JP2006313955A - バス通信システム及びデータ送信のための帯域割り当て方法 - Google Patents

バス通信システム及びデータ送信のための帯域割り当て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各データ転送サイクル内で完結した帯域割り当ての調整を可能とし、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を促進できるようにする。
【解決手段】ストリーミング送信ユニットがマスタユニットに対して帯域確保の要求を行うときに、単一の帯域幅ではなく、送信するデータストリーミングのQOSに対応した複数の帯域幅で帯域確保の要求を行うようにする。そして、マスタユニットが、ストリーミング送信ユニットから確保要求があった複数の帯域幅の情報をチャンネル・帯域情報管理テーブルに記憶しておき、このチャンネル・帯域情報管理テーブルを参照して、複数のストリーミング送信ユニットに対する帯域の割り当てを統合的に調整する。
【選択図】図7

Description

本発明は、シリアルバスに接続された複数の機器間で時分割多重によりデータ通信を行うバス通信システムに関し、特に、データ通信の管理を行うマスタ機器がデータ送信元となる各機器に対して使用可能な帯域の割り当てを行う技術に関する。
従来、複数の機器をシリアルバスで結んでネットワークを構築し、これら機器間で時分割多重によりデータ通信を行うバス通信システムとして、IEEE(Institute Electrical and Electrnics of Engineers)1394規格に準拠したバス通信システムが知られている。このIEEE1394規格に準拠したバス通信システムでは、複数の機器のうちの何れかにデータ通信の管理を行うマスタ機器としての権限を与え、複数の機器間でデータ通信を行う場合には、それに先立って、マスタ機器がデータの送信元となるデータ送信機器に対して使用可能な帯域(時分割多重なので時間を意味する)の割り当てを行うようにしているのが一般的である。
具体的には、まず、データの送信を行おうとするデータ送信機器が、マスタ機器に対してデータ送信に使用する帯域確保の要求を行う。これを受けて、マスタ機器が、データ転送サイクル内で空いている帯域を確認し、空いている帯域にデータ送信機器から要求された帯域幅でチャンネルを設定する。そして、データ送信機器は、マスタ機器から指定されたチャンネルを使用して、送信すべきデータの送信を行う。
ここで、IEEE1394規格に準拠した従来の一般的なバス通信システムにおいては、データ送信機器がマスタ機器に対して帯域確保の要求を行うときに、送信するデータのデータ量に応じた単一の帯域幅で帯域確保の要求を行っていた。このため、マスタが帯域の割り当てを行うときに、データ転送サイクル内で空いている帯域の帯域幅がデータ送信機器から確保の要求があった帯域幅よりも小さい場合には、当該データ送信機器に対してデータ送信のための帯域を割り当てることができず、データ送信機器が送信すべきデータの送信が行えないという問題が生じる。
このような問題点に鑑み、例えば特許文献1においては、データ送信機器が一連のデータストリーミングを複数のデータ転送サイクルに分けて送信することを前提に、複数サイクル分のデータを合わせて1つのパケットとして、これを1サイクル内で送信することで、各データに付随するヘッダ部分やチャンネル間のギャップに必要とされていた分の帯域を削減し、帯域の確保を行いやすくするという技術が提案されている。
特開2003−229857号公報
しかしながら、上述した特許文献1にて開示される従来技術では、マスタ機器が複数のデータ転送サイクルに跨って帯域割り当ての調整を行う必要があり、マスタ機器での処理が極めて煩雑なものとなるばかりか、各データ転送サイクル内で削減可能な帯域幅が限られるため、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を図る上で不十分であるという問題があった。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、各データ転送サイクル内で完結した帯域割り当ての調整を可能とし、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を促進することができるバス通信システム及びデータ通信方法を提供することを目的としている。
本発明では、前記目的を達成するために、データ送信機器がマスタ機器に対して帯域確保の要求を行うときに、単一の帯域幅ではなく、送信するデータの品質に対応した複数の帯域幅で帯域確保の要求を行うようにしている。そして、マスタ機器が、データ送信機器から確保要求があった複数の帯域幅の情報を当該データ送信機器の識別情報と対応付けてテーブル手段に記憶しておき、このテーブル手段を参照して、複数のデータ送信機器に対する帯域の割り当てを統合的に調整するようにしている。また、マスタ機器は、調整した帯域割り当ての結果を帯域確保の要求を行った各データ送信機器に通知し、データ送信機器が、マスタ機器に対して要求した複数の帯域幅のうち、マスタ機器により割り当てられた帯域幅で、当該帯域幅に対応した品質のデータの送信処理を行うようにしている。
本発明によれば、複数のデータ送信機器からの帯域確保の要求に対して、マスタ機器が、各データ送信機器が要求している複数の帯域幅の情報が記憶されたテーブル手段を参照して、各データ送信機器に対する帯域割り当てを統合的に調整するようにしているので、データ転送サイクル内で完結した帯域割り当ての調整を行うことができ、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を促進することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態として、IEEE1394規格に準拠したバス通信システムに本発明を適用した例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[システム概要]
本発明を適用したバス通信システムの概略構成を図1に示す。この図1に示すバス通信システムでは、データ通信の管理を行うマスタとなる機器(以下、マスタユニットと呼ぶ。)を含む複数の機器がネットワークのノードとしてそれぞれ接続され、各機器間が1394シリアルバスで接続されて通信ネットワークを構成している。ネットワークのノードとして接続される各機器は、それぞれ、IEEE1394規格に準拠したディジタルインターフェースを備えており、IEEE1394規格に則ったデータ通信が可能とされている。なお、ここでは、説明の便宜上、マスタユニットの他に、3つの機器(機器A、機器B、機器C)がネットワークのノードとして接続され、これら機器A、機器B、機器CがそれぞれAV(Audio Visual)データ等のデータストリーミングの送信を行う(以下、これらの機器を総称する場合にはストリーミング送信ユニットと呼ぶ。)ものとして説明する。
IEEE1394規格によるデータ通信は、時間多重(Time Multiplexing)通信方式であり、図2に示すように、125μsec周期のデータ転送サイクルの中で、100μsecがAVデータ等のデータストリーミング転送用、25μsecが一般コマンド転送用の帯域とされている。そして、各データ転送サイクルの最大100μsecのデータストリーミング転送用帯域内に複数のストリーミング送信ユニットに対応した複数のチャンネルを設定し、複数のストリーミング送信ユニットが、データストリーミング転送用帯域内に任意の帯域幅で設定されたチャンネルを利用して、それぞれデータストリーミングの送信を行うことが可能とされている。なお、ここで帯域とは、データ転送サイクル内における時間を意味するものである。
