JP2006329721A - 全反射減衰を利用するセンサユニット及び全反射減衰を利用する測定方法。 - Google Patents

全反射減衰を利用するセンサユニット及び全反射減衰を利用する測定方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 リガンドと試料との結合の有無を高い精度で測定する。
【解決手段】 センサユニット12は、プリズム14と、流路部材18とからなる。プリズム14の上面には、リガンドが固定されるリンカー膜23が形成される。リンカー膜22は長細形状をしており、流路部材18には、このリンカー膜23へ試料溶液を送液する流路16が形成される。この流路16には、注入口16aから試料溶液が注入される。注入された試料溶液は、リンカー膜23と対向する対向部分16cを通過して、排出口16bから排出される。リンカー膜23と試料との結合反応は、SPRを利用して測定する。測定ポイントとなる金属膜31は、流路16の全長の半分よりも上流側に設定される。このため、結合量が多い上流側で測定が行われるので、高い出力の検出信号が得られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リガンドと試料との結合反応を測定する全反射減衰を利用するセンサユニット及び全反射減衰を利用する測定方法。
例えば、細胞から発現する物質のうち、ペプチドやタンパク質と結合する未知の物質を同定,解析するために、質量分析計(マススペクトロメーター)を用いて、質量分析が行われている。質量分析計は、試料となる物質をイオン化し、その質量/電荷比に基づいて分離し、最後にそのイオンを検出し、検出したイオンの分子量を記録する。
この質量分析の対象となる未知の物質を回収する方法として、細胞から発現した物質を試料として含む試料溶液を、ペプチドやタンパク質をリガンドとして固定したリガンド固定膜に送液して接触させ、この後、溶出液をリガンド固定膜に送液して、リガンド固定膜に結合した物質(以下、結合物質という)をリガンドから解離させて、解離した結合物質を回収する回収方法が知られている。
下記特許文献1では、こうした結合物質の回収を、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)センサチップと、このSPRセンサチップを使用してSPR検出を行うSPR測定装置を使用して行う方法が開示されている。SPRとは、金属中の自由電子が集団的に振動することによって生じ、その金属の表面に沿って進む自由電子の粗密波である。SPRセンサチップは、透明な誘電体と、この誘電体上に形成され、一方の面が試料の反応を検知するセンサ面となる金属膜を持っている。前記誘電体を通じて前記センサ面の裏面の光入射面に全反射条件を満たすように(臨界角以上の入射角で)光を入射すると、その光入射面において全反射が起こるが、入射光のうちわずかな光は反射せずに金属膜内を通過して、センサ面に染み出す。この染み出した光波はエバネッセント波と呼ばれ、このエバネッセント波と表面プラズモンの振動数が一致して共鳴すると(SPRが発生すると)、反射光の強度が大きく減衰する。SPR測定装置は、前記光入射面で反射する反射光の減衰を捉えることにより、その裏側のセンサ面で発生するSPRを検出する。
SPRを発生させるための光の入射角(共鳴角)は、エバネッセント波および表面プラズモンが伝播する媒質の屈折率に依存する。言い換えると、媒質の屈折率が変化すれば、SPRを発生させる共鳴角が変化する。センサ面と接する物質は、エバネッセント波および表面プラズモンを伝播させる媒質となるので、例えば、センサ面において、2種類の分子間の結合や解離などの反応が生じると、それが媒質の屈折率の変化として顕れて、共鳴角が変化する。SPR測定装置は、この共鳴角の変化を捉えることにより分子間の相互作用を測定する。
このSPR測定装置を使用して、リガンドと試料とを接触させれば、SPR信号の測定により、試料とリガンドとの結合の有無を調べられるので、質量分析の前に、回収液に結合物質が含まれているかいないかを識別して、質量分析の対象を絞り込むことができるので、質量分析作業を効率化できる。
下記特許文献1記載のSPR測定装置には、SPRセンサチップが着脱自在にセットされる。このSPRセンサチップのセンサ面には、リガンドを固定するリガンド固定膜が形成される。SPR測定装置には、前記センサ面へ液体を送液する流路が形成された流路部材が設けられており、SPRセンサチップは、前記流路とセンサ面とが対向するように装着される。
リガンド固定膜への結合物質の結合の有無は、試料溶液を流路へ注入して、試料溶液とリガンド固定膜とを接触するときのSPR信号を測定することにより調べられる。
