JP2006308726A - 街頭端末装置 - Google Patents

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敦史 三宅
Masaru Terakoshi
優 寺腰
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Abstract

【課題】
筐体の内部空間を適切な温度に管理でき、表示装置を効果的に冷却できる街頭端末装置の提供。
【解決手段】
街頭端末装置2を、内部に空間Hを有した筐体20と、筐体20の空間H内において表示面21a,22aを筐体20の前方壁面20aに対向させて配設され、筐体20の前方から表示面を視認可能な表示装置21,22と、筐体20の空間H内において表示装置21,22の近傍に配設され、表示面21a,22aと筐体20の前方壁面20aとの間に形成された前方空間H′内にエアを吐出する送風手段72とから構成する。なお、筐体20の空間H′内に冷却されたエアを吐出する冷却手段71を設け、冷却手段71からのエアが送風手段72により吸入されて前方空間H′内に吐出されることが好ましい。また、クロスフローファンで送風手段72を構成することが好ましい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内部に空間を有する筐体と、この空間に設けられる表示装置とを備えて構成される街頭端末装置に関する。
街頭に設置された表示装置を用いて、地域情報の提供を行うシステムや緊急情報の提供を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。上記街頭端末装置はこのようなシステムに用いられ、筐体の内部空間に表示装置を配設して構成される。表示装置は矩形状の表示面を筐体の前方壁面に対向して配設され、筐体の前方からこの表示面を視認可能になっている。筐体の内部空間には、このような表示装置とともに制御装置等の各種の電子機器が配設される。
街頭端末装置の筐体は、電子機器に対する防水、防塵を考慮して成形される。また、直射日光にさらされるため、特に日射量の大きい夏場においては、筐体の内部温度が高温になる傾向にある。一方、電子機器が作動すると、基板等が熱源となって筐体の内部空間の温度を上昇させる。
特開2003−16561号公報 特開2003−15567号公報
高温環境下にあると電子機器に異常を来すおそれがあることから、上記のように筐体の内部温度が高温になり易い街頭端末装置においては、正常にシステムを運用させるため、筐体の内部温度を所定の温度以下に保つための配慮が求められる。
しかしながら、表示装置は日中の視認性を考慮して高輝度であることが要求される一方、高輝度化に応じて表示面からの発熱量が高くなって内部空間の温度上昇を誘発する。また、表示装置は、表示面を筐体の前方壁面に対向させて配設されるが、表示面と筐体の前方壁面とを近接させて両者の間に形成される空間(前方空間)が狭く設定される傾向にある。この構成によると、表示面からの熱がこの空間に閉じ込められて排熱されにくく、局所的に高温になる。また、内部空間にクーラ等の空調機器を備えても、このような狭い空間には空調機器からのエアが導かれず、充分な排熱効果を望めない。
このように前方空間内に熱が閉じ込められた状況下で表示装置を作動させていると、経時的に表示面が変色して正常な表示を行えなくなり、結果として表示装置の寿命が短くなるという問題があった。なお、表示装置に限らず他の電子機器においても、周囲に形成される空間が狭いと局所的に高温となって寿命が短くなるおそれがある。以上のようなことから、街頭端末装置においては筐体の内部空間の温度管理、特に表示装置の効果的な冷却が課題となっている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、筐体の内部空間を適切な温度に管理でき、表示装置を効果的に冷却できる街頭端末装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る街頭端末装置は、内部に空間を有した筐体と、筐体の空間内において表示面を筐体の前方壁面に対向させて配設され、筐体の前方から表示面を視認可能な表示装置と、筐体の空間内において表示装置の近傍に配設され、表示面と筐体の前方壁面との間に形成された前方空間内にエアを吐出する送風手段とを有して構成される。
