JP2006304189A - スピーカボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】音圧レベルの弱い視聴領域が生じないように視聴領域を拡大したマルチスピーカタイプのスピーカボックスを提供する。
【解決手段】スピーカボックス20を、上側が開放され下側が閉塞され、内部に4個のスピーカ4を収納する逆截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカボックス本体21と、このスピーカボックス本体21の上側開口部23を覆う蓋体22とで構成する。スピーカボックス本体21は、外側からそれぞれスピーカ4が取付けられる4つの逆台形状の板26a〜26dを一連に形成してなる逆截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカ取付板26と、このスピーカ取付板26の背部を覆う逆台形状の背面板27と、この背面板27とスピーカ取付板26の下側開口部を覆う底板28とで構成し、内部空間を仕切板30によって左右対称な2つの空間に仕切る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スピーカボックスに関し、特にマルチスピーカ構成を採用し音を広い視聴範囲にわたって放射させることができるスピーカボックスに関するものである。
スピーカボックスとしては、通常断面形状が四角形、五角形等の多角形に形成され、その内部に所要個数のスピーカを組み込んだものが一般的である(例えば、特許文献1〜4参照)。
このうち、特に複数個のスピーカを収納して視聴領域を拡大させるようにしたスピーカボックスとしては、例えば図11〜図13に示すスピーカボックスが知られている。すなわち、図11は断面形状が正四角形のスピーカボックス1内に2つのスピーカ4A,4Bを、その音響軸6A,6Bを水平方向に90°回転させて収納し、スピーカボックス11の隣り合う2つのバッフル板5a,5b(交叉角90°)に取付けたものである。図12は断面形状が正五角形のスピーカボックス2内に同じく2つのスピーカ4A,4Bを、その音響軸6A,6Bを水平方向に72°回転させて収納し、隣り合う2つのバッフル板5a,5b(交叉角105°)に取付けたものである。図13は断面形状が正六角形のスピーカボックス3内に同じく2つのスピーカ4A,4Bを、その音響軸6A,6Bを水平方向に60°回転させてスピーカボックス3の隣り合う2つのバッフル板5a,5b(交叉角120°)に取付けたものである。スピーカ4A,4Bとしては、水平方向の指向特性が60°のものを使用している。
特開平11−225389号公報 特開2000−078682号公報 特開2000−125381号公報 特開平11−98588号公報
しかしながら、上記した従来のスピーカボックス1〜3においては、各スピーカ4A,4Bから放射された音が重なり合わないため、両スピーカ4A,4Bによる音場(音放射域)間に音の谷間(音圧レベルの弱い視聴領域)ができ、視聴位置が限定されるという問題があった。すなわち、図11に示すスピーカボックス1の場合は、各スピーカ4A,4Bから放射される音の音響軸6A,6Bが90°の角度をもって交差しているため、2つの音放射域7A,7Bが重ならず、その間に音圧レベルの弱い視聴領域(斜線部)8Aが生じる。
同様に、図12および図13に示すスピーカボックス2,3においても、音圧レベルの弱い視聴領域(斜線部)8B,8Cが生じる。
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、比較的簡単な構造で音圧レベルの弱い視聴領域が生じることがなく、視聴領域を拡大することができるようにしたスピーカボックスを提供することにある。
上記目的を達成するために第1の発明は、上側が開放され下側が閉塞され、内部に複数個のスピーカを収納する多角形のスピーカボックス本体と、このスピーカボックス本体の上側開口部を覆う蓋体とを備え、前記スピーカボックス本体は、それぞれスピーカが取付けられる4つの台形状の板を一連に形成してなる截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカ取付板と、このスピーカ取付板の背部を覆う台形状の背面板と、この背面板と前記スピーカ取付板の下側開口部を覆う底板と、この底板と前記スピーカ取付板および前記背面板とによって形成される内部空間を左右対称な2つの空間に仕切る仕切板とによって一体に形成され、前記蓋体は、前記底板と相似形でかつこれより大きい正八角形の半割形状に形成されているものである。
また、第2の発明は、前記仕切板が、その断面形状が前記背面板より前記スピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、前記底板側の基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されているものである。
