JP2006310688A - 半導体構造体、半導体素子、窒化物半導体結晶の形成方法 - Google Patents

半導体構造体、半導体素子、窒化物半導体結晶の形成方法 Download PDF

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JP2006310688A
JP2006310688A JP2005134065A JP2005134065A JP2006310688A JP 2006310688 A JP2006310688 A JP 2006310688A JP 2005134065 A JP2005134065 A JP 2005134065A JP 2005134065 A JP2005134065 A JP 2005134065A JP 2006310688 A JP2006310688 A JP 2006310688A
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Yukio Narukawa
幸男 成川
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Abstract

【課題】
従来のバッファーでは、Si基板の上に形成される窒化物半導体層の結晶性が、十分に
良好なものにはならなかった。本発明は、Si基板1の上に形成される窒化物半導体層5
の結晶性をより向上することができる半導体構造体、半導体素子、および窒化物半導体結
晶の形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
半導体構造体である。この半導体構造体においては、Si基板1の上に、Alが第1結
晶として層状に形成され、この層状に形成されたAlの上に、GaNが第2結晶として形
成されている。また、Si基板1の表面において、第1結晶が島状であり、この島状であ
る一方が第2結晶に囲まれている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、窒化物半導体に関し、特に、基板にSiを用いる窒化物半導体に関する。
従来、クラックの発生を防止すべく、次のようなバッファーが提案された(特許文献1
参照)。すなわち、6H−SiC(0001)よりなる基板上に、第1初期層としてAl
Nの薄膜を成長し、この第1初期層たるAlN薄膜上に、第2初期層としてAl0.15
Ga0.75Nを200nmの膜厚で成長したバッファーである(特許文献1の段落〔0
035〕、図1など参照)。この特許文献1には、基板として、Siを用いることができ
る旨記載されている。
特開2002−170776号公報
しかしながら、この従来のバッファーでは、Si基板の上に形成される窒化物半導体層
の結晶性が、十分に良好なものにはならなかった。
そこで、本発明は、Si基板の上に形成される窒化物半導体層の結晶性をより向上する
ことができる半導体構造体、半導体素子、および窒化物半導体結晶の形成方法を提供する
ことを目的とする。
本発明によれば、上記した課題は、次の手段によって、解決される。
第1の発明は、第1結晶領域と第2結晶領域とをSi基板の表面に備えた半導体構造体
において、前記第1結晶領域は、AlとSiとを含む第1結晶を有し、前記第2結晶領域
は、Siを含むGaN系半導体を含む第2結晶を有している、ことを特徴とする半導体構
造体である。
AlとSiとを含む第1結晶を有する第1結晶領域と、Siを含むGaN系半導体を含
む第2結晶領域と、をSi基板の表面に分布させることにより、結晶性のよい窒化物半導
体層をSi基板の上に形成することができる。
第2の発明は、第1結晶領域と第2結晶領域とをSi基板の表面に備えた半導体構造体
において、前記第1結晶領域は、AlおよびSiを含み、これらAlおよびSiの少なく
とも一方の窒化物を含む第1結晶を有し、前記第2結晶領域は、Siを含むGaN系半導
体を含む第2結晶を有している、ことを特徴とする半導体構造体である。
AlおよびSiを含み、少なくとも一方の窒化物を含む第1結晶を有する第1結晶領域
と、Siを含むGaN系半導体を含む第2結晶を有している第2結晶領域と、をSi基板
の表面に分布させることにより、結晶性のよい窒化物半導体層をSi基板の上に形成する
ことができる。
第3の発明は、前記Si基板の表面の前記第1結晶を層状に有し、前記第1結晶の上に
前記第2結晶を有する、ことを特徴とする第1の発明または第2の発明に記載の半導体構
造体である。
第3の発明によれば、Si基板の表面に、第1結晶領域を層状に形成し、この第1結晶
領域の上に第2結晶領域を形成し、この第2結晶領域の上に窒化物半導体層を形成するこ
とができる。
第4の発明は、前記Si基板の表面において、前記第1結晶領域および前記第2結晶領
域のうちの一方が島状であり、この島状である一方が他方に囲まれている、ことを特徴と
する第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに記載の半導体構造体である。
第4の発明によれば、Si基板の表面に、第1結晶領域と第2結晶領域とが隣接して共
存することになるため、Si基板の上にある膜が、キャリアの注入・移動に適した結晶構
