JP2006302737A - 高圧放電ランプ、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】個々のランプ間においてビーム角がばらつくのを抑制する。
【解決手段】リフレクタ4は、前面に開口部2を有し、かつ内部に凹面状の反射面3が形成されている。このリフレクタ4内には、長手方向の中心軸がリフレクタ4の長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するように配置されている中管5と、この中管5内に収容され、かつ光中心が反射面3の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管6とが設けられている。中管5の端部のうち、開口部2側の端部には、リフレクタ4内における中管5の位置を規定するための基準面として、この中管5の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部9が形成されている。発光管6の外面には、中管5内におけるこの発光管6の位置を規定するための基準となる凹部または凸部24が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】リフレクタ4は、前面に開口部2を有し、かつ内部に凹面状の反射面3が形成されている。このリフレクタ4内には、長手方向の中心軸がリフレクタ4の長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するように配置されている中管5と、この中管5内に収容され、かつ光中心が反射面3の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管6とが設けられている。中管5の端部のうち、開口部2側の端部には、リフレクタ4内における中管5の位置を規定するための基準面として、この中管5の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部9が形成されている。発光管6の外面には、中管5内におけるこの発光管6の位置を規定するための基準となる凹部または凸部24が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧放電ランプおよびその製造方法に関する。
高圧放電ランプ、例えばメタルハライドランプは、商業施設などの屋内照明等として広く普及している。
この種のメタルハライドランプの一つに、透光性のランプ容器(以下、「中管」という)内に収容された発光管が反射体(以下、「リフレクタ」という)の内部に配置された構造を有するものがある(例えば、特許文献1等参照)。中管の長手方向の中心軸とリフレクタの長手方向の中心軸(光軸)とは略同一軸上に位置している。
リフレクタは、前面の開口部に前面ガラスが取り付けられ、かつ内部に凹面状、例えば回転放物面状の反射面が形成されている。
中管は、一端部にこの中管の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が、他端部に圧潰封止された封止部がそれぞれ形成されている。また、この中管の平面部の中央部には、排気管を封止切ったときの残部であるチップオフ部が形成されている。
発光管は、外囲器が透光性セラミックからなり、その内部に電極構造体が設けられ、かつ金属ハロゲン化物等の封入物が封入されている。電極構造体の一部を構成する給電部の端部は、外囲器の外部に導出して発光管の長手方向に真っ直ぐに延び、それぞれ電力供給線の一端部に電気的に、かつ機械的に接続されている。この電力供給線の他端部は、中管の封止部に封止された金属箔を介して外部導入線に電気的に、かつ機械的に接続されている。
そして、このような反射形のメタルハライドランプは、発光管の光中心(電極間の中心)が反射面の焦点上に略位置しており、発光管から放射され、かつ反射面によって反射された光を前面の開口部から前面ガラスを通じて効率的に取り出すことができる。
次に、このような反射形のメタルハライドランプの製造方法の一例について簡単に説明する。
まず、第1の工程では、後に中管を形成するガラス管を準備する。このガラス管の一端部には、予め、長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が形成されているとともに、その平面部の中央部に排気管が取り付けられている。一方、このガラス管の他端部は開口している。ただし、排気管の長手方向の中心軸とガラス管(中管)の長手方向の中心軸とは略同一軸に位置している。また、この工程では、予め作製された発光管と、電力供給線、金属箔および外部導入線が順次接続された電力供給構造体とを、発光管の給電部の他端部に電力供給線をそれぞれ接続することによって一体化したもの(以下、単に「第一の組立体」という)を準備する。
第2の工程では、第一の組立体の外部導入線をチャックによって把持し、発光管が上方に位置するように第一の組立体を垂直に立てた状態で保持する。その後、ガラス管をその開口端が下向けになるように第一の組立体の上方に配置する。
そして、ガラス管を第一の組立体へ向かってほぼ垂直に降ろし、第一の組立体をガラス管内に挿入する。このとき、必要に応じて電力供給線または金属箔を把持しながら、外囲器の外部に導出している給電部のうち、上方へ向かって真っ直ぐ延びる給電部の先端部を排気管内に位置させる。このように給電部の先端部を排気管内に位置させることにより、中管内における発光管の位置調整を行う。
