JP2006312903A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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宗弥 若井
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Abstract

【課題】スプリングシールの破損時に、破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できるガスタービン燃焼器を提供すること。
【解決手段】燃焼器ライナ13におけるトランジションピース15との接続部分に、スプリングシール21を設け、さらに、スプリングシール21における燃焼ガスの流れ方向の下流側の端部付近に、スプリングシールカバー30を設ける。これにより、スプリングシール21が破損して一部が分離した場合で、分離した部分が燃焼ガスの流れ方向の下流側に移動した場合に、この方向への移動をスプリングシールカバー30で遮ることができる。この結果、スプリングシール21の破損時に、破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ガスタービン燃焼器に関するものである。特に、この発明は、スプリングシールの破損時における他の部品の破損を抑制できるガスタービン燃焼器に関するものである。
従来のガスタービン燃焼器は、内側に燃焼領域を有し、ガスタービンの運転時に内側で燃料を燃焼させる燃焼器ライナ(上流側流路形成部)と、燃焼器ライナ内で燃料を燃焼させることによって発生した燃焼ガスをタービンの方向に送るトランジションピース(下流側流路形成部)とを有しており、これらは燃焼器ライナが燃焼ガスの流れ方向の上流側、トランジションピースが下流側となって接続されている。また、これらの燃焼器ライナやトランジションピースは、燃料の燃焼時の温度上昇により寸法が変化する場合があるため、その接続部分は寸法変化を吸収できる構造になっている。
例えば、特許文献1では、燃焼器ライナとトランジションピースとの接続部分は共に円筒形の形状で形成し、燃焼器ライナにおける接続部分側の端部には、スプリングシールを設ける。トランジションピースは、スプリングシールが設けられた燃焼器の外側から被せるように燃焼器ライナに接続する。これにより、スプリングシールによってトランジションピースは付勢力が与えられつつ燃焼器ライナに固定される。従って、ガスタービンの運転時に、燃料の燃焼によって燃焼器ライナやトランジションピースの寸法が変化した場合でも、スプリングシールの付勢力によって接続は維持される。
特開2002−71136号公報
しかしながら、上記のようなガスタービン燃焼器では、ガスタービン運転時の振動や経年劣化により、スプリングシールが破損する虞がある。スプリングシールが破損して一部が分離した場合、分離した部分はトランジションピースを通り、燃焼ガスの下流側に位置するタービンの方向に流される場合がある。このため、このスプリングシールの一部がタービンなど燃焼器ライナの下流側に位置する部品に衝突したり、静止部分と回転部分との間に挟まれたりしてこれらの部分を破損する虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スプリングシールの破損時に、破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できるガスタービン燃焼器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係るガスタービン燃焼器は、内側に燃焼領域を有する上流側流路形成部と、前記上流側流路形成部に対して、前記燃焼領域における燃料ガスの流れ方向の下流側に位置すると共に前記上流側流路形成部に接続される下流側流路形成部と、前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部との接続部分で前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部との間に位置しており、且つ、前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部とに対して付勢力を与えるスプリングシールと、前記スプリングシールにおける前記燃焼ガスの流れ方向の下流側の端部付近に位置すると共に前記上流側流路形成部または前記下流側流路形成部の少なくともいずれか一方に固定されるカバー状部材と、を具備することを特徴とする。
この発明では、燃焼ガスの流れ方向におけるスプリングシールの下流側の端部付近に、カバー状部材を設けている。このため、スプリングシールが破損して一部が分離し、分離した部分が燃焼ガスの流れ方向における下流側に移動した場合でも、スプリングシールの下流側に位置するカバー状部材に、分離したスプリングシールは遮られる。これにより、分離したスプリングシールはカバー状部材よりも下流側には流れなくなる。この結果、スプリングシールの破損時に、破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記カバー状部材は、前記スプリングシールに固定されていることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材がスプリングシールに固定されているので、カバー状部材を、より確実にスプリングシールの近傍に位置させることができる。