造となり、Si基板の上に窒化物半導体層を好適に形成できる。
第5の発明は、前記第2結晶領域は、前記Si基板の表面から形成された部分と前記第
1結晶領域の表面から形成された部分とで第2結晶の結晶方位が異なることを特徴とする
第4の発明に記載の半導体構造体である。
第2結晶の結晶方位を、Si基板の表面から形成された部分と第1結晶の表面から形成
された部分とで異ならしめることにより、Si基板の上に結晶性のよい窒化物半導体層を
形成することができる。
第6の発明は、前記Si基板の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位が(11
1)であり、前記第1結晶領域の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位が(00
01)である、ことを特徴とする第5の発明に記載の半導体構造体である。
第2結晶領域について、Si基板の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位を(
111)とし、第1結晶領域の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位を(000
1)とすることにより、Si基板の上に結晶性のよい窒化物半導体層を形成することがで
きる。
第7の発明は、前記第1結晶領域が前記第2結晶領域に覆われている、ことを特徴とす
る第4の発明〜第6の発明のいずれか1つに記載の半導体構造体である。
第7の発明によれば、Si基板の上に形成される窒化物半導体層の結晶性を良好にする
ことができる。
第8の発明は、前記Si基板がp型のSiである、ことを特徴とする第1の発明〜第7
の発明のいずれか1つに記載の半導体構造体である。
第8の発明によれば、少なくともSi基板の表面がp型となり、Si基板と窒化物半導
体層との間でキャリアの注入をより良好に行うことができる。
第9の発明は、第1の発明〜第7の発明のいずれか1つに係る半導体構造体の上に、複
数の窒化物半導体層を有することを特徴とする半導体素子である。
第9の発明によれば、結晶性が良好な窒化物半導体層を有する半導体素子を提供するこ
とができる。
第10の発明は、GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の表面に形成する窒化物半導
体結晶の形成方法において、前記Si基板の上に、Alまたはその原料と、Siまたはそ
の原料と、を導入して、前記Si基板の上に第1結晶を形成する第1工程と、前記第1工
程の後に、Siを含むGaN系窒化物半導体を含む第2結晶を形成する第2工程と、を具
備することを特徴とする窒化物半導体結晶の形成方法である。
第11の発明は、GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の上に形成する窒化物半導体
結晶の形成方法において、前記Si基板の表面に、Alまたはその原料と、Siまたはそ
の原料と、Nまたはその原料を導入して、前記Si基板の上に第1結晶を形成する第1工
程と、前記第1工程の後に、前記GaN系窒化物半導体を含む第2結晶を形成する第2工
程と、を具備することを特徴とする窒化物半導体結晶の形成方法である。
第12の発明は、前記第1結晶は、前記Si基板の表面において層状に形成される、こ
とを特徴とする第9の発明または第11の発明に記載の窒化物半導体結晶の形成方法であ
る。
第13の発明は、前記第1結晶を含む第1結晶領域または前記第2結晶を含む第2結晶
領域は、前記Si基板の上に島状に形成される、ことを特徴とする第10の発明または第
11の発明に係る窒化物半導体結晶の形成方法である。
第14の発明は、前記第2工程は、前記島状に形成された一方の結晶を他方の結晶が覆
うように、他方の結晶を形成する、ことを特徴とする第13の発明に係る窒化物半導体結
晶の形成方法である。
第15の発明は、前記Si基板がp型のSiである、ことを特徴とする第10の発明〜
第14の発明のいずれか1つに記載の窒化物半導体結晶の形成方法である。
第16の発明は、GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の表面に形成する窒化物半導
体結晶の形成方法において、前記Si基板の上に、Alまたはその原料と、Siまたはそ
の原料と、Nまたはその原料を導入して、Si基板表面にSi原子を、さらに前記Si原
子にAlを含む窒化物を成長する第1の工程と、第1の工程後、Si原子を含むGaN系
窒化物半導体層を成長する第2の工程と、を具備することを特徴とする窒化物半導体結晶
の形成方法である。
第17の発明は、前記第2の工程のGaN系窒化物半導体層は、GaN層であることを
特徴とする第16の発明に記載の窒化物半導体結晶の形成方法である。
なお、本発明において、第1結晶と第1結晶領域、第2結晶と第2結晶領域との関係は
、第1結晶を島状に有する場合は、Si基板表面において、第1結晶が第1結晶領域、第
2結晶が第2結晶領域となる。また第1結晶を層状に有する場合は、Si基板表面におい
て、第1結晶の層厚の厚い領域と薄い領域とが存在し、厚い領域が第1結晶領域となり、
第1結晶の薄い領域は、その上に、Si基板に第2結晶が接して存在する場合と略同様の
