JP2006328820A - 拡巾用窓枠部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外装材をタイル調にグレードアップさせるにあたって、タイルの端部の納まりを良くするトリム材を窓枠に簡易且つ強固に取り付けて、施工の信頼と安全性を容易に高めること。
【解決手段】 窓枠2よりも屋外側Bに突出するタイル4の端部をトリム材6で隠す。窓枠2の縁部の長手方向に延設された上下の係止爪部8と、トリム材6の長手方向Cに延設された上下の引掛け部10とで係止手段5Aを構成する。引掛け部10の一部に切欠部を設ける。トリム補助材5Bは、トリム材6の切欠部と対向する係止爪部8間にビス固定される窓枠側固定部11と、窓枠側固定部11に設けられて係止爪部8に位置決め保持される位置決め保持部12と、窓枠側固定部11よりも屋外側Bに突出してトリム材6にビス固定されるトリム材側固定部13とで構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 窓枠2よりも屋外側Bに突出するタイル4の端部をトリム材6で隠す。窓枠2の縁部の長手方向に延設された上下の係止爪部8と、トリム材6の長手方向Cに延設された上下の引掛け部10とで係止手段5Aを構成する。引掛け部10の一部に切欠部を設ける。トリム補助材5Bは、トリム材6の切欠部と対向する係止爪部8間にビス固定される窓枠側固定部11と、窓枠側固定部11に設けられて係止爪部8に位置決め保持される位置決め保持部12と、窓枠側固定部11よりも屋外側Bに突出してトリム材6にビス固定されるトリム材側固定部13とで構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、拡巾用窓枠部材に関し、詳しくは標準タイプの窓枠の巾寸法を拡張するするための技術に関するものである。
従来から、外装材3の改築或いは新築に際して、例えば、図6に示すように、外装材3の表面に化粧用のタイル4を張付けて、外装材3全体をタイル調に変えることによってグレードアップすることが一般に行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の開口1に嵌め込まれる標準タイプの窓枠2は、外装材3の表面より屋外側Bに突出して配置され、この外装材3の端部と窓枠2との隙間にコーキング剤14を充填すると共に、防水テープ15を張付けることで水密性を確保している。しかし、外装材3の表面に張付けたタイル4が窓枠2よりも屋外側Bに突出しているため、タイル4の端部4aの納まりが悪いという問題がある。
そこで本発明者らは本発明に至る過程で、図2に示すように、標準タイプの窓枠2の周縁部に、係止手段5Aにより窓枠2の巾寸法Mを拡張するための長尺状のトリム材6を引掛け、窓枠2よりも屋外側Bに突出するタイル4の端部4aを巾寸法Nのトリム材6にて隠すようにした拡巾用窓枠部材7を考えた。
ところが、トリム材6を引掛けて窓枠2に係止させる構造では、施工が簡易である反面、強度的に弱く、特にトリム材6に体重をかけたり、或いは台風などの強風によってトリム材6に外力がかかった場合には、係止が外れてトリム材6が窓枠2から外れるおそれがあった。
特開平8−86083号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、外装材をタイル調にグレードアップさせるにあたって、タイルの端部の納まりを良くするためのトリム材を窓枠に対して簡易且つ強固に取り付けることができ、施工の信頼と安全性を容易に高めることができる拡巾用窓枠部材を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明に係る拡巾用窓枠部材にあっては、窓の開口1に窓枠2が嵌め込まれ、窓枠2の周辺の外装材3表面に化粧用のタイル4が張付けられていると共に、窓枠2の縁部に、取付手段5により窓枠2の巾寸法Mを拡張するための長尺状のトリム材6が取り付けられ、窓枠2よりも屋外側Bに突出するタイル4の端部をトリム材6にて隠すようにした拡巾用窓枠部材において、前記取付手段5は、窓枠2にトリム材6を引掛けて係止する係止手段5Aと、窓枠2とトリム材6とを相互に固定するトリム補助材5Bとを備え、前記係止手段5Aは、窓枠2の巾方向Dと直交する長手方向Cに延設された上下の係止爪部8と、トリム材6の長手方向Cに延設されて前記係止爪部8に引っ掛け係止される上下の引掛け部10とで構成されると共に、前記引掛け部10の一部に係止爪部8と対向する切欠部9が切欠形成されており、前記トリム補助材5Bは、前記トリム材6の切欠部9と対向する窓枠2の係止爪部8間にビス固定される窓枠側固定部11と、窓枠側固定部11に設けられて係止爪部8に対して位置決め保持される位置決め保持部12と、窓枠側固定部11よりも屋外側Bに突出してトリム材6にビス固定されるトリム材側固定部13とで構成されていることを特徴としている。
