JP2006314012A - 整合器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可変インダクタンスの値に関して周波数に応じて2分岐探索を行う最大の範囲を記憶する手段23と、可変容量の値に関して2分岐探索を行う最大の範囲を記憶する手段23と、R極性及びφ極性を検出する手段21、23と、整合度を検出する手段21、23と、R極性に基づいて記憶範囲を参照して可変インダクタンスの値に関して2分岐探索を行う処理や、φ極性に基づいて記憶範囲を参照して可変容量の値に関して2分岐探索を行う処理を行って、整合度が所定の値になるように可変インダクタンスの値や可変容量の値を調整する手段23を備えた。
【選択図】 図2
Description
このような整合器では、1個或いは複数個の整合回路を有し、整合回路により整合を取るための整合シーケンスが設定される。そして、整合器では、設定された整合シーケンスに従ってインピーダンスを整合点に収束させる調整処理を行う。整合回路は可変容量と可変インダクタンスを組み合わせて構成されており、調整処理では整合回路の可変容量の値Cや可変インダクタンスの値Lを調整することが行われる。
本例では、パラメータとなる値(パラメータ値)が全部で200ビットの範囲の値を取り得るとし、値の開始点から1ステップを10ビット間隔として(1)〜(20)の区切りの点を想定する。(20)の点は値が最大となる最終点となる。
また、本例では、目標点が(13)の点と(14)の点との間に存在する。
また、本例では、R極性や位相極性(φ極性)を使用する。
ここで、R極性は、検出回路により検出されたインピーダンス電圧を50オーム(Ω)の時の電圧と比較して、大きいか或いは小さいかに応じて“1”或いは“0”という極性を持たせたものである。
また、位相極性は、検出回路により検出された位相電圧を誘導性でもなく容量性でもない0の部分と比較して、位相電圧が正(プラス)の電圧である場合には容量性を表す“1”という極性を持たせ、位相電圧が負(マイナス)の電圧である場合には誘導性を表す“0”という極性を持たせたものである。
ステップ探索で極性が反転したことを判定した場合には、極性反転したn回目のステップと前回の(n−1)ステップとの間に極性反転する部分があることになるため、これらのステップ間のビット(対象ビット)を2分岐探索する。
2分岐探索では、対象ビット内における前半のビットと後半のビットとのいずれに極性反転部分があるかを調べ、続けて、同様に、極性反転部分がある方のビットを半分に分けていずれに極性反転部分があるかを調べ、このような処理を続けることで、最後の1ビットまで追い込み、極性反転部分を1ビット範囲まで追い込んで見つけ出す。
具体例として、図7では、1ステップずつの探索(1ステップ探索)の処理を14回行うと(13)ステップ目と(14)ステップ目との間に目標点(極性反転部分)が存在することを検出し、続いて、2分岐探索の処理を3回行うとおよそ1ビットの範囲で目標点を検出することができ、この例では、計17回の処理で目標点の判定が完了する。
なお、本例では、整合回路として、無線機とアンテナとを接続する線路上に例えば可変コンデンサから成る可変容量を有しており、当該可変容量よりアンテナの側の点と接地点(グラウンド)との間に例えば可変コイルから成る可変インダクタンスを有しているものを用いた場合の例を示す。
概略的には、整合動作における最初の可変方法としてステップ探索による粗調を行い、インピーダンス(R)或いは位相(φ)について検出される極性が反転する点を探し出し、その後、その極性が反転するステップ内において2分岐探索を行う。
また、整合の程度を確認するために、VSWRの値を検出する。VSWRは、進行波電力Pf、反射波電力Pr、平方根を表す記号sqrtを用いて、[{sqrt(Pf)+sqrt(Pr)}/{sqrt(Pf)−sqrt(Pr)}]と表される。VSWRの値は、理想的な整合が取られた場合に、1となる。
ループカウンタのカウント値を0に設定する(ステップS41)。R極性の判定によりR極性が0であるかを判定し(ステップS42)、R極性が1である場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS83)、処理を終了する。
R極性が0である場合には、値Lを増加させるステップ探索を行い(ステップS43)、R極性が反転してR極性が1になったかを判定する(ステップS44)。R極性が1にならないまま値Lが最大値になったときには(ステップS45)、VSWRの値が所定範囲に収まれば(ステップS46)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS80)、処理を終了する一方、そうでない場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS83)、処理を終了する。
R極性が0であるときには値Lをステップ間隔で増加させるステップ探索を行い(ステップS59)、R極性が1であるときには値Lをステップ間隔で減少させるステップ探索を行う(ステップS60)。これに際して、R極性が反転したか否かを調べる(ステップS61)。
φ極性が1であるときには値Cをステップ間隔で減少させるステップ探索を行い(ステップS75)、φ極性が0であるには値Cをステップ間隔で増加させるステップ探索を行う(ステップS76)。