以上のようなバス通信システムにおいて、データストリーミング転送用帯域内のチャンネル設定、すなわち、データストリーミング転送用帯域内でどの帯域をどのストリーミング送信ユニットに対して割り当てるかは、マスタユニットによって管理される。具体的には、データストリーミングの送信を行おうとするストリーミング送信ユニットは、データストリーミングの送信に先立ち、まず、マスタユニットに対して、データストリーミングの送信を行うための帯域確保の要求を行う。マスタユニットは、ストリーミング送信ユニットから帯域確保の要求があったときに、例えば図3に示すように、データストリーミング転送帯域内で既に他のストリーミング送信ユニット用にチャンネルが設定されている帯域を除く残りの帯域を確認する。図3は、他のストリーミング送信ユニット用に40μsecの帯域幅でチャンネル1とチャンネル2とが既に設定されており、残りの帯域の帯域幅が20μsecとなっている例である。マスタユニットは、この残りの帯域の帯域幅と新たにストリーミング送信ユニットから要求された帯域幅とを比較し、残りの帯域で新たに要求された帯域幅が確保できれば、その帯域幅を当該ストリーミング送信ユニット用として割り当てて、当該ストリーミング送信ユニットがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルを要求された帯域幅で設定する。そして、マスタユニットからストリーミング送信ユニットに対して、要求された帯域幅でチャンネルが設定できた旨が通知され、この通知を受けたストリーミング送信ユニットが、指定されたチャンネルを利用して、データストリーミングの送信を行う。
ここで、IEEE1394規格に準拠した従来の一般的なバス通信システムにおいては、ストリーミング送信ユニットがマスタユニットに対して帯域確保の要求を行うときに、送信するデータ量に応じた単一の帯域幅で帯域確保の要求を行っていた。このため、例えば図4に示すように、ストリーミング送信ユニットが要求する帯域幅が残りの帯域の帯域幅よりも大きい場合には、残りの帯域内に新たなチャンネルを設定することはできず、このことがデータストリーミング転送用帯域の効率的な利用の妨げとなっていた。
これに対して、本発明を適用したバス通信システムでは、ストリーミング送信ユニットが送信するデータストリーミングの品質(QOS:Quality Of Service)を切替え可能とされていることを前提に、各ストリーミング送信ユニットがマスタユニットに対して帯域確保の要求を行うときに、例えば図5に示すように、送信するデータストリーミングのQOSに応じた複数の帯域幅で帯域確保の要求を行うようにしている。なお、図5では、最大QOSに対応した第1の要求帯域幅、標準QOSに対応した第2の要求帯域幅、最小QOSに対応した第3の要求帯域幅の3種類の帯域幅を例示しているが、ストリーミング送信ユニットがマスタユニットに対して要求する帯域幅は2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
そして、本発明を適用したバス通信システムでは、マスタユニットが、ストリーミング送信ユニットから確保要求があった複数の帯域幅のうちで、特に指定がある場合はその指定された帯域幅、指定がない場合は最大の帯域幅の確保が可能かどうかを確認し、その帯域幅で確保が可能であれば、その帯域幅を当該ストリーミング送信ユニットに割り当てて、データストリーミング送信のためのチャンネルを設定する。また、このとき、マスタユニットは、例えば図6に示すように、ストリーミング送信ユニットから確保要求があった複数の帯域幅を、設定したチャンネル番号やストリーミング送信ユニットの機器IDと対応付けて、チャンネル・帯域情報管理テーブルとして記憶しておく。なお、図6は、ストリーミング送信ユニットである機器Aと機器Bとから、それぞれ、最大QOSに対応した第1の要求帯域幅として40μsec、標準QOSに対応した第2の要求帯域幅として35μsec、最小QOSに対応した第3の要求帯域幅として20μsecの3種類の帯域幅で帯域確保の要求があり、機器Aがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル1、機器Bがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル2がそれぞれ設定できた場合におけるチャンネル・帯域情報管理テーブルの記載例である。
また、マスタユニットは、ストリーミング送信ユニットから確保要求があった複数の帯域幅のうちで、指定された帯域幅または最大の帯域幅の確保ができないときは、確保要求があった複数の帯域幅のうちで、指定された帯域幅または最大の帯域幅よりも小さい他の帯域幅での確保が可能かどうかを確認する。そして、その帯域幅での確保が可能であれば、その帯域幅を当該ストリーミング送信ユニットに割り当ててデータストリーミング送信のためのチャンネルを設定し、その情報をチャンネル・帯域情報管理テーブルに記載する。
一方、確保要求があった複数の帯域幅の全てにおいて帯域確保ができない場合には、マスタユニットは、チャンネル・帯域情報管理テーブルを参照して、例えば図7に示すように、既に設定した他のチャンネルの帯域幅をチャンネル・帯域情報管理テーブルに記載されている他の帯域幅に変更することで、帯域確保が可能となるかどうかを確認する。そして、既に設定した他のチャンネルの帯域幅を変更することで帯域確保が可能となる場合には、既に設定した他のチャンネルの帯域幅を変更して、その旨を当該チャンネルを使用するストリーミング送信ユニットに通知するとともに、新たに帯域確保の要求を行ったストリーミング送信ユニットに対してその帯域幅を割り当てて新たなチャンネルを設定し、例えば図8に示すように、その情報をチャンネル・帯域情報管理テーブルに記載する。なお、図7及び図8では、機器Aがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル1が既に設定されている場合において、チャンネル1の帯域幅を40μsecから35μsecに変更することで、機器Cからの要求帯域幅である22μsecの確保が可能となり、機器Cがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして22μsecのチャンネル3が設定できた場合を例示している。
以上のように、本発明を適用したバス通信システムでは、ストリーミング送信ユニットが、送信するデータストリーミングのQOSに応じた複数の帯域幅で帯域確保の要求を行うとともに、マスタユニットが、ストリーミング送信ユニットから確保要求のあった複数の帯域幅の情報を機器IDと対応付けてチャンネル・帯域情報管理テーブルとして記憶しておき、このチャンネル・帯域情報管理テーブルを参照して複数のストリーミング送信ユニットに対する帯域割り当てを統合的に調整することによって、データストリーミング転送用帯域の効率的な利用を可能にしている。以下、このようなバス通信システムを構成するマスタユニットやストリーミング送信ユニットの詳細について、より具体的に説明する。
[マスタユニットの構成]
本発明を適用したバス通信システムにおけるマスタユニットの構成を図9に示す。このマスタユニット100は、図9(a)に示すように、IEEE1394インターフェース110と、データ通信管理部120とを有する。IEEE1394インターフェース110は、IEEE1394規格に準拠したディジタルインターフェースであり、マスタユニット100における1394シリアルバス経由でのデータ通信を制御するものである。また、データ通信管理部120は、本発明を適用したバス通信システムにおける各機器間でのデータ通信を管理するものであり、特にデータ通信で使用する帯域管理のための機能として、図9(b)に示すように、帯域割り当て部121と、チャンネル・帯域情報管理テーブル122と、車両状態監視部123とを有している。
帯域割り当て部121は、データストリーミングの送信に使用する帯域の割り当て処理を行うものである。具体的には、帯域割り当て部121は、データストリーミングの送信を行おうとするストリーミング送信ユニットから複数の帯域幅で帯域確保の要求があったときに、要求された複数の帯域幅の何れかが確保可能かどうかを確認し、可能であれば、要求された帯域幅で当該ストリーミング送信ユニットがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネル設定を行う。また、帯域割り当て部121は、ストリーミング送信ユニットから要求された帯域幅が確保できないときは、現在のチャンネル・帯域情報管理テーブル122を参照して、先行して設定されている他のチャンネルの帯域幅を変更することで新たに要求されている帯域幅の確保が可能となるかどうかを確認し、可能であれば、先行して設定されている他のチャンネルの帯域幅を変更するとともに、当該ストリーミング送信ユニットがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネル設定を行う。すなわち、この帯域割り当て部121は、チャンネル・帯域情報管理テーブル122を参照しながら、複数のストリーミング送信ユニットに対する帯域の割り当てを統合的に調整する機能を有している。
