JP2006309595A - ネットワークシステム、情報処理装置、及び通信制御方法 - Google Patents

ネットワークシステム、情報処理装置、及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 Webサービスに係るクライアントとウェブサーバとの間でのデータ転送が中断した場合に、サーバのリソースを効率良く利用できるようにするとともに、データ転送効率を向上させる。
【解決手段】 処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行して得られた応答を端末に送信するウェブサーバと、端末とウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを備え、端末とウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合には、中断した通信セッションの状態を示すセッション状態情報を生成してセッション状態保持手段に登録するとともに、中断したセッションをウェブサーバが強制的に終了しそれに関連する内部リソースを解放する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ネットワークシステム、情報処理装置、及び通信制御方法に関し、特に、クライアントからの要求に応じたウェブ(Web)サービスを提供するサービス提供システムに用いて好適なものである。
近年、インターネットの普及に加え、XML(eXtensible Markup Language)技術の持つ高い拡張性を利用した電子商取引(EC)などが活発化しており、インターネット標準の各種Webプロトコルやマークアップ言語を利用して、インターネットをベースとする分散コンポーネント環境を実現するWebサービスが台頭してきている。
Webサービスは、サービスを利用するクライアントが処理情報を送信し、送信された処理情報に基づいてサービスを提供するサーバが処理を実行して得られた応答をクライアントに返すという処理を行うものである。Webサービスでは、データアクセスプロトコルとしてSOAP(Simple Object Access Protocol)を使用している。SOAPバージョン1.0では、実際のデータの送受信に使う下位プロトコルとして、Webと同じHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を利用する。
ここでHTTPは、インターネットやイントラネットなどのネットワークを介したデータ通信にて最も広く普及しているプロトコルの1つであり、安全性確保のためにファイアウォールが設置されているような場合でも、このHTTPだけは特別な措置を行わずとも常に利用できる可能性が高い。例えば、HTTPのPOSTメソッドを使って、アクセスしたいオブジェクトを表すXMLデータを送ると、そのHTTPリクエストに対するレスポンス(応答)として目的のデータを含むXMLデータが送り返されてくる。ここで、データ形式にXMLを利用することにより、特定のフォーマットにとらわれない、柔軟で汎用性が高いデータアクセス機能を提供している。
Webサ−ビスにおいては、外部とのインターフェイスとしてXMLの技術を全面的に採用することにより、人間を介することなくWebサービスが他のWebサービスとやり取りすることを可能にしている。Webサービスは、上述のような技術的な背景を基礎として、ビジネス文書管理、メッセージング、データベース、及びMFP(Multi-Function Peripheral)など多岐にわたり利用されている。
特開2001−306512号公報
ところで、Webサービスを利用して画像データなどの大容量のデータを転送中に、通信路上の予期せぬ障害やサービスを提供するサーバ側のパフォーマンス障害などに起因してデータ転送(セッション)が中断してしまうことがある。この場合、データを受信するサーバは、通信セッションの復帰に備えて、内部リソースを解放せずに通信再開を待つ。そのため、この間サーバのリソースが不足し、パフォーマンスが低下したり、他の新規セッションの確立ができなくなったりしてしまうといった不都合が生じる。
また、Webサービスを利用するサービスリクエスタであるクライアントは、中断したセッションを再開するときにWebサービスに対して既に転送したデータのサイズ(データ量)や信頼性が保証できず、最初からすべてのデータ転送を行わなければならない場合があり、データの転送効率が低下するという問題がある。特に、転送するデータが画像データのような大量データである場合には、このような問題が顕在化する。
ところで、上記特許文献1によれば、Webサービスに係るシステムダウン後の回復処理に関して、クライアントから送信された複数の処理情報をサーバ側で保持しておき、システム復帰時に順次実行することでクライアントからの冗長な情報の送信を防ぐ方法が提案されている。この提案は、システム復帰時に、サーバ側で既に受け取った処理情報に基づく処理を再開する方法に注目しており、クライアント側がどこから情報を転送すれば良いかといった判断に対処する仕組みが不明である。したがって、クライアントは、システムダウン時にサーバ側でどこまで正しく情報を受け取れたかわからず、データの転送を効率的に再開することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、Webサービスを利用するクライアントとWebサービスを提供するサーバとの間におけるデータ転送(通信セッション)が中断した場合に、サーバのリソースを効率良く利用できるようにするとともに、データ転送効率を向上させることを目的とする。
本発明のネットワークシステムは、処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、上記端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバと、上記端末及び上記ウェブサーバに通信可能に接続され、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合に、当該中断した通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを備えることを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する端末と、当該送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行して得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバとに通信可能に接続された情報処理装置であって