JP2006315269A - Inkjet recorder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複数の記録ヘッドから被記録材へインクを吐出して記録するインクジェット記録装置に関する。 The present invention relates to an inkjet recording apparatus that records by discharging ink from a plurality of recording heads to a recording material.
画像情報を基づいて記録用紙等の被記録材に記録する記録装置には、種々の記録方式のものがある。その1つとして、記録ヘッドに設けた吐出口からインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置が使用されている。記録装置は、記録ヘッドの走査方式により、シリアルタイプとラインタイプに分けることができる。シリアルタイプでは、被記録材の搬送方向と交差する方向に主走査しながら記録する1ライン分の記録と、被記録材の1ライン分の搬送とを交互に繰り返しながら被記録材全体の記録が行われる。一方、ラインタイプでは、1ライン分を一括して記録するライン記録と1ライン分の搬送とを交互に繰り返しながら被記録材全体の記録が行われる。 There are various recording methods for recording apparatuses that record on a recording material such as recording paper based on image information. As one of them, an ink jet recording apparatus that performs recording by ejecting ink from an ejection port provided in a recording head is used. The recording apparatus can be classified into a serial type and a line type according to the scanning method of the recording head. In the serial type, recording of the entire recording material is performed by alternately repeating recording for one line to be recorded while performing main scanning in a direction intersecting the conveyance direction of the recording material and conveyance for one line of the recording material. Done. On the other hand, in the line type, the entire recording material is recorded while alternately repeating line recording for collectively recording one line and conveyance for one line.
上記インクジェット記録装置は、インクタンクからインク流路を通して記録ヘッドへインクを供給し、画像情報に基づいて記録ヘッドを駆動することにより微細な吐出口からインク滴を吐出するように構成されている。このようなインクジェット記録装置では、吐出口の近傍にインクやほこりが付着したり、吐出口内のインク中に気泡が含まれたりすると、インクの吐出方向が不安定になったり、インクの吐出不良が発生したりして、記録画像の品位が低下してしまうことがある。これを防止する目的で、記録ヘッドの吐出口面を拭掃したり、吐出口内のインクをリフレッシュすることで、吐出性能の維持回復を図るクリーニング機構を装着することが行われている。 The ink jet recording apparatus is configured to supply ink from an ink tank to a recording head through an ink flow path, and to discharge ink droplets from fine discharge ports by driving the recording head based on image information. In such an ink jet recording apparatus, if ink or dust adheres to the vicinity of the ejection opening or bubbles are included in the ink in the ejection opening, the ink ejection direction becomes unstable or ink ejection failure occurs. Or the quality of the recorded image may deteriorate. For the purpose of preventing this, a cleaning mechanism for maintaining and recovering the discharge performance by wiping the discharge port surface of the recording head or refreshing the ink in the discharge port is mounted.
上記吐出口面の拭掃は、主として吐出方向の乱れを防止するものであり、吐出口面に摺接するワイパーを用いて行われる。ワイパーとしては、通常、ウレタンゴム等の弾性材で形成されたブレード状の部材が用いられる。ワイパーの拭掃性能は、材質や形状構造などによるが、その性能を維持するためには、ワイパーの拭掃面を清浄にしておくことが好ましい。そのため、ワイパーに付着したインク等の付着物を掻き落とすワイパークリーナを設けること行われている。シリアルタイプのインクジェット記録装置においては、記録ヘッドを搭載して被記録材に沿って移動するキャリッジの動き利用して吐出口面をワイピングすることが行われている。この場合、上記ワイパークリーナをキャリッジに一体に設けることが行われている。 The wiping of the discharge port surface mainly prevents disturbance in the discharge direction, and is performed using a wiper that is in sliding contact with the discharge port surface. As the wiper, a blade-like member made of an elastic material such as urethane rubber is usually used. The wiping performance of the wiper depends on the material and the shape structure, but in order to maintain the performance, it is preferable to clean the wiper wiping surface. For this reason, a wiper cleaner that scrapes off deposits such as ink adhering to the wiper is provided. In a serial type ink jet recording apparatus, a discharge head surface is wiped by using a movement of a carriage mounted with a recording head and moving along a recording material. In this case, the wiper cleaner is provided integrally with the carriage.