また、第3の発明は、第1の発明のスピーカボックスを2つ備え、これらのスピーカボックスを背中合わせに結合することにより截頭八角錐に形成したものである。
また、第4の発明は、上側が開放され下側が閉塞され、内部に複数個のスピーカを収納する多角形のスピーカボックス本体と、このスピーカボックス本体の上側開口部を覆う蓋体とを備え、前記スピーカボックス本体は、それぞれスピーカが取付けられる8つの台形状の板を一連に形成してなる截頭八角錐を呈するスピーカ取付板と、このスピーカ取付板の下側開口部を覆う正八角形の底板と、この底板と前記スピーカ取付板とによって形成される内部空間を4つの空間に仕切る仕切板とによって一体に形成され、前記蓋体は、前記底板と相似形でかつこれより大きい正八角形に形成されているものである。
また、第5の発明は、前記仕切板が、平面視十字状に形成することにより4つの板部で構成され、これらの板部は、その断面形状が前記底板の中央より前記スピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されているものである。
さらに、第6の発明は、前記第4の発明のスピーカボックスを複数個備え、これらのスピーカボックスを連結部材により上下方向に一連に連結したものである。
第1の発明においては、4つの台形状の板を一連に形成してなる截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカ取付板を備え、各台形状の板に音の水平方向の指向特性が例えば60°のスピーカを取付けると、隣り合うスピーカの音放射域が互いに重なり合って、音圧レベルの弱い視聴領域が生じることがなく、壁面に設置した場合、スピーカボックスを球心とする半球円の1/2の音場を作り出すことができる。
第2の発明においては、仕切板によってスピーカボックス本体内を2つの空間に仕切っているので、スピーカどうしの音の干渉を抑制する。また、仕切板の断面形状を背面板よりスピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成しているので、スピーカの駆動時に固有振動が発生せず、スピーカボックスへの影響を抑える。さRに、仕切板の断面形状としては、両側面を凸状に湾曲するような形状に形成すると、固有振動をより一層抑制することができる。
第3、第4の発明においては、スピーカボックスが截頭八角錐で、スピーカ取付板が8つの台形状の板で構成されており、各台形状の板に音の水平方向の指向特性が例えば60°のスピーカを取付けると、隣り合うスピーカの音放射域が互いに重なり合って、音圧レベルの弱い視聴領域が生じることがない。したがって、スピーカボックスを天井に取付けた場合、スピーカボックスを球心とする半球形の音場を作り出すことができる。
第5の発明においては、仕切板によってスピーカボックス本体内を4つの空間に仕切っているので、スピーカどうしの音の干渉を抑制する。また、スピーカボックス本体内を4つの空間に仕切ると、内部の平行面を減らすことができるため、スピーカの駆動時に定在波が立ち難く、したがって、定在波による周波数特性の劣化を防止し、スピーカ本来の特性に近づけることができる。
また、仕切板を、平面視十字状に形成することにより4つの板部で構成し、これらの板部の断面形状を、底板の中央よりスピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成しているので、スピーカの駆動時に固有振動が発生せず、スピーカボックスへの影響を抑制する。さらに、仕切板の断面形状としては、両側面を凸状に湾曲するような形状に成形すると、固有振動をより一層抑えることができる。
第6の発明は、第4の発明のスピーカボックスを複数個備えているので、大音量の音を放射することができ、野外の演奏会場、ドーム球場などに用いて好適である。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るスピーカボックスの一実施の形態の蓋体を取り除いた平面図、図2はスピーカボックス本体と蓋体の背面図、図3は同スピーカボックスの一部を破断して示す分解斜視図である。本実施の形態は、スピーカボックス20を壁面11に取付けた例を示している。また、図3においては、2つのスピーカボックス20をそれぞれ単体で使用する場合と、背中合わせに結合して天井に取付けて使用する場合の例を図示している。
これらの図において、全体を符号20で示すスピーカボックスは、スピーカボックス本体21と、このスピーカボックス本体21の上側開口部23を閉塞する蓋体22とで構成され、壁面11に2本のボルト24とナット25によって固定されている。
