JP2006325120A - 伝送レート制御方法および基地局 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信チャネルリソースの消費を防止しつつ、データ伝送処理に要する時間の短縮化を実現する伝送レート制御方法を得ること。
【解決手段】本発明は、基地局(1)と無線端末(11,12,13)とを含む無線通信システムにおいて、たとえば、無線端末(11)からの要求により基地局(1)側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、基地局(1)が、受信データのデータ量の実績に基づいて無線端末(11)に対して許可する予定の伝送レート(許可予定伝送レート)を算出し、さらに、通信チャネルの残りリソース情報および前記許可予定伝送レートに基づいて、無線端末(11)に対して通知する伝送レートを決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、基地局(1)と無線端末(11,12,13)とを含む無線通信システムにおいて、たとえば、無線端末(11)からの要求により基地局(1)側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、基地局(1)が、受信データのデータ量の実績に基づいて無線端末(11)に対して許可する予定の伝送レート(許可予定伝送レート)を算出し、さらに、通信チャネルの残りリソース情報および前記許可予定伝送レートに基づいて、無線端末(11)に対して通知する伝送レートを決定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信システムにおいて用いられる伝送レート制御方法に関するものであり、特に、基地局側で伝送レートを決定する伝送レート制御方法に関するものである。
無線通信システムでは、無線端末のマルチメディア対応などによる大容量データを送受信する機会の増加に伴い、限られた通信チャネルのリソースを有効に活用し、かつデータ伝送速度の高速化を実現するために、送信予定のデータ量に応じて適宜データ伝送レートを変更してデータ伝送を行う伝送レート制御方法が用いられている(下記非特許文献1参照)。
下記非特許文献1によれば、たとえば、無線端末が無線基地局(以下、基地局と呼ぶ)に対してデータ伝送を行う場合、まず、無線端末は、データ送信を開始する前に送信予定のデータ量を基地局に対して通知する。基地局は、無線端末から通知された情報(送信予定のデータ量)および上り(無線端末から基地局に向かう方向)通信チャネルのデータ伝送のための残りリソースの情報に基づいて伝送レートを決定し、当該決定した伝送レートを無線端末に対して通知する。その後、無線端末は、基地局に指示された伝送レートを用いてデータ伝送を行う。
3GPP TS 25.309
しかしながら、上記従来の技術においては、無線端末が、データ伝送を行う際、基地局に対して送信予定のデータ量に関する情報を含むデータ送信要求を送信する必要があり、この送信予定のデータ量に関する情報により有限である通信チャネルのリソースを必要以上に消費してしまう、という問題があった。
また、基地局は、無線端末から送信予定のデータ量に関する情報を受信後、当該情報などに基づいて使用する伝送レートを決定している。そのため、基地局がデータ送信要求を受信してから決定した伝送レートを無線端末に指示するまでの時間が必要以上に長くなる、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データ伝送を行う場合に通信チャネルリソースの必要以上の消費を防止しつつ、データ伝送処理に要する時間の短縮化を実現する伝送レート制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる伝送レート制御方法は、基地局と無線端末とを含む無線通信システムにおいて、無線端末からの要求により基地局側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、受信データのデータ量の実績に基づいて前記無線端末に対して許可する予定の伝送レートを算出する許可予定伝送レート算出工程と、通信チャネルの残りリソース情報および前記伝送レート算出工程にて算出した許可予定の伝送レートに基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する伝送レート決定工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、基地局が、無線端末から受信したデータ量に基づいて次回のデータ送信要求受信時に無線端末に対して許可する予定の伝送レートを算出し、さらに、当該許可予定伝送レートに基づいて次回のデータ送信時に使用する伝送レートを決定し、無線端末が、その伝送レートを使用してデータ伝送を行うことによって、従来技術において問題となっていた処理、たとえば、「データ伝送開始前に無線端末が送信予定のデータ量を通知する処理」および「通知されたデータ量に基づいて基地局が伝送レートを算出する処理」を不要とした。