その後、この状態でガラス管の他端部、つまり金属箔が位置する部分を公知のピンチシール法によって圧潰封止して封止部を形成する。これにより、第一の組立体は、電力供給構造体を介してガラス管に固定される。封止部の形成後、排気管を通じてガラス管内を真空排気し、必要に応じて窒素ガス等を封入して、排気管の根元部分を封止切り、チップオフ部を形成する。こうして中管内に発光管が収容されたもの(以下、「第二の組立体」という)が組み立てられる。
次に、この第二の組立体をリフレクタ内に配置する第3の工程へ移行する(図8参照)。
第3の工程では、公知の凸状の治具を用いてリフレクタ内における中管の位置調整を行う。この凸状の治具は、円板状の基体部と、この基体部の中央部に形成された略円柱体状の突起部とを有している。基体部のうち、突起部が形成されている側の面の外縁部には、外縁側を一段高くした段差部が全周に亘って形成されている。また、基体部のうち、突起部が形成されている側の面において、その段差部よりも内側の部分は突起部を除いて平面状である。この段差部の側壁部の直径はリフレクタの前面の開口部の外径と略同じである。突起部の先端部には、中管の外径と略同じ直径を有する第一の穴部と、この第一の穴部の中央部に形成され、かつチップオフ部全体が十分な裕度を持って入ることができる第二の穴部が形成されている。第一の穴部の底面(第二の穴部を除く)は平面状である。
まず、この凸状の治具を、突起部側が上になるように設置する。次に、リフレクタの前面の開口部を段差部の内側にはめ込み、リフレクタを凸状の治具上に載せる。このとき、リフレクタの前面の開口端は、基体部の面のうち、突起部が形成されている側の面(以下、「開口端基準面」という)に当接している。
その後、第二の組立体をチップオフ部側を先頭にしてリフレクタの後端の開口部からリフレクタ内へ挿入し、チップオフ部を第二の穴部に挿入するとともに、平面部が第一の穴部の底面に当接するように中管の一端部を第一の穴部に挿入する。こうして第二の組立体は、倒立した状態で突起部によって保持される。
ここで、開口端基準面から第一の穴部の底面までの距離は、リフレクタの前面の開口端が凸状の治具の開口端基準面に当接し、かつ中管の平面部が第一の穴部の底面に当接した状態において、予め、発光管の光中心がリフレクタの反射面の焦点上に位置するように設定されている。つまり、リフレクタの前面の開口面から前記焦点までの距離が50[mm]であり、中管の平面部から発光管の光中心までの距離が30[mm]のとき、開口端基準面から第一の穴部の底面までの距離はこれらの差に等しい20[mm]に設定されている。ただし、リフレクタの前面の開口面から前記焦点までの距離は、実測値ではなく、リフレクタの設計上の設計値である。また、中管の平面部から発光管の光中心までの距離は、中管内における発光管の位置が所望の位置にあるという前提に基づき導き出されている設計値であって実測値ではない。
また、突起部の長手方向の中心軸は、予め、リフレクタの前面の開口部が段差部の内側にはめ込まれた状態において、リフレクタの長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するとともに、中管の一端部が第一の穴部に挿入された状態において、中管の長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するように設定されている。
したがって、この凸状の治具を用いることにより、リフレクタの長手方向をx軸方向とした場合、x軸方向はもちろんのこと、そのy軸方向およびz軸方向に対してもリフレクタ内における中管の位置調整を行うことができる。
その後、接着剤(図示せず)をリフレクタの後端の開口部からリフレクタと中管の封止部との間の隙間に流し込み固化させることにより、リフレクタに対して中管を固定する。最後に前面ガラス等を取り付け、反射形のメタルハライドランプが完成する。
特表平10−508427号公報
しかしながら、従来のこの種のメタルハライドランプでは、個々のランプ間においてビーム角が大きくばらついてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、個々のランプ間においてビーム角がばらつくのを抑制することができる高圧放電ランプ、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の高圧放電ランプは、前面に開口部を有し、かつ内部に凹面状の反射面が形成されているリフレクタと、このリフレクタ内に、長手方向の中心軸が前記リフレクタの長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するように配置されている中管と、この中管内に収容され、かつ光中心が前記反射面の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管とを備え、前記中管の端部のうち、前記開口部側の端部には、前記リフレクタ内における前記中管の位置を規定するための基準面として、この中管の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が形成され、前記発光管の外面には、前記中管内におけるこの発光管の位置を規定するための基準となる凹部または凸部が形成されているという構成を有している。
