JP2006322331A - Lubrication structure of rocker arm - Google Patents
Lubrication structure of rocker arm Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006322331A JP2006322331A JP2005143794A JP2005143794A JP2006322331A JP 2006322331 A JP2006322331 A JP 2006322331A JP 2005143794 A JP2005143794 A JP 2005143794A JP 2005143794 A JP2005143794 A JP 2005143794A JP 2006322331 A JP2006322331 A JP 2006322331A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- rocker arm
- bearing portion
- rocker
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
本発明は、ロッカーアームの潤滑構造に関し、さらに詳しくは、内燃機関の始動時においてロッカーシャフトとの間で良好な潤滑状態を保つことが可能なロッカーアームの潤滑構造に関するものである。 The present invention relates to a rocker arm lubrication structure, and more particularly to a rocker arm lubrication structure capable of maintaining a good lubrication state with a rocker shaft when an internal combustion engine is started.
エンジン等の内燃機関の動弁構造は、図7に例示するように動弁室10に内蔵されたカム9やロッカーアーム1等から構成され、一端部をカム9と当接するカム当接部4とし、他端部をバルブ8と当接するバルブ当接部3とするロッカーアーム1の軸受け部2には、円筒状のロッカーシャフト6が挿通してロッカーアーム1を軸支している。このカム9が回転して、ロッカーアーム1の両端部がロッカーシャフト6を中心として揺動して、バルブ8の開閉が行なわれ、揺動の際に、軸受け部2の内周面とロッカーシャフト6の外周面とが摺動部となる。
A valve operating structure of an internal combustion engine such as an engine is composed of a
そこで、例えば外部からロッカーシャフト6の中空部にオイルポンプ等によってオイルが供給され、そのオイルがロッカーシャフト6の中空部から外周面へとロッカーシャフト6の周壁に設けられた連通孔を通じて流出し、ロッカーシャフト6の外周面とロッカーアーム1の軸受け部2の内周面との間に供給されて、潤滑状態を確保する方法が知られている。
Therefore, for example, oil is supplied to the hollow portion of the
この潤滑構造は、内燃機関が稼動している間は機能するが、内燃機関が停止すると、外部から動弁室10へのオイルの供給も停止され、ロッカーシャフト6の外周面とロッカーアーム1の軸受け部2の内周面との間に供給されたオイルが外部に流下して、摺動部がオイル不足の状態となる。この状態で内燃機関を始動すると、再度、オイルポンプ等でオイルが外部から供給されるまでの間に、摺動部がオイル不足で摺動するため、過度の摩擦が生じて、摺動部に悪影響を与える等の問題があった。
This lubrication structure functions while the internal combustion engine is operating. However, when the internal combustion engine is stopped, the supply of oil from the outside to the
このような問題を解決し、ロッカーアーム1とロッカーシャフト6との間の潤滑状態を確保する構造が、種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。これらの提案では、ロッカーアーム1の軸受け部2の内周面にオイルを溜める溝を設けて、この溝に溜めたオイルによって、内燃機関の始動時のオイル不足状態を解消するようにしている。しかしながら、特許文献1、2における溝は軸受け部2の内周面で周方向に延びたものであり、摺動部に広く行き渡らないという問題があり、特許文献3における溝は、軸受け部2の内周面で斜め下方に形成されており、十分な量のオイルを溜めることができないという問題があった。そのため、これらの提案では、内燃機関の始動時に十分な潤滑状態を確保することが困難であった。
本発明の目的は、内燃機関の始動時においてロッカーシャフトとの間で良好な潤滑状態を保つことが可能なロッカーアームの潤滑構造を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a rocker arm lubrication structure capable of maintaining a good lubrication state with a rocker shaft when an internal combustion engine is started.