これにより、通信チャネルのリソースの消費を抑えることができ、伝送レートを指示するまでの処理時間を大幅に削減できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる伝送レート制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる伝送レート制御方法を実現する無線通信システムの構成例を示す図である。一般的な無線通信システムにおいては、一つの無線基地局(以下、基地局と呼ぶ)の通信エリア内に複数の無線端末が存在し、基地局は各無線端末と同時または個別に通信を行う。なお、本実施の形態では、基地局1の通信エリア内に無線端末11、12および13が存在しているが、無線端末がこれよりも少ない場合および多い場合であっても本発明の趣旨をなんら妨げるものではない。
図1は、本発明にかかる伝送レート制御方法を実現する無線通信システムの構成例を示す図である。一般的な無線通信システムにおいては、一つの無線基地局(以下、基地局と呼ぶ)の通信エリア内に複数の無線端末が存在し、基地局は各無線端末と同時または個別に通信を行う。なお、本実施の形態では、基地局1の通信エリア内に無線端末11、12および13が存在しているが、無線端末がこれよりも少ない場合および多い場合であっても本発明の趣旨をなんら妨げるものではない。
ここで、図1および図2に基づいてデータ伝送動作を説明する。図2は、無線端末11と基地局1との間で行われるデータ伝送の一例を示すフローチャートである。
まず、無線端末11は、データ送信要求を基地局1に対して送信する(ステップS21)。このとき、通信チャネルのリソースを必要以上に消費することを回避するため、データ通信要求は送信予定のデータ量に関する情報を含まない状態で送信する。データ送信要求を受信した基地局1は、後述する予め記憶しておいた伝送レートに基づいて無線端末11に許可する伝送レートを決定し(ステップS22:後述する「伝送レートを決定する処理」に相当)、決定した伝送レートを無線端末11に通知する(ステップS23)。
その後、無線端末11は、基地局1に指示された伝送レートでデータ送信を行う(ステップS24)。そして、基地局1は、受信したデータのデータ量以上のデータ量を送信可能な伝送レートを算出し、当該伝送レートを登録する(ステップS25:後述する「次回許可予定の伝送レートを算出する処理」に相当)。以降、データ伝送を継続する場合は、ステップS21〜ステップS25の処理を繰り返し実行する。
つづいて、上記ステップS22における「伝送レートを決定する処理」の詳細を、図3および図4を用いて説明する。ここで、図3は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する基地局の内部構成例を示す図であり、データ受信部31と、トラフィック管理部32と、スケジューリング制御部33と、上りリソース管理部34と、データ送信部35とを備えている。また、図4は、基地局1がデータ送信要求を受信してから無線端末11に対して伝送レートを通知するまでの処理を示すフローチャートである。
データ受信部31は、無線端末11からデータ送信要求を受信すると、そのデータ送信要求をスケジューリング制御部33に通知する(ステップS41)。データ送信要求を受け取ったスケジューリング制御部33は、上りリソース管理部34に最新の上りリソースの残量を問い合わせる(ステップS42)。上りリソース管理部34は、その応答として、最新の上りリソース残量をスケジューリング制御部33に通知する(ステップS43)。そして、スケジューリング制御部33は、当該リソース残量に基づいて、次回のデータ送信要求受信時に無線端末11に対して許可する予定で登録しておいた伝送レートが使用可能かどうかを判断する。たとえば、リソース残量が足りている場合は、許可する予定であった伝送レートが使用可能であると判断し、当該伝送レートをデータ送信部35経由で無線端末11に通知する(ステップS45、S46)。一方、残リソース量不足のために許可する予定であった伝送レートが使用できない場合は、伝送レートを下げて(ステップS44)、その伝送レートをデータ送信部35経由で無線端末11に通知する(ステップS45、S46)。
