JP2006308305A - 液体の状態検出装置 - Google Patents

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JP2006308305A JP2005127914A JP2005127914A JP2006308305A JP 2006308305 A JP2006308305 A JP 2006308305A JP 2005127914 A JP2005127914 A JP 2005127914A JP 2005127914 A JP2005127914 A JP 2005127914A JP 2006308305 A JP2006308305 A JP 2006308305A
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Abstract

【課題】 簡易な構造でありながら被計測液の液面を高精度にして、しかも広範囲に検出することができる液体の状態検出装置を提供する。
【解決手段】 長尺の軸体1と、この軸体1の軸方向に亘って所定ピッチで螺旋状に捲き廻された光ファイバ2と、この捲き廻された光ファイバ2の一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部3と、前記光ファイバ2の他端から上記照射された光を受光する受光部5とを具備し、前記光ファイバ2が捲き廻された前記軸体1を垂設して被測定液体に浸したとき前記受光部4が上記光ファイバ2中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液面の液位を検出する液位検出部10を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学的に被計測液の状態を検出する液体の状態検出装置に係り、特に簡易な構造でありながら高精度にして、しかも広範囲に被計測液の液面や屈折率を検出するに最適な液体の状態検出装置に関する。
従来、光学的に被計測液の液面を検出する液面検出センサが知られている。(例えば、特許文献1参照)。この液面検出センサは、被計測液とは異なる屈折率を有する中実棒状の導光体を曲げた半円形状部をセンシングとして設け、このセンシング部を被計測液に浸して液面を検出するものである。このセンサは、詳しくは導光体の一端にセンシング光を入射させる投光部を設ける一方、この導光体の他端に光ファイバの半円形状部(センシング部)を経由して伝搬してきたセンシング光を検出する受光部を設けて構成される。
このとき光ファイバ2内を伝搬するセンシング光の挙動は、特許文献1に記載の通りであるが、それを要約すればセンシング光は、直線部分ではスネルの法則に基づく条件を満たす光であれば光ファイバ2内で全反射を繰り返し直進する。一方、センシング部では、光路が湾曲しているので側壁面を反射しながら伝搬する。ここにスネルの法則に基づく条件とは、例えばアクリル樹脂を第1媒質、空気または水を第2媒質としたとき、「入射光が62度(臨界角)以上の場合に、入射光は第2媒質が空気または水の何れにせよ第1媒質内で全反射する」という条件である。
そして液面検出センサのセンシング部に液面が位置する場合は、導光体の屈折率が測定液体の屈折率と異なるため導光体の中を伝搬するセンシング光の一部が屈折して液中へ透過する。そうするとセンシング部を通過して受光素子に到達するセンシング光の光量は、顕著に減少する。
つまり導光体に半円形状部のセンシング部を設けて被測定液に浸すことによって、該導光体中を反射しつつ伝搬するセンシング光の一部が被計測液に浸されたセンシング部で屈折透過する現象が起こる。このため受光部では、屈折透過した分、受光量が減少する。この減少する光量は、ほぼ半円形状部と交差する液面ベルと線形的に対応する。特許文献1に記載の液面検出センサは、このような原理に基づいて被計測液の液面を計測するものである。
またこの液面検出センサを用いて測定範囲を拡大する場合、特許文献1には複数の液面検出センサを測定範囲が連続するような位置に、またはそれぞれが独立した位置に配置することが開示されている。
特開2002−214021号公報
しかしながら、上述した液面検出センサにあっては、導光体の半円形状部(センシング部)以外では液面を検出することができず、液面の測定範囲が狭いという欠点がある。もちろん測定範囲を拡大すべく複数の液面検出センサを測定範囲が連続するような位置になるように各センシング部を位置付ければよいものの、複数の液面検出センサを用意しなければならない。このため液面検出センサが複雑、かつ高価なものになることが否めない。また、複数の液面検出センサを組み合わせて測定範囲を拡大するため、液面検出センサ間の位置調整を行う必要があり、更にはその構造ゆえ、検出精度を高めるには限界がある。