なお、筐体の空間内に冷却されたエアを吐出する冷却手段を設け、冷却手段からのエアが送風手段により吸入されて前方空間内に吐出されることが好ましい。また、円筒状に成形されて所定の軸直交方向に向けてエアを帯状に吐出するクロスフローファンで送風手段を構成し、クロスフローファンを表示面の側縁に沿うように配設することが好ましい。
さらに、クロスフローファンから吐出されるエアの流路を、表示面とにより所定の角度をなすようにして表示面に向けて傾けることが好ましい。
本発明に係る街頭端末装置を以上のように構成すると、送風手段からのエアが前方空間内に吐出され、吐出されたエアを前方空間内を吹き抜けさせることができる。このため、前方空間の排熱が促され、表示装置の表示面を冷却することができる。
なお、送風手段が冷却手段からのエアを吸入して前方空間内に吐出するように構成されることにより、前方空間の排熱がさらに促され、表示装置の表示面の冷却をより効果的に行うことができる。
また、円筒状に成形されて帯状にエアを吐出するクロスフローファンで送風手段を構成するとともに、ファンを表示面の側縁に沿うようにして配設している。これにより、表示面と筐体の前方壁面との対向間隔が狭く設定されている場合であっても前方空間内を帯状に吐出されるエアが吹き抜けて前方空間の排熱を促すことができる。また、このように配設されて帯状にエアが吐出されることから、表示面をファンの軸方向長さの幅においてファンが沿う側縁の略直交方向に万遍なく冷却することができる。
さらに、クロスフローファンからのエアの流路を表示面に向けて傾けることにより、吐出されるエアが表示面に直接的に吹き付けられ、表示面の冷却をより効果的に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を用いて、本発明に係る街頭端末装置2の全体構成、および街頭端末装置2を用いた街頭掲示板システム1について説明する。
図1に示すように、街頭掲示板システム1は、街頭に設置された街頭端末装置2に地図情報や店舗情報を表示して利用者に提供するもので、ネットワーク5に接続された街頭端末装置2,2,…と、街頭端末装置2に表示する情報等を管理するデータベース4を有するサーバ装置3とで構成される。なお、ネットワーク5には、例えば光回線等のブロードバンドネットワークが用いられる。
図2,図3に示すように、街頭端末装置2は、矩形箱状の筐体20の内部に、第1表示装置21、第2表示装置22、スピーカ23、ICタグリーダ24、およびカメラ25等の各種の電子機器をそれぞれ設けて構成されている。
第1表示装置21は、タッチパネル方式の液晶ディスプレイ装置で構成され、筐体20の内部空間Hに設けられるとともに表示面21aを筐体20の前面中央部から視認可能であり、地図情報等の表示機能と、利用者が情報を選択するときの入力インタフェース機能として用いられる。第2表示装置22は、通常の液晶ディスプレイ装置で構成され、筐体20の内部空間Hに設けられるとともに表示面22aを筐体20の前面上部から視認可能であり、広告の表示、ニュースの表示、スピーカ23から再生される音楽に合わせた情報の表示等が行われる。なお、これら表示装置21,22は、屋外に設置されることから、日中の視認性を考慮して高輝度のディスプレイが採用されている。また、表示面21a,22aには直射日光からの熱保護のため、赤外線防止フィルム、あるいは熱伝導率の高いフィルム等を貼着してもよい。
また、ICタグリーダ24は、携帯電話6aやICカード6b等に内蔵されたICタグから情報を読み出すために用いられ、カメラ25は利用者の画像情報を取得するために用いられる。これら電子機器21〜25は、図3に示すように、筐体20の内部に設けられる制御装置26により制御されており、この制御装置26は、ネットワーク5に接続されてサーバ装置3との情報のやり取りを行うように構成されている。