、上記ウェブサーバから送信される、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を受信する受信手段と、上記受信手段により受信した上記セッション状態情報を記憶する情報記憶手段と、上記情報記憶手段に記憶したセッション状態情報を上記端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する端末に通信可能に接続され、当該送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行して得られた応答を上記端末に送信する情報処理装置であって、上記端末との通信セッションが中断した場合に、当該中断した通信セッションに係るセッション状態情報を生成する情報生成手段と、上記情報生成手段により生成したセッション状態情報を、通信可能に接続されるセッション状態保持手段に送信し登録する情報登録手段と、上記端末から送信されるセッション状態情報に基づいて、上記端末との通信セッションを再開するか否かを判定する再開判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、受信する処理情報に基づいて処理を実行し得られる応答を返すウェブサーバに通信可能に接続され、当該ウェブサーバに所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する情報処理装置であって、上記ウェブサーバとの間の中断された通信セッションを再開する場合に、当該中断された通信セッションに係るセッション状態情報を取得する情報取得手段と、上記情報取得手段により取得したセッション状態情報に基づいて、上記ウェブサーバにて中断前に受信されている処理情報を除く処理情報を上記ウェブサーバに送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の通信制御方法は、処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、上記端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバと、上記端末及び上記ウェブサーバに通信可能に接続され、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを有するネットワークシステムの通信制御方法であって、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合に、当該通信セッションのセッション状態情報を上記ウェブサーバが上記セッション状態保持手段に登録する情報登録ステップと、上記中断された通信セッションを再開するために、上記セッション状態保持手段に登録された上記セッション状態情報を上記端末が取得する情報取得ステップと、上記取得したセッション状態情報の内容に基づいて、上記端末が上記ウェブサーバにアクセスし通信セッションの再開を要求する再開要求ステップと、上記再開要求に対し、上記セッション状態情報の内容に基づいて上記ウェブサーバが上記端末との通信セッションの再開判定を行う再開許可ステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記通信制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、端末とウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合には、ウェブサーバが、セッション状態情報として、中断した通信セッションの状態をセッション状態保持手段に保存するので、通信再開を待つことなくウェブサーバ側から自発的に通信セッションを終了してリソースを解放することが可能となる。したがって、通信セッションが中断してもウェブサーバのリソースを効率良く利用することができ、パフォーマンスの低下を防止することができる。また、通信セッションを再開する際には、保存されたセッション状態情報により中断時の通信セッション状態を知ることができ、最初からすべての処理情報を転送し直す必要がなく、未送信の処理情報のみを送信すればよいので、従来と比較して転送効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態によるネットワークシステムを適用したWebサービス提供システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態におけるWebサービス提供システムは、Webサービスを利用するクライアント端末(以下、単に「クライアント」とも称す。)100、Webサービスを提供するWebサーバ(Webサービス提供装置)200、及びクライアント100とWebサーバ200との間のセッションに係る情報(セッション状態情報)を保持するセッション状態保持手段300を有する。
クライアント100は、利用者からの要求を受け付けるためのインターフェイスを有しており、利用者からの要求に応じた処理情報をWebサービスを提供する側に対して発行するコンピュータ(PC)である。具体的には、クライアント100は、利用者からの要求に応じた処理を実行させるための複数の処理情報をWebサーバ200に送信し、その処理を実行して得られるWebサーバ200からの応答を受信する。
クライアント100は、通信制御部101、セッション状態情報取得部102、及びセッション状態情報解析部103を有する。通信制御部101は、Webサーバ200との間で行うデータ通信を制御する。例えば、通信制御部101は、セッションの確立処理、及び処理情報(データ及びコマンド等)の送信や応答の受信を行い、Webサーバ200に対するデータ送受信を統括的に制御する。
セッション状態情報取得部102は、Webサーバ200との間の中断されたセッションを再開する場合に、セッション状態保持手段300からセッション状態情報を取得する。セッション状態情報解析部103は、セッション状態情報取得部102により取得したセッション状態情報に基づいて、中断されたセッションの状態(中断前に転送済みとなっている処理情報の量等)を解析する。Webサーバ200との間の中断されたセッションを再開する場合には、クライアント100は、セッション状態情報解析部103での解析結果に従って、中断前に実行済みのセッションに係る動作は行わずに中断時以降に実行すべき動作のみを継続して実行するように、すなわち転送済みでない(未転送の)処理情報のみを送信するように制御される。
Webサーバ200は、クライアント100から送信された処理情報を受け、当該処理情報に基づき処理を実行して得られた応答をクライアント100に返すコンピュータである。Webサーバ200は、通信制御部201、処理実行部202、セッション状態判定部203、セッション状態情報生成登録部204、及びセッション再開判定部205を有する。
