JP2006311951A - 血圧測定装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 カフによる再加圧を行うことなく血圧の連続測定を高精度になしうる血圧測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 血圧測定装置は被験者の前腕に取り付けて前腕部の血圧値(絶対値)を測定するための第一の圧力センサ4と、被験者の手首に取り付けて血管の収縮に伴って皮膚上に現れる微弱な振動(相対値)を経時的に測定する第二の圧力センサ41と、両センサ4、41から得られるデータに基づいて演算処理を行うCPU25とを備えてなる。そして、第一、第二の双方の圧力センサ4、41を使用して予備測定(基準値の取得)を行う。予備測定においては、第一の圧力センサ4により基準となる血圧値(絶対値)が取得される。これにより、本測定の際には、第二の圧力センサ41から得られる検出信号Jbに基づいて1心拍脈波面積Snを算出してやれば、1心拍脈波面積Snの推移に基づいて被験者の最大血圧値Px1、最小血圧値Px2を経時的に決定することが出来る。
【選択図】 図4

Description

本発明は、血圧測定装置に関する。
従来より知られるデジタル式血圧測定の手法は、オシロメトリック法と呼ばれる圧脈波振動法によるものが一般的である。これは、カフ(腕帯)に空気を送り込んで動脈を圧迫した後、徐々に減圧を過程で血圧を測定する方法であって、心臓の拍動に同期した血管壁の振動をカフに内蔵されたゴム袋の圧力変動(圧脈波)としてとらえるものである。
実開平5−095502号公報
しかしながら、上記構造では、血圧を連続的に測定しようとすると、被験者に対してカフによる加圧を繰り返し行う必要があり、被験者に負担を強いることとになる。また、血圧は周囲の環境や体内の状態によっても変動しているため、数度の断続的な測定よりは一心拍毎の連続測定ができることが望まれるが、係る要請にも応えることができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カフによる再加圧を行うことなく血圧の連続測定を高精度になしうる血圧測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被験者の血管を圧迫するためのカフと、このカフによって圧迫された部分から圧脈波を連続して検出する第一の圧力センサと、被験者における前記カフが装着された部分、或いは前記カフが装着された部分より血液の流れ方向に関する下流側の被測定箇所に装着されて血管の収縮、拡張に伴って皮膚上に生ずる微小な振動を連続的に検出し、そのレベルに応じた検出信号を出力する第二の圧力センサとを備え、前記第一の圧力センサと前記第二の圧力センサを同時に使用して測定を行う予備測定に続いて、前記第二の圧力センサのみを使用して本測定を行なう血圧測定装置であって、前記カフのカフ圧と前記圧脈波とに基づいて基準血圧値を決定する基準血圧決定手段と、前記第二の圧力センサから得られる検出信号に基づいて該検出信号の信号面積を、本測定時において心拍ごとに決定する信号面積算出手段と、予備測定で取得した前記基準血圧値、並びに前記心拍ごとの信号面積の推移に基づいて、本測定時に被験者の血圧値を心拍ごとに決定する血圧決定手段と、を備えるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、被験者の血流速度を計測する血流速度計測手段と、前記血流速度計測手段により計測された被験者の血流速度に基づいて前記血圧決定手段により決定された血圧値の補正を行なう補正手段と、を備えるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記血流速度計測手段は、互いに離れた位置に配される前記第二の圧力センサを含む複数個の圧力センサより構成され、これら各圧力センサの検出信号間の信号遅れ時間に基づいて血流速度が決定されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記圧脈波に基づいて基準脈波面積を算出する基準脈波面積算出手段と、第二の圧力センサの検出信号を増幅させる増幅手段を備え、該増幅手段は前記予備測定の際に、同検出信号の信号面積が前記基準脈波面積とほぼ等しくなるように検出信号を増幅させるレベルの調整処理を行うところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