キャリッジに搭載した複数の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置では、1個のワイパーで複数の記録ヘッドをワイピングする場合、一つの記録ヘッド吐出口面から拭き取ったインクが他の記録ヘッドの吐出口面に付着(転写)されて吐出不良やインク混色などの原因となることがある。このため、複数の記録ヘッドを用いる場合には、記録ヘッドごとに個別のワイパーを設けることで、記録ヘッド間のインクの転写を防止する構成が採られている(例えば特許文献1)。
しかしながら、従来の複数の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置では、記録ヘッドを拭掃するワイパーを記録ヘッドごとに設けているため、ワイパーやその駆動機構が複雑で大型になり、コストアップを招くとともに、部品スペースの増大により小型化が妨げられるなどの不都合がある。 However, in the conventional inkjet recording apparatus using a plurality of recording heads, wipers for wiping the recording heads are provided for each recording head, so that the wiper and its driving mechanism are complicated and large, leading to an increase in cost, There is a disadvantage that miniaturization is hindered due to an increase in parts space.
本発明はこのような技術課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録ヘッドの数より少ない数のワイパーで、複数の記録ヘッドを良好に拭掃できるインクジェット記録装置を提供することである。 The present invention has been made in view of such technical problems, and an object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus that can wipe off a plurality of recording heads with a smaller number of wipers than the number of recording heads. That is.
本発明は、上記目的を達成するため、インクを吐出して被記録材に記録する複数の記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの移動により記録ヘッドを拭掃するワイパーと、前記ワイパーをクリーニングするワイパークリーナと、を備えたインクジェット記録装置において、前記ワイパーの数は前記記録ヘッドの数よりも少なく選定され、前記ワイパークリーナは前記ワイパーが前記記録ヘッドを拭掃する直前に該ワイパーをクリーニングすることを特徴とする。 In order to achieve the above-described object, the present invention provides a carriage that reciprocates by mounting a plurality of recording heads that discharge ink to record on a recording material, a wiper that wipes the recording head by the movement of the carriage, And an wiper cleaner for cleaning the wiper, wherein the number of wipers is selected to be less than the number of the recording heads, and the wiper cleaner is immediately before the wiper wipes the recording head. The wiper is cleaned.
本発明によれば、記録ヘッドを拭掃するワイパーの数を記録ヘッドの数よりも少なく選定するとともに、ワイパーが記録ヘッドを拭掃する直前に該ワイパーを拭掃するように構成するので、記録ヘッドの数より少ない数のワイパーで、複数の記録ヘッドを良好に拭掃できるインクジェット記録装置が提供される。 According to the present invention, the number of wipers for wiping the recording head is selected to be smaller than the number of recording heads, and the wiper wipes the recording head immediately before wiping the recording head. Provided is an ink jet recording apparatus that can wipe off a plurality of recording heads with a smaller number of wipers than the number of heads.