上記目的を達成するため本発明のロッカーアームの潤滑構造は、軸受け部を有し、該軸受け部を挿通するロッカーシャフトによって長手方向端部を揺動可能に軸支される内燃機関のロッカーアームの潤滑構造において、前記軸受け部の内周面の内燃機関停止時に底部になる位置に前記ロッカーシャフトの軸方向に延設された溝を設けたこと要旨とするものである。 In order to achieve the above object, a lubricating structure for a rocker arm according to the present invention includes a bearing portion, and a rocker arm of an internal combustion engine that is pivotally supported by a rocker shaft that is inserted through the bearing portion so that its longitudinal end is swingable. In the lubricating structure, the gist is provided with a groove extending in the axial direction of the rocker shaft at a position on the inner peripheral surface of the bearing portion that becomes the bottom when the internal combustion engine is stopped.
本発明のロッカーアームの潤滑構造によれば、軸支するロッカーシャフトが挿通するロッカーアームの軸受け部の内周面の内燃機関停止時に底部になる位置に溝を設けたことにより、内燃機関が停止して動弁機構を潤滑するオイルが外部に流下しても、この溝に所定量のオイルを確実に溜めることができる。 According to the lubricating structure of the rocker arm of the present invention, the internal combustion engine is stopped by providing a groove at a position that becomes the bottom when the internal combustion engine stops on the inner peripheral surface of the bearing portion of the rocker arm through which the rocker shaft that supports the shaft is inserted Even if the oil that lubricates the valve mechanism flows down to the outside, a predetermined amount of oil can be reliably accumulated in this groove.
この溝は、ロッカーシャフトの軸方向に延設されているので、内燃機関の始動時には、溝に溜まったオイルがロッカーアームの軸受け部の内周面に広範囲に、即座に供給されて、ロッカーアームとロッカーシャフトとの間を良好な潤滑状態に保つことが可能になり、摺動部に悪影響を与えることがない。 Since this groove extends in the axial direction of the rocker shaft, when the internal combustion engine is started, the oil accumulated in the groove is immediately and widely supplied to the inner peripheral surface of the bearing portion of the rocker arm, and the rocker arm And the rocker shaft can be kept in a good lubrication state, and the sliding portion is not adversely affected.
以下、本発明のロッカーアームの潤滑構造を図に示した実施形態に基づいて説明する。図1に本発明の潤滑構造の概要を例示する。図示するように、ロッカーアーム1は一体化した円筒状の軸受け部2を有し、この軸受け部2に挿通する円筒状のロッカーシャフト6によって、軸支されている。1本のロッカーシャフト6には、バルブ8の数に応じたロッカーアーム1が軸支される。
Hereinafter, a rocker arm lubricating structure of the present invention will be described based on the embodiments shown in the drawings. FIG. 1 illustrates an outline of the lubricating structure of the present invention. As shown in the figure, the rocker arm 1 has an integrated
ロッカーアーム1は、一端部をバルブ当接部3、他端部をカム当接部4とし、ロッカーシャフト6を中心として、両端部を上下に揺動可能となっている。軸受け部2の内周面には、溝5が形成されるとともに、バルブ当接部3の下方に一端側を開口端7aとし、軸受け部2の内周面に他端側を開口端7bとする略水平にロッカーアーム1を貫通するオイル供給路7が形成されている。
The rocker arm 1 has one end portion as a
図2〜図4に軸受け部2の内側の構造を示し、図2は図1のA−A断面形状、図3は図1のB−B断面形状、図4は図2のC−C断面形状を示している。尚、図3は説明のため、ロッカーシャフト6を省略して図示している。また、図4の線分VLは、軸受け部2の中心Pを通る垂直線を示している。
2 to 4 show the inner structure of the
軸受け部2の内周面に形成された溝5は、図4に示すように、内燃機関の停止時に軸受け部2の底部となる軸受け部2の中心Pを通る垂直線VL上の位置にあることが最も好ましい。
As shown in FIG. 4, the
