JP2006316651A - 圧送装置及び圧送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】空気溜を大量に含む非流動性のスラリーをフィルタープレスへ圧送することを可能にする圧送装置及び圧送システムを提供する。
【解決手段】圧送装置は、内側に圧送室35を有する圧力容器1と、圧送室35に収容された被濾過物を加圧するための弾性膜31とを有している。圧力容器1は、複数の円筒部材を分離可能に継合してなるケーシング21を有している。継合した円筒部材の間には、微小間隙38が形成されている。弾性膜31を膨張させて圧送室35内のスラリーを加圧すると、該スラリーに含まれる空気は、微小間隙38を介して外部へ排出される。その結果、圧送室35内のスラリーから空気を十分に取り除いて、スラリーの全体に対して圧力を確実に伝えることが可能になる。したがって、脱水処理すべきスラリーが空気を大量に含有する場合であっても、十分な圧力でフィルタープレスに打ち込むことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタープレスに被濾過物を圧送するための圧送装置に関する。
近年は、様々な有機性の廃水の処理に伴って発生する汚泥の量が、大きく増加する傾向にある。このような汚泥をそのままの状態で廃棄すると、地下水や河川等が著しく汚染される。そこで、環境汚染を防止する観点から、汚泥を固形状の脱水ケーキと濾過液に分離することが試みられている。
分離することによって得られた脱水ケーキについては、たとえば回収して有効に再利用するか、或いは、焼却した上で埋立て処理される。一方、濾過液については、たとえば無害化した上で河川等に放流される。そして、汚泥等の被濾過物を脱水処理するための装置として、図16に示すようなフィルタープレス(加圧式濾過装置/固液分離装置)が用いられている。
以下、図16及び図17に基づいてフィルタープレスについて説明する。
図16は、一般的なフィルタープレス60の外観を示す図である。
図17は、図16のフィルタープレス60が備える濾板を示す断面図である。
図16に示すフィルタープレス60において、ベース62の上には、一対のスタンド63,64が立設されている。スタンド63,64の間には、複数の濾板71が対向して設けられている。これらの濾板71は、ガイドレール65に沿って近接方向および離隔方向にスライド自在に設けられている。各濾板71は、図17に示すように、ガイド溝72及び排液口73が形成された濾板本体74を有している。濾板本体74には、図示するように、汚泥を濾過するための濾布75が被せてある。
汚泥を濾過する際には、まず、スタンド64の側に設けた油圧シリンダ66を利用して、複数の濾板71を重ね合わせ、さらに該濾板同士を圧締する。次いで、隣接する濾板71間に形成される濾室76に対して、供給口67を介して汚泥を高圧で圧送する。濾室76に充填された汚泥に対しては供給口67を介して高圧が加えられるため、濾室内の汚泥は濾布75によって濾過される。これにより、汚泥は脱水ケーキと濾過液に分離される。
濾布76を通過した濾過液は、濾板本体74のガイド溝72を通って排液口73に導かれる。排液口73から排出された濾過液は、シュート68を介して所定箇所に収容される。一方、濾板71間の濾室76に残留した脱水ケーキは、複数の濾板71を離隔させることによって、濾布75から剥離され自重により落下する。
次に、図18に基づいて、上述したフィルタープレスに汚泥を圧送するための従来の圧送装置について説明する。図18は、従来の圧送装置の圧力容器100を示す断面図である。
従来の圧送装置の圧力容器100は、外筒101と、該外筒の一端にパッキングを介して取り付けられたエンドプレート103と、外筒101とエンドプレート103との間で挟持された弾性膜105と、汚泥を吸入するための吸入口107と、該汚泥をフィルタープレス60へ向けて圧送するための吐出口109とを有している。吸入口107は、吸入弁及び管路を介して、汚泥を収容したタンクに接続されている。また、吐出口109は、吐出弁及び管路を介して、上述したフィルタープレスに接続されている。
圧力容器100内の密閉空間は、弾性膜105によって、駆動流体室111と圧送室113とに仕切られている。圧送室113には、フィルタープレス60へ向けて圧送される汚泥が流入する。また、駆動流体室111には、弾性膜105を膨張させるための駆動流体が流入する。なお、駆動流体は、図示しない油圧シリンダの動作に連動して、駆動流体室111に流入又は駆動室から流出するようになっている。
油圧シリンダを作動させて駆動流体室111に駆動流体を流入させると、弾性膜105は膨張し、その結果、圧送室113内の被濾過物が吐出口109を介してフィルタープレス60へ向けて送出される。一方、駆動流体室111内の駆動流体を流出させると、弾性膜105は収縮し、その結果、吸入口107を介してスラリータンクから被濾過物が吸引される。
ところで、脱水処理が必要とされる被濾過物には、各種の汚泥・残土等の流動性のあるスラリーの他に、空気を多量に含有しほとんど流動性のないスラリーがある。そのような非流動性スラリーの具体例としては、たとえば、食品工業界において生じる澱粉,オカラ処理物,食パンくず等が挙げられる。
しかしながら、そのような非流動性スラリーをフィルタープレスへ圧送するにあたっては、以下に述べる問題があった。
(1) オカラ等の非流動性スラリーは団塊状の形態を有し、その内部に空気溜を大量に含んでおり、しかも、ほとんど流動性がない。そのため、従来の圧送装置で吸引しても、スラリータンクからはスラリー内の空気だけが流れ込み、肝心のスラリーはタンク内に停滞して圧送装置内にほとんど入ってこない。
(2) また、仮に非流動性スラリーが圧送装置内に吸引されたとしても、吸引されたスラリーを圧送する際に、スラリー内の空気溜が、弾性膜による圧送作用を吸収してしまう。そのため、非流動性スラリーを圧送装置内に吸引できたとしても、該スラリーが圧送装置とフィルタープレスの間に停滞してしまうので、送出したスラリーをフィルタープレス側で十分に脱水することができない。
