JP2006303739A - 基地局装置、移動通信システム、および移動通信方法 - Google Patents

基地局装置、移動通信システム、および移動通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 周囲環境の変化に追従して、安定した通信品質を実現できる周波数帯域間ハンドオフの手法を提供する。
【解決手段】 符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムで用いられる基地局装置(10)は、この基地局装置が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成する周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段(26)を有する。周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルは、基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局、および基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局から取得する情報に基づいて、エリアの連続性と、他の基地局の無線リソースの負荷状態とに応じて、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成する。基地局装置は、生成したテーブルを、この基地局装置が形成するセルに所属する移動局に対して報知する
【選択図】図5

Description

本発明は、同一周波数帯域を符号分割多元接続方式によりユーザ間で共有して使用するCDMAセルラシステムにおいて、共有できる周波数帯域がシステム内に複数用意されている場合の周波数帯域間のハンドオフ方法に関し、特に、基地局が移動局に対して、現在使用している周波数帯域と異なる周波数帯域でのハンドオフ先の候補となるセルを通知する際に、周波数帯域間ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルを自動生成および自動更新する技術に関する。
符合分割多元接続方式は、個々の通信波を検出可能かつ相互に識別可能となるような符号系列、すなわち拡散コードにより周波数拡散することで、同一周波数帯域を複数の通信波で共有する通信方式である。例えば、W−CDMAセルラシステムの下り回線(または上り回線)では、1つの基地局(または移動局)が同時に複数チャネルを設定して通信を行っても、受信側である移動局(または基地局)において区別できるように、異なる拡散コードであるチャネライゼーションコードを用いて各チャネルを拡散した後に、基地局内(移動局内)で多重化している。
また、システム内で有限数であるチャネライゼーションコードを、異なる基地局間(移動局間)で自由に繰り返し使用できるように、基地局毎(移動局毎)に異なる拡散コードであるスクランブリングコードを用いて、多重化後の信号を更に拡散して送信を行っている。このため、下り回線(上り回線)の受信側である移動局(基地局)には、複数基地局(移動局)からの多数のチャネルが同一周波数帯域内で同時に受信されることになるが、一定の条件下において、自局に宛てられたチャネル群と、さらに通信毎に割り当てられた個々のチャネルを判別可能となる。
適切な通信品質を維持しながら、同一周波数帯域を同時に共有することのできる通信波の数、すなわちシステム容量は有限である。これは以下のように説明される。
下り回線(上り回線)では、移動局(基地局)において同一周波数帯域内で同時に受信された複数基地局(移動局)からの多数のチャネルを、通信毎に検出、識別して正しく復調するためには、復調対象チャネルの通信品質が十分でなければならない。チャネルの通信品質は無線伝搬環境が一定であれば、復調対象チャネルの受信信号電力と処理利得を考慮した干渉雑音電力の比、すなわちSIRで決定される。干渉雑音電力は、基地局の受信機に到来した復調対象チャネル自身の遅延波による干渉、他チャネルによる干渉、受信機熱雑音の電力総和であるが、拡散されたチャネルを復元する逆拡散処理の後には、処理利得により情報ビット当りの拡散コード符号長分の1に低減される。なお、復調対象チャネルも他のチャネルからみれば上記と同様に干渉となることから、基地局(移動局)が送信電力を大きく設定して移動局(基地局)における受信信号電力を増加させることで必要以上の通信品質を得ようとすることは許容されない。無線伝搬環境に対して十分な通信品質を得るために必要最低限な送信電力で通信が行われるように、移動局(基地局)は基地局(移動局)の送信電力を高速に制御する、いわゆる高速送信電力制御が行われる。
同一周波数帯域内で同時に行われる通信数が増加するにつれて、基地局受信機における総受信電力レベルは上昇してくる。これは、チャネル数が増加するにつれて干渉電力雑音も増加し、高速送信電力制御を行っている基地局(移動局)が各チャネルの所要SIRを確保しようとして送信電力を増加させ、そのことが更に干渉電力雑音の増加を招くためである。基地局(移動局)の上限送信電力が十分大きければ、同時通信チャネル数をポールキャパシティ、すなわち理論的な限界容量付近まで増加させられるが、現実的には基地局(移動局)の総送信電力、および、チャネルあたりに割当て可能な送信電力には上限がある。
このため、下り回線においては基地局からの伝搬損失が大きい移動局に対して設定されたチャネルから先に送信電力が上限に達し、十分な通信品質を得られなくなって通信中のチャネルが強制的に切断されたり、新規に通信を開始したい移動局に対して設定されたチャネルに十分な送信電力を割当てられなかったりする事象が生じる。
また、上り回線においては基地局からの伝搬損失が大きい移動局から先に、チャネルに割り当てる送信電力が上限に達し、十分な通信品質を得られなくなって通信中のチャネルが強制的に切断されたり、新規に通信を開始したい移動局の接続要求が十分な通信品質をもって基地局に到達しなったりする事象が生ずる。
これらは、同時通信チャネル数の増加に伴って仮想的にセルカバレッジが縮小することと同様の効果をもたらすので、セルブリージングとも呼ばれる。セルラシステムのように、面的なサービスエリアが要求されるシステムでは、セルがオーバラップしながら連続的に配置される必要があるため、セル間に隙間を生ずるようなセルブリージングが発生しそうな場合には、新規の接続要求を拒絶する呼受付制御や、さらには、通信中のチャネルを強制的に切断する輻輳制御によってシステム容量を制限してセルブリージングの発生を抑制する。
したがって、基地局や移動局の上限送信電力が有限な場合には、システム容量はセルのカバレッジによって制限されることになる。また、基地局や移動局の上限送信電力を無限大にできたとしても、ポールキャパシティを超える同時通信チャネル数を収容することは原理的に不可能である。
セルブリージングの発生を抑制しながら収容ユーザ数を増加させる方法のひとつに、システムに割り当てる周波数帯域の数を増やす方法がある。例えば、W−CDMAの下り回線、あるいは上り回線の各方向において基本となる周波数帯域である5MHz帯域、厳密には3.84×1.22MHz+マージン幅のシステム容量は、音声通信チャネルでは最大でも100程度であるが、周波数帯域を周波数スペクトラム領域において独立に複数用意できる場合には、収容ユーザ数は、周波数帯域数に比例して増大する。