第2結晶が得られるので、その薄い領域が第2結晶領域となる。
以上説明した本発明によれば、Si基板の上に形成される窒化物半導体層の結晶性をよ
り向上する半導体構造体を得ること、またその半導体構造体上に複数の窒化物半導体層を
有する半導体素子を得ることができるため、窒化物半導体層へのキャリアの注入・移動を
改善することができる。
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明
する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体構造体を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体構造体は、Si基板1の上
に、AlとSiとを含む第1結晶として層状に形成され、この層状に形成されたAlの上
に、Siを含むGaNが第2結晶として形成されている。この第1の実施の形態に係る半
導体構造体によれば、GaNもしくは、その上に形成される窒化物半導体層の結晶性を向
上させることができる。
なお、第1の実施の形態においては、第1結晶がAlとSiとを含む第1結晶からなる
としたが、第1結晶は、Siのアクセプターとなる第1元素とSiを含んでいればよく、
アクセプターとなる元素としては、たとえばB(ホウ素)が挙げられる。しかしながら、
結晶性のよい窒化物半導体層を得るにはAlが最も好ましい。また、第1結晶には、Si
のアクセプターとなる第1元素以外の元素が含まれていてもよい。また、第1結晶は、S
iのアクセプターとなる第1元素およびSiを有するとすることができる。より具体的に
は、第1結晶は、Al、Siを含んだ結晶体、Siを含んだAlNからなる結晶体、Al
を含んだSiNからなる結晶体、SiAlNからなる結晶体などを有するとすることがで
きる。
また、第1の実施の形態においては、第2結晶がSiを含むGaNからなるとしたが、
第2結晶は、少なくともGaを含む窒化物であればよく、Ga以外の元素を含んでいても
よい。結晶性よく成長するには、Siを含むGaNが最も好ましい。
以上の第1の実施の形態に係る半導体構造体によれば、上記した第1結晶を含む第1結
晶領域2と第2結晶を含む第2結晶領域3とがSi基板1の表面に分布することとなり、
結晶性のよい窒化物半導体層をSi基板1の上に形成することができる。
第1の実施の形態では、Si基板の表面に第1結晶を層状に有し、その上に第2結晶を
有するものであるが、この第1結晶の膜厚としては、0.25nm以上(1原子層以上)
、10nm以下とする。0.25nm以上とすることで、バッファ層として、結晶性のよ
い窒化物半導体および複数の窒化物半導体層を成長できる点で好ましく、また10nm以
下とすることでも同様に結晶性のよい窒化物半導体および複数の窒化物半導体層が成長で
きる点で好ましい。詳しくは、10nm以下とすることで、第1結晶が、均一な膜となり
にくく、10nmよりも薄い領域ができる傾向にある。このように膜厚の厚い領域と薄い
領域が混在することで、結晶性のよい窒化物半導体および複数の窒化物半導体層が成長で
きるものと考えられる。つまり、第1結晶の層のうち、膜厚の厚い領域が第1結晶領域2
となり、膜厚の薄い領域がその上に形成される第2結晶が成長された、第2結晶領域3と
なり、本発明の作用、効果を奏することができると考えられる。
なお、図3の(a)に示すように、第2結晶が、結晶方位が(111)の部分と結晶方
位が(0001)の部分とを有するものとすれば、Si基板1の上の窒化物半導体層をよ
り結晶性よく形成することができる。もっとも、本発明は、第1結晶領域と第2結晶領域
の結晶方位を何ら限定するものではない。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体構造体を示す図である。
図2に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る半導体構造体は、Si基板1の上
に、AlとSiが第1結晶として島状に形成され、第1結晶領域2をなすとともに、Ga
Nが第2結晶として、島状の第1結晶領域2を囲むようにして形成され、第2結晶領域3
をなしている。この第2の実施の形態によれば、Si基板1の上に、第1結晶領域2と第
2結晶領域3とが隣接して共存することになるため、Si基板1の上にある膜が、キャリ
アの注入・移動に適した結晶構造となり、Si基板1の上に窒化物半導体層を好適に形成
できる。
なお、図3の(b)に示すように、Si基板1の表面から形成された部分の第2結晶の
結晶方位を(111)とし、第1結晶領域の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方
位を(0001)とすれば、Si基板1の上に結晶性のよい窒化物半導体層を形成するこ
とができる。もっとも、本発明は、第1結晶と第2結晶との結晶領域と何ら限定するもの
ではない。
また、図2に示すように、第2の実施の形態においては、第1結晶が第2結晶に覆われ
ているが、このようにすれば、Si基板1の上に形成する窒化物半導体層の結晶性をより
向上させることができる。
なお、第2の実施の形態においては、第1結晶がAlとSiとを含む第1結晶からなる