チャンネル・帯域情報管理テーブル122は、例えば図10に示すように、ストリーミング送信ユニットから確保要求があった複数の帯域幅と、当該ストリーミング送信ユニットに対して設定したチャンネル番号(IEEE1394では1から63までの番号)、この設定したチャンネルの帯域幅などの情報を、当該ストリーミング送信ユニットの識別情報である機器IDと対応付けて記憶するものである。ここで、帯域幅の情報は、時間或いはBWU(Band Width allocation Unit)単位で記載される(1BWUは20nsecであり、1600Mbpsで4バイトのデータ送信に要する時間である。)。このチャンネル・帯域幅管理テーブル122の内容は、帯域割り当て部121によって新たに帯域確保及びチャンネル設定が行われる度に更新される。
なお、本実施形態のバス通信システムは、車両に搭載される車載機器を1394シリアルバスで結んだ車両用ネットワークへの適用を想定したものであり、この場合、ネットワークのノードとして接続される各車載機器(ストリーミング送信ユニット)は、車両の乗員に娯楽を提供するエンタテインメント系の機器(例えば、DVDプレーヤ、ハードディスクドライブ、ディジタルビデオレコーダなど)と、車両の運転を補助するための運転アシスト系の機器(例えば、リアビューカメラ、サイドビューカメラ、ブラインドコナーカメラ、フロントビューカメラなど)とに大別される。これらのうち、運転アシスト系の機器については、車両運転中には送信しているデータストリームの品質(QOS)を一定にしておくことが望まれるため、車両運転中においては帯域幅調整の対象からは外すことが望ましい。このようにストリーミング送信ユニットとなる機器はその性質に応じて扱いが異なるので、その性質が分かるように区別しておくことが望まれ、本実施形態では、図10に示したように、チャンネル・帯域情報管理テーブル122に、エンタテインメント系の機器についての情報と運転アシスト系の機器の情報とを、それぞれエリアを分けて記憶させるようにしている。
車両状態監視部123は、車両の状態を表す各種情報を収集して帯域調整に制限を加えるか否かの指標となるステータス情報を生成するものである。この車両状態監視部123が生成するステータス情報としては、例えば、「赤」のステータス情報と、「青」のステータス情報である。ここで、「青」のステータス情報は、車両の変速ギがアーパーキング(PK)状態か、停止状態かつニュートラル(N)状態である場合に生成される。それ以外の場合には、「赤」のステータス情報が生成される。この車両状態監視部123により生成されたステータス情報は、帯域割り当て部121によって参照される。帯域割り当て部121は、この車両状態監視部123によって生成されるステータス情報に基づいて、運転アシスト系の機器を帯域幅調整の対象とするか否かを決定する。
[ストリーミング送信ユニットの構成]
本発明を適用したバス通信システムにおけるストリーミング送信ユニットの構成を図11に示す。ストリーミング送信ユニット200は、送信するデータストリーミングの品質(QOS)を切替え可能な機器(例えば、画像解像度可変カメラやDVDプレーヤなど)である。データストリーミングとして映像を送信する機器において、QOSは解像度、フレームの数、カラー情報などの変化によって調整をすることが可能である。現在市販されている数多くの映像系の機器は、例えば解像度などを単独で調整する仕組みを持っている。
このストリーミング送信ユニット200は、データストリーミングを送信する機能の他に、図11(a)に示すように、IEEE1394インターフェース210と、帯域幅管理部220とを有する。IEEE1394インターフェース210は、IEEE1394規格に準拠したディジタルインターフェースであり、当該ストリーミング送信ユニット200における1394シリアルバス経由でのデータ通信を制御するものである。また、帯域幅管理部220は、当該ストリーミング送信ユニット200がデータストリームを送信するための帯域幅を管理するものであり、図11(b)に示すように、帯域確保要求部221と、QOS・帯域幅管理テーブル222と、帯域幅調整部223とを有している。
帯域確保要求部221は、マスタユニット100に対して、データストリーミングの送信を行うための帯域確保の要求を行うものである。具体的には、この帯域確保要求部221は、当該ストリーミング送信ユニット200がデータストリーミングの送信を行おうとするときに、QOS・帯域幅管理テーブル222を参照して、例えば、データストリーミングを最大QOSで送信する場合に必要となる第1の要求帯域幅、標準QOSで送信する場合に必要となる第2の要求帯域幅、最小QOSで送信する場合に必要となる第3の要求帯域幅といったように、複数の帯域幅を指定して、マスタユニット100に対して帯域確保、すなわちチャンネル設定の要求を行う。このとき、帯域確保要求部221は、複数の要求帯域幅のうちで特に希望の帯域幅があるときは、その帯域幅での帯域確保を希望する旨の情報も合わせてマスタユニット100に送る。なお、このような希望帯域幅の指定がないときには、最大の帯域幅が希望帯域幅とみなされる。
QOS・帯域幅管理テーブル222は、当該ストリーミング送信ユニット200で設定可能なQOSとそれに対応した帯域幅の情報、さらには当該ストリーミング送信ユニット200の種別や優先順位(上述したエンタテインメント系機器か運転アシスト系機器かなど)の情報を記憶するものである。これらの情報はストリーミング送信ユニット200毎に決まる情報であるので、バス通信システムを構成する各ストリーミング送信ユニット200に設けられたQOS・帯域幅管理テーブル222に予め記憶されている。
例えばストリーミング送信ユニット200としてカメラを用いる場合、カメラでは映像モードの切替えによりデータストリーミングのQOS、すなわち通信に必要データ転送量が変更されることになり、それに応じて複数の要求帯域幅の設定が可能となる。具体的には、例えば転送速度が400Mbpsの場合、データストリーミングのQOSに応じて下記に示す要求帯域幅が設定され、QOS・帯域幅管理テーブル222に記憶されることになる。
・最大QOS:30fps,VGA(640×480,YUV(4:2:2)) →640Quadlet→3052BWU
・標準QOS:30fps,QVGA(320×240,YUV(4:2:2)) →320Quadlet→1132BWU
・最小QOS:15fps,QVGA(320×240,YUV(4:2:2)) →160Quadlet→812BWU
また、例えばストリーミング送信ユニット200としてハードディスクレコーダを用いる場合、ハードディスクドライブでは映像モードの切替えによりデータストリーミングのQOS、すなわち通信に必要データ転送量が変更されることになり、それに応じて複数の要求帯域幅の設定が可能となる。具体的には、例えば転送速度が400Mbpsの場合、データストリーミングのQOSに応じて下記に示す要求帯域幅が設定され、QOS・帯域幅管理テーブル222に記憶されることになる。
・最大QOS:SD→50Quadlets→904BWU
・標準QOS:HD→103Quadlets→692BWU
帯域幅調整部223は、マスタユニット100の帯域割り当て部121での処理により当該ストリーミング送信ユニット200に割り当てられた帯域幅のチャンネルを使用して、データストリーミングの送信を行わせるものである。また、この帯域幅調整部223は、マスタユニット100の帯域割り当て部121による帯域幅の統合的な調整によって当該ストリーミング送信ユニット200に割り当てられた帯域幅が変更された場合には、その指示に従ってデータストリーミングの送信に使用する帯域幅を減らす(または増やす)ように再設定系列を行う。
[マスタユニットでの処理]
次に、本発明を適用したバス通信システムにおいて、マスタユニット100により実行される帯域割り当てに関連する処理について説明する。マスタユニット100では、帯域割り当てに関連する処理として、帯域割り当て部121において主に以下の5つの処理(MF1〜MF5)が行われる。
MF1:残帯域の査定処理
この残帯域の査定処理では、ストリーミング送信ユニット200から帯域確保の要求があったときに、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内で既に他のストリーミング送信ユニット200用にチャンネルが設定されている帯域を除く残りの帯域で、新たに確保要求があった複数の帯域幅の何れかを確保することが可能か否かが確認される。IEEE1394規格では、現在のネットワーク上で残っている帯域幅の情報が記載されるレジスタとして「AVAILABLE BW REGISTER」が定義されており、残帯域の査定処理は、この「AVAILABLE BW REGISTER」を参照・比較することによって行う。基本的に本処理では、ストリーミング送信ユニット200から新たに確保要求があった複数の帯域幅と残帯域情報(「AVAILABLE BW REGISTER」)の値との比較行い、残帯域情報の値が、要求があった複数の帯域幅の値より大きければ残帯域が十分であることを示す値を出力し、小さければ不十分であることを示す値を出力する。