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。また、同様の複数の部品又は部位を同一番号に記号を付して示す場合に全部もしくは任意のものを指すときは記号を省いて番号のみで示す。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態を示す斜視図である。図1において、図示のインクジェット記録装置は、給紙部201と、搬送部202と、記録機構部(走査ユニット)203と、回復機構部(クリーニング機構部)204と、を備えている。給紙部は記録用紙等の被記録材を装置本体内へ供給する。搬送部は装置本体内を通して被記録材を搬送する。記録機構部は画像情報に基づいて被記録材に画像を記録する。回復機構部は記録される画像品位を保持するために記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復するものである。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. Note that the same reference numerals denote the same or corresponding parts throughout the drawings. In addition, when a plurality of similar parts or parts are indicated by adding symbols to the same numbers, when referring to all or arbitrary ones, the symbols are omitted and only the numbers are indicated. FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of an ink jet recording apparatus to which the present invention is applied. In FIG. 1, the illustrated inkjet recording apparatus includes a
給紙部201に積載された記録用紙等の被記録材は、給紙モータで駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて搬送部202へ給送される。搬送部202に給送されてくる被記録材は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ221及びピンチローラ222によって記録部を通して搬送される。記録部では、記録機構部203による被記録材の記録が行われる。被記録材の記録は、主走査方向に移動するキャリッジに搭載された記録ヘッド3を画像情報に基づいて駆動し、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させることにより行われる。記録された被記録材は、搬送ローラ221と同期駆動される排紙ローラ223及びこれに押圧される拍車によって装置本体外へ排出される。
Recording materials such as recording sheets stacked on the
記録機構部203は、主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6と、キャリッジに搭載された複数(2個)の記録カートリッジ3A、3Bを備えている。キャリッジ6は装置本体に設置されたガイドレールに沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ6は、キャリッジモータによりキャリッジベルト224を介して往復駆動される。記録機構部203の移動は、キャリッジ6に搭載されたエンコーダセンサと装置本体側に張架されたエンコーダスケール225によって、位置及び速度を検知することにより制御される。キャリッジ6の移動(主走査)に同期した記録カートリッジ3の記録動作と被記録材の搬送(副走査)とを繰り返すことにより被記録材全体の記録が行われる。
The
回復機構部204は記録ヘッド31(図2、図3)の吐出口の目詰まり等を解消することで記録画像の品位を正常に維持回復するためのものである。この回復機構部は、吐出口を覆うためのキャッピング手段、吐出口からインクを吸引するためのポンプ等の吸引手段、吐出口面を拭掃するためのワイピング手段などを備えている。本実施形態の回復機構部204は、図7に示すような、キャリッジ6の回復機構部への進入によって所定範囲にわたって移動可能なスライダ7を備えている。キャッピング手段のキャップ1A、1B及びワイピング手段のワイパー8はスライダ7に搭載されている。このスライダ7の詳細については後述する。
The
本実施形態では、キャリッジ6上に複数(2個)の記録カートリッジ3が搭載されており、各記録カートリッジは記録ヘッド31とインクタンクとを一体化したインクカートリッジで構成されている。つまり、記録ヘッド31はインクカートリッジ3の一部として設けられている。図2は、複数色のインクを用いるカラー用の記録カートリッジ3Aを示し、(a)は上方から見た斜視図であり、(b)は下方から見た斜視図である。図3は、1色のインクを用いる1色用の記録カートリッジ3Bを示し、(a)は上方から見た斜視図であり、(b)は下方から見た斜視図である。
In the present embodiment, a plurality of (two)