としたが、第1結晶は、Siのアクセプターとなる第1元素とSiを含んでいればよく、
アクセプターとなる元素としては、たとえばB(ホウ素)が挙げられる。しかしながら、
結晶性のよい窒化物半導体層を得るにはAlが最も好ましい。また、第1結晶には、Si
のアクセプターとなる第1元素以外の元素が含まれていてもよい。また、第1結晶は、S
iのアクセプターとなる第1元素およびSiを有するとすることができる。より具体的に
は、第1結晶は、Al、Siを含んだ結晶体、Siを含んだAlNからなる結晶体、Al
を含んだSiNからなる結晶体、SiAlNからなる結晶体などを有するとすることがで
きる。
また、第2の実施の形態においては、第2結晶がSiを含むGaNからなるとしたが、
第2結晶は、少なくともGaを含む窒化物であればよく、Ga以外の元素を含んでいても
よい。結晶性よく成長するには、Siを含むGaNが最も好ましい。
以上の第2の実施の形態に係る半導体構造体によれば、上記した第1結晶を含む第1結
晶領域2と第2結晶を含む第2結晶領域3とがSi基板1の表面に分布することとなり、
結晶性のよい窒化物半導体層をSi基板1の上に形成することができる。
なお、第2の実施の形態においては、Si基板の表面において、第1結晶を島状に有し
、第2結晶を第1結晶を囲むように有しているが、本発明においては、第1結晶を逆島状
(島状の開口部を有する層状)に有し、第2結晶を島状(開口部)となる領域に有するこ
ともできる。
なお、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様に、Si基板表面
から島状の第1結晶のもっとも高い位置までの高さが0.25nm以上(1原子層以上)
10nm以下であるのが好ましい。
なお、上記した第1の実施の形態および第2の実施の形態は、Si基板1の導電型を特
に限定するものではないが、Si基板1の少なくとも表面の導電型をp型とすれば、Si
基板1と窒化物半導体層との間でキャリアの注入をより良好に行うことができ、n型のS
i基板よりも効率よく窒化物半導体層にキャリアが注入される。この理由は明らかではな
いが、これを仮説として述べると次のようになる。Si基板における能動領域の導電型を
p型とすれば、Si基板の能動領域におけるフェルミ準位が価電子帯に近づき、さらに高
濃度ドーピングすることにより、全部または一部が縮退してフェルミ準位が価電子帯中に
存在することとなる。また、窒化物半導体層における能動領域に多くの電子が存在すると
、窒化物半導体層の能動領域におけるフェルミ準位が伝導帯に近づき、さらに高濃度ドー
ピングすることにより、縮退してフェルミ準位が伝導帯中に存在することとなる。このよ
うな状態で、窒化物系半導体素子に順方向電圧(Vf)をかけると、Si/窒化物半導体
層接合面には逆バイアスがかかるため、Si基板の能動領域における価電子帯が窒化物半
導体層の能動領域における伝導帯よりも高くなり、かつ接合部に形成されていた空乏層が
せまくなる。これによりSi基板の価電子帯における多数の電子が狭い空乏層をトンネル
して窒化物半導体層の伝導帯に注入されると考えられる。このため、n型のSi基板より
も効率よく窒化物半導体層にキャリアが注入されるようになったものと考えられる。
次ぎに、上記した第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る半導体構造体の形成
方法について説明する。
まず、Si基板1の上に、Alまたはその原料と、Siまたはその原料とを導入して、
Si基板の上に結晶(第1結晶)を形成する(第1工程)。この結晶(第1結晶)を層状
に形成すれば、第1の実施の形態に係る半導体構造体を製造することができ、この結晶(
第1結晶)を島状に形成すれば、第2の実施の形態に係る半導体構造体を形成することが
できる。このようにすれば、Si基板1の上に形成される窒化物半導体層の結晶性を向上
させることができる。
次ぎに、層状に形成された結晶(第1結晶)の上に、または、島状に形成された結晶(
第1結晶)を覆うように、GaN系窒化物半導体の結晶(第2結晶)を形成する(第2工
程)。なお、第1結晶は、島状ではなく、上記した逆島状としてもよい。この場合は、第
1結晶が、島を逆さまにしたような窪みを有する層状に形成され、第2結晶が、この窪み
から形成されていくこととなる。
なお、GaN系窒化物半導体の結晶(第2結晶)と第1結晶との間において、GaN系
窒化物半導体の結晶が、Alを含むGaN系窒化物半導体である場合を含むが、この場合
、第1結晶領域の方が第2結晶領域よりもAl濃度が高いことが、窒化物半導体層の結晶
性をより向上させることができ好ましい。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態にかかる窒化物半導体結晶の形成方法
、半導体構造体の形成方法について、従来よりも結晶性のよい窒化物半導体が得られた理
由は次のようにも考えられる。
本発明では、第1の工程で、Si、Al、Nを、Si基板表面に導入するが、そのとき
、Si基板の表面に活性化されたSi原子が吸着する。このとき、Si基板表面のSiの
結合手が1本に対し、活性化されたSi原子の結合手は3本存在するので、そのSi原子
