8とを具備している。図2中、Wは容器1の外径(例えば、150mm)、H1はベーンブレード6の高さ(例えば、40mm)、H2はベーンブレード6の埋設深さ(例えば、10mm)、Dはベーンブレード6の幅(例えば、10mm)である。
また、PCMの混練作業は、例えば、ホバート型モルタル練りミキサーを使用して、低速で空練りを一定時間(例えば、10秒間)行い、次に、練り混ぜを一定時間(例えば、90秒間)行い、次に、掻き落としを行い、次に、練り混ぜを一定時間(例えば、210秒間)行う。
このようにして、練り上げたPCMの最大モーメントMmaxを測定する際には、容器1中に練り上げたPCM10を入れ、同PCM10中にベーンブレード6,6を挿入させると共に、同状態にて容器1の上端部に固定体7を固定して、ベーンシャフト5を鉛直に起立させた状態となす。
続いて、回転操作体3を把持して、一定速度(例えば、毎秒10°)にてベーンシャフト5の軸線廻りに回転させる。
そして、この際にベーブレード6,6がPCM10から受ける抵抗力がベーンシャフト5を介してトルクメータ4にモーメントとして検出されるものであり、同トルクメータ4により最大回転モーメントMmaxを測定することができる。
次に、上記のように測定した最大回転モーメントより下記の数式(1)を用いて最大せん断力τmaxを算出し、同最大せん断力τmaxをPCM10のコンシステンシーの評価指標とすることができる。
Figure 2006329726
また、PCM10において、図6〜図8に、それぞれフロー値と最大せん断力との関係、スランプ値と最大せん断力との関係、及び、W/Pw(水/粉体比)と最大せん断力との関係を示すように、最大せん断力は、既往のコンシステンシー評価指標であるフロー値、スランプ値、及び、W/Pw(水/粉体比)との間に強い相関関係があり、いずれの関係も指数関数で表現することができる。なお、フロー値は、フロー試験(JIS R 5201)により得られた値であり、また、スランプ値は、スランプ試験(JIS A1171)により得られた値である。
そして、W/Pw(水/粉体比)とフロー値と最大せん断力との関係は、線形軸を用いて示すと図9のようになり、W/Pw(水/粉体比)と最大せん断力との関係を、実線のようなW/Pw=17%の付近を変化点とした直線で表すと、強い相関性が得られた。
ここで、実際の吹き付け施工におけるフロー値の目安は、130mm〜150mmであり、W/Pwで表すと17%前後となり、その範囲におけるPCM10のコンシステンシーの状態の変化が示唆されるが、フロー値はW/Pwとの関係が直線的であることから、その変化を表現することが困難である。
一方、最大せん断力では、上記の通り同範囲に変化点が現れることから、PCM10の正常の変化を実際に近い形で表現しているといえる。
これらより、最大せん断力による評価方法は、フロー試験に比べ、PCM10のコンシステンシーをより詳細に評価することが可能である。
すなわち、図9の説明図である図3に示すように、フロー値を135mmと設定することにより、同フロー値135mmと、フロー値と最大せん断力との直線関係を示すフロー・せん断直線L1との交点P1に対応するW/Pwの値aと、同交点P1と、W/Pwと最大せん断力との直線関係を示す水/粉体比・せん断直線L2との交点P2に対応する最大せん断力の値bとを選定することができる。
また、フロー値を140mmと設定することにより、同フロー値140mmと、フロー値と最大せん断力との直線関係を示すフロー・せん断直線L1との交点P3に対応するW/Pwの値cと、同交点P3と、W/Pwと最大せん断力との直線関係を示す水/粉体比・せん断直線L3との交点P4に対応する最大せん断力の値dとを選定することができる。
そして、選定した最大せん断力の値b,dと、算出した最大せん断力τmaxとを比較することにより、PCM10の強度を推定することができる。
また、図4に示すように、あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフG1,G2,G3,G4,G5に、算出した最大せん断力τmaxを対応させることにより、施工現場で実際に配合された水/粉体比を推定することができる。
すなわち、算出した最大せん断力τmaxとして、値eが得られた場合に、経過時間をt1と設定すると、水/粉体比の値fを選定することができ、かかる水/粉体比の値fが適切な値かどうかを検討して、水と粉体との比が所望の値となるように、速やかに調整することができる。