図2及び図3において、各記録カートリッジ3A、3Bの上部には一対のリブ32a、32bが設けられ、各記録カートリッジは後述するヘッドセット62をこれらのリブに係止させることによりキャリッジ6に固定される。記録カートリッジ3Aの下部にはカラー用の記録ヘッド31Aが設けられ、記録カートリッジ3Bの下部には1色(例えばブラック)用の記録ヘッド31Bが設けられている。各記録カートリッジ3の下部の両側は段差状に幅が狭くなっている。この段差部53は、キャリッジ6に記録カートリッジ3を装着するときのガイドと、後述するワイパークリーナ9を設けるスペースを構成している。
2 and 3, a pair of
カラー用の記録ヘッド31Aの吐出口面51には3列の吐出口列52が形成されている。これらの吐出口列は例えばシアン、マゼンタ及びイエローの3色のインクを吐出することができる。又、この記録ヘッド31Aは、淡シアン、淡マゼンタ及びブラックのインクを吐出できるものと交換可能にしても良い。複数の記録ヘッド31のそれぞれは、異なる色のインクを吐出する記録ヘッドで構成されている。
Three rows of
記録ヘッド31Bの吐出口面51には1列の吐出口列52のみが形成されている。記録カートリッジ3Bのインクは1種類ではあるが、その容量は記録カートリッジ3Aの各色の容量の約3倍にすることができる。このため、比較的使用頻度の高いブラックインクに割り当てると、記録カートリッジの使用効率を高めることができる。そこで、ブラックインクを充填した記録カートリッジと、シアン、マゼンタ及びイエローインクを充填した記録カートリッジを組み合わせることで、モノクロ印刷とカラー印刷を行うことが広く実施されている。
Only one
図4は、図1中の記録カートリッジを搭載していないキャリッジを正面側から見た斜視図である。図5は、複数の記録カートリッジを搭載したキャリッジを正面側から見た斜視図である。図6は図5のキャリッジを下方から見た斜視図である。キャリッジ6には、各記録カートリッジを固定するヘッドセット62A、62B、各記録ヘッド31にメイン基板からの電力の供給及び信号の送受信を行うヘッドコンタクト61A、61Bが設けられている。
FIG. 4 is a perspective view of the carriage on which the recording cartridge shown in FIG. 1 is not mounted as seen from the front side. FIG. 5 is a perspective view of a carriage loaded with a plurality of recording cartridges as viewed from the front side. FIG. 6 is a perspective view of the carriage of FIG. 5 viewed from below. The
各ヘッドセット62は、記録カートリッジ3の上部のリブ32に掛止して記録カートリッジを固定するものであり、キャリッジ6の上部に取り付けられている。つまり、記録カートリッジをキャリッジ6に挿入すると、不図示のヘッドセットバネが弾性変形しヘッドセット62が押し退けられる。そこへ記録カートリッジを押し込むことで押し退け荷重の臨界点を超えると、記録カートリッジはヘッドセットによりキャリッジに引き込まれる。すると、ヘッドセットバネの力によりヘッドセット62がリブ32に掛止され、記録カートリッジはキャリッジに位置決め固定される。
Each of the headsets 62 is attached to the upper portion of the
図4において、キャリッジ6の面63A、63Bは記録カートリッジ3の上部の搬送方向位置決め面に当接する面である。キャリッジ6の面66A、66Bは記録カートリッジ3の下部に設けられた鉛直方向位置決め面に当接する面である。キャリッジの面65A、65Bは記録カートリッジの反対側の搬送方向位置決め面に当接する面である。キャリッジの面64A、64Bは記録カートリッジの主走査方向位置決め面に当接する面である。以上の各位置決め用の面63〜66は略左右対称の位置に形成されており、複数の記録カートリッジ3はこれらの面63〜66によって図5に示すようにキャリッジ6に装着される。
In FIG. 4, the
図7は、図1中の回復機構部204のスライダ7を示す斜視図である。図8は、本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態の記録機構部203の要部を下方から見た斜視図である。図9は、本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施形態においてキャリッジ6が回復機構部204に進入することでスライダ7がワイパートリガーポジションPAまで移動した状態を示す一部断面正面図である。図10は図9中の線10−10から見た一部断面側面図である。図11は、図9の状態からキャリッジ6(記録機構部203)が記録領域へ向けて反転移動するときにワイパー8による記録ヘッド31の拭掃を開始する直前の状態を示す一部断面正面図である。
FIG. 7 is a perspective view showing the
