JP2006302732A - リードスイッチを用いたパルス生成装置および回転角検出装置 - Google Patents

リードスイッチを用いたパルス生成装置および回転角検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 リードスイッチからのオン、オフ信号の切換り位置を正確に設定することができ、しかも分解能を高めることができるリードスイッチを用いたパルス生成装置の提供。
【解決手段】 リードスイッチ本体3のリード部31、32に沿って対向磁極を異極としてバイアス磁石11、12を間隔を有して配置し、リード部31、32の先端部を強制的にそれぞれ異極に着磁することにより、バイアス磁石11、12の対向端面間の中央位置と、前記いずれか一方のバイアス磁石の長さ方向中央位置とを前記リードスイッチ本体30のスイッチ信号切換位置とする。また、リードスイッチ本体3の長さ方向に対して磁力線が交差するように配置したセンサマグネットSMを移動すると、上記のスイッチ信号切換位置でリードスイッチ本体3の出力信号が切換わる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リードスイッチを用いたパルス生成装置およびリードスイッチを用いた回転角検出装置に関する。
リードスイッチを用いたパルス生成装置の動作原理は、リードスイッチに例えば永久磁石を近づけると該リードスイッチを構成する可動片が磁化して固定片に吸着することでスイッチオンの状態となる。また、前記永久磁石が前記リードスイッチから遠ざかると前記可動片の磁化が弱まり、該可動片の弾性復元力により接触していた前記固定片から離れてスイッチオフの状態となる。したがって、このリードスイッチからのオン・オフであるパルス信号を検出することにより、前記リードスイッチの設置位置に対して前記永久磁石を取付けた被検出体が通過したこと、あるいは前記永久磁石と前記リードスイッチとの相対移動距離、相対的回転角などを検出することができることになる。
このようなパルス生成装置を回転体の回転検出に用いたものがある(特許文献1)
このパルス生成装置は、円盤をN極とS極の2極に着磁した回転体と、該回転体の外周端に近接して配置したリードスイッチと、さらにこのリードスイッチを挟んで該回転体と反対側に配置した付勢磁石とにより構成している。前記付勢磁石は前記リードスイッチに対して常に一定の磁界を与え、また前記回転体は1回転で正弦波状の磁界を前記リードスイッチに与え、該付勢磁石の磁界により該回転体の1回転でスイッチオンとスイッチオフとが得られる。なお、前記付勢磁石が存在しない場合には、前記回転体の1回転中、N極とS極との磁界が前記リードスイッチに与えられ、このリードスイッチからオン信号が2回得られる。
この付勢磁石の作用により、前記回転体が1回転する間に1回のオン信号のみが出力されるのは以下の理由による。
前記付勢磁石は、前記リードスイッチに対して常に一定の磁界を加えているが、この付勢磁石が前記リードスイッチと対向している磁極を例えばN極とした場合、前記回転体のN極が前記リードスイッチに対向している間では、前記回転体の磁石の磁界と前記付勢磁石の磁界との合成磁界が該リードスイッチに加えられるため、前記リードスイッチを動作させることができる磁界の限界を閾値とした場合、該リードスイッチに該閾値よりも大きな磁界である前記合成磁界が加えられて前記リードスイッチが確実にオンする。
一方、前記回転体のS極が該付勢磁石に対向している間は、前記リードスイッチに加わる該回転体のS極による磁界が該付勢磁石のN極の磁界により打ち消され、該リードスイッチが確実にオフとなる。
また、上述した付勢磁石を用いずに、リードスイッチのオン・オフを明確化したパルス生成装置として、リードスイッチを構成する一対のリード部の長手方向と磁石の回転軌跡の接線方向とを略平行に配置し、該磁石の磁力線が該リードスイッチの一対のリード部の長さ方向に対して交差するときには前記一対のリード部を同極に磁化させて反発力により開成(オフ)させ、該磁石の磁力線が該リードスイッチの一対のリード部と略平行に通過するとき、該一対のリード部を互いに異極に磁化させて吸引力により閉成(オン)させ、リードスイッチの開閉に応じてパルス信号を出力するものが提案されている(特許文献2)。
このパルス生成装置では、周方向にN-S-N-S-N-S極・・・に着磁した回転体を用いることにより、該回転体の1回転で複数のオン信号を得ることが可能となる。
特開平9−304152号公報 特開2003‐185485号公報