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡易な構造でありながら被計測液の液面を高精度にして、しかも広範囲に検出することができる液体の状態検出装置を提供することにある。また、簡易な構造にて液体の屈折率を測定することのできる液体の状態検出装置を提供することにある。
上述した目的を達成すべく本発明に係る液体の状態検出装置は、螺旋状に捲き廻された光ファイバと、この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部とを具備し、
前記光ファイバを被測定液体に浸したとき前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液体の状態を検出する状態検出部を備えることを特徴としている。上述の液体の状態検出装置は、螺旋状に捲き廻された光ファイバからなるセンシング部を被計測液に浸したとき、光ファイバ内を伝搬する光が光ファイバから液体中に透過して変化する受光レベルを検出して液面を検出する。
また上述した目的を達成すべく本発明に係る液体の状態検出装置は、長尺の軸体と、この軸体の軸方向に亘って所定ピッチで螺旋状に捲き廻された光ファイバと、この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部とを具備し、
前記光ファイバが捲き廻された前記軸体を垂設して被測定液体に浸したとき前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液面の液位を検出する状態検出部を備えることを特徴としている。
上述の液体の状態検出装置は、長尺の軸体に捲き廻された光ファイバからなるセンシング部を被計測液に浸したとき、光ファイバ内を伝搬する光のレベル変化から液面を検出する。
特に前記軸体は、断面が円形または正多角形をなす棒状体で構成される。
上述の液体の状態検出装置は、棒状の軸体を用いているので光ファイバの捲き廻し半径を所定の半径に容易に維持しながら軸体に捲き廻すことができる。
好ましくは前記軸体は、外周壁面が網目状の部材からなる無蓋の円筒体として構成したり、或いは、円周面が対峙するように位置付けられた一対の円環と、この円環に両端がそれぞれ保持された複数の長尺の棒とから構成したりすることが望ましい。
このような軸体は、被計測液から液体の状態検出装置を引き上げたとき、あるいは液体の状態検出装置取り付けられた容器に収められた被計測液を抜いたとき等において、光ファイバと軸体との間に染み込む計測液が除去しやすい。
また本発明の液体の状態検出装置は、渦巻き状に捲き廻された光ファイバと、この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部とを具備し、
前記渦巻き状に捲き廻された光ファイバを被測定液体に浸したとき、前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液面の屈折率を検出する状態検出部を備えることを特徴としている。
ちなみにこの光ファイバは、平板上面または円錐形状をなす部材の斜面に渦巻き状に捲き廻されるものとして構成される。
上述の液体の状態検出装置は、光ファイバを渦巻き状に捲き廻しているので、曲率半径が連続的に異なり被計測液の屈折率と光ファイバの屈折率とで定まる臨界角を満たす部位から光が被計測液中に透過する。
本発明の液体の状態検出装置によれば、例えば軸体に螺旋状に捲き廻された光ファイバからなるセンシング部を備えているので、このセンシング部を被計測液に浸したとき、光ファイバ内を伝搬する光のレベルから液面を検出することができる。特に軸体に光ファイバを捲き廻しているので、光ファイバが被計測液に浸る距離、即ち被計測液を計測する光ファイバの実長が長いため、計測感度を向上させることができる。また、軸体に捲き廻す光ファイバの巻数を多くし、軸体の軸方向に亘る光ファイバの捲きの長さを長く取るだけで液面の計測範囲を容易に拡大することができる。
特に、本発明の液体の状態検出装置は、棒状の軸体を用いているので光ファイバの捲き廻し半径を所定の半径に維持しながら捲き廻すことが容易にできる。このため簡易な製造装置により本発明の液体の状態検出装置を実現することができると共に、製造コストを低減しつつ精度の高い液体の状態検出装置を作ることが可能である。