MF2:帯域幅調整性の査定処理
この帯域幅調整性の査定処理では、既に他のストリーミング送信ユニット200がデータ送信を行うためのものとして設定されているチャンネルにおいて、帯域幅を減らせるか否かの解析が行われる。基本的に本処理では、チャンネル・帯域幅管理テーブル122に基づいて帯域幅を減らせるチャンネルを抽出し、帯域幅を減らせるチャンネルがあれば、そのチャンネル及びそのチャンネルを使用するストリーミング送信ユニット200の情報を帯域調整コマンドリストとして出力する。
MF3:チャンネル・帯域割り当て処理
このチャンネル・帯域割り当て処理では、ストリーミング送信ユニット200からの要求に従って、当該ストリーミング送信ユニット200がデータ送信に使用するチャンネル及び帯域の設定が行われ、その旨がストリーミング送信ユニット200に対して通知される。この処理が行われる度に、チャンネル・帯域幅管理テーブル122の内容は更新され、新たに設定されたチャンネルの情報や要求帯域幅の情報などが記入されることになる。
MF4:帯域割り当て否定通知処理
この帯域割り当て否定通知処理では、ストリーミング送信ユニット200から確保要求された複数の帯域幅の何れも確保できず、チャンネル設定ができない場合に、当該ストリーミング送信ユニット200に対して、その旨の通知が行われる。
MF5:チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理
このチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理では、帯域幅調整性の査定処理で出力された帯域調整コマンドリストに従って、残滞域を増やすためにどのチャンネルの帯域幅を減らすかが確定され、そのチャンネルを使用するストリーミング送信ユニット200に対して、送信するデータのQOSを変更して使用する帯域幅を減らすように、使用帯域の再設定が指示される。
図12は、マスタユニット100により実行される帯域割り当てに関連する一連の処理の流れを示すフローチャートである。マスタユニット100は、先ず、ステップS1において、ネットワークのノードとして接続されている何れかのストリーミング送信ユニット200から帯域確保の要求があるまで帯域確保の要求待ちの状態を継続し、ストリーミング送信ユニット200から帯域確保の要求があると、ステップS2に進んで残帯域の査定処理(MF1)を行う。
そして、この残帯域の査定処理の結果から、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内に十分な残帯域がないと判定される場合(ステップS3で否定判定の場合)は、マスタユニット100は、ステップS4において帯域幅の調整性の査定処理(MF2)を行う。一方、十分な残帯域があると判定される場合(ステップS3で肯定判定の場合)には、マスタユニット100は、ステップS5においてチャンネル・帯域割り当て処理(MF3)を行って、ストリーミング送信ユニット200からの帯域確保の要求待ちの状態(ステップS1)へとリターンする。
また、ステップS4で帯域幅の調整性の査定処理の結果から、既に設定されているチャンネルのうちで帯域幅を減らせるものがないと判定される場合(ステップS6で否定判定の場合)は、マスタユニット100は、ステップS7において帯域割り当て否定通知(MF4)を行って、ストリーミング送信ユニット200からの帯域確保の要求待ちの状態(ステップS1)へとリターンする。一方、既に設定されているチャンネルのうちで帯域幅を減らせるものがあると判定される場合(ステップS6で肯定判定の場合)には、マスタユニット100は、ステップS8においてチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)を行って、ストリーミング送信ユニット200からの帯域確保の要求待ちの状態(ステップS1)へとリターンする。
マスタユニット100は、本発明を適用したバス通信システムが動作状態にある間、帯域割り当て部121が以上の処理を繰り返し行うことで、各ストリーミング送信ユニット200がデータ通信で使用する帯域を管理する。そして、以上のようなマスタユニット100による帯域の管理、特に帯域幅調整性の査定処理(MF2)やチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)などの本発明に特有な処理が行われることで、本発明を適用したバス通信システムでは、データ転送サイクル内で完結した帯域割り当ての調整が可能となり、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を促進することができるといった効果が得られることになる。
ここで、帯域幅調整性の査定処理(MF2)の詳細な処理内容について、図13及び図14を参照しながらより具体的に説明する。図13は、帯域幅調整性の査定処理(MF2)において参照されるデータ及び出力されるデータの一例を表すデータ・フローであり、図14は、帯域幅調整性の査定処理(MF2)における詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13に示すように、帯域幅調整性の査定処理(MF2)では、例えば、マスタユニット100自身が保有するチャンネル・帯域情報管理テーブル122の情報と、「AVAILABLE BW REGISTER」からの残帯域情報DT920と、ストリーミング送信ユニット200が保有するQOS・帯域幅管理テーブル223の情報とが参照される。そして、既に設定されたチャンネルの中で帯域幅を減らせるチャンネルがあれば、処理の結果として、帯域調整コマンドリストDT930が出力される。また、中間的な処理の結果としては、単一帯域削減テーブルDT900と、ソートした単一帯域削減テーブルDT900Sと、多重削減テーブルDT910と、ソートした多重削減テーブルDT910Sとが生成される。
この帯域幅調整性の査定処理(MF2)では、例えば図14に示すように、先ず、ステップS101において、ストリーミング送信ユニット200から新たに要求された帯域幅を確保できるようにするために必要な帯域幅の増加量を計算する。この必要な帯域幅の増加量は、新たに要求されている帯域幅から現在の残帯域幅を減算することによって求められる。
次に、ステップS102において、既に設定されているチャンネルのそれぞれについて、削減可能な帯域幅を計算し、その結果を単一帯域削減テーブルDT900に格納する。なお、削減可能な帯域幅は、基本的に現時点で設定されているチャンネルの帯域幅を、チャンネル・帯域情報管理テーブル122に記載されている他のより小さい帯域幅へと変更した場合の削減量を示し、例えば最大QOSに対応した帯域幅を標準QOSに対応した帯域幅或いは最小QOSに対応した帯域幅へと変更した際の削減量、または標準QOSに対応した帯域幅を最小QOSに対応した帯域幅へと変更した際の削減量を表す。
次に、ステップS103において、既に設定されているチャンネルで帯域幅を削減可能なものがあったかどうかが確認され、帯域幅の削減が可能なチャンネルが1つもない場合にはステップS104に進み、帯域幅の削減が可能なチャンネルがある場合にはステップS105に進む。
ステップS104では、帯域幅の調整性がないので、帯域割り当て否定通知処理(MF4)へと移行して、帯域調整性の査定処理(MF2)を終了する。一方、ステップS105では、ステップS102で単一帯域削減テーブルDT900に格納した削減可能な帯域幅をその値が小さい方から大きい方へと順に並べて、ソートした単一帯域削減テーブルDT900Sを作成し、ステップS106に進む。
ステップS106では、ステップS105で作成したソートした単一帯域削減テーブルDT900Sの中から、ステップS101で求めた必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅を探す。そして、ステップS107において、ソートした単一帯域削減テーブルDT900Sの中に、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅があったかどうかが確認され、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅があればステップS108に進み、なければステップS109に進む。