通信制御部201は、セッションの確立処理、及び処理情報(データ及びコマンド等)の受信や応答の送信を行い、クライアント100との間で行うデータ通信を統括的に制御する。処理実行部202は、通信制御部201で受信した処理情報に基づいて処理を実行し、その処理により得られた応答を出力する。
セッション状態判定部203は、通信制御部201とクライアント100(詳細にはその通信制御部101)との間でのデータ転送動作を基に、そのセッションが中断しているか否かを判定する。セッション状態情報生成登録部204は、セッション状態判定部203によりセッションが中断していると判定された場合に、このセッションに係るセッション状態情報を生成してセッション状態保持手段300に送信し登録する。
セッション再開判定部205は、通信制御部201を介して供給されるクライアント100からのセッション状態情報に基づいて、クライアント100とのセッションを再開するか否かを判定する。セッション再開判定部205は、セッション状態情報に施された電子署名等の認証情報を検証する検証部206を有する。
本実施形態では、一例としてWebサーバ200は、ネットワークに接続しWebサービス機能を有するMFP(Multi-Function Peripheral)とする。このMFPは、Webサ−ビスとして印刷サービスやスキャンサービスを利用者に提供可能に構成されている。
例えば、利用者がMFPの印刷サービスを利用する場合には、利用者はクライアント100において文書を作成したアプリケーション上から当該文書の印刷指定を行う。クライアント100は、文書のフォーム情報や利用者が指定する印刷仕様に基づいて、最適な印刷サービス(MFP)を検索して利用者に対し通知する。利用者が所定のMFPに対して印刷実行を指示すると、クライアント100は印刷のためのデータを生成し、XML/SOAPに基づいて当該データをMFPの印刷サービスに転送する。MFPの印刷サービスは、受信したデータをそのデータ構造に基づいて解析し、所定のPDL(Printer Description Language)言語に従って印刷を実行する。
また、利用者がMFPのスキャンサービスを利用する場合には、クライアント100は、スキャンした画像データを保管しておく文書管理サーバとなる。利用者は、MFPのフィーダ或いはBookスキャナに原稿(文書等)をセットしてスキャンを実行させる。MFPは、画像をデータとして取り込み、当該データを文書管理サーバに転送する。文書管理サーバに対するアクセスは、利用者の権限で実行され、データの格納先の指定などもすべてMFP上から実行可能となっている。文書管理サーバに対する諸属性の指定等は、すべてXML/SOAPベースで行われる。
ところで、本実施形態におけるMFP(Webサーバ200)は、通信機能としてTCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IP(Internet Protocol)プロトコルスタックを備え、その上位層にSSL(Secure Socket Layer)を備えている。SSLは通信路上のデータの機密性や完全性を保証するために必要である。データ送受信処理は、その上位層にHTTP/1.1(Hypertext Transfer Protocol)を備える。
また、SOAP処理は、アプリケーションが利用する処理モジュールの関数名及びその引数に対応するSOAPエンベロープを生成し、メモリ上にXMLデータを書き出す。また、受信の際にはSOAPレスポンスを解析して対応する処理の返り値を生成し、内部処理モジュールにマッピングし、該内部処理モジュールを呼び出す機能を備える。これら階層の最上位層にMFP上で機能する各種ネットワークアプリケーションが実装される。アプリケーションは複数実装することが可能であり、一部のアプリケーションは、プリンタコントローラ処理との通信機能を備える。
セッション状態保持手段300は、クライアント100とWebサーバ200とのセッションが中断した場合に、中断したセッションに係るセッション状態情報をWebサーバ200から受け取って保持する。複数のセッションがあった場合には、中断したセッション毎にそれに関するセッション状態情報が保持される。セッション状態保持手段300は、状態情報記憶部301及び認証情報生成部302を有する。状態情報記憶部301は、Webサーバ200から送信されるセッション状態情報を受信して記憶するとともに、記憶したセッション状態情報をクライアント100に提供する。認証情報生成部302は、状態情報記憶部301に記憶されるセッション状態情報に電子署名などの認証情報を付加する。
ここで、セッションとは、クライアント100とWebサーバ200との間で確立した通信セッションのことであり、クライアント100とWebサーバ200は所定の処理要求のために互いにセッションを構築し、その処理が完了するとセッション状態を解消する。Webサーバ200は、セッションを生成するために必要なメモリリソースを確保し、クライアント100からの要求に応答しなければならない(リクエストに対するレスポンスを返さなければならない)。一般には正常に処理が完了するまでは、クライアント100とWebサーバ200との通信(セッション)が途中で中断しても、Webサーバ200側からメモリリソースを解放することはない。
通信セッションには、セッションを確立した装置同士が何であるか、どのリクエストに対する通信セッションであるかといったセッションを一意に特定するための情報がそれぞれ割り当てられる。これをセッション情報と呼ぶ。セッション情報は、クライアント100及びWebサーバ200を一意に特定する情報、例えばMAC(Media Access Control)アドレスやIPアドレスなどの識別子、及びその時の通信セッションを特定するための時刻情報やシリアル番号情報などによって構成される。
ここで、本実施形態において中断したセッションを再開する場合には、クライアント100はセッション状態保持手段300から再開するセッションに係るセッション状態情報を受け取る。セッション状態保持手段300に保持されるセッション状態情報には、クライアント100とWebサーバ200との間で確立していたセッションに関するセッション情報(第1の情報)に加えて、送受信される処理情報(データ並びにコマンド)に関する情報(第2の情報)が含まれる。第2の情報は、例えば受信したPDLデータサイズなどの処理情報の転送状態(容量など)の情報である。