がAlあるいはNをより強く吸着するようになり、Alを含む窒化物の結晶核を形成しや
すくなる。そして、第2の工程で、Siを含むGaN系窒化物半導体層、好ましくはSi
を含むGaN層を成長すると、前記結晶核をもとに結晶成長がおこる。またGaN層に含
まれるSi原子によって、前記結晶核の表面における原子の吸着が強くなり、結晶成長が
促進される。これにより結晶の結合の強い、結晶性の高い窒化物半導体層が成長されるも
のと考えられる。
上記した第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る半導体構造体の形成方法につ
いて、Alもしくはその原料としては、TMA(トリメチルアルミニウム)やTEA(ト
リエチルアルミニウム)などが挙げられ、Siもしくはその原料としては、シラン系のガ
ス(モノシラン)やTES(テトラエチルシラン)などが挙げられ、Nもしくはその原料
としては、アンモニアなどヒドラジン系のガスが挙げられる。
以上のようにして、第1の実施の形態に係る半導体構造体、第2の実施の形態に係る半
導体構造体は、形成することができる。もっとも、本発明が、第1の実施の形態に係る半
導体構造体、第2の実施の形態に係る半導体構造体の形成方法を限定するものでないこと
はいうまでもない。
図4は、本発明の実施の形態に係る半導体構造体を用いて作製した半導体素子の一例を
示す図である。
図4に示すように、この一例である半導体素子は、Si基板1と、バッファ層4と、窒
化物半導体層5と、p電極6と、n電極7と、を備えている。以下では、図4を参照しつ
つ、かかる半導体素子をより詳細に説明する。
〔Si基板1〕
Si基板1は、その能動領域がp型または多数キャリアがホールである。
本発明は、Si基板1の能動領域におけるホール濃度を限定するものではないが、この
ホール濃度は、略1×1018cm−3以上略1×1021cm−3以下とするのが好ま
しく、略1×1019cm−3以上略2×1020cm−3以下とすればより好ましい。
また、本発明は、Si基板1の能動領域におけるp型不純物(ホウ素やアルミニウムな
ど)の濃度を限定するものではないが、このp型不純物(ホウ素やアルミニウムなど)の
濃度は、略1×1018cm−3以上略1×1022cm−3以下とするのが好ましく、
略1×1019cm−3以上略2×1021cm−3以下とすればより好ましい。このよ
うにすれば、基板にSiを用いる半導体素子において、窒化物半導体層5へのキャリアの
注入・移動を改善することができる。
また、本発明は、Si基板1の能動領域における抵抗率を限定するものではないが、こ
の抵抗率は、略0.05Ωcm以下とするのが好ましく、略0.02Ωcm以下とすれば
より好ましい。このようにすれば、半導体素子において、より小さな電圧でより大きな電
流を流すことが可能となり、窒化物半導体層5へのキャリアの注入・移動を改善すること
ができる。
なお、本発明においては、Si基板1の全体を能動領域としてもよいし、Si基板1の
一部を能動領域としてもよい。また、上記したホール濃度、p型不純物濃度、抵抗率は、
Si基板1における能動領域の少なくとも一部が上記した値をとっていればよく、Si基
板1における能動領域の全部が上記した値をとっている必要はない。したがって、本発明
においては、次の(1)〜(4)のすべての場合が含まれる。
(1)Si基板1の全部が能動領域であって、この能動領域の全部が上記したホール濃度
、p型不純物濃度、抵抗率となっている場合。
(2)Si基板1の全部が能動領域であって、この能動領域の一部が上記したホール濃度
、p型不純物濃度、抵抗率となっている場合。
(3)Si基板1の一部が能動領域であって、この能動領域の全部が上記したホール濃度
、p型不純物濃度、抵抗率となっている場合。
(4)Si基板1の一部が能動領域であって、この能動領域の一部が上記したホール濃度
、p型不純物濃度、抵抗率となっている場合。
もっとも、上記の説明は、本発明の理解を容易にするため、本発明の効果がもっともよ
く奏される条件を列挙したものであり、p型不純物の種類・濃度やホール濃度や抵抗率が
上記と異なっていても、本発明に含まれ、本発明の効果を得ることができる。なお、上記
では、p型不純物の種類・濃度やホール濃度や抵抗率がとる数値を「略数値」としたが、
これは、p型不純物の種類・濃度やホール濃度や抵抗率が厳密に上記した数値をとる場合
はもちろんのこと、厳密には上記した数値をとらない場合をも含む意味である。
本発明における能動領域とは、窒化物系半導体素子の基本構造を決定する領域であり、
素子において正電極と負電極との間に電圧を印加したときに電流が通過する領域のことを
いう。
なお、上記したように、本発明は、Si基板1の導電型を特に限定するものではなく、
Si基板1の導電型は、上記とは異なり、n型とすることも可能である。
なお、本発明は、不純物濃度の測定方法を限定するものでないが、不純物濃度は、たと
えば二次イオン質量分析(SIMS;Secondary Ion Mass Spec
trometry)で測定することができる。
〔窒化物半導体層5〕
本実施の形態に係る半導体素子は、上記のSi基板1の上に本発明のバッファ層4を備
え、その上に窒化物半導体層5を備えている。この窒化物半導体層5は、Si基板1の側