上記した付勢磁石を用いた前者のパルス生成装置は、付勢磁石の磁界作用により、回転体が1回転する間に1回のオン信号を得るようにしたものであるが、オンとオフとの切換り位置を該回転体が特定の回転角との関係で特定できるようにしたものではない。
また、上記した後者のパルス生成装置では、回転体の1回転で複数回のオン信号を得ることができるが、周方向における磁極の間隔を狭くして多くのパルス信号を得ようとすると、オンとオフとの切換り位置が不明確となり、オンとオフとの切換りができなくなるため、回転体の1回転でのパルス数を多くするのには限界がある。
リードスイッチにおけるオンとオフとの切換りが不明確となる理由を図7および図8に基づいて説明する。
図7はリードスイッチ3の長さ方向に対して直交方向に棒磁石である磁石Mを配置し、磁石Mを第1のリード部31の固定端部31b側のポジションP4から接触端部31a側のポジションP5を通り、さらに第2のリード部32の固定端部32bに向けて平行に移動させる場合を示している。
磁石MがポジションP4の位置にあるときは、リードスイッチ3に対する磁石Mの磁力線は第1のリード部31に対して作用し、第2のリード部32は殆ど作用していないために第1のリード部31のみが磁化され、第1のリード部31の接触端部31aが第2のリード部32の接触端部32aに吸着されてオン信号が出力される。ここで、ポジションP4に位置する磁石Mが第1のリード部31のみを磁化する反応領域をL3で示しており、反応領域L3の前後を破線で示す領域L3a、L3bがオン、オフの切換が不明確となる不明確領域である。
反応領域L3を過ぎると、磁石MのN極からの磁力線は第1のリード部31の接触端部31aと第2のリード部32の接触端部32aの両方を通過するため、両接触端部31aと32aが同極となり、互いに反発することでオフとなる。磁石Mが上記接触端部31a、32aとの対向位置を過ぎて第2のリード部32の固定端部32bに向けて移動すると、N極からの磁力線が第1のリード部31の接触端部31aを通過しなくなる一方、第2のリード部32を通過するため、第2のリード部32の接触端部32aが磁化されて第1のリード部31の接触端部31aに吸着されてオン信号が出力される。この接触端部32aが磁化されて非磁化状態の接触端部31aに吸着される反応領域をL4で示す。この反応領域L4の前後にも同様に破線で示す不明確領域L4a、L4bが存在する。
このような不明確領域が存在するのは、磁石Mがリードスイッチに対して正確に直交していない場合に生じる他、リードスイッチ3を構成するリード部の弾性力が個々の製品毎にバラツキがあるため、反応領域L3、L4の端からずれた位置でもオン状態が存在することになる。
また、図8に示すバイアスマグネット41をリードスイッチ3の長さ方向と平行に配置したバイアスマグネット法にあっては、バイアスマグネット41のN及びS極からの磁力線が第1のリード部31と第2のリード部32を通過するので、第1のリード部31の接触端部31aがN極、第2のリード部32の接触端部32aがS極に磁化され、両接触端部31aと32aとが吸着してオンされた状態になる。
一方、磁石MがポジションP6に存在している場合、磁石MのN極からの磁力線が第1のリード部31を通過するだけであるため、第1のリード部31の接触端部31aに対して磁石MはN極を磁化させることになり、吸着力がより強まる。これに対し、磁石Mが両接触端部31aと32aとが重なり合う位置であるポジションP7まで移動すると、磁石Mの磁力線がN極に磁化された接触端部31aと、S極に磁化された接触端部32aを通過するため、S極に磁化された接触端部32aの磁力が磁石Mの磁力により打ち消され、吸着力が低下して両接触端部31aと32aとが離れ、オフ信号が出力される。
さらに磁石MをポジションP7から矢印方向に移動すると、接触端部32aに対する磁石Mの影響が弱まり、反応領域L5を超えるとバイアスマグネット41の磁力により再び両方の接触端部31aと32aとが吸着してオン信号を出力する。その際、反応領域L5に対し、固定端部32bに向けた方に不明確領域L5aが存在する。この不明確領域L5aが存在するのは、上述の場合と同様に、磁石Mの姿勢、リードスイッチ3のリード部の品質のバラツキなどの影響による。
このため、反応領域に対して不明確領域を加味しなければならず、オンとオフとの明確な切換り位置が得られず、場合によっては不明確領域内でオンとオフの信号の切換りが発生するといった誤作動の虞もある。また、磁石Mが回転する場合にも同様のことが言える。
このことから、回転体に複数の磁石を配置する場合、反応領域に不明確領域を加えた範囲を超えた領域でなければ磁石を配置することができず、しかも出力される波形が連続的にオン、オフされるという保証が必ずしも得られない。