本発明の高圧放電ランプの製造方法は、前面に開口部を有し、かつ内部に凹面状の反射面が形成されているリフレクタと、このリフレクタ内に配置され、かつ長手方向の中心軸が前記リフレクタの長手方向の中心軸と略同一軸上に位置している中管と、この中管内に収容され、かつ光中心が前記反射面の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管とを備えた高圧放電ランプの製造方法において、前記中管を形成するガラス管であって、一端部に、前記リフレクタ内における前記中管の位置を規定するための基準面としてこのガラス管の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が予め形成されている前記ガラス管と、外面に、前記中管内における前記発光管の位置を規定するための基準として凹部または凸部が予め形成されている前記発光管とを準備する準備工程と、前記凹部または凸部に合わせて前記中管内における前記発光管の長手方向に対する前記発光管の位置を規定するために、前記ガラス管の外面のうち、前記平面部から所定の距離を離れた位置に別の基準をマーキングするマーキング工程と、前記ガラス管内に前記発光管を挿入し、前記別の基準を前記ガラス管の長手方向の中心軸に対して垂直な方向から見た場合に前記別の基準と前記凹部または凸部とが略重なり合うように前記発光管をその長手方向に移動させ、その後、前記別の基準と前記凹部または凸部とが略重なり合った状態で前記ガラス管を加工して前記発光管を前記中管に固定する第一の組立工程と、内部に前記発光管が収容された前記中管を前記リフレクタ内に挿入し、前記リフレクタの開口端と前記平面部との間が所定の距離になるように前記リフレクタ内における前記中管の位置を調整し、その後、前記中管を前記リフレクタ内に固定する第二の組立工程とを含むという方法を用いている。
本発明は、個々のランプ間においてビーム角がばらつくのを抑制することができる高圧放電ランプ、およびその製造方法を提供することができるものである。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態である定格電力70[W]の反射形のメタルハライドランプ1は、前面に開口部2を有し、かつ内部に凹面状、例えば回転放物面状の反射面3が形成されている略漏斗形状のリフレクタ4と、このリフレクタ4内に長手方向の中心軸Xがリフレクタ4の長手方向の中心軸Yと略一致するように配置され、かつ気密空間を形成している略円筒状の中管5と、この中管5内に収容され、かつ光中心が反射面の焦点上に略位置している発光管6と、リフレクタ4の後端部に取り付けられている口金7とを備えている。
リフレクタ4は、例えば硬質ガラスまたは石英ガラス等からなる。リフレクタ4の反射面3は、リフレクタ4の内面に形成された例えばアルミニウム等の金属層からなる。また、リフレクタ4の前面の開口部2には、前面ガラス8が接着剤(図示せず)または止め金具(図示せず)等によって固定され、設けられている。
中管5は、例えば石英ガラス等からなり、全長(後述するチップオフ部10および封止部11を含む)が例えば85[mm]、最大外径(封止部11を除く)が例えば16[mm]である。中管5内の気密空間(発光管6は除く)には、窒素ガスが常温時で20[kPa]となるように封入されている。もっとも、中管5内は、窒素ガスを封入せず、必要に応じて真空状態としてもよい。また、中管5の一端部(リフレクタ4の前面の開口部2側の端部)には、このランプの製造工程において、リフレクタ4内における中管5の位置を規定するための基準面として、この中管5の長手方向の中心軸Xと略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部9が形成されている。ただし、この平面部9の中央部には、後述する排気管27の残部であるチップオフ部10が形成されている。一方、中管5の他端部には、図2に示すように、公知のピンチシール法によって圧潰封止された封止部11が形成されている。
なお、「略垂直」および「略平面形状」における「略」の意味は次のとおりである。例えば両端が開口した円筒状のガラス管を加工して平面部9を形成するに当たり、ガラス加工の精度上、完全な「平面」を形成することは難しく、多少の凹凸が形成されてしまう場合がある。そのため、ここで言う「略垂直」および「略平面形状」とは、完全な垂直および完全な平面形状を含むのはもちろんのこと、ガラス加工でのばらつき等によって完全な垂直および完全な平面形状からずれた場合も含むことを意味している。
発光管6は、図2に示すように、その外囲器が透光性のセラミック、例えば多結晶アルミナ等からなり、全長が例えば50[mm]、最大外径が例えば10[mm]であって、本管部12とその両端部に形成された略円筒状の細管部13とを有している。本管部12の詳細な構造については後述する。
なお、この発光管6の長手方向の中心軸Zと中管5の長手方向の中心軸Xとは略同一軸上に位置している。
また、発光管6の外囲器内には、図3に示すように、本管部12内に位置する電極部14と、一端部にこの電極部14が接続されており、かつ細管部13内に挿入されて本管部12とは反対側の端部においてシール材15によって封着されている給電部16とを有する電極構造体17が設置されている。各給電部16の他端部は、図2に示すように、細管部13の端部から発光管6の長手方向に真っ直ぐ延びるように導出し、電力供給線18の一端部に電気的に、かつ機械的に接続されている。この電力供給線18の他端部は、中管5の封止部11に封止された金属箔19を介して外部導入線20に電気的に、かつ機械的に接続されている。発光管6は、この2本の電力供給線18によって中管5内で支持されている。