1本のロッカーシャフト6には、複数のロッカーアーム1が軸支されているので、内燃機関の停止時には、各ロッカーアーム1が開閉するバルブの位置によって、図4に二点鎖線で例示するように各ロッカーアーム1の溝5の周方向位置が相違する。
Since a plurality of rocker arms 1 are pivotally supported by one
したがって、本発明において、溝5を設ける内燃機関の停止時に軸受け部2の底部となる位置とは、ある程度の幅のある範囲を意味するものであり、例えば、図4に示すように、軸受け部2の中心Pから垂直線VLの両側に均等に広がる所定の角度Eの範囲内にある内周面となる。この角度Eは、例えば、40°以下となる。
Therefore, in the present invention, the position that becomes the bottom of the
また、軸受け部2の内周面に形成された溝5は、図2〜図3に例示するようにロッカーシャフト6の軸方向に延設されており、軸方向に細長な形状となっている。
Moreover, the groove |
オイル供給路7は図1および図3に示すように、他端側の開口端7bの位置が、溝5とは別の位置になっていて、溝5の周方向上方に配置され、この開口端7bから流下したオイルが溝5に溜まり易くなっている。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
上記のような軸受け部2の内周面に設けた溝5およびオイル供給路7によって、内燃機関の稼動中は、オイル供給路7等を経てロッカーアーム1の外部から軸受け部2の内周面にオイルが供給され、摺動部となる軸受け部2の内周面とロッカーシャフト6の外周面との潤滑状態が保たれる。
Due to the
一方、内燃機関が停止すると、オイル供給路7等からのオイルの供給も停止し、軸受け部2の内周面とロッカーシャフト6の外周面との間のオイルは外部に流下するが、この溝5は、軸受け部2の内周面において、底部となる位置にあるので、確実に所定量のオイルを溜めることができる。
On the other hand, when the internal combustion engine stops, the supply of oil from the
また、この溝5は挿通するロッカーシャフト6の軸方向に延設されているので、内燃機関が始動する際には、溝5に溜めたオイルを軸受け部2の内周面の広範囲に、即座に供給することができる。
Further, since this
頻繁に内燃機関の停止と始動を繰返す自動車等は、必ずしもロッカーアーム1とロッカーシャフト6との間の潤滑状態が良好とはいえない条件下にあり、本発明によれば、そのような条件下の自動車等であっても、良好な潤滑状態を保つことができる。これに伴い、摺動部に高価な材料を用いる必要がなくなり、コストダウンを図ることも可能となる。また、この良好な潤滑状態によって、低温始動時の摺動部の摩擦が小さくなるので、内燃機関の低温始動性も改善される。
An automobile or the like that frequently stops and starts the internal combustion engine is in a condition where the lubrication state between the rocker arm 1 and the
この溝5の溝幅Wを例えば、軸受け部2の内径Dの5%以上25%以下にし、溝長さL1を軸受け部2の軸方向長さL2の30%以上にすると、所定量のオイルを溜め、広範囲に即座にオイルを供給しやすくなる。尚、溝深さは必要に応じて適宜、決定されるが、例えば、内径Dの5%以上25%以下程度とする。
When the groove width W of the
溝5の軸方向断面形状は、例えば、図5に示すように中途を深くし、両端部を浅くした段階的に深さを変えた形状とすることもでき、図6に示すように無段階的に中途を深くして両端部を浅くする形状を採用することもできる。これらの形状によると、中途の深い部分で多量のオイルを溜めることができるとともに、軸受け部2の内周面のより広い範囲により速く、溜めたオイルを供給することができる。
The axial cross-sectional shape of the
オイル供給路7の数や形成位置は、実施形態に示したものに限定されず、適宜決定することができ、ロッカーアーム1の内部を略水平に貫通し、軸受け部2の内周面に開口する位置を溝5とは別の位置にして形成すると、過不足なくオイルを供給しやすくなる。
The number and formation positions of the
また、オイル供給路7を設けずに、例えば、外部からロッカーシャフト6の中空部に供給されたオイルをロッカーシャフト6の周壁に設けられた連通孔を通じて中空部から外周面へと流出させて、溝5に溜めるようにしてもよい。
Further, without providing the
実施形態では、軸受け部2がロッカーアーム1と一体化した円筒状の貫通孔となっているが、別途、内周面にロッカーブッシュを備えた構造の軸受け部2にしてもよい。ロッカーブッシュを設けた場合には、ロッカーブッシュの内周面の内燃機関停止時に底部となる位置に、ロッカーシャフト6の軸方向に延設された溝5を設けることで、良好な潤滑状態を確保することができる。
In the embodiment, the
1 ロッカーアーム 2 軸受け部
3 バルブ当接部 4 カム当接部
5 溝
6 ロッカーシャフト
7 オイル供給路 7a、7b 開口端
8 バルブ 9 カム 10 動弁室
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005143794A JP2006322331A (en) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | Lubrication structure of rocker arm |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005143794A JP2006322331A (en) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | Lubrication structure of rocker arm |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006322331A true JP2006322331A (en) | 2006-11-30 |
