JP2006328817A - 汚水中継ポンプ設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存の大型の汚水中継ポンプ設備の比較的簡易な改造で実現可能な、ソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備を提供する。
【解決手段】 汚水中継ポンプ設備40は、隔壁5の一方側に汚水貯留槽8が設けられ、他方側に機械室20が設けられた機場構造体4を備える。汚水貯留槽8の上方には流入槽42が配置されている。機械室20にし渣分離槽50と汚水ポンプ51が配置されている。汚水ポンプ51の吐出口はし渣分離槽50と接続されている。隔壁5を貫通する流入管55で流入槽42とし渣分離槽50が接続されている。汚水ポンプ51の吐出口67は隔壁5を貫通する汚水管71で汚水貯留槽8と連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は下水道において汚水を送水するための汚水中継ポンプ設備に関する。
図7は、3〜8m/分程度の送水能力を有する従来の汚水中継ポンプ設備の一例を示す。この汚水中継ポンプ設備は、地上部1A,1B、地下1階部2、及び地下2階部3を備える鉄筋コンクリート等からなる機場構造体4を備える。
機場構造体4の地下2階部3には隔壁5が設けられている。この隔壁5よりも図において左側の汚水室6には、上流側からの汚水を流入させる主流入管7の一端が開口している。また、汚水室6には隔壁5と隣接して汚水貯留槽8が設けられている。汚水室6の床部9には、それぞれ主流入管7側から汚水貯留槽8まで延びる2つの流路溝10A,10Bが形成されている(図3を併せて参照。)。また、各流路溝10A,10Bには、2つのゲート11,12が配置されている。詳細には、流路溝10A,10Bを横切る仕切壁30,31が設けられており、これらの仕切壁30,31に形成された貫通孔がゲート11,12で開閉される。また、各ゲート11,12に隣接して2つの角落し13,14が配置されている。角落し13,14は昇降可能な板体である。運転時にはゲート11,12と角落し13,14はいずれも開放されている。地下1階部2には、各流路溝10A,10B毎に除塵機15と沈砂掻揚機16とが設置されている。さらに、地下1階部2には脱臭装置18の吸気管18aが配管されている。脱臭装置18の本体18bは一方の地上部1A内に設置されている。他方の地上部1Bには操作室、電気室等が設けられている。
地下2階部3の隔壁5よりも図において右側には機械室20が設けられている。この機械室20には複数台(例えば3台)の汚水ポンプ21が設置されている。汚水ポンプ21の吸込口は隔壁5を貫通して汚水貯留槽8に延びる吸込管22に接続されている。また、汚水ポンプ21の吐出口は汚水を下流側に送水するための送水管23側に接続されている。
主流入管7から機場構造体4の地下2階部3(汚水室6)に流入した汚水は、流路溝10A,10Bを通って汚水貯留槽8に蓄液される。汚水貯留槽8に蓄液された汚水は汚水ポンプ21によって送水管23を介して下流側へ圧送される。汚水に含まれるし渣は除塵機15により回収される。また、各流路溝10A,10Bの底部に沈殿した砂は沈砂掻揚機16により回収される。
開流路である流路溝10A,10Bを汚水が流れるので、機場構造体4中で汚水の流路が開放されている面積が大きい。また、除塵機15や沈砂掻揚機16により回収されたし渣や沈砂が地下1階部2に蓄積される。そのため、脱臭装置18は、給水タンク18c、中和槽18d、酸蓄積槽18e、及びアルカリ蓄積槽18fを備え、酸化還元反応等の化学反応により脱臭を行う。この形式の脱臭装置18は、高い脱臭能力を有するが大型である。