なお、初回のデータ送信の場合、スケジューリング制御部33は、データ受信の実績が無く無線端末11に許可する予定の伝送レートを登録していないため、予め決めておいた伝送レートを無線端末11に許可する予定で登録していた伝送レートと仮定して、上記「伝送レートを決定する処理(ステップS41〜S46の処理)」を行う。
つづいて、上記ステップS25における「次回許可予定の伝送レートを算出する処理」の詳細を、図3および図5を用いて説明する。ここで、図5は、基地局1が無線端末11から受信したデータのデータ量に基づいて無線端末11に対して許可する予定の伝送レートを算出する処理を示すフローチャートである。なお、図5におけるステップS41〜S46は、上記「伝送レートを決定する処理」である。
上記ステップS41〜S46の処理を実行後、データ受信部31は、無線端末11から受信したデータをトラフィック管理部32に送る(ステップS51)。トラフィック管理部32は、受信データのデータ量を算出し、その算出結果をスケジューリング制御部33に通知する(ステップS52)。スケジューリング制御部33は、受け取ったデータ量に一定の値を加算し、加算後のデータ量に基づいて、次回のデータ送信要求受信時に無線端末11に対して許可する予定の伝送レートを算出し、その算出結果を登録する(ステップS53)。なお、基地局1は、上記無線端末12,13に対しても上記と同様の処理(ステップS41〜46,S51〜S53)を実行する。
たとえば、本実施の形態においては、図6に示すように、基地局1が、無線端末11,12,13が送信したデータ量に対して一定の値を加算し、加算後のデータ量を各無線端末が送信する次回のデータ量と仮定し、その仮定した値に基づいて、次回のデータ送信要求受信時に無線端末に対して許可する予定の伝送レートを算出している。
このように、本実施の形態においては、基地局が、無線端末から受信したデータ量に基づいて次回のデータ送信要求受信時に無線端末に対して許可する予定の伝送レートを算出し、さらに、当該許可予定伝送レートに基づいて次回のデータ送信時に使用する伝送レートを決定し、無線端末が、その伝送レートを使用してデータ伝送を行うことによって、「データ伝送開始前に無線端末が送信予定のデータ量を通知する処理」および「通知されたデータ量に基づいて基地局が伝送レートを算出する処理」を不要とした。これにより、通信チャネルのリソースの消費を抑えることができ、伝送レートを指示するまでの処理時間を削減することができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の動作について説明する。なお、本実施の形態の無線通信システムの構成については、前述した実施の形態1の図1と同様である。図7は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する基地局の内部構成例を示す図である。本実施の形態の基地局は、前述した実施の形態1の基地局のトラフィック管理部32およびスケジューリング制御部33に代えて、トラフィック管理部32aおよびスケジューリング制御部33aを備えている。なお、前述した実施の形態1の基地局と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
つづいて、実施の形態2の動作について説明する。なお、本実施の形態の無線通信システムの構成については、前述した実施の形態1の図1と同様である。図7は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する基地局の内部構成例を示す図である。本実施の形態の基地局は、前述した実施の形態1の基地局のトラフィック管理部32およびスケジューリング制御部33に代えて、トラフィック管理部32aおよびスケジューリング制御部33aを備えている。なお、前述した実施の形態1の基地局と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
また、図8は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する無線通信システムの無線端末11と基地局1との間で行われるデータ伝送の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、前述した実施の形態1のデータ伝送動作における「伝送レートを決定する処理(ステップS22)」および「次回許可予定の伝送レートを算出する処理(ステップS25)」に代えて、本実施の形態の特徴的な処理である「伝送レートを決定する処理(ステップS22a)」および「過去の受信データ量に基づいて傾斜値(データ変動量の傾きの傾向を数値化した値)を算出する処理(ステップS25a)」を実行する。
以降、本実施の形態においては、前述した実施の形態1と異なる「伝送レートを決定する処理(ステップS22a)」および「過去の受信データ量に基づいて傾斜値を算出する処理(ステップS25a)」について説明する。