(3) オカラ等の非流動性スラリーに対し予め多量の水分を加え、さらに、混合,攪拌することによって、当該スラリーに対して流動性を与えることも検討された。しかし、流動性を与えればフィルタープレスへの圧送は可能になるが、含水率が著しく高まるために、フィルタープレスによる脱水効率が低下する。
(4) 上記(1)〜(3)の問題点を解決すべく、圧力容器に排気チャンバーを設けることも実施された。しかしながら、オカラ等の非流動性スラリーに含まれる空気量が極めて膨大であるために、排気チャンバーだけでは、十分に空気を排出することができなかった。よって、圧力容器に排気チャンバーを設けただけでは、フィルタープレスに非流動性スラリーを良好に圧送することができなかった。
(5) また、別の観点から上記(1)〜(3)の問題点を解決すべく、圧送装置とフィルタープレスとの間の脱気装置を設けることも検討された。しかしながら、オカラ等の非流動性スラリーの場合は、大量の空気溜が圧力を吸収するために、スラリーを外付けの脱気装置に十分に送り込むことができなかった。
そこで上述した問題点に鑑み、本発明の目的は、空気溜を大量に含む非流動性のスラリーをフィルタープレスへ圧送することを可能にする圧送装置及び圧送システムを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(19)記載の本発明によって達成される。
(1) フィルタープレスに被濾過物を圧送するための圧送装置であって、
内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
外部から前記圧送室に被濾過物を流入させるための流入口と、
前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
前記圧力容器には、前記圧送室と外部との間を連通する切れ込みが形成されており、
前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体は、圧送室内の圧力の上昇に伴って、前記切れ込みを介して外部へ排出されるようになっていることを特徴とする圧送装置。
(2) 前記圧力容器は、該圧力容器の内側をメンテナンスするための開口部を有しており、
前記開口部は、取り外し可能に固定された閉塞部材で塞がれていることを特徴とする上記(1)記載の圧送装置。
(3) フィルタープレスに被濾過物を圧送するための圧送装置であって、
内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
外部から前記圧送室に被濾過物を流入させるための流入口と、
前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
前記圧力容器には、前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体を外部へ排出するための脱気手段が形成されていることを特徴とする圧送装置。
(4) 前記圧力容器は、複数の円筒部材を分離可能に継合してなるケーシングを含んでおり、
前記脱気手段は、隣接する円筒部材間の微小間隙から成り、
前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする上記(1)記載の圧送装置。
(5) 前記圧力容器の内壁には、継合した前記円筒部材間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする上記(4)記載の圧送装置。
(6) 前記圧力容器の内壁には、継合した円筒部材の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように濾過プレートが配設されていることを特徴とする上記(4)記載の圧送装置。
(7) 前記複数の円筒部材は、それぞれフランジを有しており、該フランジを介して継合されていることを特徴とする上記(4)記載の圧送装置。
(8) 継合された前記複数の円筒部材は、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする上記(4)記載の圧送装置。
(9) 前記圧力容器は、リング状部材と円筒部材とを分離可能に継合してなるケーシングを含んでおり、
前記脱気手段は、隣接するリング状部材と円筒部材との間の微小間隙から成り、
前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする上記(3)記載の圧送装置。
(10) 前記圧力容器の内壁には、継合した前記リング状部材と円筒部材の間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする上記(9)記載の圧送装置。
(11) 前記圧力容器の内壁には、継合した前記リング状部材と円筒部材の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように濾過プレートが配設されていることを特徴とする上記(9)記載の圧送装置。
(12) 継合された前記リング状部材と円筒部材は、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする上記(9)記載の圧送装置。
(13) 前記圧力容器は、ケーシングと、該ケーシングに分離可能に接合されたエンドプレートとを含んでおり、
前記脱気手段は、隣接するケーシングとエンドプレートとの間の微小間隙から成り、
前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする上記(3)記載の圧送装置。
(14) 前記圧力容器の内壁には、継合した前記ケーシングとエンドプレートの間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする上記(13)記載の圧送装置。