一方、3m/分程度以下の送水能力を有する比較的小型のソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。このソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備では、汚水とし渣をいったん分離し、汚水を汚水貯留槽に蓄液する一方、し渣をし渣分離槽中に蓄積する。その後、汚水ポンプで汚水貯留槽中の汚水を圧送し、その際にし渣分離槽中のし渣を汚水と共に押し流す。ソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備は、夾雑物による汚水ポンプの閉塞が生じにくい、除塵機や沈砂掻揚機が不要である等の利点を有するが、前述のような3〜8m/分程度の送水能力を有する大型の汚水中継ポンプ設備で実現されていない。
特開2004−332365号公報
本発明は、既存の大型の汚水中継ポンプ設備の比較的簡易な改造で実現可能なソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備を提供することを課題とする。
本発明は、主流入管を介して上流側から流入する汚水を、送水管を介して下流側に送水する汚水中継ポンプ設備であって、隔壁の一方側に汚水貯留槽が設けられ、他方側に機械室が設けられた機場構造体と、前記汚水貯留槽の上方に配置され、一端に前記主流入管からの汚水入口を備え、かつ上方に開放部を有する流入槽と、前記流入槽の他端に接続され、前記隔壁を貫通して前記機械室内に延びる流入管と、前記機械室内に配置され、前記流入管に接続された流入口と、前記流入口からの汚水の流入は許可するが前記流入口からの汚水の流出は阻止する逆流防止機構と、前記送水管に接続された流出口と、汚水出入口とを備えるし渣分離槽と、前記機械室内に配置され、吐出口が前記し渣分離槽の前記汚水出入口に接続される一方、吸込口が前記隔壁を貫通して前記汚水貯留槽まで延びる汚水管に接続され、停止時に吐出口から吸込口への汚水の逆流を許可するポンプと、前記し渣分離槽の前記汚水出入口と前記ポンプの前記吐出口との間に介設され、前記汚水出入口から前記吐出口に流入する汚水から前記ポンプの異物通過径より大きいし渣を分離して前記し渣分離槽内に蓄積させ、かつ前記吐出口から前記汚水出入口への汚水の流れを許可する固液分離機構とを備える汚水中継ポンプ設備を提供する。
ポンプの停止時には、主流入管から流入槽の汚水入口に汚水が流入し、流入槽に流入した汚水は流入管を介してし渣分離槽の流入口に流入する。し渣分離槽内に流入した汚水は、し渣分離槽の汚水出入口、固液分離機構、ポンプの吐出口、ポンプの吸込口、及び汚水管を経て、汚水貯留槽内に流入する。固液分離機構によりポンプの吐出口に流入する汚水からし渣が分離される。従って、し渣分離槽内には異物通過径よりも大きいし渣が蓄積され、汚水貯留槽内にはし渣を分離済みの汚水が蓄積される。ポンプを作動させると、汚水貯留槽に蓄積された汚水が汚水管、ポンプの吸込口、ポンプの吐出口、及び固液分離機構を介して汚水出入口からし渣分離槽内に流入し、し渣分離槽内に蓄積されたし渣と共に流出口から送水管へ圧送される。
従来の一般的な大型の汚水中継ポンプ設備の機場構造体は、隔壁の一方側に除塵機、沈砂掻揚機等と共に汚水貯留槽を備え、隔壁の他方側にポンプ等を配置するための機械室を備える。本発明では、機場構造体の隔壁の一方側に設けられ汚水貯留槽の上方に流入槽を配置し、隔壁の他方側の機械室にし渣分離槽とポンプを配置している。従って、除塵機、沈砂掻揚機等を備える既存の汚水中継ポンプの機場構造体を流用した比較的簡易な改造により、ソリッドセパレーション型で3〜8m/分程度の送水能力を有する大型の汚水中継ポンプ設備を実現できる。
本発明の汚水中継ポンプ設備は、ソリッドセパレーション型であるので、除塵機、沈砂掻揚機等が不要であり運転及び維持に必要なコストを大幅に低減できる。
