JP2006303416A - 外部共振型半導体レーザ - Google Patents

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美紀 八木
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徳隆 原
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Abstract

【課題】 高出力のレーザ光を出力することが可能な外部共振型半導体レーザの提供。
【解決手段】 同一端面2上に中心軸3を介して第1の入出射部2aおよび第2の入出射部2bを有して、各入出射部2a,2bより二方向にレーザ光4,5を出射することが可能な半導体レーザ素子1と、第1の入出射部2aより出射したレーザ光4を反射して第1の入出射部2aに帰還させる第1の反射手段14aと、第2の入出射部2bより出射したレーザ光5を反射して第2の入出射部2bに帰還させる第2の反射手段14bと、半導体レーザ素子1の入出射部2a,2bを有する第1の端面2と対向する第2の端面7の側に設けられて、一方の入出射部に帰還したレーザ光を、他方の入出射部より出射するように反射する第3の反射手段8と、レーザ光の一部を出力用レーザ光とする出力手段13とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部共振型半導体レーザに関し、特に、同一端面より2方向にレーザ光を出射することが可能な半導体レーザ素子を用いた外部共振型半導体レーザに関する。
従来、半導体レーザは小型なコヒーレント光源として、光通信技術、光計測技術、さらには光加工技術など多様な用途に利用されている。しかしながら、半導体レーザは、一般的に光出力が小さく、温度変化に依存して波長や光量がシフトしやすく、さらには光出力を上げるため半導体レーザの駆動電流を大きくするとスペクトル幅が広がる等の問題点がある。これに対して外部共振型半導体レーザは、半導体レーザ素子から出射するレーザ光の一部を半導体レーザ素子にフィードバックし、特定の波長の光を増幅するようにして、光出力の安定化を図っている(例えば特許文献1参照)。
特開昭58−71687号公報
近年では、利得導波路型半導体レーザの高出力特性を利用した外部共振型半導体レーザが提案されている。利得導波路型半導体レーザ(Gain−guided diode laser)においては、同一端面より出射するレーザ光がレーザ素子内の導波路の中心軸から外れた2方向に出射される。このため、利得導波路型半導体レーザを用いた外部共振型半導体レーザでは、一方のレーザ光を半導体レーザ素子にフィードバックし、他方のレーザ光を出力光として利用する。利得導波路型半導体レーザを用いた外部共振型半導体レーザの例としては、非特許文献1,2および特許文献2などの例がある。
Volker Raab, et al., "External resonator design for high−power laser diodes that yield 400 mW of TEMPO power", p167−169, Vol.27, No.3, OPTICS LETTERS, February 1, 2002 Volker Raab, et al., "Tuning high−power laser diodes with as much as 0.38 W of power and M2=1.2 over a range of 32 nm with 3−GHz bandwidth", p1995−1997, Vol.27, No.22, OPTICS LETTERS, November 15, 2002 WO03/055018 A1
利得導波路型半導体レーザを用いた外部共振型半導体レーザの概略構成例を図9に示す。図9に示す外部共振型半導体レーザ50において、半導体レーザ素子1の第1の端面2より、半導体レーザ素子1内の導波路の中心軸3から外れた2方向に出射光4,5が出射される。これらの出射光4,5をコリメートするため、速軸用コリメータ(FAC)51と遅軸用コリメータ(SAC)52が設けられている。一方の出射光4は反射ミラー53で反射し、再度SAC52およびFAC51を通過して半導体レーザ素子1に帰還して外部共振用レーザ光を形成する。他方の出射光5は、FAC51およびSAC52を通過して出力用レーザ光として出力される。
従来の外部共振型半導体レーザ50の場合、半導体レーザ素子1の活性層のうち、外部共振用レーザ光4が出射する側である片側半分の部分6aのみが外部共振器の光路となっており、出力用レーザ光5が出射する側である他方の部分6bは外部共振器に利用することができない。このため、実質的に半分程度の出力しか取り出すことができなかった。
また、半導体レーザ素子1は、第1の端面2と対向する側の第2の端面7に反射膜(反射手段)8を有する。このため、反射ミラー53で反射して半導体レーザ素子1に帰還した外部共振用レーザ光4は、反射膜8で反射して第1の端面2より再度出射される。このとき、外部共振用レーザ光4の一部は、半導体レーザ素子1内での屈折により外部共振用レーザ光4の光路に戻ることができるが、大部分は出力用レーザ光5の光路へと出射されてしまう。
このように、従来の外部共振型半導体レーザ50では、外部共振用レーザ光4の光路に安定した定在波を形成することが難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高出力のレーザ光を出力することが可能な外部共振型半導体レーザを提供することを課題とする。