そうでない場合には、ループカウンタのカウント値を1だけ増加させて(ステップS81)、このカウント値が6以下であれば前記(ステップS58)の処理へ移行し、このカウント値が7に達したら(ステップS82)、整合結果を不可(NG)として(ステップS83)、処理を終了する。
なお、本例とは異なる例として、整合回路として、無線機とアンテナとを接続する線路上に例えば可変コンデンサから成る可変容量を有しており、当該可変容量より無線機の側の点と接地点(グラウンド)との間に例えば可変コイルから成る可変インダクタンスを有しているものを用いた場合には、初期状態において、可変容量の値Cが最小値に設定される。
ここで、従来の整合シーケンスにおいて、最初の可変方法がステップ探索である理由としては、例えば、高周波コンデンサについては周波数により大きな特性の変化はないが、高周波コイルについては、プリント基板に実装していることにより、高い周波数で、基板によるストレー容量の影響が大きくなり、コイルが自己共振してしまい、コイルとして働かなくなる点が周波数により大きく異なるためである。
また、例えば、信号の周波数が高いときに、複数の整合回路の形の中から整合が取れる形(或いは、整合が取れない形)を見分けるような場合には、ステップ探索において小さいステップ値でインダクタンス値Lの最小値から最大値まで随時判定をすることが必要であるため、粗調判定だけでも非常に時間がかかってしまい、整合が取れない形であったときに次の形へ移動する処理などが非常に遅くなっていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、整合を取るための調整処理に要する時間を短縮することができる整合器を提供することを目的とする。
すなわち、インダクタンス範囲記憶手段が、前記可変インダクタンスの値に関して、周波数に応じて、2分岐探索を行う最大の範囲を記憶する。容量範囲記憶手段が、前記可変容量の値に関して、2分岐探索を行う最大の範囲を記憶する。極性検出手段が、抵抗分に関するR極性及び位相分に関するφ極性を検出する。整合度検出手段が、前記整合の度合いを表す整合度を検出する。そして、調整手段が、前記可変インダクタンスの値に関して2分岐探索を行う処理と、前記可変容量の値に関して2分岐探索を行う処理の一方又は両方を行って、前記検出される整合度が所定の値になるように、前記可変インダクタンスの値と前記可変容量の値の一方又は両方を調整する。ここで、前記可変インダクタンスの値に関する2分岐探索の処理は、前記検出されるR極性に基づいて行われ、前記インダクタンス範囲記憶手段に記憶された範囲を参照して行われる。また、前記可変容量の値に関する2分岐探索の処理は、前記検出されるφ極性に基づいて行われ、前記容量範囲記憶手段に記憶された範囲を参照して行われる。
また、可変インダクタンスとしては、例えば、インダクタンスの値が可変なコイルが用いられる。
また、可変容量としては、例えば、容量の値が可変なコンデンサが用いられる。
また、整合回路の構成としては、種々なものが用いられてもよい。
なお、周波数としては、例えば、整合器を通過する信号の周波数が用いられる。信号の周波数を検出して当該周波数を特定する機能や、外部の人や装置からの入力に応じて周波数を特定する機能が、周波数特定手段として整合器に備えられてもよい。
また、可変容量の値に関して2分岐探索を行う最大の範囲としては、例えば、最小値と最大値が記憶されて、その間の範囲が用いられる。
また、可変インダクタンスの値の範囲や可変容量の値の範囲としては、例えば、可変インダクタンスの値自体や可変容量の値自体を用いて記憶されてもよく、或いは、これらの値を制御するための制御値などを用いて、他の形式で記憶されてもよい。
また、φ極性としては、検出された位相電圧を誘導性でもなく容量性でもない0の部分と比較して、正(プラス)の電圧である場合には容量性を表す“1”という値が用いられ、負(マイナス)の電圧である場合には誘導性を表す“0”という値が用いられる。
また、整合度としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、検出される進行波電力Pfと検出される反射波電力Prを用いて算出されるVSWRの値を用いることができる。
また、整合度が所定の値になるようにする場合における当該所定の値としては、例えば、整合が十分に良好に取られていることを示す値が用いられ、範囲を持った値が用いられてもよい。
また、2分岐探索の処理では、可変インダクタンスの値や可変容量の値に関して、例えば、記憶された2分岐探索を行う最大の範囲が初期の対象範囲として用いられてもよく、或いは、現在の設定値と記憶された最小値との間の範囲が初期の対象範囲として用いられてもよく、或いは、現在の設定値と記憶された最大値との間の範囲が初期の対象範囲として用いられてもよい。このような2分岐探索を行う範囲は、インダクタンス範囲記憶手段に記憶された範囲や容量範囲記憶手段に記憶された範囲を参照して決定され、この場合に、例えば、必要に応じて、記憶された範囲の最小値と最大値の両方が参照されてもよく、或いは、最小値のみが参照されてもよく、或いは、最大値のみが参照されてもよい。
また、整合状態の調整処理においては、その状況に応じて、例えば、可変インダクタンスの値に関する2分岐探索の処理と可変容量の値に関する2分岐探索の処理の一方が行われて、可変インダクタンスの値と可変容量の値の一方が調整される場合があってもよく、或いは、これらの処理の両方が行われて、これらの値の両方が調整される場合があってもよい。