から、n型窒化物半導体層5−1、活性層5−2、p型窒化物半導体層5−3を有してい
る。
(n型窒化物半導体層5−1)
n型窒化物半導体層5−1は、たとえば、一般式InAlGa1−e−fN(0≦
e、0≦f、e+f≦1)で表される材料で構成できるが、結晶欠陥の少ない窒化物半導
体層5を得るために、GaN又はf値0.2以下のAlGa1−fNとすることが好ま
しい。また、n型窒化物半導体層5−1の膜厚は、クラックの発生を防止しつつ、抵抗値
を低くし半導体素子の順方向電圧(Vf)を低くするために、好ましくは0.1μm以上
5μm以下とすることで、Vfの低い窒化物半導体素子を得ることができる。また0.3
μm以上1μm以下とすることがさらに好ましく、0.3μm以上とすることで、結晶性
のよい窒化物半導体素子構造(少なくともn型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層)が
得られ、また1μm以下とすることで窒化物半導体素子構造にクラックが発生しにくくな
り、歩留まりが向上する。
本発明は、n型窒化物半導体層5−1の電子濃度を限定するものではないが、n型窒化
物半導体層5−1は、その能動領域における電子濃度が略2×1017cm−3〜略1×
1021cm−3とするのが好ましく、略2×1018cm−3〜略1×1020cm
とすればより好ましい。また、本発明は、n型窒化物半導体層5−1のn型不純物濃度
を限定するものではないが、n型窒化物半導体層5−1は、その能動領域におけるn型不
純物濃度が略2×1017cm−3〜略1×1022cm−3とするのが好ましく、略2
×1018cm−3〜略1×1021cm−3とすればより好ましい。このようにすれば
、窒化物半導体層5へのキャリアの注入・移動をより改善することができる。またn型窒
化物半導体層において、Si基板に最も近い側の層、つまりは、第1結晶領域と第2結晶
領域に最も近い側の層は、膜厚は10nm以上の層で設けることにより、Si基板から電
子が好適にn型窒化物半導体層に注入されるようになる。このましくは10nm以上30
0nm以下の層を設け、さらにその上にn側クラッド層などの別の層を設けることが、導
電性および結晶性の点から好ましい。またこのSi基板に最も近い側がn型GaN層であ
ることが好ましく、Si基板からn型窒化物半導体層に最も好適に電子が注入されるよう
になる。
また、n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層との間に、活性層を設けるダブルへテ
ロ接合の窒化物半導体素子構造を有する場合には、n側クラッド層として、活性層よりも
バンドギャップエネルギーの大きいn型窒化物半導体層を活性層側に有することが好まし
く、機能的に説明するとp型窒化物半導体層側からのホールのオーバーフローを防ぎ、活
性層での発光再結合の確率を高める層となる。
さらにまた、複数のn型窒化物半導体層を設ける場合、いずれかの位置に、好ましくは
n側クラッド層よりもSi基板側に、AlNとAlGa1−aN(0<a<1)とを繰
り返し積層した多層膜や、AlNとGaNとを繰り返し積層した多層膜などを設けてもよ
く、この層により、応力を緩和することができ、その上の窒化物半導体層を結晶性よく得
ることができる。
もっとも、上記の説明は、本発明の理解を容易にするため、本発明の効果がもっともよ
く奏される条件を列挙したものであり、n型不純物の種類・濃度や電子濃度が上記と異な
っていても、本発明に含まれ、本発明の効果を得ることができる。なお、上記では、n型
不純物の種類・濃度や電子濃度がとる数値を「略数値」としたが、これは、n型不純物の
種類・濃度や電子濃度が厳密に上記した数値をとる場合はもちろんのこと、厳密には上記
した数値をとらない場合をも含む意味である。
(活性層5−2)
活性層5−2には、単一量子井戸構造や多重量子井戸構造を用いることができ、In及
びGaを含有する窒化物半導体、好ましくは、InGa1−aN(0≦a<1)で形成
する。多重量子井戸構造を用いる場合には、活性層5−2が障壁層および井戸層を有する
こととなるが、障壁層は例えばアンドープGaNとし、井戸層は例えばアンドープIn
.35Ga0.65Nとすることができる。井戸層の膜厚としては100オングストロー
ム以下、好ましくは70オングストローム以下、さらに好ましくは50オングストローム
以下に調整する。井戸層の膜厚の下限は、特に限定されないが、1原子層以上、好ましく
は10オングストローム以上とする。井戸層が100オングストロームよりも厚いと、出
力が向上しにくい傾向にある。なお、順方向電圧(Vf)を下げるために、活性層5−2
の一部にSiをドープしてもよい。障壁層の厚さは2000オングストローム以下、好ま
しくは500オングストローム以下、より好ましくは300オングストローム以下に調整
する。障壁層の膜厚の下限は特に限定されないが、1原子層以上、好ましくは10オング
ストローム以上とする。障壁層の膜厚を上記範囲とすると出力を向上させることができる
。また、活性層5−2全体の膜厚はとくに限定されるものではなく、発光波長等を考慮し
て、障壁層及び井戸層の各積層数や積層順を調整し活性層の総膜厚を設定することができ
る。