請求項1に係る外部共振型半導体レーザでは、同一端面上に中心軸を介して第1の入出射部および第2の入出射部を有して、各入出射部より二方向にレーザ光を出射することが可能な半導体レーザ素子と、前記第1の入出射部より出射したレーザ光を反射して前記第1の入出射部に帰還させる第1の反射手段と、前記第2の入出射部より出射したレーザ光を反射して前記第2の入出射部に帰還させる第2の反射手段と、前記半導体レーザ素子の前記入出射部を有する第1の端面と対向する第2の端面の側に設けられて、第1の端面に帰還したレーザ光を、前記第1の入出射部または前記第2の入出射部より出射するように反射する第3の反射手段と、レーザ光の一部を出力用レーザ光とする出力手段とを具備することを特徴とする。
請求項2に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、レーザ光の光路上に配置された出力手段を有することを特徴とする。
請求項3に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、レーザ光の第1または第2の反射手段に設けられた出力手段を有することを特徴とする。
請求項4に係る外部共振型半導体レーザでは、同一端面上に中心軸を介して第1の入出射部および第2の入出射部を有して、各入出射部より二方向にレーザ光を出射することが可能な半導体レーザ素子と、前記第2の入出射部より出射したレーザ光の光路を変更して前記第1の入出射部に帰還させる光路変更手段と、前記第2の入出射部より出射したレーザ光を通過させるとともに前記第1の入出射部より出射したレーザ光を阻止する一方向性伝達手段と、前記半導体レーザ素子の前記入出射部を有する第1の端面と対向する第2の端面の側に設けられて、第1の端面に帰還したレーザ光を、前記第1の入出射部または前記第2の入出射部より出射するように反射する反射手段と、前記レーザ光の光路上に配置されて前記レーザ光の一部を出力用レーザ光とする出力手段とを具備することを特徴とする。
請求項5に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記半導体レーザ素子は、利得導波路型半導体レーザであることを特徴とする。
請求項6に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記半導体レーザ素子の前記第2の端面の側に設けられる反射手段は、前記第2の端面上に設けられた反射膜であることを特徴とする。
請求項7に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記出力手段は、照射されたレーザ光の一部を反射し、レーザ光の他の一部を透過するハーフミラーであることを特徴とする。
請求項8に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、さらに、出射する前記レーザ光の各光路に跨って配置される少なくとも一つ以上のビーム整形素子を具備することを特徴とする。
請求項9に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項8に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記ビーム整形素子は、速軸用コリメータと遅軸用コリメータを含むことを特徴とする。
請求項10に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項2に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記第1および第2の反射手段は、前記半導体レーザ素子の中心軸の延長線上に配置された1枚の反射ミラーであり、前記反射ミラーは、前記第1の入出射部から出射されたレーザ光を反射する第1の反射部と、前記第2の入出射部から出射されたレーザ光を反射する第2の反射部を有することを特徴とする。
請求項11に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項2に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記第1および第2の反射手段は、互いに分離した2枚の反射ミラーであることを特徴とする。
請求項12に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項4に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記光路変更手段は、前記半導体レーザ素子の中心軸の延長線上に配置された1個のプリズムであることを特徴とする。
請求項13に係る外部共振型半導体レーザでは、請求項4に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記光路変更手段は、互いに反射面の向きが異なる、少なくとも2枚以上の反射ミラーであることを特徴とする。
請求項1に係る発明により、第1の反射手段および第2の反射手段を両端として、第1の入出射部、第3の反射手段、第2の入出射部を経由する折り返し型のパスが外部共振用の光路となり、半導体レーザ素子の活性層全体を使って外部共振器を組むことができるため、高出力化が可能となる。また、第1の反射手段と第2の反射手段を両端とする外部共振用光路内でレーザ光を多数回往復させて共振することができるので、安定した定在波を形成することができる。
請求項2に係る発明により、外部共振用光路上の適当な位置でレーザ光を出力することができる。
請求項3に係る発明により、出力手段をレーザ光の反射手段と兼用することが可能となり、部品点数の増大を避けることができる。