なお、本管部12内に位置する一対の電極部14は、図3に示すように、それらの長手方向の中心軸が発光管6の長手方向の中心軸Zと略同一軸上にあり、かつ互いに対向して配置されている。
電極構造体17として電極部14と給電部16とからなるものを用いた場合について説明したが、特にこの構造に限定されるものではなく、公知の種々の電極構造体を用いることができる。もちろん、電極部14および給電部16は、それぞれ一部材からなるのでなく、複数の部材から構成されている場合が多い。また、細管部13内において、細管部13と給電部16との間には、通常、シール材15による封着部分を除いてわずかな隙間が存在している。
さらに、この発光管6内には、発光物質となるヨウ化ナトリウム、ヨウ化ジスプロシウム、ヨウ化タリウムおよびヨウ化ホルミニウム等の金属ハロゲン化物と、緩衝ガスとしての水銀と、始動補助ガスとしてのアルゴンガス等の希ガスとがそれぞれ所定量封入されている。もっとも、金属ハロゲン化物としては、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化ジスプロシウム、ヨウ化タリウムおよびヨウ化ホルミニウムに限らず、所望の色特性等に応じて公知の種々の金属ハロゲン化物を用いることができる。その際、ヨウ化物のみに限らず、その一部または全部を臭化物としてもよい。
本管部12は、図3に示すように、最大外径が例えば10[mm]の略円筒状の第一の筒部21と、この第一の筒部21に略テーパ状のテーパ部22を介して形成され、第一の筒部21よりも小径の略円筒状の第二の筒部23とを有している。細管部13は、その一端部が第二の筒部23内に挿入され焼きばめによって本管部12と一体化されている。
なお、本管部12の構造としては、略円筒状の第一の筒部21、略テーパ状のテーパ部22および略円筒状の第二の筒部23とからなるもの以外に、例えばテーパ部22に代えて略半球状の半球部を有しているもの、すなわち略円筒状の第一の筒部21と、この第一の筒部21に略半球状の半球部を介して形成された略円筒状の第二の筒部23とからなるもの等、公知の種々のものを用いることができる。また、外囲器自体の構造としても、略円筒状の筒部と、この筒部の両端部に円板状の閉塞部材を介して形成された略円筒状の細管部とが焼きばめによって一体化されたものや、略紡錘形状をした本管部と略円筒状の細管部とが一体成形されたもの等、公知の種々のものを用いることができる。
本管部12の外面には、中管5と発光管6との組立工程において、中管5内における発光管6の位置を規定するための基準となる凹部または凸部、例えば直径が1.0[mm]の略半球状の凸部24が形成されている。この凸部24を形成する位置は、中管5内における発光管6の位置を規定するための基準として明確な位置であれば発光管6の外面のうちのいずれの部分であってもよい。しかし、中管5内における発光管6の位置合わせ精度をより向上させるためには、凸部24を発光管6の外面のうちの光中心C(図3参照)、すなわち一対の電極部14間の中心に対応する位置に形成することが好ましい。これは、最終的に光中心Cをリフレクタ4の焦点上に位置させるに当たり、凸部24を発光管6の外面のうちの光中心Cに対応する位置に形成することにより、実質的に光中心Cをその基準としていることになるので、発光管6の形状や寸法ばらつきに影響を受けることなく、その位置合わせを行うことができるからである。
ここで、「発光管6の外面のうちの光中心Cに対応する位置」とは、発光管6の外面のうち、一対の電極部14間の中心を通り、かつ発光管6の長手方向の中心軸Xに対して垂直な直線と交わる位置を示す。ところで、凸部24の大きさは、位置合わせの基準として不明確になるのを防ぐために小さい方が好ましいが、その反面、位置合わせ作業を容易化するためにはある程度大きい方が好ましい。そこで、「発光管6の外面のうちの光中心Cに対応する位置」の中でも、特に凸部24が発光管6の外面のうち、1.0[mm]の間隔を有する平行な2つの平面P,Q(図3参照)で挟まれた領域内に収まるように形成されており、その2つの平面P,Qが発光管6の長手方向の中心軸Zに対して略垂直に交わるとともに、発光管6の光中心Cからそれぞれ等しい距離の位置にあることが好ましい。凸部24が発光管6の外面のうち、1.0[mm]の間隔を有する平行な2つの平面P,Qで挟まれた領域内に収まらない大きさを有している場合、例えば直径1.5[mm]の略半球状の場合、その大きさが大きすぎ、位置合わせの基準として不明確になるおそれがあり、その結果、位置合わせ精度が低くなるおそれがある。
また、この凸部24は、本管部12の成形と同時に一体成形されたものであって、当然、本管部12の構成材料と同じセラミックからなる。このように凸部24を本管部12の成形と同時に一体成形することにより、凸部24を本管部12とは別部品として後工程において本管部12と一体化する場合に比して、発光管6の製造工程における工程数の増加を抑えることができるとともに、凸部24を本管部12の所望の位置に精度よく形成することができ、また発光管6の製造工程中に凸部24が外れてしまうといった不良の発生をなくすことができる。もちろん、これらのことは凸部24を本管部12に形成する場合に限らず、細管部13に形成する場合であっても、すなわち外囲器のいずれの部分であっても同様である。
凸部24を本管部12等とは別部品として後工程において本管部12等と一体化する場合、凸部24の構成材料には、点灯、消灯の繰り返しによって本管部12等にクラックが発生するのを防止するために、その熱膨張係数が本管部12等の熱膨張係数と略等しいものを用いることが好ましく、また点灯中における高温下での環境に耐え得る耐熱性を有し、中管5内での放電を誘引するようなガスを発生させるものは好ましくない。