特表平9−500208号公報
所定量の試料溶液を用いて結合物質の結合量を多くするには、試料溶液をリガンド固定膜と接触させる流路長は長い方がよいため、流路の形状は細長になる。こうした細長の流路では、流路の注入口から排出口までの全長のうち、どの位置をSPR信号の測定ポイントとするかによってSPR信号の出力レベルが変化する。出力レベルが小さいと測定精度が低下するため、高い出力レベルのSPR信号を取得することが求められていた。
本発明の目的は、高い出力レベルの測定信号を取得して、結合物質とリガンドとの結合反応の測定精度を向上することである。
本発明の全反射減衰を利用するセンサユニットは、透明な誘電体と、この誘電体の上面に形成されリガンドが固定されたリガンド固定膜と、このリガンド固定膜と対向して配置され、前記リガンドと結合する結合物質を含む試料溶液を前記リガンド固定膜と接触させながら送液する細長い流路が形成された流路部材と、前記リガンド固定膜と前記誘電体の間に形成され、前記リガンド固定膜と接する一方の面が前記リガンドと前記結合物質との結合反応を検知するセンサ面となる薄膜とを有し、前記誘電体を通じて前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように光を入射させときに、前記結合反応に応じて、その反射光が全反射減衰を生じる減衰角が変化する全反射減衰を利用するセンサユニットにおいて、前記結合反応の測定ポイントが、前記流路の全長の半分よりも上流側に設けられていることを特徴とする。
前記測定ポイントは、例えば、前記薄膜を、前記リガンド固定膜のうち、前記測定ポイントに対応する部分にのみ形成することにより、上流側に設定される。
前記誘電体に照射される照射光の光路内に配置され、前記照射光のうち、前記誘電体を通じて前記測定ポイントに向かう光を透過して、他の部分へ向かう光を遮断する照射光規制部材を設けてもよい。
前記流路は、前記リガンド固定膜と対向する対向部分が、例えば、うずまき状又はつづらおり状に屈曲されていることが好ましい。
前記リガンド固定膜は、前記流路のほぼ全域に渡って形成されていることが好ましい。
本発明の全反射減衰を利用する測定方法は、透明な誘電体と、この誘電体の上面に形成されリガンドが固定されたリガンド固定膜と、このリガンド固定膜と対向して配置され、前記リガンドと結合する結合物質を含む試料溶液を前記リガンド固定膜と接触させながら送液する細長い流路が形成された流路部材と、前記リガンド固定膜と前記誘電体の間に形成され前記リガンド固定膜と接する一方の面が前記リガンドと前記結合物質との結合反応を検知するセンサ面となる薄膜とを有するセンサユニットを用い、前記誘電体を通じて前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように光源から光を入射させ、その反射光を受光して前記反射光が全反射減衰を生じる減衰角の変化を検出することにより、前記結合反応を測定する全反射減衰を利用する測定方法において、前記流路の全長の半分よりも上流側に前記結合反応を検知する測定ポイントを設定して、前記結合反応を測定することを特徴とする。
前記測定ポイントにのみ前記薄膜を形成して前記結合反応を測定したり、前記測定ポイントにのみ前記光を入射させて前記結合反応を測定することが好ましい。
本発明は、誘電体上に形成されたリガンド固定膜に対応して流路が形成された流路部材を備えたセンサユニットを用い、前記誘電体を通じて前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように光源から光を入射させ、その反射光を受光して前記反射光が全反射減衰を生じる減衰角の変化を検出することにより、前記リガンドと試料との結合反応を測定する際に、前記流路の全長の半分よりも上流側に前記結合反応を検知する測定ポイントを設定して、前記結合反応を測定するようにしたから、高い出力レベルの測定信号を取得して、測定精度を向上することができる。
図1に示すセンサユニット12は、透明な誘電体であるプリズム14と、液体を送液する流路16が形成された流路部材18と、この流路部材18を、プリズム14の上面に圧接させ、流路部材18とプリズム14とを一体的に保持する保持部材19と、この保持部材19の上面に、両面テープ21によって取り付けられる蓋部材22とからなる。
プリズム14の上面には、リガンドを固定するリガンド固定膜となるリンカー膜23が形成されている。このリンカー膜23には、流路16を通じて、リガンドと結合する結合物質を含む試料を溶媒に溶かした試料溶液が送液される。試料溶液がリンカー膜23と接触すると、結合物質がリガンドと結合してリンカー膜23に固定される。
