JP2006319792A - 移相器 - Google Patents

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Toshio Ozawa
俊雄 小澤
Yasukichi Ota
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Abstract

【課題】全体構成を簡素化するとともに小型化ならびに軽量化を図った位相調整可能な移相器を提供するものであり、また、挿入損失が小さく、大電力を通過させることが可能な位相調整可能な移相器を提供する。
【解決手段】電磁波を伝送する導波管と、上記導波管に対して上記導波管の伝送路の軸方向に沿って順次に配置されるとともに上記導波管の管内に一方の端部側がそれぞれ挿入された複数のスタブとを有し、上記複数のスタブを同一の挿入長さだけ上記管内に挿入することにより、上記導波管を伝送する電磁波の位相を制御するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、移相器に関し、さらに詳細には、導波管構造を用いた簡単な構成により広範囲に位相の調整を行うことができる移相器に関するものであり、特に、導波管回路の位相調整に用いて好適な移相器に関する。
一般に、電磁波の指向性を作るためのアレイアンテナにおいて、各アンテナ素子における電磁波の位相を揃えたり、あるいは、ずらしたりして指向性特性を変えようとする際には、各アンテナ素子における電磁波の位相を制御する必要がある。このような場合に、電磁波の位相を制御するための機器として移相器が用いられている。
また、上記したような場合のみならず、導波管回路における位相の制御はしばしば必要になり、こうした場合にも電磁波の位相を制御するための機器として移相器が用いられている。
従来、上記した移相器としては、例えば、導波管構造を内筒と当該内筒に外挿される外筒とにより構成し、これら内筒と外筒との嵌挿位置を適宜に変更することにより当該導波管構造の伝送路長を伸縮して、当該導波管構造内を伝送する電磁波の位相を制御するようにした構成を備えたものが知られている。

ここで、図1には、こうした導波管構造の伝送路長を伸縮自在な筒構造を備えた従来の移相器の一例の一部断面構成説明図が示されている。
この移相器10は、電磁波を入力する入力端部12aと当該入力端部12aとは反対側の端部12bとを備えるととともに入力端部12aと端部12bとの間にEベンドまたはHべンドにより屈曲部12cを形成されてL字形状に屈曲した第1矩形導波管部12と、第1矩形導波管部12の端部12bに内挿される端部14aと当該端部14aとは反対側の端部14bとを備えるととともに端部14aと端部14bとの間にEベンドまたはHべンドにより第1屈曲部14cおよび第2屈曲部14dを形成されてコ字形状に屈曲した第2矩形導波管部14と、第2矩形導波管部14の端部14bに外挿される端部16aと当該端部16aとは反対側の電磁波を出力する出力端部16bとを備えるととともに端部16aと出力端部16bとの間にEベンドまたはHべンドにより屈曲部16cを形成されてL字形状に屈曲した第3矩形導波管部16とを有して構成されている。
従って、この移相器10においては、第1矩形導波管部12の端部12bと第2矩形導波管部14の端部14aとの嵌挿位置ならびに第2矩形導波管部14の端部14bと第3矩形導波管部16の端部16aとの嵌挿位置を適宜に変更することにより、移相器10を構成する導波管構造の伝送路長を伸縮することができる。これにより、移相器10を構成する導波管構造内を伝送する電磁波の位相を任意に制御することが可能となる。
しかしながら、この移相器10は、EベンドまたはHべンドを組み合わせて導波管構造を構成しているため、全体構成が複雑化するとともに大型化し、かつ、重量も重くなるという問題点があった。