なお、凸部24としては、上記したような略半球状の凸部以外にも、略円錐状、略半紡錘形状、または略円柱状等の凸部であってもよく、またこの凸部24に代えて凹部、例えば略半球状、略円錐状、略半紡錘形状または略円柱状等の窪みからなる凹部を形成してもよい。さらに、凹部または凸部24としては、前記したような点状のものに限らず、線状の凹部または凸部であってもよい。図4に示す例は、発光管6の外面を全周する幅1.0[mm]の線状の凸部25である。ただし、凸部は、本管部12に形成される場合、いずれの形状であっても配光特性への悪影響を抑えるために、発光管6の長手方向に対する最大幅が1.0[mm](ただし、0[mm]は含まず)以下、同じく高さが1.0[mm]以下(ただし、0[mm]は含まず)であることが好ましい。凹部の場合も同様であり、本管部12に形成される場合、いずれの形状であっても配光特性への悪影響を抑えるために、発光管6の長手方向に対する最大幅が1.0[mm]以下(ただし、0[mm]は含まず)、同じく最大深さが1.0[mm]以下(ただし、0[mm]は含まず)であることが好ましい。
次に、このような反射形のメタルハライドランプ1の製造方法について説明する。
まず、第1の工程(準備工程)では、図5に示すようなガラス管26を準備する。このガラス管26は、後に中管5を形成する。ガラス管26の一端部には、予め、長手方向の中心軸Xと略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部9が形成されているとともに、その平面部9の中央部に排気管27が取り付けられている。一方、このガラス管26の他端部は開口している。
なお、排気管27の長手方向の中心軸とガラス管26(中管5)の長手方向の中心軸Xとは略同一軸に位置している。
また、この工程では、予め作製された発光管6と、電力供給線18、金属箔19および外部導入線20が順次接続された電力供給構造体28とを、発光管6の給電部16の他端部に電力供給線18をそれぞれ接続することによって一体化したもの(以下、単に「第一の組立体29」という)を準備する。
第2の工程(マーキング工程)では、図6に示すように、中管5内において発光管6の長手方向に対する位置を規定するためのマーキング用の治具30を用意する。このマーキング用の治具30は、例えばL字状を有しており、短辺側の部分が平面部9に当接し、長辺側の部分の先端部に、ガラス管26にインク等を付着させてマーキングするためのマーキング部31が設けられている。平面部9が当接する短辺側の部分の面からマーキング部31の先端までの距離LMは、発光管6の光中心Cから平面部9までの距離(光中心距離)に等しくなるように設定されている。このように距離LMを光中心距離に等しくなるように設定したのは、凸部24に合わせて中管5内における発光管6の長手方向(以下、この方向を「x軸方向」とする)に対する発光管6の位置を規定するに当たり、その凸部24が発光管6の外面のうち、光中心Cに対応する位置に形成されているためである。したがって、凸部24が発光管6の外面の任意の位置に形成されている場合、その位置に合わせて距離LMが適宜設定される。
そして、このマーキング用の治具30の長辺側の部分をガラス管26に沿わせつつ、短辺側の部分を平面部9に当接させ、ガラス管26の外面の所定位置にマーキング部31によってインクを点状に付着させてマーキングする。このマーキングされた箇所(図6中の点M)は、中管5内における発光管6の位置を規定するための別の基準点となる。
その後、第3の工程(第一の組立工程)では、第一の組立体29の外部導入線20をチャック32によって把持し、発光管6が上方に位置するように第一の組立体29を垂直に立てた状態で保持する。その後、ガラス管26をその開口端が下向けになるように第一の組立体29の上方に配置する。
そして、図5に示すように、ガラス管26を第一の組立体29へ向かってほぼ垂直に降ろし、第一の組立体29をガラス管26内に挿入する。このとき、必要に応じて電力供給線18または金属箔19を把持しながら、図7に示すように、外囲器の外部に導出している給電部16のうち、上方へ向かって真っ直ぐ延びる給電部16の先端部を排気管27内に位置させると同時に、中管5の長手方向に対して垂直な方向からマーキング点M(別の基準点)を例えば目視によって直接見て、凸部24とマーキング点Mとが略重なり合うように発光管6をその長手方向に移動させ、中管5内における発光管6の位置調整を行う。
なお、この位置調整は、目視以外にも例えばカメラ等によって映し出された画像を見ながら行ってもよい。その際、画像を拡大しながら行うことにより、位置合わせ精度を一層向上させることができる。
こうして中管5内において発光管6の長手方向(x軸方向)に対する発光管6の位置を精度よく規定することができる。つまり、発光管6の光中心Cから平面部9までの距離(光中心距離)を精度よく規定することができる。その結果、個々のランプ間において、中管5内における発光管6の長手方向に対する発光管6の位置がばらつくのを抑制することができる。一方、外囲器の外部に導出している給電部16が発光管6の長手方向の中心軸Z上に略位置し、かつ排気管27の長手方向の中心軸とガラス管26(中管5)の長手方向の中心軸Xとが略同一軸上に位置しているために、この給電部16の一部を排気管27内に位置させることにより、第一の組立体29をガラス管26内に設置した状態において、ガラス管26(中管5)の長手方向の中心軸Xと発光管6の長手方向の中心軸Zとを略同一軸上に位置させることができる。つまり、前記x軸方向に対して、中管5内におけるそのy軸方向およびz軸方向に対する発光管6の位置を精度よく規定することができる。その結果、個々のランプ間において、中管5内におけるy軸方向およびz軸方向に対しても発光管6の位置がばらつくのを抑制することができる。