図1に、複数の周波数帯域(f1、f2、...、fk)を用意した場合のサービスエリアの様子を示す。セルラシステムのサービスエリアは、基地局を設置する局舎であるサイトを中心とする複数の領域に分割され、その領域はサイトから見た方位によってさらにセクタ化されることもある。図1の例では、サイトAの地理的領域は更にエリア1、2、3にセクタ化され、サイトBの地理的領域は更にエリア5,6,7にセクタ化される。周辺には、その他にも隣接するエリアが存在している。
図1の場合は、周波数帯域の数がkであるシステムを例に示している。fkは周波数帯域の中心周波数であり、周波数帯域は周波数スペクトラム領域において独立に棲み分けているものとする。また、上り回線と下り回線が別々の周波数帯域をペアにして用いる周波数複信方式(FDD:Frequency division duplex)においては、fkは周波数帯域の中心周波数のペアを表わしているものとする。
ここで、周波数帯域の数が1、すなわち、周波数帯域f1のみ存在する場合を考えると、地理的なエリアとシステムのセルは、エリア1とセル1f1、エリア2とセル2f1というように、1対1の関係になる。したがって、ハンドオフはエリア1からエリア2へ、あるいはエリア1からエリア6への同一周波数帯域内において、地理的なエリア間の移動のみ考慮すればよい。
一方で、周波数帯域の数が複数、すなわち、周波数帯域がf1からfkまで存在する場合を考えると、地理的なエリアとシステムのセルは1対1に対応しない。地理的なエリアであるエリア1には、セル1f1、セル1f2、...セル1fkと、異なる周波数帯をサービスするk個のセルが存在することになる。したがって、ハンドオフは、セル1f1からセル1f2、...、セル1fkへ、あるいはセル1f1からセル6f1、...、セル6fkへと、地理的なエリア間の移動のみならず、周波数帯域間の移行のハンドオフも考慮する必要がある。また、図1では各サイトに同数の基地局が設置されていると仮定したため、各エリアに同じ周波数帯域が用意されているとしたが、実際にはエリア間で異なる周波数スペクトラムを占有する周波数帯域が用意されたり、周波数帯域の数が異なったりする場合もある。
基地局は、移動局に対してハンドオフ先の候補となるセルを通知するために、制御チャネルや通信チャネルを用いてセル毎、あるいは移動局毎に周辺ゾーンテーブルを報知する必要がある。ネットワーク構成は、通信事業者により任意に設計されるため、移動局は周辺にどのようなセルが存在しているかの知識をあらかじめ保有するようなことはせず、既に接続しているか、あるいは検出が可能となっている基地局から報知される報知情報によって周辺にどのようなセルが存在しているかを示す周辺ゾーンテーブルや、その他の各種パラメータの設定値の知識を得る。
もっとも、電源投入直後の移動局のように、既に接続しているか、あるいは検出が可能となっている基地局がひとつも無いような場合は、移動局はシステムと装置性能の範囲内において、周波数帯域、スクランブリングコード等のすべての可能性について周辺ゾーンテーブルを受信可能なセルの検出を試みる。しかし、このような検出には多大な時間とバッテリ電力消費量を要することから、高速なセル検出やバッテリ電力消費量の節減が要求される電源投入直後以外の通常の状態では、周辺ゾーンテーブルを始めとする報知情報を用いて、周辺に存在するセルの情報を得る。周辺ゾーンテーブルには、既に接続しているか、あるいは検出が可能となっている基地局が形成するセルの周波数帯域と同一の周波数帯域において、ハンドオフ先の候補となるセルを通知するための「周波数帯域内(Intra-frequency)ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル」と、既に接続しているか、あるいは検出が可能となっている基地局が形成するセルの周波数帯域と異なる周波数帯域においてハンドオフ先の候補となるセルを通知するための「周波数帯域間(inter-frequency)ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル」がある(たとえば、非特許文献1参照)。
なお、周辺ゾーンテーブルは、ハンドオフ先の候補となるセルを移動局に通知するだけであり、この通知により移動局はハンドオフ先の候補となるセルの無線測定を行う。実際にハンドオフさせる場合には、無線アクセスネットワークを制御する無線制御装置やサーバ等が、基地局を通じて移動局にハンドオフ指令を通知する。ハンドオフ指令が発信される要因には、周波数帯域内ハンドオフでは、移動局の地理的なエリア間の移動により最適なセルが変わった場合など、周波数帯域間ハンドオフでは、移動局が現在接続中の周波数帯域が輻輳状態になっている場合や、輻輳状態を未然に防ぐための周波数帯域間のロードバランスを図る場合などが考えられる。
上記の周波数帯域内ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルの作成方法としては、サービスエリア内に設置された複数の基地局と、各基地局と無線通信を行なう移動局とを含む移動通信システムにおいて、サービスエリア内の各地点での各基地局に対する通信品質に基づいて、基地局毎にその基地局に関連付けられた他の候補基地局を表わす運用データを作成する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この運用データ作成方法では、サービスエリア内の各地点での各基地局に対する通信品質を表わす品質情報を作成し、その作成された各地点での各基地局に対する品質情報に基づいて、最も通信品質が高くなる基地局を同じくする複数地点の各々において、通信品質が2番目以降となる基地局を近隣基地局として選択する。選択した基地局を、最も通信品質が高くなる(すなわち、現在移動局が所属する)基地局に関連付けられた他の候補基地局として記録し、運用データを作成する。
このような運用データ作成方法において、通信品質が最も高い基地局というのは、現在移動局が存在する無線ゾーンの基地局であり、通信品質が2番目以降となる基地局は、その無線ゾーン内の移動局のハンドオフ先の候補となり得る。したがって、ある無線ゾーン内において、通信品質が2番目以降となる基地局を、出現回数が大きい順に周辺ゾーンテーブルに設定すればよい。
各地点での各基地局に対する通信品質には、例えば、各基地局からの信号の受信電力や受信SIR、他局からの干渉レベル、各基地局での信号の受信電力などを用いることができ、各地点において各基地局と通信を行なう際のその通信の品質であれば、特に限定されない。上記の特許文献1によれば、通信品質は電子地図を用いたセル設計システムにより各地点と各基地局間の電波伝搬状態を模擬して推定演算したり、測定装置により実際のサービスエリアにおいて各地点ごとに測定したりして求めることができる。
なお、上記特許文献1において、周辺ゾーンテーブルに登録される要素は、基地局の識別情報、各基地局に対応した共通制御チャネルの周波数、拡散符号であってもよいことになっているが、特許文献1で言及されている「周波数」とは、共通の制御チャネルに基地局ごとに異なる無線周波数が割り当てられる周波数多元接続(FDMA)方式や時分割多元接続(TDMA)において基地局の識別情報を想定しているのであって、符号分割多元接続(CDMA)方式における「周波数帯域」とは異なることに留意する必要がある。
CDMA通信システムにおいて、第1のスペクトラムにおける第1キャリアから、ハンドオフ先の候補である第2のスペクトラムにおける第2キャリアへの移行の可否を決定する際に、第1キャリアの負荷レベルと第2キャリアの間の負荷レベルや干渉を比較して、異なるキャリア間でのハンドオフの可否を判断する方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この方法では、第1キャリアを使用する第1の地理的領域と、第2キャリアを使用する第2の地理的領域は、少なくとも一部において重複していることが前提とされている。この方法は、ハンドオフ先の候補への移行の可否を判断する際に、負荷レベルや干渉を考慮するが、周波数帯域間ハンドオフ用の候補の決定そのものについては言及がない。