このような構成とすることで、外装材3をタイル調にグレードアップする場合において、タイル4の端部4aの納まりを良くするためのトリム材6を窓枠2に対して係止とビス固定とによって簡易且つ強固に取り付けることができるので、例えばトリム材6に体重をかけたり、或いは台風などの強風によってトリム材6に外力がかかった場合でも、係止が外れてトリム材6が窓枠2から外れてしまうおそれがない。また、トリム材6の引掛け部10の一部に設けた切欠部9を利用して、トリム補助材5Bの窓枠側固定部11を窓枠2に対してビス固定できるので、トリム補助材5Bがトリム材6と窓枠2との係止の妨げになることがなく、そのうえ、トリム補助材5Bを窓枠2にビス固定する際には、位置決め保持部12によってトリム補助材5Bが窓枠2に位置決め保持されているため、窓枠2へのトリム補助材5Bのビス固定作業が容易となる。
本発明は、トリム補助材を用いてトリム材を窓枠に対して係止とビス固定とによって簡易且つ強固に取り付けることができるので、例えばトリム材に体重をかけたり、或いは台風などの強風によってトリム材に外力がかかった場合でも、係止が外れてトリム材が窓枠から外れてしまうおそれがなくなり、施工の信頼性を高めて安全確保を図ることができる。またトリム材の引掛け部の一部に係止爪部と対向する切欠部を設け、この切欠部を利用してトリム補助材の窓枠側固定部を窓枠に対してビス固定できるようにしたので、トリム補助材がトリム材と窓枠との係止の妨げになることがなく、そのうえ、トリム補助材を窓枠にビス固定する際に位置決め保持部によってトリム補助材が窓枠に位置決め保持されるため、施工性を容易に高めることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1は本発明の拡巾用窓枠部材7の一例を示す側面図であり、図2は拡巾用窓枠部材7を建物の窓の開口1に適用した場合の一例を示す側面断面図である。
窓の開口1には標準タイプの窓枠2が嵌め込まれ、この窓枠2の周辺の外装材3表面には、化粧用のタイル4が張付けられている。本例では図3に示すように、窓枠2の上下両側には、縦平タイルと称されるタイル4が張付けられている。また、窓枠2の上下左右の縁部には、それぞれ、取付手段5により窓枠2の巾寸法Mを拡張するための長尺状のトリム材6が取り付けられている。トリム材6の巾寸法Nによって、窓枠2よりも屋外側Bに突出するタイル4の上端部4aをトリム材6にて隠すことができる。これら窓枠2とトリム材6と取付手段5とで、拡巾用窓枠部材7が構成されている。なお、図2に示す窓枠2と外装材3との隙間をコーキング剤14にて防水処理する点、及びタイル4と外装材3との隙間に防水テープ15を貼着する点は、従来と同様である。
以下、窓枠2の下縁部2aに取り付けられる長尺状のトリム材6について説明する。
先ず、窓枠2の下縁部2aには、図2に示すように、窓枠2の巾方向Dと直交する長手方向C(図2の紙面に対して垂直方向)に沿って上下の係止爪部8が延設されている。上側の係止爪部8の先端は下方に屈曲し、下側の係止爪部8の先端は上方に屈曲しており、この係止爪部8間がトリム補助材5Bの取付け面となっている。
一方、長尺状のトリム材6は、タイル4の外観を向上させる見切り材としての機能と、雨水をタイル4よりも屋外側Bに向けて流下させる水切り材としての機能を併せ持っている。本例ではトリム材6は、長尺状樹脂成形品からなり、図1に示すように、水勾配を有する上辺部6aと、上辺部6aの先端から垂下する垂下部6cと、上辺部6aの下方に配置される略水平な下辺部6bと、上辺部6aと下辺部6bとを補強する補強部6dとが一体形成されている。上辺部6a及び下辺部6bの窓枠2側の端部には、それぞれ、トリム材6の長手方向Cに沿って上下一対の引掛け部10が設けられている。上側の引掛け部10の先端は下方にL字状に屈曲し、下側の引掛け部10の先端は上方に逆L字状に屈曲しており、トリム材6を窓枠2の下縁部2aに押し付けることで、上下の引掛け部10が上下の係止爪部8に弾発的に係止した状態となる。これら引掛け部10と係止爪部8とで係止手段5Aが構成されている。