(p型窒化物半導体層5−3)
p型窒化物半導体層5−3は、Si基板1側から順に、p型クラッド層(図示せず)と
p型コンタクト層(図示せず)とを有している。
p型クラッド層は、多層膜構造(超格子構造)または単一膜構造である。p型クラッド
層を超格子構造とすると、結晶性を良くでき、抵抗率を低くできるので、順方向電圧(V
f)を低くすることができる。p型クラッド層にドープされるp型不純物としては、Mg
、Zn、Ca、Be等の周期律表第IIA族、IIB族元素を選択し、好ましくはMg、
Ca等をp型不純物とする。また、p型不純物ドープのp型クラッド層が、p型不純物を
含むAlGa1−tN(0≦t≦1)よりなる単一層からなる場合は、やや発光出力が
低下するが、静電耐圧は超格子の場合とほぼ同等の良好なものにできる。
p型コンタクト層は、一般式InAlGa1−r−sN(0≦r<1、0≦s<1
、r+s<1)で表される窒化物半導体を用いて形成することができるが、結晶性の良好
な層を形成するために、好ましくは3元混晶の窒化物半導体、より好ましくはIn、Al
を含まない二元混晶のGaNからなる窒化物半導体とする。更にp型コンタクト層をIn
、Alを含まない2元混晶とすると、正電極とのオーミック接触をより良好にでき、発光
効率を向上させることができる。p型コンタクト層のp型不純物としては、p型クラッド
層と同様の種々のp型不純物を用いることができるが、好ましくはMgとする。p型コン
タクト層にドープするp型不純物をMgとすると、p型特性が容易に得られ、またオーミ
ック接触を容易に形成することができる。
なお、上記したように、本発明においては、不純物濃度の測定方法を限定するものでな
いが、不純物濃度は、たとえば二次イオン質量分析(SIMS;Secondary I
on Mass Spectrometry)で測定することができる。
以上説明した実施の形態に係る半導体素子は、より具体的には、たとえば次のようにし
て製造することができる。
まず、Si基板1を反応容器内にセットし、水素を流しながら、Si基板1の温度を上
昇させ、Si基板のクリーニングを行う。
つぎに、Si基板1の上に、TMAとモノシランとアンモニアとを導入して、第1結晶
体を層状または島状に形成し、さらに、TMGとモノシランとアンモニアとをSi基板1
の上に導入して、SiドープのGaNを形成する。
次に、所定の温度でn型窒化物半導体層5−1を形成する。
次に、障壁+井戸+障壁+井戸・・・・+障壁の順で障壁層を5層、井戸層を4層、交
互に積層して、多重量子井戸構造よりなる活性層5−2を形成する。
次に、超格子構造の多層膜よりなるp型多層膜クラッド層を形成する。
次に、p型コンタクト層を形成する。
次に、温度を室温まで下げ、さらに窒素雰囲気中、Si基板1を反応容器内においてア
ニーリングを行い、p型窒化物半導体層5−3をさらに低抵抗化する。
次に、最上層にあるp型コンタクト層のほぼ全面に膜厚200オングストロームのNi
とAuを含む透光性の正電極6と、その正電極6の上にボンディング用のAuよりなるパ
ッド電極(図示せず)を0.5μmの膜厚で形成する。一方、Si基板1の半導体構造体を有する面と反対の面(裏面)にはWとAlを含む負電極7を形成する。
以上のようにして形成されたSi基板1を研磨してチップ化すれば、実施例1に係る半
導体素子を得ることができる。
このようにして得た半導体素子を、リードフレーム(図示せず)などにマウントしてボ
ンディングした後、封止部材(図示せず)で封止する。ここで、封止部材としては、所望
の波長の光を透過させる透光性樹脂が用いられ、たとえば、エポキシ樹脂やSi樹脂やア
クリル樹脂などが適している。なお、封止部材には、光を拡散させる光拡散材や、半導体
素子からの光によって励起されてその波長よりも長波長の光が発光可能な蛍光物質などを
混入させてもよい。封止部材の形状は、任意に設計することができ、たとえば半円柱状や
直線状などとすることができる。
なお、以上説明した実施の形態は本発明の一例であり、本発明が上記実施の形態に限定
されるものでないことはいうまでもない。本発明は、Si基板の上にある第1結晶および
第2結晶以外の構成については、何らの限定も行わない。
本発明は、あらゆる半導体素子に適用できるが、特に、窒化物系半導体素子に適してい
る。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体構造体を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体構造体を示す図である。 第1の実施の形態に係る半導体構造体の一例(a)、および、第2の実施の形態に係る半導体構造体の一例(b)を示す図である。 本発明を適用した半導体素子の一例を示す図である。
符号の説明
1・・・Si基板、
2・・・第1結晶、
3・・・第2結晶、
4・・・バッファ層、
5・・・窒化物半導体層、
5−1・・・n型窒化物半導体層、
5−2・・・活性層、
5−3・・・p型窒化物半導体層、
6・・・p電極、
7・・・n電極。

Claims (17)

  1. 第1結晶領域と第2結晶領域とをSi基板の表面に備えた半導体構造体において、
    前記第1結晶領域は、AlとSiとを含む第1結晶を有し、