請求項4に係る発明により、第2の入出射部、光路変更手段、第1の入出射部、第2の端面側の反射手段を順に経由するように巡回するループ型のパスが外部共振用の光路となり、半導体レーザ素子の活性層全体を使って外部共振器を組むことができるため、高出力化が可能となる。また、ループ型の外部共振用光路内でレーザ光を多数回ループさせて共振することができるので、安定した定在波を形成することができる。
請求項5に係る発明により、高出力なレーザ光を得ることが可能となる。
請求項6に係る発明により、第2の端面と反射手段との間でのレーザ光の干渉や散乱を避けることができる。
請求項7に係る発明により、外部共振用光路におけるレーザ光の共振に悪影響を与えることなく、出力用レーザ光を取り出すことができる。
請求項8に係る発明により、2方向に出射されるレーザ光を共通の光学系でコリメートすることが可能となり、部品点数の増大を避けることができる。
請求項9に係る発明により、レーザ光を2段階で効率的にコリメートすることが可能となる。
請求項10に係る発明により、2方向に出射されるレーザ光を共通の反射ミラーで反射してレーザ素子に帰還させることが可能となるため、部品点数の増大を避けることができる。
請求項11に係る発明により、2方向に出射されるレーザ光を別々の反射ミラーで反射してレーザ素子に帰還させることが可能となるため、外部共振用レーザ光の光路長の調整や変更が容易となる。
請求項12に係る発明により、1個のプリズムでレーザ光の光路を変更してレーザ素子に帰還させることが可能となるため、部品点数の増大を避けることができる。
請求項13に係る発明により、各反射ミラーの反射面の位置や向きを個別に微調整することができるため、光路の調整が容易となる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
まず、本発明の請求項1及び2に係る外部共振型半導体レーザの一形態例について説明する。図1は本形態例の外部共振型半導体レーザ10を示す概略構成図である。
符号1は、半導体レーザ素子である。本発明で用いられる半導体レーザ素子1は、図2に拡大して図示したように、同一の端面2(この端面を第1の端面という場合がある。)より二方向にレーザ光4,5を出射することが可能なものであって、第1の端面2上において、第1のレーザ光4が出射される第1の入出射部2aと第2のレーザ光5が出射される第2の入出射部2bとの間に中心軸3が介在するものを用いる。このようなレーザ素子の具体例としては利得導波路型半導体レーザが挙げられる。利得導波路型半導体レーザとは、レーザの活性層がp型半導体とn型半導体との接合面に沿って50μm〜400μm程度の広い幅を持つものである。利得導波路型半導体レーザは、駆動電流の増加に伴い活性層の両端部の屈折率が高くなるため、活性層自身が凹レンズの効果を持ち、出射するレーザ光が二方向に曲げられるという特性を持つ。
本発明に適用可能な半導体レーザ素子1としては、例えばブロードエリア型半導体レーザ素子(BALD)が挙げられる。本発明において好ましいブロードエリア型半導体レーザ(BALD)は、利得導波路型半導体レーザであって、横(空間)モードがマルチモードであるレーザ光を発振する。
本形態例の外部共振型半導体レーザ10には、半導体レーザ素子1から出射するレーザ光4,5をコリメートするため、ビーム整形素子として、速軸用コリメータ(FAC)11と遅軸用コリメータ(SAC)12が設けられている。FAC11およびSAC12は、2つのレーザ光4,5の光路に跨って配置されているため、両方のレーザ光4,5をコリメートすることができる。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ10は、第1の入出射部2aより出射した第1のレーザ光4を反射して第1の入出射部2aに帰還させる第1の反射部14aと、第2の入出射部2bより出射した第2のレーザ光5を反射して第2の入出射部2bに帰還させる第2の反射部14bとを有する1枚の反射ミラー14を備えている。ここで、反射ミラー14は、2つのレーザ光4,5の光路に跨って配置されており、半導体レーザ素子1の中心軸3の延長線上に配置されている。また、反射部14a,14bに入射する光は、コリメータ11,12でコリメートされた光であるため、反射ミラー14として平面鏡を用いることができる。反射ミラー14により、第1の出射光4は、第1の反射部14aで反射し、再度SAC12およびFAC11を通過して半導体レーザ素子1の第1の入出射部2aに帰還する。同様に、第2の出射光5は、第2の反射部14bで反射し、再度SAC12およびFAC11を通過して半導体レーザ素子1の第2の入出射部2bに帰還する。
反射ミラー14は、少なくとも反射部14a,14bにおいて反射率が90%以上であることが望ましい。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ10は、半導体レーザ素子1の第1の端面2と対向する第2の端面7の側に設けられて、第1の端面2に帰還したレーザ光4,5を、第1の端面2より出射するように反射する第3の反射手段として、第2の端面7上に設けられた反射膜8を備える。この反射膜8としては、誘電体多層膜フィルタや金属蒸着膜などを用いることができる。このため、第1の入出射部2aに帰還したレーザ光4の大部分は反射膜8での反射により第2の入出射部2bより出射し、第2の入出射部2bに帰還したレーザ光5の大部分は反射膜8での反射により第1の入出射部2aより出射する。一部のレーザ光は、反射膜8で反射する前後における半導体レーザ素子1内での屈折により、帰還した方の入出射部より出射することもある。反射膜8の反射率は、90%以上が望ましい。