図9は、実施の形態2の「伝送レートを決定する処理(ステップS22a)」を示す図である。データ受信部31は、無線端末11からデータ送信要求を受信すると、そのデータ送信要求をスケジューリング制御部33aに通知する(ステップS61)。データ送信要求を受け取ったスケジューリング制御部33aは、トラフィック管理部32aに対して過去の受信データ量に基づいて算出した傾斜値を問い合わせ(ステップS62)、その応答として、トラフィック管理部32aは、登録している傾斜値をスケジューリング制御部33aに通知する(ステップS63)。また、スケジューリング制御部33aは、上りリソース管理部34に最新の上りリソースの残量を問い合わせ(ステップS64)、その応答として、上りリソース管理部34は、最新のリソース残量をスケジューリング制御部33aに通知する(ステップS65)。
その後、スケジューリング制御部33aは、受け取った傾斜値に基づいて、トラフィック管理部32aから得られる最新の受信データのデータ量を増加または減少させる調整を行い(ステップS66)、さらに、調整後のデータ量に基づいて、無線端末11に対して許可する予定の伝送レート(許可予定伝送レート)を算出する(ステップS67)。そして、スケジューリング制御部33aは、受け取ったリソース残量に基づいて、上記許可予定伝送レートが使用可能かどうかを判断する。たとえば、リソース残量が足りている場合は、許可予定伝送レートが使用可能であると判断し、当該伝送レートをデータ送信部35経由で無線端末11に通知する(ステップS68、S69)。一方、残リソース量不足のために許可予定伝送レートが使用できない場合は、当該許可予定伝送レートを一定量だけ下げた伝送レートを、データ送信部35経由で無線端末11に通知する(ステップS68、S69)。
なお、初回のデータ送信の場合はデータ受信の実績が無く傾斜値を登録していないため、トラフィック管理部32aは、予め決めておいた傾斜値を登録していた傾斜値と仮定して、上記「伝送レートを決定する処理(ステップS61〜S69の処理)」を行う。
つづいて、上記ステップS25aにおける「過去の受信データ量に基づいて傾斜値を算出する処理(ステップS25a)」の詳細を、図7および10を用いて説明する。ここで、図10は、実施の形態2の「過去の受信データ量に基づいて傾斜値を算出する処理(ステップS25a)」を示す図である。なお、図10におけるステップS61〜S69は、上述した「伝送レートを決定する処理」である。
上記ステップS61〜S69の処理を実行後、データ受信部31は、無線端末11から受信したデータをトラフィック管理部32aに送る(ステップS71)。トラフィック管理部32aは、受信データのデータ量を算出し、その算出結果をスケジューリング制御部33aに通知し(ステップS72)、さらに、算出したデータ量を記憶する(ステップS73)。また、トラフィック管理部32aは、最新の受信データのデータ量と前回の受信データのデータ量とを比較し、その差分(変動量)を記憶する(ステップS74)。そして、受信データの変動量の統計情報に基づいて、データ変動量の傾きの傾向(増加傾向,減少傾向)を数値化した値である傾斜値を算出し、その算出結果を登録する(ステップS75)。
なお、上記「過去の受信データ量に基づいて傾斜値を算出する処理(ステップS25a)」の説明では、トラフィック管理部32aが、データ量を記憶する処理(ステップS73)、データ量の差分を記憶する処理(ステップS74)、傾斜値を算出する処理(ステップS75)を行うこととしたが、これらのすべての処理または一部の処理をスケジューリング制御部33aが行うこととしてもよい。
このように、本実施の形態においては、基地局が、無線端末から受信したデータ量に基づいて、データ変動量の傾き(増加傾向,減少傾向)の傾向を数値化した値である傾斜値を算出し、さらに、この傾斜値に基づいて次回のデータ送信時に使用する伝送レートを決定し、無線端末が、その伝送レートを使用してデータ伝送を行うことによって、「データ伝送開始前に無線端末が送信予定のデータ量を通知する処理」および「通知されたデータ量に基づいて基地局が伝送レートを算出する処理」を不要とした。これにより、通信チャネルのリソースの消費を抑えることができ、伝送レートを指示するまでの処理時間を削減することができる。さらに、基地局において、データ受信処理毎に受信データの変動量の履歴の統計をとることにより、データ量増加および減少の傾向に基づいて次回のデータ送信時に使用する伝送レートを決定できるため、無線端末に対してトラフィックパターンに追従した伝送レートを割り当てることができる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の動作について説明する。