一方、図2には、従来の移相器の他の例の一部断面構成説明図が示されているが、この移相器20は、電磁波を入力する入力端部22aと電磁波を出力する出力端部22bとを備えたサーキュレータ22と、一方の端部24aをサーキュレータ22に接続するとともに他方の端部24bに移動自在な短絡板24cを配置して導波管構造の伝送路長を伸縮自在とされた矩形導波管24とを備えている。
従って、この移相器20においては、矩形導波管24の短絡板24cの位置を適宜に変更することにより、移相器20を構成する矩形導波管24の伝送路長を伸縮することができる。これにより、サーキュレータ22の入力端部22aに入力された電磁波の位相を任意に制御して、サーキュレータ22の出力端部22bから出力することが可能となる。
しかしながら、この移相器20は、サーキュレータ22の挿入損失のために、移相器全体の伝送損失が大きくなってしまうという問題点があった。

さらに、従来の移相器としては、導波管伝送路を同軸線路に変換し、電子回路により構成された移相手段により位相の制御を行って、その後に再度導波管伝送路に戻すようにしたものも知られている。
しかしながら、こうした移相器は、伝送損失が大きく、大電力を扱うことができないという問題点があった。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、「背景技術」の項で説明した従来の技術の問題点を解消して、全体構成を簡素化するとともに小型化ならびに軽量化を図った位相調整可能な移相器を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、「背景技術」の項で説明した従来の技術の問題点を解消して、挿入損失が小さく、また、大電力を通過させることが可能な位相調整可能な移相器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、導波管の伝送路の軸方向に沿って適当な間隔で複数のスタブを配置して、これら複数のスタブを全て同時に移動することにより、反射特性のよい移相器を構成するようにしたものである。
即ち、本発明による移相器は、導波管の管路中に挿入するスタブを当該導波管の伝送路の軸方向に沿って適当な間隔で複数箇所配置して、導波管の管路中へのスタブの挿入長を制御するようにしたものであり、これにより、スタブによる反射損失を抑制し、かつ、位相を変化することができるようになる。
この本発明による移相器は、「背景技術」の項で説明した従来の導波管の伝送路長を可変するようにした移相器に比べて、伝送損失を少なくすることが可能である。
また、本発明による移相器は、「背景技術」の項で説明した従来の導波管伝送路を同軸線路に変換した移相器に比べて、大電力を使用することができるとともに挿入損失も少なくすることができる。
なお、スタブは導波管そのものより小さく、かつ、軽量であり、導波管の管路中へスタブの抜き差しによりスタブの挿入長を可変するには、例えば、スクリューネジを回して抜き差しすることと同様に簡便に行うことができる。

即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、電磁波を伝送する導波管と、上記導波管に対して上記導波管の伝送路の軸方向に沿って順次に配置されるとともに上記導波管の管内に一方の端部側がそれぞれ挿入された複数のスタブとを有し、上記複数のスタブを同一の挿入長さだけ上記管内に挿入することにより、上記導波管を伝送する電磁波の位相を制御するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記複数のスタブは、上記伝送路の軸方向に沿う断面積(当該断面積は、換言すれば、導波管を伝送する電磁界の電界方向に直交する断面積、さらに換言すれば、スタブの挿入方向に直交する断面積である。)が同一の4個のスタブよりなり、上記4個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、上記導波管の管内波長の1/4、1/2、1/4に順次に設定されたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記複数のスタブは、上記伝送路の軸方向に沿う断面積が同一の4個のスタブよりなり、上記4個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、上記導波管の管内波長の1/4の70%〜99%、1/2の70%〜99%、1/4の70%〜99%に順次に設定されたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記複数のスタブは、3個のスタブよりなり、上記3個のスタブのなかで上記伝送路の軸方向に沿って中央に位置する1個のスタブの上記伝送路の軸方向に沿う断面積が、他の2個のスタブの上記伝送路の軸方向に沿う断面積の約2倍の大きさに設定されたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、電磁波を伝送する導波管と、上記導波管に対して上記導波管の伝送路の軸方向に沿って順次に配置されるとともに上記導波管の管内に一方の端部側がそれぞれ挿入された3個のスタブとを有し、上記3個のスタブのなかで上記伝送路の軸方向に沿って中央に位置する1個のスタブの上記管内への挿入長さが、他の2個のスタブの上記管内への挿入長さの2倍に設定され、上記3個のスタブを上記設定された挿入長さだけ上記管内に挿入することにより、上記導波管を伝送する電磁波の位相を制御するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、本発明のうち請求項4または5のいずれか1項に記載の発明において、上記3個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、上記導波管の管内波長の1/4に設定されたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、本発明のうち請求項4または5のいずれか1項に記載の発明において、上記3個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、上記導波管の管内波長の1/4の70%〜99%に設定されたものである。
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記導波管の一方の端部にサーキュレータを接続するとともに、上記導波管の他方の端部を短絡したものである。
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、本発明のうち請求項8に記載の発明において、上記導波管の他方の端部に上記伝送路の軸方向に沿って移動自在に短絡板を配置したものである。
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記スタブを同時に移動する移動手段を有するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、「背景技術」の項で説明した従来の技術の問題点を解消して、全体構成を簡素化するとともに小型化ならびに軽量化を図った位相調整可能な移相器を提供することができるという優れた効果を奏する。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、「背景技術」の項で説明した従来の技術の問題点を解消して、挿入損失が小さく、また、大電力を通過させることが可能な位相調整可能な移相器を提供することができるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面に基づいて、本発明による移相器の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、それぞれ同一または相当する構成については、それぞれ同一の符号を付して示すことにより、重複する構成ならびに作用の説明は適宜に省略する。