このような構成であれば、一旦、基準圧力値を取得すれば、その後は、第二の圧力センサから検出される検出信号の信号面積の推移に基づいて被検者の血圧値を決定できる。また、血圧値を信号面積に基づいて決定しているから、血管の弾力性を考慮した上での血圧算出が可能となる。というのも、血管の弾力性に応じて圧力センサの検出信号の波形が変化するからである。
<請求項2の発明>
このように血流速度に基づいて血圧値を補正する構成とすれば、更に、血流速度の変動による血圧値の測定誤差を最小限に留めることが可能となる。
<請求項3の発明>
このように第二の圧力センサが、圧力測定機能と血流速度測定機能を兼ね備えているから、装置全体の構成を簡素化出来る。
<請求項4の発明>
予備測定の際に、第二の圧力センサの検出信号は、信号面積が圧脈波の基準脈波面積と等しくなるようにレベル調整される。そして、本測定では、レベル調整後の検出信号の信号面積の推移に基づいて血圧値が算出される。
<実施形態1>
本発明に係る血圧測定装置を図1ないし図6を参照して説明する。
血圧測定装置1は被験者の前腕に取り付けて被験者の基準としての血圧値(絶対値)を測定するための第一の圧力センサ4と、被験者の手首に取り付けて血管の収縮に伴って皮膚上に現れる微弱な振動(相対値)を経時的に測定する第二の圧力センサ41と、両センサ4、41から得られるデータに基づいて演算処理を行うデータ処理装置20とを備える。そして、第一、第二の双方の圧力センサ4、41を使用して測定を行なう予備測定で、基準としての血圧値(後述するPmax、Pminであって、本発明の基準圧力値に相当)を取得した後、第二の圧力センサ41のみを使用して本測定を行い、被験者の血圧値を連続して算出するものである。以下、両圧力センサ4、41の構成について説明し、その後、データ処理装置20内における具体的な処理手順について説明する。
図1において、符号2は被験者の前腕を圧迫するためのカフであり、内部にゴム袋が内蔵されている。このゴム袋にはチューブが接続されていてエアー供給用のポンプ6と接続されている。また、チューブの途中には開閉弁3が介在されていて、その開閉動作によってカフ2内のゴム袋に対するエアーの供給と排気を行うことが出来るようにしてある。さらに、カフ2内にはゴム袋内の空気変動を検出するための第一の圧力センサ4が組み込まれている。
図2に示すように、第二の圧力センサ41は箱型のセンサ本体42と、これを被験者の手首に巻きつけて保持するための保持部材としての無端ベルト51とから構成される。センサ本体42はケーシング内に感圧素子としての半導体ダイヤフラム45を収容してなる。半導体ダイヤフラム45は薄いシート状をなし、ケーシングの下面壁を構成する弾性シート材43の上面に対して密着状に貼り合わされている。
無端ベルト51はナイロン等の可撓性を有する合成樹脂材により構成され、表面51Aにセンサ本体42が弾性シート材43を密着させた状態で固定されている。また、この無端ベルト51は内部52にエアを充填可能な袋状に形成されている、そのため、無端ベルト51の内周側に手首を差込み、これと前後して無端ベルト51内にエアを供給することで、図3に示すように、センサ本体42を被験者の手首に固定できるようになっている。
以上のことから、手首部分の血管Cが拡張・収縮すると、それが、図3に示すように筋肉、皮膚Fに伝わり、皮膚F上に微弱な振動が生じ、更に、これが無端ベルト51に伝わる。これにより、弾性シート材43、ひいては半導体ダイヤフラム45に歪が生じることで、半導体ダイヤフラム45の電気抵抗値が変化し、これが出力回路(図示せず)を通じて検出信号として次述するデータ処理装置20に信号線46を通じて出力される。