したがって、クライアント100は、セッション情報を指定して関連するセッション状態情報をセッション状態保持手段300から得ることにより、Webサーバ200がセッションを中断した時のセッション状態を知ることができる。また、これとは逆に、クライアント100がセッション状態保持手段300にアクセスした時に、セッション状態保持手段300がクライアント100に関連する中断セッションを検索し、検索結果として得られたセッション状態情報を自動的に通知するようにしても良い。
次に、本実施形態におけるWebサービス提供システムでの処理動作について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態におけるWebサービス提供システムでの処理の流れを示すフローチャートであり、ネットワークの障害等により通信セッションが中断された場合に、Webサービスを提供するWebサーバ200がその通信セッションを明示的に終了するときの処理についても図示している。
ステップS201は、クライアント100とWebサーバ200との通信セッションを確立する工程である。例えば、Webサービスを提供するWebサーバ200としてのMFPの印刷サービスを利用者が利用するためにクライアント100から印刷データを送信する処理を実行したとき、この通信セッションの確立工程(S201)にてクライアント100とWebサーバ200との通信セッションが構築される。
通信セッションが確立するとステップS202に進み、クライアント100からWebサーバ200に印刷データを送信する工程が実行される。この工程では、印刷サービスを実行するために必要な印刷データや印刷属性などがXML/SOAPベースでWebサーバ200に送信される。
データの送信工程(S202)は、所定のパケット毎に区切られて実施され、このとき、あわせてセッションが中断したか否かの判定がWebサーバ200内のセッション状態判定部203にて行われる(S203)。このステップS203でのセッションの中断判定にて偽(NO)となった場合には、次に、すべてのデータ及びコマンドの転送が完了したか否かの判定(転送終了判定)が行われる(S208)。
ステップS208での転送終了判定の結果、データ転送が未完了、すなわち転送するデータがまだ残っている場合には、ステップS202に戻り、データ及びコマンドの転送工程(S202)が再び実行される。一方、すべてのデータ及びコマンドの転送が完了し、ステップS208での転送終了判定が真(YES)となった場合には、Webサーバ200へのデータ転送は中断することなく完了したこととなり、Webサービスに係るデータ及びコマンドの転送を終了する。
一方、ステップS203でのセッションの中断判定で中断を検出して真(YES)となった場合には、Webサービスでの処理はステップS204へ移行する。ステップS204は、Webサーバ200内のセッション状態情報生成登録部204が、データの転送が停止し通信セッションが中断したときのセッション状態情報を生成する工程である。セッション状態情報には、上述したようにクライアント100とWebサーバ200とに係るセッション情報に加え、例えば、Webサーバ200がクライアント100から既に受信したPDLデータのサイズやデータを特定するアドレス情報などが含まれる。このセッション状態情報は、セッション状態情報生成工程(S204)においてWebサーバ200内の所定の記憶領域に生成され一次的に保持される。
次に、Webサーバ200は、ステップS204において生成したセッション状態情報をセッション状態保持手段300に通知するために、ネットワークを介してセッション状態保持手段300に接続する(S205)。この接続もXML/SOAPベースで行われる。続いて、Webサーバ200は、先に生成し記憶領域に一時的に保持しておいたセッション状態情報を、ネットワークを介してセッション状態保持手段300に送信し登録する(S206)。
Webサーバ200は、セッション状態保持手段300へのセッション状態情報の登録(S206)が完了した後、直ちにデータ転送が停止し中断しているセッションを強制的に終了し、関連するメモリリソースを解放する(S207)。これにより、Webサーバ200は、次に要求される他の通信セッションの確立に備えてメモリリソースを有効に使うことが可能となる。
以上のようにして、中断したセッションに係るセッション状態情報は、例えば他のサーバにより構成されるセッション状態保持手段300により安全かつ確実に保存されることになる。したがって、クライアント100は、Webサーバ200との通信が良好に行えなくとも、Webサーバ200との間で確立した後に中断したセッションの状態を、それに係るセッション状態情報が保存されているセッション状態保持手段300を介して知ることが可能となる。
セッション状態保持手段300に保持されたセッション状態情報は、原則として、中断したセッションが再開し、Webサービスに係るリクエスト・レスポンスに必要なすべてのデータの送受信が完了するまで保持される。しかし、セッション状態保持手段300の記憶領域にも制限があるので、所定の期間経過しても中断したセッションが正常に再開しない場合にはそのセッション状態情報を自動的に破棄するようにしても良い。
なお、上述したステップS203にて実行される、クライアント100とWebサーバ200との間の通信セッションが中断しているか否かを判定する工程は、Webサーバ200に具備しているタイマを利用して実現する。つまり、Webサーバ200内のセッション状態判定部203は、クライアント100とのデータ転送が中断したときからタイマをカウントし始め、予め設定したカウント値に達してもデータ転送が再開されていない場合には、セッションが中断したと判定する。このタイマのカウント値は、ステップS203の判定工程を経るたびに初期値にクリアされる。
次に、本実施形態におけるWebサービス提供システムでのセッションの再開処理について図3を参照して説明する。図3は、中断したクライアント100とWebサーバ200との通信セッションの再開処理の流れを示すフローチャートである。
通信セッションが途中で中断した場合、クライアント100は、Webサーバ200に対する要求が完了していないと認識し、所定時間経過後にあらためてWebサーバ200とのセッションの確立を試みる。このセッションの確立を試みるときに、図3に示す処理工程が実行される。
ステップS301にて、クライアント100は、Webサーバ200に対する接続を試みる前に、先ずセッション状態保持手段300に接続する。そして、クライアント100は、セッション状態保持手段300から上記図2に示したようにしてWebサーバ200により予め登録されたセッション状態情報を取得する(S302)。セッション状態保持手段300とクライアント100との通信は、やはりXML/SOAPに基づいて実施される。