図3(a)(b)には本発明の実施の形態の一例による移相器100の概念構成説明図が示されており、図3(a)は移相器100の一部断面概念構成説明図であり、図3(b)は図3(a)のA矢視図である。
この移相器100は、矩形導波管102と、矩形導波管102のE面102aに伝送路の軸方向に沿って順次に配置されて矩形導波管102の管内102bにそれぞれの一方の端部104a、106a、108a、110a側がそれぞれE面102aに対して垂直方向に挿入される4本のスタブ104、106、108、110とを有している。
ここで、矩形導波管102において、4本のスタブ104、106、108、110は、それぞれ同じ長さLだけ矩形導波管102の管内102bに挿入されている。
また、4本のスタブ104、106、108、110の伝送路の軸方向に沿う断面積(当該断面積は、換言すれば、導波管を伝送する電磁界の電界方向に直交する断面積、さらに換言すれば、スタブの挿入方向に直交する断面積である。)は、全て同一である。

以上の構成において、移相器100においては、スタブ104、106、108、110による電磁波は互いに関連し合って、反射も余り立たない。
従って、移相器100によれば、スタブ104、106、108、110の管内102bへ挿入されている長さLを変化させることにより、伝送損失を小さな値に抑制しながら、矩形導波管102へ入出力される電磁波の位相差を変化することができる。

本願発明者により実施された実験によれば、4本のスタブ104、106、108、110のそれぞれの間の距離の長さたる間隔、即ち、スタブ104とスタブ106との間隔La、スタブ106とスタブ108との間隔Lbおよびスタブ108とスタブ110との間隔Lcを全て管内波長の1/4の90%にしたときには、反射損失が25dB以上の条件内で入出力される電磁波の位相を60度変えることができた。
また、4本のスタブ104、106、108、110の間隔を、間隔Laおよび間隔Lcを管内波長の1/4の70%とし、間隔Lbをその2倍にしたときには、反射損失が35dB以上の条件内で入出力される電磁波の位相を75度変えることができた。
従って、反射特性を厳密に要求し、かつ、位相角も大きく必要な場合には、間隔Laおよび間隔Lcを管内波長の1/4の70%とするとともに間隔Lbがその2倍となるように4本のスタブ104、106、108、110の間隔を設定することが好ましく、一方、反射特性を厳密に要求せず、かつ、位相角も60度程度で良い場合には、移相器100の全長を短くすることが可能である間隔La、間隔Lbおよび間隔Lcが管内波長の1/4の90%となるように4本のスタブ104、106、108、110の間隔を設定することが好ましいものである。
即ち、4本のスタブ104、106、108、110の間隔La、Lb、Lcやスタブ104、106、108、110の管内102bへの挿入の長さLは、実際の必要条件に合わせて適宜に設定すればよい。

