JP2006312435A - 自転車用ボトルのケース - Google Patents

Abstract

【課題】 自転車用ボトル内部の飲料水の温度を保持する効果を高め、ボトルの汚れ防止することを課題とする。
【解決手段】 ボトルおよびボトルケージ全体を覆うケースを製作し、装着する。ケース内部に保温材または保冷材を収納すると、更に良い。
ボトルの出し入れは、ケースに設けられた蓋を開いて行なう。ボトルケージおよびケースは、自転車各部に固定される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、自転車用ボトルを収納するケースに関するものである。

市販されている多くの自転車用ボトルは、厚さ２ｍｍ程度の樹脂一枚で出来ており、内部の飲料水の温度を保持する効果がない。

断熱効果を高めた自転車用ボトルには、以下の欠点がある。
１ 保温材または保冷材を使用しないので、飲料水の温度保持が長時間は出来ない。
２ ボトル外形が定型サイズとなっているため、容量が減る。
３ 飲み口の保温対策がないものがあり、これは飲み口が冬季に凍結して、使用不能となる。

自転車用ボトルは自転車フレームのダウンチューブ、シートチューブに取りつけられたボトルケージに収納されることが多い。この場合、自転車走行中に、空気中に舞う埃、降雨、自転車前輪の跳ね上げた泥水、搭乗者の汗によって、ボトルが汚れる。その防汚対策が施されていない。

１ ボトル内部の飲料水の温度保持効果を高める。
２ ボトル外部の汚れを防止する。

ボトル（１６）、ボトルケージ（１５）全体をケース（１）で覆う。ケース（１）およびボトルケージ（１５）は、間接的にあるいは直接に、自転車各部位に固定される。ボトル（１６）の出し入れは、蓋Ａ（２）を開けて行う。

ケース（１）内に保温材または保冷材（１８）を入れる収納空間を設け、必要に応じて保温材または保冷材（１８）を入れる。ケース（１）の断熱性が高いと、更に良い。

後述〔実施例１〕および〔同２〕においては、保温材または保冷材（１８）を用いたことにより、長時間にわたって飲料水の温度が保持される。〔実施例３〕あるいは〔同１〕〔同２〕において保温材または保冷材（１８）を用いない場合でも、若干の温度保持効果があることは、もちろんである。
飲み口（１７）が保温されることにより、冬季にこれが凍結することが防止される。

ボトル（１６）の収納時に、ケース（１）内部が外気と遮断されていることにより、ボトル（１６）の汚れが防止される。

発明を実施する為の最良の形態

市販されているボトル（１６）、ボトルケージ（１５）は定型サイズで作られているので、これに応じるよう、ケース（１）の各部寸法を設定する。
ケース（１）の外形は角に丸みを持たせた四角柱型を基本形状とし、樹脂にて製作する。ケース（１）内側に発砲スチロールを張りつける、あるいは、アルミ蒸着をすると、更によい。他にケース（１）の断熱性を高める方法があれば、取り入れてよい。
ケース（１）の自転車への取り付け部には、ボトルケージ取り付け部（１４）と同寸法、同間隔の穴を設け、取り付けボルト（１３）にて自転車フレームのダウンチューブ（１０）あるいはシートチューブに、ボトルケージ（１５）と共締めにて固定する。
ヒンジ（４）にて連結された蓋Ａ（２）が開いて、ボトル（１６）の出し入れが行なわれる。ボトル（１６）の収納時は、蓋Ａ（２）は固定フック（５）にて、閉じた状態で固定される。
ボトルケース最下部に水抜き穴（８）を設ける。
損傷を防ぐ為、ケース（１）とボトル（１６）及びボトルケージ（１５）及び自転車各部位とは、取りつけ部を除いて接触しないことが望ましい。
ケース（１）着脱作業における取り付けボルト（１３）を回す作業は、片方は、工具を通す穴（６）より工具を通して行ない、もう片方は蓋Ａ（２）を開いて行なう。蓋Ａ（２）を小さく設計する場合は、工具を通す穴（６）を二つ設ける。
工具を通す穴（６）は、ケース（１）の着脱作業時を除いて、ハトメ（７）によってふさがれる。

保冷材または保温材（１８）の収納方法は、後述〔実施例〕にて示す。

前項目〔発明を実施する為の最良の形態〕を実施する。更に、ケース（１）の斜め下方、すなわち〔図２〕における左端を延長して生まれた空間に、保冷材または保温材（１８）を入れる。保冷材または保温材（１８）の出し入れは、蓋Ｂ（３）を開いて行なう。
保温材は、使い捨てカイロが適する。保冷材は、氷、ドライアイスが適する。

上記〔実施例１〕と比べて、ケース（１）は太く全長が短い。更に、仕切り板（９）が追加され、蓋Ｂ（３）は削除され、保冷材または保温材（１８）の収納場所が変更されている。ケース（１）外形は、四角柱ではなくなる。
ケース（１）の全長が短くなったことにより、〔実施例１〕が装着できない小さい自転車にも、装着可能となる。

上記〔実施例１〕と比べ、ケース（１）の〔図２〕の左側が短縮され、蓋Ｂ（３）が削除されている。これより、保冷材または保温材を収納する空間が消滅している。これは、温度保持効果を重視しない用途に適している。

ケース（１）外形は〔図１、２、３、４〕にて示された形状以外も可能である。ボトル（１６）の収納、出し入れ、及び蓋Ａ（２）蓋Ｂ（３）の開閉に支障がなく、自転車の各操作に支障がないという条件を満たす範囲で、美観を、あるいはコスト削減を追求することが可能である。

自転車用ボトル（１６）、ボトルケージ（１５）の多くは定型サイズで製造されている。それに応じるケースを製作することにより、多くの自転車用ボトル使用者が、本発明のケース（１）以外に新たな物品を購入する必要なく、これを使用することが出来る。

ケース（１）の着脱および使用に際して、ボトル（１６）、ボトルケージ（１５）、自転車フレームに加工をする必要がない。ケース（１）が不要の場合は、簡単な作業にて取り外すことが出来る。

〔実施例１〕で、蓋Ａ（２）が開いた状態を細部省略して示す。 〔実施例１〕の断面詳細を示す。 〔実施例２〕を断面詳細示す。 〔実施例３〕を断面詳細示す。〔図２、３、４〕は、ダウンチューブ（１０）およびケース（１）の２部材のみを対称面にて切断し、ボトル（１６）、ボトルケージ（１５）、取り付けボルト（１３）、保温材または保冷材（１８）は、そのままの状態で描かれている。簡単の為、図はケース（１）の取り付け面が水平になるよう、回転させて示してある。

符号の説明

１ ケース
２ 蓋Ａ
３ 蓋Ｂ
４ ヒンジ
５ 固定フック
６ 工具を通す穴
７ ハトメ
８ 水抜き穴
９ 仕切り板
１０ ダウンチューブ
１１ ダウンチューブ断面
１２ ケース断面
１３ 取り付けボルト
１４ ボトルケージ取り付け部
１５ ボトルケージ
１６ ボトル
１７ 飲み口
１８ 保温材または保冷材

Claims (1)

1. ボトルケージに収められた自転車用ボトル及びボトルケージを収納し、ボトルを出し入れする際に開閉する蓋を備え、自転車の各部位に固定されることを特徴とするケース。

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