本発明の汚水中継ポンプ設備では、機場構造体中で汚水流路が開放されている面積を最小限に低減できる。また、除塵機、沈砂掻揚機等を備えていないので、これらで回収されたし渣や砂が機場構造体中に蓄積されない。その結果、活性炭等を利用した小型で簡易な脱臭装置で機場構造体内の脱臭を実現できる。
具体的には、前記流入槽は、前記汚水貯留槽の上方に配置された底板部と、前記汚水入口を除いて底板の周縁を取り囲む側板部とを備え、前記側板部は前記汚水貯留槽の前記ポンプがする起動水位よりも上部の少なくとも一部に、前記ポンプの異物通過径以下の複数の開口が形成されている。
し渣分離槽の流入口や固液分離機構が一時的に閉塞した場合、主流入管から流入する汚水が流入槽から溢れて汚水貯留槽に直接流入(越流)する。この越流する汚水に夾雑物ないしは大型のし渣が含まれていると、ポンプの作動時に吸込口にこの大型のし渣が吸い込まれ、ポンプの閉塞を引き起こす。流入槽の側壁部にポンプの異物通過径以下の開口を形成しておけば、流入槽から汚水貯留槽へ越流する汚水はこの開口を通り、大型のし渣は開口を通過できずに流入槽内に残る。その結果、越流が生じた場合でも汚水貯留槽内への大型のし渣の流入を防止し、それに起因するポンプの閉塞を防止できる。
前記逆流防止機構は、前記し渣分離槽に設けられた弁座と、前記し渣分離槽内に配置され、前記ポンプにより前記し渣分離槽に汚水が圧送されると前記弁座に着座して前記流入口を閉鎖する球体とを備えることが好ましい。
弁座と球体からなる逆流防止機構は、フラップ弁等からなる同種の機構と比較して構造が簡易であり、し渣の閉塞等による故障が生じにくく、保守も容易である。
本発明の汚水中継ポンプ設備は、機場構造体の隔壁の一方側に設けられ汚水貯留槽の上方に流入槽を配置し、隔壁の他方側の機械室にし渣分離槽とポンプを配置した構造であるので、除塵機、沈砂掻揚機等を備える既存の汚水中継ポンプの機場構造体を流用した比較的簡易な改造により、ソリッドセパレーション型で3〜8m/分程度の送水能力を有する大型の汚水中継ポンプ設備を実現できる。
また、ソリッドセパレーション型であるので、運転及び維持に必要なコストを大幅に低減でき、小型で簡易な脱臭装置により機場構造体中の消臭を実現できる
さらに、し渣分離槽の流入口からの汚水の流出阻止に弁座と球体からなる逆流防止機構を採用すれば、故障を生じにくく、保守も容易である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1から図3は、発明の実施形態に係るソリッドセパレーション型の汚水中継ポンプ設備40を示す。この汚水中継ポンプ設備40は、図7に示す従来の設備を改造したものであり、機場構造体4は大幅に改造することなく流用している。従って、機場構造体4については図7と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に最も明瞭に示すように、汚水室6の床部9に設けられた流路溝10A,10Bのうち一方の流路溝10Aには、上流側からの汚水を流入させるための主流入管41が配置されている。主流入管41の先端41aはゲート12が設けられた仕切壁31まで延びている。流路溝10Aの仕切壁30の部分に設けられたゲート11及びそれに隣接する角落し13(いずれも図7参照)は撤去されており、主流入管41は仕切壁30を貫通している。また、除塵機15及び沈砂掻揚機16(いずれも図7参照)も撤去されている。