このため、スプリングシールが破損して一部が分離した場合でも、分離した部分が燃焼ガスの流れ方向における下流側に流れることを、カバー状部材でより確実に遮ることができる。この結果、スプリングシールの破損時に、破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを、より確実に抑制できる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記カバー状部材には、前記スプリングシールに連通する連通部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材に連通部が形成されているため、カバー状部材がスプリングシールに固定されている場合でも、連通部からスプリングシールを視認できる。これにより、ガスタービンの点検時などに連通部からスプリングシールを視認することにより、スプリングシールに発生するクラックなどを視認することができ、このクラックなどから、スプリングシールが破損する前に破損の兆候を認識することができる。この結果、スプリングシールの破損を抑制できる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記スプリングシールには応力分散部が設けられており、前記連通部は、前記応力分散部に連通していることを特徴とする。
この発明では、スプリングシールにおいて応力が集中し易い部分に応力分散部を設け、前記連通部は応力集中部に連通させている。この応力分散部は、応力集中が発生し易い部分に形成されているため、スプリングシールに大きな負荷などが作用して応力分散部でも応力を分散しきれない場合には、応力分散部付近にクラックなどが発生し易くなる。このため、応力分散部に連通するように連通部を設けることにより、クラックなど破損の兆候を、より認識し易くなる。この結果、より確実にスプリングシールの破損を抑制できる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記カバー状部材は、一体となって形成されていることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材が一体となって形成されているため、カバー状部材を上流側流路形成部、或いは下流側流路形成部に固定する際に、容易に固定することができる。この結果、スプリングシールの破損時に破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを抑制するカバー状部材を、容易に設けることができる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記カバー状部材は、複数に分割されていることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材が分割されているので、例えば、破損したスプリングシールがカバー状部材に衝突することによりカバー状部材が損傷したり、スプリングシールが分割構造になっていると共にカバー状部材をスプリングシールに固定した場合で、スプリングシールが破損したりした場合に、カバー状部材やスプリングシールのうち損傷した部分のみを交換することができる。この結果、カバー状部材を設ける場合の保守が容易になる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記スプリングシールは、前記上流側流路形成部または前記下流側流路形成部の少なくともいずれか一方に固定される固定部を有していると共に他方に付勢力を与える付勢部を有しており、前記カバー状部材は、前記付勢部に対して離間していることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材がスプリングシールの付勢部に対して離間しているため、カバー状部材が付勢部に接触することによるスプリングシールへの負荷を低減できる。この結果、スプリングシールの破損を抑制できる。
また、この発明に係るガスタービン燃焼器は、前記カバー状部材は、前記付勢部から離間している部分の端部に逃げ部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、カバー状部材の、前記付勢部から離間している部分の端部に逃げ部を形成しているので、カバー状部材が付勢部に接触することを、より確実に抑制できるので、カバー状部材が付勢部に接触することによるスプリングシールへの負荷を、より確実に低減できる。この結果、スプリングシールの破損を、より確実に抑制できる。
本発明にかかるガスタービン燃焼器は、スプリングシールの破損時に、破損したスプリングシールが燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるガスタービン燃焼器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係るガスタービン燃焼器を備えるガスタービンの断面図である。同図に示すガスタービン1には、空気の流れの上流側から下流側に向かって空気取入口2、圧縮機3、ガスタービン燃焼器である燃焼器10、及びタービン4が設けられている。前記空気取入口2から取り込まれた空気は圧縮機3によって圧縮され、高温・高圧の圧縮空気となって燃焼器10へ送り込まれる。燃焼器10では、この圧縮空気に天然ガス等のガス燃料、或いは軽油や軽重油等の液体燃料を供給して燃料を燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを生成させる。この高温・高圧の燃焼ガスは、後述するトランジションピース15内を通過した後、タービン4に噴射される。