また、本実施形態のものでは、無端ベルト51に対するエアの充填量を変えることで、第二の圧力センサ41の検出感度を調整することが出来るようになっている。すなわち、無端ベルト51内に充填されるエアの量が多ければ、それだけ無端ベルト51が張った状態にあるから、皮膚F上の微弱な振動がほとんど減衰されることなく感圧素子に伝わり(感度がよくなる)、これとは反対にエアの充填量を減じてやればその分、減衰し易くなる(感度が緩くなる)。
データ処理装置20は図4に示すように、A/D変換部21、CPU25、メモリ27、増幅器(本発明の増幅手段に相当)23から構成されている。第一の圧力センサ4から出力された信号は、フィルタ8によってノイズ成分が除去された後、A/D変換部21によってアナログ信号からディジタル信号に変換され、CPU25に入力される。
これに対して、第二の圧力センサ41から出力された信号はフィルタ8によってノイズ成分が除去された後、一旦、増幅器23に入力される。そして、増幅器23によってレベル調整処理(詳細は後述する)が行なわれ、その後、A/D変換部21によってアナログ信号からディジタル信号に変換され、CPU25に入力される。
<予備測定の手順と、CPUの処理>
予備測定では、両圧力センサ4、41を併用させて測定が行われる。具体的には、カフ2により被験者の前腕を圧迫し、続いてポンプ6を駆動させてカフ2のゴム袋へエアーを供給する。このエアーの供給は、少なくとのカフ2による圧力が最大血圧Pmaxを上回るまで継続される。そして、前腕部の脈動が停止された時点で、カフ2へのエアー供給を停止し、開閉弁3を開いて減圧を開始する。すると、血管の圧迫が解かれることでカフ2にも圧力変動が生じ、これにより、第一の圧力センサ4からは圧脈波たる検出信号Rが出力される。
これにより、公知のオシロメトリック法に基づいて、被験者の予備測定時における最大血圧値Pmax並びに最小血圧値Pminを決定することが出来る。尚、最大血圧値Pmaxは、図5の(a)に示すように、圧脈波Rが急激に大きくなった時点t1のカフ圧値であり、最小血圧値Pminは、圧脈波Rが急激に小さくなった時点t2のカフ圧値である。
また、CPUがオシロメトリック法に基づいて、予備測定時における最大血圧値Pmax並びに最小血圧値Pminを決定する処理内容が本発明の基準血圧決定手段が果たす処理内容に相当する。
一方、手首部分においては、カフ2により前腕が圧迫されているときには血流の流れが遮られるから、第二の圧力センサ41から皮膚上の振動が検出されることはないが、血管の圧迫が解かれると血流が流れて血管の収縮・拡張が起こる。すると、血管Cの振動が先に説明した筋肉、皮膚F、無端ベルト51、半導体ダイヤフラム45の順に伝わってゆく。これにより、図5の(b)に示すように第二の圧力センサ41からは、皮膚上に現れる振動の振幅の大きさに応じた信号レベルの検出信号Jaが出力される。
尚、第二の圧力センサ41の検出信号Jaは、カフ2による前腕の圧迫を解除したときに生ずる血管の収縮・拡張に起因するものであるから、信号のレベルは大小異なるものの、その波形の推移は第一の圧力センサ4の検出信号Rの波形の推移とほぼ同じ推移をする。
さて、両圧力センサ4、41からそれぞれ検出信号R、Jaが出力されると、これら両検出信号R、Jaはディジタル値に変換された後、CPU25に取り込まれる。
その後、CPU25によって、検出信号Jaの信号レベルを調整するレベル調整処理が行われる。レベル調整処理は、第二の圧力センサ41の検出信号Jaの脈波面積Saが、第一の圧力センサ4の検出信号Rの脈波面積(以下、基準脈波面積とする)Soとほぼ等しくなるように、第二の圧力センサ41の検出信号Jaを増幅することで行なわれる。
基準脈波面積Soは最大血圧値Pmaxが検出されてから最小血圧値Pminが検出されるまでを対象として算出され、具体的には圧脈波Rが急激に大ききなる時点t1から圧脈波Rが急激に小さくなる時点t2までの幅を底辺とし、同幅内における圧脈波Rの最大値Rmを高さとする3角形領域の面積とされる。一方、第二の圧力センサ41の検出信号Jaに対しても、上記要領で脈波面積Saの算出が行われ、これに続いて、CPU25において基準脈波面積Soと脈波面積Saの比率、すなわち増幅率Kが算出される。
