本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な複数のスロットマシンを管理するための管理装置、並びに該管理装置とスロットマシンとから成る遊技システムに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に各々が識別可能な複数種類の識別情報が描かれた複数のリールを有する可変表示装置を備えており、各リールは、遊技者がスタートレバーを操作することにより回転を開始し、また、遊技者が各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生する。
また、スロットマシン毎に定められた入賞が発生するためには、事前(通常はスタート操作時)に行われる内部抽選に当選して当選フラグが設定されていなければならない(もっとも、これ以外の条件が付加される場合もある)。つまり、スロットマシンにおける入賞の発生は、少なくとも当選フラグの設定という偶然性に左右される要素と、且つ当該入賞に対応する表示結果を導出できるタイミングで停止操作するという偶然性に左右されない要素とによって決められることとなる。
ところで、これら従来からのスロットマシンでは、リールが回転開始した後所定の条件が成立してからの経過時間が所定の時間となったときに、未だ停止操作されていないで回転したままの状態にあるリールについて、停止操作されたものと見なして、その回転を強制的に停止させるようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、スロットマシンに対応して設けられて、該スロットマシンに関する報知を行うための管理装置としては、スロットマシンの装置本体の前面扉の開放を検知して該開放を所定表示である「OP」を表示して報知したり、不正信号の入力に応じて不正がなされていることを所定表示である「ER」を表示して報知するものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−17962号公報(第16頁、第12図)
特開2002−85630号公報(第7頁、第4図)
特開2004−313306号公報(第5頁、第9図)
しかしながら、特許文献1、2に記載のスロットマシンでは、時間の経過によるリールの回転の強制停止を停止ボタンが操作されたものと見なして行っているため、所定の時間を経過したときのタイミングがちょうど当選フラグの設定された入賞に対応する表示結果を導出できるタイミングであれば、遊技者が自分で停止操作しなくても入賞が発生してしまうことがあった。これは、遊技者の技術介入で偶然性により入賞が発生するのを抑えて射倖性の抑制を担保するという目的からすると、決して好ましい状態ではなかった。
このため、遊技者が停止操作をしない限りリールの回転を停止してゲームを終了しないようにすることが考えられるものの、このようにした場合には、停止操作をしない限りリールの回転は停止しないので、遊技者が停止操作をせずにリールが回転中のまま離席してスロットマシンを放置した場合には、他の遊技者からはそのスロットマシンには遊技中の遊技者がいて自分が遊技することのできないスロットマシンとして認識されてしまい、その結果、遊技場の売上が減少してしまう虞があるという問題があった。
また、特許文献3に記載の装置では、リールの回転を停止しないようにすることに伴って遊技場の売上が減少する虞があるという前述した問題を解決することはできない。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、スロットマシンを、停止操作をしない限りリールの回転が停止されないようにした場合において、遊技場の売上が減少してしまうことを極力防止することのできる管理装置並びに遊技システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の管理装置は、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされ、
所定の変動開始条件が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる変動開始制御手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段と、
前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段と、
前記ゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報を出力する状態情報出力手段と、
を備える複数のスロットマシンを管理する管理装置であって、
前記状態情報が入力される状態情報入力部と、
前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されているスロットマシンを特定するとともに、当該特定したスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段と、
前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシンに対して予め設定された報知実施時間に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知する報知手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、スロットマシンを、停止操作をしない限りリールの回転が停止されないようにした場合においても、ゲームの開始が判定された時点からの経過時間が停止操作がなされないことで報知実施時間に達した場合には、該報知実施時間に達したことが経過時間が報知実施時間に達した当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知されることにより、変動表示中でゲームが未終了のまま放置されたスロットマシンの存在を店員等に気付かせることができるとともに、該放置されたスロットマシンがどのスロットマシンであるかを店員等が簡便に特定できるようになるので、店員が該スロットマシンを遊技場の運営方針に応じて空台とするための処置、例えば、休憩札が置かれていない場合や、殆ど遊技媒体が該スロットマシンに残存していない場合には空台とする等の処置を行うことができ、よって他の遊技者が当該スロットマシンにて遊技を行うことが可能とされるようになるので、遊技場の売上が減少してしまうことを極力防止することができる。
本発明の請求項2に記載の管理装置は、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされ、
所定の変動開始条件が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる変動開始制御手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段と、
前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段と、
を備える複数のスロットマシンを管理する管理装置であって、
前記スロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を検知するとともに該検知したゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報を出力する検知手段と、
前記状態情報が入力される状態情報入力部と、
前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されている前記検知手段に対応するスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段と、
前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシンに対して予め設定された報知実施時間に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知する報知手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、スロットマシンを、停止操作をしない限りリールの回転が停止されないようにした場合においても、ゲームの開始が判定された時点からの経過時間が停止操作がなされないことで報知実施時間に達した場合には、該報知実施時間に達したことが経過時間が報知実施時間に達した当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知されることにより、変動表示中でゲームが未終了のまま放置されたスロットマシンの存在を店員等に気付かせることができるとともに、該放置されたスロットマシンがどのスロットマシンであるかを店員等が簡便に特定できるようになるので、店員が該スロットマシンを遊技場の運営方針に応じて空台とするための処置、例えば、休憩札が置かれていない場合や、殆ど遊技媒体が該スロットマシンに残存していない場合には空台とする等の処置を行うことができ、よって他の遊技者が当該スロットマシンにて遊技を行うことが可能とされるようになるので、遊技場の売上が減少してしまうことを極力防止することができる。
本発明の請求項3に記載の管理装置は、請求項1または2に記載の管理装置であって、
前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシンに対して予め設定された報知実施時間に達したことを条件として、当該スロットマシンの前記可変表示装置にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報を出力する終了指示情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、店員が、これら変動表示中で未終了のゲームを終了させるための操作を行う手間を省くことができる。
本発明の請求項4に記載の管理装置は、請求項3に記載の管理装置であって、
前記終了指示情報出力手段による終了指示情報の出力に基づいて、当該終了指示情報を出力した旨を示す強制停止情報を外部出力する強制停止情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、強制停止情報を各スロットマシンに対応して設けられている呼び出しランプ装置に外部出力すれば、ゲームを未終了のまま放置した遊技者に対して、終了指示情報の出力により変動表示が停止されて当該ゲームが強制的に終了されたことを知覚させることができ、よって、これら遊技者とのトラブルの発生を極力回避することができる。
本発明の請求項5に記載の管理装置は、請求項4に記載の管理装置であって、
前記スロットマシンが設置された遊技場の店員が操作可能とされ、少なくとも前記強制停止情報出力手段からの強制停止情報の外部出力を終了させるための所定の終了操作を受付ける終了操作受付け手段を備え、
前記強制停止情報出力手段は、前記終了操作受付け手段にて終了操作が受付けられたことに基づいて前記強制停止情報の外部出力を終了することを特徴としている。
この特徴によれば、店員が所定操作を行うことで、強制停止情報の外部出力を終了させることができ、所定操作の操作方法を知らない遊技者によっては報知を終了させることが困難となるので、遊技者により強制停止情報の外部出力が不用意に終了されて、これら強制停止情報の外部出力により、例えば呼び出しランプ装置による報知がなされたスロットマシンの存在を店員が気付けなくなったり、遊技者が強制的にゲームが終了されたことを知覚できなくなることによる不都合の発生を回避することができる。
本発明の請求項6に記載の管理装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の管理装置であって、
前記報知実施時間を変更設定する変更設定手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、各スロットマシンに適用される報知実施時間を、当該スロットマシンが設置される各遊技場の運用方針に応じた報知実施時間に変更することができる。
本発明の請求項7に記載の管理装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の管理装置であって、
前記報知手段による報知に基づいて、該報知した旨と前記台特定情報とを含む報知情報を外部出力する報知情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、報知情報を店内放送装置に外部出力すれば、当該スロットマシンを放置した遊技者に、至急スロットマシンに戻るようにとの警告放送を行うことが可能となり、これらのように、外部装置との連携を取ることが可能となる。
本発明の請求項8に記載の管理装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の管理装置であって、
前記報知手段は、該報知手段が前記報知を行う以前における前記経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様にて段階的に報知する段階的報知手段を含み、
前記段階的報知手段における段階的報知の段数並びに各段階の報知を実施する段階報知実施時間を設定する段階的報知設定手段を備え、
前記段階的報知手段は、前記経過時間が前記段階的報知設定手段にて設定されている段階報知実施時間に達したことを条件として、当該段階報知実施時間に対応する報知態様にて前記報知を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、遊技場の方針に基づく報知段数にて、経過時間の経過状況が段階的に報知されるようになるので、報知実施時間に達したことに基づく最終の報知が実施される以前に店員の注意を喚起することができる。
本発明の請求項9に記載の遊技システムは、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンと、
複数の前記スロットマシンを管理する管理装置と、
から成る遊技システムであって、
前記スロットマシンは、
所定の変動開始条件が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる変動開始制御手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段と、