さらに、引掛け部10の一部には、窓枠2の係止爪部8と対向する切欠部9が切欠形成されている。ここにおいては、図4に示すように、上下複数対の引掛け部10と上下複数対の切欠部9とがトリム材6の長手方向Cに交互に設けられている。
さらに、上記トリム材6を窓枠2の下縁部2aにビス固定する手段として、窓枠2の下縁部2aとトリム材6とを相互に固定するトリム補助材5Bが用いられる。トリム補助材5Bは、図5に示すように、トリム材6の切欠部9と対向する窓枠2の係止爪部8間にビス固定される窓枠側固定部11と、窓枠側固定部11の上下両端からL字状に屈曲する位置決め保持部12と、窓枠側固定部11よりも屋外側Bに突出してトリム材6にビス固定されるトリム材側固定部13と、窓枠側固定部11とトリム材側固定部13とを連結する傾斜部16とが一体に構成されている。ここで、窓枠側固定部11の横巾寸法Fはトリム材6の切欠部9の横巾寸法G(図4)よりも短く設定されており、これによりトリム材6の切欠部9の内側に窓枠側固定部11が挿入可能となっている。なお、窓枠側固定部11の縦寸法Wは、その上下両端が上下の切欠部9にそれぞれ達する寸法とされる。
次に、トリム材6を窓枠2に取り付ける手順の一例を説明する。
先ず、図1に示すように、トリム補助材5Bの窓枠側固定部11を窓枠2の下縁部2aの係止爪部8間に挿入して、窓枠側固定部11に設けたビス穴17(図5)を窓枠2の下縁部2aに設けたビス穴18(図1)に位置合わせする。このとき、窓枠側固定部11の上下両端に設けたL字状の位置決め保持部12が係止爪部8にそれぞれ嵌合することによって、窓枠側固定部11が窓枠2に対して位置決め保持された状態となる。この状態で、ビス19をビス穴17,18に締結することにより、トリム補助材5Bを窓枠2に対してビス固定できる。その後、トリム材6の切欠部9とトリム補助材5Bの窓枠側固定部11とを位置合わせした状態で、トリム材6を窓枠2の下縁部2aに向かって図1の矢印A方向から木片30等で叩き込む。これにより、トリム材6の引掛け部10が窓枠2の係止爪部8に当たり、引掛け部10が変形による弾発力によって係止爪部8に係止された状態(図2の状態)となる。このとき、トリム補助材5Bの窓枠側固定部11がトリム材6の切欠部9に挿入されると共に、トリム材側固定部13がトリム材6の下辺部6bの内面に沿って挿入されて、トリム材側固定部13に設けたビス穴20(図5)がトリム材6の下辺部6bに設けたビス穴21(図4)に位置合わせされた状態となり、下方からビス22(図1)をビス穴20,21に締結することにより、トリム材6をトリム補助材5Bに対してビス固定できる。これにより、窓枠2の下縁部2aに対するトリム材6の取り付けが完了する。ここにおいて図1は、図4の破断線Rから見たトリム材6の引掛け部10と窓枠2の係止爪部8との係止部分の断面図であり、図2は、図4の破断線Sから見たトリム補助材5Bと窓枠2とトリム材6とのビス固定部分の断面図である。なお、窓枠2の上縁部2b及び左右両側の側縁部にトリム材6を取り付ける場合も、同様にして行なうことができる。
しかして、外装材3の表面にタイル4を張付ける場合において、タイル4が窓枠2よりも屋外側Bに突出しても、トリム材6にてタイル4(縦平タイル)の端部4aを隠すことができるので納まりが良好となり、しかも標準タイプの窓枠2をそのまま使用して、新築、改築を問わず、外装材3をタイル調にグレードアップすることができる。
また、トリム材6の引掛け部10の一部に設けた切欠部9を利用して、トリム補助材5Bの窓枠側固定部11を窓枠2に対してビス固定し、且つ、トリム材側固定部13をトリム材6の下辺部6bの内面に沿わせてビス固定しているので、トリム補助材5Bがトリム材6と窓枠2との係止の妨げになることがない。しかも、トリム補助材5Bは外部から見えることがなく、納まりが良好になる。そのうえ、トリム補助材5Bを窓枠2にビス固定する際には、位置決め保持部12によってトリム補助材5Bが窓枠2に位置決め保持され且つビス穴17,18が位置合わせされるため、窓枠2へのトリム補助材5Bのビス固定作業が容易となり、一方、トリム材6をトリム補助材5Bにビス固定する際には、トリム補助材5Bは既に窓枠2にビス固定され且つビス穴20,21が位置合わせされされているため、トリム補助材5Bへのトリム材6のビス固定作業も容易となる。この結果、トリム補助材5Bを窓枠2及びトリム材6にビス固定する作業と、トリム材6を窓枠2に引掛け係止する作業と、トリム材6をトリム補助材5Bにビス固定する作業とを、それぞれスムーズに行なえるようになる。さらに、係止とビス固定とによってトリム材6を窓枠2に対して簡易且つ強固に取り付けることができるので、例えばトリム材6に体重をかけたり、或いは台風などの強風によってトリム材6に外力がかかった場合でも、係止が外れてトリム材6が窓枠2から外れてしまうおそれがなくなり、施工の信頼性を高めて安全確保を図ることができる。そのうえ、トリム材6の上辺部6aは水勾配を有するので、タイル4の見栄えを良くするだけでなく、水切り性能が向上する利点もある。