Jaana Laiho st al., RADIO NETWORK PLANNING AND OPTIMIZATION FOR UMTS, Wiley, 2002 特開2002−84567号公報 特開2000−224650号公報
上述した特許文献1の手法により作成される周辺ゾーンテーブルは、現在所属する周波数帯域において最適な通信品質が確保できる基地局候補を通知する「周波数帯域内」ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルの作成に関し、サービスエリアの各地点において、通信チャネルが共有できる周波数帯域がシステム内に複数用意されている場合に、最適な通信品質とシステム効率を提供できるセルの候補を表わす周波数帯域やスクランブリングコード、基地局識別子などの情報セットを通知する「周波数帯域間」ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルの作成方法は開示されていない。
また、通信今後主流となると考えられるストリートマイクロセル(エリア半径1km以下)やピコセル(エリア半径0.5km以下)のように、現在主流のマクロセル(エリア半径10Km以下)やマイクロセル(エリア半径3Km以下)よりも更に覆う領域の小さいセルにおいては、従来手法に示されるようなセル設計システムにより各地点と各基地局間の電波伝搬状態を模擬して推定演算したり、測定装置により実際のサービスエリアにおいて各地点で測定したりして周辺ゾーンテーブルを生成することは、より困難になる。これは以下のように説明される。
マクロ・マイクロセルでは、アンテナを鉄塔や高層建物の屋上、山頂といった高位置へ設置することで広域のセルカバレッジを形成している。セル端までの伝搬距離が比較的長いことから、基地局から見た方位毎に個別の建物の影響が統計的に平均化されるため、エリア端が滑らかに連続しているサイトを中心とした六角形に近いエリアを形成することができた。このため、大まかな都市構造毎に定義される伝搬推定式によって、セル内における伝搬損失を精度よく推定することが可能であり、電子地図を活用して大まかな都市構造を考慮したセル設計システムの支援を受けながら、各地点と各基地局の電波伝搬状態を模擬して推定演算して周辺ゾーンテーブルを生成することができた。また、マクロ・マイクロセルではエリア半径が大きいため、個別の建物の影響は統計的に平均化され、エリア内のすべてのサービス領域(道路、広場等)を測定装置で実測しなくても、その一部を大まかに実測すれば、周辺ゾーンテーブルを生成することができた。
一方で、ストリートマイクロセルややピコセルでは、アンテナを基地局周辺の建物よりも低い位置へ設置することで、狭域のセルカバレッジを形成する。エリア端までの伝搬距離が比較的短いことから、基地局から見た方位毎に個別の建物や地物の影響を受けやすく、セル端が不連続で複雑な形状(アメーバ状)のセルが形成されることになる。このため、大まかな都市構造毎に定義される伝搬推定式によってエリア内における電波伝搬状態を精度よく推定することは、困難となり、精度よく周辺ゾーンテーブルを生成することが困難になる。
レイトレーシング法により伝搬損失を推定するセル設計システムでは、大規模な計算量を許容することで、伝搬推定時に個別の建物や地物を考慮することは可能ではあるが、電子地図は詳細な建物の形状などといった実環境を完全には記述できないことや、時間の経過とともに変化する実環境に追従するリアルタイム性が電子地図の情報には無いことから、その推定精度は十分とは言えない。
測定装置を用いて実測することにより周辺ゾーンテーブルを生成する手法では、エリア形状の複雑化によって、サービス領域(道路、広場等)の大部分を詳細に実測しなければ、精度のよい周辺ゾーンテーブルを生成することができない。したがって、周辺ゾーンテーブル生成のための作業負荷が大きく、煩雑化するおそれがある。
さらに、収容ユーザ数の増大につれて、同一システム内で複数の周波数帯域の使用が導入されつつある実情に対処する必要がある。
そこで、本発明の目的は、複数の周波数帯域が導入されたシステムにおいて、周波数帯域間ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルの生成を自動化することを課題とする。
特に、周辺セルへの周波数帯域の配置事情や実時間の無線リソースを監視しながら、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに設定すべきハンドオフ先セルの候補を自動的に決定、更新することで、ハンドオフの成功率を高め、安定した通信品質を維持して、周波数利用効率およびシステム効率を向上できる周波数帯域間ハンドオフを実現することを課題とする。
これを実現するために、符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムにおいて、複数の基地局間で、各基地局が提供する周波数帯域と無線リソースの状態を含む基地局情報を交換する。各基地局は、取得した基地局の交換情報に基づいて、エリアの連続性と無線リソースの負荷状態に基づき、その基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域を提供するセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、これを移動局に対して報知する。
第1の側面では、符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムで用いられる基地局装置を提供する。基地局装置は、
(a)前記基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局および、前記基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局から取得する情報に基づき、エリアの連続性と、前記他の基地局の無線リソースの負荷状態とに応じて、前記基地局装置が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成する周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段と、
(b)前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、前記基地局装置が形成するセルに所属する移動局に対して報知する送信手段と
を備える。
エリアの連続性と無線リソースの負荷状態に基づいて、異なる周波数帯域を提供するハンドオフ先の候補セルをリストアップするので、ハンドオフの成功率を高め、周波数の利用効率を高めることができる。
第2の側面では、互いに重複または隣接するセルを形成する複数の基地局と、各基地局のセルに所属する移動局とを含み、複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムを提供する。この移動通信システムにおいて、
(a)複数の基地局は、少なくとも各基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、当該基地局における無線リソースの負荷情報とを含む基地局情報を交換し、