なお、本実施の形態の無線通信システムの構成は、前述した実施の形態1の図1と同様である。図11は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する基地局の内部構成例を示す図である。本実施の形態の基地局は、前述した実施の形態1の基地局のトラフィック管理部32およびスケジューリング制御部33に代えて、トラフィック管理部32bおよびスケジューリング制御部33bを備えている。なお、前述した実施の形態1の基地局と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
つづいて、実施の形態3の動作について説明する。なお、本実施の形態の無線通信システムの構成は、前述した実施の形態1の図1と同様である。図11は、本実施の形態の伝送レート制御方法を実現する基地局の内部構成例を示す図である。本実施の形態の基地局は、前述した実施の形態1の基地局のトラフィック管理部32およびスケジューリング制御部33に代えて、トラフィック管理部32bおよびスケジューリング制御部33bを備えている。なお、前述した実施の形態1の基地局と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
また、図12は、本発実施の形態の伝送レート制御方法を実現する無線通信システムの無線端末11と基地局1との間で行われるデータ伝送の一例を示すフローチャートである。本実施の形態においては、前述した実施の形態1のデータ伝送動作における「伝送レートを決定する処理(ステップS22)」および「次回許可予定の伝送レートを算出する処理(ステップS25)」に代えて、本実施の形態の特徴的な処理である「伝送レートを決定する処理(ステップS22b)」および「リソース割り当て率を算出する処理(ステップS25b)」を実行する。
以降、本実施の形態においては、前述した実施の形態1と異なる「伝送レートを決定する処理(ステップS22b)」および「リソース割り当て率を算出する処理(ステップS25b)」について説明する。
図13は、実施の形態3の「伝送レートを決定する処理(ステップS22b)」を示す図である。データ受信部31は、無線端末11からデータ送信要求を受信すると、そのデータ送信要求をスケジューリング制御部33bに通知する(ステップS81)。データ送信要求を受け取ったスケジューリング制御部33bは、トラフィック管理部32bに対して後述する通信リソース割り当て率(以下、リソース割り当て率と呼ぶ)を問い合わせ(ステップS82)、その応答として、トラフィック管理部32bは、登録しているリソース割り当て率をスケジューリング制御部33bに通知する(ステップS83)。また、スケジューリング制御部33bは、上りリソース管理部34に対して、最新の上りリソース量を問い合わせ(ステップS84)、その応答として、上りリソース管理部34は、最新の上りリソース量をスケジューリング制御部33bに通知する(ステップS85)。
この状態で、スケジューリング制御部33bは、最新の上りリソース量に上記ステップS83で受け取ったリソース割り当て率を乗じた値を無線端末11用のリソースとして割り当て、当該リソースに基づいて次回のデータ送信要求受信時に通知する伝送レートを決定し(ステップS86)、決定した伝送レートをデータ送信部35経由で無線端末11に通知する(ステップS87、S88)。
なお、初回のデータ送信の場合、トラフィック管理部32bは、データ受信の実績が無く無線端末11が使用するリソース割り当て率を登録していないため、予め決めておいたリソース割り当て率を登録されたリソース割り当て率と仮定して、上記「伝送レートを決定する処理(ステップS81〜S88の処理)」を行う。
つづいて、上記ステップS25bにおけるリソース割り当て率を算出する処理(ステップS25b)」の詳細を図11および図14に基づいて説明する。ここで、図14は、実施の形態3の「リソース割り当て率を算出する処理(ステップS25b)」を示す図である。なお、図14におけるステップS81〜S88は、上述した「伝送レートを決定する処理」である。
上記ステップS81〜S88の処理を実行後、データ受信部31は、無線端末11から受信したデータをトラフィック管理部32bに送る(ステップS91)。トラフィック管理部32bは、当該受信データのデータ量を算出し、算出したデータ量を記憶する(ステップS92)。また、トラフィック管理部32bは、無線端末11および他のすべての無線端末から受信したデータ量の総和に対する無線端末11から受信したデータ量の比率を算出し、当該算出結果をリソース割り当て率として登録する(ステップS93)。
