JP2006321456A - 洗車具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来の洗車具は、洗浄面が約15〜20cmであり、自動車の外面の広い部分を洗浄するには手間がかかった。また、例えば、本体に樹脂を用いた場合は、洗車具の重量が嵩み、肉体的な負担が大きかった。さらに、樹脂製品では断熱効果が少ないため、特に冬季の洗車作業が辛いものとなっていた。
【手段】
発泡スチロール等の軽量かつ断熱素材からなる、三角、曲面、平面形状等の先端部と、山形、曲面、平面形状等の後端部で形成される本体と、該本体の上面に設けた前記軽量かつ断熱素材からなる握りと、前記本体の下面に設けたウレタンフォームからなる接触体で構成し、軽快に洗車作業が行える洗車具を提供する。
【選択図】 図6
従来の洗車具は、洗浄面が約15〜20cmであり、自動車の外面の広い部分を洗浄するには手間がかかった。また、例えば、本体に樹脂を用いた場合は、洗車具の重量が嵩み、肉体的な負担が大きかった。さらに、樹脂製品では断熱効果が少ないため、特に冬季の洗車作業が辛いものとなっていた。
【手段】
発泡スチロール等の軽量かつ断熱素材からなる、三角、曲面、平面形状等の先端部と、山形、曲面、平面形状等の後端部で形成される本体と、該本体の上面に設けた前記軽量かつ断熱素材からなる握りと、前記本体の下面に設けたウレタンフォームからなる接触体で構成し、軽快に洗車作業が行える洗車具を提供する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、自動車の外面を洗浄する際に用いられ、保温性に優れ、軽量かつ柔軟性に富み、車体の細部をも容易に洗浄することができる洗車具である。
従来から、自動車の外面を洗浄するために、自動車専用の洗車具が用いられてきており、カーショップやホームセンター等で多種多様の洗車具が販売されてきている。例えば、従来の洗車具として、洗車用スポンジがある(文献1)。また、大型洗車用ブラシがある(文献2)。さらに車用に限定していない清掃用具として、払拭清掃用具及び清掃シートそしてその組合せ体がある(文献3)。
文献1は、特開2001−128915の洗車用スポンジである。内容は、柔軟性を備えた合成樹脂発泡体からなる直方体のスポンジ体の上面及び下面に、一定の間隔、深さを維持した複数の切り込みが設けられ、この切り込みがスポンジの上面及び下面に、複数の均一な菱形形状と、2種類の複数の二等辺三角形形状を形成する構成である。
文献2は、実用新案登録第3091079号の大型洗車用ブラシである。内容は、洗車ブラシのブラシ部分の形状が大型であり、内側にわん曲を成し、柄の握り部分として2箇所形成することを特徴とした構成である。
文献3は、実用新案登録番号第3039642号の払拭清掃用具及び清掃シートそしてその組合せ体である。内容は、多孔性樹脂で形成されるプレート部と該プレート部の上面に連結された握持部とを有し、プレート部の底面を清掃シートで覆うように取りつける構成である。
しかし、文献1の洗車用スポンジは、前記スポンジの上面を掌及び指の腹で押さえて洗車作業を行うため、洗車する際に水や洗浄液がスポンジを通して掌及び指に触れてしまい、特に冬季に洗車作業を行う場合は辛い作業となる。
また、文献2の大型洗車用ブラシは、従来の洗車ブラシよりも大型であるため、自動車の外面の細部を洗浄する場合は、該大型洗車用ブラシの重さや操作性等の点を考慮すると問題があり、肉体的な負担が大きかった。また、ブラシのわん曲が十分でないため、例えば、自動車のバンパー部の上面と前面を一度に洗浄することが困難となる場合も考えられる。
さらに、文献3の払拭清掃用具及び清掃シートそしてその組合せ体は、プレート部、前部、スリット、握持部、連結部等からなる複雑な構成となっており、当然に複雑な生産工程を経て製作されるものであるため、製造に手間を要し、その結果コスト高となる問題等が考えられる。
そこで本発明は、上記問題点を解決するため、以下のような手段とした。
第1の発明は、発泡スチロール等の軽量かつ断熱素材からなる、三角、曲面、平面形状等の先端部と、山形、曲面、平面形状等の後端部で形成される本体と、該本体の上面に設けた該軽量かつ断熱素材からなる握りと、該本体の下面に設けたウレタンフォームからなる洗浄用、ワックス用等の軟質性接触体で構成した洗車具である。
第2の発明は、請求項1に記載の本体及び/又は握りの素材が、発泡スチロールとウレタンフォームを接合した軽量かつ断熱素材からなる洗車具である。
第3の発明は、請求項1に記載の本体の後端部が半截切欠部とする洗車具である。
第4の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が相似形である洗車具である。