これにより、第1の反射部14aおよび第2の反射部14bを両端として、第1の入出射部2a、反射膜8、第2の入出射部2bを経由する折り返し型のパスが外部共振用の光路となる。この外部共振用光路は、活性層の第1の入出射部2a側の部分6aと、活性層の第2の入出射部2b側の部分6bとの両方を含んでおり、半導体レーザ素子1の活性層全体6a,6bを使って外部共振器を組むことができるため、高出力化が可能となる。しかも、折り返し型の外部共振用光路内でレーザ光を多数回往復させて共振することができるので、安定した定在波を形成することができる。外部共振用光路の光路長を適切に調整することにより、レーザの共振波長を決定することができるので、出力用レーザ光のスペクトル幅を狭窄化することが可能になり、単色性の優れたレーザ光を安定的に出力することができる。外部共振用光路の光路長は、コリメータ11,12の位置や焦点距離、半導体レーザ素子1と反射ミラー14との距離などを調節することにより調整することができる。共振波長をλとするとき、外部共振用光路の光路長は(λ/2)の整数倍ずらしてもよい。
出力用レーザ光の取り出しは、外部共振用光路上の適当な位置でレーザ光を2方向に分岐する出力手段を設けることにより実現できる。本形態例の外部共振型半導体レーザ10では、出射光4,5のうちの一方のレーザ光5の光路上に、照射されたレーザ光の一部を反射し、レーザ光の他の一部を透過するハーフミラー13を、SAC12と反射ミラー14との間に設置して、出力用レーザ光9をハーフミラー13の反射光として取り出すようにしている。SAC12と反射ミラー14との間ではレーザ光はコリメートされているため、光路上にハーフミラー13を設置したときにレーザ光のビーム形状に与える影響を最小限に抑制することができ、外部共振器によるレーザ光の共振に悪影響を与えることなく出力用レーザ光9を取り出すことができる。ハーフミラー13の反射率は、4〜40%が望ましい。
次に、本発明の請求項1及び2に係る外部共振型半導体レーザの他の形態例について説明する。図3は他の形態例の外部共振型半導体レーザ10Aを示す概略構成図である。
図3の形態例は、第1および第2の反射手段が互いに分離した反射ミラー15,16とされていることを除き、図1の形態例と同様に構成されている。このように、それぞれの反射ミラー15,16について、半導体レーザ素子1に対する相対位置を独立に調整できるため、外部共振用レーザ光の光路長の調整や変更が容易となる。また、例えば第2のレーザ光5の光路上に設置した出力手段13が第1のレーザ光4の光路を邪魔してしまうおそれがある場合には、第1のレーザ光4を反射する第1の反射ミラー15の位置を、出力手段13よりもSAC12や半導体レーザ素子1に近い側に変更し、第1の反射ミラー15を半導体レーザ素子1に近づけた分、第2の反射ミラー16の位置を半導体レーザ素子1から引き離すことにより、外部共振器の光路長を変更することなく、出力手段13の設置スペースをより大きく確保することができる。なお、反射ミラー15,16は、少なくともレーザが照射される反射部において反射率が90%以上であることが望ましい。
なお、これらの形態例の外部共振型半導体レーザ10,10Aにおいては、本発明において必須の要素ではないが、レーザ光の波長を限定するため光路上に波長限定素子を設けることもできる。波長限定素子としては例えば、好ましくない波長の光をカットし、共振器による共振波長λの光を透過するカットフィルタを用いることができる。波長限定素子を設けることにより、より狭帯域で波長安定度の高い出力光を得ることができる。
次に、本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザの一形態例について説明する。図4は本形態例の外部共振型半導体レーザ20を示す概略構成図である。
符号1は、半導体レーザ素子である。本発明で用いられる半導体レーザ素子1は、図2に拡大して図示したように、同一の端面2(この端面を第1の端面という場合がある。)より二方向にレーザ光4,5を出射することが可能なものであって、第1の端面2上において、第1のレーザ光4が出射される第1の入出射部2aと第2のレーザ光5が出射される第2の入出射部2bとの間に中心軸3が介在するものを用いる。このようなレーザ素子の具体例としては利得導波路型半導体レーザが挙げられる。利得導波路型半導体レーザとは、レーザの活性層がp型半導体とn型半導体との接合面に沿って50μm〜400μm程度の広い幅を持つものである。利得導波路型半導体レーザは、駆動電流の増加に伴い活性層の両端部の屈折率が高くなるため、活性層自身が凹レンズの効果を持ち、出射するレーザ光が二方向に曲げられるという特性を持つ。
本発明に適用可能な半導体レーザ素子1としては、例えばブロードエリア型半導体レーザ素子(BALD)が挙げられる。本発明において好ましいブロードエリア型半導体レーザ(BALD)は、利得導波路型半導体レーザであって、横(空間)モードがマルチモードであるレーザ光を発振する。
本形態例の外部共振型半導体レーザ20には、半導体レーザ素子1から出射するレーザ光4,5をコリメートするため、ビーム整形素子として、速軸用コリメータ(FAC)21と遅軸用コリメータ(SAC)22が設けられている。FAC21およびSAC22は、2つのレーザ光4,5の光路に跨って配置されているため、両方のレーザ光4,5をコリメートすることができる。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ20は、第2の入出射部2bより出射したレーザ光5の光路を変更して第1の入出射部2aに帰還させる光路変更手段を備え、また、第2の入出射部2bより出射して第1の入出射部2aに帰還するレーザ光を通過させる(伝達する)とともに第1の入出射部2aより出射したレーザ光を阻止する一方向性伝達手段を備える。