図4には本発明の実施の形態の他の例による移相器200の概念構成説明図が示されており、図4は図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図である。
この図4に示す移相器200は、4本のスタブ104、106、108、110を同時に移動させて、スタブ104、106、108、110の管内102bへの挿入の長さLを同時に変更可能な移動手段としてのモータ駆動機構202を備えている点において、移相器100と異なっている。
こうしたモータ駆動機構202としては、例えば、リニアーモータなどを用いることができる。
また、スタブ104、106、108、110にスクリューを形成して、当該スクリューを回転することにより管内102bへスタブ104、106、108、110をねじ込む構成にした場合には、モータ駆動機構202は、同じ直径のプーリを全てのスタブ104、106、108、110のスクリューに取り付け、1つのタイミングベルトを全てのプーリとモータのプーリとに張設するように構成する。これにより、当該モータの回転に応じてスタブ104、106、108、110のスクリューがそれぞれ同じだけ回転し、スタブ104、106、108、110の管内102bへの挿入の長さLを全て等しく同時に変更することができる。
なお、モータの回転に応じてスタブ104、106、108、110のスクリューをそれぞれ同じだけ回転させるには、上記したプーリとタイミングベルトとを用いた構成を用いることに限られものではなく、ギア機構などを使用してもよいことは勿論である。
また、移相器200によれば、モータ駆動機構202を遠隔操作することにより、位相制御を移相器200から離隔した場所で行うことが可能になり、複雑な導波管回路内における作業者の手の届かないような作業困難な場所に配置された移相器の調整を非常に簡単に行うことができるようになる。
さらに、モータ駆動機構202のモータとしてステッピングモータを使用すれば、それをデジタル制御することにより、任意の位相に設定することが可能になる。

ここで、移相器100ならびに移相器200のようにスタブ104、106、108、110を管内102bへ挿入すると、反射損失が非常に小さくなることを以下に詳細に説明する。
矩形導波管102にスタブ104、106、108、110を挿入するということは、伝送線路に容量性素子をシャントに挿入したことに相当し、間隔La、Lcを管内波長λの1/4とするとともに間隔Lbを管内波長λの1/2として矩形導波管102の管内102bへスタブ104、106、108、110を挿入した状態の等価回路は、図5に示すようになる。また、各点のインピーダンスなどをスミスチャートに書けば、図6に示すようになる。
導波管のインピーダンスZ0はチャートの中央点であり、容量アドミタンスjY1が加わると、チャートの左下に廻りZ1にくる。伝送線路をλ/4戻った所でインピーダンスが反転し(Z→1/Z)、チャート上中央点の反対側のZ2にくる。容量アドミタンスjY2が加わると、チャートの右下に廻りZ3にくる。伝送線路をλ/2戻った所でインビーダンスが変らず、Z4=Z3である。これに容量アドミタンスjY3が加わると、チャートの左下に廻りZ5にくる。伝送線路をλ/4戻った所でインピーダンスが反転し、チャート上中央点の反対側Z6にくる。Z6に容量アドミタンスjY4が加わると、チャートの右下に廻りZ7にくる。これらのY1からY4を適宜に設定することにより、Z7は中央点にくるようになり、即ち、インピーダンスマッチングの状態になる。
ここで、Y1からY4を同じにしてインピーダンスマッチング状態にするには、スタブ104、106、108、110の間隔、即ち、間隔La、Lb、Lcを適宜に調整することでも可能である。
従って、複数本のスタブを導波管の管内に挿入することにより、トータルで反射を無くすことができ、挿入損失は発生することはない。