センサユニット12は、SPRを利用して、この結合物質のリンカー膜23への結合反応を測定するSPRセンサである。図2に示すように、センサユニット12は、SPR測定機に着脱自在にセットされる。SPR測定機には、前記結合反応を測定する測定部と、前記流路16への前記試料溶液の注入と排出とを行う一対のピペット28a,28bを備えた分注ヘッド28とが設けられている。測定部は、センサユニット12に対して光を照射する照明部26と、センサユニット12で反射した反射光を受光して測定信号を出力する検出器27とからなる。
保持部材19の上部には、流路16の注入口16a及び排出口16bに対応する位置に、ピペット28a,28bの先端を、注入口16a及び排出口16bに誘い込む受け入れ口19bが形成されている。保持部材19が流路部材18を挟み込んでプリズム14と係合すると、受け入れ口19bと、注入口16a及び排出口16bとが連結される。
また、これら各受け入れ口19bの両脇には、円筒形のボス19cが設けられている。これらのボス19cは、蓋部材22に形成された穴22aと嵌合して、蓋部材22を位置決めするためのものである。
蓋部材22は、流路16に通じる受け入れ口19bを覆うことで、流路16内の液体の蒸発を防止する。蓋部材22は、弾性部材、例えば、ゴムやプラスチックで形成されており、各受け入れ口19bに対応する位置に、十字形のスリット22bが形成されている。ピペット28a,28bは、スリット22bを押し広げながら挿入される。スリット22bは、ピペット28a,28bが引き抜かれると、弾性力によって初期状態に復帰して、受け入れ口19bを塞ぐ。
流路部材18は、断面が四角形の長尺の各柱状をしており、弾性部材で形成されている。流路16は、リンカー膜23と対向して配置され試料溶液をリンカー膜23に接触させながら送液する直線状の対向部分16cと、この対向部分16cの両端から流路部材18の上面18aに向けて流路部材18を縦方向に貫通する貫通部分16dとからなる。
一方の貫通部分16dの上端が、注入口16aとなり、他方の貫通部分16dの上端が、排出口16bとなる。流路16の管径は、例えば、約1mm程度であり、注入口16aと排出口16bの間隔は、例えば、約10mm程度である。対向部分16cは、流路部材18の底面18bに形成された溝であり、流路部材18の底面に圧接されるプリズム14の上面によってその開放部位が覆われて封止される。
プリズム14は、例えば、断面が台形の棒状をしている。プリズム14の素材としては、例えば、ホウケイクラウン(BK7)やバリウムクラウン(Bak4)などに代表される光学ガラスや、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、非晶性ポリオレフィン(APO)などに代表される光学プラスチックなどが用いられる。
プリズム14と流路部材18とは、保持部材19によって一体的に保持される。プリズム14の長手方向の両側面14cには、保持部材19の係合部19aと係合する係合爪14aが設けられている。これらの係合により、流路部材18が、保持部材19とプリズム14とによって挟み込まれる。また、プリズム14の短辺方向の両端部には、突部14bが設けられている。この突部14bは、センサユニット12をホルダ(図示せず)に収納する際に、その内壁と係合してその収納位置を位置決めする位置決め部材である。
プリズム14の上面には、リンカー膜23が短冊状に形成されている。このリンカー膜23は、対向部分16cを流れる試料溶液と接触する接触面積が多くなるように、対向部分16cのほぼ全域に渡って設けられる。
図3(A)に示すように、試料溶液は、注入口16aから注入されて、対向部分16cを通過して、排出口16bから排出される。この送液中に試料溶液内の結合物質が拡散してリガンドと結合する。そのため、図3(C)に示すように、リンカー膜23への試料の結合量は、対向部分16cの上流側(注入口16a側)ほど多く、下流側(排出口16b)に向けて少ない。結合量が多い方が測定信号のレベルも高いので、図3(B)に示すように、リガンドと結合物質との結合反応を測定する測定ポイントは、対向部分16cの全長の半分よりも上流側に設けられている。
測定ポイントには、表面が前記結合反応を検知するセンサ面31aとなる金属膜31が設けられる。金属膜31は、略矩形状をしており、その長さは、リンカー膜23の長さに比べて短い。金属膜31は、プリズム14の上面に、例えば、蒸着によって形成される。金属膜31としては、例えば、金が使用され、その膜厚は、例えば、50nmである。この膜厚は、金属膜の素材、照射される光の発光波長などに応じて適宜選択される。リンカー膜23は、その一部がセンサ面31aを横切るように金属膜31に重ねられる。これにより、金属膜31がプリズム14とリンカー膜23との間に挟み込まれる。