汚水室6内に隔壁5と隣接して設けられた汚水貯留槽8の上方には、流入槽42が配置されている。図4及び図5を併せて参照すると、流入槽42は汚水貯留槽8の上方に配置された底板部43と、汚水入口44を除いて底板部43の周縁を取り囲む側板部45a,45b,45cとを備える。汚水入口44は流路溝10Aの仕切壁31の部分に設けられたゲート12及び角落し14と対向して配置されている。また、側板部45a,45bの汚水入口44側の端部から角落し14付近まで延びる汚水案内板46a,46bが設けられている。この汚水案内板46a,46bは側板部45a,45bと一体であっても別体であってもよい。側板部45a,45bには汚水貯留槽8の所定の水位、すなわち後述する汚水ポンプ51の起動水位H(図4参照)よりも高い位置に細長いスリット状の複数の開口47が形成されている。開口47は汚水ポンプ51のその異物通過径以下である限り形状、寸法、個数等は特に限定されない。
地下1階部2には脱臭装置48の吸気管48aが配管されている。また、脱臭装置48の本体48bは地上部1A内に設置されている。脱臭装置48は、活性炭で脱臭する方式の比較的簡易で小規模なものであり、図7に示す脱臭装置18のような給水タンク18c、中和槽18d、酸蓄積槽18e、アルカリ蓄積槽18f等は備えていない。
隔壁5よりも図において右側に機械室20には、3つのし渣分離槽50とそれに対応する3台の汚水ポンプ51が設置されている。
図6Aから図6Cを併せて参照すると、し渣分離槽50は、その上部側に流入口52を備え、下部側に流出口53と汚水出入口54を備える。
し渣分離槽50の流入口52は流入管55に接続されている。この流入管55はその一端が流入槽42の汚水入口44とは反対側で流入槽42に接続されている。また、流入管55は隔壁5を貫通して機械室20の内部まで水平に延びており、他端が流入口52に接続されている。流入管55には仕切弁が設けられている。
し渣分離槽50内には、流入口52からの汚水の流入は許可するが流入口52からの汚水の流出は阻止する逆流防止機構56が設けられている。本実施形態では、逆流防止機構56は、し渣分離槽50の内部の流入口52よりも流出口53及び汚水出入口54側に形成された弁座57と、この弁座57に着座すると流入口52を閉鎖する球体58を備える。球体58は軽量で汚水上に浮く。汚水ポンプ51の吐出する汚水がし渣分離槽50内に流入すると球体58が弁座57に着座して流入口52を閉鎖する。弁座57と球体58からなる逆流防止機構56は、フラップ弁等からなる同種の機構と比較して構造が簡易であり、し渣の閉塞等による故障が生じにくく、保守も容易である。
し渣分離槽50の流出口53は逆止弁及び仕切弁が設けられた水平方向に延びる吐出管59の一端に接続されている。図3及び図5に示すように、3つのし渣分離槽50に対応する3本の吐出管59は水平方向に延びる1本の合流管60に合流している。図1及び図4に示すように、合流管60には鉛直方向に延びる第1送水管61の下端側が接続されている。第1送水管61には2個の仕切弁が設けられており、その上端は水平方向に延びる第2送水管62に接続されている。また、合流管60と第2送水管62を接続するバイパス管63が設けられている。図1に示すように、第2送水管62は機場構造体4が備える汚水槽(マンホール)65に接続され、この汚水槽部65を介して符号66で模式的に示す下流側の流路に接続されている。
図6Aから図6Cを参照すると、し渣分離槽50の汚水出入口54は汚水ポンプ51の吐出口67に接続されている。また、汚水出入口54には円錐状に配置された複数のロッドからなるスクリーン(固液分離機構)68を備える。スクリーン68の先端部の径は汚水ポンプの異物通過径以下に設定されている。スクリーン68は、汚水出入口54から汚水ポンプ51の吐出口67に流入する汚水から汚水ポンプ51の異物通過径より大きいし渣を分離する。一方、スクリーン68は汚水ポンプ51の吐出口67から汚水出入口54への汚水の流れを阻害しない。