図1には、無線機システムの構成例を示してある。この無線機システムは、例えば、高い周波数(HF:High Frequency)の信号を通信する無線通信装置などに設けられている。
本例の無線機システムは、無線機1と、アンテナ(空中線)2と、無線機1とアンテナ2との間に設けられた整合器3を備えている。また、無線機1は、送受信機11と、増幅器12を備えている。
本例の無線機システムでは、整合器3が無線機1とアンテナ2との間のインピーダンス整合を取る。そして、送信では送受信機11から出力される送信信号が増幅器12により増幅されてアンテナ2から無線により送信され、受信ではアンテナ2により受信された信号が増幅器12により増幅されて送受信機11により処理される。
本例の整合器3は、検出回路21と、整合回路22と、制御部23と、電源部24を備えている。
本例の整合器3では、無線機1から入力される信号が検出回路21及び整合回路22を介してアンテナ2へ出力され、アンテナ2から入力される信号が整合回路22及び検出回路21を介して無線機1へ出力される。
電源部24は、各回路へ電源を供給する。
制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やメモリを用いて構成されており、検出回路21により検出された各種の電圧に基づいて、整合回路22を制御して、整合回路22により最適な整合が取られるようにする。なお、制御部23は、例えば、各種の制御信号を整合回路22へ出力することで整合回路22を制御し、また、検出電圧に基づいて整合回路22による整合状態の良し悪しを判定し、この判定結果に基づいて制御を行う。
図3には、コイル最大値テーブルの一例を示してある。
本例のコイル最大値テーブルでは、複数の周波数範囲のそれぞれについて、使用することが可能なコイルのインダクタンス値Lの最大値に対応した値が記述されている。図3の例では、この値として、コイルのインダクタンス値Lを制御するときに使用する制御値(例えば、ビット値)が用いられているが、例えば、使用可能なインダクタンス値Lの最大値(そのもの)が用いられてもよい。
このような最大値や制御値は、例えば、予め、測定などにより周波数範囲毎に値を決定して、それを記憶させておく。
また、信号の周波数は、例えば、検出回路21や制御部23により整合器2を通過する信号に基づいて検出されてもよく、或いは、人(ユーザ)や無線機1の通信制御部(図示せず)などの外部から入力される信号に基づいて制御部23に通知されてもよい。
一例として、整合回路22は、無線機1とアンテナ2とを接続する線路上に可変コンデンサから成る可変容量を有し且つ当該可変容量よりアンテナ2の側の点と接地点(グラウンド)との間に可変コイルから成る可変インダクタンスを有するT形整合回路を備える。他の例として、整合回路22は、無線機1とアンテナ2とを接続する線路上に可変コンデンサから成る可変容量を有し且つ当該可変容量より無線機1の側の点と接地点(グラウンド)との間に可変コイルから成る可変インダクタンスを有するT形整合回路を備える。
この場合、整合回路22は、複数の整合回路を切り替えるスイッチなどの機能を有し、制御部23からの制御信号に応じて、使用する整合回路すなわち検出回路21とアンテナ2との間に接続する整合回路を切り替える。
まず、図4を参照して、可変容量の値Cや可変インダクタンスの値Lについて行われる2分岐探索の処理の例を示す。
本例では、パラメータとなる値(パラメータ値)が全部で200ビットの範囲の値を取り得るとする。なお、図4では、参考として、値の開始点から1ステップを10ビット間隔として(1)〜(20)の区切りの点を想定してあり、(20)の点は値が最大となる最終点となる。
また、本例では、目標点が(13)の点と(14)の点との間に存在する。
2分岐探索では、R極性やφ極性について、対象ビット内における前半のビットと後半のビットとのいずれに極性反転部分があるかを調べ、続けて、同様に、極性反転部分がある方のビットを半分に分けていずれに極性反転部分があるかを調べ、このような処理を続けることで、最後の1ビットまで追い込み、極性反転部分を1ビット範囲まで追い込んで見つけ出す。
具体例として、図4には、制御値として0〜200の値を使用した場合の処理例を示してある。すなわち、2分岐探索の処理を8回(或いは、7回)行うと1ビットの範囲で目標点を検出することができ、この例では、計8回の処理で目標点の判定が完了する。
概略的には、本例では、検出回路21による検出結果に基づいて制御部23により整合回路22の整合動作が制御される。整合動作では、検出されたインピーダンス電圧Rや位相電圧φに基づいてインピーダンスチェックを行いながら、50オーム(Ω)に最も近い部分を探し、最終的には、検出された進行波電圧Pf及び反射波電圧PrからVSWRの値を算出して、この値が規格内(本例では、所定の範囲内)であれば整合が取れたとする一方、この値が規格外(本例では、所定の範囲外)であれば整合が不可であるとする。
まず、初期状態において、可変容量の値Cについては、取り得る全ての範囲(図4の例では、0〜200の制御値)を2分岐探索の最大対象範囲とし、また、可変インダクタンスの値Lについては、周波数に応じて、コイル最大値テーブルに規定された最大値までの範囲(図4の例では、(0〜コイル最大値テーブルに規定された最大値)の制御値)を2分岐探索の最大対象範囲とする。
R極性を判定し(ステップS2)、R極性が0である場合には後続する処理を行う一方、R極性が1である場合には整合結果が不可(NG)であるとして(ステップS16)、本整合シーケンス処理の動作を終了する。なお、この最初のR極性判定は、最初のホーミングという状態で抵抗分Rが50オーム以上であると整合できないことに応じた判定であり、実際にはあり得ない。