前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段と、
前記ゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報を出力する状態情報出力手段と、
を備え、
前記管理装置は、
前記状態情報が入力される状態情報入力部と、
前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されているスロットマシンを特定するとともに、当該特定したスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段と、
前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシンに対して予め設定された報知実施時間に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知する報知手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、スロットマシンを、停止操作をしない限りリールの回転が停止されないようにした場合においても、ゲームの開始が判定された時点からの経過時間が停止操作がなされないことで報知実施時間に達した場合には、該報知実施時間に達したことが経過時間が報知実施時間に達した当該スロットマシンを特定可能な台特定情報とともに報知されることにより、変動表示中でゲームが未終了のまま放置されたスロットマシンの存在を店員等に気付かせることができるとともに、該放置されたスロットマシンがどのスロットマシンであるかを店員等が簡便に特定できるようになるので、店員が該スロットマシンを遊技場の運営方針に応じて空台とするための処置、例えば、休憩札が置かれていない場合や、殆ど遊技媒体が該スロットマシンに残存していない場合には空台とする等の処置を行うことができ、よって他の遊技者が当該スロットマシンにて遊技を行うことが可能とされるようになるので、遊技場の売上が減少してしまうことを極力防止することができる。
本発明の請求項10に記載の遊技システムは、請求項9に記載の遊技システムであって、
前記管理装置は、前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシンに対して予め設定された報知実施時間に達したことを条件として、当該スロットマシンの前記可変表示装置にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報を出力する終了指示情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、店員が、これら変動表示中で未終了のゲームを終了させるための操作を行う手間を省くことができる。
本発明の請求項11に記載の遊技システムは、請求項10に記載の遊技システムであって、
前記管理装置は、前記終了指示情報出力手段による終了指示情報の出力に基づいて、当該終了指示情報を出力した旨を示す強制停止情報を外部出力する強制停止情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、強制停止情報を各スロットマシンに対応して設けられている呼び出しランプ装置に外部出力すれば、ゲームを未終了のまま放置した遊技者に対して、終了指示情報の出力により変動表示が停止されて当該ゲームが強制的に終了されたことを知覚させることができ、よって、これら遊技者とのトラブルの発生を極力回避することができる。
本発明の請求項12に記載の遊技システムは、請求項11に記載の遊技システムであって、
前記管理装置は、前記スロットマシンが設置された遊技場の店員が操作可能とされ、少なくとも前記強制停止情報出力手段からの強制停止情報の外部出力を終了させるための所定の終了操作を受付ける終了操作受付け手段を備え、
前記強制停止情報出力手段は、前記終了操作受付け手段にて終了操作が受付けられたことに基づいて前記強制停止情報の外部出力を終了することを特徴としている。
この特徴によれば、店員が所定操作を行うことで、強制停止情報の外部出力を終了させることができ、所定操作の操作方法を知らない遊技者によっては報知を終了させることが困難となるので、遊技者により強制停止情報の外部出力が不用意に終了されて、これら強制停止情報の外部出力により、例えば呼び出しランプ装置による報知がなされたスロットマシンの存在を店員が気付けなくなったり、遊技者が強制的にゲームが終了されたことを知覚できなくなることによる不都合の発生を回避することができる。
本発明の請求項13に記載の遊技システムは、請求項9〜12のいずれかに記載の遊技システムであって、
前記管理装置は、前記報知実施時間を変更設定する変更設定手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、各スロットマシンに適用される報知実施時間を、当該スロットマシンが設置される各遊技場の運用方針に応じた報知実施時間に変更することができる。
本発明の請求項14に記載の遊技システムは、請求項9〜13のいずれかに記載の遊技システムであって、
前記管理装置は、前記報知手段による報知に基づいて、該報知した旨と前記台特定情報とを含む報知情報を外部出力する報知情報出力手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、報知情報を店内放送装置に外部出力すれば、当該スロットマシンを放置した遊技者に、至急スロットマシンに戻るようにとの警告放送を行うことが可能となり、これらのように、外部装置との連携を取ることが可能となる。
本発明の請求項15に記載の遊技システムは、請求項9〜14のいずれかに記載の遊技システムであって、
前記報知手段は、該報知手段が前記報知を行う以前における前記経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様にて段階的に報知する段階的報知手段を含み、
前記管理装置は、前記段階的報知手段における段階的報知の段数並びに各段階の報知を実施する段階報知実施時間を設定する段階的報知設定手段を備え、
前記段階的報知手段は、前記経過時間が前記段階的報知設定手段にて設定されている段階報知実施時間に達したことを条件として、当該段階報知実施時間に対応する報知態様にて前記報知を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、遊技場の方針に基づく報知段数にて、経過時間の経過状況が段階的に報知されるようになるので、報知実施時間に達したことに基づく最終の報知が実施される以前に店員の注意を喚起することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本実施例1は、請求項1並びに請求項9に対応しており、まず図1は、収集ユニット50、中継ユニット60、集中管理コンピュータ140から構成される本発明の管理装置としてのホールコンピュータが適用された本実施例の遊技システムの構成を示す図であり、本実施例1の遊技システムの構成は、図1に示すように、遊技場において複数配置された遊技島に並設されたスロットマシン1と、該スロットマシン1に対して1対1に対応設置される強制停止報知手段を成す呼び出しランプ装置200と、各スロットマシン1の遊技情報を収集する収集ユニット50、該収集ユニット50にて収集された各遊技情報に基づく遊技情報データを集中管理コンピュータ140に中継する中継ユニット60と、各中継ユニット60にて中継された当該遊技場に設置されている各スロットマシン1の遊技情報を含む遊技情報データを受信し、該受信した遊技情報データに含まれる各スロットマシン1の遊技情報等を管理する集中管理コンピュータ140とから主に構成されている。
本実施例の遊技島には、図2に示すように、その側面に複数のスロットマシン1並びに該スロットマシン1において遊技を行うための遊技媒体であるメダルを貸し出すためのメダル貸出機2とが並設されているとともに、呼び出しランプ装置200が、対応するスロットマシン1の上方位置に設けられており、本実施例に用いた該呼び出しランプ装置200は、通常のランプの点灯機能に加えて、その前面に表示部を有することで、各種のメッセージの表示機能を有している。
また、本実施例のスロットマシン1と収集ユニット50とは、図1並びに図7に示すように信号ケーブル59を介して接続されており、各収集ユニット50はさらに通信ケーブル61を介して中継ユニット60と接続されており、これら収集ユニット50と中継ユニット60とは簡易ローカルエリアネットワークにより双方向にデータ通信可能とされていて、収集ユニット50が各スロットマシン1から出力される後述する各種の信号の入力により収集した遊技情報を含む遊技情報データを送信するようになっている。
更に、これら各中継ユニット60はハブ57を介して通信ケーブル58にて集中管理コンピュータ140に接続されていて、中継ユニット60と集中管理コンピュータ140とが、比較的高速のデータ通信可能なローカルエリアネットワークにより双方向にデータ通信可能とされていて、前記中継ユニット60にて各収集ユニット50から送信された送信データが中継されて集中管理コンピュータ140に送信されることで、該集中管理コンピュータ140が各スロットマシン1に関する情報を収集して集中管理できるようになっている。
尚、図1中の170は、場内の各店員が携行する携行送受信装置(インカム)並びに遊技場内の遊技者に対する音声放送を行うために当該遊技場に設けられている放送装置であり、該放送装置170に集中管理コンピュータ140が接続されている。
まず、本実施例に用いたスロットマシン1について以下に説明すると、図3に示すように、本実施例に用いたスロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設されており、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ34L、34C、34R(図4参照)によって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっており、これら各リール2L、2C、2R並びにリールモータ34L、34C、34Rから成るリールユニットにより本発明における複数種類の識別情報である図柄を変動表示可能な可変表示装置が形成されている。
また、本実施例のスロットマシン1には、メダルが投入可能なメダル投入口4、クレジットを用いて賭数を1設定する際に操作される1枚BETスイッチ5及びクレジットを用いて最大賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。
また、本実施例のスロットマシン1には、メダルを投入可能な状態を点灯により報知する投入要求LED10、スタートスイッチ7の操作によりゲームをスタートさせることが可能な状態を点灯により報知するスタート可能LED11、賭数が1設定されたときに有効となる入賞ラインが有効となった旨を点灯により報知する第1入賞ラインLED12、賭数が2設定されたときに有効となる入賞ラインが有効となった旨を点灯により報知する第2入賞ラインLED13、賭数が3設定されたときに有効となる入賞ラインが有効となった旨を点灯により報知する第3入賞ラインLED14が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入口4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6、または1枚BETスイッチ5を操作すれば良い。所定数の賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図3参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。つまり、ストップスイッチ8L、8C、8Rは、可変表示装置となるリールユニットにおける表示結果を導出させることを指示するものであり、該ストップスイッチ8L、8C、8Rにより本発明における導出操作手段が形成されている。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた入賞図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9(図3参照)から払い出されるようになっている。また、特に、入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に特別の入賞図柄の組合せ(例えば、7−7−7の組合せ等)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には遊技者にとって有利なボーナス状態に移行するようになっている。
図4は、本実施例のスロットマシン1の構成並びに遊技システムの構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、該図4に示すように、遊技制御基板40が設けられており、該遊技制御基板40によって遊技状態が制御される。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rが接続されているとともに、メダル投入口4から投入されたメダルを検出する投入センサ31、メダル払出穴9から払い出されるメダルを検出する払出センサ33、リール2L、2C、2Rの基準位置を検出するリールセンサ35L、35C、35R、設定変更モードに切り替えるための設定キースイッチ21、ボーナスの終了時に打止状態に設定するための打止スイッチ22、前述の設定変更モードにおいて出玉率の設定値を変更するための設定変更スイッチ23、エラー状態や前述した打止状態を解除するためのリセットスイッチ24が接続されており、これら接続されたスイッチ、センサの検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述した投入要求LED10、スタート可能LED11、第1〜3入賞ラインLED12〜14、リールモータ34L、34C、34Rが接続されているとともに、メダル払出穴9よりメダルを払い出すためのホッパーモータ32、ストップスイッチ8L、8C、8Rに各々内蔵され、点灯によりストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を報知する第1〜3停止有効LED15L、15C、15Rが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行うCPU、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込み及び読み出しを行うRAMを備えるメイン制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、リールモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43、各種LEDの駆動制御を行うLED駆動回路44等、が搭載されており、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