制御装置26は、サーバ装置3のデータベース4に記憶される情報を受信して第1表示装置21に街頭端末装置2の設置箇所周辺の地図情報を表示させるとともに、周辺の店舗あるいは周辺で行われるイベント等を検索するメニュー画面を表示させることができる。利用者がこのメニュー画面をタッチ操作すると、制御装置26とサーバ装置3との情報のやり取りが行われ、表示装置21,22にタッチ操作に応じた画面が表示され、適宜音声情報を受信してスピーカ23で出力させる。このように、街頭掲示板システム1により、利用者は、第1表示装置21をタッチ操作して街頭にいながら周辺の店舗情報、イベント情報などを地図情報とともに得ることができる。
また、利用者が所持する携帯電話6aやICカード6bのICタグに記憶される利用者識別情報をICタグリーダ24により読み出し、操作履歴とともにサーバ装置3のデータベース4に記憶させ、利用者が次回操作する時にデータベース4に記憶された利用者識別情報等を反映させることで、操作時間の短縮が図られるように構成されている。また、データベース4に記憶させた利用者識別情報と合わせ、カメラ25により取得された利用者の画像情報に基づき、個々の利用者に応じた広告の表示、店舗情報等の表示を行うことができるように構成されている。
このようなシステムに用いられる街頭端末装置2の筐体20は、図1に示すように、複数のパネルを組み合わせて上下左右方向に延びる縦長の矩形箱状に成形されて垂直姿勢で立設される。なお、本実施例においては、街頭に設置されることから内部空間Hに配設される電子機器に対する防水、防塵を考慮して密閉性を有して成形されている。筐体20の前面には、上部に上部パネル20cが、下部に下部パネル20bが取り付けられて前方壁面20aを形成している。上部パネル20cは上下に開口を有する枠状に形成され、枠開口部には例えば、ガラス、樹脂等で成形される平板状の透明板20dが取り付けられている。
図4には、上部パネル20cおよび下部パネル20bを取り外した筐体20の内部空間Hを示す正面図を示している。筐体20の内部空間Hには、電子機器を取り付けるためのセット盤20eが設けられている。セット盤20eの中央部および上部には矩形状に形成される所定サイズの開口が設けられており、中央部の開口に第1表示装置21が、上部の開口に第2表示装置22がそれぞれ取り付けられる。このように取り付けられた第1および第2表示装置21,22は矩形状の表示面21a,22aを前面に向けて配設される。これにより、表示面21a,22aは上部パネル20cを取り付けたときに透明板20dと対向し、透明板20dを介して筐体20の前方から視認可能になる。また、これにより、表示装置21,22の表示面21a,22aと透明板20dとの間に、前方空間H′が形成される(図6参照)。また、セット盤20eには、第1および第2表示装置21,22の両側方においてスピーカ23が取り付けられるとともに、ICタグリーダ24、カメラ25、および制御装置26がそれぞれ取り付けられる。
セット盤20eの下端部には、クーラ71が設けられる。このクーラ71は冷却されたエアを吐出する吐出口を上方に向けるようにして配設される。なお、筐体20の背面にはクーラ71の取付位置に整合して下端部にルーバが形成され、クーラ71の作動時に発生する熱が外部に放出されるようになっている。
また、セット盤20eには、第1および第2表示装置21,22の近傍、前方から見て左側方に位置してクロスフローファン72が取り付けられる。図5にクロスフローファン72の構成を示している。本実施例に適用されるクロスフローファン72は従来から用いられているものであり、中空円筒状の羽根車73と、羽根車73を収容するハウジング74と、羽根車73の一端面に設けられるベアリングシャフト73aを回転自在に支持するベアリング75と、羽根車73の他端面に設けられるシャフト嵌合孔に嵌合して羽根車73を回転駆動するモータ76とから構成される。モータ76はハウジング74のモータ取付面74cに取り付けられて羽根車73を回転駆動する。また、ハウジング74を形成するガイド壁74aおよびスタビライザ74bの形状、設置角度等に応じて羽根車73に吸入される範囲および羽根車73から吐出する範囲が設定され、本実施例においては、図示上方と図示左方とに開口を設けており、羽根車73が回転すると図示上方からのエアが図示左方に向けて吐出されるように構成されている。このようにクロスフローファン72からのエアは羽根車73の軸直交方向に向けて羽根車73の軸方向長さの幅を有した帯状に吐出され、エア吐出方向に対するエアの拡散が小さくなるように設定されている。