(15) 継合された前記ケーシングとエンドプレートは、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする上記(13)記載の圧送装置。
(16) 前記圧力容器は、該圧力容器の内側をメンテナンスするための開口部を有しており、
前記開口部は、取り外し可能に固定された閉塞部材で塞がれていることを特徴とする上記(3)記載の圧送装置。
(17) 脱水すべき被濾過物を送給するための送給装置と、該送給装置から送給された前記被濾過物をフィルタープレスに圧送するための圧送装置とから構成される圧送システムであって、
前記送給装置は、
被濾過物を強制的に前記圧送装置へ送り込むための強制送給手段を有しており、
前記圧送装置は、
内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
前記送給装置から強制送給される被濾過物を流入させるための流入口と、
前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
前記圧力容器には、前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体を外部へ排出するための脱気手段が形成されていることを特徴とする圧送システム。
(18) 前記送給装置はスクリューコンベアから成り、
前記強制送給手段は、前記スクリューコンベアのスクリューからなることを特徴とする上記(17)記載のシステム。
(19) 前記送給装置は油圧シリンダを有しており、
前記強制送給手段は、前記油圧シリンダに連動するピストンから成ることを特徴とする上記(17)記載のシステム。
上記(1),(3)記載の圧送装置によれば、圧送室内の圧力の上昇に伴って、圧送室に流入した被濾過物に含まれる気体は、圧力容器に形成された切れ込み(微小間隙/脱気手段)を介して外部へ排出されるようになっている。その結果、圧送室内の被濾過物から空気を十分に取り除いて、被濾過物の全体に対して加圧体による圧力を確実に伝えることが可能になる。したがって、本発明によれば、脱水処理すべき被濾過物が空気を大量に含有する場合であっても、十分な圧力でフィルタープレスに打ち込むことが可能になる。
また、本発明によれば、圧送装置そのものが十分な脱気能力を備えているので、圧送装置とフィルタープレスとの間に脱気装置を別途設ける必要がない。したがって、食品汚泥用の脱水処理施設等を低コストで構築することが可能となる。
上記(2)記載の圧送装置によれば、たとえば、微小間隙に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、ロッド状の洗浄器具を開口部から差し込んで、目詰まり箇所を高圧洗浄することができる。したがって、目詰まりが生じる度にわざわざ圧力容器を分解する必要がないので、微小間隙の目詰まり時の洗浄作業を簡単に行うことができる。
上記(4)記載の圧送装置によれば、隣接する円筒部材間の継ぎ目には、微小間隙が形成されている。そして、この微小間隙を介して、被濾過物内の空気が外部へ排出されるようになっている。よって、加圧体による加圧時に放射方向に移動する空気(被濾過物内の空気)を、効率的に外部へ排出することが可能になる。
また、複数の円筒部材が分離可能に継合されているので、圧力容器を整備し易くなる。たとえば、圧送室内に圧送不可能な物質が詰まった場合には、圧力容器を分解して圧送室内を整備・点検することができる。また、微小間隙に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、圧力容器を分解して目詰まり部を洗浄することができる。
上記(5)記載の圧送装置によれば、加圧体による加圧時に、被濾過物に含まれる空気を外部へ排出し易くなる。
上記(6)記載の圧送装置によれば、隣接する円筒部材間の微小間隙に、被濾過物が詰まることを防止することができる。
また、濾過プレートに被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、単に濾過プレートを交換するだけで脱気機能を回復させることができる。よって、圧送装置の整備が簡単である。
上記(7)記載の圧送装置によれば、圧力容器の組立て・分解が簡単になる。したがって、圧力容器内を洗浄する際の圧力容器の分解・組立て作業を迅速に行うことができる。
上記(8)記載の圧送装置によれば、圧送室内に作用する圧力によって脱気能力が変化するので、効率的に被濾過物内の空気を排出することができる。
また、異なる弾性係数の弾性部材(たとえばバネ定数の異なるスプリング)に換えることにより、圧力容器の脱気能力を調整することができる。
上記(9)記載の圧送装置によれば、円筒部材とリング状部材との間の継ぎ目には、微小間隙が形成されている。そして、この微小間隙を介して、被濾過物内の空気が外部へ排出されるようになっている。よって、加圧体による加圧時に放射方向に移動する空気(被濾過物内の空気)を、効率的に外部へ排出することが可能になる。
また、円筒部材とリング状部材とが分離可能に継合されているので、圧力容器を整備し易くなる。たとえば、圧送室内に圧送不可能な物質が詰まった場合には、圧力容器を分解して圧送室内を整備・点検することができる。また、微小間隙に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、圧力容器を分解して目詰まり部を洗浄することができる。
上記(10)記載の圧送装置によれば、加圧体による加圧時に、被濾過物に含まれる空気を外部へ排出し易くなる。
上記(11)記載の圧送装置によれば、円筒部材とリング状部材との間の微小間隙に、被濾過物が詰まることを防止することができる。
また、濾過プレートに被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、単に濾過プレートを交換するだけで脱気機能を回復させることができる。よって、圧送装置の整備が簡単である。