このメイン制御部41が行うゲームの進行に応じた各種の制御としては、具体的には、所定の変動開始条件が成立したときとなるスタートスイッチ7が操作されたときに本発明における可変表示装置となるリールユニットにおける識別情報である図柄の変動表示を、各リールモータ34L、34C、34Rによりリール2L、2C、2Rの回転を開始させることで開始させる変動表示開始制御を実施する。つまりは、該変動表示開始制御を行うメイン制御部41により本発明における変動開始制御手段が形成されている。
また、メイン制御部41は、リール2L、2C、2Rにおける停止図柄が導出表示される以前のゲーム開始時において、入賞の発生を許容するか否かを決定するための内部抽選を実施する内部抽選処理を実施する。つまりは、該内部抽選処理において、可変表示装置となるリールユニットの表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かが決定されており、該内部抽選処理を実施するメイン制御部41により本発明における事前決定手段が形成されている。
また、メイン制御部41は、前述のように、各ゲームにおいて設定された有効ライン上に4図柄の引き込み範囲で当選している入賞態様を構成する図柄を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させ、当選していない入賞態様は、4図柄の引き込み範囲で揃わないように停止させるリール停止制御処理を実施する。つまりは、該リール停止制御処理において、導出操作手段となるストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことにより導出条件が成立したときに、可変表示装置となるリールユニットにおける表示結果を導出させる制御がなされており、該リール停止制御処理を実施するメイン制御部41によって本発明における導出制御手段が形成されている。
次に、本実施例のスロットマシン1におけるリール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。リール2L、2C、2Rの回転は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を検出したときから4図柄以内の引き込み範囲で停止される。停止すべき図柄は、ゲーム開始と同時に行われる内部抽選(入賞の発生を許容するか否かを決定するための抽選)の結果に応じて選択されるものであり、各ゲームにおいて設定された有効ライン上に4図柄の引き込み範囲で当選している入賞態様を構成する図柄を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる。当選していない入賞態様は、4図柄の引き込み範囲で揃わないように停止させる。
また、リール2L、2C、2Rの回転は、回転開始からの時間の経過によって強制的に停止されることなく、遊技者がストップスイッチ8L、8C、8Rを操作した場合または後述するように収集ユニット50から出力される停止命令信号がインターフェイス基板100に入力された場合にのみ、リール2L、2C、2Rの回転を停止させるようになっている。これによれば、遊技者によってストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されないまま経過した時間に関わらず、遊技者によってストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されるか、停止命令信号が収集ユニット50から入力されるまで、リール2L、2C、2Rにおける図柄の変動が継続し、表示結果が導出されることがない、つまりはゲームが終了しないので、時間が経過したという偶然性の要素だけで入賞表示態様が導出されることはなく、射倖性の抑制の担保を図ることができる。
図5は、ゲーム開始後、リール2L、2C、2Rの回転が一定速度に達した後、リールセンサ35L、35C、35Rの全てが基準位置を検出し、リール2L、2C、2Rの停止を可能とする条件が成立した状態、すなわちストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効となったときに、メイン制御部41が実行するリール停止処理の制御内容を示すフローチャートである。
リール停止処理では、まず、S1のステップにおいて左リール2Lを停止させるためのストップスイッチ8Lの操作が検出されたか否かを判定する。ストップスイッチ8Lの操作が検出されていないと判定すれば、収集ユニット50から入力されるリールの停止命令信号が検出されているか否かを判定する(S2)。リールの停止命令信号が検出されていないと判定すれば、そのままS5の処理に進む。S1のステップにおいてストップスイッチ8Lの操作が検出されていると判定した場合、またはS2のステップにおいてリールの停止命令信号が検出されていると判定した場合には、ストップスイッチ8Lの操作を以後無効とし(S3)、左リール2Lを停止させるリール停止制御処理を行う(S4)。そして、S5の処理に進む。
S5のステップでは、中リール2Cを停止させるためのストップスイッチ8Cの操作が検出されたか否かを判定する。ストップスイッチ8Cの操作が検出されていないと判定すれば、収集ユニット50から入力されるリールの停止命令信号が検出されているか否かを判定する(S6)。リールの停止命令信号が検出されていないと判定すれば、そのままS9の処理に進む。S5のステップにおいてストップスイッチ8Cの操作が検出されていると判定した場合、またはS6のステップにおいて中リールの停止命令信号が検出されていると判定した場合には、ストップスイッチ8Cの操作を以後無効とし(S7)、中リール2Cを停止させるリール停止制御処理を行う(S8)。そして、S8の処理に進む。
S9のステップでは、右リール2Rを停止させるためのストップスイッチ8Rの操作が検出されたか否かを判定する。ストップスイッチ8Rの操作が検出されていないと判定すれば、収集ユニット50から入力されるリールの停止命令信号が検出されているか否かを判定する(S10)。右リールの停止命令信号が検出されていないと判定すれば、そのままS13の処理に進む。S9のステップにおいてストップスイッチ8Rの操作が検出されていると判定した場合、またはS10のステップにおいて右リールの停止命令信号が検出されていると判定した場合には、ストップスイッチ8Rの操作を以後無効とし(S11)、右リール2Rを停止させるリール停止制御処理を行う(S12)。そして、S13の処理に進む。
S13のステップでは、全てのリール2L、2C、2Rが停止しているか否かを判定する。リール2L、2C、2Rのうちで1つでも停止していないものがあれば、S1のステップに戻り、S1〜S13の処理を繰り返す。一方、全てのリール2L、2C、2Rが停止している場合には、リール停止処理を終了して、次の処理に移行する。
つまりは、図5に示すように、本実施例のスロットマシン1においては、リール2L、2C、2Rを停止させるための処理ステップを含むことなくS1〜S13の処理を繰り返すようにしているので、遊技者によってストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されるか、停止命令信号が収集ユニット50から入力されるまで、リール2L、2C、2Rにおける図柄の変動が継続されるようになっており、該リール停止処理を実施するメイン制御部41により本発明における識別情報変動手段が形成されている。
また、本実施例に用いたスロットマシン1の遊技制御基板40は、各種の信号の入出力を行うためのインターフェイス基板100を介して収集ユニット50と接続されており、リールの停止を命令する停止命令信号等の制御信号が収集ユニット50から遊技制御基板40に対して入力可能とされるとともに、リールモータ34L、34C、34Rの駆動状態、つまりは、該リールモータ34L、34C、34Rによるリール2L、2C、2Rの回転状態を示すリール駆動信号、メダルの投入枚数を示すメダルIN信号、メダルの払出枚数を示すメダルOUT信号、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効とされたことを示す停止有効信号や、レギュラーボーナスの発生によるレギュラーボーナスの遊技状態中であることを示すRB信号や、ビッグボーナスの発生によるビッグボーナスの遊技状態中であることを示すBB信号等の外部出力信号が、遊技制御基板40からインターフェイス基板100を通じて収集ユニット50に対して出力されるようになっている。(図7参照)
つまりは、本実施例におけるゲームの開始となるリール2L、2C、2Rの回転開始、並びに、ゲームの終了となるリール2L、2C、2Rの回転停止を特定可能な本発明における状態情報となるリール駆動信号がインターフェイス基板100から出力されており、該インターフェイス基板100により本発明における状態情報出力手段が形成されている。
これら本実施例のインターフェイス基板100から出力されるリール駆動信号や、メダルIN信号、メダルOUT信号、停止有効信号は、図8に示すように、各ゲーム毎に出力されるようになっており、メダルIN信号はスタートスイッチ7が操作された時点において出力され、リール駆動信号はリールモータ34L、34C、34Rが駆動されている間、つまり、リール2L、2C、2Rのいずれかが回転中において継続的に出力され、停止有効信号は、いずれかの停止有効LED15L、15C、15Rが点灯されている間において継続的に出力され、メダルOUT信号はゲーム終了後におけるメダルの払出の実施時に出力される。
そして、図7に示すように、インターフェイス基板100から出力される各種の信号に基づいて、該収集ユニット50において、図10に示すように、該収集ユニット50を識別可能に付与されたユニットIDと、各信号の出力元であるスロットマシン1の台番号とともに、RB信号の入力状態を示すRB信号データ(入力が有る場合は「1」、入力が無い場合は「0」)、BB信号の入力状態を示すBB信号データ(入力が有る場合は「1」、入力が無い場合は「0」)、メダルIN信号の累積加算値であるメダルIN信号数データ、メダルOUT信号の累積加算値であるメダルOUT信号数データ、リール駆動信号の入力状態を示すリール駆動信号データ(入力が有る場合は「1」、入力が無い場合は「0」)、並びに送信データのエラー修正に使用されるECCデータが配列された送信データ列からなる遊技情報データが生成されて集中管理コンピュータ140に対して送信されることで、該集中管理コンピュータ140においてゲームの開始、終了が判定されるとともに、当該スロットマシン1にて発生したレギュラーボーナスの発生回数やビッグボーナスの発生回数、ボーナス間に実施されたゲーム数であるボーナス間ゲーム数、その当日において実施されたゲームの総数である総ゲーム数や、レギュラーボーナスの発生確率や、ビッグボーナスの発生確率等の遊技情報が集中管理コンピュータ140において集中管理されている(図11参照)。
尚、本実施例の収集ユニット50が遊技情報データを送信するタイミングとしては、RB信号やBB信号の入力状態が変化した時とともに、リール駆動信号の入力状態が変化(「0」から「1」に変化、並びに「1」から「0」に変化)したときに送信される。
また、本実施例では、図1並びに図7に示すように、4台のスロットマシン1に対して1台の収集ユニット50を配置して、該4台のスロットマシン1から出力される各信号を1台の収集ユニット50にて収集し、該収集した4台のスロットマシン1に関する遊技情報データを前記中継ユニット60を中継して集中管理コンピュータ140に送信するようになっている。
また、これら中継ユニット60には最大で44台の収集ユニット50が接続可能とされていて、1台の中継ユニット60にて、44(収集ユニット)×4(各収集ユニット50に接続可能なスロットマシン1の台数)=176台のスロットマシン1の遊技情報を集中管理コンピュータ140に中継するようになっており、ハブ57には最大10台の中継ユニット60が接続可能とされていて、総合計として176×10=1760台のスロットマシン1の情報を本実施例のホールコンピュータにおいて収集、管理できるようになっている。
ここで、本実施例に用いた収集ユニット50の構成を図9に基づいて簡潔に説明すると、収集ユニット50は、第1ポート281から第4ポート284までの4つのポートを有しており、該4つのポート281〜284にそれぞれスロットマシン1が接続されることで、1台の収集ユニット50に4台のスロットマシン1を接続できるようになっている。
これら4つの各ポート281〜284は、収集ユニット50の動作を制御するための制御マイコン(MPU)279に接続されており、該制御マイコン(MPU)279が各ポート281〜284における信号の入力の有無を検知することができるようになっている。
また、制御マイコン(MPU)279には、該制御マイコン(MPU)279が実行する各種の制御を行うためのプログラムや当該収集ユニット50のユニットIDや各ポート281〜284に接続されたスロットマシン1の台番号等が記憶された不揮発性のEEPROM276と、制御マイコン(MPU)279が実施する各種の制御処理における記憶に使用されるRAM275と、中継ユニット60とのデータ通信を行うための通信部269が接続されており、該通信部269から前述の遊技情報データを送信する。
また、各ポート281〜284には、図9に示すように、ポート281に例示されるように、5つの信号入力部281a〜281eと、1つの信号出力部281fが設けられており、信号入力部281a、281b、281c、281d、281eに、それぞれ、スロットマシン1から出力されるRB信号、BB信号、メダルIN信号、メダルOUT信号、リール駆動信号が入力され、該信号入力部281a、281b、281c、281d、281eにおいて各信号の入力が検出されて信号検出に応じた出力が制御マイコン(MPU)279に出力されるようになっている。