また、本発明の液体の状態検出装置は、軸体にメッシュ状の円筒体または複数の長尺の棒を所定の直径を有する一対の円環に固定したものとすることにより、被計測液から液体の状態検出装置を引き上げたとき、あるいは液体の状態検出装置が取り付けられた所定の容器に収められた被計測液を抜いたとき等において、光ファイバと軸体との間に染み込む計測液が除去しやすい液体の状態検出装置を構成することができる等の優れた効果を奏し得る。
また本発明の液体の状態検出装置は、光ファイバを平板上面または円錐形状をなす部材の斜面に渦巻き状に捲き廻しているので、捲き廻した部位において曲率半径が連続的に異なったセンシング部を形成する。このため、被計測液の屈折率と光ファイバの屈折率とで定まる臨界角を満たす部位から被計測液中に光が透過して減衰するので、屈折率計測部は、この減衰量から被計測液の屈折率を検出することが可能である等の実用上多大なる効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る液体の状態検出装置について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の液体の状態検出装置において被計測液の液面を検出する装置の一実施形態を例示すべく描いたものであって、この図によって本発明が限定されるものではない。
図1において1は、長尺の棒状からなる軸体である。この軸体1は、液面を計測する対象となる被計測液によって腐食しない材質の部材が用いられる。そしてこの軸体1には、被計測液とは異なる屈折率を有する光ファイバ2が軸方向に亘って捲き廻されてセンシング部2aを形成する。この光ファイバ2は、その捲き始めと捲き終わりの箇所が、例えば接着剤等を用いて軸体1に固定されている。あるいはセンシング部2aは光ファイバ2が軸体1に捲きつけられたとき、この軸体1と光ファイバ2とが接する面、すなわち軸体1の表面に接着剤等を塗布して光ファイバ2を固定して形成される。このようにして形成されたセンシング部2aは、被計測液の液面を検出する検出範囲となる。
そして上述したようにして軸体1に固定された光ファイバ2の一端には、該光ファイバ2内にセンシング光を入射させる投光部3が設けられる。この投光部3は、たとえば発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)等の光源が用いられて、発光制御部4によって駆動制御される。発光制御部4は、投光部3の光源に所定周期でオン/オフを繰り返す定電流信号を与えてパルス状のセンシング光を発生させるものである。
一方、光ファイバ2の他端には、投光部3が発して光ファイバ2内を伝搬した光を受けて、その受けた光のレベル(受光量)に比例した電気信号のレベルに変換する受光部5が設けられている。この受光部5は、例えばフォトダイオード(PD)やフォトトランジスタ(PT)等の受光素子が用いられる。そして受光部5の受光素子が出力する光のレベル(受光量)に比例した電気信号(パルス信号)は、そのレベルを計測して液面の位置を求める状態検出部10に与えられるようになっている。
ところで光ファイバ2内を伝搬するセンシング光は、前述した特許文献1スネルの法則に基づく条件を満たす光であって、光ファイバ2内で全反射を繰り返しながら伝搬する。そしてセンシング光は、光路が湾曲したセンシング部2aにおいても光ファイバ2内の側壁で反射しながら伝搬する。このときセンシング部2aに被計測液が接している場合、即ちセンシング部2aが被計測液中に浸されている場合、光ファイバ2の屈折率が被計測液の屈折率と異なるため、センシング光の一部が屈折して被計測液中に透過する臨界角が得られる。するとセンシング光は、センシング部2aで液中に透過する透過光の分だけ減少しながらセンシング部2aを通過して受光部4に到達する。このため受光部5では、センシング部2aで液中に透過する透過光の分だけ受光量が減少することになる。つまりセンシング部2aでは、広範囲な反射角でセンシング光の反射が繰り返されるので、センシング部2a全体で臨界角が得られ、顕著な光量の減少が見られる。このような臨界角を得るべく軸体1に螺旋状に捲き廻される光ファイバ2の捲き廻し径は、直径数センチ程度にすればよい。