なお、スタブ104、106、108、110のような容量性素子が何個か矩形導波管102に追加されることで位相廻りが発生することは、容易に想像することができる。スタブ104、106、108、110の矩形導波管102の管内102bへの挿入長さLの変化に伴う位相変化ならびに反射損失の変化を、HFSS(High Frequency Structure Simulator)によりシミュレーションした計算結果が図7(a)に示されており、当該計算結果を示すグラフが図7(b)(c)に示されている。
なお、この図7(a)(b)(c)に示すシミュレーションにおいては、矩形導波管102に入出力される電磁波の周波数を5800MHzとした。
また、矩形導波管102の管内波長λを「λ=67.72」とし、矩形導波管102の管内波長λの1/4を「λ/4=16.93」とし、矩形導波管102の矩形断面の長辺aの寸法は40mmで固定とし、矩形導波管102の矩形断面の短辺bの寸法を10mmとした場合と20mmとした場合とについて計算した。
さらに、スタブ104、106、108、110の直径を5mmとし、間隔Laを15mmとし、間隔Lbを30mmとし、間隔Lcを15mmとし、全てのスタブ104、106、108、110の挿入長さLを「L=0.05mm」から「L=7.00mm」まで同時に移動させた。
ここで、図7(a)は上記したシミュレーションした計算結果を示し、図7(b)は計算結果により得られた位相変化を示すグラフであり、図7(c)は計算結果により得られた反射損失の変化を示すグラフであって、この結果からは、反射損失を30dB以上確保し、位相を70度まで回すことが可能であることがわかる。

次に、図8(a)(b)には本発明の実施の形態の他の例による移相器300の概念構成説明図が示されており、図8(a)は図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図であり、図8(b)は図3(b)に対応する図8(a)のB矢視図である。
この図8(a)(b)に示す移相器300は、矩形導波管102のE面102aに伝送路の軸方向に沿って順次に配置されて矩形導波管102の管内102bにそれぞれの一方の端部304a、306a、308a側がそれぞれE面102aに対して垂直方向に挿入される3本のスタブ304、306、308を有している。
ここで、矩形導波管102における伝送路の軸方向に対して中央に位置するスタブ306は、他のスタブ304、308に比べて、矩形導波管102における伝送路の軸方向に沿う断面積(当該断面積は、換言すれば、導波管を伝送する電磁界の電界方向に直交する断面積、さらに換言すれば、スタブの挿入方向に直交する断面積である。)が約2倍、例えば、2倍の大きさに設定されている。
なお、3本のスタブ304、306、308の矩形導波管102の管内102bへの挿入長さLは、全て同一の長さとなるように設定されている。

また、図9(a)(b)には本発明の実施の形態の他の例による移相器400の概念構成説明図が示されており、図9(a)は図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図であり、図9(b)は図3(b)に対応する図9(b)のC矢視図である。
この図9(a)に示す移相器400は、矩形導波管102のE面102aに伝送路の軸方向に沿って順次に配置されて矩形導波管102の管内102bにそれぞれの一方の端部404a、406a、408a側がそれぞれE面102aに対して垂直方向に挿入される3本のスタブ404、406、408を有している。
ここで、矩形導波管102における伝送路の軸方向に対して中央に位置するスタブ406は、矩形導波管102の管内102bへの挿入長さL1が、他のスタブ404、408の管内102bへの挿入長さL2に比べて、約2倍の大きさに設定されている。
なお、3本のスタブ404、406、408の伝送路の軸方向に沿う断面積は、全て同一となるように設定されている。