汚水ポンプ51は吐出口67が前述のようにし渣分離槽50の汚水出入口54に接続される一方、吸込口69が汚水管71の一端に接続されている。汚水管71は隔壁5を貫通して汚水貯水槽8まで延びている。汚水管71の汚水貯留槽8に延びている部分は流入槽42よりも下方に位置している。汚水管71の機械室20側には仕切弁が設けられている。汚水ポンプ51は停止時に吐出口67から吸込口69への汚水の逆流を許可し、かつある程度の異物通過径(吸込口69から吐出口67に至る流路の最少径)を有するものであればよい。
次に、本実施形態の汚水中継ポンプ設備40の動作を説明する。通常、3台の汚水ポンプ51のうちいずれか1台又は2台が作動状態にあれば、残りの汚水ポンプ51は停止状態にある。停止状態の汚水ポンプ51に接続されたし渣分離槽50に汚水の流入が可能である。以下の説明では、理解を容易にするために1台の汚水ポンプ51に着目する。
主流入管41の先端41aから吐出された汚水は開放状態のゲート12及び角落し14を通過し、さらに汚水案内板46a,46bに案内されて汚水入口44から流入槽42に流入する。図4から図6Bにおいて実線の矢印で示すように、流入槽42に流入した汚水は、停止状態の汚水ポンプ51に対応するし渣分離槽50に接続された流入管55に流入し、流入口52からし渣分離槽50内に流入する。し渣分離槽50内に流入した汚水は、汚水出入口54から汚水ポンプ51の吐出口67に流入する。この際、スクリーン68により汚水から異物通過径より大きいし渣が分離され、し渣分離槽50内に蓄積される。吐出口67から汚水ポンプ51内に流入した汚水は吸込口69から汚水管71を経て、汚水貯留槽8内に流入する。
図4にのみ模式的に示す水位計75により汚水貯水槽8が汚水ポンプ51の起動水位に達したことを検出すると、汚水ポンプ51が起動する。図4から図6Bにおいて破線の矢印で示すように、汚水貯留槽8内の汚水は汚水管71を介して吸込口69から汚水ポンプ51に吸い込まれ、吐出口67から吐出される。汚水ポンプ51によって吐出された汚水は、汚水出入口54からし渣分離槽50内に圧送される。し渣分離槽50内に蓄積されているし渣は、汚水ポンプ51から圧送される汚水と共に流出口53から吐出され、吐出管59、合流管60、第1送水管61、第2送水管62、及び汚水槽65を介して下流側の流路66へ送られる。し渣分離槽50と流入槽42側を接続する流入口52は球体58が弁座57に着座することによって閉鎖されている。従って、し渣分離槽50から流入槽42へ汚水が逆流しない。
し渣分離槽50の流入口52やスクリーン68が一時的に閉塞した場合、主流入管41から流入する汚水が流入槽42から溢れて汚水貯留槽8に直接流入(越流)する。この越流する汚水に夾雑物ないしは大型のし渣が含まれていると、汚水ポンプ51の作動時に吸込口69にこの大型のし渣が吸い込まれ、汚水ポンプ51の閉塞を引き起こす。しかし、本実施形態では、流入槽42の側壁部45a,45bに汚水ポンプ51の異物通過径以下の開口47を設けているので、越流する汚水はこの開口47を通り、大型のし渣は開口47を通過できずに流入槽内に残る。その結果、越流が生じた場合でも汚水貯留槽8への大型のし渣の流入を防止し、それに起因する汚水ポンプ51の閉塞を防止できる。
本実施形態の汚水中継ポンプ設備40では、機場構造体4の隔壁5の一方側に設けられ汚水貯留槽8の上方に流入槽42を配置し、隔壁5の他方側の機械室20にし渣分離槽50と汚水ポンプ51を配置している。従って、除塵機15、沈砂掻揚機16等を備える図7に示す既存の汚水中継ポンプの機場構造体4を流用した比較的簡易な改造により、ソリッドセパレーション型で3〜8m/分程度の送水能力を有する大型の汚水中継ポンプ設備を実現できる。
また、本実施形態の汚水中継ポンプ設備40は、ソリッドセパレーション型であるので、除塵機15、沈砂掻揚機16等が不要であり運転及び維持に必要なコストを大幅に低減できる。