1 開口
2 窓枠
3 外装材
4 タイル
5 取付手段
5A 係止手段
5B トリム補助材
6 トリム材
7 拡巾用窓枠部材
8 係止爪部
9 引掛け部
10 切欠部
11 窓枠側固定部
12 位置決め保持部
13 トリム材側固定部
B 屋外側
C 長手方向
M 窓枠の巾寸法
2 窓枠
3 外装材
4 タイル
5 取付手段
5A 係止手段
5B トリム補助材
6 トリム材
7 拡巾用窓枠部材
8 係止爪部
9 引掛け部
10 切欠部
11 窓枠側固定部
12 位置決め保持部
13 トリム材側固定部
B 屋外側
C 長手方向
M 窓枠の巾寸法
Claims (1)
- 窓の開口に窓枠が嵌め込まれ、窓枠の周辺の外装材表面に化粧用のタイルが張付けられていると共に、窓枠の縁部に、取付手段により窓枠の巾寸法を拡張するための長尺状のトリム材が取り付けられ、窓枠よりも屋外側に突出するタイルの端部をトリム材にて隠すようにした拡巾用窓枠部材において、前記取付手段は、窓枠にトリム材を引掛けて係止する係止手段と、窓枠とトリム材とを相互に固定するトリム補助材とを備え、前記係止手段は、窓枠の巾方向と直交する長手方向に延設された上下の係止爪部と、トリム材の長手方向に延設されて前記係止爪部に引っ掛け係止される上下の引掛け部とで構成されると共に、前記引掛け部の一部に係止爪部と対向する切欠部が切欠形成されており、前記トリム補助材は、前記トリム材の切欠部と対向する窓枠の係止爪部間にビス固定される窓枠側固定部と、窓枠側固定部に設けられて係止爪部に対して位置決め保持される位置決め保持部と、窓枠側固定部よりも屋外側に突出してトリム材にビス固定されるトリム材側固定部とで構成されていることを特徴とする拡巾用窓枠部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154422A JP2006328820A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 拡巾用窓枠部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005154422A JP2006328820A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 拡巾用窓枠部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006328820A true JP2006328820A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37550786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005154422A Pending JP2006328820A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 拡巾用窓枠部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006328820A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016186200A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | Ykk Ap株式会社 | 水切りユニットおよび建具 |
-
2005
- 2005-05-26 JP JP2005154422A patent/JP2006328820A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016186200A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | Ykk Ap株式会社 | 水切りユニットおよび建具 |
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