図2は、図1に示す燃焼器の詳細図である。前記燃焼器10は、外筒11や車室ハウジング12の内側に、上流側流路形成部となる燃焼器ライナ13や、下流側流路形成部となるトランジションピース15などが設けられている。外筒11の内側には燃焼器ライナ13が設けられており、燃焼器ライナ13には、略円筒形に形成される当該燃焼器ライナ13の軸方向の一方の端部に燃料ノズル16が配設されており、さらに、この燃焼器ライナ13には、燃焼器ライナ空気取入口14が複数形成されている。また、燃焼器ライナ13の軸方向の端部のうち、燃料ノズル16が設けられている側の端部の反対側の端部には、トランジションピース15が接続されている。このトランジションピース15は筒状の形状で形成され、内側は後述する燃焼領域19になっている。またトランジションピース15は、燃焼器ライナ13に接続されている側の反対側の端部に向かうに従って断面積が小さくなりつつ湾曲している。また、外筒11及び車室ハウジング12の内側は車室18として形成されており、燃焼器ライナ13及びトランジションピース15は、この車室18に設けられている。
図3は、図2に示す燃焼器ライナ及びトランジションピースの説明図である。外筒11及び車室ハウジング12の内側に位置する燃焼器ライナ13とトランジションピース15との接続部分は、共に略円筒径の形状で形成されており、燃焼器ライナ13の径よりも、トランジションピース15の径の方が大きくなっている。また、燃焼器ライナ13のトランジションピース15側の端部の外周面には、スプリングシール21が設けられており、さらに、スプリングシール21のトランジションピース15側の端部には、燃焼器ライナ13の径方向における外方側にカバー状部材となるスプリングシールカバー30が設けられている。トランジションピース15は、このようにスプリングシール21及びスプリングシールカバー30が設けられた燃焼器ライナ13の径方向外方側に位置し、これらを覆うようにして燃焼器ライナ13に接続されている。また、トランジションピース15の内周面は、スプリングシール21に接触している。
燃焼器ライナ13における、トランジションピース15が接続されている側の端部の反対側の端部には、燃料ノズル16が設けられており、前記燃焼器ライナ空気取入口14は、燃料ノズル16と、当該燃焼器ライナ13における前記トランジションピース15との接続部分との間に形成されている。この燃焼器ライナ空気取入口14により、燃焼器ライナ13の内側と外側とは連通している。また、燃焼器ライナ13とトランジションピース15との内側は、燃料が燃焼する燃焼領域19となっており、燃料が燃料することにより発生した燃焼ガスは、燃料ノズル16の方向からトランジションピース15の方向に流れる。
図4は、図3のA部詳細図であり、トランジションピースが接続されていない状態を示す図である。図5は、図4のB−B矢視図である。図6は、図4のスプリングシールにスプリングシールカバーを固定する前の状態を示す図である。図7は、図6のC−C矢視図である。前記スプリングシール21は、当該スプリングシール21の固定部となるスプリング固定部22と付勢部23とを有しており、当該スプリングシール21は、スプリング固定部22に位置するスポット溶接部26で燃焼器ライナ13にスポット溶接されることにより、燃焼器ライナ13に固定されている(図6、図7参照)。その向きは、付勢部23が燃焼器ライナ13における燃料ノズル16側に位置し、スプリング固定部22が燃焼器ライナ13におけるトランジションピース15側に位置する向きで固定されている。
前記付勢部23は、スプリング固定部22に対して折り曲げられることにより形成されており、燃焼器ライナ13から離れる方向、つまり、燃焼器ライナ13の形状である円筒形の径方向外方に向けて凸となる形状に折り曲げられている、或いは湾曲している。また、このように折り曲げられて形成された付勢部23の、スプリング固定部22側の端部の反対側の端部は、燃焼器ライナ13から離れている。これらにより、付勢部23は燃焼器ライナ13の形状である円筒形の径方向において弾力性を有している。
また、スプリングシール21には、スリット24が複数形成されており、このスリット24は付勢部23におけるスプリング固定部22側の端部から、付勢部23におけるスプリング固定部22側の端部の反対側の端部にかけて形成されている。つまり、スリット24は、燃焼器ライナ13の形状である円筒形の軸方向に沿って形成されており、複数のスリット24が略平行になるように、前記円筒形の周方向に並んで形成されている。このため、付勢部23は、スリット24によって前記周方向において複数に分割するように形成されており、スリット24を介して隣り合う付勢部23同士は離間している、さらに、スリット24のスプリング固定部22側の端部には、応力分散部となるクラック止め25が形成されており、このクラック止め25は、スリット24に連通した略円形の穴の形状で形成されている。また、前記スポット溶接部26は、スプリング固定部22に複数位置しており、燃焼器ライナ13の周方向におけるスリット24とスリット24との間で、スリット24よりもスプリング固定部22側に位置している。