セッション状態保持手段300は、クライアント100との通信セッションを構築することで、以前に中断したセッションがあることやクライアント100の固有情報(例えばMACアドレスやIPアドレスなど)を知ることが可能である。そこで、これらの固有情報等を基に、セッション状態保持手段300は、状態情報記憶部301に保持されているセッション状態情報を検索し、検索結果をクライアント100に伝える。
当該セッション状態情報には、上述したように中断する前のクライアント100とWebサーバ200のセッションに関する情報、例えばセッションIDやクライアントの識別情報、セッションを確立した時刻情報などが含まれる。さらに加えて、セッションが中断するまでにクライアント100からWebサーバ200に送信されたデータサイズに関する情報も含まれる。
なお、上述した説明では、クライアント100とWebサーバ200の間の中断したセッションを再開するために、クライアント100が最初にセッション状態保持手段300にアクセスする場合を一例として説明しているが、以下のように逆にすることも可能である。すなわち、セッション状態保持手段300が、Webサーバ200から受け取ったセッション状態情報を保持した後、自らがクライアント100に対してセッションの確立を試みる方式である。この場合には、クライアント100がWebサービス機能を併せ持っていることが構成条件として必要であることは言うまでもない。
セッション状態保持手段300からクライアント100にアクセスして(セッションの確立を試みて)セッション状態情報を通知する場合には、その通信経路が当初の経路であるクライアント100−Webサーバ200間の通信経路とは異なるため、通信経路に依存した通信障害の影響を受けないという利点がある。さらに、中断したセッションを再開するために、クライアント100が定期的にセッション状態保持手段300にポーリングを行うといった処理も不要となる。
ステップS303にて、クライアント100は、ステップS302において取得したセッション状態情報を基に送信済みの処理情報(データ及びコマンドの内容)を分析する。具体的には、クライアント100は、取得したセッション状態情報を基にWebサーバ200にすでに転送済みのデータ及びコマンドの種類を識別し、セッションが再開したときに転送するデータ及びコマンドを生成する。
上述したステップS301〜S303の処理の完了後、クライアント100は、Webサーバ200への接続を試みる(S304)。このステップS304でのWebサーバ200への接続は、先にセッションを中断させた原因が未だに解消されていないこともあるため、所定のタイムアウト値を設けて接続を試みる。
そして、ステップS305にて、クライアント100は、Webサーバ200に接続できたか否かを判定する。この判定の結果、Webサーバ200への接続がまだ不可の場合にはステップS306に移行し、一方、セッションを中断させた原因が既に解消されWebサーバ200への接続ができた場合にはステップS307に移行する。
ステップS306は、接続処理を一定時間ウエイトする工程である。ウエイト値はクライアント100側で利用者が任意に設定することが可能である。この工程は、先にセッション中断の原因が直ちに解消されない場合に、クライアント100が連続的にWebサービス101に再接続を試みることによってクライアント100の処理パフォーマンスが低下することを防ぐ効果がある。
ステップS307は、クライアント100が、Webサーバ200に再接続できた後、Webサーバ200に対して認証トークンを送信する工程である。ここで、認証トークンとは、ステップS302においてクライアント100がセッション状態保持手段300から取得したセッション状態情報に含まれる情報であって、セッションの中断が起こる前にクライアント100がWebサーバ200との間にセッションを保持していたことを証明するものである。中断されたセッションの再開にあたっては、Webサーバ200が先にセッションを維持していたクライアント100であることを認識するために、Webサーバ200により利用される。
認証トークンは、セッション状態保持手段300内の認証情報生成部302によって予め生成され、クライアント100が独自に改変できないようセッション状態保持手段300により電子署名が施されている。クライアント100は、取得したセッション状態情報の中から当該認証トークンを取り出し、それをステップS307の処理でWebサーバ200に転送する。Webサーバ200は、クライアント100から認証トークンを受け取ると当該認証トークンの電子署名を検証する(S308)。なお、認証トークンの電子署名は、既知のデジタル証明書を利用した署名と検証方法が利用される。
また、認証トークンの完全性を確認するために、Webサーバ200がセッション状態保持手段300に当該認証トークンを渡して検証する方法もある。この場合には、セッション状態保持手段300の公開鍵暗号方式に基づく秘密鍵で認証トークンを署名し、セッション状態保持手段300の公開鍵で検証することができる。
ステップS308での検証の結果、Webサーバ200において認証トークンが改ざんされていないことが証明されると、Webサーバ200はクライアント100を信頼することが可能となり、ここにおいて先に中断したセッションを再開することが可能となる(S309)。そして、ステップS310にて、クライアント100はWebサーバ200との間のセッションを再開し、未転送の処理情報(データ及びコマンド)をWebサーバ200に転送する。
一方、ステップS308での検証の結果、認証トークンの署名検証が失敗してWebサーバ200がクライアント100を信頼することができない場合には、Webサーバ200はクライアント100からのセッション再開要求を受け付けずに終了する。
なお、セッション状態保持手段300が認証トークンを生成する場合に、認証トークンにトークンの発行時刻情報を合わせて入れることで、クライアント100とWebサーバ200との間で送受信される認証トークンのいわゆるリプレイ攻撃に対処することが可能である。認証トークンの検証を行う時に当該時刻情報を参照して時刻のずれが著しい場合にはリプレイ攻撃を受けているおそれがあるので、Webサーバ200はクライアント100からのセッション再開要求を拒否するようにすればよい。時刻のずれは予めWebサーバ200側で設定するようにしてもよい。
また、デジタル証明書を利用しないで、セッション状態保持手段300の独自の公開鍵及び秘密鍵を利用した署名を行う場合には、セッション状態保持手段300が時刻のずれを判定し、Webサーバ200に結果を返答する流れになる。このため、時刻のずれに対する許容値の設定はセッション状態保持手段300に対して行うことになる。