その後、この状態でガラス管26の他端部、つまり金属箔19が位置する部分を公知のピンチシール法によって圧潰封止して封止部11を形成する。これにより、第一の組立体29は、電力供給構造体28を介してガラス管26に固定される。封止部11の形成後、排気管27を通じてガラス管26内を真空排気し、必要に応じて窒素ガス等を封入して、排気管27の根元部分を封止切り、チップオフ部10を形成する。こうして図4に示すような中管5内に発光管6が収容されたもの(以下、「第二の組立体32」という)が組み立てられる。
次に、この第二の組立体32をリフレクタ4内に配置する第4の工程(第二の組立工程)へ移行する。
第4の工程では、図8に示すような公知の凸状の治具33を用いてリフレクタ4内における中管5の位置を調整する。この凸状の治具33は、円板状の基体部34と、この基体部34の中央部に形成された略円柱体状の突起部35とを有している。基体部34のうち、突起部35が形成されている側の面の外縁部には、外縁側を一段高くした段差部36が全周に亘って形成されている。また、基体部34のうち、突起部35が形成されている側の面において、段差部36よりも内側の部分は平面状である。段差部36の側壁部の直径R1は、リフレクタ4の前面の開口部2の外径と略同じである。突起部35の先端部には、中管5の外径R2と略同じ直径を有する第一の穴部37と、この第一の穴部37の中央部に形成され、かつチップオフ部10全体が十分な裕度を持って入ることができる第二の穴部38が形成されている。第一の穴部37の底面(第二の穴部38を除く)は平面状である。
まず、この凸状の治具33を、突起部35側が上になるように設置する。次に、リフレクタ4の前面の開口部2を段差部36の内側にはめ込み、リフレクタ4を凸状の治具33上に載せる。このとき、リフレクタ4の前面の開口端は、基体部33の面のうち、突起部35が形成されている側の面(以下、「開口端基準面T」という)に当接している。
その後、第二の組立体32をチップオフ部10側を先頭にしてリフレクタ4の後端の開口部からリフレクタ4内へ挿入し、チップオフ部10を第二の穴部38に挿入させるとともに、平面部9が第一の穴部37の底面に当接するように中管5の一端部を第一の穴部37に挿入する。こうして第二の組立体32は、倒立した状態で突起部35によって保持される。
ここで、開口端基準面Tから第一の穴部37の底面までの距離LBは、リフレクタ4の前面の開口端が凸状の治具33の開口端基準面Tに当接し、かつ中管5の平面部9が第一の穴部37の底面に当接した状態において、予め、発光管6の光中心Cがリフレクタ4の反射面3の焦点上に位置するように設定されている。つまり、リフレクタ4の前面の開口面から前記焦点までの距離LRが50[mm]であり、中管5の平面部9から発光管6の光中心Cまでの距離LCが30[mm]のとき、開口端基準面から第一の穴部37の底面までの距離LBはこれらの差に等しい20[mm]に設定されている。
なお、前記距離LRは、実測値ではなく、リフレクタ4の設計上の設計値である。また、前記距離LCは、中管5内における発光管6の位置が所望の位置にあるという前提に基づき導き出されている設計値であって実測値ではない。
また、突起部35の長手方向の中心軸は、予め、リフレクタ4の前面の開口部2が段差部36の内側にはめ込まれた状態において、リフレクタ4の長手方向の中心軸Yと略同一軸上に位置するとともに、中管5の一端部が第一の穴部37に挿入された状態において、中管5の長手方向の中心軸Xと略同一軸上に位置するように設定されている。
したがって、リフレクタ4内における中管5の位置を調整し、発光管6の光中心Cをリフレクタ4の反射面の焦点上に位置させるに当たり、x軸方向はもちろんのこと、そのy軸方向およびz軸方向についてもこの凸状の治具33によって調整されることになる。
その後、接着剤(図示せず)をリフレクタ4の後端の開口部からリフレクタ4と中管5の封止部11との間の隙間に流し込み固化させることにより、リフレクタ4に対して中管5を固定する。最後に口金7と前面ガラス8とを取り付け、反射形のメタルハライドランプ1が完成する。
以上のような本発明の実施の形態である反射形のメタルハライドランプ1にかかる構成によれば、発光管6の外面に、中管5内におけるこの発光管6の位置を規定するための基準となる凸部24が形成されているので、この凸部24を基準として中管5内における発光管6の位置精度を向上させることができ、特にリフレクタ4の長手方向(x軸方向)において発光管6の光中心Cをリフレクタ4の反射面3の焦点上に正確に位置させることができる。その結果、個々のランプ間においてビーム角がばらつくのを抑制することができる。
また、本発明の実施の形態である反射形のメタルハライドランプ1の製造方法によれば、発光管6の外面に形成された凸部24を基準として中管5内における発光管6の位置を決定しているので、特にリフレクタ4の長手方向においてその位置決め精度を向上させることができ、発光管6の光中心Cをリフレクタ4の反射面3の焦点上に正確に位置させることができる。その結果、個々のランプ間においてビーム角がばらつくのを抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態である反射形のメタルハライドランプ1(以下、「本発明品」という)の作用効果を確認するための実験を行った。