このような原理に基づく本発明の液体の状態検出装置において具体的に受光部5が受光するセンシング光の受光レベル(波高値)は、図2に示すように被計測液の液面レベルが高くなるにつれて減少する。これは上述したように被計測液中に浸されたセンシング部2aの部位においてセンシング光の一部が屈折して被計測液中に透過するためである。つまり、被計測液の液面レベルが高くなるにつれて被計測液中に透過するセンシング光が増加するので受光部5の受光レベルは、低下することになる。
一方、状態検出部10は、受光部5が出力した電気信号(パルス信号)を受け取り、このパルス信号のレベルを所定のレベルに増幅する電圧増幅部11、この電圧増幅部11で増幅されたパルス信号のレベルに比例した直流信号を出力するパルス/電圧変換部12、周囲温度により光学系および状態検出部10を構成する回路の特性変化を補償する温度補正回路13を備えて構成される。そして状態検出部10が検出した液面の位置(液位)は、被計測液の液位を表示する表示部20にて表示されるようになっている。ちなみにこの表示部20は、液晶表示パネル、7セグメントLED等の表示器から構成される。或いは、この表示部20は、状態検出部10が検出した液位を示す電気信号を図示しないパソコン等の処理装置に伝送して、該処理装置が備える表示装置に表示してもよい。
そして上述したよう構成された液体の状態検出装置は、特に図示しないが軸体1を垂設するようにして被測定液を収容する容器内に位置付けられる。ちなみに本発明の液体の状態検出装置は、センシング部2aの範囲内で液面を検出するセンサであり、それ故、容器内に収容される被測定液の液面がこのセンシング部2aの範囲内になるように光ファイバ2が捲き廻された軸体1が位置付けられる。
概略的には上述したように構成された本実施形態に係る液体の状態検出装置は、長尺の軸体1の軸方向に所定のピッチで光ファイバ2を捲き廻してセンシング部2aとした点にある。つまり、軸体1に被計測液の液面を検出する光ファイバ2を捲き廻したことによって、実質的に被計測液中に浸される光ファイバ2の経路を長くしたことと同様の効果を得ることができる。即ち、本発明のように軸体1に光ファイバ2を捲き廻したことによって被計測液に浸される光ファイバ2の単位長当たりの経路(軸体1の軸方向の経路)を長くとることができる。更には、軸体1に捲き廻される光ファイバ2のピッチを狭めることにより一層、軸体1の軸方向の単位長さ当たりに占める光ファイバ2の実長が長くなり被計測液の液面検出精度を更に向上させることができる。ちなみに図1は、軸体1に捲き付ける光ファイバ2の捲き付け状態をわかりやすくするため、幅広の一定ピッチで描いたものである。
また本発明の液体の状態検出装置は、被計測液の液面を検出する検出範囲(深さ方向の測定範囲)を拡張する場合、必要な測定範囲を得るように軸体1に捲き廻す光ファイバ2の巻回量を増やせばよい。つまり本発明の液体の状態検出装置は、光ファイバ2を軸体1の軸方向に亘ってセンシング部2aの長さが長くなるように捲き廻して必要な測定範囲を確保すればよい。
かくして上述した本発明の液体の状態検出装置は、長尺の軸体1の軸方向に亘って所定ピッチで光ファイバ2を捲き廻して液面を検出するセンシング部2aとしているので、簡易な構成でありながら液面を高精度で検出することができる。また本発明の液体の状態検出装置は、必要とする測定範囲に応じた光ファイバ2を軸体1に巻き付ければ良いだけでなく、捲き付けピッチを検出精度に応じて適宜広げたり狭めたりすることも可能である。つまり軸体1の軸方向に亘って捲き廻される光ファイバ2のピッチを、液面の検出精度を高めたい部位は、ピッチを狭くし、逆に液面の検出精度が要求されない部位にあっては、ピッチを広げて構成すればよい。要するに軸体1の軸方向に亘って捲き廻される光ファイバ2のピッチは、本発明の液体の状態検出装置が適用されるアプリケーションに応じて検出精度、検出範囲等を勘案して適宜定めればよい。
一方、軸体1は、断面が円形または正多角形をなす長尺の円筒棒としているので、光ファイバ2の捲き付け半径を一定に保つことが容易にしてしかも確実に固定することができることのみならず、光ファイバ2を軸体1に隙間ないピッチで捲き付けることにより全捲き付け範囲に亘り光ファイバ2の捲き付けピッチを均一に維持することも可能である。