スプリングシールカバー30は、折曲部31とカバー固定部32とを有しており、当該スプリングシールカバー30は、カバー固定部32に位置するスポット溶接部34がスプリングシール21のスプリング固定部22にスポット溶接されることにより、スプリングシール21に固定されている(図4、図5参照)。つまり、スプリングシールカバー30は、スプリングシール21を介して燃焼器ライナ13に固定されている。その向きは、折曲部31がスプリングシール21の付勢部23側に位置し、カバー固定部32がスプリング固定部22側に位置する向きとなっており、カバー固定部32がスプリング固定部22に重ねられるようにして固定されている。また、折曲部31は、カバー固定部32に対して折り曲げられることにより形成されており、スプリングシール21から離れる方向、つまり、燃焼器ライナ13の形状である円筒形の径方向外方に向けて折り曲げられている。また、この折曲部31は、スプリングシール21の付勢部23から離れている。
また、折曲部31には、燃焼器ライナ13の周方向が長手方向となる長穴部33が複数形成されており、この長穴部33は、スプリングシールカバー30をスプリングシール21に固定した状態において、スプリングシール21に連通する連通部として形成されている。また、複数形成される長穴部33の前記周方向のピッチは、スプリングシール21のスリット24の前記周方向におけるピッチと同程度になっている。このように形成される複数の長穴部33は、スプリングシール21のクラック止め25と、前記周方向の位置及び燃焼器ライナ13の軸方向における位置が同じ位置になっている。これにより、長穴部33はクラック止め25に連通している。また、スプリングシールカバー30は、前記周方向に一体となって形成されており、一体となった状態でスプリングシール21にスポット溶接されている。スプリングシールカバー30のスポット溶接部34は複数設けられており、スプリングシール21の複数のスポット溶接部26と同程度のピッチになっている。
なお、スプリングシールカバー30をスポット溶接する際には、スポット溶接により燃焼器ライナ13に固定されたスプリングシール21にスポット溶接で固定してもよく、スプリングシール21とスプリングシールカバー30とをまとめて燃焼器ライナ13にスポット溶接により固定してもよい。例えば、既存のガスタービン1に設けられているスプリングシール21に新たにスプリングシールカバー30を追加する場合には、スプリングシールカバー30はスプリングシール21にスポット溶接により固定し、ガスタービン1を新規で製造する場合には、スプリングシール21とスプリングシールカバー30とをまとめて燃焼器ライナ13にスポット溶接により固定してもよい。また、スプリングシール21やスプリングシールカバー30を固定する場合には、スポット溶接以外の方法で固定してもよい。各部を確実に固定できる方法であれば、どのような方法で固定してもよい。
スプリングシールカバー30は、このようにスプリングシール21に対して燃焼器ライナ13の径方向における外方に固定されているが、このようにスプリングシール21が固定された状態でも、スプリングシール21の付勢部23の、燃焼器ライナ13から最も離れている部分は、スプリングシールカバー30よりも前記径方向の外方に位置している。このため、前記トランジションピース15と燃焼器ライナ13とを接続した場合には、トランジションピース15の内周面部分は、スプリングシール21の付勢部23に接触する。この付勢部23は、弾力性を有しているため、トランジションピース15に対して、燃焼器ライナ13の径方向における外側の方向に付勢力を与えつつ、トランジションピース15に接触している。また、これにより、スプリングシール21は、燃焼器ライナ13とトランジションピース15との双方に対して付勢力を与えている。
この実施例に係るガスタービン燃焼器は以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。前記ガスタービン1を作動させると、圧縮機3が作動することによって圧縮された高温・高圧の空気が前記燃焼器10に送り込まれる。この圧縮空気は、燃焼器ライナ13の燃焼器ライナ空気取入口14から燃焼領域19内に入り、燃焼領域19内の圧縮空気に対して燃料ノズル16から燃料を噴射することにより、燃焼領域19で燃料が燃焼する。このように燃料が燃焼すると、燃焼ガスは燃料ノズル16の方向からトランジションピース15に流れる。つまり、燃焼器ライナ13においては、燃料ノズル16側の端部方向は燃焼ガスの流れ方向の上流側となり、トランジションピース15の下流側は燃焼ガスの流れ方向の下流側になる。このため、前記スプリングシール21は、燃焼器ライナ13における燃焼ガスの流れ方向の下流側の端部に位置しており、前記スプリングシールカバー30は、スプリングシール21における燃焼ガスの流れ方向の下流側付近に位置している。
燃焼領域19で燃料が燃焼すると、燃焼時の火炎により燃焼器ライナ13やトランジションピース15の温度が上昇する。燃焼器ライナ13やトランジションピース15の温度が上昇すると、当該燃焼器ライナ13やトランジションピース15は寸法が変化する。燃焼器ライナ13とトランジションピース15との接続部分は、燃焼ガスの流れ方向、或いは、燃焼器ライナ13の形状である円筒形の軸方向には互いに動きを規制していないため、燃焼器ライナ13やトランジションピース15のこの方向の寸法が変化した場合には、スプリングシール21とトランジションピース15との接触部分が摺動する。