(b)各基地局は、交換した基地局情報に基づいて、エリアの連続性および無線リソースの負荷状態に応じて、当該基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、
(c)生成した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、この基地局が形成するセルに所属する移動局に対して報知する。
各基地局が、エリアの連続性と無線リソースの負荷状態に基づいて、異なる周波数帯域を提供するハンドオフ先の候補セルをリストアップするので、システム全体でハンドオフの成功率を高め、システム効率を高めることができる。
第3の側面では、複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムにおける周波数帯域間ハンドオフ用のテーブル作成方法を提供する。周波数帯域間ハンドオフ用テーブル作成方法は、
(a)前記システムを構成する複数の基地局の各々において、当該基地局の無線リソースの負荷状態を監視し、
(b)前期複数の基地局間で、少なくとも前記基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、当該基地局における無線リソースの負荷情報とを含む基地局情報を交換し、
(c)各基地局において、前記交換した基地局情報に基づいて、各周波数帯域におけるエリアの連続性および無線リソースの負荷状態を示す周辺基地局一覧を生成し、
(d)周辺基地局一覧に記載された前記エリアの連続性および無線リソースの負荷状態に基づいて、前記基地局が形成するセルに所属する移動局のハンドオフ先の候補セルを記載したテーブルを生成する。
第4の側面では、複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムにおける周波数帯域間ハンドオフ方法を提供する。周波数帯域間ハンドオフ方法は、
(a)移動通信システムを構成する複数の基地局の各々で、無線リソースの負荷状態を監視し、
(b)前記複数の基地局の間で、少なくとも前記基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、前記無線リソースの負荷状態とを含む基地局情報を交換し、
(c)各基地局において、交換した基地局情報に基づいて、エリアの連続性および無線リソースの負荷状態に応じて、当該基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、
(d)前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、前記各基地局が形成するセルに所属する移動局に対して報知し、
(e)前記移動局において、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを受信し、ハンドオフ先の候補として記載されたセルの基地局に対して順次測定を行い、前記測定結果の報告に基づき、前記システム内の無線制御局がハンドオフ先のセルを決定し、前記移動局の当該セルへのハンドオフを指示する。
複数の周波数帯域が導入された移動通信システムにおいて、周波数帯域間ハンドオフ用テーブルの生成作業を自動化できる。
エリアの連続性と無線リソースの負荷状態を考慮して、周波数帯域間ハンドオフ先の候補セルを選択するので、ハンドオフの成功率が向上し、周波数利用効率が向上する。
以下で、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図2のように、7つのエリアから構成されるセルラ移動通信システムのサービスエリアを仮定する。図示の便宜上、各エリアはセクタ化されていないが、セクタ化されている場合にも、同様の説明が当てはまる。
周波数帯域間ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルを生成しようとするセルを、エリア1を勢力範囲とするサイト内のセル「セル1_1」とする。エリア1には、基地局識別子が「セル1_1」、「セル1_2」、「セル1_3」、「セル1_4」、「セル1_5」である5つの基地局がそれぞれのセルを形成し、各々がサービスする周波数帯域は、「f1」、「f2」、「f3」、「f4」、「f5」、スクランブリングコードは「SC1_1」、「SC1_2」、「SC1_3」、「SC1_4」、「SC1_5」である。
複数の周波数帯f1〜f5は、たとえば、2GHz帯における複数周波数帯であってもよいし、2GHz帯と5GHz帯の複数周波数帯が混在するものであってもよい。
エリア2を勢力範囲とするサイトには、周波数帯域の異なる3つの基地局と、それらが形成する同数のセルがあり、エリア3を勢力範囲とするサイトには、周波数帯域の異なる3つの基地局と、それらが形成する同数のセルがある。同様に、エリア4を勢力範囲とするサイトには、周波数帯域の異なる4つの基地局とそれらが形成する同数のセル、エリア5を勢力範囲とするサイトには、周波数帯域の異なる4つの基地局とそれらが形成する同数のセル、エリア6を勢力範囲とするサイトには、周波数の異なる4つの基地局とそれらが形成する同数のセル、エリア7を勢力範囲とするサイトには、周波数帯域の異なる3つの基地局とそれらが形成する同数のセルが配置されている。このように、サービスエリア内の各エリアに配置されるセルの数(すなわち用いられる周波数帯域の数)には、統一性がない。
図3は、各サイトの様子と、隣接するエリアのサイト間の関係、および基地局間の相互接続例を示している。エリアの隣接関係は、サイトの地理的位置情報、あるいは、サービルエリア内の移動局からの測定報告等によってシステムにとって既知であるものとする。同一サイトに設置された周波数帯域の異なる各無線基地局(10m〜10Mおよび20n〜20N)は、送受共用・共通増幅手段12を介して、同一エリアを照射できる共通アンテナ13と接続されている。送受信共用・共通増幅手段12は、無線基地局ごとの上下回線および複数の無線基地局間で共通アンテナ13を共有させ、上り回線受信信号の低雑音増幅、下り回線送信信号の電力増幅を行なう。
図3の例では、サイトAでは、情報交換手段11がサイト内に設置され、自サイトの無線基地局10m〜10Mと、無線アクセスネットワーク16の双方に接続されている。情報交換手段11は、周波数帯域、スクランブリングコード、基地局識別子といった基地局諸元や、無線リソース状態を、自サイト内の基地局10m〜10Mから取得し、それを自サイト内の無線基地局10m〜10Mの間で交換する。さらに、無線アクセスネットワーク16を介して、隣接エリアのサイトBに設置されている無線基地局20n〜20Nと交換する。
隣接サイトBでは、共通の情報交換手段11を設ける代わりに、各無線基地局20n〜20Nが情報交換機能を有している。また、図示はしないが、無線アクセスネットワーク16に接続されている無線制御局15が、情報交換手段を担ってもよい。基地局諸元も、基地局ではなく無線制御局15に管理させ、必要に応じて参照する構成としてもよい。
図4は、図3のサイトBにおける無線基地局20の構成を示す図である。上述したように、サイトBでは、各基地局20n〜20Nが情報交換手段21を有する。
図5は、図3のサイトAにおける無線基地局10の構成を示す図である。サイトAでは、サイトA内で基地局10m〜10Mが情報交換手段11を共有する。
情報交換手段を共有とするか各無線基地局の分担とするか以外の基地局構成は、各サイトで同一であるので、図5〜図10を参照して、無線基地局の構成と、周波数帯域間ハンドオフ用の周辺ゾーンテーブルの生成プロセスを詳細に説明する。