So=Rm×(t2−t1)/2・・・・・・・・(1)
Sa=Jm×(t4−t3)/2・・・・・・・・(2)
K=So/Sa・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
尚、t3は検出信号Jaが急激に大きくなった時刻であり、t4は検出信号Jaが急激に小さくなった時刻である。そして、Jmは時刻t3から時刻t4までの間における検出信号Jaの最大値である。また、CPUが上記(1)式に従って基準脈波面積Soを算出する処理内容が本発明における基準脈波面積算出手段が果たす処理内容に相当する。
その後、算出された増幅率Kが増幅器23に帰還されて、検出信号Jaの信号レベルがK倍される(以下、増幅後の検出信号をJbとする)。そして、このときには、図5の(c)に示すように、基準脈波面積Soと増幅後の検出信号Jbの脈波面積Sbとがほぼ等しい状態となる。
また、CPU25は上記したレベル調整処理に続いて、基準脈波面積Soを心拍数Mで徐して1心拍基準脈波面積Sfを算出(下記の(4)式参照)し、これをメモリ27に記憶させる処理を行なう。本実施形態であれば圧脈波Rが急激に大きく変化した時点t1から、圧脈波Rが急激に小さくなる時点t2までの間に、圧脈波Rが6拍発生(M=6)しているから1心拍基準脈波面積SfはSo/6となる。
Sf=So/M・・・・・・・・・・・(4)
<本測定時の処理>
本測定では前腕のカフ2、並びに第一の圧力センサ4は取り外され、手首に装着された第二の圧力センサ41のみによって測定が行われる。これにより、第二の圧力センサ41からは血管の収縮、拡張に伴って皮膚上に生ずる微小な振動(相対的な変化)が連続的に検出される。そして、第二の圧力センサ41から出力される検出信号は、予備測定の場合と同様にフィルタ8によってノイズ成分が除去された後に、増幅器23でK倍される。
そして、増幅された検出信号JbはA/D変換部21によってデジタル信号に変換され、その後、CPU25に入力される。
CPU25では、検出信号Jbをデータ処理して、図6に示すように1心拍脈波面積(本発明の信号面積に相当)Snを先の要領で算出する。すなわち1心拍時間tnを底辺とし、該心拍時間tn内の検出信号Jbの最大値Hnを高さとする3角形領域の面積を算出する。
そして、この1心拍脈波面積Snの推移に基づいて被験者の最大血圧値Px1、最小血圧値Px2が経時的に決定される。具体的には、CPU25は先のデータ処理と前後して、メモリ27から先に説明した1心拍基準脈波面積Sfを読み出し、読み出した1心拍基準脈波面積Sfと1心拍脈波面積Snを、以下の(6)、(7)式に代入する。
Sn=Hn×tn/2・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
Pt1=(Sn/Sf)×Pmax・・・・・・・・・・(6)
Pt2=(Sn/Sf)×Pmin・・・・・・・・・・(7)
これにより、心拍あたりの最大血圧値Px1、最小血圧値Px2が算出される。
尚、CPUが上記(5)式に基づいて1心拍脈波面積Snを算出する処理内容が、本発明の信号面積算出手段が果たす処理内容に相当する。
また、CPUが上記(6)、(7)式に基づいて最大血圧値Px1、最小血圧値Px2を心拍ごとに算出する処理内容が、本発明の血圧決定手段が果たす処理内容に相当する。
その後、CPU25からの表示指令により、モニタ30に最大血圧値Pt1、最小血圧値Pt2の推移が表示される。
このように、本実施形態によれば、予備測定においては、絶対圧検出用としての第一の圧力センサ4と、血管の拡張・収縮に伴って皮膚F上に現れる振動の振幅レベルの相対変化を捉えるための第二の圧力センサ41の両センサ4、41によって、測定を同時期に行うことで両センサ4、41から出力される検出信号R、Ja同士を関連付けることが出来る。これにより、本測定の際には、第二の圧力センサ41によって皮膚F上の振動の変化を得ることができれば、被験者に対してカフ2による加圧を繰り返し行うことなく、心拍ごとの最大、最小血圧値Pt1、Pt2を連続して測定することが出来る。
