JP2006318298A - 情報システムにおける情報機器操作方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストレスレベルが高くなっている操作者にあっては、当該操作者の決裁内容あるいは操作内容を十分に確認せずに決裁処理あるいは操作を行っており、しばしば、決裁処理あるいは操作の妥当性が問題になることがあった。
【解決手段】情報システムにおいて、操作者が直接操作する情報機器に操作者のストレスレベルを計測する機能を設け、当該ストレス計測機能は操作者のストレスレベルを常時測定して情報機器に通知し、当該情報機器は操作者のストレスレベルを判定して当該ストレスレベルに対応する処理を実施するようにしている。
【選択図】図2
【解決手段】情報システムにおいて、操作者が直接操作する情報機器に操作者のストレスレベルを計測する機能を設け、当該ストレス計測機能は操作者のストレスレベルを常時測定して情報機器に通知し、当該情報機器は操作者のストレスレベルを判定して当該ストレスレベルに対応する処理を実施するようにしている。
【選択図】図2
Description
本発明は、情報システム、特に、パソコン等の情報機器を操作する情報システムに関するものである。
従来の情報システムでは、操作者が情報機器を利用して決裁等の重要な業務を行う場合、システムは、「この内容で決裁して宜しいですね」というメッセージを出して警告を発したり、確認ボタンを表示して操作者に確認させる程度であり、このような確認のないものもあった。操作者は、上記メッセージや確認ボタンに対して決裁内容等を十分に確認することなく、決裁等の処理を行っている状況であった。
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以上のように、情報システムにおいて、ストレスレベルが高くなっている操作者にあっては、当該操作者の決裁内容あるいは操作内容を十分に確認せずに決裁処理あるいは操作を行っており、しばしば、決裁処理あるいは操作の妥当性が問題になることがあった。
上記の課題を解決するため、情報システムにおいて、操作者が直接操作する情報機器に操作者のストレスレベルを計測する機能を設け、当該ストレス計測機能は操作者のストレスレベルを常時測定して情報機器に通知し、当該情報機器は操作者のストレスレベルを判定して当該ストレスレベルに対応する処理を実施するようにしている。
ここで、ストレスを計測する方法としては、操作者に光を当て当該操作者の瞳孔がその光に反応して収縮するスピードや収縮の程度を計測する方法、手等の発汗量から計測する方法、脈拍数から計測する方法等がある。
また、決裁とは、情報機器を利用して部下等からの要求に対して了承あるいは拒絶を行うものであり、例えば、物品購入等の契約に関するもの、部下が行う活動内容に関するもの、勤務時間の管理に関するもの、等がある。
更に、業務内容とは、例えば、インターネットでの講演会の申し込み、団体等への入会申し込み、だけではなく、文書作成時の保存等がある。業務内容で、他人の了承が不要であるものに関しては、勿論、当該他人へのストレスレベルの通知は不要である。
そして、情報システムとしては、クライアントサーバ型であっても良いし、スタンドアロン型でも良い。
以上説明したように、本発明によれば、情報システムにおいて、操作者が直接操作する情報機器に操作者のストレスレベルを計測する機能を設け、当該ストレス計測機能は操作者のストレスレベルを常時測定して情報機器に通知し、当該情報機器は操作者のストレスレベルを判定して当該ストレスレベルに対応する処理を実施することにより、当該操作者が妥当な決裁あるいは操作を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態例を図面により詳細に説明する。
本発明を実現するためのシステム構成例を図1に示す。
情報システムは、決裁要求元端末1、決裁者端末2(必要であれば、下位決裁者、上位決裁者)、決裁情報管理サーバ3、及び、これらを接続するネットワーク4から構成される。
本発明の実施例を実現するための決裁者端末2の構成例をそれぞれ図2に示す。
なお、ストレスを計測する方法としては、操作者に光を当て当該操作者の瞳孔がその光に反応して収縮するスピードや収縮の程度を計測する方法を利用する実施例であるが、手等の発汗量から計測する場合には発汗量を計測してストレスレベルを計測する、脈拍数から計測する場合には操作者の脈拍数を計測する方法により、同様に実現できる。