無線基地局10m(周波数帯域#m)は、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段26、基地局諸元監視手段22、無線リソース状態監視手段23、下り回線無線チャネル送信手段24、および上り回線無線チャネル受信手段25を有する。無線リソース状態監視手段23は、上り回線無線チャネル受信手段25および下り回線無線チャネル送信手段24を介して、無線リソースの状態をリアルタイムで監視する。基地局諸元監視手段23は、自局10mの周波数帯域やスクランブリングコード、基地局識別子などの情報を管理する。基地局諸元監視手段22および無線リソース状態監視手段23の出力は、情報交換手段11を介して、サイト内外の無線基地局と交換される。周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段26は、情報交換手段11を介して取得される他の無線基地局情報に基づいて、自局が形成するセル内にある移動局のハンドオフ先候補を記述した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成する。
無線リソース状態監視手段23は、上り回線干渉量、上り回線チャネライゼーションコード使用数、上り回線同時接続数、下り回線総送信電力、下り回線チャネライゼーションコード使用数、下り回線同時接続数といった無線リソースを監視する。上り回線干渉量は、基地局10mのシステム帯域における総受信電力、上り回線チャネライゼーションコード使用数は、上り回線において最大拡散係数(SF)のチャネライゼーションコード相当に換算したコード使用数、上り回線同時接続数は、上り回線における全呼種を通算した同時接続呼数、下り回線総送信電力は、基地局10mのシステム帯域における総送信電力、下り回線チャネライゼーションコード使用数は、下り回線において最大拡散係数(SF)のチャネライゼーションコード相当に換算したコード使用数、下り回線同時接続数は、下り回線における全呼種を通算した同時接続呼数とする。
上り回線干渉量や上下回線のチャネライゼーションコード使用数は、総量が装置によって直接的には制限されないソフト(論理)リソースであり、下り回線総送信電力や上下回線の同時接続数は、総量が装置によって直接的に制限されるハード(装置)リソースである。
図6は、各無線リソースの使用量と、その決められた総量の比によって、それぞれの状態を低負荷、適正負荷、高負荷と分類する例を示す。どのレベルまでを低負荷、適正負荷とするか、どのレベルから高負荷とするかは、各無線リソースに応じて設定される。
図7は、各無線リソースの状態の組み合わせによって、周波数帯域#mの総合負荷を判断する一例を示す図である。たとえば、図6に示す6つの無線リソースのすべての負荷状態がすべて低負荷の場合は、出力値(周波数帯域#mの総合負荷)は、低負荷であると判断される。6つの無線リソースのすべてが低負荷または適正負荷の場合は、総合負荷は適正と判断される。6つのリソースのうち、いずれか一つでも高負荷があると、総合負荷も高負荷と判断される。
このような無線基地局10mでの無線リソース負荷情報は、サイトAの情報交換手段11を介して、サイトA内のその他の無線基地局10m+1〜10M、および別のサイトの無線基地局と交換される。
図8は、無線基地局間で交換される基地局情報交換フォーマットの一例を示す。図7で決定された総合負荷情報は、情報交換手段11において、基地局諸元監視手段22から出力される周波数帯域、スクランブリングコード、基地局識別子などの情報と統合される。たとえば図8のようなフォーマットに統合された基地局情報は、無線アクセスネットワーク16に送出され、隣接エリアのサイトの情報交換手段に送付される。同様に、情報交換手段11は、隣接エリアのサイトの基地局からも基地局情報を取得し、蓄積する。
なお、図7のように各無線リソースの状態を演算により代表させる総合負荷のかわりに、すべて又は一部の無線リソースの状態を、生データとしてそのまま基地局間で交換する構成とすることもできる。
図9は、上述した情報交換によって、図2の基地局識別子が「セル1_1」の無線基地局で取得した基地局情報を、周波数帯域毎に分類した周辺基地局の一覧表31の例を示す。このような周辺基地局一覧表31は、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段26で生成される。全ての無線基地局は、このような周辺基地局一覧表31を生成し、これに基づいて、図10のような周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32を生成する。図9では、簡単のために、例えば「セル1_1」の基地局情報を「セル1_1info」と示している。なお、「セル1_1」はf1の周波数帯域を用いてセルを形成する無線基地局であるため、図9の周辺基地局一覧表31には、同一周波数帯域にあたるf1のセル情報は記載されていない。
周波数帯域f2には、自サイトおよび周辺エリアのサイトに5つの基地局が存在する。すなわち、図9の周辺基地局一覧表31のf2の欄には、自サイトの基地局からの情報「セル1_2info」と、周辺エリアのサイトの基地局からの情報「セル4_2info」、「セル5_2info」、「セル6_2info」、「セル7_2info」が記録される。同様に、周波数帯域f3には、4つの基地局、f4には3つ、f5には7つの基地局が存在することがわかる。
この場合、自サイトおよび周辺エリアのサイトに基地局が多い周波数帯域ほど、エリアの連続性が高く、その周波数帯域にハンドオフした後は、エリアを移動しても周波数帯域間ハンドオフよりも簡易で高品質な周波数帯域内ハンドオフによるハンドオフが可能になる確率が高いことから、移動の速い移動局を収容するのに適している。図9の例では、周波数帯域f5が、最もエリアの連続性が高く、次いで、周波数帯域f2が高い。
エリアの連続性に加え、図8の基地局情報に含まれる無線リソースの負荷情報も一覧表に反映される。情報交換により、各無線基地局の負荷の状態が図7の総合負荷のどのランクに該当するかわかるので、周波数帯域ごとに、負荷レベルの平均を求めることができる。たとえば、低負荷に0点、適正負荷に1点、高負荷に2点を与え、平均値を求めて数値として評価する。周波数帯域f2では低負荷の基地局が1つ、適正負荷の基地局が4つで、平均負荷は0.8点となる。
ランク分けは、図7の総合負荷の判断をどのような方針で行なうかによって、様々な種類が考えられる。図9の例では、各周波数帯域で、平均負荷が1点を超える場合に輻輳状態であると仮定すると、周波数帯域f5は、かなりの輻輳状態になっていると考えられる。
そうすると、周波数帯域f5は、エリア連続性は最も高いが、現時点での輻輳状態がかなり高くなっており、エリア間の移動に伴うハンドオフ時に呼損あるいは強制切断になる可能性が高いと考えられる。したがって、エリアの連続性としては2番目であるが、周波数帯域の平均負荷の小さい(1以下の)f2が、移動の速い移動局の収容に適した周波数帯域と判定できる。このように、エリアの連続性に加えて、刻一刻変化する無線リソースの負荷状態を考慮するため、輻輳状態に陥っておらず、かつエリアの連続性の高い周波数帯域が、ハンドオフ先の候補として選択される。
一方、移動の遅い、あるいは停止している移動局については、エリア間の移動に伴うハンドオフ(エリアの連続性)を考慮する必要性は低い。したがって、図9の周辺基地局一覧表31の「自エリア内」の欄に記載されるように、自エリア内の基地局のうち、最も無線リソースの負荷が低い周波数帯域の基地局に周波数帯域間ハンドオフさせることによって、周波数帯域間のロードバランスを最適化することができる。図9の例では、自エリア内で、現時点で最も負荷の低い周波数帯域f4が、低速移動または停止している移動局の周波数帯域間ハンドオフ先候補として適切であると判定される。