前記スピーカボックス本体21は、アルミニウム合金等によってダイキャスト成形によって一体に形成されることにより、正八角錐の頂部側をあたかも切断するとともに、対向する任意の2つの角部と中心軸線を含む面に沿って2等分に分割した形状(以下、截頭八角錐の半割形状という)を呈し、上側が開放し下側が閉塞し、内部に4つのスピーカ4を収納している。この場合、スピーカボックス本体21は、上側と下側の輪郭形状が正八角形の半割形状ではあるが、上側の輪郭形状が下側の輪郭形状より大きいため、厳密には逆截頭八角錐の半割形状となっている。ただし、スピーカボックス20の使用形態によっては上下逆にして用いることもあるので、本発明においては、截頭八角錐と逆截頭八角錐を厳密には区別せず、截頭八角錐が逆截頭八角錐を含む広い用語として截頭八角錐を用いることもある。
前記スピーカボックス本体21の上側開口部23は、正八角形の半割形状を呈している。なお、正八角形の半割形状とは、正八角形を互いに対向する任意の2つの角部を結ぶ対角線に沿って切断した形状をいう。
さらに、スピーカボックス本体21の構造等を詳述すると、このスピーカボックス本体21は、スピーカ4がそれぞれ取付けられる4つの台形状(逆台形状)の板(バッフル板)26a〜26dを一連に形成してなる截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカ取付板26と、このスピーカ取付板26の背部を覆う台形状(逆台形状)の背面板27と、この背面板27と前記スピーカ取付板26の下側開口部を覆う底板28と、この底板28と前記スピーカ取付板26および前記背面板27とによって形成される内部空間29を仕切る仕切板30とで構成されている。スピーカボックス本体21の上側の内周縁側には、前記蓋体22が嵌め込まれる凹部31が形成されている。この凹部31は、スピーカボックス本体21の上側開口部23より若干大きい正八角形の半割形状を呈する。
前記スピーカ取付板26の各板26a〜26dの中央には、放音孔33がそれぞれ形成されており、これらの放音孔33に前記スピーカ4がスピーカボックス本体21の外側(または内側)からそれぞれ取付けられ、表面側をネット34によって覆っている。スピーカ取付板26は截頭八角錐の半割形状を呈しているため、4つの板26a〜26dのうち両側の板26a,26dと背面板27との交差角度αはそれぞれ70°、互いに隣り合う2つの板26aと26b、26bと26c、26cと26dどうしの交差角度βはそれぞれ135°である。また、各板26a〜26dの垂直方向の傾斜角度θは30°である。
前記スピーカ4としては、水平、垂直方向の指向特性がともに60°で、全音域タイプのスピーカが用いられる。また、各スピーカ4は、スピーカボックス本体21内に組み込まれた状態で、その音響軸16A〜16Dが各板26a〜26dに対して垂直で、垂直面との交差角度γは60°である。
前記背面板27の内面には、半円筒形のボス部36と左右一対のボルト取付部37が一体に突設されている。ボス部36は、背面板27の中央に位置し、スピーカボックス本体21の内部側に凸となるように形成されている。このボス部36は、2つのスピーカボックス20,20を互いに背中合わせに結合して天井に取付けるときに、ボルト39(図3)の取付部として用いられるものである。前記一対のボルト取付部37は、それぞれ背面板27の表面および上面に開放するT字状の溝38を有し、壁面11に背面板27を固定するとき、前記ボルト24の頭部またはナットが高さ調整可能に挿入される。
前記仕切板30は、前記底板28の中央と、前記ボス部36と、隣り合う2つの板26bと26cとの接合部を連結することにより、スピーカボックス本体21の内部空間29を左右対称な2つの空間29a,29bに仕切っている。仕切板30の断面形状としては、ボス部36よりスピーカ取付板26に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている。また、仕切板30の基端、すなわち底板28側端より先端(スピーカボックス本体21の上側開口部23)に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている。このように仕切板30の断面形状を先細のテーパ状にすると、仕切板30の固有振動を抑制することができ、スピーカボックス20への影響を少なくすることができる。この場合、仕切板30の左右両側面を平面に形成したが、凸曲面に形成しておくと、仕切板30の固有振動をより一層抑制することができる。
また、仕切板30の先端面の適宜箇所には、スピーカ4の接続線40を両空間29a,29bに導くための接続線用溝部41と、蓋体22を固定するための止めねじ42がねじ込まれるねじ孔43が形成されている。なお、接続線40の一端は各スピーカ4の端子に接続され、他端側はスピーカボックス本体21の適宜箇所に設けられる入力端子(図示せず)に接続されている。