また、燃焼器ライナ13とトランジションピース15との接続部分は、前記円筒形の径方向の弾性力を有するスプリングシール21を介して接続されているため、燃焼器ライナ13やトランジションピース15のこの方向の寸法が変化した場合には、スプリングシール21が弾性変形をする。これにより、燃焼器ライナ13とトランジションピース15とは、スプリングシール21を介して接続され続ける。同様に、ガスタービン1の運転時の振動も、スプリングシール21によって吸収され、燃焼器ライナ13とトランジションピース15とは接続が維持される。
スプリングシール21は、ガスタービン1の運転時には、このように弾性変形をするため、弾性変形をする部分、つまり、付勢部23とスプリングシール21との境界部分に応力集中が発生し易くなっているが、応力が集中した場合には、この部分に形成されているクラック止め25によって分散する。しかし、弾性変形を繰り返したり、温度変化を繰り返したりした場合などには、クラック止め25から燃焼器ライナ13の形状である円筒形の周方向に向かってクラックが発生する場合がある。このように発生したクラックが隣り合うクラック止め25まで達すると、そのクラック止め25が形成されているスリット24間の付勢部23は、スプリングシール21の他の部分から分離してしまう。このようにスプリングシール21が破損し、分離した場合には、分離した部分はトランジションピース15方向、つまり、燃焼ガスの下流方向に向かう場合があるが、この方向にはスプリングシールカバー30が設けられている。このため、スプリングシール21の分離した部分は、スプリングシールカバー30に遮られて、燃焼ガスの下流方向、つまり、トランジションピース15の内部に移動することが阻止される。
以上のガスタービン燃焼器は、燃焼ガスの流れ方向におけるスプリングシール21の下流側の端部付近にスプリングシールカバー30を設けている。このため、スプリングシール21が破損して一部が分離し、分離した部分が燃焼ガスの流れ方向における下流方向に移動した場合には、スプリングシール21の下流側に位置するスプリングシールカバー30に、この分離したスプリングシール21は当接する。これにより、この方向に移動しようとする分離したスプリングシール21は、同方向への移動がスプリングシールカバー30に遮られる。従って、この分離したスプリングシール21は、スプリングシールカバー30よりも下流側には移動しなくなり、分離したスプリングシール21がトランジションピース15の内側、つまり、燃焼ガスの流路に流れることを抑制できる。この結果、スプリングシール21の破損時に、破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できる。
また、スプリングシールカバー30がスプリングシール21に固定されているので、スプリングシールカバー30をより確実に、燃焼ガスの流れ方向におけるスプリングシール21の下流近傍に位置させることができる。このため、スプリングシール21が破損して一部が分離した場合で、分離した部分が前記下流方向に移動した場合に、この分離したスプリングシール21の同方向への移動を、スプリングシールカバー30でより確実に遮ることができ、分離したスプリングシール21がトランジションピース15内に入ることを、より確実に抑制できる。この結果、スプリングシール21の破損時に、破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを、より確実に抑制できる。
また、スプリングシールカバー30には長穴部33が形成されているため、スプリングシールカバー30がスプリングシール21に固定されている場合でも、長穴部33からスプリングシール21を視認できる。これにより、ガスタービン1の点検時などに長穴部33からスプリングシール21を視認することにより、スプリングシール21に発生するクラックなどを視認することができ、このクラックなどから、スプリングシール21が破損する前に破損の兆候を認識することができる。スプリングシール21の破損の兆候を認識した場合には、修理したり部品の交換をしたりすることにより、スプリングシール21が破損する可能性を低減できる。この結果、スプリングシール21の破損を抑制できる。
また、前記クラック止め25は、スプリングシール21において応力が集中し易い部分に設けられており、前記長穴部33はクラック止め25に連通させている。このクラック止め25は、応力集中が発生し易い部分に形成されているため、スプリングシール21に大きな負荷などが作用したり、経年劣化で強度が低下したりするなどによってクラック止め25でも応力を分散しきれない場合には、クラック止め25付近にクラックなどが発生し易くなる。このため、クラック止め25に連通するように長穴部33を設けることにより、クラックなどスプリングシール21の破損の兆候を、より認識し易くなる。この結果、より確実にスプリングシール21の破損を抑制できる。なお、この長穴部33は、スプリングシール21に連通する連通部として形成されているが、連通部は、穴ではなく切欠きにより形成してもよい。スプリングシールカバー30をスプリングシール21に固定した状態で連通部からスプリングシール21を視認できる形状であれば、連通部の形状は問わない。
また、スプリングシールカバー30が一体となって形成されているため、スプリングシールカバー30を、スプリングシール21を介して燃焼器ライナ13に固定する際に、容易に固定することができる。この結果、スプリングシール21の破損時に破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを抑制するスプリングシールカバー30を、容易に設けることができる。