以上の構成において、移相器300においては、スタブ304、306、308による電磁波は互いに関連し合って、反射も余り立たない。従って、移相器300によれば、伝送損失を小さな値に抑制しながら、スタブ304、306、308の管内102bへ挿入されている長さLを変化させることにより、矩形導波管102の入出力間の位相差を変化することができる。
同様に、移相器400においては、スタブ404、406、408による電磁波は互いに関連し合って、反射も余り立たない。従って、移相器400によれば、伝送損失を小さな値に抑制しながら、スタブ404、406、408の管内102bへ挿入されている長さL1、L2を変化させることにより、矩形導波管102の入出力間の位相差を変化することができる。
なお、移相器300においてスタブ304とスタブ306との間隔La’とスタブ306とスタブ308との間隔Lc’とを管内波長λの1/4またはそれより僅かに短くした場合と、移相器400においてスタブ404とスタブ406との間隔La’’とスタブ406とスタブ408との間隔Lc’’とを管内波長λの1/4またはそれより僅かに短くした場合との動作原理は、移相器100ならびに移相器200の動作原理と同様である。
即ち、移相器300ならびに移相器400は、移相器100ならびに移相器200における間隔Lbを省いた構造、つまり、移相器100ならびに移相器200のおけるスタブ106とスタブ108とが同じ位置に重なった構造に相当する。
移相器300においては、同じ位置に重なったスタブ106およびスタブ108がスタブ306に相当し、また、移相器400においては、同じ位置に重なったスタブ106およびスタブ108がスタブ406に相当するものである。つまり、移相器300においては、スタブ306の伝送路の軸方向に沿う断面積を他のスタブ304、308の約2倍の大きさに設定することにより、スタブ106とスタブ108とが同じ位置に重なった効果を達成するものであり、一方、移相器400においては、スタブ406の管内102bへの挿入長さL1を他のスタブ404、408の挿入長さL2の約2倍の大きさに設定することにより、スタブ106とスタブ108とが同じ位置に重なった効果を達成するものである。
なお、移相器400において、間隔La’’と間隔Lc’’とを管内波長λの1/4の90%としたときに、反射損失が30dB以上の条件内で位相角を70度変えることが可能であることがHFSSのシシミュレーションにより得られた。

また、移相器300において、移相器200において用いたモータ駆動機構202と同様な構成を備えるようにすれば、移相器200と同様に、1つのモータにより全てのスタブ304、306、308を一括して同時に移動し、管内102bへの挿入の長さLを全て等しく同時に変更することができる。
同様に、移相器400において、移相器200において用いたモータ駆動機構202と同様な構成を備えるようにすれば、移相器200と同様に、1つのモータにより全てのスタブ404、406、408を一括して同時に移動し、管内102bへの挿入の長さL1、L2を同時に変更することができる。ここで、スタブ404、406、408にスクリューを形成して、当該スクリューを回転することにより管内102bへスタブ404、406、408をねじ込む構成にした場合には、モータ駆動機構202は、スタブ408、408のスクリューに取り付けるプーリよりもその直径が半分のプーリをスタブ406のスクリューに取り付け、1つのタイミングベルトを全てのプーリとモータのプーリとに張設するように構成する。これにより、当該モータの回転に応じてスタブ406のスクリューのみが他のスタブ404、408の回転数よりも2倍の回転数で回転し、スタブ406の管内102bへの挿入長さL2のみが、他のスタブ404、408の管内102bへの挿入長さL1に比べて2倍の長さとなる。
なお、移相器300ならびに移相器400においても、移相器100ならびに移相器200と同様に、モータの回転に応じてスタブ304、306、308ならびにスタブ404、406、408のスクリューを回転させるには、プーリとタイミングベルトとを用いた構成を用いることに限られものではなく、ギア機構などを使用してもよいことは勿論である。