ここで、一方向性伝達手段とは、特定の方向(順方向)では光の伝達を意図し、前記特定の方向とは反対の方向(逆方向)では光の阻止を意図する手段である。本形態例の場合、一方向性伝達手段は、第1のレーザ光4の光路上に設けられた光アイソレータ24である。この光アイソレータ24は、入射端面が光路変更手段(プリズム25)の側(図の右側)に向き、出射端面が半導体レーザ素子1の側(図の左側)に向くように設置されている。また、本形態例における光路変更手段は、半導体レーザ素子1の中心軸3の延長線上に配置された1個のプリズム25である。したがって、第2の入出射部2bより出射したレーザ光5は、プリズム25により光路変更され、アイソレータ24を通過したのち、再度SAC22およびFAC21を通過して半導体レーザ素子1の第1の入出射部2aに帰還(入射)する。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ20は、半導体レーザ素子1の第1の端面2と対向する第2の端面7の側に設けられて、第1の端面2に帰還したレーザ光を、第1の端面2より出射するように反射する反射手段として、第2の端面7上に設けられた反射膜8を備える。この反射膜8としては、誘電体多層膜フィルタや金属蒸着膜などを用いることができる。このため、第1の入出射部2aに帰還したレーザ光4の大部分は反射膜8での反射により第2の入出射部2bより出射する。一部のレーザ光は、反射膜8で反射する前後における半導体レーザ素子1内での屈折により、帰還した方である第1の入出射部2aより出射することもあるが、第1の入出射部2aより出射する出射光4はアイソレータ24で阻止されるので、外部共振器の特性に悪影響を及ぼすことはない。
これにより、第2の入出射部2b、プリズム25、第1の入出射部2a、第2の端面7側の反射膜8を順に経由するように巡回するループ型のパスが外部共振用の光路となる。この外部共振用光路は、活性層の第1の入出射部2a側の部分6aと、活性層の第2の入出射部2b側の部分6bとの両方を含んでおり、半導体レーザ素子1の活性層全体6a,6bを使って外部共振器を組むことができるため、高出力化が可能となる。しかも、ループ型の外部共振用光路内でレーザ光を多数回ループさせて共振することができるので、安定した定在波を形成することができる。外部共振用光路の光路長を適切に調整することにより、レーザの共振波長を決定することができるので、出力用レーザ光のスペクトル幅を狭窄化することが可能になり、単色性の優れたレーザ光を安定的に出力することができる。外部共振用光路の光路長は、コリメータ21,22の位置や焦点距離、半導体レーザ素子1とプリズム25との距離などを調節することにより調整することができる。反射膜8の反射率は、90%以上が望ましい。
出力用レーザ光の取り出しは、外部共振用光路上の適当な位置でレーザ光を2方向に分岐する出力手段を設けることにより実現できる。本形態例の外部共振型半導体レーザ20では、第2の入出射部2bより出射するレーザ光5の光路上に、照射されたレーザ光の一部を反射し、レーザ光の他の一部を透過するハーフミラー23を、SAC22とプリズム25との間に設置して、出力用レーザ光9をハーフミラー23の反射光として取り出すようにしている。SAC22とプリズム25との間ではレーザ光はコリメートされているため、光路上にハーフミラー23を設置したときにレーザ光のビーム形状に与える影響を最小限に抑制することができ、外部共振器によるレーザ光の共振に悪影響を与えることなく出力用レーザ光9を取り出すことができる。ハーフミラー23の反射率は、4〜40%が望ましい。
次に、本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザの他の形態例について説明する。図5は他の形態例の外部共振型半導体レーザ20Aを示す概略構成図である。
図5の形態例は、第2の入出射部2bより出射したレーザ光5の光路を変更して第1の入出射部2aに帰還させる光路変更手段として、互いに反射面の向きが異なる2枚の反射ミラー26,27を備えることを除き、図4の形態例と同様に構成されている。このように、各反射ミラー26,27について、半導体レーザ素子1に対する相対位置や反射面の向きが独立に調整できるため、外部共振用レーザ光の光路長の調整や変更が容易となる。なお、光路変更手段を構成する反射ミラーの枚数は、特に2枚に限定されるものではなく、3枚以上であってもよい。なお、反射ミラー26,27は、少なくともレーザが照射される反射部において反射率が90%以上であることが望ましい。
次に、本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザのさらに他の形態例について説明する。図6はこの形態例の外部共振型半導体レーザ20Bを示す概略構成図である。
図6の形態例は、光路変更手段を構成する2枚の反射ミラー26,23のうち一枚がハーフミラー23であり、出力用レーザ光を取り出す出力手段を兼ねていることを除き、図5の形態例と同様に構成されている。
なお、これらの形態例の外部共振型半導体レーザ20,20A,20Bにおいては、本発明において必須の要素ではないが、レーザ光の波長を限定するため光路上に波長限定素子を設けることもできる。波長限定素子としては例えば、好ましくない波長の光をカットし、共振器による共振波長λの光を透過するカットフィルタを用いることができる。波長限定素子を設けることにより、より狭帯域で波長安定度の高い出力光を得ることができる。
次に、本発明の請求項1及び3に係る外部共振型半導体レーザの一形態例について説明する。図7は本形態例の外部共振型半導体レーザ30を示す概略構成図である。