移動局の遅速、または静止は、移動局の移動履歴、たとえば、異なる領域を覆うように配置されたセルを一定時間内にハンドオフする回数によって決定される。
このように、図9の周辺基地局一覧表31を用いることによって、移動局の移動速度に応じて、周波数帯域間ハンドオフの候補となるセルについて優先順位づけを行なうことができる。優先順位を考慮して、周波数帯域間でのハンドオフ先の候補をリストした周辺ゾーンテーブルを生成することで、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに含有され得る情報量が限定される場合においても、適切な周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテオーブルを生成できる。
以下で、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに含有され得る周波数帯域の数が一定数以下、たとえば2つ以下に限定される場合の周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32の生成を、図10を参照して説明する。
テーブルに記述される周波数帯域の数が2つ以下であることから、移動の速い移動局と、移動が遅いか静止している移動局の双方に、周波数帯域間ハンドオフ先の候補となるセルを通知することを考える。
図10の周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32は、周波数帯域f2でのハンドオフ先候補の情報が5セットと、周波数帯域f4についてのハンドオフ先候補の情報が1セットの、合計6セット記載されている。移動の速い移動局には、上述のように、無線リソースの負荷が低く、かつエリアの連続性が比較的高い周波数帯域f2が使用可能な複数のセルが選択される。移動が遅いか静止している移動局に対しては、自エリア内で最も負荷が低い周波数帯域f4のセルが選択される。なお、移動局が低速で移動している場合は、自エリア内の別の周波数帯域をハンドオフ先候補とする代わりに、連続性の低い(用意されている周波数帯域の数が少ない)周波数帯域をハンドオフ先候補としてもよい。
図10の例では、テーブルに含有される情報セットの数が6つであるが、含有可能な情報セットの数が一定数以下に限定される場合は、エリアの連続性よりも、無線リソース状態の低い基地局情報を優先的に設定して対処することもできる。たとえば、テーブルに含有される情報セット数が4以下に制限される場合は、基地局数は3つであるが、それぞれの負荷状態がすべて適正であり、平均負荷の値が1.0以下である周波数帯域f4を、移動速度の速い移動局のためのハンドオフ先候補の周波数帯域として選択してもよい。あるいは、基地局数は5つであるが、平均負荷の値が1.0以下である周波数帯域f2を、移動速度の速い移動局のためにハンドオフ先候補の周波数として選択し、個別の負荷状態が低い順に情報セット数分の基地局情報を優先的に設定して対処してもよい。
また、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32には、ハンドオフ先の候補となるセルの周波数帯域の情報の他に、そのセルを形成する無線基地局が送信する通信波を移動局が他の無線基地局からの通信波と区別できるように、通信波の拡散に用いるスクランブリングコードの情報と、移動局の移動の遅速または動静を示す情報と、基地局識別情報を含む。
こうして生成される周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32は、サービスエリアや無線リソース状態の変化に追従させて、一定時間ごとに更新することもできる。
無線基地局から図10に示す周辺ゾーンテーブル32を受信した移動局は、たとえば自局の移動履歴等に基づいて、低速・静止用または高速移動用の周波数帯域の候補を選択し、その周波数帯域を提供する候補セルに順次あたってゆき、無線制御局15によって、最終的にハンドオフ先のセルが決定される。
以上述べたように、CDMA方式の移動通信システムにおいて、複数の周波数帯域が用意されている場合の周波数帯域間ハンドオフにおいて、各基地局は、その基地局が形成するセルに所属する移動局に対して周波数帯域間ハンドオフ先の候補となるセルを通知するための周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32を生成する際に、エリアの連続性(周辺ゾーンテーブルを生成しようとする基地局が形成するセルと重複するセルや隣接するセルを形成する基地局において、ある特定の周波数帯域がどのくらいの割合で提供されているか)と、無線リソースに基づいて生成する。この構成により、ハンドオフの成功率を高めることができる。
周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32は、移動局の移動の遅速、または静止に応じてハンドオフ先の候補として好ましいセルを指定する情報を含むので、移動局の移動速度に応じた効率的なハンドオフを支援することができる。
無線リソースとして、上下回線のソフト(論理)リソースとハード(装置)リソースの双方を考慮したロードバランス効果の大きいハンドオフを実現することができる。
また、無線リソースの負荷状態は、無線リソース毎にある一定の総量が与えられている場合に、基地局と移動局の間の通信に基づく無線リソースの使用量と前記総量との比によって瞬時に決定される。したがって、無線チャネルの呼種や設定に依存せずに、効率のよいハンドオフが実現される。
さらに、エリアの連続性の高い周波数帯域、すなわち、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32を生成しようとする基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する基地局と、当該基地局が形成するセルと重複するセルを形成する基地局を通して、用意されている割合の大きい周波数帯域を、移動速度の速い移動局のハンドオフ先の候補として優先的に選択し、エリアの連続性の低い(用意されている割合の小さい)周波数帯域を、移動速度の遅い移動局のハンドオフ先の候補として優先的に選択する。これにより、周波数帯域間ハンドオフ後の周波数帯域におけるエリアの連続性を確保できるので、将来にわたって高品質なハンドオフを提供することができる。
移動局が静止している場合は、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32を生成しようとする基地局が形成するセルと重複するセルで異なる周波数帯域を提供する他の基地局を、ハンドオフ先の候補として指定する。これにより、ロードバランス効果が大きく、装置使用効率の高いハンドオフが実現される。
移動局の移動の遅速や動静は、異なる領域を覆うように配置されたセルを一定時間内にハンドオフする回数によって決定される。これにより、移動局の移動速度を的確に反映した効率のよいハンドオフを実現できる。
周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32に含まれ得る情報セットの数が一定以下に制限される場合は、テーブルを生成しようとする基地局が形成するセルと重複および/または隣接するセルで異なる周波数帯域を提供する基地局のうち、無線リソースの負荷状態がより小さいセルの情報セットから優先的に、ハンドオフ先の候補としてテーブルに記載する。