つまり、信号入力部281e、282e、283e、284eには、スロットマシン1におけるゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報であるリール駆動信号が入力されており、該信号入力部281e、282e、283e、284eによって本発明における状態情報入力部が形成されている。
一方、各ポート281〜284の信号出力部281f、282f、283f、284fには、信号ケーブル59から分岐する形態にて呼び出しランプ装置200も接続されており、該信号出力部281f、282f、283f、284fからスロットマシン1並びに呼び出しランプ装置200に対して停止命令信号が、集中管理コンピュータ140からの後述する停止命令信号出力指示の受信に応じて出力されることで(図15参照)、スロットマシン1においてリール2L、2C、2Rの回転が停止されてゲームが強制的に終了されるとともに、該停止命令信号が入力された呼び出しランプ装置200において、所定の点灯状態(本実施例では全灯連続点灯状態)が実施されるとともにゲームが強制終了された旨の所定のメッセージが表示される。
次に、本実施例に用いた集中管理コンピュータ140について説明すると、集中管理コンピュータ140は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、図13に示す割込監視処理や、受信した遊技情報データに含まれる各スロットマシン1から収集した各遊技情報に基づいて、後述する遊技情報テーブルを更新するともに各スロットマシン1における遊技の開始や終了を判定する図14に示す遊技情報更新処理や、図15に示す報知処理等を実施するCPU142、ワークメモリ等として使用されるRAM143、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、後述する報知設定画面における機種の選択受付けや各段階の報知時間の入力の受付け等を行うためのキーボードやマウス等の入力装置146、図12に示す報知設定画面や図16に示すレイアウト画面等を表示出力するための表示装置147や、遊技情報テーブルのデータやレイアウト画面等を印刷出力するためのプリンタ148、各中継ユニット60とのデータ通信を行う第1通信部149、放送装置170とのデータ通信を行う第2通信部150、が接続された通常のコンピュータである。
また、記憶装置145には、該集中管理コンピュータ140が実施する割込監視処理や遊技情報更新処理や報知処理等を実施するための処理プログラムに加えて、図11(a)に示すように、各スロットマシン1の機種や、接続されている収集ユニットのユニットIDや前回受信遊技状態データや遊技データが更新記憶される遊技情報テーブルや、図16に示すレイアウト画面を表示装置に表示するための該遊技場に設置されたスロットマシン1のレイアウトデータや、図12に示す報知設定画面において設定されたスロットマシン1毎の報知段階数と各段階の報知時間と報知色を含む設定データが記憶されており、前記遊技情報テーブルにおいて各スロットマシン1における遊技情報が管理されている。
本実施例に用いた遊技情報テーブルには、図11(a)に示すように、スロットマシン1に固有に付与された台番号に対応付けて、該スロットマシン1の機種名と、該スロットマシン1が接続されている収集ユニット50のユニットIDと、該スロットマシン1に接続された収集ユニット50から受信した遊技状態データに含まれる各データが更新記憶される前回受信遊技状態データと、該スロットマシン1において営業開始時点から投入されたメダル枚数となるメダルIN信号数から営業開始時点から払い出されたメダル枚数となるメダルOUT信号数を差し引いた数である差メダル数と、総ゲーム数、レギュラーボーナス(RB)回数並びにレギュラーボーナス(RB)確率、ビッグボーナス(BB)回数並びにビッグボーナス(BB)確率から成る遊技データと、各ボーナス間のゲーム数とが記憶、管理されている。
また、本実施例に用いた集中管理コンピュータ140のRAM143には、図11(b)に示すように、各スロットマシン1の台番号に対応付けて、ゲーム開始からの経過時間に関する各段階の報知時間(秒数)がセットされ、該セットされた報知時間(秒数)が1秒毎に減算されて「0」となることで、各段階の報知時間(秒数)に該経過時間が達したことを検知するための報知タイマカウンタが設けられている。つまり、該報知タイマカウンタにおいて、スロットマシン1毎に、後述する遊技情報更新処理(図14)にてゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間が計時されており、該報知タイマカウンタによって本発明における経過時間計時手段が形成されている。
また、本実施例の集中管理コンピュータ140においては、所定の操作を実施することで、図12に示すように、経過時間に関する各段階の報知時間を設定するための報知設定画面を表示して報知設定を変更する報知設定変更処理が実施される。
この本実施例の報知設定変更処理において表示される報知設定画面には、図12に示すように、画面上方位置に、報知時間の設定対象とする機種を選択するための設定対象機種の項目と、該設定対象機種の項目の下部位置に設けられた一段階から五段階までの各報知時間(分)と、報知に使用される表示色とを入力するための報知時間の項目と、「設定」の選択入力部とが設けられており、前記設定対象機種の項目において、ポップアップメニューにおいて表示される前記遊技情報テーブルに記憶されている機種名の一覧から、設定対象とする機種名を選択した後、報知時間の項目に、設定対象とする機種に適用する各段階の報知時間と報知色とを入力または選択した後、「設定」の選択入力部を選択入力することで、報知時間の項目に入力された各段階の報知時間(分数に該当する秒数)と報知色とが、設定対象機種の項目にて選択されている機種に該当する各台番号のスロットマシン1に適用されるように設定データが更新される。
つまりは、本実施例の報知設定変更処理において報知時間(報知実施時間)が変更設定されているとともに、段階的報知の段数並びに各段階の報知を実施する段階報知実施時間となる報知時間が設定されており、該報知設定変更処理を実施するCPU142によって本発明における変更設定手段並びに段階的報知設定手段が形成されている。
尚、本実施例では、図12に示すように、表示されている一段階から五段階までの全ての段階の報知時間を設定する必要はなく、三段階の報知を実施したければ、図12に示すように上位三段階の報知時間と報知色とを入力すれば良いし、一段階での報知のみを実施したければ、一段階報知時間に対応する報知時間と報知色のみを入力して「設定」の選択入力部を選択入力すれば良い。
ここで、本実施例の集中管理コンピュータ140(CPU142)が実施する処理に関して、図13〜図15に基づいて説明すると、集中管理コンピュータ140(CPU142)は、通常の処理において、図13に示す割込監視処理を実施する。
具体的に割込監視処理においては、まず、収集ユニット50から送信される遊技情報データの受信があるか否かを判定し(SK1)、該判定において遊技情報データの受信がない場合にはSK2に進んで報知タイマカウンタにおいて「0」となった報知タイマが存在するか否かを判定し、「0」となった報知タイマが存在しない場合には再度SK1に戻ることで、遊技情報データの受信の有無並びに「0」となった報知タイマの発生を監視する。
この監視の段階において遊技情報データの受信があった場合には、該遊技情報データの受信がSK1にて検知されて、該受信した遊技情報データに基づいて遊技情報テーブルを更新するための図14に示す遊技情報更新処理に移行する一方、監視の段階において「0」となった報知タイマが存在する(発生した)場合には、該「0」となった報知タイマの発生がSK2にて検知されて、図15に示す報知処理に移行する。
まず、本実施例の遊技情報更新処理について図14に基づいて説明すると、集中管理コンピュータ140(CPU142)は、まず、受信した遊技情報データ(図10参照)に含まれている台番号を抽出して、当該遊技情報データに含まれる遊技情報の基となる各種信号の出力元であるスロットマシン1の台番号を特定する(St1)。
そして、St2に進み、遊技情報テーブルにおいて該特定した台番号に対応して記憶されている各データ、具体的には、前回受信遊技状態データ内の各データと、差メダル数、遊技データ内の各データ、並びにボーナス間ゲーム数を更新する。
そして、該更新においてリール駆動信号データが「0」から「1」に変化したか否かをSt3において、更にリール駆動信号データが「1」から「0」に変化したか否かをSt7において判定する。
更新によりリール駆動信号データが「0」から「1」に変化した場合には、St3において「Yes」と判定されてSt4に進み、St1にて特定した台番号のスロットマシン1におけるゲームの開始と判定した後、St5に進んで、特定した台番号に対応する報知タイマカウンタにおける各報知タイマ(図11(b)参照)に、前述の設定データに基づいて、当該設定データにおいて当該台番号のスロットマシン1に対して設定されている各段階の報知時間、例えば、図12に示すように、3段階の報知時間が設定されている場合であれば、図11(b)の101番台に示すように、報知タイマ1に一段階に設定されている報知時間(秒数)をセットし、報知タイマ2に二段階に設定されている報知時間(秒数)をセットし、報知タイマ3に三段階(最終段階)に設定されている報知時間(秒数)をセットする。
そして、St6に進んで、St5にてセットした各報知時間の1秒毎の減算を開始して、前記St4にて開始と判定されたゲームの経過時間の計時を開始して遊技情報更新処理を終了する。
このようにしてセットされた各段階に対応する報知タイマのタイマアップ、つまり報知タイマが「0」となったことは、割込監視処理におけるSK2において検出される。
一方、St2における更新によりリール駆動信号データが「1」から「0」に変化した場合には、St7において「Yes」と判定されてSt8に進み、St1にて特定した台番号のスロットマシン1におけるゲームの終了と判定した後、St9に進んで、報知タイマカウンタの該特定した台番号に対応する全報知タイマの減算を終了、具体的には、全報知タイマの秒数をリセットして経過時間の計時を終了して遊技情報更新処理を終了する。
つまり、本実施例1の遊技情報更新処理において、状態情報となるリール駆動信号が入力された状態情報入力部となる信号入力部281e、282e、283e、284eに接続されているスロットマシン1を特定するとともに、当該特定したスロットマシン1におけるゲームの開始並びに終了を判定しており、該遊技情報更新処理を実施するCPU142により本発明における開始終了判定手段が形成されている。
このように、本実施例1にあっては、遊技者がスロットマシン1においてゲームを開始した場合には、当該スロットマシン1からリール駆動信号が接続されている収集ユニット50に対して出力されることで、該収集ユニット50から集中管理コンピュータ140に対してリール駆動信号が出力されていることを示すリール駆動信号データとして「1」を含む遊技情報データが送信されることにより、該集中管理コンピュータ140において当該スロットマシン1におけるゲームの開始が判定されるとともに経過時間の計時が開始され、遊技者がストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作を実施してゲームを終了させた場合には、当該スロットマシン1から収集ユニット50へのリール駆動信号の出力が終了することで、該収集ユニット50から集中管理コンピュータ140に対してリール駆動信号が出力されていないことを示すリール駆動信号データとして「0」を含む遊技情報データが送信されることにより、該集中管理コンピュータ140において当該スロットマシン1におけるゲームの終了が判定されるとともに経過時間の計時が終了される一方、遊技者がストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作を実施せずに放置した場合には、経過時間の計時が終了されないので、順次、報知タイマ1、報知タイマ2、報知タイマ3・・がタイマアップすることとなる。
これら報知タイマ1、報知タイマ2、報知タイマ3・・のタイマアップは、前述したように、割込監視処理におけるSK2において検知されて、図15に示す報知処理に移行する。
この報知処理においては、まず、「0」となった(タイマアップした)報知タイマが対応する台番号を報知タイマカウンタにおいて特定した後(SW1)、該「0」となった(タイマアップした)報知タイマが最終段階に対応する報知タイマであるか否かを判定する(SW2)。
具体的には、報知タイマカウンタにおいて未だタイマアップしていない報知タイマが残存する場合には最終段階ではないと判定し、未だタイマアップしていない報知タイマが残存しない場合には最終段階であると判定すれば良い。
そして、未だタイマアップしていない報知タイマが残存する場合には、SW2において最終段階ではないと判定してSW6に進み、該タイマアップした報知タイマが該当する段階並びに台番号に対して設定されている報知色を設定データに基づいて特定するとともに、SW1にて特定した台番号のスロットマシン1が該当するレイアウト画面上の台表示を、特定した報知色の点滅点灯表示に変更したレイアウト画面をレイアウトデータに基づき生成して、該生成した画面を表示装置147に表示して報知を実施した後、報知処理を終了する。
具体的には、タイマアップした報知タイマが台番号「101」に対応しており、該報知タイマが一段階に該当する報知タイマ1である場合には、レイアウト画面上における101番台の表示を、一段階に該当する表示色である「青色」の点滅表示に変更し、タイマアップした報知タイマが二段階に該当する報知タイマ2である場合には、レイアウト画面上における101番台の表示を、二段階に該当する表示色である「黄色」の点滅表示に変更する。尚、これらの表示状態は、後述する最終段階の報知が実施される以前において、遊技者によりストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作がなされて遊技情報データが送信されてきて、当該スロットマシン1におけるゲームの終了がSt8にて判定された場合には、これらの表示状態が通常の表示状態に変更される。このように、本発明の報知手段となる報知処理においては、最終段階の報知を行う以前における経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様となる異なる報知色にて段階的に報知するためのSW6を含んでおり、該SW6を実施するCPU142により本発明における段階的報知手段が形成されている。