上記(12)記載の圧送装置によれば、圧送室内に作用する圧力によって脱気能力が変化するので、効率的に被濾過物内の空気を排出することができる。
上記(13)記載の圧送装置によれば、ケーシングとエンドプレートとの間の接合箇所には、微小間隙が形成されている。そして、この微小間隙を介して、被濾過物内の空気が外部へ排出されるようになっている。よって、加圧体による加圧時に放射方向に移動する空気(被濾過物内の空気)を、効率的に外部へ排出することが可能になる。
また、ケーシングとエンドプレートとが分離可能に接合されているので、圧力容器を整備し易くなる。たとえば、圧送室内に圧送不可能な物質が詰まった場合には、圧力容器を分解して圧送室内を整備・点検することができる。また、微小間隙に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、圧力容器を分解して目詰まり部を洗浄することができる。
上記(14)記載の圧送装置によれば、加圧体による加圧時に、被濾過物に含まれる空気を外部へ排出し易くなる。
上記(15)記載の圧送装置によれば、圧送室内に作用する圧力によって脱気能力が変化するので、効率的に被濾過物内の空気を排出することができる。
上記(16)記載の圧送装置によれば、たとえば、微小間隙に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、ロッド状の洗浄器具を開口部から差し込んで、目詰まり箇所を高圧洗浄することができる。したがって、目詰まりが生じる度にわざわざ圧力容器を分解する必要がないので、微小間隙の目詰まり時の洗浄作業を簡単に行うことができる。
上記(17)記載の圧送システムによれば、送給装置を利用して、被濾過物を圧送措置の圧送室内へ強制的に押し込むようになっている。したがって、被濾過物の性状にかかわらず、圧送装置に被濾過物を確実に送り込むことが可能になる。
また、圧送装置は脱気機能を有しているので、送給装置によって押し込まれた被濾過物が大量の空気を含有する場合であっても、所期の圧力で確実にフィルタープレスへ打ち込むことができる。
上記(18),(19)記載の圧送システムによれば、圧送装置の圧送室へ被濾過物を確実に押し込むことができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〈圧送システムの構成〉
まず最初に、図1及び図2に基づいて、本発明の圧送システムの概略構成を説明する。
図1は、第1実施形態に係る圧送システムの構成を示す図である。
図2は、第2実施形態に係る圧送システムの構成を示す図である。
図1に示す本発明の圧送システム50は、スクリューコンベアから成る送給装置51と、スラリーポンプから成る圧送装置52とから構成されている。送給装置51は、スラリータンク53から送られる被濾過物(スラリー)を、圧送装置52へ送給する役割を担っている。また、圧送装置52は、送給装置51によって送給された被濾過物を、所定の圧力でフィルタープレス60に圧送する役割を担っている。
圧送可能な被濾過物の種類は特に限定されず、その具体例としては、たとえば浚渫泥、工場廃水、各種汚泥等が挙げられる。汚泥の種類は特に限定されず、有機汚泥及び無機汚泥のいずれであってもよい。有機汚泥の具体例としては、たとえば下水汚泥,食品残渣汚泥,し尿汚泥等が挙げられる。また、無機汚泥の具体例としては、たとえば土木工事現場,浄水場,鉱山,金属メッキ工場等で発生する無機物のみを含有する汚泥が挙げられる。
送給装置51は、ケーシング81と、該ケーシング内に設けられたスクリュー(強制送給手段)82と、該スクリューを回転させるためのモータ83とを有している。スラリータンク53から送られた被濾過物は、ホッパー84を介してケーシング81内に投入され、回転するスクリュー82によって強制的に圧送装置52へ向けて送出される。
圧送装置52は、2台の圧力容器1と、管路を介して圧力容器1に接続された往復シリンダ91と、該往復シリンダのピストン92を駆動するための油圧シリンダ93とを有している。往復シリンダ91の内部は駆動流体(たとえば油)で満たされており、ピストン92で2区画に仕切られている。
圧送装置52の各圧力容器1は、管路を介して往復シリンダ91に接続された駆動流体室36と、送給装置51から強制送給される被濾過物を圧力容器内に流入させるための流入口27と、流入した被濾過物を一時的に収容するための圧送室35と、該圧送室に収容された被濾過物を加圧するための弾性膜(加圧体)31と、被濾過物を圧送室35から吐出させるための吐出口28とを有している。
油圧シリンダ93を作動させてピストン92を移動させることにより、駆動流体が駆動流体室36と往復シリンダ91との間で移動し、その結果、2つの圧力容器の弾性膜31が交互に膨張する。したがって、いずれか一方の圧力容器からは被濾過物が圧送されるので、圧送装置52からは被濾過物が連続的に圧送される。
圧送システム50の送給装置は、図2に示すように構成されてもよい。図2において、送給装置55は、ケーシング85と、該ケーシング内に摺動可能に収容されたピストン(強制送給手段)86と、該ピストンを摺動させるための油圧シリンダ87とを有している。スラリータンク53から送られた被濾過物は、ホッパー84を介してケーシング85内に投入され、油圧シリンダ87に連動して往復運動するピストン86によって強制的に圧送装置52へ向けて送出される。
〈圧力容器の第1実施形態〉
次に、図3〜図8に基づいて、第1実施形態に係る圧力容器1の構成を詳細に説明する。
図3は、第1実施形態に係る圧力容器1を示す断面図である。
図4は、図3の圧力容器1を示す側面図である。
図5は、図3の圧力容器1の内部を洗浄している様子を示す断面図である。
図6は、図3に示す圧力容器の第1の変形例を示す断面図である。
図7は、図3に示す圧力容器の第2の変形例を示す断面図である。
図8は、図3に示す圧力容器の第3の変形例を示す断面図である。