また、本実施形態では最大、最小血圧値Pt1、Pt2を面積法、すなわち第二の圧力センサ41から得られる検出信号Jbの1心拍脈波面積Snに基づいて決定している。これにより、血圧算出の誤差要因の一つである血管の弾力性を考慮した上での血圧算出が可能となる。というのも、血管の弾力性が変化するとそれに応じて検出信号Jbの波形が変化するが、面積法であれば、この波形の変化を捉えることが出来るためである。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7ないし図9を参照して説明する。
実施形態2のものは、実施形態1のものに対して、被験者の血流速度Vtを算出可能な構成とし、算出された血流速度Vtに基づいて、実施形態1の要領で算出される血圧値Pt1、Pt2に対して補正処理を加えたものである。その他の構成については、実施形態1と同一であるため、重複部分については、同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図7、図8に示すように、実施形態2のものでは、被験者の手首部分に、第二の圧力センサ(本発明の血流速度計測手段に相当)71A、71Bが2個、距離L(mm)離れた状態で並んで装着されている。そして、これら両圧力センサ71A、71Bは測定対象となる血管の流れ方向に沿って配置されており、各圧力センサ71A、71Bから出力される検出信号は波形は全く同じで位相のみが異なる、より具体的に言えば、血流の流れ方向に関し下流側に位置する圧力センサ71Bからの検出信号は、上流に位置する圧力センサ71Aの検出信号に対して信号が遅れた状態となる(図9参照)。
以上のことから、両圧力センサ71A、71B間の距離Lと、信号遅れ時間(t6−t5)とに基づいて、被験者の血流速度Vtを算出できる。具体的には、以下の(8)式に基づいて算出することが出来る。
Vt=L/(t6−t5)・・・・・・・・・・・・(8)
一方、メモリ27内には、基準流速(例えば、被験者に体格が似た人の平均流速)Voが予め記憶されており、CPUは25は被験者の血流速度Vtが算出されると、算出された血流速度Vtと基準流速Voとを比較して血圧値Pt1、Pt2に対して補正を行なう。
すなわち、基準速度Voに対して本測定時の血流速度Vtが大きな値である場合には、補正係数として1以上の値が上記血圧値Pt1、Pt2に対して乗ぜられる。これは、血流速度Vtが早ければ早いほど血圧(動圧成分)が上昇するためである。一方、これとは反対に基準速度Voに対して、本測定時の血流速度Vtが小さな値である場合には、補正係数として1以下の値が上記血圧値Pt1、Pt2に対して乗ぜられる。
尚、CPUが算出された血流速度Vtと基準流速Voとを比較して実施形態1の要領で算出された血圧値Pt1、Pt2に対して補正を行なう処理内容が、本発明の補正手段が果たす処理内容に相当する。
このように本実施形態では、被験者の血流速度Rを算出し、これに基づいて血圧値Pt1、Pt2を補正処理している。このような処理を行うことで、更に、正確な血圧算出が可能となる。 また、本実施形態のものは、血流速度の測定を行なうのに、専用の流速測定センサを使用せず、第二の圧力センサ71A、71Bによって代用している。このように、圧力センサ71A、71Bが圧力測定機能と血流速度測定機能を兼ね備えているから、装置全体の構成を簡素化出来る。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図10を参照して説明する。
実施形態1では、第二の圧力センサ41を無端ベルト51の外周部分に取り付けて、手首部分の血管が拡張・収縮すると、その圧力変動が筋肉、皮膚、無端ベルト51の順に伝わってゆき、これを第二の圧力センサ41によって検出することとしたが、実施形態2のものは、皮膚の振動をベルト61を介さずに、直接的に第二の圧力センサ41によって検出するものである。