前記蓋体22は、アルミニウム合金等によって前記底板28と相似形でかつこれより大きい正八角形の半割形状に形成されている。このような蓋体22は、スピーカボックス本体21の上面に形成されている凹部31に嵌め込まれ、複数個の止めねじ42によって固定されることにより、スピーカボックス本体21の上側開口部23を機密に密閉している。これによりスピーカボックス20は、ダクトレスの密閉型エンクロージャーを構成している。
このようなスピーカボックス20において、各スピーカ4を駆動すると、これらのスピーカから出た音は指向特性が60°の角度をもって斜め下方に放射される。また、左右両側に位置する2つのスピーカ4から放射された音のうち、特に壁面側の音BL,ALは、壁面11と略平行に進む。したがって、壁面11による音響的な影響は少ない。
ここで、本実施の形態においては、スピーカボックス本体21を截頭八角錐の半割形状に形成し、スピーカ4をスピーカ取付板26の各板26a〜26dにそれぞれ取付けているので、隣り合う2つのスピーカ4の音響軸16Aと16B、16Bと16C、および16Cと16Dの交差角度をそれぞれ45°とすることができる。これにより隣り合うスピーカ4の音放射域R1 とR2 ,R2 とR3 ,R3 とR4 が点P1 〜P3 でそれぞれ交差して互いに重なり合う。交点P1 〜P3 は、スピーカボックス20の中心(ボス部36の中心)より辺までの距離を230mmとした場合、スピーカボックス20の中心からおよそ440mmの位置である。このように2つの音放射域が互いに重なり合うと、その領域(重畳領域)X1 ,X2 ,X3 では音圧レベルが音響的に若干増幅される。例えば、音放射域R1 とR2 の音圧レベルがそれぞれ100dBとすると、これらの音放射域が重なり合う交点P1 以降の重畳領域X1 (X2 ,X3 も同様)においては、音圧レベルが103dBに増幅される。したがって、音圧レベルの弱い音場が生じず、視聴領域を拡大することができ、スピーカボックス20を壁面11に取付けた場合、スピーカボックス20より下方に半球円の略1/2の音場を作り出すことができる。
また、図3に示す2つのスピーカボックス20,20の背面板27どうしを互いに密接させて一体的に結合することにより逆截頭八角錐のスピーカボックスとし、このスピーカボックスを天井に取付けた場合は、合計8個のスピーカ4が逆截頭八角錐を形成するスピーカ取付板26,26の各板26a〜26dにそれぞれ取付けられるので、スピーカボックスより下方に音圧レベルが略均一な半球形の音場を作り出すことができる。なお、2つのスピーカボックス20,20を結合するには、2つのスピーカボックス本体21,21の背面板27を互いに密接させ、対向する2つのボルト取付部37のT字状溝38にH型の連結金具44を挿入すればよい。
図4は本発明の他の実施の形態を示すスピーカボックスを天井に取付けた状態の断面図、図5は同スピーカボックスの一部を破断して示す分解斜視図、図6はスピーカボックス本体の平面図、図7は同スピーカボックスの底面図である。なお、上記した実施の形態と同一部品、部分については同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。これらの図において、本実施の形態で示すスピーカボックス50は、スピーカボックス本体51と、このスピーカボックス本体51の上側開口部52を機密に閉塞する蓋体53とで構成され、天井板54にボルト39によって取付けられている。
前記スピーカボックス本体51は、図3に示した截頭八角錐の半割構造からなる2つのスピーカボックス本体21,21を一体成形したものであり、8つの台形状(逆台形状)の板(バッフル板)56a〜56hを一連に形成してなる截頭(逆截頭)八角錐を呈するスピーカ取付板56と、このスピーカ取付板56の下側開口部を覆う正八角形の底板57と、この底板57と前記スピーカ取付板56とによって形成される内部空間60を4つの空間60a〜60dに仕切る仕切板61とで構成されている。なお、このスピーカボックス本体51は、図1に示したボルト取付部37を備えていない。
前記スピーカ取付板56の各板56a〜56hの中央には、放音孔33がそれぞれ形成されており、これらの放音孔33に前記スピーカ4がスピーカボックス本体51の外側(または内側)からそれぞれ取付けられ、表面側をネット34によって覆っている。スピーカ取付板56は逆截頭八角錐を呈しているため、隣り合う2つの板56aと56b、56bと56c、・・・56gと56hとの交差角度βはそれぞれ135°である。また、各板56a〜26hの垂直面に対する傾斜角度θは30°である。スピーカ取付板56の上面には、蓋体53が嵌合する正八角形の凹部63が形成されている。