なお、位相調整範囲を大きくとりたい場合には、電磁波を入力する入力端部と電磁波を出力する出力端部とを備えたサーキュレータに移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400のいずれかの一方の端部を接続し、当該一方の端部をサーキュレータに接続した移相器の他方の端部に短絡板を配置するようにしたような移相器を構成してもよい。このように構成された移相器も、本発明の範囲に含まれる。
図10には、上記したサーキュレータを用いた移相器の実施の形態の他の例が示されており、この移相器500は、電磁波を入力する入力端部22aと電磁波を出力する出力端部22bとを備えたサーキュレータ22と、一方の端部102cをサーキュレータ22に接続するとともに他方の端部102dに短絡板504を配置した移相器100とよりなるものである。
以上の構成において、移相器500によれば、サーキュレータ22の入力端部から入った電磁波はサーキュレータ22から移相器100の方に出て、移相器100を往復し戻ってきてサーキュレータ22の出力端部22bから出力される。この際に、移相器100の移相範囲の2倍の移相範囲が得られる。
なお、上記した短絡板504は、導波管102の伝送路の軸方向に沿って移動自在に構成して、導波管102の伝送路長を変化することができるようにしてもよい。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)〜(7)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態においては、矩形導波管の長さは特に限定されるものではないが、矩形導波管の長さが短くなると反射損失や位相調整範囲が狭くなるので、矩形導波管の長さは具体的な使用条件などに応じて適宜の長さを選択するようにすればよい。
(2)上記した実施の形態においては、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400をそれぞれ単独で用いた場合について説明したが、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400はそれぞれ単独で用いるのに限られるものではなく、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400の何れかあるいは全てを適宜に複数個組み合わせて用いるようにしてもよいことは勿論であり、こうしたものも本発明の範囲に含まれる。即ち、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400をそれぞれ単独で用いた場合では必要な位相調整範囲が得られない場合でも、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400の何れかあるいは全てを適宜に複数個組み合わせて用いることにより、位相調整範囲を広げることができる。例えば、一方は半固定、即ち、機器毎に位相調整は必要ではあるが、ある位相範囲に調整すれば遠隔位相制御の範囲は狭くてよいという場合には、移相器100と移相器200とを組み合わせて使用すればよい。また、移相器100、移相器200、移相器300ならびに移相器400の何れかあるいは全てを適宜に複数個組み合わせて用いることにより、例えば、360度の遅い移相機能と狭い移相範囲の高速移相機能とを併せ持つ移相器を構成することができる。
(3)上記した実施の形態においては、矩形導波管のE面にスタブを配置した場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論であり、矩形導波管のH面にスタブを配置するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、導波管として矩形導波管を用いた場合について説明したが、本発明で用いることのできる導波管は矩形導波管に限られるものではないことは勿論であり、例えば、導波管として円形導波管などを用いてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、導波管にスタブを3個あるいは4個配置した場合について説明したが、導波管に配置するスタブの数は3個あるいは4個に限られるものではないことは勿論であり、具体的な使用条件などに応じて適宜の数を選択するようにすればよい。
(6)上記した実施の形態においては、隣り合うスタブの間隔の距離として、管内波長λの1/4あるいは1/2ならびにそれらの70%あるいは90%を示したが、管内波長λの1/4あるいは1/2よりも短い距離を設定する場合には、それらの70%あるいは90%に限られることなし、70%〜99%の間で任意の値、例えば、75%、80%、90%あるいは99%などを適宜に設定するようにしてよい。
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)〜(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、電磁波の位相を制御する際に用いることができ、例えば、電磁波の指向性を作るためのアレイアンテナなどにおける電磁波の位相制御に利用することができる。
図1は、導波管構造の伝送路長を伸縮自在な筒構造を備えた従来の移相器の一例の一部断面構成説明図である。 図2は、従来の移相器の他の例の一部断面構成説明図である。 図3(a)(b)は本発明の実施の形態の一例による移相器の概念構成説明図であり、図3(a)は移相器の一部断面概念構成説明図であり、図3(b)は図3(a)のA矢視図である。 図4は、本発明の実施の形態の他の例による移相器の概念構成説明図であって、図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図である。 図5は、本発明の実施の形態の他の例による移相器の等価回路である。 図6は、図5に示す等価回路の各点のインピーダンスなどを示すスミスチャートである。 図7(a)はHFSS(High Frequency Structure Simulator)によりシミュレーションした計算結果を示す図表であり、図7(b)は図7(a)に示す計算結果により得られた位相変化を示すグラフであり、図7(c)は図7(a)に示す計算結果により得られた反射損失の変化を示すグラフである。 図8(a)(b)は本発明の実施の形態の他の例による移相器の概念構成説明図であり、図8(a)は図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図であり、図8(b)は図3(b)に対応する図8(a)のB矢視図である。 図9(a)(b)は本発明の実施の形態の他の例による移相器の概念構成説明図であり、図9(a)は図3(a)に対応する一部断面概念構成説明図であり、図9(b)は図3(b)に対応する図9(b)のC矢視図である。 図10は、本発明の実施の形態の他の例による移相器の一部断面構成説明図である。
符号の説明
100 移相器
102 矩形導波管
102a E面
102b 管内
104、106、108、110 スタブ
104a、106a、108a、110a 端部
200 移相器
202 モータ駆動機構
300 移相器
304、306、308 スタブ
304a、306a、308a 端部
400 移相器
404、406、408 スタブ
404a、406a、408a 端部
500 移相器
504 短絡板