第1の実施例として、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該操作者に警告を発する場合の実施例について示す。
操作者のストレス監視処理に関するフローチャートの例を図3に示す。
操作者は、決裁者端末2を起動して、操作者番号を入力部21から入力する。
決裁者端末2では、入力部21は当該操作者番号を決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は、当該操作者番号を通信管理部23を経由して決裁情報管理サーバに通知する。
決裁情報管理サーバでは、従来の決裁情報管理サーバと同様に、当該操作者番号に対応する未決裁の決裁情報を前記決裁者端末2に送信する。
決裁者端末2では、当該決裁情報を受信すると、通信管理部23は当該決裁情報を決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は当該決裁情報を出力部24に通知する。出力部24は、当該決裁情報を操作者に提示する。
操作者は、出力部24の決裁情報を確認してゆく。
ストレス計測部25は、従来技術と同様に、常時、操作者の瞳孔に光を当て当該操作者の瞳孔がその光に反応して収縮するスピードや収縮の程度からストレスレベルを計測し、当該ストレスレベルをストレス対処部26に送信する。
ストレス対処部26は、常時通知されて来るストレスレベルを記憶し、ストレスレベルが予め規定された値以上になった場合には、OS27から現在時刻を取得して当該時刻を記憶する。通知されるストレスレベルが前記の一定値未満の場合には前記時刻を消去する。通知されるストレスレベルが前記一定値以上の場合には、OS27から現在時刻を取得して、また、前記で記憶した時刻を抽出して、一定値以上となっている時間を計算し、当該時間が予め規定されている一定値以上の場合には、決裁処理部22に通知する。
決裁処理部22は、「ストレス過剰のため、決裁処理を中断して、休憩してください。」というメッセージを出力部24に通知する。出力部24は、当該メッセージを操作者に提示する。
なお、警告の仕方としては、上記のようなメッセージを出力する方法以外に、画面表示を消す方法等がある。
第2の実施例として、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルが通知する場合の実施例について示す。
操作者のストレスレベルが一定値以上の状態が一定時間継続して決裁処理部22に通知するまでの処理は第1の実施例と同様である。
決裁処理部22は、当該操作者が当該決裁情報を了承すると当該決裁情報に前記ストレスレベルを付加し、ストレスレベルが付加された決裁情報を通信管理部23を経由して決裁情報管理サーバに送信する。
決裁情報管理サーバでは、前記決裁情報を記憶する。
上位決裁者が、当該決裁情報を読み出した場合には、前記ストレスレベルが付加された決裁情報が当該上位決裁者に送信される。
上位決裁者は、決裁を否決して下位決裁者にその旨通知するか、決裁情報を慎重に確認して了承あるいは否決を行う。
第3の実施例として、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該決裁を拒否する場合の実施例について示す。
操作者のストレスレベルが一定値以上の状態が一定時間継続して決裁処理部22に通知するまでの処理は第1の実施例と同様である。
決裁処理部22は、操作者がまだ決裁していない場合には出力部24に通知して決裁情報を画面から消去し、操作者が決裁した場合には当該決裁を無効とし出力部24に「ストレス過剰のため、決裁処理を取り消しました。改めて決裁を行ってください」というメッセージを出力部24に通知する。出力部24は、当該メッセージを操作者に提示する。
決裁処理部22は、操作者がまだ決裁していない場合には出力部24に通知して決裁情報を画面から消去し、操作者が決裁した場合には当該決裁を無効とし出力部24に「ストレス過剰のため、決裁処理を取り消しました。改めて決裁を行ってください」というメッセージを出力部24に通知する。出力部24は、当該メッセージを操作者に提示する。
第4の実施例として、第1−3の実施例の、警告を発する、決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルを通知する、当該決裁を拒否する、為のストレスレベルの一定値あるいは一定時間または一定値及び一定時間を、それぞれの場合で異なるものとし、ストレスレベルの値及びその時間に応じて対応する処理を行う場合の実施例について示す。