ちなみに本発明の液体の状態検出装置は、被計測液が接している接触箇所と、被計測液が接しない非接触箇所とにおいて、光ファイバ2の曲げ方向に対してその外周方向に漏れる光の量に差異があることを利用して被計測液の液面を検出するものである。このため、光ファイバ2が軸体1と接する内周面は、液体の状態検出とは無関係である。このため軸体1に光ファイバ2を捲き廻して固定するにあたっては、軸体1と光ファイバ2が接する部位に例えば軸体1の外周面に接着材を塗布して光ファイバ2を固定してもかまわない。或いは、光ファイバ2を軸体1に隙間ないピッチで捲き付ける場合、光ファイバ2の捲き始め、および捲き終わりのみを接着剤等を用いて軸体1に固定するようにしてもよい。その他、所定のピッチで予め軸体1に溝を切った、例えば長尺の螺子を軸体1として、その軸体1の溝に光ファイバ2を捲き付けてもよい。
つまり本発明は、光ファイバ2を軸体1の軸方向に亘って所定ピッチで螺旋状に捲き廻した構造を取ったセンシング部2aを設ければよく、また捲き廻した光ファイバ2の外周面、即ち光ファイバ2から被計測液中に透過する光の量に影響を与えるものでなければ光ファイバ2を軸体1に固定する方法が限定されるものでもない。
一方、光ファイバ2は、被計測液と異なる屈折率を有するものであればよく、例えばプラスチックを主体としたプラスチックファイバであっても石英を主体とした石英ファイバであってもかまわない。この光ファイバ2の材質は、被計測液により侵されないもの、被計測液に影響を与えるものでないものであればよく、或いは検出精度、検出範囲等を勘案して適宜定めればよい。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば軸体1を図3に示すようにメッシュ状の円筒体6により構成し、この筒体に所定のピッチで導光体2を捲き廻してもよい。或いは、図4に示すように長尺の棒、好ましくは3本以上の棒7を同一方向になるように円形の保持環8にてその両端をそれぞれ保持した軸体1を構成し、複数の棒7の軸方向に亘って所定ピッチで円形状になるように導光体2を捲き廻して構成してもよい。このとき光ファイバ2は、捲き戻ろうとする復元力により軸体1の軸方向に対する断面形状が円形状に維持される。
本発明の液体の状態検出装置は、センシング部2aを上述した構造とすることによって、軸体1と捲き付けた光ファイバ2との間に生じた隙間に染み込んだ被計測液を容易に除去することが可能となりより好ましい。
次に本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置について説明する。この別の実施形態が上述した実施形態と異なるところは、液体の屈折率を計測することを目的とし、光ファイバ2を異なる半径で捲き廻した点、具体的には連続的に曲率が変化(連続的に増加または連続的に減少)するように渦巻き状に捲き廻した点にある。
このような特徴ある本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置は、例えば図5に示すように光ファイバ2を渦巻き状に捲き廻しながら固定する底板(平板)21を備えたセンシング部2aが構成される。或いはセンシング2aは、図6に示すように円錐形状をとる基台22の斜面に光ファイバ2を渦巻き状に捲き廻して、この光ファイバ2の曲率半径が連続的に増加(あるいは連続的に減少)するように捲き廻して構成される。またはセンシング2aは、円錐形状の基台22に変えて、例えば図7に示すように傘の骨形状をした保持部材が備える複数の骨23間を橋架するようにして光ファイバ2を渦巻き状に捲き廻してもよい。このとき光ファイバ2は、捲き戻ろうとする復元力により連続的に曲率が変化するように渦巻き状の形状を維持する。
ちなみに本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置における状態検出部10は、上述した一実施形態と同様の回路構成をとっているのでその説明を略述する。
さて、液体の状態(屈折率)を検出するにあたり、本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置において、光ファイバ2を渦巻き状に捲き廻した部位(センシング部2a)は、その全体を被計測液中に浸すように位置付けられる。このセンシング部2aは、全体が被計測液に浸されさえすれば良く、被計測液に対してセンシング部2aを浸す方向が制限されるものではない。
このようにしてセンシング部2aを被計測液中に浸した後、光ファイバ2の一端にから投光部3(図6には図示せず)から光を入射させると、前述したようにスネルの法則における臨界角を超える曲率半径を満足するセンシング部2aの部位から被計測液に光が透過して、その分、受光部5(図6には図示せず)に到達する光の受光量が減少する。この減衰量は、図2に示すように被計測液の屈折率と線形関係にあるので、受光部5が受光した受光レベルから被計測液の屈折率を求めることができる。特に図6に示すように円錐形状をとる基台22に光ファイバ2を渦巻き状に捲き付けた場合、図5に示すような底板21に捲き付けた場合と異なり、曲率半径の小さなところで被計測液中に透過した光がその外周にあたる光ファイバ2に当たって発生するノイズの影響を受ける懸念がなくより好ましい。