このようなクロスフローファン72が、前方から見て第1および第2表示装置21,22の左側方において、羽根車73の軸方向が第1および第2表示装置21,22の左辺(左側縁)と平行に、すなわち筐体20の上下方向に向けて配設されている。このように配設されるクロスフローファン72の下方にはクーラ71が位置している。また、クロスフローファン72からは、エアが筐体20の内部空間Hを前方から見て右側方に向けて帯状に吐出されるように配設される。
また、第1および第2表示装置21,22のそれぞれの前方から見て右側方に、吸入したエアを下方に向けて吐出する還流ファン79が設けられる。この還流ファン79は例えばプロペラファンで構成される。
このように筐体20の内部に設けられたクーラ71、クロスフローファン72、および還流ファン79をそれぞれ駆動させると、図4に矢印で示すようにエアが筐体20の内部空間Hを上下左右方向に循環する。
すなわち、内部空間Hの下端部から上方に向けて放出されるクーラ71からの冷却エアが、セット盤20eの前面側に流れる。第1表示装置21の左側方に設けられたクロスフローファン72は、周辺のエアを吸入して前方から見て表示面21aの左辺側から右辺(右側縁)側に向けてエアを吐出する。
ここで、クロスフローファン72の周辺には、下方に位置するクーラ71から上方に向けて吐出された冷却されたエアが吹き付けられている。このため、クロスフローファン72により、クーラ71から吐出された冷却されたエアが吸入される。クロスフローファン72からのエアは第1表示装置の表示面21aと上部パネル20cの透明板20dとの間に形成される前方空間H′内に吐出される。
図6に示すように、第1表示装置21の側方に設けられたクロスフローファン72から前方空間H′内に吐出されるエアの流路は、矢印Aで示すように表示面21aとにより所定の傾斜角度θAをなすようにして表示面21aに向けて傾けられており、エアが表示面21aに直接的に吹き付けられるようになっている。なお、本実施例においてこの傾斜角度θAは、図6に一点鎖線で示すように、クロスフローファン72からのエアが表示面21aの左右方向の中心部に吹き付けられるときにこのエアの流路と表示面21aとにより形成される角度θAmaxと、クロスフローファン72からのエアが表示面21aの右端部に吹き付けられるときにこのエアの流路と表示面21aとにより形成される角度θAminとの間で設定されている。このように設定される傾斜角度θAだけ吐出するエアの流路が傾けられていても、前方空間H′内をエアが流れるときに前方空間H′内での渦流の発生を抑えることができる。なお、適切とされる傾斜角度θAは、表示面21aとクロスフローファン72の吐出部との前後方向の距離によって適宜変更され得る。前方空間H′内を吹き抜けたエアは筐体20の内部空間Hの右端に到達し、還流ファン79により下方に向けて吹き出される。
なお、第2表示装置22の側方に設けられるクロスフローファン72についても、第1表示装置21の左側方に設けられるクロスフローファン72と同様にして、周辺のエアを吸入して右方に向けてエアを前方空間H′内に吐出するように配設され、図6に示すように吐出されるエアの流路が、表示面22aとにより所定の傾斜角度θAをなすように表示面22aに向けて傾けられ、エアが表示面22aに直接的に吹き付けられるようになっている。また、第2表示装置22と前方壁面20aとの間に形成される前方空間H′内を吹き抜けたエアは、還流ファン79により下方に向けて吹き付けられる。
また、前方から見て右方に配設されるクーラ71からのエアは、上方に吐出されて還流ファン79により下方に吹き付けられたエアとともに制御装置26等の電子機器に吹き付けられる。このようにして、クーラ71から吐出される冷却されたエアが筐体10の内部空間Hの全体に行き渡るとともに、筐体20の内部空間Hに配設される各種の電子機器に吹き付けられる。