ここでは、A<B<C、a<b<cとし、ストレスレベル=Aで継続時間=aの場合には警告を発する、ストレスレベル=Bで継続時間=bの場合には決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルが通知する、ストレスレベル=Cで継続時間=cの場合には当該決裁を拒否する場合について説明するが、他の場合も同様である。
ここで、ストレス開始時刻管理情報の例を図4に示す。
ストレスレベルに対応した対処処理に関するフローチャートの例を図5に示す。
操作者のストレスレベルを計測までの処理は第1の実施例と同様である。
ストレス対処部26は、常時通知されて来るストレスレベルを記憶し、ストレスレベルが予め規定された値Xに関し、X<Aか、A≦X<B(以下、ストレスレベル1という)か、B≦X<C(以下、ストレスレベル2という)か、C<X(以下、ストレスレベル3という)か判定する。X<Aであればストレス開始時刻管理情報に時刻が記憶されていれば当該時刻を消去する。
A≦X<Bであれば、前記ストレス開始時刻管理情報を参照して時刻がストレスレベル1に記憶されていれば、OS27から現在時刻を取得するとともに前記で記憶した時刻を抽出して継続時間を計算し、当該継続時間<aであれば無視し、a≦当該継続時間であれば決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は、第1の実施例と同様の処理を行う。ストレスレベル2あるいはストレスレベル3に記憶されていればストレスレベル2あるいはストレスレベル3に記憶されれている時刻をストレスレベル1の時刻として記憶するとともにストレスレベル2あるいはストレスレベル3に記憶されている時刻を消去する。時刻がいずれのストレスレベルにも記憶されていない場合には、OS27から現在時刻を取得して当該時刻をストレスレベル1の時刻として記憶する。
B≦X<Cであれば、前記ストレス開始時刻管理情報を参照して時刻がストレスレベル1に記憶されていれば当該時刻を消去してOS27から現在時刻を取得して当該時刻をストレスレベル2に記憶し、ストレスレベル2に記憶されていればOS27から現在時刻を取得するとともに前記で記憶した時刻を抽出して継続時間を計算し、当該継続時間<bであれば無視し、b≦当該継続時間であれば決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は、第2の実施例と同様の処理を行う。ストレスレベル3に記憶されていればストレスレベル3に記憶されている時刻をストレスレベル2の時刻として記憶するとともにストレスレベル3に記憶されている時刻を消去する。時刻がいずれのストレスレベルにも記憶されていない場合には、OS27から現在時刻を取得して当該時刻をストレスレベル2の時刻として記憶する。
C<Xであれば、前記ストレス開始時刻管理情報を参照して時刻がストレスレベル1あるいはストレスレベル2に記憶されていれば当該時刻を消去してOS27から現在時刻を取得して当該時刻をストレスレベル3に記憶し、ストレスレベル3に記憶されていれば、OS27から現在時刻を取得するとともに前記で記憶した時刻を抽出して継続時間を計算し、当該継続時間<cであれば無視し、c≦当該継続時間であれば決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は、第3の実施例と同様の処理を行う。時刻がいずれのストレスレベルにも記憶されていない場合には、OS27から現在時刻を取得して当該時刻をストレスレベル3の時刻として記憶する。
第5の実施例として、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該操作者が決裁すべき事項を確認する時間を計測し、当該確認時間が一定時間以内の場合に第1−3の実施例の処理を行う場合の実施例について示す。
予め、決裁情報管理サーバの決裁情報毎に決裁するための必要となる確認時間を決裁情報とともに管理しておく。
そして、第1−3の実施例において、決裁処理部22は決裁情報を操作者に提示するとOS27から現在時刻を取得して記憶しておく。
操作者が了承の操作を行うと、入力部21は当該了承を決裁処理部22に通知する。決裁処理部22は、了承を受信すると、ストレス対処部26からストレスが通知されていると第1−3の実施例と同様の処理を行う。
第6の実施例として、第5の実施例において、警告を発する、決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルを通知する、当該決裁を拒否する、為のストレスレベルの一定値あるいは一定時間または一定値及び一定時間を、それぞれの場合で異なるものとし、ストレスレベルの値及びその時間に応じて対応する処理を行う場合の実施例について示す。