また、スプリングシールカバー30に折曲部31を設けているので、破損して分離したスプリングシール21の一部が燃焼ガスの下流方向に移動することを、折曲部31で、より確実に遮ることができる。これにより、破損により分離したスプリングシール21が、トランジションピース15内に入ることを、より確実に抑制できる。この結果、スプリングシール21の破損時に、破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを、より確実に抑制できる。
また、スプリングシールカバー30がスプリングシール21の付勢部23に対して離間しているため、スプリングシールカバー30が付勢部23に接触することによってスプリングシール21に傷をつけたり、スプリングシール21に負荷を与えたりすることを低減できる。この結果、スプリングシール21の破損を抑制できる。
図8は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーが分割タイプになっている場合の要部詳細図である。なお、実施例に係るガスタービン燃焼器では、スプリングシールカバー30が一体に形成されているが、スプリングシールカバー30は、複数に分割されていてもよい。例えば、図8に示すように、スプリングシールカバー30は、燃焼器ライナ13の周方向に複数に分割されていてもよい。分割された各スプリングシールカバー30は、それぞれ独立してカバー固定部32をスプリングシール21のスプリング固定部22にスポット溶接により固定する。このように、スプリングシールカバー30を分割構造にすることにより、スプリングシール21が破損して分離したスプリングシール21がスプリングシールカバー30に衝突し、当該スプリングシールカバー30が損傷した場合に、損傷したスプリングシールカバー30のみを交換することができる。この結果、スプリングシールカバー30の保守が容易になる。
また、このようにスプリングシールカバー30を分割する場合には、前記周方向の幅が、スプリングシール21のスリット24の間隔よりも狭い幅になるように形成するとよい。スプリングシールカバー30を、このように形成することにより、スプリングシールカバー30をスプリングシール21に固定した状態でも、スプリングシールカバー30とスプリングシールカバー30との間から、クラックが生じ易い部分であるクラック止め25を視認することができる。これにより、クラックなどから、スプリングシール21が破損する前に破損の兆候を認識することができ、破損の兆候を認識した場合には、修理したり部品の交換をしたりすることにより、スプリングシール21が破損する可能性を低減できる。この結果、スプリングシール21の破損を抑制できる。
図9は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、長穴部に目盛りが設けられている場合の要部詳細図である。また、実施例に係るガスタービン燃焼器では、スプリングシールカバー30はスプリングシール21を覆ってしまうため、スプリングシール21の点検用に長穴部33を形成しているが、さらに点検し易くしてもよい。例えば、図9に示すように、長穴部33に目盛り35を設けてもよい。長穴部33から視認できるクラック止め25にクラックが発生する場合には、クラックは燃焼器ライナ13の周方向に沿った方向に発生し易いので、長穴部33の近傍に、前記周方向に並んだ目盛り35を設ける。これにより、クラック止め25にクラックが発生した場合に、クラックの長さを目盛り35によって、より正確に認識することができ、スプリングシール21が破損する虞があるか否かを、より正確に認識することができる。これにより、スプリングシール21の交換時期などを、より正確に認識することができるので、この結果、より確実にスプリングシール21の破損を抑制できる。
図10は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールが分割タイプになっている場合の要部詳細図である。図11は、図10に示すスプリングシールに、分割型のスプリングシールカバーを固定した状態を示す図である。図12は、図10に示すスプリングシールに、一体型のスプリングシールカバーを固定した状態を示す図である。また、実施例に係るガスタービン燃焼器では、スプリングシール21は一体となって燃焼器ライナ13に固定されているが、スプリングシール21は分割されていてもよい。例えば、図10に示すように、スプリングシール21は、燃焼器ライナ13の周方向に分割され、各スプリングシール21が独立して燃焼器ライナ13に固定されていてもよい。さらに、このスプリングシール21に固定するスプリングシールカバー30は、分割されていても一体に形成されていてもよい。スプリングシールカバー30を分割する場合には、図11に示すように、1つのスプリングシール21に1つのスプリングシールカバー30を固定するとよい。これにより、複数のスプリングシール21のうちの一部が破損した場合でも、破損したスプリングシール21のみを交換することができる。また、破損して分離したスプリングシール21がスプリングシールカバー30に衝突してスプリングシールカバー30が損傷した場合に、損傷したスプリングシールカバー30のみを交換できる。この結果、スプリングシール21及びスプリングシールカバー30の保守が容易になる。