ステップS108では、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅のうちで、必要な帯域幅の増加量に最も近い値を選択し、その情報を用いて帯域調整コマンドリストDT930を作成、出力して、帯域調整性の査定処理(MF2)を終了する。なお、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅として、最大QOSに対応した帯域幅を標準QOSに対応した帯域幅に変更することで得られる帯域幅と、標準QOSに対応した帯域幅を最小QOSに対応した帯域幅に変更することで得られる帯域幅とが存在する場合には、最大QOSに対応した帯域幅を標準QOSに対応した帯域幅に変更することで得られる帯域幅の方を優先的に選択するようにしてもよい。
一方、ステップS109では、単一帯域削減テーブルDT900から各チャンネル毎の削減可能な帯域幅を認識して、複数のチャンネルの削減可能な帯域幅の組み合わせを生成し、その結果を多重削減テーブルDT910に格納する。そして、ステップS110において、ステップS109で多重削減テーブルDT910に格納した削減可能な帯域幅の組み合わせをその値が小さい方から大きい方へと順に並べて、ソートした多重削減テーブルDT910Sを作成し、ステップS111に進む。
ステップS111では、ステップS110で作成したソートした多重削減テーブルDT910Sの中から、ステップS101で求めた必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅の組み合わせを探す。そして、ステップS112において、ソートした多重削減テーブルDT910Sの中に、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅の組み合わせがあったかどうかが確認され、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅の組み合わせがあればステップS113に進み、なければステップS114に進む。
ステップS113では、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅の組み合わせのうちで、必要な帯域幅の増加量に最も近い値を選択し、その情報を用いて帯域調整コマンドリストDT930を作成、出力して、帯域調整性の査定処理(MF2)を終了する。一方、ステップS114では、帯域幅の調整性がないので、帯域割り当て否定通知処理(MF4)へと移行して、帯域調整性の査定処理(MF2)を終了する。
次に、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)の詳細な処理内容について、図15及び図16を参照しながらより具体的に説明する。図15は、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)において参照されるデータ及び出力されるデータの一例を表すデータ・フローであり、図16は、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)における詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)では、帯域調整性の査定処理(MF2)の結果として出力された帯域調整コマンドリストDT930と、車両状態監視部123での処理により生成されたステータス情報とが参照される。そして、このチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)の結果として、帯域幅の調整が必要な各ストリーミング送信ユニット200に対する調整コマンドが実行される。
このこのチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)では、例えば図16に示すように、先ず、ステップS201において、帯域調整性の査定処理(MF2)の結果として出力された帯域調整コマンドリストDT930に関連するストリーミング送信ユニット200の属性を認識して、この帯域調整コマンドリストDT930に運転アシスト系の機器に対する調整コマンドが含まれているかを判定する。そして、帯域調整コマンドリストDT930に運転アシスト系の機器に対する調整コマンドが含まれている場合はステップS202に進み、含まれていない場合にはステップS211に進む。
ステップS202では、帯域調整コマンドリストDT930の調整コマンド実行を指示するコマンド・カウンタを「1」に初期化する。そして、ステップS203において、車両状態監視部123により生成されたステータス情報を読み込み、ステップS204において、この読み込んだステータス情報が「青」のステータス情報であるか、或いは「赤」のステータス情報であるかを確認する。
ここで、読み込んだステータス情報が「赤」のステータス情報である場合(ステップS204で否定判定の場合)には、ステップS205において、帯域調整のために車両を停止させる必要がある旨を車両の乗員にアナウンスして、ステップS203へとリターンする。一方、読み込んだステータス情報が「青」のステータス情報である場合(ステップS204で肯定判定の場合)には、車両の乗員へのアナウンス中であればステップS206において、車両の乗員へのアナウンスを停止した後、ステップS207において、コマンド・カウンタに示されるアクションを行うように、調整コマンドの実行を要求する。このステップS207での処理の結果、帯域幅の調整が必要なストリーミング送信ユニット200(ここでは運転アシスト系機器またはエンタテインメント系機器)に対する調整コマンドが実行され、ストリーミング送信ユニット200側で、使用する帯域幅の調整が行われることになる。
次に、ステップS208において、次のアクションを行うようにコマンド・カウンタの値をインクリメントし、帯域調整コマンドリストDT930の調整コマンドが全て実行されるまで(コマンド・カウンタの値が調整コマンドの数(TOTAL_ACTIONS)+1となるまで)、ステップS203以降の処理を繰り返す。そして、帯域調整コマンドリストDT930の調整コマンドが全て実行され、コマンド・カウンタの値が調整コマンドの数(TOTAL_ACTIONS)+1となった段階(ステップS209で肯定判定となった段階)で、ステップS210において、帯域調整の指示が終了した旨をストリーミング送信ユニット200に対して通知し、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)を終了する。
一方、ステップS201で帯域調整コマンドリストDT930に運転アシスト系の機器に対するコマンドが含まれていないと判定され、ステップS211に進んだ場合には、ステップS211において、帯域調整コマンドリストDT930のコマンドを指示するコマンド・カウンタを「1」に初期化する。そして、ステップS212において、コマンド・カウンタに示されるアクションを行うように、調整コマンドの実行を要求する。このステップS212での処理の結果、帯域幅の調整が必要なストリーミング送信ユニット200(ここではエンタテインメント系機器)に対する調整コマンドが実行され、ストリーミング送信ユニット200側で、使用する帯域幅の調整が行われることになる。
次に、ステップS213において、次のアクションを行うようにコマンド・カウンタの値をインクリメントし、帯域調整コマンドリストDT930の調整コマンドが全て実行されるまで(コマンド・カウンタの値が調整コマンドの数+1となるまで)、ステップS212以降の処理を繰り返す。そして、帯域調整コマンドリストDT930の調整コマンドが全て実行され、コマンド・カウンタの値が調整コマンドの数+1となった段階(ステップS214で肯定判定となった段階)で、ステップS215において、帯域調整の指示が終了した旨をストリーミング送信ユニット200に対して通知し、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)を終了する。
[ストリーミング送信ユニットでの処理]
次に、本発明を適用したバス通信システムにおいて、ストリーミング送信ユニット200により実行される使用帯域の設定に関連する処理について説明する。ストリーミング送信ユニット200では、使用帯域の設定に関連する処理として、帯域確保要求部221及び帯域幅調整部223において主に以下の4つの処理(SF1〜SF4)が行われる。
SF1:帯域確保の要求処理