ここで、上記リソース割り当て率の算出方法を、図面を用いて具体的に説明する。図15は、リソース割り当て率の算出方法の具体例を示す図である。たとえば、無線端末11、12、13が前回送信したデータ量をそれぞれA11、A12、A13とすると、無線端末11に割り当てられるリソース割り当て率は「(リソース割り当て率)=A11*K/(A11+A12+A13)」と表される。なお、Kは0以上1以下の数値であり、将来、無線端末11、12、13以外の無線端末が基地局1のエリアに流入してくる場合を想定し、当該無線端末が使用するリソースを確保するためのものである。
このように本実施の形態においては、基地局が、無線端末から受信したデータ量に基づいて次回のデータ送信時に割り当てるリソースの比率を算出し、さらに、この比率に基づいて次回のデータ送信時に使用する伝送レートを決定し、無線端末が、その伝送レートを使用してデータ伝送を行うことによって、「データ伝送開始前に無線端末から送信予定のデータ量を通知する処理」を不要とした。これにより、通信チャネルのリソースの消費を抑えることができ、伝送レートを指示するまでの処理時間を削減することができる。さらに、基地局が伝送レートを決定するにあたり、無線端末ごとのデータ伝送量の実績に基づいてリソースを割り当てることとしたため、自局配下の無線端末に均等に伝送レートを割り当てることができる。
以上のように、本発明にかかる伝送レート制御方法は、無線通信システムにおいて有用であり、特に、基地局側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法として適している。
1 基地局
11,12,13 無線端末
31 データ受信部
32,32a,32b トラフィック管理部
33,33a,33b スケジューリング制御部
34 上りリソース管理部
35 データ送信部
11,12,13 無線端末
31 データ受信部
32,32a,32b トラフィック管理部
33,33a,33b スケジューリング制御部
34 上りリソース管理部
35 データ送信部
Claims (12)
- 基地局と無線端末とを含む無線通信システムにおいて、無線端末からの要求により基地局側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、
受信データのデータ量の実績に基づいて前記無線端末に対して許可する予定の伝送レートを算出する許可予定伝送レート算出工程と、
通信チャネルの残りリソース情報および前記伝送レート算出工程にて算出した許可予定の伝送レートに基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する伝送レート決定工程と、
を含むことを特徴とする伝送レート制御方法。 - 前記許可予定伝送レート算出工程では、
受信データのデータ量に一定の値を加算し、加算後のデータ量に基づいて前記無線端末に対して許可する予定の伝送レート(許可予定伝送レート)を算出することを特徴とする請求項1に記載の伝送レート制御方法。 - 前記伝送レート決定工程では、
前記許可予定伝送レートが使用可能かどうかを前記残りリソース情報に基づいて判断し、使用可能な場合は当該許可予定伝送レートを、一方、残リソース量不足のために当該許可予定伝送レートを使用できない場合は当該許可予定伝送レートを下げた後の伝送レートを、前記無線端末に対して通知する伝送レートとして決定することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送レート制御方法。 - 基地局と無線端末とを含む無線通信システムにおいて、無線端末からの要求により基地局側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、
受信データのデータ量の実績に基づいて、データ変動量の傾きの傾向(増加傾向,減少傾向)を数値化した値である傾斜値を算出する傾斜値算出工程と、
通信チャネルの残りリソース情報および前記傾斜値算出工程にて算出した傾斜値に基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する伝送レート決定工程と、
を含むことを特徴とする伝送レート制御方法。 - 前記傾斜値算出工程では、
最新の受信データのデータ量と前回の受信データのデータ量との差分(変動量)の統計情報に基づいて、データ変動量の傾きの傾向(増加傾向,減少傾向)を数値化した値である傾斜値を算出することを特徴とする請求項4に記載の伝送レート制御方法。 - 前記伝送レート決定工程では、
前記傾斜値に基づいて、最新の受信データのデータ量を増加または減少させる調整を行い、さらに、調整後のデータ量に基づいて前記無線端末に対して許可する予定の伝送レート(許可予定伝送レート)を算出し、