一方、未だタイマアップしていない報知タイマが残存しない場合には、SW2において最終段階であると判定してSW3に進み、SW1にて特定した台番号のスロットマシン1が該当するレイアウト画面上の台表示を、最終段階に対応する報知色(本実施例では赤色)の連続点灯表示に変更したレイアウト画面を生成して、該生成した画面を表示装置147に表示して報知を実施する。
そしてSW4に進み、SW1にて特定した台番号と停止命令信号の出力を指示する旨とを含む停止命令信号出力指示を、当該台番号に対応付けて遊技情報テーブルに記憶されている収集ユニットIDから特定される収集ユニット50、つまりは、ゲームの経過時間が最終段階の報知時間に達したスロットマシン1に接続されている収集ユニット50に対して送信した後、SW1にて特定した台番号と最終段階の報知を実施した旨を示す所定データを含む報知情報を、第2通信部150から放送装置170に送信して報知処理を終了する(SW5)。
つまり、本実施例1の報知処理において、経過時間計時手段を成す報知タイマカウンタにて計時される経過時間がSW1にて特定した台番号のスロットマシン1に対して予め設定された報知時間(報知実施時間)に達したことを条件として、経過時間が報知時間に達したことを当該スロットマシン1を特定可能な台特定情報となるレイアウト画面上の位置並びに台番号とともに、報知色の点滅或いは連続点灯表示にて報知しており、該報知処理を実施するCPU142により本発明における報知手段が形成されている。
また、SW5においては、前記SW3の報知に基づいて、該報知した旨と台特定情報となる台番号とを含む報知情報を第2通信部150から外部となる放送装置に出力(送信)しており、該報知情報が送信される第2通信部150により本発明における報知情報出力手段が形成されている。
そして、SW4において集中管理コンピュータ140から送信された停止命令信号出力指示を受信した収集ユニット50(制御マイコン279)は、受信した停止命令信号出力指示に含まれる台番号から、4つのポート281〜284のうちから、停止命令信号を出力するスロットマシン1が接続されているポートを特定し(例えばポート281)、該特定したポート281の信号出力部281fから停止命令信号を出力することで、スロットマシン1の全てのリール2L、2C、2Rを停止させてゲームを終了させるとともに、該停止命令信号が分岐出力される呼び出しランプ装置200において、全灯連続点灯状態並びにゲームが強制終了された旨の所定のメッセージを表示させる。これにより、遊技者に対してゲームが強制終了されたことが報知される。尚、この停止命令信号は、全てのリール2L、2C、2Rが停止して当該特定したポート281へのリール駆動信号の入力終了が検出された以降においても、後述する出力停止指示を受信するまで継続して出力される。
つまりは、収集ユニット50の信号出力部281f、282f、283f、284fにおいて、報知タイマカウンタにて計時される経過時間がSW1にて特定した台番号のスロットマシン1に対して予め設定された最終段階の報知時間(報知実施時間)に達したことを条件として、当該スロットマシン1のリールユニット(可変表示装置)にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報となる停止命令信号が出力されており、該信号出力部281f、282f、283f、284fによって本発明における終了指示情報出力手段が形成されている。
また、終了指示情報出力手段となる信号出力部281f、282f、283f、284fから終了指示情報である停止命令信号がスロットマシン1に出力されることで、該終了指示情報を出力した旨を示す強制停止情報となる同じ停止命令信号が本実施例の呼び出しランプ装置200に外部出力され、該呼び出しランプ装置200において、該停止命令信号の外部出力に基づいて、当該停止命令信号が出力されてスロットマシン1においてゲームが強制終了された旨が遊技者に対して報知されており、該信号出力部281f、282f、283f、284fによって本発明における強制停止情報出力手段が形成されている。
尚、本実施例では、終了指示情報と強制停止情報として同一の信号出力部281f、282f、283f、284fから出力される停止命令信号を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら終了指示情報と強制停止情報となる信号を個別に出力する信号出力部を設けて、終了指示情報となる信号と強制停止情報となる信号とを個々の信号出力部から別々に出力するようにしても良い。
また、SW5において集中管理コンピュータ140の第2通信部150から送信された報知情報を受信することにより放送装置170においては、該受信した報知情報に基づき、例えば「101番台、ゲーム停止異常発生」のメッセージが、各店員が携行する携行送受信装置(インカム)に対して放送される。
このようにして、放送装置170からの放送または、集中管理コンピュータ140の表示装置147のレイアウト画面上における赤色の連続点灯による報知を確認した店員は、該赤色の連続点灯された台番号または放送された台番号により特定されるスロットマシン1に出向いて該スロットマシン1の状況を確認し、そのスロットマシン1に遊技者が不在で、休憩札が置かれておらず、殆どメダルが該スロットマシン1に残存していない場合には、既にリール2L、2C、2Rが停止されてゲームが終了されている該スロットマシン1を空台とするための処置、例えば、ボーナスゲームの発生時に他の遊技者に見えるようにスロットマシン1の近傍に配置したボーナス旗等やライター等の私物があれば取り除く等の処置を実施する。
そして、これらの処理が完了した後、該処置を完了した店員が、携行送受信装置(インカム)にて集中管理コンピュータ140の操作担当の店員に対して、台番号と処置完了を通知することで、操作担当の店員は、図16に示すレイアウト画面の下部位置に設けられている「解除」の選択入力部を選択入力する。
この「解除」の選択入力に基づいて集中管理コンピュータ140(CPU142)は、表示装置147に、図示しない台番号を入力するためのサブウインドウを表示して、報知の解除を行う台番号、具体的には、処置を完了した店員が通知してきた台番号の入力を受付ける終了操作受付け処理を実施する。つまりは、該CPU142が実施する該終了操作受付け処理において、該遊技場の店員が操作可能とされた集中管理コンピュータ140にて、少なくとも強制停止情報出力手段となる信号出力部281f、282f、283f、284fからの強制停止情報となる停止命令信号の外部出力を終了させて呼び出しランプ装置200による報知を終了させるための所定の終了操作を受付けており、該終了操作受付け処理を実施するCPU142によって本発明における終了操作受付け手段が形成されている。
そして、該終了操作受付け処理における台番号の受付けに基づいて集中管理コンピュータ140(CPU142)は、該受付けた台番号のレイアウト画面上の表示状態が最終段階の表示状態である赤色の連続点灯状態である場合には、該表示状態を通常の表示状態に変更するとともに、当該台番号と停止命令信号の出力を停止する旨とを含む出力停止指示を、当該台番号に対応付けて遊技情報テーブルに記憶されている収集ユニットIDから特定される収集ユニット50、つまりは、停止命令信号の出力中の収集ユニット50に対して送信して該収集ユニット50からの停止命令信号の出力を終了させる。
これにより、停止命令信号の入力が無くなることでスロットマシン1においてゲームが実施可能とされるとともに、呼び出しランプ装置200における点灯やメッセージ表示が終了されるので、該スロットマシン1を他の遊技者は、遊技中の遊技者がいない空き台と判断できるようになり、該スロットマシン1が他の遊技者により遊技されるようになる。
本実施例2は請求項2に対応しており、本実施例2のホールコンピュータの特徴としては、実施例1に用いたスロットマシン1が、インターフェイス基板100からリール駆動信号を出力する機能とともに、停止命令信号の入力によりリール2L、2C、2Rを停止する機能を有しているのに対し、本実施例2のスロットマシン1’には、これらリール駆動信号を出力する機能や停止命令信号の入力によるリール2L、2C、2Rの停止機能を有しておらず、これらの各機能を有しないスロットマシン1’にも対応できるようにした点と、前記した実施例1では、各スロットマシン1におけるゲームの開始並びに終了を集中管理コンピュータ140において判定し、ゲーム開始からの経過時間を該集中管理コンピュータ140において計時しているのに対し、本実施例2では、これらのゲームの開始並びに終了の判定や経過時間の計時を収集ユニット50側において分散実施しているのが本実施例2の特徴であり、その他の構成等は、前記実施例1と同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例1からの変更点となる本実施例2の特徴部分となる、対応するスロットマシン1’のリール2L、2C、2Rが回転中であることを検出する機能や、これら回転中であるリール2L、2C、2Rを停止させてゲームを終了させる手段や、収集ユニット50における処理内容に関して、図17〜図20に基づいて以下に説明する。
まず、本実施例のスロットマシン1’は、図17に示すように、ほぼ、実施例1のスロットマシン1と同様とされているが、インターフェイス基板100から出力する信号としては、RB信号、BB信号、メダルIN信号、メダルOUT信号のみが出力されるようになっており、リール駆動信号や停止命令信号の入出力はできない構成とされている。
このため本実施例では、図17に示すように、対応するスロットマシン1’のリールモータ34L、34C、34Rに対して駆動信号を入力するための伝送ラインが結束された部位に、該結束されたいずれかの伝送ラインに高周波の駆動信号が出力されていることを、該結束されている伝送ラインに装着することで伝送ラインの外部から検知して、該駆動信号が出力されていることを示す駆動信号検出信号を出力する、伝送ラインに着脱可能とされた駆動信号検出器101が設けられており、該駆動信号検出器101から出力される駆動信号検出信号が、図18に示すように、実施例1におけるリール駆動信号に代えて収集ユニット50の各ポート281〜284の信号入力部281e、282e、283e、284eに入力されるようになっている。
つまり、駆動信号検出器101は、スロットマシン1’におけるゲームの開始並びに終了を伝送ラインの高周波駆動信号から検知するとともに該検知したゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報となる駆動信号検出信号を出力しており、該駆動信号検出器101によって本発明における検知手段が形成されているとともに、信号入力部281e、282e、283e、284eには、スロットマシン1’におけるゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報である駆動信号検出信号が入力されており、該信号入力部281e、282e、283e、284eによって本発明の請求項2における状態情報入力部が形成されている。
また、本実施例のスロットマシン1’において、該スロットマシン1’の各部に電力を供給する電源ユニット70に接続された電源ケーブル上には、該電源ユニット70への通電を遮断するための通電遮断装置71が設けられており、図18に示すように、該通電遮断装置71が、収集ユニット50の各ポート281〜284の信号出力部281f、282f、283f、284fに接続され、該信号出力部281f、282f、283f、284fから停止命令信号が出力されることで通電遮断装置71が作動し、電源ユニット70への通電が遮断されるようになっている。
そして、本実施例においては、図19に示すように、駆動信号検出器101からの駆動信号検出信号に基づき、後述する図20に示す経過時間計時処理を収集ユニット50の制御マイコン(MPU)279が実施することで、該収集ユニット50に接続されている各スロットマシン1’のゲームの経過時間を収集ユニット50において計時し、経過時間が各報知時間に達することで、集中管理コンピュータ140に対して報知時間に達したスロットマシン1’の台番号を含む段階到達報知を送信することにより、該段階到達報知を受信した集中管理コンピュータ140において、該受信した段階到達報知に含まれる台番号のスロットマシン1’のレイアウト画面上の表示が、到達した段階に応じた表示態様に変更されて、当該スロットマシン1において各段階の報知時間に達したことが報知される一方、最終段階の報知時間に達した場合には、停止命令信号が通電遮断装置71に出力されることでスロットマシン1’への通電が遮断されて当該スロットマシン1’におけるゲームが強制終了されるようになっている。
尚、本実施例においては、図12に示す実施例1と同一の報知設定画面において設定された各段階の報知時間や報知色の内容を含む設定データに基づいて、収集ユニット50に接続されている各スロットマシン1’に適用される各段階の報知時間の設定データが、集中管理コンピュータ140から各収集ユニット50に予め送信されてEEPROM276に台番号に対応付けて記憶されている。
また、本実施例の収集ユニット50のRAM275には、該収集ユニット50に接続されている4台のスロットマシン1’の各台番号に対応付けられて経過時間である秒数が加算更新される計時タイマが設けられ、該計時タイマにおいて、スロットマシン1’毎に、後述する経過時間計時処理(図20)にてゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間が個別に計時されており、該計時タイマによって本発明における経過時間計時手段が形成されている。
次に、収集ユニット50の制御マイコン279により実施される本実施例の経過時間計時処理について、図20に基づき説明すると、まず、前記制御マイコン279は、Sb1において駆動信号検出器101からの駆動信号検出信号の入力が有るか否かを判定する。
該判定において、駆動信号検出信号の入力がある場合には、Sb2に進んで、駆動信号検出信号の入力があった信号入力部の該当ポートに接続されているスロットマシン1’の台番号をEEPROM276の記憶データから特定するとともに、該特定した台番号のスロットマシン1’におけるゲーム開始と判定し、更に、該台番号に対応する計時タイマにおける経過時間をリセットして該経過時間の計時(秒数の加算更新)を開始する。