符号1は、半導体レーザ素子である。本発明で用いられる半導体レーザ素子1は、図2に拡大して図示したように、同一の端面2(この端面を第1の端面という場合がある。)より二方向にレーザ光4,5を出射することが可能なものであって、第1の端面2上において、第1のレーザ光4が出射される第1の入出射部2aと第2のレーザ光5が出射される第2の入出射部2bとの間に中心軸3が介在するものを用いる。このようなレーザ素子の具体例としては利得導波路型半導体レーザが挙げられる。利得導波路型半導体レーザとは、レーザの活性層がp型半導体とn型半導体との接合面に沿って50μm〜400μm程度の広い幅を持つものである。利得導波路型半導体レーザは、駆動電流の増加に伴い活性層の両端部の屈折率が高くなるため、活性層自身が凹レンズの効果を持ち、出射するレーザ光が二方向に曲げられるという特性を持つ。
本発明に適用可能な半導体レーザ素子1としては、例えばブロードエリア型半導体レーザ素子(BALD)が挙げられる。本発明において好ましいブロードエリア型半導体レーザ(BALD)は、利得導波路型半導体レーザであって、横(空間)モードがマルチモードであるレーザ光を発振する。
本形態例の外部共振型半導体レーザ30には、半導体レーザ素子1から出射するレーザ光4,5をコリメートするため、ビーム整形素子として、速軸用コリメータ(FAC)31と遅軸用コリメータ(SAC)32が設けられている。FAC31およびSAC32は、2つのレーザ光4,5の光路に跨って配置されているため、両方のレーザ光4,5をコリメートすることができる。FAC31およびSACとしては、例えばシリンドリカルレンズを用いることができる。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ30は、第1の入出射部2aより出射した第1のレーザ光4を反射して第1の入出射部2aに帰還させる第1の反射手段としてのハーフミラー35と、第2の入出射部2bより出射した第2のレーザ光5を反射して第2の入出射部2bに帰還させる第2の反射手段としての反射ミラー34を備えている。ここで、反射ミラー34およびハーフミラー35に入射する光は、コリメータ31,32でコリメートされた光であるため、これらのミラー34、35として平面鏡を用いることができる。第1の出射光4はハーフミラー35により反射し、再度SAC32およびFAC31を通過して半導体レーザ素子1の第1の入出射部2aに帰還する。同様に、第2の出射光5は反射ミラー34で反射し、再度SAC32およびFAC31を通過して半導体レーザ素子1の第2の入出射部2bに帰還する。
反射ミラー34の反射率は、90%以上であることが望ましい。また、ハーフミラー35の反射率は、4〜40%が望ましい。
ハーフミラー35を透過した光は、外部共振型半導体レーザ30の出力用レーザ光9とされる。すなわち本形態例では、レーザ光の一部を出力用レーザ光9とする出力手段が、レーザ光の第1の反射手段を兼ねたハーフミラー35に設けられている。これにより、外部共振器によるレーザ光の共振に悪影響を与えることなく出力用レーザ光9を取り出すことができる。
また、本形態例の外部共振型半導体レーザ30は、半導体レーザ素子1の第1の端面2と対向する第2の端面7の側に設けられて、第1の端面2に帰還したレーザ光4,5を、第1の端面2より出射するように反射する第3の反射手段として、第2の端面7上に設けられた反射膜8を備える。この反射膜8としては、誘電体多層膜フィルタや金属蒸着膜などを用いることができる。このため、第1の入出射部2aに帰還したレーザ光4の大部分は反射膜8での反射により第2の入出射部2bより出射し、第2の入出射部2bに帰還したレーザ光5の大部分は反射膜8での反射により第1の入出射部2aより出射する。一部のレーザ光は、反射膜8で反射する前後における半導体レーザ素子1内での屈折により、帰還した方の入出射部より出射することもある。反射膜8の反射率は、90%以上が望ましい。
これにより、ハーフミラー35および反射ミラー34を両端として、第1の入出射部2a、反射膜8、第2の入出射部2bを経由する折り返し型のパスが外部共振用の光路となる。この外部共振用光路は、活性層の第1の入出射部2a側の部分6aと、活性層の第2の入出射部2b側の部分6bとの両方を含んでおり、半導体レーザ素子1の活性層全体6a,6bを使って外部共振器を組むことができるため、高出力化が可能となる。しかも、折り返し型の外部共振用光路内でレーザ光を多数回往復させて共振することができるので、安定した定在波を形成することができる。外部共振用光路の光路長を適切に調整することにより、レーザの共振波長を決定することができるので、出力用レーザ光のスペクトル幅を狭窄化することが可能になり、単色性の優れたレーザ光を安定的に出力することができる。外部共振用光路の光路長は、コリメータ31,32の位置や焦点距離、半導体レーザ素子1と第1及び第2の反射手段34、35との距離などを調節することにより調整することができる。
従来例(図9参照)では、反射ミラー53と半導体レーザ素子1の出射モードとの関係によって増幅する共振器出力モードを限定していたのに対し、本形態例の外部共振型半導体レーザ30によれば、反射ミラー34とハーフミラー35の関係によって増幅する共振器出力モードを限定する。このため、温度変化や外部応力などの外乱に対して安定な共振器出力モードを得ることができる。反射ミラー34およびハーフミラー35のいずれにおいても光路長の調整作業が可能であるため、両者の関係を最適な状態に調整することが可能である。よって、外部共振型半導体レーザ30の出力用レーザ光9の集光位置をサブミクロン以下に安定にすることが容易になる。