第5の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が異形である洗車具である。
第6の発明は、請求項1に記載の本体の先端部及び/又は後端部にブラシを設けた洗車具。
第1の発明によれば、本体が軽量素材であるため、洗車という肉体的負担をともなう作業の負担を軽減することができる。従って、特に高齢者、女性、子ども等が本発明を使用して洗車作業を行った場合でも、肉体的な負担が少なくなるため、軽快に洗車作業を行うことができる。また、本体が断熱素材であるため、保温効果に優れている。さらに握りを軟らかな素材とすることで、握りを握った際にグリップ力が増し、十分な力を入れて洗車作業を行うことができる。また、本体が発泡スチロールであって安価で販売できる場合は、本発明は使い捨てタイプとして活用することもできる。なお本発明は大きなものではないため、本発明を廃棄する際、地球環境に悪影響を与えることは少ない。本体の先端部が山角形状等で、後端部が山形形状等であるため、先端部や後端部で自動車の外面の細部、例えば、フロントグリル部や、自動車のドア部と樹脂素材を使用した部分(サイドモール等)の間等を洗浄するのに便利である。また、従来の洗車具は、一般的には、ブラシ等の汚れを拭き取る部分が約15cmから20cm程度であったが、本発明の接触体は25〜40cm程度であり、従来の洗車具に比べて汚れを拭き取る部分が大きいため、洗車作業が今までより短時間に行うことができる。
第2の発明によれば、本体及び/又は握りの素材が、発泡スチロールとウレタンフォームを接合した軽量かつ断熱素材からなる。従って、発泡スチロールにウレタンフォームを接合したり、ウレタンフォームに発泡スチロールを接合したり、また、発泡スチロールとウレタンフォームを重層することもでき、経済状況等において素材の入手が困難な場合には、本体及び/又は握りにおける発泡スチロールやウレタンフォームの割合を調節することもできる。
第3の発明によれば、請求項1に記載の本体の後端部が半截切欠部であって、半截切欠部の側面にもウレタンフォームが設けられているため、半截切欠部で自動車のバンパー部を洗浄することができる。具体的には、本体の後端部である半截切欠部を自動車のバンパー部に使用すると、バンパー部の前面と上面を一度に洗浄することができるため便利である。
第4の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が相似形であるため、本発明を製造する場合は、本体と接触体を一体成形して、その後に一度で本発明の形状に裁断することができる。
第5の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が異形であるため、本体に比べて接触体が大きい場合は接触体の端部がしなやかに変形し、自動車の外面の角がある部分等を洗浄する場合は、接触体の内側端部が本体の側面に当接し、接触体の外側端部が自動車の外面の角がある部分等に当接することになる。従って、自動車の外面の角がある部分等を容易に洗浄することができる。
第6の発明によれば、請求項1に記載の本体の先端部及び/又は後端部にブラシを設けているため、ブラシで汚れがひどい部分を洗浄することができる。また、本発明によっても、本体部のブラシを自動車のバンパー部に使用すると、バンパー部の正面と上面を一度に洗浄することができるため便利である。
次に、本発明を図面に従って説明する。
図1は、本発明を用いて自動車の屋根部を洗浄している図である。図2は、本発明を用いて自動車のバンパー部を洗浄している図である。図3は、本発明の裏面の接触体を用いて自動車の角がある部分を洗浄している図である。図4は、図2の拡大図である。図5は、図3の拡大図である。図6は、本発明の第1の実施例を示す斜視図である。図7は、本発明第1の実施例を示す平面図である。図8は、本発明の第1の実施例を示す裏面図である。図9は、本発明の第2の実施例を示す平面図である。図10は、本発明の第2の実施例を示す側面図である。図11は、本発明の第2の実施例を示す背面図である。図12は、本発明の第3の実施例を示す平面図である。図13は、本発明の第4の実施例を示す裏面図である。図14は、本発明の第5の実施例を示す平面図である。図15は、本発明の握りに鉄等の芯材を埋設した洗車具の断面図である。
本発明は、洗車具50の接触体3が大きいため、従来の洗車具を用いて洗車作業を行った場合に比べて、短時間で洗車作業を行うことができる。従って、図1のように、本発明を使用して洗車作業を行うと、自動車60の屋根部62といった高い場所でも洗車し易く、短時間で行うことができるので、特に背の低い人が本発明を使用しても、自動車60の屋根部62といった高い部分を洗浄するという苦痛な作業を短時間で終わらせることができ、有用である。