この帯域確保の要求処理では、マスタユニット100に対して、データストリーミングの送信を行うための帯域確保の要求が行われる。ここでの要求処理は、QOS・帯域幅管理テーブル222に基づいて行われ、例えば、データストリーミングを最大QOSで送信する場合に必要となる第1の要求帯域幅、標準QOSで送信する場合に必要となる第2の要求帯域幅、最小QOSで送信する場合に必要となる第3の要求帯域幅といったように、複数の帯域幅を指定した要求が行われる。
SF2:帯域セット処理
この帯域セット処理では、マスタユニット100からの帯域割り当て可能通知に従って、割り当て可能な帯域幅を当該ストリーミング送信ユニット200がデータストリーミングの送信を行うための帯域として設定する処理が行われる。
SF3:帯域幅削減処理
この帯域幅削減処理では、マスタユニット100からの調整コマンドの実行指示に従って、データストリーミングの送信に使用する帯域の削減が行われる。具体的には、例えば帯域確保の要求処理(SF1)において最大QOSに対応した第1の帯域幅、標準QOSに対応した第2の帯域幅、最小QOSに対応した第3の帯域幅での要求を行っていた場合、帯域セット処理(SF2)において第1の帯域幅での設定を行った場合には、マスタユニット100からの調整コマンドの実行指示に従い、第1の帯域幅が第2の帯域幅或いは第3の帯域幅へと変更され、帯域セット処理(SF2)において第2の帯域幅での設定を行った場合には、マスタユニット100からの調整コマンドの実行指示に従い、第2の帯域幅が第3の帯域幅へと変更されることになる。
SF4:使用帯域確定処理
この使用帯域確定処理では、帯域セット処理(SF2)において設定された帯域を、当該ストリーミング送信ユニット200がデータストリーミングの送信を行うための帯域として確定する処理が行われる。この使用帯域確定処理によって使用帯域が確定されると、この帯域及びチャンネルを使用して、当該ストリーミング送信ユニット200によるデータストリーミングの送信が行われることになる。このとき、ストリーミング送信ユニット200によるデータストリーミングの送信は、使用するチャンネルの帯域幅に対応したQOSで行われる。すなわち、ストリーミング送信ユニット200は、使用帯域確定処理で確定された使用帯域の帯域幅に応じて、データストリーミングのQOSを適宜変更しながら当該データストリーミングの送信を行う。
図17は、ストリーミング送信ユニット200により実行される使用帯域の設定に関連する一連の処理の流れを示すフローチャートである。ストリーミング送信ユニット200は、データストリーミングの送信を行おうとする際に、先ず、ステップS11において、QOS・帯域幅管理テーブル222を参照しながら帯域確保の要求処理(SF1)を行って、マスタユニット100からの応答待ちの状態(ステップS12)に移行する。
そして、ステップS12において、マスタユニット100から何らかの応答があった場合には、ステップS13に進んで、マスタユニット100からの応答が、当該ストリーミング送信ユニット200が確保要求した帯域の確保が可能であることを示す帯域割り当て可能通知であるか否かを判定する。ここで、マスタユニット100からの応答が帯域割り当て可能通知である場合(ステップS13で肯定判定の場合)には、次のステップS14において帯域セット処理(SF2)を行って、ステップS12のマスタユニット100からの応答待ちの状態へとリターンする。
一方、マスタユニット100からの応答が帯域割り当て可能通知でない場合(ステップS13で否定判定の場合)には、ステップS15において、マスタユニット100からの応答が、既に設定している使用帯域幅の変更を促す調整コマンドの実行指示であるか否かを判定する。ここで、マスタユニット100からの応答が調整コマンドの実行指示である場合(ステップS15で肯定判定の場合)には、次のステップS16において帯域幅削減処理(SF3)を行って、ステップS12のマスタユニット100からの応答待ちの状態へとリターンする。
一方、マスタユニット100からの応答が調整コマンドの実行指示でない場合(ステップS15で否定判定の場合)には、ステップS17において、マスタユニット100からの応答が、当該ストリーミング送信ユニット200が確保要求した帯域の確保が不可能であることを示す帯域割り当て否定通知であるか否かを判定する。ここで、マスタユニット100からの応答が帯域割り当て否定通知である場合(ステップS17で肯定判定の場合)には、ステップS11に戻って改めて帯域確保の要求処理(SF1)を行って以降の処理を繰り返す一方、マスタユニット100からの応答が帯域割り当て否定通知でもない場合(ステップS17で否定判定の場合)には、ステップS18において、マスタユニット100からの応答に従ったその他の処理を行った上で、ステップS12のマスタユニット100からの応答待ちの状態へとリターンする。
マスタユニット100からの応答待ちの状態は、マスタユニット100において帯域割り当ての調整が可能な所定時間の間継続され、ステップS19において所定時間が経過したと判定されると、次のステップS20において、当該ストリーミング送信ユニット200がデータストリーミングの送信を行うために使用する帯域がセット済みであるか否かを確認し、使用帯域がセット済みでない場合(ステップS20で否定判定)の場合には、ステップS11に戻って改めて帯域確保の要求処理(SF1)を行って以降の処理を繰り返す一方、使用帯域がセット済みであれば(ステップS20で肯定判定)、次のステップS21において、使用帯域確定処理(SF4)を行って、使用帯域の設定に関連する一連の処理を終了する。
[システム動作]
次に、本発明を適用したバス通信システムにおける動作の概要について、具体的な例を挙げながら説明する。なお、ここでは、ストリーミング送信ユニット200として機器A、機器B、機器Cの3つの機器がネットワーク上に存在するものとして説明する。
ケース1:十分な残帯域がある場合の帯域割り当て
例えば図18に示すように、ストリーミング送信ユニット200である機器Aにおいて帯域確保の要求処理(SF1)が行われ、マスタユニット100に対して帯域確保の要求がなされると、マスタユニット100が、この機器Aからの帯域確保の要求を受けて、残帯域査定処理(MF1)を行う。具体的には、機器Aが最大QOSに対応した要求帯域幅として40μsec、標準QOSに対応した要求帯域幅として35μsec、最小QOSに対応した要求帯域幅として20μsecの確保要求を行った場合、マスタユニット100は、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内で既にチャンネル設定されている帯域を除く残帯域で、例えば最大QOSに対応した40μsecの確保が可能かどうかを確認する。
ここで、確保要求されている帯域幅に対して残帯域が十分であれば、マスタユニット100は、チャンネル・帯域割り当て処理(MF3)を行う。具体的には、例えば図19(a)に示すように、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内に全くチャンネルが設定されていない場合には、残帯域は100μsecであり、機器Aが確保要求している最大QOSに対応した40μsecの帯域幅の確保が十分に可能であるので、マスタユニット100は、機器Aに対して帯域割り当て可能通知を行うとともに、機器Aがデータストリーミングの送信に使用するチャンネルとして40μsecの帯域幅のチャンネルを設定する。また、これに伴って、マスタユニット100は、図19(b)に示すように、設定したチャンネルの情報や機器Aからの要求帯域幅の情報をチャンネル・帯域幅管理テーブル122に書き込む。
機器A側では、帯域確保の要求処理(SF1)に対する応答として、マスタユニット100から帯域割り当て可能通知を受信すると、帯域セット処理(SF2)を行って、確保要求した帯域幅をデータストリーミングの送信を行うための帯域として設定する。
ケース2:十分な残帯域がないが、調整が可能な場合の帯域割り当て
例えば図20に示すように、ストリーミング送信ユニット200である機器Cにおいて帯域確保の要求処理(SF1)が行われ、これを受けてマスタユニット100が残帯域査定処理(MF1)を行った結果、確保要求されている帯域幅に対して残帯域が十分でない場合には、マスタユニット100において帯域調整性の査定処理(MF2)が行われる。具体的には、例えば図21に示すように、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内に、機器Aがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル1、機器Bがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル2が既に設定されている場合においては、残帯域は20μsecであり、機器Cからの帯域確保要求が最小QOSに対応した帯域幅でも22μsecであった場合には、マスタユニット100は残帯域が十分でないと判定して帯域調整性の査定処理(MF2)を行う。