さらに、主流入管41を流入槽42付近まで延ばすことで、機場構造体4中で汚水流路が開放されている面積を最小限に低減できる。さらに、除塵機15、沈砂掻揚機16等を備えていないので、機場構造体4にこれらで回収されたし渣や沈砂が蓄積されない。従って、活性炭等を利用した小型で簡易な脱臭装置48で機場構造体4中の脱臭を実現できる。
本発明は、前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、前記実施形態は既存の汚水中継ポンプ設備を改造したものであるが、機場構造体を含めた設備全体が新たに製造・設置されたものでもよい。
本発明の実施形態に係る汚水中継ポンプ設備を示す縦断面図。 本発明の実施形態に係る汚水中継ポンプ設備の地下1階部の部分断面平面図。 本発明の実施形態に係る汚水中継ポンプ設備の地下2階部の部分断面平面図。 図1の部分拡大図。 図3の部分拡大図。 し渣分離槽及び汚水ポンプを示す平面図。 し渣分離槽及び汚水ポンプを示す側面図。 し渣分離槽及び汚水ポンプを示す一部断面正面図。 従来の汚水中継ポンプ設備を示す縦断面図。
符号の説明
1A,1B 地上部
2 地下1階部
3 地下2階部
4 機場構造体
5 隔壁
6 汚水室
8 汚水貯留槽
20 機械室
40 汚水中継ポンプ設備
41 主流入管
42 流入槽
43 底板部
44 汚水入口
45a,45b,45c 側板部
46a,46b 汚水案内板
47 開口
48 脱臭装置
50 し渣分離槽
51 汚水ポンプ
52 流入口
53 流出口
54 汚水出入口
55 流入管
56 逆流防止機構
57 弁座
58 球体
59 吐出管
60 合流管
61 第1送水管
62 第2送水管
63 バイパス管
65 汚水槽
66 流路
67 吐出口
68 スクリーン
69 吸込口
71 汚水管
75 水位計

Claims (3)

  1. 主流入管を介して上流側から流入する汚水を、送水管を介して下流側に送水する汚水中継ポンプ設備であって、
    隔壁の一方側に汚水貯留槽が設けられ、他方側に機械室が設けられた機場構造体と、
    前記汚水貯留槽の上方に配置され、一端に前記主流入管からの汚水入口を備え、かつ上方に開放部を有する流入槽と、
    前記流入槽の他端に接続され、前記隔壁を貫通して前記機械室内に延びる流入管と、
    前記機械室内に配置され、前記流入管に接続された流入口と、前記流入口からの汚水の流入は許可するが前記流入口からの汚水の流出は阻止する逆流防止機構と、前記送水管に接続された流出口と、汚水出入口とを備えるし渣分離槽と、
    前記機械室内に配置され、吐出口が前記し渣分離槽の前記汚水出入口に接続される一方、吸込口が前記隔壁を貫通して前記汚水貯留槽まで延びる汚水管に接続され、停止時に吐出口から吸込口への汚水の逆流を許可するポンプと、
    前記し渣分離槽の前記汚水出入口と前記ポンプの前記吐出口との間に介設され、前記汚水出入口から前記吐出口に流入する汚水から前記ポンプの異物通過径より大きいし渣を分離して前記し渣分離槽内に蓄積させ、かつ前記吐出口から前記汚水出入口への汚水の流れを許可する固液分離機構と
    を備える汚水中継ポンプ設備。
  2. 前記流入槽は、前記汚水貯留槽の上方に配置された底板部と、前記汚水入口を除いて底板の周縁を取り囲む側板部とを備え、
    前記側板部は前記汚水貯留槽の前記ポンプがする起動水位よりも上部の少なくとも一部に、前記ポンプの異物通過径以下の複数の開口が形成されている、請求項1に記載の汚水中継ポンプ設備。
  3. 前記逆流防止機構は、
    前記し渣分離槽に設けられた弁座と、
    前記し渣分離槽内に配置され、前記ポンプにより前記し渣分離槽に汚水が圧送されると前記弁座に着座して前記流入口を閉鎖する球体と
    を備える請求項1又は請求項2に記載の汚水中継ポンプ設備。
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