図2のように、本発明の第2の実施例である本体1の後端部5の半截切欠部13にブラシ7が設けてある場合は、バンパー部63の前面63Aと上面63Bを同時に洗浄することができ、洗車作業にかける時間を短縮することができる。
図3のように、接触体3が本体1よりも大きい場合は、自動車のバンパー部63を洗浄する際、接触体3の端部がしなやかに変形するため、接触体3の外側端部3Cが自動車の外面61に当接し、接触体3の内側端部3Bが本体側面1Cに当接する。従って、自動車の角がある部分64を洗浄するのに適している。
図4は、図2の拡大図である。本体1の後端部5の半截切欠部13に設けたブラシ7は、接触体3であるウレタンフォームよりも硬い材質のものを用いている。従って、夏季の夜間に山間部の高速道路を走行した際にバンパー部63に付着する虫等の死骸を容易に洗い落すことができる。
図5は、図3の拡大図である。
図6は本発明の第1の実施例を示した斜視図であるが、本体1の先端部4が三角形状11、後端部5が山形形状12からなり、本体部の素材は、発泡スチロール等の軽量かつ断熱素材からなっている。また、本体1の上面1Aに前記軽量かつ断熱素材からなる握り2を設けており、一般的には本体1と本体1の上面1Aに設けられた握り2は、一体成形される。握持しやすいように本体1と握り2との間は、空洞6となっている。さらに、本体1の下面1Bに接触体3を設けている。
本発明に係る洗車具を製作する場合、本発明の形状に裁断した後に本体1と接触体3を結合したり、本体1と接触体3を一体成形し、その後、一度に本発明の形状に裁断する方法がある。また、本体1に反射板を設けることも可能であり、事故等の緊急時には反射板が設けてある本体1を振って救助を要請することもできる。本体1と握り2との間に紐等を通し、該紐等を壁の釘等に掛けると、本発明の保管が容易となり、紛失を防止することができる。
また、本体1の形状は任意であり、本図に表したものの他、本体1の先端部4が三角形状11や、後端部5が山形形状12や丸みを帯びたものや、本体1の全体が丸みを帯びたもの、さらには、本体1を平面視すると、略ハート形状を構成し、該略ハート形状の略中央から分裂させて2個の本体1を構成し、2個の本体1を組合せると1個の略ハート形状をなすものも一例として考えられる。本発明の本体の素材は、発泡スチロールの他、ポリウレタンや発泡ユリア樹脂等を用いることもできる。
図7は、図6の平面図である。本発明の全長Xは、長ければ長いほど本発明の面積が広くなり、接触体3も広がるため、洗車作業にかける時間が短縮される。しかし、操作性等を考慮すると、全長Xは、略25cm〜40cm程度が望ましい。本発明の幅Yは、広ければ広いほど本発明の面積が広くなり、接触体3も広がるため、洗車作業にかける時間が短縮される。しかし、操作性等を考慮すると、幅Yは、略8〜15cm程度が望ましい。
また、本体1及び/又は、握り2に企業名等を入れることもでき、広告媒体としても利用できる。そして、企業名を入れた場合は、企業のノベルティーグッズとすることも可能である。本体1及び/又は握り2の色彩は、購買層を意識した様々な色彩を用いることができる。また、本体1及び/又は握り2に模様等を用いることも任意である。この点は、後述する他の実施例においても同様である。
図8は、図6の裏面図である。本体1の下面1Bに接触体を設けている。本図では自動車60の外面61と接する接触体3の形状を平坦形状としている。しかし、自動車60の外面61と接する接触体3は、凹凸形状としても平坦形状としてもよいことは勿論である。
図9に示すように、本発明の第2の実施例である洗車具50の本体1の後端部5の半截切欠部13にブラシ7を設けている。
図10は、図9を側面から図示したものである。本体1と、本体1の上面1Aに設けられている握り2との間は、握持しやすいように空洞6となっている。本体1から握り2に掛かる部分は、緩やかなテーパー形状10を構成しており、握り2から本体1に掛かる部分もテーパー形状10を構成している。本体1の後端部5の半截切欠部にブラシ7を設けている。
図11は、図9を後端部5側よりみた図である。本体1の略中央に握り2が設けられている。幅方向YAの略2/3程度の部分を半截切欠部13とし、その半截切欠部13にブラシ7を設けている。本体1の、ブラシ7が設けられている部分の下部には接触体3であるウレタンフォームは設けられていないが、ブラシ7が設けられていない本体1には接触体3であるウレタンフォームが設けられている。
図12は、本発明の第3の実施例を示したものであり、本体部1よりも接触体3の方が大きい洗車具50の平面図である。本発明を用いて自動車60の外面61の角がある部分64を洗浄する場合は、接触体3の端部がしなやかに変形するため、接触体3の内側端部3Bが本体部1の側面1Cに当接し、接触体3の外側端部3Cが自動車60の外面61の角がある部分64等に当接することになる。従って、自動車60の外面61の角がある部分64等を洗浄するのに便利である。