これにより、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルのサイズが制限される場合にも、効率的で成功率の高いハンドオフが実現される。
同様に、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル32に含まれ得る周波数帯域の数が一定以下に制限される場合は、テーブルを生成しようとする基地局が形成するセルと重複および/または隣接するセルで異なる周波数帯域を提供する基地局のうち、無線リソースの負荷がより小さい周波数帯域を優先的に、ハンドオフ先の候補としてテーブルに記載する。
これにより、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに含有可能な周波数帯域の数が一定以下であっても、効率的で成功率の高いハンドオフを実現できる。
好ましくは、テーブルを生成しようとする基地局が形成するセルと重複するセルを形成する基地局で提供される異なる周波数帯域についての情報セットと、隣接するセルを形成する基地局で提供される異なる周波数帯域の情報セットの双方を、移動局の移動速度や動静に応じた指定とともに、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに記載する。
これにより、速度の異なる移動局や、静止した移動局が混在したサービスエリアにおいても、効率的なハンドオフを実現できる。
基地局は、無線リソースを常に監視し、無線リソースの状態の時間変化に伴って周辺ゾーンテーブルを逐次更新するので、サービスエリア内の基地局構成やエリア構成に変更が生じた場合にも、周囲環境を認識しながら自動的に変化に追従することができる。
このように、本実施形態によれば、収容ユーザ数の増大に対応すべく複数の周波数帯域が導入されたシステムにおいて、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルの生成作業を自動化することができる。周辺セルの周波数帯域の配置情報や実時間の無線リソースを監視しながら、周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに設定すべきハンドオフ先セルの候補を適応的に決定、更新することにより、周囲環境の変化に追従した安定したハンドオフを提供できる。これにより、ハンドオフの成功率が向上し、周波数利用効率およびシステム効率が向上する。
地理的なエリアとそのセクタ化、エリアとセル、基地局の関係を説明するための図である。 本発明の一実施形態で用いられるサービスエリアと提供される周波数帯域の配置例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る基地局間の相互接続例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の構成例を示す図であり、各無線基地局装置が、情報交換手段を有する構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の構成例を示す図であり、サイト内の無線基地局間で情報交換手段を共有する構成例を示す図である。 様々な無線リソースの負荷状態を説明するための図である。 ある周波数帯域での各無線リソースの状態を、その周波数帯域の総合負荷に変換する例を説明するための図である。 無線基地局間で交換される基地局情報交換フォーマットの例を示す図である。 交換情報に基づいて、各無線基地局で生成される周辺基地局一覧表の一例を示す図である。 図9の周辺基地局一覧表に基づいて生成される周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
10、10m〜10M、20、20n〜20N 無線基地局(基地局装置)
11、21 情報交換手段
12 送受共用・共通増幅手段
13 共通アンテナ
15 無線制御局
16 無線アクセスネットワーク
22 基地局諸元監視手段
23 無線リソース状態監視手段
24 下り回線無線チャネル送信手段
25 上り回線無線チャネル受信手段
26 周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段
31 周辺基地局一覧表
32 周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル

Claims (16)

  1. 符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムで用いられる基地局装置であって、
    前記基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局および、前記基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局から取得する情報に基づき、エリアの連続性と、前記他の基地局の無線リソースの負荷状態とに応じて、前記基地局装置が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成する周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段と、
    前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、前記基地局装置が形成するセルに所属する移動局に対して報知する送信手段と
    を備える基地局装置。
  2. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルは、移動局の移動の遅速、または動静に応じてハンドオフ先の候補のセルを指定する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記基地局装置における無線リソースの状態を監視する無線リソース状態監視手段をさらに備え、
    前記無線リソース状態監視手段は、所定の無線リソースに与えられている一定の総量と、前記基地局装置と前記移動局の間の通信による前記所定の無線リソースの使用量との比によって、当該無線リソースの負荷状態を決定し、当該決定した無線リソースの負荷状態を、前記他の無線基地局と交換することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記基地局装置が形成するセルに隣接するセル、および当該基地局装置が形成するセルと重複するセルで提供されている割合の大きい周波数帯域を、エリアの連続性の高い周波数帯域として選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  5. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記エリアの連続性の高い周波数帯域を、移動速度の速い移動局のハンドオフ先の候補として優先的に選択することを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。