Claims (10)

  1. 電磁波を伝送する導波管と、
    前記導波管に対して前記導波管の伝送路の軸方向に沿って順次に配置されるとともに前記導波管の管内に一方の端部側がそれぞれ挿入された複数のスタブと
    を有し、
    前記複数のスタブを同一の挿入長さだけ前記管内に挿入することにより、前記導波管を伝送する電磁波の位相を制御する
    ことを特徴とする移相器。
  2. 請求項1に記載の移相器において、
    前記複数のスタブは、前記伝送路の軸方向に沿う断面積が同一の4個のスタブよりなり、
    前記4個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、前記導波管の管内波長の1/4、1/2、1/4に順次に設定された
    ことを特徴とする移相器。
  3. 請求項1に記載の移相器において、
    前記複数のスタブは、前記伝送路の軸方向に沿う断面積が同一の4個のスタブよりなり、
    前記4個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、前記導波管の管内波長の1/4の70%〜99%、1/2の70%〜99%、1/4の70%〜99%に順次に設定された
    ことを特徴とする移相器。
  4. 請求項1に記載の移相器において、
    前記複数のスタブは、3個のスタブよりなり、
    前記3個のスタブのなかで前記伝送路の軸方向に沿って中央に位置する1個のスタブの前記伝送路の軸方向に沿う断面積が、他の2個のスタブの前記伝送路の軸方向に沿う断面積の約2倍の大きさに設定された
    ことを特徴とする移相器。
  5. 電磁波を伝送する導波管と、
    前記導波管に対して前記導波管の伝送路の軸方向に沿って順次に配置されるとともに前記導波管の管内に一方の端部側がそれぞれ挿入された3個のスタブと
    を有し、
    前記3個のスタブのなかで前記伝送路の軸方向に沿って中央に位置する1個のスタブの前記管内への挿入長さが、他の2個のスタブの前記管内への挿入長さの2倍に設定され、
    前記3個のスタブを前記設定された挿入長さだけ前記管内に挿入することにより、前記導波管を伝送する電磁波の位相を制御する
    ことを特徴とする移相器。
  6. 請求項4または5のいずれか1項に記載の移相器において、
    前記3個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、前記導波管の管内波長の1/4に設定された
    ことを特徴とする移相器。
  7. 請求項4または5のいずれか1項に記載の移相器において、
    前記3個のスタブ間におけるそれぞれの間隔が、前記導波管の管内波長の1/4の70%〜99%に設定された
    ことを特徴とする移相器。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の移相器において、さらに、
    前記導波管の一方の端部にサーキュレータを接続するとともに、前記導波管の他方の端部を短絡した
    ことを特徴とする移相器。
  9. 請求項8に記載の移相器において、
    前記導波管の他方の端部に前記伝送路の軸方向に沿って移動自在に短絡板を配置した
    ことを特徴とする移相器。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1項に記載の移相器において、さらに、
    前記スタブを同時に移動する移動手段を有する
    ことを特徴とする移相器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017513336A (ja) * 2014-03-20 2017-05-25 エアバス ディフェンス アンド スペイス リミテッド マルチポート増幅器におけるアイソレーション

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