第1実施形態に係る圧力容器1は、図3に示すように、ケーシング21と、その両端に設けられたエンドプレート25,26とを有している。ケーシング21とエンドプレート26との間では、非透過性の弾性膜(加圧体)31が挟持されている。弾性膜31は、圧力容器1の内側を、圧送室35と駆動流体室36に仕切っている。圧送室35には、送給装置51によって強制送給された被濾過物が、一時的に収容されるようになっている。駆動流体室36には、往復シリンダ91から送られた駆動流体が流入するようになっている。駆動流体室36内の駆動流体の量は、図1に示す往復シリンダ91のピストン92の移動方向に応じて増減するようになっている。
圧送室35を臨むエンドプレート25には、流入口27と吐出口28が形成されている。吐出口28は、吐出を制御する吐出バルブ56及び管路を介して、フィルタープレス60に接続されている。流入口27は、流入を制御する流入バルブ57及び管路を介して、送給装置51の吐出口に接続されている。送給装置51によって送出された被濾過物は、流入口27を介して圧送室35に強制的に押し込まれるようになっている。
エンドプレート25のほぼ中央には、メンテナンス用の開口部29が形成されている。開口部29は、通常の状態ではカバープレート24で塞いである。カバープレート24は、必要に応じて自由に取り外すことができるように、図4に示すようにエンドプレート25に対し複数のボルトで固定されている。
駆動流体室35を臨むエンドプレート26には、駆動流体を流入・流出させるためのポート23が形成されている。当該ポートは、管路を介して、駆動流体を収容する往復シリンダ91に接続されている。駆動流体室36内の駆動流体は、油圧シリンダ93に連動するピストン92の動きに応じて、ポート23を介して流出又は流入する。その際、弾性膜31が、駆動流体の流入・流出量に応じて、膨張・収縮するようになっている。
圧力容器1のケーシング21は、フランジを有する2つの円筒部材41,42から構成されている。これらの円筒部材はフランジ43,44を重ね合わせた状態で、分離可能に継合されている。ケーシング21に高圧が作用しても分解しないように、隣接する円筒部材のフランジ43,44をボルト33で固定している。ボルト33で固定された円筒部材41,42の間には、図3に示すように、脱気手段を成す微小間隙(切れ込み)38が形成されている。圧力容器1の外部と圧送室35との間は、微小間隙38を介して連通している。
本発明において微小間隙とは、気体を通過させるがスラリー等の被濾過物をほとんど通過させない程度の寸法の間隙をいう。このような微小間隙は、たとえば、O-リングやパッキング等のシール部材を介在させることなく、円筒部材を直接に継合することによって形成可能である。
なお、図3に示す拡大図では、理解の容易さを考慮して微小間隙を視認可能な大きさで記載したが、実際の微小間隙は必ずしも視認できるものではない。
次に、オカラや食パンくず等の非流動性スラリーをフィルタープレスに圧送する際における圧力容器1の作用について説明する。なお、大量の空気溜を含む非流動性スラリーの性状については、従来技術との関係で説明した。
油圧シリンダ93に連動してピストン92が移動することにより、一方の圧力容器へ向けて駆動流体が押し出され、また、他方の圧力容器からは駆動流体が吸引される。その結果、一方の圧力容器では、駆動流体室36内の駆動流体の増加量に応じて弾性膜31が膨張し、同時に、圧送室35内に強制送給されたスラリーが、膨張する弾性膜31によって加圧される。その結果、圧送室35内の圧力が高まり、スラリーに含まれる空気が、微小間隙38を通って圧力容器1の外部へ排出される。なお、微小間隙の寸法は極めて小さいため、微小間隙38を介してスラリーが外部へ漏れ出ることはほとんどない。
弾性膜31が膨張し続けてスラリー内の空気が十分に排出されると、スラリーの内部にあった空気溜はほとんど消失し、圧送室35内のスラリーが高密度化する。その結果、弾性膜31によって加えられる圧力は、ほとんど減衰することなく、圧送室35内のスラリー全体に伝わるようになる。したがって空気溜が消失したスラリーは、吐出口28を介して圧送され、フィルタープレス60に所期の圧力で打ち込まれることとなる。
ところで、圧送操作を長期間に亘って続けていると、図5に示すように微小間隙38に微量のスラリーが詰まって、脱気能力が低下することが考えられる。そのような場合には、たとえば、図5に示すようなロッド状の洗浄器具58を用いて洗浄作業を行う。このロッド状の洗浄器具58の先端側には、高圧の洗浄液を噴射するための複数のノズルが形成されている。また、洗浄器具58の基端側は、洗浄液を収容したタンクにポンプを介して接続されている。
洗浄作業を行うにあたっては、カバープレート24を取り外して、開口部29から洗浄器具58を挿入する。そして、図5に示すようにノズルから洗浄液を高圧で噴射させて、微小間隙38に詰まっているスラリーを除去する。高圧洗浄を行っても目詰まりを除去できない場合には、ボルト33を取り外してケーシング21を分解し、円筒部材41,42の端部に付着しているスラリーを除去する。
上述した圧力容器1を有する圧送装置によれば、圧送室35内の圧力の上昇に伴って、圧送室に流入したスラリーに含まれる空気は、圧力容器1に形成された微小間隙38を介して外部へ排出されるようになっている。その結果、圧送室35内のスラリーから空気を十分に取り除いて、スラリーの全体に対して弾性膜31による圧力を確実に伝えることが可能になる。したがって、脱水処理すべきスラリーが空気を大量に含有する場合であっても、十分な圧力でフィルタープレス60に打ち込むことが可能になる。
なお、本発明に係る圧送装置の圧力容器の構成は、上述した実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
たとえば、圧力容器1のケーシング21を構成する円筒部材の数は2つに限定されず、図6に示すように、ケーシング21を3つの円筒部材41,42,49で構成するようにしてもよい。図6に示す変形例において、円筒部材41,49の間および円筒部材42,49の間には、それぞれ微小間隙38が形成されている。