Family
ID=37542205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005143794A Pending JP2006322331A (en) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | Lubrication structure of rocker arm |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006322331A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067426A3 (en) * | 2010-11-18 | 2012-07-12 | 두산인프라코어 주식회사 | Rocker arm shaft with improved abrasion resistance and rocker arm shaft/bush assembly comprising same |
CN105697098A (en) * | 2016-03-31 | 2016-06-22 | 浙江龙虎锻造有限公司 | Oil injection mechanism of exhaust rocker arm for automobile |
CN107313822A (en) * | 2017-06-29 | 2017-11-03 | 绵阳富临精工机械股份有限公司 | A kind of rocking arm with oil storage tank |
JP2022120841A (en) * | 2021-02-05 | 2022-08-18 | 本田技研工業株式会社 | Engine, outboard engine and vessel |
-
2005
- 2005-05-17 JP JP2005143794A patent/JP2006322331A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012067426A3 (en) * | 2010-11-18 | 2012-07-12 | 두산인프라코어 주식회사 | Rocker arm shaft with improved abrasion resistance and rocker arm shaft/bush assembly comprising same |
CN105697098A (en) * | 2016-03-31 | 2016-06-22 | 浙江龙虎锻造有限公司 | Oil injection mechanism of exhaust rocker arm for automobile |
CN107313822A (en) * | 2017-06-29 | 2017-11-03 | 绵阳富临精工机械股份有限公司 | A kind of rocking arm with oil storage tank |
JP2022120841A (en) * | 2021-02-05 | 2022-08-18 | 本田技研工業株式会社 | Engine, outboard engine and vessel |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8690437B2 (en) | Connecting rod bearing of internal combustion engine | |
JP2006322331A (en) | Lubrication structure of rocker arm | |
JP4193876B2 (en) | Valve system oil passage structure | |
US20130156358A1 (en) | Main bearing for crankshaft of internal combustion engine | |
EP2767685A1 (en) | Lash adjuster | |
US8936398B2 (en) | Bearing device | |
US20140369632A1 (en) | Bearing device | |
JP4687551B2 (en) | Lubrication structure | |
US8696209B2 (en) | Connecting rod bearing of internal combustion engine | |
JP2005273715A (en) | Bearing device for engine | |
JP2008101594A (en) | Lubricating oil supply structure for piston and piston ring | |
JP6565811B2 (en) | Connecting rod | |
JP2007278203A (en) | Valve | |
JP2008286009A (en) | Engine lubricating device | |
JP2005194911A (en) | Lubricating oil feeding structure of valve gear | |
CN1312383C (en) | Air valve driving device for internal combustion engine | |
JP2007009960A (en) | Rotating portion lubricating structure | |
CN101598045B (en) | Engine block | |
US20180135695A1 (en) | Bearing device for crankshaft of internal combustion engine | |
JP4962472B2 (en) | Lubricator for valve mechanism | |
JP2001050252A (en) | Slide bearing | |
JP2007192111A (en) | Hydraulic lash adjuster | |
JP4963583B2 (en) | engine | |
JP7007144B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP3780156B2 (en) | Rocker arm |