プリズム14の各側面14cは、一方が光照射面となり、他方が光出射面となる。照明部26は、一方の側面14cに光を照射して、センサ面31aの裏面31bに向けて全反射条件を満足するように光を入射させる。検出器27は、裏面31bで反射して他方の側面14cから出射した光を受光する。
裏面31bに、全反射条件を満たすように光を入射すると、センサ面31aにはSPRが発生する。SPRが発生すると、裏面31bで反射する反射光は、減衰する。この減衰が生じる共鳴角は、センサ面31a上の前記結合反応に応じて変化する。共鳴角の変化は、検出器33の受光面内の減衰位置の変化として現れる。検出器33は、前記減衰位置の変化を表す測定信号を出力する。この測定信号に応じて前記結合反応の有無が測定される。
また、図示しないが、このセンサユニット12には、個々のユニットを識別できるように各ユニット毎の識別IDなどの情報を含むバーコードが記録されている。各センサユニット12に識別IDを記録しておけば、例えば、各センサユニット12毎の測定結果と、注入した試料溶液の種類などを対応付けてデータを管理することが可能になる。なお、バーコードを設ける代わりに、例えば、RFIDタグなどのICタグを設けてもよい。
以下、上記構成による作用について説明する。測定部による信号測定を開始した後、リガンド固定済みのセンサユニット12に対して、分注ヘッド28によって、試料溶液が注入される。注入口16aから注入された試料溶液は、対向部分16cに進入し、対向部分16cを注入口16aから排出口16bに向けて流れてその間にリンカー膜23と接触する。これにより、試料に含まれる結合物質とリンカー膜23とが結合する。この間、センサ面31aの反応状況に応じた測定信号が取得される。測定ポイントは、対向部分16cの上流側にあるため、信号レベルの高い測定信号が得られるので、高い精度で測定することができる。
この測定結果に基づいて、結合反応を検知した場合には、試料に結合物質が含まれていたことが検知されるので、分注ヘッド28で解離用バッファを流路16に注入して、結合物質をリンカー膜23から解離させて回収する。回収された結合物質は、質量分析機に送られて分析がなされる。
上記実施形態では、短冊状のリンカー膜に対応して直線状の流路を持つセンサユニットを例に説明しているが、流路は直線状でなくてもよく、図4(A),(B)に示すように、屈曲した流路を用いてもよい。図4(A),(B)は、各流路41,46の上面図である。図4(A)に示す流路41は、注入口41aと排出口41bの間が渦巻き状に屈曲しており、この流路41の屈曲に合わせてリンカー膜が形成されている。そして、金属膜が設けられる測定ポイント42は、流路41の注入口41aに近い上流側に設定される。図4(B)に示す流路46は、注入口46aと排出口46bの間がつづら折り状に屈曲されており、測定ポイント47が流路46の上流側に設定される。
このように、流路を屈曲させることで、センサユニットの全長を抑えながら、流路長を長くすることができる。流路長を長くすると、リンカー膜の面積が広がるので、結合物質の結合量及び回収量を稼ぐことができる。なお、流路の屈曲形状として、渦巻き状及びつづら折り状を例に説明したが、屈曲形状はこれ以外にも各種の形状が考えられ、どのような形状でもよい。
また、上記実施形態では、リンカー膜の一部に金属膜を設けて、これを測定ポイントとする例で説明したが、このように金属膜の位置で測定ポイントを設定しなくてもよい。例えば、図5に示すセンサユニット51は、保持部材52の側板53が、プリズム14の側面14c全体を覆う大きさで形成されており、その側板53には、光透過窓53aが形成されている。側板53は、照明部がプリズム14に照射する照射光の光路内に配置されているので、照射光は、光透過窓53aを通してのみプリズム14に入射し、他の部分では遮断される。このように側板53によって照射光を規制すれば、図5(B)に示すように、金属膜54をリンカー膜23の全面に設けても、光の入射位置が制限される。光透過窓53aを流路16の全長の半分よりも上流側に配置すれば、測定ポイントを上流側に設定することができる。