また、加圧体は、弾性膜31に代えて、図7に示すようなピストン32から構成されてもよい。図7に示す変形例において、ピストン32は、圧力容器1の内側を圧送室35と駆動流体室36に仕切っており、ロッド34を介して図示しない油圧シリンダに接続されている。
また、加圧体を成す弾性膜の数は特に限定されず、図8に示すように、圧力容器に2枚の弾性膜31a,31bを設けるようにしてもよい。図8に示す変形例では、2枚の弾性膜は、圧力容器1の内側を、圧送室35と駆動流体室36と中間液室37とに仕切っている。駆動流体によって膨張した第1の弾性膜31aは、中間液室37内の中間液(たとえば水)を介して第2の弾性膜31bを膨張させる。そして、膨張した第2の弾性膜31bによって、圧送室35内の被濾過物が加圧されるようになっている。
〈圧力容器の第2実施形態〉
次に、図9に基づいて、第2実施形態に係る圧力容器について説明する。図9は、第2実施形態に係る圧力容器2を示す断面図である。なお、上述した第1実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、図面中で同じ符号を用いる。
第2実施形態に係る圧力容器2の内壁には、継合した円筒部材41,42間の継ぎ目に沿って、略V字状のノッチ47が形成されている。ノッチ41は微小間隙38に連通している。このようなノッチを形成することにより、弾性膜31による加圧時に、被濾過物に含まれる空気を外部へ排出し易くなる。
2つの円筒状部材は、フランジ43,44を重ね合わせた状態で継合してある。また、継合した円筒部材41,42は、コイルスプリング(弾性部材)15を備えたボルト34で分離可能に固定されている。図9に示す継合状態において、コイルスプリング15はボルト34のヘッド39とフランジ44との間に位置している。そのため、継合した状態の円筒部材41,42には、常に、近接方向の付勢力が作用することとなる。
圧送操作において、弾性膜31の膨張によって圧送室35内の圧力が高まると、コイルスプリング15の付勢力に抗して、一方の円筒部材が他方の円筒部材から僅かに離隔する。その結果、微小間隙38が僅かに広がり、スラリー内の空気が一気に排出される。
〈圧力容器の第3実施形態〉
次に、図10に基づいて、第3実施形態に係る圧力容器について説明する。図10は、第3実施形態に係る圧力容器3を示す断面図である。なお、上述した第2実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、図面中で同じ符号を用いる。
第3実施形態に係る圧力容器3の内壁には、略円筒状の濾過プレート16が設けられている。この濾過プレート16は、継合した円筒部材41,42の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように配されている。円筒部材の内壁には、断面L字形のホルダ17が設けられている。このホルダ17によって濾過プレート16が保持されている。
このような濾過プレートを設けることにより、隣接する円筒部材間の微小間隙38に、被濾過物が詰まることを防止することができる。また、濾過プレート16に被濾過物が詰まって脱気能力が低下した場合には、単に濾過プレートを交換するだけで脱気機能を回復させることができる。よって、圧力容器の整備が簡単である。
〈圧力容器の第4実施形態〉
次に、図11に基づいて、第4実施形態に係る圧力容器について説明する。図11は、第4実施形態に係る圧力容器4を示す断面図である。なお、上述した第1実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
第4実施形態に係る圧力容器において、ケーシング21は、円筒部材41,42とリング状部材45とから構成されている。円筒部材41,42とリング状部材45は、リング状部材を介してフランジ43,44を重ね合わせた状態で、分離可能に継合されている。継合状態において、リング状部材45は、円筒部材41,42の間で挟持されている。
ケーシング21に高圧が作用しても分解しないように、リング状部材45を挟んで対向するフランジ43,44をボルト33で固定している。ボルト33で固定されたリング状部材45と各円筒部材との間には、図11に示すように、微小間隙38が形成されている。圧力容器4の外部と圧送室35との間は、微小間隙38を介して連通している。
〈圧力容器の第5実施形態〉
次に、図12に基づいて、第5実施形態に係る圧力容器について説明する。図12は、第5実施形態に係る圧力容器5を示す断面図である。なお、上述した第4実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
第5実施形態に係る圧力容器5の内壁には、リング状部材45と各円筒部材との間の継ぎ目に沿って、略V字状のノッチ47が形成されている。ノッチ47は微小間隙38に連通している。2つの円筒状部材41,42は、リング状部材45を挟持した状態で継合してある。また、継合した円筒部材41,42及びリング状部材45は、コイルスプリング(弾性部材)15を備えたボルト34で分離可能に固定されている。
図12に示す継合状態において、コイルスプリング15はボルト34のヘッド39と円筒部材のフランジ44との間に位置している。そのため、継合した状態の円筒部材41,42及びリング状部材45には、常に、近接方向の付勢力が作用することとなる。圧送操作において、弾性膜31の膨張によって圧送室35内の圧力が高まると、コイルスプリング15の付勢力に抗して、一方の円筒部材が他方の円筒部材から僅かに離隔する。その結果、微小間隙38が僅かに広がり、スラリー内の空気が一気に排出される。
〈圧力容器の第6実施形態〉
次に、図13に基づいて、第6実施形態に係る圧力容器について説明する。図13は、第6実施形態に係る圧力容器6を示す断面図である。なお、上述した第5実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、図面中で同じ符号を用いる。