帯域調整性の査定処理(MF2)では、先ず、必要な帯域幅の増加量(本例では2μsec)を計算するとともに、図22(a)に示すような単一帯域削減テーブルDT900を作成する。本例では、機器Aに割り当てられた最大QOSに対応した帯域幅40μsecを標準QOSに対応した帯域幅35μsecに変更することで削減可能な帯域幅5μsec、機器Aに割り当てられた最大QOSに対応した帯域幅40μsecを最小QOSに対応した帯域幅20μsecに変更することで削減可能な帯域幅20μsec、機器Bに割り当てられた最大QOSに対応した帯域幅40μsecを標準QOSに対応した帯域幅35μsecに変更することで削減可能な帯域幅5μsec、機器Bに割り当てられた最大QOSに対応した帯域幅40μsecを最小QOSに対応した帯域幅20μsecに変更することで削減可能な帯域幅20μsecが、それぞれ単一帯域削減テーブルDT900に格納される。
次に、単一帯域削減テーブルDT900に格納されている削減可能な帯域幅の情報を値が小さい順に並べ替えて、図22(b)に示すようなソートした単一帯域削減テーブルDT900Sを作成する。そして、このソートした単一帯域削減テーブルDT900Sを参照しながら、必要な帯域幅の増加量以上の削減可能な帯域幅を探し、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅のうちで、必要な帯域幅の増加量に最も近い値を選択して、図22(c)に示すような帯域調整コマンドリストDT930を作成する。本例においては、必要な帯域幅の増加量が2μsecであるので、この処理により、例えば、機器Aに割り当てられた最大QOSに対応した帯域幅40μsecを標準QOSに対応した帯域幅35μsecに変更することで削減可能な帯域幅5μsecが選択され、機器Aに対して割り当てた帯域幅を40μsecから35μsecへと変更することを指示する調整コマンドが記載された帯域調整コマンドリストDT930が作成される。
マスタユニット100は、帯域調整性の査定処理(MF2)により帯域調整コマンドリストDT930を作成すると、チャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理(MF5)を行い、帯域調整コマンドリストDT930に記載された調整コマンドの実行を指示する。本例においては、帯域調整コマンドリストDT930には、機器Aに対して割り当てた帯域幅を40μsecから35μsecへと変更することを指示する調整コマンドが記載されているので、機器Aに対して調整コマンドの実行が指示され、機器Aにおいて、帯域幅削減処理(SF3)が行われる。そして、機器Aからマスタユニット100に対して帯域幅削減処理の終了が通知されると、マスタユニット100は、機器Cに対して帯域割り当て可能通知を行うとともに、機器Cがデータストリーミングの送信に使用するチャンネルとして22μsecの帯域幅のチャンネル3を設定する。また、これに伴って、マスタユニット100は、チャンネル・帯域幅管理テーブル122の内容を図23に示すように、帯域割り当ての調整を反映させたかたちに更新する。また、機器Cは、マスタユニット100からの帯域割り当て可能通知を受信すると、帯域セット処理(SF2)を行って、確保された帯域幅をデータストリーミングの送信を行うための帯域として設定する。
ケース3:十分な残帯域がなく、且つ調整が不可能な場合
例えば図24に示すように、ストリーミング送信ユニット200である機器Cにおいて帯域確保の要求処理(SF1)が行われ、これを受けてマスタユニット100が残帯域査定処理(MF1)を行った結果、確保要求されている帯域幅に対して残帯域が十分でない場合には、上述したケース2と同様に、マスタユニット100において帯域調整性の査定処理(MF2)が行われる。具体的には、例えば図25に示すように、データ転送サイクルにおけるデータストリーミング転送帯域内に、機器Aがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル1、機器Bがデータストリーミングの送信を行うためのチャンネルとして40μsecのチャンネル2が既に設定されている場合においては、残帯域は20μsecであり、機器Cからの帯域確保要求が最小QOSに対応した帯域幅でも70μsecであった場合には、マスタユニット100は残帯域が十分でないと判定して帯域調整性の査定処理(MF2)を行う。
帯域調整性の査定処理(MF2)では、上述したケース2と同様に、先ず、必要な帯域幅の増加量(本例では50μsec)を計算するとともに、図26(a)に示すような単一帯域削減テーブルDT900、図26(b)に示すようなソートした単一削減テーブルDT900Sを作成する。そして、このソートした単一帯域削減テーブルDT900Sを参照しながら、必要な帯域幅の増加量以上の削減可能な帯域幅を探し、必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅がなければ、削減可能な帯域幅の組み合わせを求めて、図26(c)に示すような多重削減テーブルDT910を作成する。そして、この多重削減テーブルDT910に格納されている組み合わせによる削減可能な帯域幅を値が小さい順に並べ替えて、図26(d)に示すようなソートした多重削減テーブルDT910Sを作成する。
そして、このソートした多重削減テーブルDT910Sを参照しながら、必要な帯域幅の増加量以上の削減可能な帯域幅を探す。本例では、ソートした多重削減テーブルDT910Sに格納されている最大の削減可能な帯域幅が40μsecであるのに対して、必要な帯域幅の増加量が50μsecであり、ソートした多重削減テーブルDT910Sから必要な帯域幅の増加量以上の値の削減可能な帯域幅を選択することはできない。したがって、マスタユニット100は、帯域幅の調整が不可能であると判定して、帯域割り当て否定通知処理(MF4)を行い、機器Cに対して、要求された帯域幅の確保ができない旨を通知する。
機器C側では、帯域確保の要求処理(SF1)に対する応答として、マスタユニット100から帯域割り当て否定通知を受信すると、必要な場合には、改めて帯域確保の要求処理(SF1)を行う。そして、マスタユニット100から帯域割り当て可能通知が送られた段階で帯域セット処理(SF2)を行って、設定した帯域を使用してデータストリーミングの送信を実施する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本発明を適用したバス通信システムでは、データストリーミングの送信を行おうとするストリーミング送信ユニット200がマスタユニット100に対して帯域確保の要求を行う際に、単一の帯域幅ではなく、送信するデータストリーミングのQOSに応じた複数の帯域幅で帯域確保の要求を行うようにしている。そして、マスタユニット100が、各ストリーミング送信ユニット200が要求した複数の帯域幅の情報をチャンネル・帯域情報管理テーブル122に記憶させておくことで、複数のストリーミング送信ユニット200からの帯域確保の要求に対して、このチャンネル・帯域情報管理テーブル122を参照しながら、各ストリーミング送信ユニット200に対する帯域割り当てを統合的に調整するようにしている。したがって、本発明を適用したバス通信システムによれば、データ転送サイクル内で完結した帯域割り当ての調整を行うことができ、データ転送サイクル内における帯域の効率的な利用を促進することができる。
なお、以上説明したバス通信システムは本発明の具体的な一実施形態であり、本発明が以上の例に限定されるものではない。したがって、例えば、マスタユニット100やストリーミング送信ユニット200での細かな処理内容等については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。また、以上の説明では、マスタユニット100による帯域割り当ての統合的な調整の例として、あるストリーミング送信ユニット200からの帯域確保の要求に応じて既に設定されたチャンネルの帯域幅を削減することで、他のストリーミング送信ユニット200に対して新たなチャンネル設定(帯域割り当て)を行えるようにする場合を例示したが、データ転送サイクルのデータストリーミング転送用帯域内に空きがあれば、マスタユニット100による統合的な帯域割り当ての調整により、既に設定されたチャンネルの帯域幅を増加させることも可能である。