以上説明したようにして中断されたセッションが再開し、残りのデータ(未転送の処理情報)が正しく転送されると、セッション状態保持手段300に保持されているセッション状態情報はもはや不要となる。セッション状態保持手段300は、Webサーバ200からセッションが正常に再開しデータ転送が完了したことを、XML/SOAPベースの通信によって通知される。この通知を受けた時点で、セッション状態保持手段300は当該セッションに係るセッション状態情報を廃棄する。どのセッション状態情報を破棄するかは、Webサーバ200からの通知により、MACアドレスやIPアドレス情報等に基づいて知ることができるので、これらの情報を基にセッション状態情報を検索して破棄する。
図4は、本実施形態におけるWebサービス提供システムでのセッション(通常)の処理シーケンスの一例を示す図である。
まず、Webサーバ200により提供されるWebサービスを利用するためにクライアント100からWebサーバ200に対して通信セッションの確立要求がなされる(P401)と、クライアント100及びWebサーバ200にて所定の処理が行われ、クライアント100とWebサーバ200との通信セッションが確立(構築)される(P402)。
クライアント100とWebサーバ200との間のセッションが確立すると、クライアント100は、利用者の要求に応じた所定の処理を実行させるための処理情報REQiをWebサーバ200に順次送信する(P403−i)。なお、iは添え字であり、i=1〜nの自然数である(後述する図5においても同様)。
そして、処理情報REQnが送信される処理P403−nが完了する、すなわち、すべての処理情報がクライアント100からWebサーバ200に転送されると、Webサーバ200は、それら処理情報に基づいて処理を実行する。続いて、Webサーバ200は、この処理により得られた応答RESをクライアント100に送信する(P404)。
Webサーバ200からクライアント100にWebサービスで得られた応答RESが転送されると、クライアント100とWebサーバ200とのセッションを終了し、Webサービスに係る処理が終了する(P405)。
図5は、本実施形態におけるWebサービス提供システムでのセッション(中断・再開)の処理シーケンスの一例を示す図である。
まず、Webサービスを利用するためにクライアント100からWebサーバ200に通信セッションの確立要求がなされる(P501)と、所定の処理が行われてクライアント100とWebサーバ200との通信セッションが確立される(P502)。
クライアント100とWebサーバ200との間のセッションが確立すると、クライアント100は、利用者の要求に応じた所定の処理を実行させるための処理情報REQiをWebサーバ200に順次送信する(P503−i)。
ここで、処理P403−k(1≦k<n)において処理情報REQkが送信された後、言い換えればクライアント100からWebサーバ200への処理情報の転送が終了する前に、クライアント100とWebサーバ200との間のセッションが中断すると、それを検出したWebサーバ200は、中断されたセッションに係るセッション状態情報を生成する(P504)。
Webサーバ200により生成されたセッション状態情報は、Webサーバ200とセッション状態保持手段300とのセッションが確立された後にセッション状態保持手段300に送信され(P505)、保持される(P506)。また、Webサーバ200は、セッション状態情報をセッション状態保持手段300に送信し登録すると、クライアント100とのセッションを強制終了し、当該セッションに関連する内部リソース(例えばメモリリソース)を解放する(P507)。
そして、クライアント100は、所定時間経過後にWebサーバ200とのセッションを再開させるために、セッション状態保持手段300に対して中断されたセッションに係るセッション状態情報を要求する(P508)。当該要求に応じて、セッション状態保持手段300からクライアント100にセッション状態情報が送信される(P509)と、クライアント100はその取得したセッション状態情報を解析し、中断時のセッション状態を識別する(P510)。
続いて、クライアント100からWebサーバ200に通信セッションの再開要求がなされる(P511)と、セッションを中断させた原因が解消されていれば、クライアント100とWebサーバ200とのセッションが再び確立される(P512)。
クライアント100とWebサーバ200との間のセッションが再開すると、クライアント100は、中断前に既に送信した処理情報を除く処理情報REQi、すなわち本実施形態では処理情報REQ(k+1)〜処理情報REQnをWebサーバ200に順次送信する(P503−(k+1)〜P503−n)。
以上のようにして、すべての処理情報REQ1〜REQnがクライアント100からWebサーバ200に転送されると、Webサーバ200は、それら処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答RESをクライアント100に送信する(P513)。
Webサーバ200からクライアント100にWebサービスで得られた応答RESが転送されると、クライアント100とWebサーバ200とのセッションを終了する(P514)。さらに、セッション状態保持手段300が、クライアント100とWebサーバ200とのセッションの終了を受けて、保持していた当該セッションのセッション状態情報を消去し、Webサービスに係る処理が終了する(P515)。
以上、説明したように本実施形態によれば、クライアント100とWebサーバ200とのセッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段300を設け、クライアント100とWebサーバ200とのセッションが中断した場合には、Webサーバ200は中断したセッションのセッション状態情報を生成してセッション状態保持手段300に登録する。さらに、Webサーバ200は、セッション状態保持手段300へのセッション状態情報の登録が完了すると、中断されたセッションを強制的に終了し、それに関連する内部リソースを解放する。そして、中断したセッションを再開する場合には、クライアント100が、セッション状態保持手段300からセッション状態情報を取得してセッション中断時の状態を識別し、中断時の状態に応じてセッションの再開を行う。
これにより、Webサービスに係る処理情報の転送途中で、言い換えれば転送が完了する前に、クライアント100とWebサーバ200とのセッションが中断したとしても、それまでの状態をセッション状態情報としてセッション状態保持手段300に登録することで、それまでにWebサーバ200で受信された処理情報などは消失することなく保持される。そのため、Webサーバ200は、自発的にセッションを終了することが可能となり、内部リソースを効率良く利用し、リソース不足に起因するパフォーマンスの低下を防止することができる。