また、本実施形態では、センサ面上にSPRを発生させて、そのときの反射光の減衰を検出するSPRセンサを利用して、リガンドと試料との結合反応を測定する例で説明しているが、SPRセンサに限らず、全反射減衰を利用する他のセンサを用いてもよい。全反射減衰を利用するセンサとしては、SPRセンサの他に、例えば、漏洩モードセンサが知られている。漏洩モードセンサは、誘電体と、この上に順に層設されたクラッド層と光導波層とによって構成された薄膜とからなり、この薄膜の一方の面がセンサ面となり、他方の面が光入射面となる。光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させると、その一部が前記クラッド層を透過して前記光導波層に取り込まれる。そして、この光導波層において、導波モードが励起されると、前記光入射面における反射光が大きく減衰する。導波モードが励起される入射角は、SPRの共鳴角と同様に、センサ面上の媒質の屈折率に応じて変化する。この反射光の減衰を検出することにより、前記センサ面上の反応が測定される。
センサユニットの分解斜視図である。 リガンドと試料との結合反応を測定する測定方法の説明図である。 測定ポイントの位置の説明図である。 屈曲した流路の説明図である。 光の入射位置を制限して測定ポイントを設定する例の説明図である。
符号の説明
12 センサユニット
14 プリズム
16 流路
16a 注入口
16b 排出口
16c 対向部分
18 流路部材
23 リンカー膜
28 分注ヘッド
31 金属膜
31a センサ面

Claims (9)

  1. 透明な誘電体と、この誘電体の上面に形成されリガンドが固定されたリガンド固定膜と、このリガンド固定膜と対向して配置され、前記リガンドと結合する結合物質を含む試料溶液を前記リガンド固定膜と接触させながら送液する細長い流路が形成された流路部材と、前記リガンド固定膜と前記誘電体の間に形成され、前記リガンド固定膜と接する一方の面が前記リガンドと前記結合物質との結合反応を検知するセンサ面となる薄膜とを有し、前記誘電体を通じて前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように光を入射させときに、前記結合反応に応じて、その反射光が全反射減衰を生じる減衰角が変化する全反射減衰を利用するセンサユニットにおいて、
    前記結合反応の測定ポイントが、前記流路の全長の半分よりも上流側に設けられていることを特徴とする全反射減衰を利用するセンサユニット。
  2. 前記薄膜を、前記リガンド固定膜のうち、前記測定ポイントに対応する部分にのみ形成することにより、前記測定ポイントを設定することを特徴とする請求項1記載の全反射減衰を利用するセンサユニット。
  3. 前記誘電体に照射される照射光の光路内に配置され、前記照射光のうち、前記誘電体を通じて前記測定ポイントに向かう光を透過して、他の部分へ向かう光を遮断する照射光規制部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の全反射減衰を利用するセンサユニット。
  4. 前記流路は、前記リガンド固定膜と対向する対向部分が屈曲していることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の全反射減衰を利用するセンサユニット。
  5. 前記流路は、うずまき状又はつづらおり状に屈曲していることを特徴とする請求項4記載の全反射減衰を利用するセンサユニット。
  6. 前記リガンド固定膜は、前記流路のほぼ全域に渡って形成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の全反射減衰を利用するセンサユニット。
  7. 透明な誘電体と、この誘電体の上面に形成されリガンドが固定されたリガンド固定膜と、このリガンド固定膜と対向して配置され、前記リガンドと結合する結合物質を含む試料溶液を前記リガンド固定膜と接触させながら送液する細長い流路が形成された流路部材と、前記リガンド固定膜と前記誘電体の間に形成され前記リガンド固定膜と接する一方の面が前記リガンドと前記結合物質との結合反応を検知するセンサ面となる薄膜とを有するセンサユニットを用い、前記誘電体を通じて前記薄膜の裏面に全反射条件を満たすように光源から光を入射させ、その反射光を受光して前記反射光が全反射減衰を生じる減衰角の変化を検出することにより、前記結合反応を測定する全反射減衰を利用する測定方法において、
    前記流路の全長の半分よりも上流側に前記結合反応を検知する測定ポイントを設定して、前記結合反応を測定することを特徴とする全反射減衰を利用する測定方法。
  8. 前記測定ポイントにのみ前記薄膜を形成して前記結合反応を測定することを特徴とする請求項7記載の全反射減衰を利用する測定方法。
  9. 前記測定ポイントにのみ前記光を入射させて前記結合反応を測定することを特徴とする請求項7記載の全反射減衰を利用する測定方法。
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