前記底板57の上面(内面)には前記仕切板61と、円筒状のボス部65が一体に突設されている。前記仕切板61は、平面視形状が十字状に形成されることにより互いに直交する垂直な4つの板部61〜61dで構成されており、その中央に前記ボス部65が設けられている。言い換えれば、ボス部65と、このボス部65の周囲に周方向に等配して放射状に延設した4つの板部61a〜61dとで仕切板61を構成している。4つの板部のうち板部61aは2つの板56aと56bとの接合部とボス部65とを接続し、板部61bは2つの板56cと56dとの接合部とボス部65とを接続し、板部61cは2つの板56eと56fとの接合部とボス部65とを接続し、板部61dは2つの板56gと56hとの接合部とボス部65とを接続している。
板部61a〜61dの断面形状としては、ボス部65よりスピーカ取付板56に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている。また、各板部61a〜61dの基端、すなわち底板57側端より先端(スピーカボックス本体51の上側開口部52)に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている。このように各板部61a〜61dの断面形状を先細のテーパ状にすると、仕切板61の固有振動を抑制することができ、スピーカボックス50への影響を少なくすることができる。また、各板部61a〜61dの左右両側面を図6に示すように凸状に湾曲した曲面に形成しておくと、仕切板61の固有振動をより一層抑制することができる。そして、各板部61a〜61dの先端面の適宜箇所には、スピーカ4の接続線を隣り合う空間60a〜60dに導くための接続線用溝部41と、蓋体53を固定するための止めねじ42がねじ込まれるねじ孔43が形成されている。
前記ボス部65は、底板57の上面中央に一体に突設されて上下に開放し、スピーカボックス50の天井板54への取付時に前記ボルト39が挿入され、天井板54にねじ込まれる。
前記蓋体53は、スピーカボックス本体51と同様にアルミニウム合金等によって正八角形に形成され、前記凹部63に上方から嵌め込まれ、複数本の止めねじ42によって固定されることにより、スピーカボックス本体21の上側開口部52を気密に閉塞している。これによりスピーカボックス50は、ダクトレスの密閉型エンクロージャーを構成している。蓋体53の中央には、前記ボルト39が貫通するボルト用孔66が形成されている。
このような構造からなるスピーカボックス50によれば、図3に示した逆截頭八角錐の半割構造からなる2つのスピーカボックス本体21を背中合わせに結合することにより逆截頭八角錐としたスピーカボックスと同様に、音圧レベルの弱い音放射域が生じず、天井板54の下方に音圧レベルが略均一な半球形の音場を作り出すことができる。
また、スピーカボックス本体51の内部空間60を平面視十字状の仕切板61によって4つの空間60a〜60dに仕切っているので、スピーカ4どうしの音の干渉を抑えることができ、またスピーカボックス本体51内に互いに対向する平行面が存在しなくなるため、スピーカ4の駆動時に定在波が立ち難く、したがって定在波により共鳴などを起こすことがなく、スピーカボックス50の音響特性が向上され、スピーカ本来の音を楽しむことができる。
さらに、仕切板61を構成する4つの板部61a〜61dの断面形状を、ボス部65よりスピーカ取付板56に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成するとともに、各板部61a〜61dの基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるようにしているので、スピーカ4の駆動時に仕切板61が固有振動を起こさず、スピーカボックス50への影響を最小限に抑えることができる。
図8は本発明の他の実施の形態を示す外観斜視図である。
この実施の形態は、図4〜図7に示したスピーカボックス50を交互に上下反転させて6個重ね合わせ、連結部材70によって一連に連結することにより、マルチタイプのスピーカボックス80を構成したものである。連結部材70としてはロッド等が用いられ、各スピーカボックス50のボス部65(図6参照)を貫通することにより、全てのスピーカボックス50を連結している。
このようなスピーカボックス80によれば、大音量の音を球状に放射できるため、野外の広い円形会場等に用いて好適である。
図9は本発明の他の実施の形態を示す外観斜視図である。
この実施の形態は、2つのスピーカボックス50,50を互いに底板が密接するように重ね合わせて連結部材80によって一体的に連結することによりスピーカユニット90とし、さらにこのスピーカユニット90を複数個吊り下げることにより、全体として1つのスピーカボックス92を構成したものである。各スピーカユニット90の連結部材80は、2つのスピーカボックス50のボス部65を貫通し、フック91によって連結されている。
このような構造からなるスピーカボックス92によれば、図8に示したスピーカボックス80と同様に大音量の音を球状に放射することができるため、例えばドーム状の球場の天井に吊り下げて用いて好適である。