また、中断したセッションを再開するときに、クライアント100は、セッション状態保持手段300から取得したセッション状態情報を基に中断前にどれだけの処理情報(データやコマンドなど)がWebサーバ200に転送されているかを知ることができるので、セッションの再開後においては、未転送の処理情報(データ及びコマンド)のみを送信すればよい。したがって、クライアント100は、中断したセッションを再開する場合に、Webサーバ200にすべての処理情報を転送し直す必要が無くなり、処理情報の再転送を効率的に実行し、従来と比較して転送効率を向上させることができる。
また、中断したWebサービスのセッションに係るセッション状態情報をセッション状態保持手段300に保持するので、Webサービスの復帰予定時刻など付随する情報をあわせて登録することが可能であり、これにより、クライアント100はより確実なセッションの復帰が実現する。セッション状態保持手段300に保持されるセッション状態情報は、セッション状態保持手段300により電子署名されるので、状態の不正な改ざんやなりすましを防止することが可能である。加えて、セッション状態情報に時刻情報を加えることでセッション復帰の際のリプレイ攻撃に対処することも可能である。
なお、上述した本実施形態では、クライアント100又はWebサーバ200と、セッション状態保持手段300との間での通信は、XML/SOAPベースのプロトコルにより行うようにしているが、これは一例(実装仕様例)であり、その他のプロトコルを用いて通信することも可能である。
また、本発明は、上述した本実施形態に限定されず、Webサービスを利用することのできる機能を搭載したMFP、ネットワークシステム、並びにアプリケーションソフトウエアなどに適宜適用することができる。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体は本発明を構成する。また、そのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態に示したWebサービス提供システムを構成する各装置(クライアント100、Webサーバ200、セッション状態保持手段300)は、図6に示すようなコンピュータ機能600を有し、そのCPU601により上述した動作が実施される。
コンピュータ機能600は、上記図6に示すように、CPU601と、ROM602と、RAM603と、キーボード(KB)609のキーボードコントローラ(KBC)605と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)610のCRTコントローラ(CRTC)606と、ハードディスク(HD)611及びフレキシブルディスク(FD)612のディスクコントローラ(DKC)607と、ネットワークインタフェースカード(NIC)608とが、システムバス604を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
CPU601は、ROM602又はHD611に記憶されたソフトウェア、又はFD612より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス604に接続された各構成部を総括的に制御する。すなわち、CPU601は、上述したような動作を行うための処理プログラムを、ROM602、HD611、又はFD612から読み出して実行することで、上述した実施形態での動作を実現するための制御を行う。
RAM603は、CPU601の主メモリあるいはワークエリア等として機能する。KBC605は、KB609や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。CRTC606は、CRT610の表示を制御する。DKC607は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び上述した実施形態における上記処理プログラム等を記憶するHD611及びFD612とのアクセスを制御する。NIC608はネットワーク613上の他の装置と双方向にデータをやりとりする。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態によるネットワークシステムの構成例を示す図である。 本実施形態におけるWebサービス提供システムでの処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態におけるセッション再開処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態におけるセッション(通常)の処理シーケンスの一例を示す図である。 本実施形態におけるセッション(中断・再開)の処理シーケンスの一例を示す図である。 本実施形態における各装置を実現可能なコンピュータ機能を示すブロック図である。
符号の説明
100 クライアント端末
102 セッション状態情報取得部
103 セッション状態情報解析部
200 Webサーバ
204 セッション状態情報生成登録部
205 セッション再開判定部
206 検証部
300 セッション状態保持手段
301 状態情報記憶部
302 認証情報生成部

Claims (14)

  1. 処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、
    上記端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバと、
    上記端末及び上記ウェブサーバに通信可能に接続され、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合に、当該中断した通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを備えることを特徴とするネットワークシステム。
  2. 上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合、上記ウェブサーバは、上記セッション状態情報を上記セッション状態保持手段に登録した後、当該通信セッションに関する内部リソースを解放することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  3. 上記セッション状態情報は、上記通信セッションの中断前に、上記端末と上記ウェブサーバとの間で確立していた通信セッションに関する第1の情報及び上記ウェブサーバが受信した上記端末からの処理情報に関する第2の情報を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークシステム。