さらには、図4に示す関係グラフG1,G2,G3,G4,G5に、算出した最大せん断力τmaxとして得られた値gと、上記のようにして推定した水/粉体比の関係グラフG2との交点P5から、対応する経過時間としての可使時間t2を割り出すことができる。
ここで、図5に示すように、天井部11にPCM10を塗布した際に、同PCM10の自重により垂れ下がり部12が形成されるが、この垂れ下がり部12の落下を防止する限界は、最大せん断力τmax>垂れ下がり部12の重量Wa/断面積Zである。W1は、垂れ下がり部12が生じている部分のPCM10の肉厚である。
従って、かかる最大せん断力を確保することのできる可使時間t2を割り出しておくことにより、適切な施工時間を計画することができる。
以下に、実験室における実験内容とその結果を実施例として説明する。
〔最大せん断力によるW/Pwの推定〕
実際の施工におけるPCMのフロー値の目安が130mmから150mmであることを考慮して、予備実験で得た図10のW/Pwとフロー値との関係から本実験のW/Pwを15.5%から17.5%に設定した。
そして、W/Pw=15.5,16.0,16.5,17.0,17.5%の5水準のPCMを製造し、練り上がり後の最大せん断力の経時変化を測定した。測定時間は10分間とし、1時間まで行った。
〔打ち込み時間までの経過時間と強度の関係〕
一般に強度に影響しない施工可能時間は練り混ぜから1時間以内とされていることから、練り上がり後1時間までのPCMを用いて製作した供試体の圧縮・曲げ・付着試験を「ポリマーセメントモルタルの試験方法JIS A 1171」に準拠して行った。
PCMの配合は、W/Pw=16.5%とし、圧縮/曲げ試験供試体は、テーブルバイブレータによる方法(JIS R 5201)で締め固め、付着試験供試体はコテ塗りによる方法で製作した。
〔実験結果〕
(最大せん断力によるW/Pwの推定)
図11に練り上がりからの経過時間と最大せん断力の関係を示す。図のように、いずれのW/Pwにおいても経過時間と最大せん断力には強い相関が見られ、経過時間と最大せん断力の関係からW/Pwが推定できるものと考えられる。
また、この相関を利用すれば、フレッシュ時のPCMのコンシステンシーから硬化後の強度を推定できる可能性がある。
(打ち込みまでの経過時間と強度の関係)
図12に練り上がりからの経過時間と強度の関係を示す。図は、経過時間と強度の間には有意な相関がないことを示しており、練り上がりからの経過時間が60分までであれば、打ち込みまでの経過時間が硬化後の強度に及ぼす影響は極めて小さいことがわかる。
〔まとめ〕
(1)PCMの練り上がりからの最大せん断力の変化でW/Pwを推定することができる。
(2)練り混ぜ経過後1時間までであれば、練り置き時間はPCMの品質に影響を及ぼさないと判断できる。
〔コンシステンシーの評価方法〕
PCMのコンシステンシーは、一般にフロー値により評価される。しかし、フロー値は工学量であるため吹き付けメカニズムの検討には適さないことから、物理量である最大せん断力によるコンシステンシー評価を試みた。最大せん断力の測定には、前記したモーメント測定装置Aを用いた。
〔吹き付け条件と強度の関係〕
PCMは床に置いた型枠に上方向から垂直に吹き付けた。型枠は化粧合板製型枠(30×30×4cm)と強さ試験用型枠(4×4×16cm)を用いた。表2に吹き付け条件を示す。
Figure 2006329726
脱型は、打ち込み後、24時間で行い、材令7日まで標準養生を行った後に、JIS R 5201に準拠して曲げ強度と圧縮強度を測定した。なお、平板試供体(30×30×4cm)は、材令5日にカッターで4×4×16cmに切り出した。
〔吹き付け条件と吹き付け性状の関係〕
付着試験用標準試験板(30×30×6cm)を縦置きにし、垂直面に対して水平方向から10秒間PCMを吹き付けた。表3に吹き付け条件を示す。
Figure 2006329726
なお、試験板の表面はグラインダーで荒く研磨した後にサンドペーパー(NO.150)で仕上げた。吹き付け性状の評価は、層厚、たれ、付着の状況等を目視にて観察した。
〔実験結果〕
(フロー値と最大せん断力の関係)