まず、本発明品を上記した製造方法によって5本作製した。そして、作製した各々のランプの光中心距離とビーム角とを調べたところ、表1に示すとおりの結果が得られた。
なお、光中心距離の設計値は30[mm]、ビーム角の設計値は33.0[°]である。
また、比較のため、発光管6の外面に凸部または凹部を形成していない点を除いて上記した本発明の実施の形態である定格電力70[W]の反射形のメタルハライドランプと同じ構成を有する定格電力70[W]の反射形のメタルハライドランプ(以下、単に「比較品」という)を従来の製造方法によって5本作製した。そして、本発明品と同様に作製した各々のランプの光中心距離とビーム角とを調べたところ、表1に示すとおりの結果が得られた。
表1から明らかなように、本発明品では、光中心距離が29.0[mm]〜31.0[mm]の範囲内にあり、前記設計値に対して±1.0[mm]、ビーム角が31.0[°]〜36.0[°]の範囲内にあり、前記設計値に対して−2.0[°]〜+3.0[°]であった。一方、比較品では、光中心距離が28[mm]〜32[mm]範囲内にあり、前記設計値に対して±2.0[mm]、ビーム角が29.0[°]〜39.0[°]の範囲内にあり、前記設計値に対して−4.0[°]〜+6.0[°]であった。
このように本発明品では個々のランプ間におけるビーム角のばらつきが最大で3.0[°]と小さいのに対して、比較品では個々のランプ間におけるビーム角のばらつきが最大で6.0[°]と非常に大きかった。
したがって、本発明品では、個々のランプ間におけるビーム角のばらつきを抑制することができることが確認された。
一方、比較品においては、リフレクタ4内におけるy軸方向およびz軸方向に対する発光管6の位置は、個々のランプ間でほとんどばらつきがなかった。ところが、x軸方向については、最大のものと最小のものとの差が4mm以上もあり、個々のランプ間で大きくばらついていることがわかった。したがって、この個々のランプ間におけるx軸方向のばらつきがビーム角のばらつきを引き起こしていると考えられる。
なお、上記実施の形態では、中管5内における発光管6の位置を規定するための基準として略半球状の凸部24を形成した場合について説明したが、その形状として略半球状に限らず例えば略円錐状、略半紡錘形状または略円柱状等の凸部を形成した場合であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。また、その基準として凸部24に限らず、この凸部24に代えて例えば略半球状、略円錐状、略半紡錘形状または略円柱状に窪んだ凹部を形成した場合であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。さらに、その基準としての凹部または凸部が必ずしも点状である必要はなく、例えば線状の凹部または凸部であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、回転放物面状の反射面3が形成されているリフレクタ4を用いた場合について説明したが、反射面の形状として回転放物面状に限らず例えば回転楕円体面状等の公知の種々の形状のものを用いた場合であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、略円筒状の第一の筒部21とこの第一の筒部21にテーパ部22を介して形成された略円筒状の第二の筒部23とからなる本管部12と、この本管部12の両端部に焼きばめによって一体化された略円筒状の細管部13とを有した構造の発光管6を用いた場合について説明したが、発光管6の構造や形状において特にこのような形状や構造に限定されるものではなく、上記した公知の種々の構造や形状の発光管を用いた場合でもあっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施の形態では、定格電力70[W]の反射形のメタルハライドランプ1に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず例えば定格電力20[W]〜400[W]の反射形のメタルハライドランプ等にも適用することができる。
本発明は、個々のランプ間においてビーム角が大きくばらつくのを防止することが必要な用途にも適用することができる。
1 メタルハライドランプ
2 開口部
3 反射面
4 リフレクタ
5 中管
6 発光管
7 口金
8 前面ガラス
9 平面部
10 チップオフ部
11 封止部
12 本管部
13 細管部
14 電極部
15 シール材
16 給電部
17 電極構造体
18 電力供給線
19 金属箔
20 外部導入線
21 第一の筒部
22 テーパ部
23 第二の筒部
24,25 凸部
26 ガラス管
27 排気管
28 電力供給構造体
29 第一の組立体
30 マーキング用の治具
31 マーキング部
32 第二の組立体
33 凸状の治具
34 基体部
35 突起部
36 段差部
37 第一の穴部
38 第二の穴部
2 開口部
3 反射面
4 リフレクタ
5 中管
6 発光管
7 口金
8 前面ガラス
9 平面部
10 チップオフ部
11 封止部
12 本管部
13 細管部
14 電極部
15 シール材
16 給電部