そしてSb3に進んで、駆動信号検出信号の入力が終了したか否かを判定し、駆動信号検出信号の入力が終了していない場合にはSb4に進んで、Sb2において計時を開始した経過時間が、特定した台番号のスロットマシン1’に対して設定されている各報知段階の報知時間となっているか否かを判定し、該判定において報知時間となっていない場合にはSb3に戻ることで、Sb3並びにSb4を巡回することにより、駆動信号検出信号の入力終了待ち或いは各報知段階の報知時間への到達待ち状態に移行する。
このSb3とSb4の待機状態において、遊技者がストップスイッチ8L、8C、8Rを操作してリール2L、2C、2Rを正常に停止させた場合には、伝送ラインへの駆動信号が出力されなくなることにより、駆動信号検出器101からゲームの開始時点となるリール2L、2C、2Rの回転開始時点より継続的に出力されている駆動信号検出信号の入力が終了するので、該駆動信号検出信号の入力の終了がSb3において検知されてSb5に進むことにより、該駆動信号検出信号の入力の終了した信号入力部を有するポートに接続されているスロットマシン1’におけるゲーム終了と判定するとともに、経過時間の計時を終了してSb1に戻る。
つまりは、本実施例2の経過時間計時処理において、本発明における状態情報となる駆動信号検出器101からの駆動信号検出信号の入力に基づいて、該駆動信号検出信号が入力された状態情報入力部となる信号入力部281e、282e、283e、284eに接続されている本発明の検知手段となる駆動信号検出器101がゲームの開始並びに終了を検知するスロットマシン1’を特定するとともに、当該特定したスロットマシン1’におけるゲームの開始並びに終了を判定しており、該経過時間計時処理を実施する制御マイコン279によって本発明の請求項2における開始終了判定手段が形成されている。
一方、Sb3とSb4の待機状態において、遊技者がゲームの実施中に、全てのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することなく離席をして、スロットマシン1’を放置した場合には、Sb2で計時が開始された経過時間が、設定されている例えば一段階目である1分(60秒)の時間に達した時点において、該一段階目である1分の時間に達したことがSb4にて検知されてSb6に進み、経過時間が到達した時間が最終段階の報知時間であるか否かが判定される。
具体的に、例えば実施例1の場合と同様に、一段階として1分、二段階として3分、三段階(最終段階)として5分のように3段階の報知時間が設定されている場合であれば、一段階目である1分(60秒)の時間が経過した時点においては、該Sb6において「No」と判定されてSb11に進むことにより、経過時間が到達した1分の報知時間に対応する段階である一段階を特定可能な段階情報並びに当該スロットマシン1’の台番号とを含む段階到達通知を集中管理コンピュータ140に対して送信した後、Sb3に戻り、更に時間が経過して経過時間が二段階の報知時間である3分に達した場合には、一段階の場合と同様に、Sb6にて「No」と判定されてSb11に進むことにより、該到達した該3分の報知時間に対応する段階である二段階を特定可能な段階情報と台番号とを含む段階到達通知を集中管理コンピュータ140に対して送信した後、Sb3に戻ることで、これら到達した報知時間に対応する段階到達通知が集中管理コンピュータ140に対して送信される。
そして、更に時間が経過して経過時間が最終段階となる三段階の報知時間である5分に達した場合には、Sb6にて「Yes」と判定されてSb7に進むことにより、該到達した最終段階を特定可能な段階情報と台番号とを含む最終段階到達通知を集中管理コンピュータ140に対して送信する。
これら段階到達通知または最終段階到達通知を受信した集中管理コンピュータ140(CPU142)においては、受信した段階到達通知または最終段階到達通知に含まれる台番号と、段階情報から特定される段階に対応する報知色を設定データより特定するとともに、該受信した段階到達通知に含まれる台番号のスロットマシン1’が該当するレイアウト画面上の台表示を、特定した報知色の点滅点灯表示に変更したレイアウト画面をレイアウトデータに基づき生成して、該生成した画面を表示装置147に表示して報知を実施する。このように、本発明の報知手段を成す集中管理コンピュータ140(CPU142)においては、経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様となる異なる報知色にて段階的に報知しており、これら段階的な報知を実施する集中管理コンピュータ140(CPU142)により本発明における段階的報知手段が形成されている。
最終段階到達通知を受信した集中管理コンピュータ140においては、受信した最終段階到達通知に含まれる台番号のスロットマシン1’が該当するレイアウト画面上の台表示を、最終段階に対応する報知色である赤色の連続点灯表示に変更したレイアウト画面をレイアウトデータに基づき生成して、該生成した画面を表示装置147に表示して報知を実施するとともに、受信した最終段階到達通知に含まれる台番号と最終段階の報知を実施した旨を示す所定データを含む報知情報を、第2通信部150から放送装置170に送信することにより、放送装置170においては、該受信した報知情報に基づき、前記実施例1と同様に、例えば「101番台、ゲーム停止異常発生」のメッセージが、各店員が携行する携行送受信装置(インカム)に対して放送される。
つまりは、集中管理コンピュータ140の表示装置147において、経過時間が受信した最終段階到達通知に含まれる台番号から特定したスロットマシン1’に対して予め設定された報知時間(報知実施時間)に達したことを条件として当該最終段階到達通知が収集ユニット50から送信されることにより、経過時間が報知時間に達したことを当該スロットマシン1’を特定可能な台特定情報となるレイアウト画面上の位置並びに台番号とともに、報知色の点滅或いは連続点灯表示にて報知されており、該集中管理コンピュータ140の表示装置147によって本発明における請求項2の報知手段が形成されている。
そして、制御マイコン(MPU)279は、前述のように最終段階到達通知を送信した後にSb8に進み、当該台番号のスロットマシン1’が接続されているポート、例えばポート281の信号出力部281fから停止命令信号を出力する。
つまりは、該収集ユニット50の信号出力部281f、282f、283f、284fにおいて、計時タイマにて計時される経過時間がSb1にて特定した台番号のスロットマシン1’に対して予め設定された最終段階の報知時間(報知実施時間)に達したことを条件として、当該スロットマシン1’のリールユニット(可変表示装置)にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報となる停止命令信号が出力されており、該信号出力部281f、282f、283f、284fによって本発明における終了指示情報出力手段が形成されている。
そして、該停止命令信号の出力によって通電遮断装置71が作動して電源ユニット70への通電が遮断されることとなり、スロットマシン1’におけるゲームが強制的に終了されるとともに、該停止命令信号が分岐出力される呼び出しランプ装置200において、該停止命令信号入力に基づき、全灯連続点灯状態並びにゲームが強制終了された旨の所定のメッセージが表示されることで、遊技者に対してゲームが強制終了されたことが報知される。
そして、Sb9に進んで、集中管理コンピュータ140からの出力停止指示の受信待ちに移行することで、集中管理コンピュータ140において解除操作が実施されて該出力停止指示が送信されるまで停止命令信号が継続的に出力される。
このようにして、放送装置170からの放送または、集中管理コンピュータ140の表示装置147のレイアウト画面上における赤色の連続点灯による報知を確認した店員は、該赤色の連続点灯された台番号または放送された台番号により特定されるスロットマシン1’に出向いて該スロットマシン1’の状況を確認し、そのスロットマシン1’に遊技者が不在で、休憩札が置かれておらず、殆どメダルが該スロットマシン1’に残存していない場合には、既に通電が遮断されることでゲームが終了されている該スロットマシン1’を空台とするための処置、例えば、ボーナスゲームの発生時に他の遊技者に見えるようにスロットマシン1’の近傍に配置したボーナス旗等やライター等の私物があれば取り除く等の処置を実施する。
そして、これらの処理が完了した後、該処置を完了した店員が、携行送受信装置(インカム)にて集中管理コンピュータ140の操作担当の店員に対して、台番号と処置完了を通知することで、操作担当の店員は、図16に示す実施例1と同一のレイアウト画面の下部位置に設けられている「解除」の選択入力部を選択入力する。
この「解除」の選択入力に基づいて集中管理コンピュータ140(CPU142)は、前述した実施例1と同じ終了操作受付け処理を実施して、処置を完了した店員から通知された台番号を受付ける。
そして、集中管理コンピュータ140(CPU142)は、終了操作受付け処理において受付けた台番号のレイアウト画面上の表示状態が最終段階の表示状態である赤色の連続点灯状態である場合には、当該台番号と停止命令信号の出力を停止する旨とを含む出力停止指示を、当該台番号に対応付けて遊技情報テーブルに記憶されている収集ユニットIDから特定される収集ユニット50、つまりは、停止命令信号の出力中の収集ユニット50に対して送信する。
このようにして送信された停止命令信号の受信は、Sb9にて検知されてSb10に進み、受信した停止命令信号に含まれる台番号のスロットマシン1’が接続されているポート、例えばポート281の信号出力部281fからの停止命令信号の出力を終了して経過時間計時処理を終了する。
この停止命令信号の出力終了により、通電遮断装置71の作動が解除されて遮断されていた通電が再開されることでスロットマシン1’においてゲームが実施可能とされるとともに、呼び出しランプ装置200における点灯やメッセージ表示が終了されるので、該スロットマシン1’を他の遊技者は、遊技中の遊技者がいない空き台と判断できるようになり、該スロットマシン1’が他の遊技者により遊技されるようになる。
以上、前記各実施例によれば、スロットマシン1,1’を、停止操作をしない限りリール2L、2C、2Rの回転が停止されないようにした場合においても、ゲームの開始が判定された時点からの経過時間が停止操作がなされないことで報知時間(報知実施時間)に達した場合には、該報知時間に達したことが経過時間が報知時間に達した当該スロットマシン1,1’を特定可能な台特定情報であるレイアウト画面上の位置並びに台番号とともに報知されることにより、変動表示中でゲームが未終了のまま放置されたスロットマシン1,1’の存在を店員等に気付かせることができるとともに、該放置されたスロットマシン1,1’がどのスロットマシン1,1’であるかを店員等が簡便に特定できるようになるので、店員が該スロットマシン1,1’を遊技場の運営方針に応じて空台とするための処置、例えば、休憩札が置かれていない場合や、殆ど遊技媒体が該スロットマシンに残存していない場合には空台とする等の処置を行うことができ、よって他の遊技者が当該スロットマシンにて遊技を行うことが可能とされるようになるので、遊技場の売上が減少してしまうことを極力防止することができる。
また、前記各実施例によれば、最終段階の報知時間が経過したことを条件として、本発明における終了指示情報となる停止命令信号が収集ユニット50から出力されることで、スロットマシン1,1’においてリール2L、2C、2Rの回転による変動表示が継続中のゲームが強制的に終了されるので、店員が、これら変動表示中で未終了のゲームを終了させるための操作、具体的には、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作してリール2L、2C、2Rを停止させてゲームを終了させる操作を行う手間を省くことができ、迅速に当該スロットマシン1,1’を空台とする処置を実施できる。
また、前記各実施例によれば、強制停止情報となる停止命令信号が各スロットマシン1,1’に対応して設けられている呼び出しランプ装置200に外部出力されるので、該呼び出しランプ装置200において、停止命令信号の出力によってゲームが強制的に終了されたことがゲームを未終了のまま放置した遊技者に対して報知されるので、これら未終了のゲームが強制的に終了されたことを遊技者に知覚させることができ、よって、これら遊技者とのトラブルの発生を極力回避することができる。
また、前記各実施例によれば、店員が所定操作、具体的には集中管理コンピュータ140のレイアウト画面における「解除」を選択入力し、報知を終了させるスロットマシン1,1’の台番号を入力することで、強制停止情報となる停止命令信号の呼び出しランプ装置200への外部出力を終了させることで、該呼び出しランプ装置200における報知を終了させることができ、これら所定操作の操作方法を知らない遊技者によっては報知を終了させることが困難となるので、遊技者により報知が不用意に終了されて、これら報知がなされたスロットマシン1,1’の存在を店員が気付けなくなったり、これら終了操作が他の遊技者等により不用意になされることにより該呼び出しランプ装置200における報知が終了することで、スロットマシン1,1’にて遊技していた遊技者が強制的にゲームが終了されたことを知覚できなくなることによる不都合の発生を回避することができる。
また、前記各実施例によれば、報知時間(報知実施時間)をスロットマシン1、1’が設置される各遊技場の運用方針に応じた報知時間に変更することができる。
また、前記各実施例によれば、報知情報を第2通信部150より外部の放送装置に送信しており、このようにすることで、停止異常が発生したこととともに、該停止異常となったスロットマシン1、1’の台番号とを店員に迅速に報知できるとともに、当該スロットマシン1、1’を放置した遊技者に、至急スロットマシン1、1’に戻るようにとの警告放送を行うことが可能となり、これらのように、外部装置との連携を取ることが可能となる。
また、前記各実施例によれば、報知画面において経過時間を段階的に報知する段数や、各段階の経過時間に関する報知時間(報知実施時間)を設定することができ、このようにすることで、遊技場の方針に基づく報知段数にて、経過時間の経過状況が段階的に報知されるようになるので、最終段階の報知時間(報知実施時間)に達したことに基づく報知が実施される以前に店員の注意を喚起することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記各実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシン1,1’を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