図7において、記録ヘッド31A、31Bに対応するキャップ1A、1Bがキャップホルダ2A、2Bに保持されている。各キャップホルダは、不図示のキャップばねによりスライダに対して上下移動可能に装着されている。各キャップ1の内部は、キャップホルダに取り付けられた不図示のチューブを介して、不図示の負圧発生手段(吸引ポンプ)に接続されている。キャップ1は、周囲に当接封止面を有する内部空間を形成するゴム状弾性体で形成されている。キャップ1で記録ヘッドの吐出口列52を覆ったキャッピング状態で吸引ポンプを作動させると、各キャップ内に生じる負圧によって各記録ヘッドの吐出口からインクが吸引される。ワイパー8は、ブレード状のウレタンゴム等の弾性体で形成されている。
In FIG. 7, caps 1A and 1B corresponding to
スライダ7は、装置本体のベース部13(図1)との間に張架されたスライダばね(引っ張りばね)15により、記録領域へ向けて(図9中の左方向へ)斜め下方へ付勢されている。スライダ7の両側面の2箇所ずつ、合計4箇所には棒状の突出部(軸部)7bが設けられている。これらの軸部7bは、図9及び図10に示すように、ベース部13に設けられたスライダカム13a、13bの上面に当接している。つまり、スライダ7は、スライダばね15によって各軸部7bを両側のスライダカム13a、13bに当接させた状態で、カム面13a、13bに沿って上下位置を制御されながらキャリッジ移動方向に移動可能に装着されている。
The
スライダ7には、回復機構部204へ進入してきたキャリッジ6の側面が当接する突き当て部7aが設けられている。キャリッジが突き当て部7aに当接することで、スライダ7はキャリッジの移動に追従して移動する。記録ヘッド31の吐出口面51を拭掃するためのワイパー8は、スライダ7の突き当て部7aと反対側の端部に取り付けられている。スライダ7には、キャリッジ移動方向と交差する方向の垂直面内で回動可能なロックレバー16が装着されている。ロックレバー16は、図10に示すように、その中間部で支軸16eに回動可能に支持され、支軸16eを中心に両矢印T方向に回動可能である。このロックレバー16の下端部16aはベース部13のロック面13dと係止可能である。
The
そこで、本実施形態では、インクを吐出して被記録材に記録する複数の記録ヘッドをキャリッジに搭載したインクジェット記録装置において、キャリッジの移動により記録ヘッドを拭掃するワイパーとワイパーを拭掃するワイパークリーナとを設け、ワイパーの数を記録ヘッドの数よりも少なく選定し、記録ヘッドを拭掃する直前にワイパーをワイパークリーナで拭掃するように構成される。以下に具体的に説明する。 Therefore, in this embodiment, in an inkjet recording apparatus in which a plurality of recording heads that discharge ink and record on a recording material are mounted on a carriage, a wiper that wipes the recording head by moving the carriage and a wiper that wipes the wiper A cleaner is provided, the number of wipers is selected to be smaller than the number of recording heads, and the wiper is wiped with a wiper cleaner immediately before wiping the recording head. This will be specifically described below.
図8において、キャリッジ6の下部には、ワイパー8に付着したインクやほこり等の異物をクリーニングするためのワイパークリーナ9A、9Bが設けられている。これらのワイパークリーナは、記録ヘッドの側部の段差部53によって形成されるスペースを利用して配置されている。ここで、ワイパークリーナ9Aは、ワイパー8が記録ヘッド31Aの吐出口面51へ進入する際の直前の位置、すなわち記録ヘッド31Aの記録領域側の近接位置に設けられている。一方のワイパークリーナ9Bは、ワイパー8が記録ヘッド31Bの吐出口面51へ進入する際の直前の位置、すなわち記録ヘッド31Bの記録領域側の近接位置に設けられている。
In FIG. 8, wiper cleaners 9 </ b> A and 9 </ b> B for cleaning foreign matter such as ink and dust adhering to the
各ワイパークリーナ9は稜線部(エッジ部)91と平面部92で構成されている。各稜線部91A、91Bは、ワイパー8の進入方向と略直交する方向に形成され、ワイパーに付着しているインクやほこり等の異物を掻き取り可能に形成されている。スライダ7上のワイパー8は、吐出口面51を拭掃するワイピング動作時に、図10に示すように、各ワイパークリーナ9A、9Bに対して進入距離Sだけオーバーラップする。各ワイパークリーナ9A、9Bのエッジ状の稜線部91A、91B以外の部位は、当接するワイパー8を傷つけないように平面部92A、92Bで構成されている。
Each wiper parker 9 includes a ridge line part (edge part) 91 and a flat part 92. Each of the