また、前記通信リソースの残りリソース情報に基づいて、前記許可予定伝送レートが使用可能かどうかを判断し、使用可能な場合は当該許可予定伝送レートを、一方、残リソース量不足のために許可予定伝送レートを使用できない場合は当該許可予定伝送レートを下げた後の伝送レートを、前記無線端末に対して通知する伝送レートとして決定することを特徴とする請求項4または5に記載の伝送レート制御方法。 - 基地局と無線端末とを含む無線通信システムにおいて、無線端末からの要求により基地局側で伝送レートを決定する場合の伝送レート制御方法であって、
受信データのデータ量の実績に基づいて、前記無線端末用のリソース割り当て率を算出するリソース割り当て率算出工程と、
最新の通信チャネルの上りリソース量および前記リソース割り当て率算出工程にて算出したリソース割り当て率に基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する伝送レート決定工程と、
を含むことを特徴とする伝送レート制御方法。 - 前記リソース割り当て率算出工程では、
全無線端末から受信したデータ量の総和に対する前記無線端末から受信したデータ量の比率を算出し、その算出結果を当該無線端末用のリソース割り当て率とすることを特徴とする請求項7に記載の伝送レート制御方法。 - 前記伝送レート決定工程では、
最新の上りリソース量に前記リソース割り当て率を乗じた値を前記無線端末用のリソースとして割り当て、当該リソースに基づいて前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定することを特徴とする請求項7または8に記載の伝送レート制御方法。 - 無線端末とともに無線通信システムを構成し、当該無線端末からの要求により伝送レートを決定する基地局において、
受信データのデータ量を算出するデータ量算出手段と、
上りリソースを管理する上りリソース管理手段と、
前記データ量算出手段にて算出された受信データのデータ量の実績に基づいて次回の伝送レートを算出する処理と、当該次回の伝送レートおよび前記上りリソース管理手段から得られる通信チャネルの残りリソース情報に基づいて前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する処理と、を実行する制御手段と、
を備えることを特徴とする基地局。 - 無線端末とともに無線通信システムを構成し、当該無線端末からの要求により伝送レートを決定する基地局において、
受信データのデータ量を算出し、さらに、受信データのデータ量の実績に基づいてデータ変動量の傾きの傾向(増加傾向,減少傾向)を数値化した値である傾斜値を算出するトラフィック管理手段と、
上りリソースを管理する上りリソース管理手段と、
前記上りリソース管理手段から得られる通信チャネルの残りリソース情報および前記トラフィック管理手段により算出された傾斜値に基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する制御手段と、
を備えることを特徴とする基地局。 - 無線端末とともに無線通信システムを構成し、当該無線端末からの要求により伝送レートを決定する基地局において、
受信データのデータ量を算出し、さらに、受信データのデータ量の実績に基づいて前記無線端末用のリソース割り当て率を算出するトラフィック管理手段と、
上りリソースを管理する上りリソース管理手段と、
前記上りリソース管理手段から得られる最新の通信チャネルの上りリソース量および前記トラフィック管理手段により算出されたリソース割り当て率に基づいて、前記無線端末に対して通知する伝送レートを決定する制御手段と、
を備えることを特徴とする基地局。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148335A JP2006325120A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 伝送レート制御方法および基地局 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005148335A JP2006325120A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 伝送レート制御方法および基地局 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-05-20 JP JP2005148335A patent/JP2006325120A/ja active Pending
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