本形態例の外部共振型半導体レーザ30には、本発明において必須の要素ではないが、レーザ光4,5の波長を限定するため波長限定素子33を設けることもできる。図7には、第1及び第2の反射手段34、35とSAC32との間に波長限定素子33を2つのレーザ光4,5の光路に跨って配置した例を示すが、特にこの形態、配置に限定するものではない。波長限定素子33としては例えば、好ましくない波長の光をカットし、共振器による共振波長λの光を透過するカットフィルタを用いることができる。
本形態例によれば、符号34−33−32−31−1−31−32−33−35で表される共振光路が、第1のレーザ光4の光路上と第2のレーザ光5の光路上との両方で波長限定素子33を通過しており、共振光路における波長限定素子33の通過回数が多いため、より狭帯域で波長安定度の高い出力光を得ることができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
反射手段としては、平面鏡や曲面鏡などの反射ミラーに限定されるものではなく、グレーティングやエタロンなどの波長選択性を有する反射素子を用いることもできる。これにより、反射手段に波長選択性を持たせて出力用レーザ光のスペクトル幅の狭窄化を図ることも可能である。
反射手段または回路変更手段として用いられる反射ミラーとしては、外部共振用レーザ光が照射される領域にのみ鏡面状の反射面が形成されている部分反射ミラーを利用することができる。この場合、反射面を鏡面状態とする作業を簡略化することが可能となる。さらには、反射面の形成領域を調整することにより、ビーム形状を調整することも可能となる。この際には反射面の周囲の部分に光吸収膜や反射防止膜などを形成することで、より効果的にビーム形状の調整が可能となる。
さらに、反射ミラーの反射面に特定波長のみを反射するフィルタ膜を形成し、波長選択性を持たせて出力用レーザ光のスペクトル幅の狭窄化を図ることも可能である。
また、本発明の外部共振型半導体レーザには、いずれの形態においても、必要に応じて、レーザ光の波長を限定するため光路上に波長限定素子を設けることもできる。波長限定素子としては例えば、好ましくない波長の光をカットし、共振器による共振波長λの光を透過するカットフィルタを用いることができる。波長限定素子を設けることにより、より狭帯域で波長安定度の高い出力光を得ることができる。
(外部共振型半導体レーザの試験例)
図7に示す両共振タイプの構成の請求項1及び3に係る外部共振型半導体レーザ30(実施例)と図9に示す片共振タイプの構成の外部共振型半導体レーザ50(比較例)を構成した。ここで、利得導波路型半導体レーザとしてはEYP−BAE−1120(商品名、独国Eagleyard Photonics社製)を用い、コリメータとしては、焦点距離0.9mmのFACと焦点距離30mmのSACを利用した。各光学部品の位置調整を行い、実施例と比較例とで同じ条件により半導体レーザを駆動してレーザの共振および出力を行った。
半導体レーザ素子1の反射膜8の反射率をR、反射ミラー34の反射率をR、ハーフミラー35の反射率をRとするとき、これらの反射率は、R<R<Rの関係を満たすように設定した。出力用レーザ光をパワーメータLM3(商品名、Coherent社製)で観察したところ、駆動電流(単位A)と出力(単位W)との関係として図8に示す結果が得られた。
さらに、両共振タイプの外部共振型半導体レーザ30において反射率がR,R′,R″と異なる3種類のハーフミラー35を使用し、レーザ出力に対するハーフミラー35の反射率の効果を検証した。
図8のグラフに示すように、実施例の外部共振型半導体レーザは、比較例の外部共振型半導体レーザよりも高い出力を示した。この理由としては、比較例の外部共振型半導体レーザは半導体レーザ素子の活性層のうち片側半分のみを使っているのに対し、実施例の外部共振型半導体レーザでは、半導体レーザ素子の活性層全体を使って外部共振器を組むことができるため、同じ駆動電流Iに対してより高い出力が得られ、ハーフミラー35の反射率R″によっては、約2倍の出力Pが得られたものと考えられる。
なお、図1に示す請求項1及び2に係る外部共振型半導体レーザ10と、図4に示す請求項4に係る外部共振型半導体レーザ20についても上記の試験と同様の条件で出力試験を行ったところ、図7に示す構成の外部共振型半導体レーザ30(実施例)と同程度の高い出力が得られたことを確認した。
本発明によれば、高出力かつスペクトル幅が極めて狭いレーザ光を出力することが可能であり、しかも少ない部品点数で単純な構成とすることも可能であるので、高品質かつ低価格の外部共振型半導体レーザを提供することができる。
本発明の請求項1及び2に係る外部共振型半導体レーザの一形態例を示す概略構成図である。 半導体レーザ素子を示す拡大図である。 本発明の請求項1及び2に係る外部共振型半導体レーザの他の形態例を示す概略構成図である。 本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザの一形態例を示す概略構成図である。 本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザの他の形態例を示す概略構成図である。 本発明の請求項4に係る外部共振型半導体レーザのさらに他の形態例を示す概略構成図である。 本発明の請求項1及び3に係る外部共振型半導体レーザの一形態例を示す概略構成図である。 本発明の外部共振型半導体レーザと従来の外部共振型半導体レーザの出力特性の一例を示すグラフである。 従来の外部共振型半導体レーザの一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1…半導体レーザ素子、2…第1の端面、2a…第1の入出射部、2b…第2の入出射部、3…中心軸、4…第1のレーザ光、5…第2のレーザ光、7…第2の端面、8…反射手段(反射膜)、9…出力用レーザ光、10,10A,20,20A,20B,30…外部共振型半導体レーザ、11,21,31…速軸用コリメータ(FAC)、12,22,32…遅軸用コリメータ(SAC)、13,23…出力手段(ハーフミラー)、14,15,16,34…反射ミラー、14a,14b…反射部、24…アイソレータ、25…プリズム、26,27…反射ミラー、35…反射手段兼出力手段(ハーフミラー)。