  6. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記基地局装置が形成するセルに隣接するセル、および当該基地局装置が形成するセルと重複するセルで提供されている割合の小さい周波数帯域を、エリアの連続性の低い周波数帯域として選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  7. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記エリアの連続性の低い周波数帯域を、移動速度の遅い移動局のハンドオフ先の候補として優先的に選択することを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
  8. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局で提供される異なる周波数帯域を、静止している移動局のハンドオフ先の候補として指定することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  9. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに含まれ得るセルの数が一定以下に制限される場合は、前記基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局および/または前記基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局によって提供される異なる周波数帯域のうち、無線リソースの負荷状態が小さい周波数帯域のセルから優先的に、ハンドオフ先の候補として選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  10. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに含まれ得る周波数帯域の数が一定以下に制限される場合は、前記基地局装置が形成するセルと重複するセルを形成する他の基地局および/または前記基地局が形成するセルと隣接するセルを形成する他の基地局によって提供される異なる周波数帯域のうち、無線リソースの負荷状態がより小さい周波数帯域を、ハンドオフ先の候補として優先的に選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  11. 前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブル生成手段は、前記他の基地局から取得する無線リソースの負荷状態の時間変化に伴って、前記周辺ゾーンテーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  12. それぞれが互いに重複または隣接するセルを形成する複数の基地局と、各基地局のセルに所属する移動局とを含み、複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムであって、
    前記複数の基地局は、少なくとも前記基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、当該基地局における無線リソースの負荷情報とを含む基地局情報を交換し、
    各基地局は、交換した基地局情報に基づいて、エリアの連続性および無線リソースの負荷状態に応じて、当該基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域を提供するセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、
    前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、前記各基地局が形成するセルに所属する移動局に対して報知する
    ことを特徴とする移動通信システム。
  13. 前記移動局は、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを受信すると、ハンドオフ先の候補として記載されたセルの基地局に対して順次測定を行い、前記測定結果の報告に基づき、システム内の無線制御局が決定したハンドオフ先のセルに、前記無線制御局の指示により移行することを特徴とする請求項12に記載の移動通信システム。
  14. 前記各基地局は、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルに、移動局の移動の遅速、または動静に応じてハンドオフ先の候補のセルを指定する情報を記載し、
    前記移動局は、異なる領域を覆うように配置されたセルを一定時間内にハンドオフする回数をモニタすることによって、自局の移動速度を認識し、
    前記基地局から前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを受信したときに、自局の移動速度に応じたハンドオフ先の候補セルの基地局に対して測定を行うことを特徴とする請求項12に記載の移動通信システム。
  15. 複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムにおいて、周波数帯域間でのハンドオフ先候補を記述したテーブルを作成する方法であって、
    前記システムを構成する複数の基地局の各々において、当該基地局の無線リソースの負荷状態を監視し、
    前記複数の基地局間で、少なくとも前記基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、前記無線リソースの負荷情報とを含む基地局情報を交換し、
    各基地局において、前記交換した基地局情報に基づいて、各周波数帯域におけるエリアの連続性および無線リソースの負荷状態を示す周辺基地局一覧を生成し、
    前記周辺基地局一覧に記載された前記エリアの連続性および無線リソースの負荷状態に基づいて、前記基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域のセルを、前記基地局が形成するセルに所属する移動局のハンドオフ先の候補セルとして記載したテーブルを生成する
    ことを特徴とする周波数帯域間ハンドオフ用テーブルの生成方法。
  16. 複数の周波数帯域を共有する符号分割多元接続(CDMA)方式の移動通信システムにおける周波数帯域間ハンドオフ方法であって、
    前記移動通信システムを構成する複数の基地局の各々で、無線リソースの負荷状態を監視し、
    前記複数の基地局の間で、少なくとも前記基地局の識別情報と、当該基地局が提供する周波数帯域情報と、前記無線リソースの負荷状態とを含む基地局情報を交換し、
    各基地局において、交換した基地局情報に基づいて、エリアの連続性および前記無線リソースの負荷状態に応じて、当該基地局が提供する周波数帯域と異なる周波数帯域が提供されるセルをハンドオフ先の候補として記載した周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを生成し、
    前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを、前記各基地局が形成するセルに所属する移動局に対して報知し、
    前記移動局において、前記周波数帯域間ハンドオフ用周辺ゾーンテーブルを受信し、ハンドオフ先の候補として記載されたセルの基地局に対して順次測定を行い、前記測定結果の報告に基づき、前記システム内の無線制御局がハンドオフ先のセルを決定し、前記移動局の当該セルへのハンドオフを指示する
    ことを特徴とする周波数帯域間ハンドオフ方法。
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