また、ガスタービン1の始動時などは、燃焼器ライナ13の周方向における位置によって温度上昇の度合いが異なる場合があるが、スプリングシール21を分割することにより、周方向における位置によって温度が異なることに起因するスプリングシール21の破損などを抑制できる。つまり、スプリングシール21を分割して各スプリングシール21を小さくすることにより、熱応力の影響を受け難くなる。この結果、より確実にスプリングシール21の破損を抑制できる。なお、上記のようにスプリングシール21とスプリングシールカバー30とがそれぞれ複数に分割されている場合には、各スプリングシールカバー30は、複数のスプリングシール21に渡って固定されていてもよい。
また、図12に示すように、スプリングシールカバー30を一体に形成した場合には、スプリングシール21を分割した場合でも、スプリングシールカバー30を容易にスプリングシール21に固定することができる。この結果、スプリングシール21の破損時に破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを抑制するスプリングシールカバー30を、スプリングシール21が複数に分割されている場合においても容易に設けることができる。
図13は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーが燃焼器ライナと一体に形成されている場合の要部詳細図である。図14は、図13の燃焼器ライナにスプリングシールを固定した状態を示す図である。また、実施例に係るガスタービン燃焼器では、スプリングシールカバー30は、スプリングシール21に対してスポット溶接を行うことにより固定されているが、スプリングシールカバー30は、燃焼器ライナ13と一体に形成されていてもよい。例えば、図13に示すように、燃焼器ライナ13のトランジションピース15側の端部が折返し部41で当該燃焼器ライナ13の外周面方向に折り返され、折り返された部分から先の部分をスプリングシールカバー30として形成してもよい。つまり、スプリングシールカバー30は、折返し部41によって燃焼器ライナ13に接続されており、燃焼器ライナ13と一体に形成されている。このスプリングシールカバー30は、カバー固定部32が燃焼器ライナ13の外周面と略平行になるように形成されており、折曲部31は、燃焼器ライナ13から離れる方向に折り曲げられている。
また、このようにスプリングシールカバー30が一体に形成される燃焼器ライナ13に、スプリングシール21を固定する場合には、スプリング固定部22が燃焼器ライナ13の外周面とカバー固定部32との間に入り込むようにし、この状態でスプリングシールカバー30とスプリングシール21と燃焼器ライナ13とをまとめてスポット溶接によって固定する。これにより、スプリングシールカバー30は、燃焼器ライナ13に対しては一体となって形成されているので、改めて位置合わせをして固定する必要はなく、スプリングシール21は、スプリング固定部22をカバー固定部32と燃焼器ライナ13との間に入れて固定するので、容易に位置合わせを行うことができる。この結果、スプリングシールカバー30及びスプリングシール21を、容易に燃焼器ライナ13に固定することができる。
図15は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーの折曲部に曲面部が形成されている場合の要部詳細図である。また、スプリングシールカバー30の折曲部31の先端、つまり、折曲部31におけるカバー固定部32側の端部の反対側の端部には、逃げ部を形成してもよい。例えば、図15に示すように、スプリングシール21の付勢部23から離間している部分である折曲部31の先端に、逃げ部となる曲面部45を形成してもよい。この曲面部45は、折曲部31の先端の端面から当該折曲部31における付勢部23に面している面にかけて形成された曲面として形成されている。このように、折曲部31に曲面部45を設けることにより、スプリングシールカバー30がスプリングシール21の付勢部23に接触することを、より確実に低減できる。この結果、スプリングシール21の破損を、より確実に抑制できる。なお、折曲部31に形成される逃げ部は、曲面部45以外で形成してもよい。例えば、逃げ部を面取りによって形成してもよい。折曲部31の先端の端面と、当該折曲部31における付勢部23に面している面とで形成する角部を除去し、除去した部分がスプリングシール21の付勢部23から離れる形状であれば、逃げ部の形状は問わない。
図16は、実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、カバー状部材がトランジションピースに固定されている場合の要部詳細図である。また、実施例に係るガスタービン燃焼器では、カバー状部材となるスプリングシールカバー30をスプリングシール21に固定し、スプリングシール21を介して燃焼器ライナ13に固定しているが、カバー状部材はトランジションピース15に固定してもよい。例えば、図16に示すように、トランジションピース15の内面に、カバー状部材となるトランジションピース側カバー50を設けてもよい。このトランジションピース側カバー50は、スプリングシール21における燃焼ガスの下流側の端部付近、つまり、スプリング固定部22付近に位置しており、板状の形状でトランジションピース15内面の全周にかけて形成され、トランジションピース15に固定されている。カバー状部材として、このようにトランジションピース15に固定されるトランジションピース側カバー50を形成した場合でも、スプリングシール21が破損して一部が分離して分離した部分が燃焼ガスの流れ方向の下流方向に移動した場合に、トランジションピース側カバー50によって同方向への移動が遮られる。この結果、スプリングシール21の破損時に、破損したスプリングシール21が燃焼ガスの流路内に流れることを抑制できる。