図8に示すように、キャリッジ6の下部の、ワイパークリーナ9A、9B以外の領域には、ワイパー8が接触可能なワイパー通過面93A、93B、93C、93Dが設けられている。各ワイパー通過面は凹形状になっている。図示の例では、キャリッジ6の記録ヘッド31Aの両側の部位であってワイパークリーナ9A、9Bの間の位置にワイパー通過面93A、93Bが形成され、記録ヘッド31Bの両側の隣接部位にワイパー通過面93C、93Dが形成されている。各ワイパー通過面の凹部は、その全ての隅部が一定以上の曲率半径を有する湾曲面で形成され、ワイパー8が接触した後にインク等の異物が保持されないように構成されている。各隅部の曲率半径は0.3mm以上が好ましい。
As shown in FIG. 8, wiper passage surfaces 93 </ b> A, 93 </ b> B, 93 </ b> C, 93 </ b> D with which the
次に、キャリッジ6が回復機構部204へ進入し、そして反転移動する際の動作について説明する。図9〜図11において、キャリッジが回復機構部へ進入すると、キャリッジ6の側面がスライダ7の突き当て部7aに当接する。キャリッジがさらに進入方向へ移動すると、キャリッジ6の移動に連動してスライダ7も同様に矢印U方向へ移動する。この際、スライダ7は、スライダカム13a、13bに沿って徐々に上昇し、記録ヘッド31A、31Bに向かう矢印W方向へも移動する。
Next, an operation when the
スライダ7には、ロックレバー16がその中間部で支軸16eを中心にキャリッジ移動方向と交差する方向(図10中の両矢印T方向)に回動可能に軸支されている。ロックレバー16は、支軸16eに対しラジアル方向又はスラスト方向にばね等の弾性部材によって付勢されており、所定値以上の外力トルクが作用しない限り、摩擦力(回動摩擦抵抗)によって一定の回動位置に保持される。記録機構部203が回復機構部204へ進入する前には、ロックレバー16はその下端部16aが記録機構部と接触可能となる傾斜位置にある。
A
記録機構部203が図9に示すワイパートリガーポジションPA(突出部7bとスライダカム13a、13bとの関係位置で示す)まで移動すると、記録機構部の当接部(不図示)がロックレバーの上端部16aを押圧する。これによって、ロックレバーは図10中の反時計回りに回動させられ、その下端部16aがベース部13のロック面13cに係止するロックポジション(垂直位置)まで回動する。このロックポジションでは、ロックレバー16の下端部16aがロック面13cに係止することで、スライダ7はワイパー8が吐出口面を拭掃するのに好適な高さ位置(ワイピング位置)に保持(ロック)される。つまり、スライダ7のW方向の位置は、図9〜図11に示すように記録ヘッド31A、31Bに対するワイパー8の進入量Sが確定した(ワイピング動作の準備が完了した)位置にセットされる。
When the
記録機構部203及びスライダ7は図9の位置からさらに矢印U方向(進入方向)へ移動可能である。スライダ7をさらに上昇させながら奥の所定位置に設定されたキャッピングポジションPB(突出部7bとスライダカム13a、13bとの関係位置で示す)まで移動すると、スライダ7に組み込まれたキャップ1A、1Bはそれぞれ対応する記録ヘッド31A、31Bの吐出口面51に圧接され、それぞれの吐出口52を保護するキャッピング状態になる。
The
なお、記録機構部203がキャッピングポジションPBに移動した状態でも、ロックレバー16はスライダ7に対して図10に示すような垂直姿勢(ロックポジション)に保持されたままである。そのため、記録機構部が移動方向を反転させてワイパートリガーポジションPAに戻ったときには、ロックレバー16の下端部16aがベース部13のロック面13cと係合する。従って、図11を参照して後述するように記録機構部の戻り移動(矢印Uと反対方向の移動)を利用して吐出口面51をワイパー8で拭掃するときも、ワイパーの進入量(オーバーラップ量)Sは変化することなく一定に維持される。
Even when the
キャリッジ6が移動方向を反転してワイパートリガーポジションPAを通って記録領域へ向けて移動すると、垂直姿勢にあるロックレバー16がロック面13cに当接(係合)し、図11に示すように、スライダ7はワイパートリガーポジションにロックされる。このため、記録機構部はスライダ7から離間していく。そして、記録機構部がさらに記録領域へ向けて移動することにより、ワイパー8が記録機構部へ進入を開始し、各記録ヘッド31に対する拭掃動作(ワイピング動作)が開始される。
When the
キャリッジ6の下部には、図8で前述したように各記録ヘッド31A、31Bのワイパー進入方向直前の位置にワイパークリーナ9A、9Bが設けられている。ワイパークリーナ9Aは平面部92Aとキャリッジ移動方向と交差する方向の稜線部(エッジ部)91Aとで構成され、ワイパークリーナ9Bも同様に平面部92Bと稜線部91Bとで構成されている。ワイピング動作においては、ワイパー8は先ずワイパークリーナ9Aに進入し、ワイパーに付着している残存インクやほこり等の異物をエッジ部91Aで拭掃される。
As described above with reference to FIG. 8, the wiper cleaners 9 </ b> A and 9 </ b> B are provided in the lower portion of the