  4. 上記第2の情報は、上記通信セッションの中断前に上記ウェブサーバが受信した処理情報の容量を示す情報であることを特徴とする請求項3記載のネットワークシステム。
  5. 上記端末と上記ウェブサーバとの間の中断された通信セッションが再開した場合、上記端末は、上記セッション状態保持手段に保持されている上記セッション状態情報を参照して中断前に未送信の処理情報だけを上記ウェブサーバに送信することを特徴とする請求項4記載のネットワークシステム。
  6. 上記セッション状態保持手段は、上記ウェブサーバにより登録される上記セッション状態情報に電子署名を施すことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のネットワークシステム。
  7. 上記セッション状態情報に含まれる、上記通信セッションの中断前に、上記端末と上記ウェブサーバとの間で確立していた通信セッションに関する第1の情報に上記電子署名を施すことを特徴とする請求項6記載のネットワークシステム。
  8. 上記端末と上記ウェブサーバとの間の中断された通信セッションを再開する際、上記ウェブサーバは、上記端末より供給される上記セッション状態情報の電子署名を検証して完全性が保証される場合に当該通信セッションを再開することを特徴とする請求項6又は7記載のネットワークシステム。
  9. 所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する端末と、当該送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行して得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバとに通信可能に接続された情報処理装置であって、
    上記ウェブサーバから送信される、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を受信する受信手段と、
    上記受信手段により受信した上記セッション状態情報を記憶する情報記憶手段と、
    上記情報記憶手段に記憶したセッション状態情報を上記端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する端末に通信可能に接続され、当該送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行して得られた応答を上記端末に送信する情報処理装置であって、
    上記端末との通信セッションが中断した場合に、当該中断した通信セッションに係るセッション状態情報を生成する情報生成手段と、
    上記情報生成手段により生成したセッション状態情報を、通信可能に接続されるセッション状態保持手段に送信し登録する情報登録手段と、
    上記端末から送信されるセッション状態情報に基づいて、上記端末との通信セッションを再開するか否かを判定する再開判定手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. 受信する処理情報に基づいて処理を実行し得られる応答を返すウェブサーバに通信可能に接続され、当該ウェブサーバに所定の処理を実行させるための複数の処理情報を送信する情報処理装置であって、
    上記ウェブサーバとの間の中断された通信セッションを再開する場合に、当該中断された通信セッションに係るセッション状態情報を取得する情報取得手段と、
    上記情報取得手段により取得したセッション状態情報に基づいて、上記ウェブサーバにて中断前に受信されている処理情報を除く処理情報を上記ウェブサーバに送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  12. 処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、上記端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバと、上記端末及び上記ウェブサーバに通信可能に接続され、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを有するネットワークシステムの通信制御方法であって、
    上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合に、当該通信セッションのセッション状態情報を上記ウェブサーバが上記セッション状態保持手段に登録する情報登録ステップと、
    上記中断された通信セッションを再開するために、上記セッション状態保持手段に登録された上記セッション状態情報を上記端末が取得する情報取得ステップと、
    上記取得したセッション状態情報の内容に基づいて、上記端末が上記ウェブサーバにアクセスし通信セッションの再開を要求する再開要求ステップと、
    上記再開要求に対し、上記セッション状態情報の内容に基づいて上記ウェブサーバが上記端末との通信セッションの再開判定を行う再開許可ステップとを有することを特徴とする通信制御方法。
  13. 処理を実行させるための複数の処理情報を送信し、当該処理を実行して得られる応答を受信する端末と、上記端末から送信された複数の処理情報に基づいて処理を実行し、得られた応答を上記端末に送信するウェブサーバと、上記端末及び上記ウェブサーバに通信可能に接続され、上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションに係るセッション状態情報を保持するセッション状態保持手段とを有するネットワークシステムにおける通信制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    上記端末と上記ウェブサーバとの間の通信セッションが中断した場合に、当該通信セッションのセッション状態情報を上記ウェブサーバが上記セッション状態保持手段に登録する情報登録ステップと、
    上記中断された通信セッションを再開するために、上記セッション状態保持手段に登録された上記セッション状態情報を上記端末が取得する情報取得ステップと、
    上記取得したセッション状態情報の内容に基づいて、上記端末が上記ウェブサーバにアクセスし通信セッションの再開を要求する再開要求ステップと、
    上記再開要求に対し、上記セッション状態情報の内容に基づいて上記ウェブサーバが上記端末との通信セッションの再開判定を行う再開許可ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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