以上のように、本発明にかかるガスタービン燃焼器は、スプリングシールが設けられたガスタービン燃焼器に有用であり、特に、スプリングシールの破損に起因する他の部品の破損を抑制する場合に適している。
本発明の実施例に係るガスタービン燃焼器を備えるガスタービンの断面図である。 図1に示す燃焼器の詳細図である。 図2に示す燃焼器ライナ及びトランジションピースの説明図である。 図3のA部詳細図であり、トランジションピースが接続されていない状態を示す図である。 図4のB−B矢視図である。 図4のスプリングシールにスプリングシールカバーを固定する前の状態を示す図である。 図6のC−C矢視図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーが分割タイプになっている場合の要部詳細図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、長穴部に目盛りが設けられている場合の要部詳細図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールが分割タイプになっている場合の要部詳細図である。 図10に示すスプリングシールに、分割型のスプリングシールカバーを固定した状態を示す図である。 図10に示すスプリングシールに、一体型のスプリングシールカバーを固定した状態を示す図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーが燃焼器ライナと一体に形成されている場合の要部詳細図である。 図13の燃焼器ライナにスプリングシールを固定した状態を示す図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、スプリングシールカバーの折曲部に曲面部が形成されている場合の要部詳細図である。 実施例に係るガスタービン燃焼器の変形例であり、カバー状部材がトランジションピースに固定されている場合の要部詳細図である。
符号の説明
1 ガスタービン
2 空気取入口
3 圧縮機
4 タービン
10 燃焼器
11 外筒
12 車室ハウジング
13 燃焼器ライナ
14 燃焼ライナ空気取入口
15 トランジションピース
16 燃料ノズル
18 車室
19 燃焼領域
21 スプリングシール
22 スプリング固定部
23 付勢部
24 スリット
25 クラック止め
26 スポット溶接部
30 スプリングシールカバー
31 折曲部
32 カバー固定部
33 長穴部
34 スポット溶接部
35 目盛り
41 折返し部
45 曲面部
50 トランジションピース側カバー

Claims (8)

  1. 内側に燃焼領域を有する上流側流路形成部と、
    前記上流側流路形成部に対して、前記燃焼領域における燃料ガスの流れ方向の下流側に位置すると共に前記上流側流路形成部に接続される下流側流路形成部と、
    前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部との接続部分で前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部との間に位置しており、且つ、前記上流側流路形成部と前記下流側流路形成部とに対して付勢力を与えるスプリングシールと、
    前記スプリングシールにおける前記燃焼ガスの流れ方向の下流側の端部付近に位置すると共に前記上流側流路形成部または前記下流側流路形成部の少なくともいずれか一方に固定されるカバー状部材と、
    を具備することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 前記カバー状部材は、前記スプリングシールに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  3. 前記カバー状部材には、前記スプリングシールに連通する連通部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のガスタービン燃焼器。
  4. 前記スプリングシールには応力分散部が設けられており、
    前記連通部は、前記応力分散部に連通していることを特徴とする請求項3に記載のガスタービン燃焼器。
  5. 前記カバー状部材は、一体となって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスタービン燃焼器。
  6. 前記カバー状部材は、複数に分割されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスタービン燃焼器。
  7. 前記スプリングシールは、前記上流側流路形成部または前記下流側流路形成部の少なくともいずれか一方に固定される固定部を有していると共に他方に付勢力を与える付勢部を有しており、
    前記カバー状部材は、前記付勢部に対して離間していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスタービン燃焼器。
  8. 前記カバー状部材は、前記付勢部から離間している部分の端部に逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。
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