    前記第2結晶領域は、Siを含むGaN系半導体を含む第2結晶を有している、
    ことを特徴とする半導体構造体。
  2. 第1結晶領域と第2結晶領域とをSi基板の表面に備えた半導体構造体において、
    前記第1結晶領域は、AlおよびSiを含み、これらAlおよびSiの少なくとも一方
    の窒化物を含む第1結晶を有し、
    前記第2結晶領域は、Siを含むGaN系半導体を含む第2結晶を有している、
    ことを特徴とする半導体構造体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半導体構造体において、前記Si基板の表面の前記第
    1結晶を層状に有し、前記第1結晶の上に前記第2結晶を有する、ことを特徴とする半導
    体構造体。
  4. 前記Si基板の表面において、前記第1結晶領域および前記第2結晶領域のうちの一方
    が島状であり、この島状である一方が他方に囲まれている、ことを特徴とする請求項1〜
    請求項3のいずれか1項に記載の半導体構造体。
  5. 前記第2結晶領域は、前記Si基板の表面から形成された部分と前記第1結晶領域の表
    面から形成された部分とで第2結晶の結晶方位が異なることを特徴とする請求項4に記載
    の半導体構造体。
  6. 前記Si基板の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位が(111)であり、前
    記第1結晶領域の表面から形成された部分の第2結晶の結晶方位が(0001)である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体構造体。
  7. 前記第1結晶領域が前記第2結晶領域に覆われている、ことを特徴とする請求項4〜請
    求項6のいずれか1項に記載の半導体構造体。
  8. 前記Si基板がp型のSiである、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1
    項に記載の半導体構造体。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の半導体構造体の上に、複数の窒化物半導体
    層を有することを特徴とする半導体素子。
  10. GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の表面に形成する窒化物半導体結晶の形成方法
    において、
    前記Si基板の上に、Alまたはその原料と、Siまたはその原料と、を導入して、前
    記Si基板の上に第1結晶を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に、Siを含むGaN系窒化物半導体を含む第2結晶を形成する第2
    工程と、
    を具備することを特徴とする窒化物半導体結晶の形成方法。
  11. GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の上に形成する窒化物半導体結晶の形成方法に
    おいて、
    前記Si基板の表面に、Alまたはその原料と、Siまたはその原料と、Nまたはその
    原料を導入して、前記Si基板の上に第1結晶を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記GaN系窒化物半導体を含む第2結晶を形成する第2工程と

    を具備することを特徴とする窒化物半導体結晶の形成方法。
  12. 前記第1結晶は、前記Si基板の表面において層状に形成される、ことを特徴とする請
    求項10または請求項11に記載の窒化物半導体結晶の形成方法。
  13. 前記第1結晶を含む第1結晶領域または前記第2結晶を含む第2結晶領域は、前記Si
    基板の上に島状に形成される、ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の窒
    化物半導体結晶の形成方法。
  14. 前記第2工程は、前記島状に形成された一方の結晶を他方の結晶が覆うように、他方の
    結晶を形成する、ことを特徴とする請求項13に記載の窒化物半導体結晶の形成方法。
  15. 前記Si基板がp型のSiである、ことを特徴とする請求項10〜請求項14のいずれ
    か1項に記載の窒化物半導体結晶の形成方法。
  16. GaN系窒化物半導体の結晶をSi基板の表面に形成する窒化物半導体結晶の形成方法
    において、
    前記Si基板の上に、Alまたはその原料と、Siまたはその原料と、Nまたはその原
    料を導入して、Si基板表面にSi原子を、さらに前記Si原子にAlを含む窒化物を成
    長する第1の工程と、第1の工程後、Si原子を含むGaN系窒化物半導体層を成長する
    第2の工程と、を具備することを特徴とする窒化物半導体結晶の形成方法。
  17. 前記第2の工程のGaN系窒化物半導体層は、GaN層であることを特徴とする請求項
    16に記載の窒化物半導体結晶の形成方法。
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