また、前記各実施例では、可変表示装置をリールユニットとし、該リールユニットにおいてリール2L、2C、2Rを回転させることで変動表示を実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらリールユニットに代えて液晶パネルやCRT等から成るディスプレイを設けて、該ディスプレイ上において図柄を変動表示させるようにしても良い。
また、前記各実施例では、スロットマシン1、1’における全てのゲームにおいて、リール2L、2C、2Rを回転を停止しないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、事前決定手段となる内部抽選処理において入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームのみにて、リール2L、2C、2Rを回転を停止しないようにして、それ以外の内部抽選処理において入賞の発生を許容する旨が決定されていないゲームに関しては、所定時間の経過時にて、遊技制御基板40(メイン制御部41)が、リール2L、2C、2Rを回転を停止する制御を実施するようにしても良い。
また、実施例2では、駆動信号検出器101によりリールモータ34L、34C、34Rの駆動信号を検出してリール2L、2C、2Rの回転状況を検知できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン1、1’におけるゲームの開始並びに終了を判定するためにリールの回転状況を検知する手法として、例えば、駆動信号ではなく、リールモータ34L、34C、34Rの駆動電流を検知してリール2L、2C、2Rの回転状況を検知できるようにしても良いし、或いは、リール2L、2C、2Rの周囲に、該リール2L、2C、2Rの回転により変化する照度変化を検出するフォトセンサや、リール2L、2C、2Rの回転により遮光と透光とが繰り返されることでリール2L、2C、2Rの回転を検知するフォトスイッチ等を設けて、直接的にリールの回転状況を検知するようにしても良い。
また、前記各実施例では、停止命令信号によりスロットマシン1がリール2L、2C、2Rの回転を停止してゲームを終了したり、或いは実施例2では、停止命令信号によりスロットマシン1’への通電を遮断することでゲームを終了させたりしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図22に示すように、ストップスイッチ8L、8C、8Rからの信号の各伝送ライン上に、これらストップスイッチ8L、8C、8Rからの信号を通過させるとともに、前記停止命令信号の出力に応じて、ストップスイッチ8L、8C、8Rからの信号と同様の信号を各伝送ラインに対して出力する信号出力器102L、102C、102Rを設けて、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作された際と同様の信号を、停止命令信号を出力することで遊技制御基板40に入力できる構成として、停止命令信号の出力により、確実にリール2L、2C、2Rの開始を停止させてゲームを終了できるようにしても良い。
また、前記各実施例では、経過時間の計時を、集中管理コンピュータ140のCPU142や収集ユニット50の制御マイコン279の内部クロックの1秒に相当するカウントに基づいて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら経過時間の計時を、例えば、所定タイミング毎に実施される割込タイマやサンプリング割込等の回数に基づいて実施するようにしたり、或いは、累計のゲーム時間を積算するために計時された経過時間をリセットすることなく計時する場合等においては、計時開始時となるゲーム開始時点の経過時間を記憶しておき、該ゲーム開始時点の経過時間とその時点の経過時間との差から、当該ゲーム開始時点からの経過時間を算出して計時するようにしても良いし、更には、リアルタイムクロック(RTC)144から、ゲーム開始時点の時刻情報を取得して記憶しておき、所定時間毎に時刻情報を取得して、その時点の時刻情報とゲーム開始時点の時刻情報との差から経過時間を計時するようにしても良く、これら計時を行うための手法は適宜に選択すれば良い。
また、前記各実施例では、集中管理コンピュータ140にて報知設定を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、実施例2のように、ゲームの開始並びに終了と経過時間の計時を収集ユニット50にて分散処理する場合等にあっては、各収集ユニット50にディップスイッチ等を設けて、収集ユニット50において報知設定を実施するようにしても良い。
また、前記各実施例では、最終段階の報知時間に到達する以前の各段階の報知を、集中管理コンピュータ140のみにて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各段階に到達したことを、報知情報を放送装置170に送信して店員に報知しても良いし、更には、収集ユニット50に報知信号を出力する信号出力部を更に設けて該呼び出しランプ装置200と接続し、各報知段階に応じてランプを点灯させるようにして、各段階に到達したことを呼び出しランプ装置200にて報知するようにしても良い。
また、前記各実施例では、集中管理コンピュータ140における報知を、レイアウト画面において実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの報知を、集中管理コンピュータ140における通常画面上に、各段階に到達したスロットマシン1、1’の台番号と到達した段階或いは経過時間を含む警告ウインドウを重複表示して報知するようにしても良い。
また、前記実施例2では、ゲームの開始並びに終了と経過時間の計時を収集ユニット50にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを中継ユニット60において実施するようにしても良いし、実施例1に示すように、集中管理コンピュータ140にて実施するようにしても良い。
また、前記各実施例では、遊技場内に設置されている各スロットマシン1、1’と集中管理コンピュータ140とを、収集ユニット50や中継ユニット60を介して接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら収集ユニット50や中継ユニット60を設けることなく、集中管理コンピュータ140に各スロットマシン1、1’や駆動信号検出器101からの出力信号を入力するための信号入出力基板等を設けて、各スロットマシン1、1’と集中管理コンピュータ140とを直接接続するようにしても良い。
また、前記各実施例においては、ゲームの開始をリール2L、2C、2Rの回転開始時点としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらのゲーム開始時点を、例えば、スタートスイッチ7が操作された時点としても良く、この場合には、図21(a)に示すように、該スタートスイッチ7が操作された時点においてメダルIN信号が対応するスロットマシン1、1’から出力されるので、これらメダルIN信号の入力によってゲームの開始時点を判定または検知すれば良い。
また、同様にゲーム開始時点を、例えば、リール2L、2C、2Rの回転速度が所定の回転速度に達して、停止操作が有効とされた時点としても良く、この場合には、停止有効信号の出力機能を有するスロットマシンであれば、図21(b)に示すように、リール2L、2C、2Rの回転速度が所定の回転速度に達して停止操作が有効とされて、各リール2L、2C、2Rが停止されるまでの間において停止有効信号が出力されているので、図23に示すように、該停止有効信号をリール駆動信号に代えて信号入力部281e、282e、283e、284eに入力することで、これら停止操作が有効とされた時点に基づくゲームの開始時点を判定または検知することができる。
一方、停止有効信号の出力機能を有しないスロットマシンであれば、停止有効LED15L、15C、15Rに対して電圧が印加されて該いずれかの停止有効LED15L、15C、15Rが点灯されていることを検知して点灯検知信号を出力する点灯検知器をスロットマシン1’に装着し、該点灯検知器から出力される点灯検知信号を前述した停止有効信号として信号入力部281e、282e、283e、284eに入力することで、これら停止操作が有効とされた時点に基づくゲームの開始時点を判定または検知できるようにしても良い。
また、前記実施例1においては、ゲームの開始並びに終了と経過時間の計時を集中管理コンピュータ140にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらゲームの開始並びに終了と経過時間の計時を、実施例2に示すように、収集ユニット50において実施したり、或いは中継ユニット60において実施するようにしても良い。
また、前記実施例1においては、停止命令信号をスロットマシン1に直接入力しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例2において用いた通電遮断装置71を実施例1のスロットマシン1に適用することもできる。
また、前記各実施例においては、停止命令信号を出力することで、スロットマシン1、1’のゲームを強制的に終了できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら停止命令信号の出力による強制停止機能を有しない構成として、経過時間が各段階の報知時間に達したことを報知するのみとしても良い。
更に、前記各実施例においては、スロットマシン1、1’のゲームを強制的に終了したことを呼び出しランプ装置200により遊技者に報知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの報知を行わない構成としても良い。
また、前記各実施例においては、最終段階の報知色を一義的に赤色としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら最終段階の報知色は管理装置となるホールコンピュータが設置される各遊技場において、例えば青色や黄色等のように、適宜に変更できるようにしても良い。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リールユニット)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされ、所定の変動開始条件(賭数を設定後のスタートスイッチ7の操作)が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる変動開始制御手段(メイン制御部41;変動表示開始制御)と、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(メイン制御部41;内部抽選処理)と、遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(メイン制御部41;リール停止制御処理)と、少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段(メイン制御部41;リール停止処理)と、前記ゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報(リール駆動信号)を出力する状態情報出力手段(インターフェイス基板100)と、を備える複数のスロットマシン1を管理する管理装置(ホールコンピュータ)であって、
前記状態情報が入力される状態情報入力部(収集ユニット50;信号入力部281e、282e、283e、284e)と、前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されているスロットマシン1を特定するとともに、当該特定したスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段(CPU142;遊技情報更新処理)と、前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段(報知タイマカウンタ)と、前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシン1に対して予め設定された報知実施時間(報知時間)に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシン1を特定可能な台特定情報(レイアウト画面上の位置並びに台番号)とともに報知(報知色の点滅或いは連続点灯表示)する報知手段(CPU142;報知処理)と、を備える。
本発明の請求項2は、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リールユニット)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされ、所定の変動開始条件(賭数を設定後のスタートスイッチ7の操作)が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる変動開始制御手段(メイン制御部41;変動表示開始制御)と、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(メイン制御部41;内部抽選処理)と、遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(メイン制御部41;リール停止制御処理)と、少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段(メイン制御部41;リール停止処理)と、を備える複数のスロットマシン1’を管理する管理装置(ホールコンピュータ)であって、前記スロットマシン1’におけるゲームの開始並びに終了を検知するとともに該検知したゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報(駆動信号検出信号)を出力する検知手段(駆動信号検出器101)と、前記状態情報が入力される状態情報入力部(収集ユニット50;信号入力部281e、282e、283e、284e)と、前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されている前記検知手段に対応するスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段(制御マイコン279;経過時間計時処理)と、前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段(RAM275;計時タイマ)と、前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシン1’に対して予め設定された報知実施時間(報知時間)に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシン1’を特定可能な台特定情報(レイアウト画面上の位置並びに台番号)とともに報知(報知色の点滅或いは連続点灯表示)する報知手段(集中管理コンピュータ140;表示装置147)と、を備える。