このように本発明に係る街頭端末装置においては、第1および第2表示装置21,22のそれぞれの近傍にクロスフローファン72,72を配設して構成しており、クロスフローファンからのエアが第1および第2表示装置21,22の表示面21a,22aと筐体20の前方壁面20a(透明板20d)との間に形成される前方空間内に吐出されるようになっている。このように前方空間H内にエアが導かれるため、前方空間内にエアを吹き抜けさせることで、前方空間の排熱が促され、表示装置の表示面を冷却することができる。これにより、表示面21a,22aが変色するなどの異常を回避でき、寿命が短くなるようなことを防ぐことができる。
また、クロスフローファン72,72の下方に位置して上方に向けて冷却されたエアを吐出するようにクーラ71が配設されており、クロスフローファン72,72はこの冷却されたエアを吸入して前方空間H′に吐出するようになっている。このような構成により、前方空間H′の排熱がさらに促され、表示面21a,22aの冷却をより効果的に行うことができる。
また、前方空間H′内にエアを吐出する手段に、羽根車73からエアを軸直交方向に向けて帯状に吐出するクロスフローファン72を用いており、表示装置21,22の左側方において羽根車73の軸方向を表示面21a,22aの左辺と平行に配設していることから、表示面21a,22aと筐体20の前方壁面20aとの間隔が狭く設定されている場合であっても、帯状に吐出されるエアが前方空間H′内を吹き抜けることができ、前方空間の排熱を促すことができる。また、エアが帯状に吐出されることから、表示面を左辺と平行な方向(本実施例においては上下方向)に対して万遍なく冷却することができる。
また、クロスフローファン72からのエアの流路を表示面に向けて傾けることにより、吐出されるエアが表示面に直接的に吹き付けられ、表示面21a,22aの冷却をより効果的に行うことができる。また、このとき、エアの流路と表示面とによりなす傾斜角度を上記のように適切に設定することにより、前方空間H′内での渦流の発生が抑えられてエアの吹き抜けが妨げられるようなことがない。このようにして表示装置21,22の冷却をさらに効果的に行うことができる。
さらに、前方空間H′のエアの吹き抜け側において下方にエアの流路を形成する還流ファン79を備えていることから、前方空間H′内を吹き抜けたエアが表示装置21,22の側方で滞留することがなくエアの循環が促されて内部空間Hの全体にクーラ71からのエアが行き渡って内部空間H全体の温度上昇を抑えることができ、内部空間Hに配設される電子機器が異常を来すおそれを軽減できる。また、これに応じて前方空間H′内のエアの吹き抜けが促され、前方空間H′の排熱をより効果的に行うことができる。
以上、本発明に係る街頭端末装置の実施例について説明したが必ずしも上記形態に限られず、他の構成によっても本発明を実施することができる。例えば、上記実施例においてはクロスフローファン72を筐体20の前方から見て左側方に配設する構成としたが必ずしもこの構成に限定されず、表示装置の近傍に設けられて前方空間H′内に吐出したエアを吹き抜けさせることができるような構成であればよい。例えば、表示装置21,22の右側方に表示面21a,22aの右辺と平行に配設し、吐出されたエアを前方空間H′内を右辺側から左辺側に向けて吹き抜けさせるように構成しても同様に実施可能であり同様の効果を得ることができる。
さらに、内部空間H′内のエアを吹き抜けさせる方向は、左右方向に限られず、上下方向であってもよい。図7には、上記実施例とクロスフローファンの配設位置の異なる構成の街頭端末装置2′の筐体20の内部を示している。この街頭端末装置2′は、図2,3に示す街頭端末装置2と構成が同一であるとともに図1に示す街頭掲示板システム1において果たす機能は同一である。本構成例においては、クロスフローファン72′,72′が上下に並ぶ第1および第2表示装置21,22の下側方にそれぞれ配設されている。また、これらクロスフローファン72′,72′は、羽根車の軸方向を表示面20aの下辺(下側縁)と平行に向け、上方に向けてエアが吐出されるように配設されている。また、クロスフローファン72′の下方に位置して上方に向けて冷却されたエアを吐出するクーラ71,71が配設されており、クロスフローファン72′,72′はクーラ71からの冷却されたエアを吸入する。また、上記実施例と同様の構成の還流ファン79′,79′が下方に配設されるクロスフローファン72′の両側方に設けられており、それぞれ吸入したエアを筐体20の中央方向に吐出するように配設されている。