図13に、PCMの最大せん断力とフロー値の関係を示す。図のように、両者は強い相関関係にあり、最大せん断力もPCMのコンシステンシーの評価指標となり得るものと考えられる。
(吹き付け条件と強度の関係)
図14に吹き付け距離と強度の関係を示す。図から吹き付け距離により圧縮強度が若干変動するが、同一条件での結果のばらつきを考慮すると、その差はほとんどないと判断できる。また、他の条件(W/C=18%、20%)の場合も、同じ傾向にあることから、吹き付け距離はPCM強度に影響しないといえる。
(吹き付け条件と吹き付け性状の関係)
図15に吹き付け条件毎の垂直中央断面の層厚分布と正面から撮影した画像を示す。まず、たれは、W/C=18%と20%で発生した。このことから、たれの発生を決定するτmaxの境界値は、τmax=1086Pa〜1965Pa間にあると推定される。
また、W/C=16.5%の距離10cmと、W/C=20%の距離30cmで、吹き付け後に壁面に沿ってPCMが落下した。この原因として、前者はτmaxが大きいことで層厚が厚くなり、単位付着面積に作用する自重が大きいためで、後者はτmaxが小さいとPCMと壁面の付着力も小さくなるためと推察される。
以上のことから、τmaxはPCMのたれの発生や吹き付け可能な層厚などの推定に利用できるものと考えられる。
〔まとめ〕
本実験の結果をまとめると、以下のようである。
(1)最大せん断力もPCMのコンシステンシーの評価指標となる。
(2)垂直下方向に吹き付けた場合の強度は、吹き付け距離の影響をほとんど受けない。
(3)τmaxはPCMのたれの発生や吹き付け可能な層厚などの推定に利用できるものと考えられる。
モーメント測定装置の斜視図。 同モーメント測定装置の断面正面説明図。 W/Pwとフロー値及び最大せん断力の関係を示すグラフ。 W/Pw毎の経過時間と最大せん断力の関係を示すグラフ。 PCMを塗布した天井部のたれの説明図。 フロー値と最大せん断力の関係を示すグラフ。 スランプ値と最大せん断力の関係を示すグラフ。 W/Pwと最大せん断力の関係を示すグラフ。 W/Pwとフロー値及び最大せん断力の関係を示すグラフ。 W/Pwとフロー値の関係を示すグラフ。 W/Pw毎の経過時間と最大せん断力の関係を示すグラフ。 経過時間と強度試験の関係を示すグラフ。 最大せん断力とフロー値の関係を示すグラフ。 吹き付け距離と強度の関係を示すグラフ。 吹き付け後のPCMの状態を示す説明図。
符号の説明
A モーメント測定装置
1 容器
2 装置本体
3 回転操作体
4 トルクメータ
5 ベーンシャフト
6 ベーンブレード
7 固定体
8 回転角度表示計
10 PCM
11 天井部
12 垂れ下がり部

Claims (3)

  1. 施工現場において、混練したフレッシュモルタル等の中にベーンブレードを挿入すると共に、同ベーンブレードを回転させた際に、同ベーンブレードがフレッシュモルタル等から受ける最大回転モーメントを測定して、同最大回転モーメントの測定値よりフレッシュモルタル等の最大せん断力を算出する一方、
    あらかじめ設定したフロー値から、所望の最大せん断力を選定し、この選定した最大せん断力と、上記算出した最大せん断力とを比較して、フレッシュモルタル等の強度を推定可能としたことを特徴とするフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法。
  2. あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力を対応させて、施工現場で実際に配合された水/粉体比を推定可能としたことを特徴とするフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法。
  3. あらかじめ実験室で得られた水/粉体比毎の経過時間と最大せん断力との関係グラフに、請求項1にて算出した最大せん断力と請求項2にて推定した水/粉体比とを対応させて、可使時間を割り出し可能としたことを特徴とするフレッシュモルタル等のコンシステンシー評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011075430A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 汚泥の搬送性評価方法
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