第6実施形態に係る圧力容器6の内壁には、略円筒状の濾過プレート16が設けられている。この濾過プレート16は、継合したリング状部材45及び円筒部材41,42の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように配されている。円筒部材41,42の内壁には、それぞれ、断面L字形のホルダ17が設けられている。このホルダ17によって濾過プレート16が保持されている。
〈圧力容器の第7実施形態〉
次に、図14に基づいて、第7実施形態に係る圧力容器について説明する。図14は、第7実施形態に係る圧力容器7を示す断面図である。なお、上述した第1実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、図面中で同じ符号を用いる。
第7実施形態に係る圧力容器7において、ケーシング21は、単体の円筒部材から構成されている。ケーシング21の両端にはエンドプレート25,26が設けられている。圧送室35を臨むエンドプレート25は、ケーシング21のフランジ38に重ね合わせてある。
圧力容器7の内圧が高まっても分解しないように、エンドプレート25は、ケーシング21のフランジ38に対してボルト33で固定されている。ボルト38で固定されたケーシング21とエンドプレート25との間には、図14に示すように、脱気手段を成す微小間隙38が形成されている。圧力容器7の外部と圧送室35との間は、微小間隙38を介して連通している。
〈圧力容器の第8実施形態〉
次に、図15に基づいて、第8実施形態に係る圧力容器について説明する。図15は、第8実施形態に係る圧力容器8を示す断面図である。なお、上述した第7実施形態に係る圧力容器と共通する点については説明を省略し、図面中で同じ符号を用いる。
第8実施形態に係る圧力容器8のフランジ48の内側には、接合したケーシング21とエンドプレート25との間の継ぎ目に沿ってノッチ47が形成されている。ノッチ47は微小間隙38に連通している。
第1実施形態に係る圧送システムの構成を示す図である。 第2実施形態に係る圧送システムの構成を示す図である。 第1実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 図3の圧力容器を示す側面図である。 図3の圧力容器の内部を洗浄している様子を示す断面図である。 図3に示す圧力容器の第1の変形例を示す断面図である。 図3に示す圧力容器の第2の変形例を示す断面図である。 図3に示す圧力容器の第3の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第3実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第4実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第5実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第6実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第7実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 第8実施形態に係る圧力容器を示す断面図である。 一般的なフィルタープレスの外観を示す図である。 図16のフィルタープレスが備える濾板を示す断面図である。 従来の圧送装置の圧力容器を示す断面図である。
符号の説明
1 圧力容器(第1実施形態)
2 圧力容器(第2実施形態)
3 圧力容器(第3実施形態)
4 圧力容器(第4実施形態)
5 圧力容器(第5実施形態)
6 圧力容器(第6実施形態)
7 圧力容器(第7実施形態)
8 圧力容器(第8実施形態)
15 コイルスプリング(弾性部材)
16 濾過プレート
17 ホルダ
21 ケーシング
23 ポート
24 カバープレート
25 エンドプレート
26 エンドプレート
27 流入口
28 吐出口
29 開口部
31 弾性膜(加圧体)
31a 第1の弾性膜(加圧体)
31b 第2の弾性膜(加圧体)
32 ピストン(加圧体)
33 ボルト
34 ロッド
35 圧送室
36 駆動流体室
37 中間液室
38 微小間隙
39 ヘッド
41 円筒部材
42 円筒部材
43 フランジ
44 フランジ
45 リング状部材
47 ノッチ
48 フランジ
49 円筒部材
50 圧送システム
51 送給装置(スクリューコンベア)
52 圧送装置
53 スラリータンク
55 送給装置
56 吐出バルブ
57 流入バルブ
58 洗浄器具
60 フィルタープレス
62 ベース
63 スタンド
64 スタンド
65 ガイドレール
66 油圧シリンダ
67 供給口
68 シュート
71 従来の濾板
72 ガイド溝
73 排液口
74 濾板本体
75 濾布
76 濾室
81 ケーシング
82 スクリュー
83 モータ
84 ホッパー
85 ケーシング
86 ピストン
87 油圧シリンダ
91 往復シリンダ
92 ピストン
93 油圧シリンダ
100 圧力容器
101 外筒
103 エンドプレート
105 弾性膜
107 吸入口
109 吐出口
111 駆動流体室
113 圧送室

Claims (19)

  1. フィルタープレスに被濾過物を圧送するための圧送装置であって、
    内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
    前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
    外部から前記圧送室に被濾過物を流入させるための流入口と、
    前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