17 電極構造体
18 電力供給線
19 金属箔
20 外部導入線
21 第一の筒部
22 テーパ部
23 第二の筒部
24,25 凸部
26 ガラス管
27 排気管
28 電力供給構造体
29 第一の組立体
30 マーキング用の治具
31 マーキング部
32 第二の組立体
33 凸状の治具
34 基体部
35 突起部
36 段差部
37 第一の穴部
38 第二の穴部
Claims (4)
- 前面に開口部を有し、かつ内部に凹面状の反射面が形成されているリフレクタと、このリフレクタ内に、長手方向の中心軸が前記リフレクタの長手方向の中心軸と略同一軸上に位置するように配置されている中管と、この中管内に収容され、かつ光中心が前記反射面の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管とを備え、
前記中管の端部のうち、前記開口部側の端部には、前記リフレクタ内における前記中管の位置を規定するための基準面として、この中管の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が形成され、
前記発光管の外面には、前記中管内におけるこの発光管の位置を規定するための基準となる凹部または凸部が形成されていることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 前記凹部または凸部は、前記発光管の外面のうち、光中心に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の高圧放電ランプ。
- 前記凹部または凸部は、前記発光管の外面のうち、1.0[mm]の間隔を有する平行な2つの平面で挟まれた領域内に収まるように形成されており、
前記2つの平面は、前記発光管の長手方向の中心軸に対して略垂直に交わるとともに、前記発光管の光中心からそれぞれ等しい距離の位置にあることを特徴とする請求項2記載の高圧放電ランプ。 - 前面に開口部を有し、かつ内部に凹面状の反射面が形成されているリフレクタと、このリフレクタ内に配置され、かつ長手方向の中心軸が前記リフレクタの長手方向の中心軸と略同一軸上に位置している中管と、この中管内に収容され、かつ光中心が前記反射面の焦点上に略位置しているセラミック製の発光管とを備えた高圧放電ランプの製造方法において、
前記中管を形成するガラス管であって、一端部に、前記リフレクタ内における前記中管の位置を規定するための基準面としてこのガラス管の長手方向の中心軸と略垂直な位置関係を有する略平面形状の平面部が予め形成されている前記ガラス管と、外面に、前記中管内における前記発光管の位置を規定するための基準として凹部または凸部が予め形成されている前記発光管とを準備する準備工程と、
前記凹部または凸部に合わせて前記中管内における前記発光管の長手方向に対する前記発光管の位置を規定するために、前記ガラス管の外面のうち、前記平面部から所定の距離を離れた位置に別の基準をマーキングするマーキング工程と、
前記ガラス管内に前記発光管を挿入し、前記別の基準を前記ガラス管の長手方向の中心軸に対して垂直な方向から見た場合に前記別の基準と前記凹部または凸部とが略重なり合うように前記発光管をその長手方向に移動させ、その後、前記別の基準と前記凹部または凸部とが略重なり合った状態で前記ガラス管を加工して前記発光管を前記中管に固定する第一の組立工程と、
内部に前記発光管が収容された前記中管を前記リフレクタ内に挿入し、前記リフレクタの開口端と前記平面部との間が所定の距離になるように前記リフレクタ内における前記中管の位置を調整し、その後、前記中管を前記リフレクタ内に固定する第二の組立工程とを含むことを特徴とする高圧放電ランプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005124662A JP2006302737A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 高圧放電ランプ、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005124662A JP2006302737A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 高圧放電ランプ、およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006302737A true JP2006302737A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37470778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005124662A Pending JP2006302737A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 高圧放電ランプ、およびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006302737A (ja) |
-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005124662A patent/JP2006302737A/ja active Pending
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