図13は、本発明第4の実施例を示したものであり、接触体3よりも本体1の方が大きい洗車具50の裏面図である。本発明では、本体1と接触体3が相似形である場合又は、接触体3が本体1よりも大きい場合に比べて、接触体3と洗浄を行う自動車60の外面61の摩擦係数が小さくなり、軽やかに洗車作業を行うことができる。
図14は、本発明の第5の実施例を示したものであり、本体部1の先端部4が三角形状部11で後端部5が平面形状となっている洗車具50の平面図である。
図15は、握りに鉄等の芯材を埋設した洗車具50の断面図である。
また、本発明においては、本体1の先端部4や後端部5の形状と、本体1の先端部4や後端部5に設けた半截切欠部13の組合せは任意であり、種々のバリエーションが考えられる。
1 本体
1A 上面
1B 下面
1C 側面
2 握り
3 接触体
3A 下面
3B 内側端部
3C 外側端部
4 先端部
5 後端部
6 空洞
7 ブラシ
10 テーパー形状
11 三角形状
12 山形形状
13 半截切欠部
50 洗車具
60 自動車
61 外面
62 屋根部
63 バンパー部
63A 前面
63B 上面
64 角がある部分
X 全長
XA 長手方向
Y 幅
YA 幅方向
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50 洗車具
60 自動車
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63A 前面
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X 全長
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Y 幅
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Claims (6)
- 発泡スチロール等の軽量かつ断熱素材からなる、三角、曲面、平面形状等の先端部と、山形、曲面、平面形状等の後端部で形成される本体と、該本体の上面に設けた前記軽量かつ断熱素材からなる握りと、該本体の下面に設けた洗浄用、ワックス用等のウレタンフォームからなる軟質性接触体で構成した洗車具。
- 請求項1に記載の本体及び/又は握りの素材が、発泡スチロールとウレタンフォームを接合した軽量かつ断熱素材からなる洗車具。
- 請求項1に記載の本体の後端部が半截切欠部とする洗車具。
- 請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が相似形である洗車具。
- 請求項1乃至請求項3に記載の本体と接触体が異形である洗車具。
- 請求項1に記載の本体の先端部及び/又は後端部にブラシを設けた洗車具。
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---|---|---|---|
JP2005148647A JP2006321456A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 洗車具 |
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JP2005148647A Pending JP2006321456A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 洗車具 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009128149A1 (ja) * | 2008-04-16 | 2009-10-22 | ムラキ株式会社 | 自動車内窓用拭き掃除具及び拭き掃除用枠 |
US20180177376A1 (en) * | 2016-12-27 | 2018-06-28 | Nob Iwas | Device and Method for Cleaning Flat and Semi-Flat Surfaces |
US10420449B2 (en) * | 2017-05-23 | 2019-09-24 | Steven Park | Handheld cleaning apparatus |
-
2005
- 2005-05-20 JP JP2005148647A patent/JP2006321456A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009128149A1 (ja) * | 2008-04-16 | 2009-10-22 | ムラキ株式会社 | 自動車内窓用拭き掃除具及び拭き掃除用枠 |
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