R極性が1にならないまま、制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには、VSWRの値が所定範囲に収まれば(ステップS5)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する一方、そうでない場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS16)、処理を終了する。
φ極性が0にならないまま、制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには、VSWRの値が所定範囲に収まれば(ステップS11)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する一方、そうでない場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS16)、処理を終了する。
R極性が1である場合には、可変インダクタンスの値Lについて、現在の値と最小値(図4の例では、0の制御値)との間の範囲を初期の対象範囲として2分岐探索を行い、その後、順次、その範囲を半分(或いは、ほぼ半分)にして2分岐探索を行っていく(ステップS22)。
一方、R極性が0である場合には、可変インダクタンスの値Lについて、現在の値と最大値(図4の例では、コイル最大値テーブルに規定された最大値の制御値)との間の範囲を初期の対象範囲として2分岐探索を行い、その後、順次、その範囲を半分(或いは、ほぼ半分)にして2分岐探索を行っていく(ステップS23)。
R極性が反転しないまま、制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには、VSWRの値が所定範囲に収まれば(ステップS25)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する一方、そうでない場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS16)、処理を終了する。
R極性が反転し且つ制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには(ステップS26)、VSWRの値が所定範囲に収まった場合には(ステップS27)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する。そうでない場合には、φ極性が1であるかを判定する(ステップS28)。
一方、φ極性が0である場合には、可変容量の値Cについて、現在の値と最大値(図4の例では、200の制御値)との間の範囲を初期の対象範囲として2分岐探索を行い、その後、順次、その範囲を半分(或いは、ほぼ半分)にして2分岐探索を行っていく(ステップS30)。
φ極性が反転しないまま、制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには、VSWRの値が所定範囲に収まれば(ステップS32)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する一方、そうでない場合には整合結果を不可(NG)として(ステップS16)、処理を終了する。
φ極性が反転し且つ制御値が1ビットの間隔まで詳細に追い込まれたときには(ステップS33)、VSWRの値が所定範囲に収まった場合には(ステップS34)、整合結果が整合取得(OK)であるとして(ステップS17)、処理を終了する。
ここで、本例では、ループカウンタのカウント値が7に達した時点で整合シーケンスの処理動作を終了する例を示したが、このようなループの回数(値L、Cの調整を行う回数)としては種々な回数が用いられてもよい。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る整合器や無線機などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (1)
- 第1の機器と第2の機器との間に接続される可変インダクタンス及び可変容量から成る整合回路を用いて、前記第1の機器から前記第2の機器を見たインピーダンスを整合する整合器において、
前記可変インダクタンスの値に関して周波数に応じて2分岐探索を行う最大の範囲を記憶するインダクタンス範囲記憶手段と、
前記可変容量の値に関して2分岐探索を行う最大の範囲を記憶する容量範囲記憶手段と、
抵抗分に関するR極性及び位相分に関するφ極性を検出する極性検出手段と、
前記整合の度合いを表す整合度を検出する整合度検出手段と、
前記検出されるR極性に基づいて前記インダクタンス範囲記憶手段に記憶された範囲を参照して前記可変インダクタンスの値に関して2分岐探索を行う処理と、前記検出されるφ極性に基づいて前記容量範囲記憶手段に記憶された範囲を参照して前記可変容量の値に関して2分岐探索を行う処理の一方又は両方を行って、前記検出される整合度が所定の値になるように前記可変インダクタンスの値と前記可変容量の値の一方又は両方を調整する調整手段と、
を備えたことを特徴とする整合器。
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