このようにクロスフローファン72′,72′および還流ファン79′,79′が配設される本構成例においては、下方から上方に向けて吹き付けられるクーラ71からのエアが第1表示装置21の下方に設けられたクロスフローファン72′に吸入され、このクロスフローファン72′から第1表示装置21と筐体20の前方壁面との間に形成される前方空間H′内にエアが上方に向けて吐出される。また、この前方空間H′を下方から上方に向けて向けて吹き抜けたエアは第2表示装置22の下側方に設けられるクロスフローファン72′に吸入され、第2表示装置22と筐体20の前方壁面との間に形成される前方空間H′内に上方に向けて吐出される。この前方空間H′内を吹き抜けたエアは、筐体20の上端に到達して側方に向けて流れ、さらに還流ファン79′,79′に向けて下方に流れる。還流ファン79′,79′は、クーラ71から吐出される冷却されたエアとともに前方空間H′内を吹き抜けたエアを筐体20の中央方向に吐出する。還流ファン79′,79′から吐出されたエアは、第1表示装置21の下方に設けられるクロスフローファン72′に吸入される。このようにして、本構成例においても、図7に矢印で示すように、エアが筐体20の内部空間Hを循環させることができる。
このように、上記実施例で前方空間H′内を表示面21a,22aの左辺側から右辺側に向けてエアを吹き抜けさせた形態と同様にして、前方空間H′内を表示面21a,22aの下辺側から上辺(上側縁)側に向けてエアを吹き抜けさせることができ、前方空間H′内を上下方向に渡ってむらなく冷却することができる。また、帯状の流路を形成するクロスフローファン72′を用い、羽根車の軸方向を下辺と平行に向けて配設することで、表示部21a,22aと筐体20の前方壁面20aとの間隔が狭い場合であってもエアを下方から上方に向けて前方空間H′内を吹き抜けさせることができるとともに、エアの吹き抜けを左右方向に渡ってむらなく冷却できる。また、このようにクロスフローファン72′からのエアを前方空間H′内において下方から上方に向けて吹き抜けさせる形態においても、クロスフローファン72′のエアの流路が表示面21a,22aとにより、所定の傾斜角度だけ表示面21a,22aに向けて傾けるようにし、表示面21a,22aにエアを直接的に吹き付ける構成であることが好ましい。さらに、このときの傾斜角度は、大きすぎることがなく、前方空間H′内でエアの吹き抜けを妨げるような渦流の発生を抑えるように適切に設定されることが好ましい。これにより、さらに効果的に表示面21a,22aの冷却を行うことができる。
また、図7に示すように、クロスフローファン72,72を下側方に設けてエアを表示面21a,22aの下辺側から上辺側に向けて吐出する形態に限らず、クロスフローファン72,72を表示面21a,22aの上側方に設けるとともに上辺に平行に配設し、表示面21a,22aの上辺側から下辺側に向けて吐出する形態であっても同様に実施可能である。
また、筐体20が垂直方向に延びて立設される矩形箱状に成形されるとしたが、筐体20を上部が前傾するように成形し、第2表示装置22を下方に向けるように配設する形態としてもよい。さらに、筐体20の上端部に前方に突出した庇を取り付けることが好ましい。これらの構成により、日射が透明板20dに反射したり、地面あるいは建物が映り込んだりして表示装置21,22の視認性が悪化するおそれを防ぐことができる。また、庇により前方壁面20aへの直射日光の入射が遮られ、内部温度の上昇の緩和が図られる。