かくして上述した本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置によれば、センシング部2aを構成する部位の光ファイバをその曲率半径が連続的に増加(あるいは連続的に減少)するように渦巻き状に捲き廻しているので、被計測液の屈折率に応じて光ファイバ2から被計測液に光が透過して、その分、受光部5(図5および図6には図示せず)に到達する光の受光量が減少する。この受光量の減衰量は、被計測液の屈折率と線形関係にあるので受光部5の受光レベルから被計測液の屈折率を求めることができる。
その他、本発明の液体の状態検出装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る液体の状態検出装置の概略構成を示す図。 図1に示す受光部の受光レベル(波高値)と被計測液の液面レベルとの関係を示すグラフ。 本発明の液体の状態検出装置における軸体の変形例を示す図。 図3とは異なる本発明の液体の状態検出装置における軸体の変形例を示す図。 本発明の別の実施形態に係る液体の状態検出装置におけるセンシング部の概略構成を示す図。 図5とは異なる本発明の別の実施形態にかかる液体の状態検出装置におけるセンシング部の概略構成を示す図。 図6を変形した本発明の別の実施形態にかかる液体の状態検出装置におけるセンシング部の概略構成を示す図。
符号の説明
1 軸体
2 光ファイバ
3 投光部
4 発光制御部
5 受光部
10 状態検出部
11 電圧増幅部
12 パルス/電圧変換部
13 温度補正回路
20 表示部

Claims (7)

  1. 螺旋状に捲き廻された光ファイバと、
    この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、
    前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部と
    を具備し、
    前記光ファイバを被測定液体に浸したとき前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液体の状態を検出する状態検出部を備えることを特徴とする液体の状態検出装置。
  2. 長尺の軸体と、
    この軸体の軸方向に亘って螺旋状に捲き廻された光ファイバと、
    この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、
    前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部と
    を具備し、
    前記光ファイバが捲き廻された前記軸体を垂設して被測定液体に浸したとき前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから液面の液位を検出する状態検出部を備えることを特徴とする液体の状態検出装置。
  3. 前記軸体は、断面が円形または正多角形をなす棒状体である請求項2に記載の液体の状態検出装置。
  4. 前記軸体は、外周壁面が網目状の部材からなる無蓋の円筒体である請求項2または3に記載の液体の状態検出装置。
  5. 前記軸体は、円周面が対峙するように位置付けられた一対の円環と、この円環に両端がそれぞれ保持された複数の長尺の棒とからなるものである請求項2に記載の液体の状態検出装置。
  6. 渦巻き状に捲き廻された光ファイバと、
    この捲き廻された光ファイバの一端から該光ファイバ内に光を照射する投光部と、
    前記光ファイバの他端から上記照射された光を受光する受光部と
    を具備し、
    前記渦巻き状に捲き廻された光ファイバを被測定液に浸したとき、前記受光部が上記光ファイバ中を伝搬してきた光を受光して検出した光のレベルから上記被測定液の屈折率を検出する状態検出部を備えることを特徴とする液体の状態検出装置。
  7. 前記光ファイバは、平板上面または円錐形状をなす部材の斜面に渦巻き状に捲き廻されるものである請求項6に記載の液体の状態検出装置。
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