ワイパークリーナ9Aにより清掃されたワイパー8は、キャリッジ6の下部に設けられた凹面からなるワイパー通過面93Aを経て記録ヘッド31Aへ進入し、その吐出口面51を拭掃しながら通過する。こうして、記録ヘッド31Aの吐出口面は、常に、清浄化されたワイパー8により拭掃される。そのため、吐出口面は、インクやほこり等の異物が効果的に除去され、異なるインクが付着する混色を生じることもなく、適正にインクを吐出できる状態に維持される。このとき、ワイパー8の方には、ワイピング動作によってインク等の異物が付着することがある。
The
走査ユニット203がさらに矢印Uと反対の方向へさらに移動すると、ワイパー8はワイパー通過面93Bに接触しつつ通過し、2つの記録ヘッド31A、31Bの間に設けられたワイパークリーナ9Bへ進入する。ここで、ワイパー通過面93Bも、ワイパー通過面93Aと同様に、その凹部の全ての隅部が曲率半径0.3mm以上の湾曲面で形成されているので、ワイパー通過後においても、ワイパー8に付着していたインク等の異物がワイパー通過面93Bの凹部に転写、保持されることはほとんどない。ワイパークリーナ9Bに進入したワイパー8は、記録ヘッド31Aをワイピングした際に付着したインク等の異物をエッジ状の稜線部91Bにより掻き取られる。
When the
ワイパークリーナ9Bにより表面を拭掃(清掃)されたワイパー8は、上記と同様のワイパー通過面93Cを経て記録ヘッド31Bへ進入し、その吐出口面を摺擦しながら通過する。こうして、記録ヘッド31Bの吐出口面も、常に、清浄化されたワイパー8によりワイピング(拭き取り清掃)される。そのため、この吐出口面も、インクやほこり等の異物を効果的に除去され、異なるインクによる混色の問題を生じることもなく、適正にインクを吐出できる状態に維持される。キャリッジ6がさらに記録領域へ向けて移動すると、記録機構部(そのキャリッジ等)に設けられたロック解除用の突起部67(図4、図10)がロックレバー16の上端部16bに当接し、これを押圧する。すると、ロックレバー16は支軸16eを中心に図10中の時計回り方向に回動し、元の解放位置(アッロック位置)に戻される。これによって、スライダ7は、スライダばね15によりスライダカム13a、13bに沿って戻され、ワイパー8が走査ユニット203から完全に退避する位置まで復帰させられる。
The
以上説明した実施形態によれば、ワイパー8の数を記録ヘッド31の数(2個)よりも少ない数(1個)に選定し、ワイパークリーナ9A、9Bはワイパーが記録ヘッドの吐出口面を拭掃する直前にワイパーを拭掃する構成としたので、記録ヘッドの数より少ない数のワイパーで、装置の小型化を妨げることなく、コストアップを招くことなく、インクの混色を生じることもなく、複数の記録ヘッドの吐出口面を良好に拭掃することが可能となる。
According to the embodiment described above, the number of
また、記録機構部203の下部の吐出口面及びワイパークリーナ以外の領域であって、ワイピング動作時にワイパー8が接触又は接触可能な領域に凹部からなるワイパー通過面93を設け、各ワイパー通過面93の凹部の全ての隅部を曲率半径0.3mm以上の湾曲面とするので、ワイピング動作によりワイパーに付着したインク等き異物が記録機構部側(ワイパー通過面)に転写されて保持蓄積されることがなく、記録動作中の記録機構部から被記録材へのインク落ちを防止することができる。
Further, a wiper passage surface 93 made of a concave portion is provided in a region other than the discharge port surface and the wiper cleaner at the lower part of the
なお、以上の本実施形態では、2個の記録ヘッドを1個のワイパーで拭掃する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドが3個以上で、ワイパーの数が記録ヘッドの数より少ない1個もしくは複数個の場合にも同様に適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。また、複数の記録ヘッドは、異なる色のインクを用いる記録ヘッド、あるいは同一色彩で異なる濃度のインクを用いる記録ヘッド、さらには、これらを組み合わせた複数の記録ヘッドであっても良い。 In the above embodiment, the case where two recording heads are wiped with one wiper has been described as an example. However, the present invention has three or more recording heads and the number of wipers is recorded. The present invention can be similarly applied to a case where the number of heads is one or more than the number of heads, and the same effects can be obtained. Further, the plurality of recording heads may be recording heads using different color inks, recording heads using the same color and different concentrations of ink, or a combination of these recording heads.