さらに、クロスフローファン72を構成する羽根車73の軸方向の長さを、ファンの配設時にこの軸方向と平行とされる表示面21a,22aの辺(上記実施例においては左辺)の長さとほぼ同じに設定し、羽根車73の軸方向の両端位置を表示面21a,22aのこの辺の両端位置とを整合させてクロスフローファン72を配設する構成としてもよい。これにより、表示面21a,22aの全面を過不足無く冷却することができる。
さらに、表示装置を2つ備えて街頭端末装置2を構成するとしたが、表示装置が1つあるいは3つ以上備えられる形態であっても、それぞれの表示装置の側方、上方あるいは下方に本発明に係る送風手段が配設されていれば同様に実施可能であり、同様の効果を得ることができる。同様に、表示装置の設けられる位置についても必ずしも上記実施例に限定されるものではない。また、表示装置の表示面の形状は必ずしも矩形状に限らず、例えば楕円状、台形状など他の形状に形成されていてもよい。このとき、例えば表示部の短軸方向と平行にファンを配設して長軸方向に向けてエアを吹き抜けさせてもよいし、複数個のクロスフローファンを階段状に並べて曲線状の側縁に沿うように配設する形態としてもよい。なお、本実施例においては送風手段としてクロスフローファン72を用いて構成したが、他の送風手段であってもよい。なお、表示装置として液晶ディスプレイ装置を用いるとしたが、プラズマディスプレイ装置を用いて街頭端末装置2を構成してもよい。ただし液晶ディスプレイ装置はプラズマディスプレイ装置よりも発熱量が小さいため、街頭端末装置2に設けられる表示装置としては本実施例のように液晶ディスプレイ装置が用いられることが好ましい。
なお、街頭端末装置を街頭に設置するとしたが、この街頭端末装置の設置場所は街頭に限定されることはない。例えば、デパートやショッピングセンター等の商業施設・店舗内に設置してもよいし、地下街や公共交通機関の駅舎内に設置してもよい。また、遊園地や競技場等のアミューズメント施設内に設置しても本発明を同様に実施可能であり、同様の効果を得ることができる。
第1および第2の本発明に係る街頭端末装置を用いた街頭掲示板システムの構成を示すブロック図である。 第1および第2の本発明に係る街頭端末装置を示す斜視図である。 第1および第2の本発明に係る街頭端末装置の構成を示すブロック図である。 第1の街頭端末装置の筐体の内部構成を示す正面図である。 (a)がクロスフローファンの構成を示す分解斜視図、(b)がクロスフローファンの構成を気流とともに示す断面図である。 第1の本発明に係る街頭端末装置において前方空間を流れるエアの模式図である。 第2の本発明に係る街頭端末装置の筐体の内部構成を示す正面図である。
符号の説明
H 内部空間
H′ 前方空間
2,2′ 街頭端末装置
20 筐体
20a 前方壁面
21,22 表示装置
21a,22a 表示面
71 クーラ
72,72′ クロスフローファン

Claims (4)

  1. 内部に空間を有した筐体と、
    前記筐体の前記空間内において表示面を前記筐体の前方壁面に対向させて配設され、前記筐体の前方から表示面を視認可能な表示装置と、
    前記筐体の前記空間内において前記表示装置の近傍に配設され、前記表示面と前記筐体の前方壁面との間に形成された前方空間内にエアを吐出する送風手段とを有して構成されることを特徴とする街頭端末装置。
  2. 前記筐体の前記空間内に冷却されたエアを吐出する冷却手段が設けられ、
    前記冷却手段からのエアが前記送風手段により吸入されて前記前方空間内に吐出されることを特徴とする請求項1に記載の街頭端末装置。
  3. 前記送風手段が、円筒状に成形されて所定の軸直交方向に向けてエアを帯状に吐出するクロスフローファンで構成され、
    前記クロスフローファンが前記表示面の側縁に沿うように配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の街頭端末装置。
  4. 前記クロスフローファンからのエアの流路が、前記表示面とにより所定の角度をなすように前記表示面に向けて傾けられることを特徴とする請求項3に記載の街頭端末装置。
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