尚、この場合にはベルト61の一端61Aが第二の圧力センサ41の左側部に接続され、他端61Bが第二の圧力センサ41の右側部に接続されることとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、第一の圧力センサを前腕部に装着する一方、第二の圧力センサを手首に装着したが、第二の圧力センサはカフにより圧迫される部分、或いは該圧迫部分よりも血液の流れ方向に関して下流側にあればよく、例えば、図11に示すように両センサを同じ部位に装着してもよい。
(2)実施形態1では、保持部材を袋状の無端ベルトにより構成し、内部にエアを充填させたが、適度な可撓性を有するものであればよく、内部に水等の液体を封入してもよい。
(3)実施形態2では、基準流速を例えば、被験者に体格が似た人の平均流速としたが、これに限られるものではなく、被験者自身の過去のデータであってもよい。
(4)実施形態2では、基準流速を例えば、被験者に体格が似た人の平均流速としたが、これに限られるものではなく、予備測定時に被験者の血流速度を直接測定し、これを基準としてもよい。
実施形態1に係る、血圧測定装置の概略構成を示す図 第二の圧力センサの断面図 血管の収縮・拡張に伴う、圧力変動が伝達される様子を示す図 血圧測定装置の電気的構成を示すブロック図 第二の圧力センサから出力される検出信号のレベル調整処理を示す図 増幅後の検出信号の推移を推移を示す図 実施形態2に係る、血圧測定装置の概略構成を示す図 圧力センサ71A、71Bが距離L離れて配置される状態を示す図 信号のおくれを示す図 実施形態3における、第二の圧力センサの断面図 他の実施例における、血圧測定装置の概略構成を示す図
符号の説明
2…カフ
4…第一の圧力センサ
23…増幅器(増幅手段)
25…CPU(基準血圧決定手段、信号面積算出手段、血圧決定手段)
30…表示部
41…第二の圧力センサ

Claims (4)

  1. 被験者の血管を圧迫するためのカフと、
    このカフによって圧迫された部分から圧脈波を連続して検出する第一の圧力センサと、
    被験者における前記カフが装着された部分、或いは前記カフが装着された部分より血液の流れ方向に関する下流側の被測定箇所に装着されて血管の収縮、拡張に伴って皮膚上に生ずる微小な振動を連続的に検出し、そのレベルに応じた検出信号を出力する第二の圧力センサとを備え、前記第一の圧力センサと前記第二の圧力センサを同時に使用して測定を行う予備測定に続いて、前記第二の圧力センサのみを使用して本測定を行なう血圧測定装置であって、
    前記カフのカフ圧と前記圧脈波とに基づいて基準血圧値を決定する基準血圧決定手段と、
    前記第二の圧力センサから得られる検出信号に基づいて該検出信号の信号面積を、本測定時において心拍ごとに決定する信号面積算出手段と、
    予備測定で取得した前記基準血圧値、並びに前記心拍ごとの信号面積の推移に基づいて、本測定時に被験者の血圧値を心拍ごとに決定する血圧決定手段と、を備えることを特徴とする血圧測定装置。
  2. 被験者の血流速度を計測する血流速度計測手段と、
    前記血流速度計測手段により計測された被験者の血流速度に基づいて前記血圧決定手段により決定された血圧値の補正を行なう補正手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記血流速度計測手段は、互いに離れた位置に配される前記第二の圧力センサを含む複数個の圧力センサより構成され、
    これら各圧力センサの検出信号間の信号遅れ時間に基づいて血流速度が決定されることを特徴とする請求項2に記載の血圧測定装置。
  4. 前記圧脈波に基づいて基準脈波面積を算出する基準脈波面積算出手段と、
    第二の圧力センサの検出信号を増幅させる増幅手段を備え、該増幅手段は前記予備測定の際に、同検出信号の信号面積が前記基準脈波面積とほぼ等しくなるように検出信号を増幅させるレベルの調整処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の血圧測定装置。
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