図10は本発明のさらに他の実施の形態を示す外観斜視図である。
この実施の形態は、図4〜図7に示したスピーカボックス50を上下方向を全て一致させて5個重ね合わせ、連結部材100によって一連に連結し、マルチタイプのスピーカボックス101を構成したものである。
このようなスピーカボックス101においても、大音量の音を放射し半球状の音場を作り出すことができるため、ドーム状の球場の天井に吊り下げて用いると好適である。
本発明はいずれもダクトレスのスピーカボックス20,50に適用した例について説明したが、これに限らず再生音の低域を拡張するためにバスレフレックス型(位相反転型)としたスピーカボックスにも適用することができる。
本発明に係るスピーカボックスの一実施の形態の蓋体を取り除いた平面図である。 スピーカボックス本体と蓋体の背面図である。 同スピーカボックスの一部を破断して示す分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態を示すスピーカボックスを天井に取付けた状態の断面図である。 同スピーカボックスの一部を破断して示す分解斜視図である。 スピーカボックス本体の平面図である。 同スピーカボックスの底面図である。 本発明の他の実施の形態を示す外観斜視図である。 本発明の他の実施の形態を示す外観斜視図である。 本発明の他の実施の形態を示す外観斜視図である。 従来のスピーカ装置を示す図で、正四角形のスピーカボックスに2つのスピーカを収納した時の音の放射域を説明するための図である。 従来のスピーカ装置を示す図で、正五角形のスピーカボックスに2つのスピーカを収納した時の音の放射域を説明するための図である。 従来のスピーカ装置を示す図で、正六角形のスピーカボックスに2つのスピーカを収納した時の音の放射域を説明するための図である。
符号の説明
4…スピーカ、20…スピーカボックス、21…スピーカボックス本体、22…蓋体、23…上側開口部、26…スピーカ取付板、26a〜26d…板、27…背面板、28…底板、29…内部空間、30…仕切板、50…スピーカボックス、51…スピーカボックス本体、52…上側開口部、53…蓋体、56…スピーカ取付板、56a〜56h…板、
57…底板、60…内部空間、61…仕切板、61a〜61d…板部。

Claims (6)

  1. 上側が開放され下側が閉塞され、内部に複数個のスピーカを収納する多角形のスピーカボックス本体と、このスピーカボックス本体の上側開口部を覆う蓋体とを備え、
    前記スピーカボックス本体は、それぞれスピーカが取付けられる4つの台形状の板を一連に形成してなる截頭八角錐の半割形状を呈するスピーカ取付板と、このスピーカ取付板の背部を覆う台形状の背面板と、この背面板と前記スピーカ取付板の下側開口部を覆う底板と、この底板と前記スピーカ取付板および前記背面板とによって形成される内部空間を左右対称な2つの空間に仕切る仕切板とによって一体に形成され、
    前記蓋体は、前記底板と相似形でかつこれより大きい正八角形の半割形状に形成されているスピーカボックス。
  2. 前記仕切板は、その断面形状が前記背面板より前記スピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている請求項1記載のスピーカボックス。
  3. 請求項1記載のスピーカボックスを2つ備え、これらのスピーカボックスを背中合わせに結合することにより截頭八角錐に形成したことを特徴とするスピーカボックス。
  4. 上側が開放され下側が閉塞され、内部に複数個のスピーカを収納する多角形のスピーカボックス本体と、このスピーカボックス本体の上側開口部を覆う蓋体とを備え、
    前記スピーカボックス本体は、それぞれスピーカが取付けられる8つの台形状の板を一連に形成してなる截頭八角錐を呈するスピーカ取付板と、このスピーカ取付板の下側開口部を覆う正八角形の底板と、この底板と前記スピーカ取付板とによって形成される内部空間を4つの空間に仕切る仕切板とによって一体に形成され、
    前記蓋体は、前記底板と相似形でかつこれより大きい正八角形に形成されていることを特徴とするスピーカボックス。
  5. 前記仕切板は、平面視十字状に形成することにより4つの板部で構成され、これらの板部は、その断面形状が前記底板の中央より前記スピーカ取付板に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるとともに、基端より先端に向かうにしたがって幅が漸次狭くなるように形成されている請求項4記載のスピーカボックス。
  6. 請求項4記載のスピーカボックスを複数個備え、これらのスピーカボックスを連結部材により上下方向に一連に連結したことを特徴とするスピーカボックス。
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