第5の実施例において、第4の実施例で示したストレスレベルの判定及び判定決裁に基づく処理を行うことにより実現できる。
第7の実施例として、情報機器を利用した決裁の代わりに、操作者、システム運用者あるいはシステムが指定した業務処理に関して、第1−6の実施例の処理を行う場合の実施例について示す。
ブロック構成図として決裁処理部22の代わりに業務処理部を設けるとともに当該業務処理部はストレス処理に関して前記決裁処理部22と同様の機能を有し、操作者が対象となる業務を実施する際の操作時に、第1−6の実施例と同様の処理を行うことにより実現できる。
なお、決裁処理のように、他人の処理が介在しない場合には、ストレスレベルを他人に通知する機能は不要である。
1…決裁要求元端末
2…決裁者端末
3…決裁情報管理サーバ
4…ネットワーク
21…入力部
22…決裁処理部
23…通信管理部
24…出力部
25…ストレス計測部
26…ストレス対処部
27…OS
2…決裁者端末
3…決裁情報管理サーバ
4…ネットワーク
21…入力部
22…決裁処理部
23…通信管理部
24…出力部
25…ストレス計測部
26…ストレス対処部
27…OS
Claims (7)
- 情報機器操作者のストレスレベルを計測する機能を有する情報システムにおいて、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該操作者に警告を発する機器操作方法。
- 情報機器操作者のストレスレベルを計測する機能を有する情報システムにおいて、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルを通知する機器操作方法。
- 情報機器操作者のストレスレベルを計測する機能を有する情報システムにおいて、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該決裁を拒否する機器操作方法。
- 情報機器操作者のストレスレベルを計測する機能を有する情報システムにおいて、請求項1−3記載の、警告を発する、決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決裁情報と前記ストレスレベルを通知する、当該決済を拒否する、為のストレスレベルの一定値あるいは一定時間または一定値及び一定時間を、それぞれの場合で異なるものとし、ストレスレベルの値及びその時間に応じて対応する処理を行う機器操作方法。
- 情報機器操作者のストレスレベルを計測する機能を有する情報システムにおいて、操作者が情報機器を利用して決裁処理を行う際、システムは当該操作者のストレスレベルを計測し当該ストレスレベルが一定値以上となっている時間が一定時間以上の場合には当該操作者が決裁すべき事項を確認する時間を計測し、当該確認時間が一定時間以内の場合に請求項1−3記載の処理を行う機器操作方法。
- 請求項5記載のシステムにおいて、警告を発する、決裁情報に前記ストレスレベルを付加して上位決裁者に前記決済情報と前記ストレスレベルを通知する、当該決裁を拒否する、為のストレスレベルの一定値あるいは一定時間または一定値及び一定時間を、それぞれの場合で異なるものとし、ストレスレベルの値及びその時間に応じて対応する処理を行う機器操作方法。
- 情報機器を利用した決済の代わりに、操作者、システム運用者あるいはシステムが指定した業務処理に関して、請求項1−6記載の処理を行う機器操作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005141660A JP2006318298A (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | 情報システムにおける情報機器操作方法 |
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JP2008181279A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Hitachi Ltd | 計算機システム及び操作ミスによるリスクの算出方法 |
-
2005
- 2005-05-13 JP JP2005141660A patent/JP2006318298A/ja active Pending
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