また、以上の実施形態では、ワイパーをキャップと共にスライダに搭載する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ワイパーと記録ヘッドを相対移動させるものであれば、その他の任意のワイピング機構を用いて実施できるものである。すなわち、本発明は、固定されたワイパーに対して記録ヘッドを移動させる構成の他、固定された記録ヘッドに対してワイパーを移動させる構成、あるいは両者を移動させる構成においても同様に適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。 In the above embodiment, the case where the wiper is mounted on the slider together with the cap has been described as an example. However, the present invention is not limited to any other wiping mechanism as long as the wiper and the recording head are relatively moved. Can be implemented. That is, the present invention can be similarly applied to a configuration in which the recording head is moved with respect to the fixed wiper, a configuration in which the wiper is moved with respect to the fixed recording head, or a configuration in which both are moved. It is possible to achieve the same effect.
1(1A、1B) キャップ
2(2A、2B) キャップホルダ
3(3A、3B) 記録カートリッジ(記録手段)
6 キャリッジ
7 スライダ
7a 突き当て部
7b 突出部(軸部)
8 ワイパー
9(9A、9B) ワイパークリーナ
13 ベース部(装置本体)
13a、13b スライダカム(カム面)
13d ロック面
15 スライダばね
16 ロックレバー
16a 下端部
16b 上端部
16e 支軸
31(31A、31B) 記録ヘッド
51 吐出口面
52 吐出口列
53 段差部
61(61A、61B) ヘッドコンタクト
62(62A、62B) ヘッドセット
67 ロックレバー解除用の突起部
91(91A、91B) 稜線部(エッジ部)
92(92A、92B) 平面部
93(93A、93B、93C、93D) ワイパー通過面
201 給紙部
202 搬送部
203 記録機構部(走査ユニット)
204 回復機構部(クリーニング機構部)
PA ワイパートリガーポジション
PB キャッピングポジション
S ワイパーの進入量(オーバーラップ量)
T ロックレバーの回動方向
1 (1A, 1B) Cap 2 (2A, 2B) Cap holder 3 (3A, 3B) Recording cartridge (recording means)
6
8 Wiper 9 (9A, 9B)
13a, 13b Slider cam (cam surface)
92 (92A, 92B) Plane portion 93 (93A, 93B, 93C, 93D)
204 Recovery mechanism (cleaning mechanism)
PA wiper trigger position PB capping position S wiper entry amount (overlap amount)
T Rotation direction of the lock lever
Claims (6)
前記ワイパーの数は前記記録ヘッドの数よりも少なく選定され、
前記ワイパークリーナは前記ワイパーが前記記録ヘッドを拭掃する直前に該ワイパーをクリーニングすることを特徴とするインクジェット記録装置。 A carriage that reciprocates by mounting a plurality of recording heads that eject ink and records on a recording material; a wiper that wipes the recording head by movement of the carriage; and a wiper cleaner that cleans the wiper. In the inkjet recording apparatus,
The number of wipers is selected to be less than the number of recording heads,
The inkjet recording apparatus, wherein the wiper cleaner cleans the wiper immediately before the wiper wipes the recording head.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005139474A JP2006315269A (en) | 2005-05-12 | 2005-05-12 | Inkjet recorder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005139474A JP2006315269A (en) | 2005-05-12 | 2005-05-12 | Inkjet recorder |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009126123A (en) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Kyocera Mita Corp | Inkjet recording device |
JP2013060003A (en) * | 2011-08-19 | 2013-04-04 | Canon Inc | Inkjet recording apparatus |
JP2021094738A (en) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 | ブラザー工業株式会社 | Head cleaning device and liquid discharge device |
-
2005
- 2005-05-12 JP JP2005139474A patent/JP2006315269A/en active Pending
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