また、以上の例は、IEEE1394規格に準拠したバス通信システムに本発明を適用した例であるが、本発明は、シリアルバスに接続された複数の機器間で時分割多重によりデータ通信を行うのに先立ち、データ通信の管理を行うマスタ機器がデータの送信元となるデータ送信機器に対して使用可能な帯域の割り当てを行うバス通信システムに対して広く適用可能である。
本発明を適用したバス通信システムの概略構成を示す図である。 IEEE1394規格によるデータ通信におけるデータ転送サイクルを説明する図である。 データ転送サイクルのデータストリーミング転送用帯域に40μsecの帯域幅でチャンネル1とチャンネル2とが既に設定されており、残りの帯域の帯域幅が20μsecとなっている例を示す図である。 図3に示した状態では22μsecのチャンネル3の設定が行えないことを説明する図である。 ストリーミング送信ユニットがマスタユニットに対して帯域確保の要求を行う際に指定する複数の帯域幅の具体例を示す図である。 チャンネル・帯域情報管理テーブルの記載例を示す図である。 既に設定した他のチャンネルの帯域幅をチャンネル・帯域情報管理テーブルに記載されている他の帯域幅に変更することで帯域確保が可能となるかどうかを確認する様子を説明する図である。 チャンネル1の帯域幅を40μsecから35μsecへと変更した場合のチャンネル・帯域情報管理テーブルの記載例を示すずである。 本発明を適用したバス通信システムにおけるマスタユニットの構成を示す図であり、(a)はマスタユニットの全体構成を示す図、(b)はデータ通信管理部の内部構成を示す図である。 チャンネル・帯域情報管理テーブルのデータ格納形式を示す図である。 本発明を適用したバス通信システムにおけるストリーミング送信ユニットの構成を示す図であり、(a)はストリーミング送信ユニットの全体構成を示す図、(b)は帯域幅管理部の内部構成を示す図である。 マスタユニットにより実行される帯域割り当てに関連する一連の処理の流れを示すフローチャートである。 マスタユニットでの帯域幅調整性の査定処理において参照されるデータ及び出力されるデータの一例を表すデータ・フローである。 マスタユニットでの帯域幅調整性の査定処理における詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 マスタユニットでのチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理において参照されるデータ及び出力されるデータの一例を表すデータ・フローである。 マスタユニットでのチャンネル・帯域割り当て調整コーディネーション処理における詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ストリーミング送信ユニットにより実行される使用帯域の設定に関連する一連の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明を適用したバス通信システムにおける動作の概要を説明する図であり、十分な残帯域がある場合の帯域割り当て(ケース1)での動作概要を示す図である。 十分な残帯域がある場合の帯域割り当て(ケース1)でのマスタユニットでの処理を説明する図であり、(a)は残帯域査定処理を説明する図、(b)はチャンネル・帯域割り当て処理を説明する図である。 本発明を適用したバス通信システムにおける動作の概要を説明する図であり、十分な残帯域がないが、調整が可能な場合の帯域割り当て(ケース2)での動作概要を示す図である。 十分な残帯域がないが、調整が可能な場合の帯域割り当て(ケース2)でのマスタユニットによる残帯域査定処理を説明する図である。 十分な残帯域がないが、調整が可能な場合の帯域割り当て(ケース2)でのマスタユニットによる帯域調整性査定処理を説明する図であり、(a)は単一帯域削減テーブルの例を示す図、(b)はソートした単一削減テーブルの例を示す図、(c)は帯域調整コマンドリストの例を示す図である。 チャンネル・帯域幅管理テーブルの内容を、帯域割り当ての調整を反映させたかたちに更新した様子を示す図である。 本発明を適用したバス通信システムにおける動作の概要を説明する図であり、十分な残帯域がなく、且つ調整が不可能な場合(ケース3)での動作概要を示す図である。 十分な残帯域がなく、且つ調整が不可能な場合(ケース3)でのマスタユニットによる残帯域査定処理を説明する図である。 十分な残帯域がなく、且つ調整が不可能な場合(ケース3)でのマスタユニットによる帯域調整性査定処理を説明する図であり、(a)は単一帯域削減テーブルの例を示す図、(b)はソートした単一削減テーブルの例を示す図、(c)は多重削減テーブルの例を示す図、(d)はソートした多重削減テーブルの例を示す図である。
符号の説明
100 マスタユニット
120 データ通信管理部
121 帯域割り当て部
122 チャンネル・帯域情報管理テーブル
123 車両状態監視部
200 ストリーミング送信ユニット
220 帯域幅管理部
221 帯域確保要求部
222 QOS・帯域幅管理テーブル
223 帯域幅調整部

Claims (4)

  1. シリアルバスに接続された複数の機器間で時分割多重によりデータ通信を行うのに先立ち、データ通信の管理を行うマスタ機器がデータの送信元となるデータ送信機器に対して使用可能な帯域の割り当てを行うバス通信システムにおいて、
    前記データ送信機器が、
    送信するデータの品質に対応した複数の帯域幅で、前記マスタ機器に対して帯域確保の要求を行う帯域確保要求手段と、
    前記帯域確保要求手段で要求した複数の帯域幅のうち、前記マスタ機器により割り当てられた帯域幅で、当該帯域幅に対応した品質のデータの送信処理を行うデータ送信手段とを備え、
    前記マスタ機器が、
    前記データ送信機器から確保要求があった複数の帯域幅の情報を当該データ送信機器の識別情報と対応付けて記憶しておくテーブル手段と、
    前記テーブル手段を参照して、複数のデータ送信機器に対する帯域の割り当てを統合的に調整する帯域割り当て調整手段と、
    前記帯域割り当て調整手段で調整した帯域割り当ての結果を、帯域確保の要求を行った各データ送信機器に通知する帯域割り当て通知手段とを備えること
    を特徴とするバス通信システム。
  2. 前記帯域割り当て調整手段は、先行して帯域確保の要求があったデータ送信機器に対して既に割り当てた帯域幅を当該データ送信機器が要求した複数の帯域幅のうちの他の帯域幅に変更することで、後に帯域確保の要求があった他のデータ送信機器から要求された複数の帯域幅の何れかが確保できる場合には、先行して帯域確保の要求があったデータ送信機器に対して既に割り当てた帯域幅を前記他の帯域幅に変更するとともに、後に帯域確保の要求があった他のデータ送信機器に対して、確保可能な帯域幅を割り当てること
    を特徴とする請求項1に記載のバス通信システム。
  3. 前記データ送信機器として、車両に搭載されたエンタテインメント系機器と、車両に搭載された運転アシスト系機器とを含み、
    前記帯域割り当て調整手段は、車両走行中においては、エンタテインメント系機器を対象として前記帯域幅の変更を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載のバス通信システム。
  4. シリアルバスに接続された複数の機器間で時分割多重によりデータ通信を行うのに先立ち、データ通信の管理を行うマスタ機器がデータの送信元となるデータ送信機器に対して使用可能な帯域の割り当てを行う方法であって、
    前記データ送信機器が、送信するデータの品質に対応した複数の帯域幅で、前記マスタ機器に対して帯域確保の要求を行い、
    前記マスタ機器が、前記データ送信機器から確保要求があった複数の帯域幅の情報を当該データ送信機器の識別情報と対応付けてテーブル手段に記憶するとともに、当該テーブル手段を参照して、複数のデータ送信機器に対する帯域の割り当てを統合的に調整し、調整した帯域割り当ての結果を、帯域確保の要求を行った各データ送信機器に通知し、
    前記データ送信機器が、前記マスタ機器に対して要求した複数の帯域幅のうち、前記マスタ機器により割り当てられた帯域幅で、当該帯域幅に対応した品質のデータの送信処理を行うこと
    を特徴とする帯域割り当て方法。
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