Claims (13)

  1. 同一端面上に中心軸を介して第1の入出射部および第2の入出射部を有して、各入出射部より二方向にレーザ光を出射することが可能な半導体レーザ素子と、
    前記第1の入出射部より出射したレーザ光を反射して前記第1の入出射部に帰還させる第1の反射手段と、
    前記第2の入出射部より出射したレーザ光を反射して前記第2の入出射部に帰還させる第2の反射手段と、
    前記半導体レーザ素子の前記入出射部を有する第1の端面と対向する第2の端面の側に設けられて、第1の端面に帰還したレーザ光を、前記第1の入出射部または前記第2の入出射部より出射するように反射する第3の反射手段と、
    レーザ光の一部を出力用レーザ光とする出力手段とを具備することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  2. 請求項1に記載の外部共振型半導体レーザであって、レーザ光の光路上に配置された出力手段を有することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  3. 請求項1に記載の外部共振型半導体レーザであって、レーザ光の第1または第2の反射手段に設けられた出力手段を有することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  4. 同一端面上に中心軸を介して第1の入出射部および第2の入出射部を有して、各入出射部より二方向にレーザ光を出射することが可能な半導体レーザ素子と、
    前記第2の入出射部より出射したレーザ光の光路を変更して前記第1の入出射部に帰還させる光路変更手段と、
    前記第2の入出射部より出射したレーザ光を通過させるとともに前記第1の入出射部より出射したレーザ光を阻止する一方向性伝達手段と、
    前記半導体レーザ素子の前記入出射部を有する第1の端面と対向する第2の端面の側に設けられて、第1の端面に帰還したレーザ光を、前記第1の入出射部または前記第2の入出射部より出射するように反射する反射手段と、
    前記レーザ光の光路上に配置されて前記レーザ光の一部を出力用レーザ光とする出力手段とを具備することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記半導体レーザ素子は、利得導波路型半導体レーザであることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記半導体レーザ素子の前記第2の端面の側に設けられる反射手段は、前記第2の端面上に設けられた反射膜であることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記出力手段は、照射されたレーザ光の一部を反射し、レーザ光の他の一部を透過するハーフミラーであることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、さらに、出射する前記レーザ光の各光路に跨って配置される少なくとも一つ以上のビーム整形素子を具備することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  9. 請求項8に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記ビーム整形素子は、速軸用コリメータと遅軸用コリメータを含むことを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  10. 請求項2に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記第1および第2の反射手段は、前記半導体レーザ素子の中心軸の延長線上に配置された1枚の反射ミラーであり、前記反射ミラーは、前記第1の入出射部から出射されたレーザ光を反射する第1の反射部と、前記第2の入出射部から出射されたレーザ光を反射する第2の反射部を有することを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  11. 請求項2に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記第1および第2の反射手段は、互いに分離した2枚の反射ミラーであることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  12. 請求項4に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記光路変更手段は、前記半導体レーザ素子の中心軸の延長線上に配置された1個のプリズムであることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
  13. 請求項4に記載の外部共振型半導体レーザにおいて、前記光路変更手段は、互いに反射面の向きが異なる、少なくとも2枚以上の反射ミラーであることを特徴とする外部共振型半導体レーザ。
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