    前記圧力容器には、前記圧送室と外部との間を連通する切れ込みが形成されており、
    前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体は、圧送室内の圧力の上昇に伴って、前記切れ込みを介して外部へ排出されるようになっていることを特徴とする圧送装置。
  2. 前記圧力容器は、該圧力容器の内側をメンテナンスするための開口部を有しており、
    前記開口部は、取り外し可能に固定された閉塞部材で塞がれていることを特徴とする請求項1記載の圧送装置。
  3. フィルタープレスに被濾過物を圧送するための圧送装置であって、
    内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
    前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
    外部から前記圧送室に被濾過物を流入させるための流入口と、
    前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
    前記圧力容器には、前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体を外部へ排出するための脱気手段が形成されていることを特徴とする圧送装置。
  4. 前記圧力容器は、複数の円筒部材を分離可能に継合してなるケーシングを含んでおり、
    前記脱気手段は、隣接する円筒部材間の微小間隙から成り、
    前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする請求項1記載の圧送装置。
  5. 前記圧力容器の内壁には、継合した前記円筒部材間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする請求項4記載の圧送装置。
  6. 前記圧力容器の内壁には、継合した円筒部材の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように濾過プレートが配設されていることを特徴とする請求項4記載の圧送装置。
  7. 前記複数の円筒部材は、それぞれフランジを有しており、該フランジを介して継合されていることを特徴とする請求項4記載の圧送装置。
  8. 継合された前記複数の円筒部材は、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする請求項4記載の圧送装置。
  9. 前記圧力容器は、リング状部材と円筒部材とを分離可能に継合してなるケーシングを含んでおり、
    前記脱気手段は、隣接するリング状部材と円筒部材との間の微小間隙から成り、
    前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする請求項3記載の圧送装置。
  10. 前記圧力容器の内壁には、継合した前記リング状部材と円筒部材の間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする請求項9記載の圧送装置。
  11. 前記圧力容器の内壁には、継合した前記リング状部材と円筒部材の間の継ぎ目に沿って、該継ぎ目を覆うように濾過プレートが配設されていることを特徴とする請求項9記載の圧送装置。
  12. 継合された前記リング状部材と円筒部材は、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする請求項9記載の圧送装置。
  13. 前記圧力容器は、ケーシングと、該ケーシングに分離可能に接合されたエンドプレートとを含んでおり、
    前記脱気手段は、隣接するケーシングとエンドプレートとの間の微小間隙から成り、
    前記微小間隙は、圧力容器の外部と前記圧送室との間を連通することを特徴とする請求項3記載の圧送装置。
  14. 前記圧力容器の内壁には、継合した前記ケーシングとエンドプレートの間の継ぎ目に沿って、ノッチが形成されていることを特徴とする請求項13記載の圧送装置。
  15. 継合された前記ケーシングとエンドプレートは、前記圧送室内の圧力に応じて前記微小間隙の寸法が変化するように、弾性部材を介して固定されていることを特徴とする請求項13記載の圧送装置。
  16. 前記圧力容器は、該圧力容器の内側をメンテナンスするための開口部を有しており、
    前記開口部は、取り外し可能に固定された閉塞部材で塞がれていることを特徴とする請求項3記載の圧送装置。
  17. 脱水すべき被濾過物を送給するための送給装置と、該送給装置から送給された前記被濾過物をフィルタープレスに圧送するための圧送装置とから構成される圧送システムであって、
    前記送給装置は、
    被濾過物を強制的に前記圧送装置へ送り込むための強制送給手段を有しており、
    前記圧送装置は、
    内側に被濾過物を一時的に収容するための圧送室を有する圧力容器と、
    前記圧送室に収容された被濾過物を加圧するための加圧体と、
    前記送給装置から強制送給される被濾過物を流入させるための流入口と、
    前記加圧体が加圧方向に作動した際に、前記フィルタープレスへ向けて被濾過物を前記圧送室から吐出するための吐出口と、を有しており、
    前記圧力容器には、前記圧送室に収容された被濾過物に含まれる気体を外部へ排出するための脱気手段が形成されていることを特徴とする圧送システム。
  18. 前記送給装置はスクリューコンベアから成り、
    前記強制送給手段は、前記スクリューコンベアのスクリューからなることを特徴とする請求項17記載のシステム。
  19. 前記送給装置は油圧シリンダを有しており、
    前記強制送給手段は、前記油圧シリンダに連動するピストンから成ることを特徴とする請求項17記載のシステム。

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