本発明の請求項3は、前記経過時間計時手段(報知タイマカウンタ、計時タイマ)にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシン1,1’に対して予め設定された報知実施時間(最終段階の報知時間)に達したことを条件として、当該スロットマシン1,1’の前記可変表示装置(リールユニット)にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報(停止命令信号)を出力する終了指示情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)を備える。
本発明の請求項4は、前記終了指示情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)による終了指示情報(停止命令信号)の出力に基づいて、当該終了指示情報を出力した旨を示す強制停止情報(停止命令信号)を外部出力する強制停止情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)を備える。
本発明の請求項5は、前記スロットマシン1,1’が設置された遊技場の店員が操作可能とされ、少なくとも前記強制停止情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)からの強制停止情報(停止命令信号)の外部出力を終了させるための所定の終了操作を受付ける終了操作受付け手段(CPU142;終了操作受付け処理)を備え、前記強制停止情報出力手段は、前記終了操作受付け手段にて終了操作が受付けられたことに基づいて前記強制停止情報の外部出力を終了する。
本発明の請求項6は、前記報知実施時間(報知時間)を変更設定する変更設定手段(集中管理コンピュータ140;報知設定変更処理)を備える。
本発明の請求項7は、前記報知手段(CPU142;報知処理、集中管理コンピュータ140;表示装置147)による報知に基づいて、該報知した旨と前記台特定情報(台番号)とを含む報知情報を外部出力する報知情報出力手段(第2通信部150)を備える。
本発明の請求項8は、前記報知手段(CPU142;報知処理、集中管理コンピュータ140;表示装置147)は、該報知手段が前記報知を行う以前における前記経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様(報知色)にて段階的に報知する段階的報知手段(CPU142;報知処理(SW6)、集中管理コンピュータ140(CPU142))を含み、前記段階的報知手段における段階的報知の段数並びに各段階の報知を実施する段階報知実施時間(報知時間)を設定する段階的報知設定手段(集中管理コンピュータ140;報知設定変更処理)を備え、前記段階的報知手段は、前記経過時間が前記段階的報知設定手段にて設定されている段階報知実施時間(報知時間)に達したことを条件として、当該段階報知実施時間に対応する報知態様(報知色)にて前記報知を実施する。
本発明の請求項9は、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リールユニット)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1と、複数の前記スロットマシン1を管理する管理装置(ホールコンピュータ)と、から成る遊技システムであって、前記スロットマシン1は、所定の変動開始条件が成立したときに前記可変表示装置における識別情報の変動表示を開始させる(変動開始制御手段(メイン制御部41;変動表示開始制御)と、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(メイン制御部41;内部抽選処理)と、遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出させることを指示する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、前記導出操作手段が操作されたことにより導出条件が成立したときに、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(メイン制御部41;リール停止制御処理)と、少なくとも前記事前決定手段により入賞の発生を許容する旨が決定されているゲームにおいて、前記所定の変動開始条件が成立してから前記導出操作手段が操作されるまで、前記可変表示装置における識別情報を変動させる識別情報変動手段(メイン制御部41;リール停止処理)と、前記ゲームの開始並びに終了を特定可能な状態情報(リール駆動信号)を出力する状態情報出力手段(インターフェイス基板100)と、を備え、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記状態情報が入力される状態情報入力部(収集ユニット50;信号入力部281e、282e、283e、284e)と、前記状態情報の入力に基づいて、該状態情報が入力された状態情報入力部に接続されているスロットマシン1を特定するとともに、当該特定したスロットマシンにおけるゲームの開始並びに終了を判定する開始終了判定手段(CPU142;遊技情報更新処理)と、前記開始終了判定手段によりゲームの開始が判定された時点から当該ゲームの終了が判定されるまでの経過時間を計時する経過時間計時手段(報知タイマカウンタ)と、前記経過時間計時手段にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシン1に対して予め設定された報知実施時間(報知時間)に達したことを条件として、経過時間が報知実施時間に達したことを当該スロットマシン1を特定可能な台特定情報(レイアウト画面上の位置並びに台番号)とともに報知(報知色の点滅或いは連続点灯表示)する報知手段(CPU142;報知処理)と、を備える。
本発明の請求項10は、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記経過時間計時手段(報知タイマカウンタ)にて計時される経過時間が前記特定したスロットマシン1に対して予め設定された報知実施時間(最終段階の報知時間)に達したことを条件として、当該スロットマシン1の前記可変表示装置(リールユニット)にて実施中の変動表示を停止させて当該ゲームを終了させるための終了指示情報(停止命令信号)を出力する終了指示情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)を備える。
本発明の請求項11は、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記終了指示情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)による終了指示情報(停止命令信号)の出力に基づいて、当該終了指示情報を出力した旨を示す強制停止情報(停止命令信号)を外部出力する強制停止情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)を備える。
本発明の請求項12は、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記スロットマシン1,1’が設置された遊技場の店員が操作可能とされ、少なくとも前記強制停止情報出力手段(収集ユニット50、信号出力部281f、282f、283f、284f)からの強制停止情報(停止命令信号)の外部出力を終了させるための所定の終了操作を受付ける終了操作受付け手段(CPU142;終了操作受付け処理)を備え、前記強制停止情報出力手段は、前記終了操作受付け手段にて終了操作が受付けられたことに基づいて前記強制停止情報の外部出力を終了する。
本発明の請求項13は、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記報知実施時間(報知時間)を変更設定する変更設定手段(集中管理コンピュータ140;報知設定変更処理)を備える。
本発明の請求項14は、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記報知手段(CPU142;報知処理、集中管理コンピュータ140;表示装置147)による報知に基づいて、該報知した旨と前記台特定情報(台番号)とを含む報知情報を外部出力する報知情報出力手段(第2通信部150)を備える。
本発明の請求項15は、前記報知手段(CPU142;報知処理)は、該報知手段が前記報知を行う以前における前記経過時間の経過状況を複数の異なる報知態様(報知色)にて段階的に報知する段階的報知手段(CPU142;報知処理(SW6))を含み、前記管理装置(ホールコンピュータ)は、前記段階的報知手段における段階的報知の段数並びに各段階の報知を実施する段階報知実施時間(報知時間)を設定する段階的報知設定手段(集中管理コンピュータ140;報知設定変更処理)を備え、前記段階的報知手段は、前記経過時間が前記段階的報知設定手段にて設定されている段階報知実施時間(報知時間)に達したことを条件として、当該段階報知実施時間に対応する報知態様(報知色)にて前記報知を実施する。
本発明の実施例1の遊技システムの構成を示すシステム構成図である。
本発明の実施例1に用いた、遊技島に設置されるスロットマシン並びにメダル貸出機と呼び出しランプ装置とを示す正面図である。
本発明の実施例1に用いたスロットマシンを示す拡大正面図である。
本発明の実施例1に用いたスロットマシンの構成並びに遊技システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施例1に用いたスロットマシンにおけるリール停止処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明の実施例1に用いた集中管理コンピュータの構成を示すブロック図である。
本発明の実施例1のホールコンピュータの接続状況並びにスロットマシンと収集ユニットとの間にて授受される各種信号を示す図である。
本発明の実施例1に用いたスロットマシンから出力される各信号の出力形態を示す図である。
本発明の実施例1における収集ユニットの構造を示すブロック図である。
本発明の実施例1の収集ユニットから送信される遊技情報データの構成を示す図である。
(a)は、本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおける遊技情報テーブルを示す図であり、(b)は、報知タイマカウンタを示す図である。
本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおける報知設定画面を示す図である。
本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおける割込監視処理を示すフロー図である。
本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおける遊技情報更新処理示すフロー図である。
本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおける報知処理示すフロー図である。
本発明の実施例1の集中管理コンピュータにおけるレイアウト画面を示す図である。
本発明の実施例2に用いたスロットマシンの構成並びに遊技システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施例2における収集ユニットの構造を示すブロック図である。
本発明の実施例2のホールコンピュータにおける各情報や信号の授受状況を示す説明図である。
本発明の実施例2に用いた収集ユニットにおいて実施される計時時間計時処理の処理内容を示すフロー図である。
その他のゲーム開始判定の形態を示す説明図である。
その他の形態のスロットマシンの構成並びに遊技システムの構成を示すブロック図である。
その他の形態のスロットマシンのと収集ユニットとの間にて授受される各種信号を示す図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 メダル貸出機
2R 右リール
2C 中リール
2L 左リール
4 メダル投入口
8L ストップスイッチ
8C ストップスイッチ
8R ストップスイッチ
9 メダル払出穴
34R リールモータ
34C リールモータ
34L リールモータ
35L リールセンサ
40 遊技制御基板
41 メイン制御部
42 スイッチ回路
43 モータ回路
44 駆動回路
50 収集ユニット
59 信号ケーブル
60 中継ユニット
70 電源ユニット
71 通電遮断装置
100 インターフェイス基板
101 駆動信号検出器
102R 信号出力器
102C 信号出力器
102L 信号出力器
140 集中管理コンピュータ
142 CPU
143 RAM
145 記憶装置
146 入力装置
147 表示装置
149 第1通信部
150 第2通信部
170 放送装置
200 呼び出しランプ装置
269 通信部
275 RAM
276 EEPROM
279 制御マイコン
281 第1ポート
282 第2ポート
283 第3ポート
284 第4ポート
281a〜e 信号入力部
282a〜e 信号入力部
283a〜e 信号入力部
284a〜e 信号入力部
281f 信号出力部
282f 信号出力部
283f 信号出力部
284f 信号出力部