したがって、複数の回転体を同軸に配置し、個々の回転体の回転角(位置)を正確に検出することにより回転数等を得るカウンターに適用しようとした場合、上述の不明確領域の存在により正確な回転角(位置)が得られないという問題が生じる。また、個々の回転体に配置する磁石の数にも限界があるため、自ずと分解能を高くすることができない。
本願発明は、このような観点に鑑みなされたもので、リードスイッチからのオン、オフ信号の切換り位置を正確に設定することができ、しかも分解能を高めることができるリードスイッチを用いたパルス生成装置および回転角検出装置を提供しようとするものである。
本発明の目的を実現するパルス生成装置の第1の構成は、請求項1に記載のように、直列に配列されて先端部が重なり合う一対のリード部が吸着および該吸着を解除してオン、オフのスイッチ信号を出力するリードスイッチ本体と、前記一対の各リード部に沿ってそれぞれ配設され、間隔を有して対向する端面側の磁極を異極とすると共に、該一対のリード部の先端部を強制的にそれぞれ異極に着磁する一対のバイアス磁石と、前記リードスイッチ本体の長さ方向に対して磁力線が交差するように配置され、前記リードスイッチ本体と相対移動するセンサマグネットと、を有し、前記一対のバイアス磁石の対向端面間の中央位置と、前記いずれか一方のバイアス磁石の長さ方向中央位置とを前記リードスイッチ本体のスイッチ信号切換位置としたことを特徴とする。
本発明の目的を実現するパルス生成装置の第2の構成は、請求項2に記載のように、上記第1の構成のパルス生成装置において、所定の間隔を有して前記一対のバイアス磁石を保持部材に保持すると共に、前記リードスイッチ本体を該保持部材に取付けて一体化したことを特徴とする。
本発明の目的を実現する回転角検出装置は、請求項3に記載のように、上記第1または第2の構成のパルス生成装置におけるセンサマグネットを1又は複数放射方向に配置した回転円盤を同軸上に複数固定し、支持部材に対して一体的に回転可能とする回転体と、前記複数の各回転円盤の外周縁に対向して前記支持部材にそれぞれ上記第1または第2の構成のパルス生成装置におけるリードスイッチ本体と一対のバイアス磁石とを設け、前記複数の各回転円盤が一定角度回転する毎に前記各リードスイッチ本体から出力されるスイッチ信号の組合せにより回転角を検出可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、センサマグネットの取り付け位置がずれていても、またリードスイッチ本体のリード部のバラツキがあっても、第1のバイアス磁石と第2のバイアス磁石により、リードスイッチ本体の出力信号の切換位置が決められるので、高精度にオン、オフの信号パルス信号を生成することができる。このため、回転円盤にセンサマグネットを複数取り付けた場合でも、リードスイッチ本体の出力信号の切換位置を基準にセンサマグネットを配設することができるので、回転角の検出の分解能を高めることができる。
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態を図1に示す。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すパルス生成装置の概略図で、センサマグネットSMと、リードスイッチ本体3と、第1のバイアス磁石11、第2のバイアス磁石12とにより構成している。なお、本実施の形態に使用するリードスイッチ3本体は、図7、図8に示した構成のものと同様に、磁石により磁化されない状態では、第1のリード部31と第2のリード部32との両接触端部31aと32bが離れて非接触状態が維持される。
本実施の形態によるパルス生成装置1は、リードスイッチ本体3の長手方向に沿って第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12とを平行に配置し、第1のバイアス磁石11の磁力線が第1のリード部31に対して略平行に通過するようにすると共に、第2のバイアス磁石12の磁力線が第2のリード部32に対して略平行に通過するようにしている。そして、第1のバイアス磁石11のS極と、第2のバイアス磁石12のN極とを、両接触端部31aと32aとの重なり合った部分を挟んで空隙L1aを有して対向させるように第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12とを配置している。
この場合、第1のバイアス磁石11のS極と第2のバイアス磁石12のN極からの各磁力線は、前記空隙L1aの半分の位置である境界B2までしか及ばない。また、第1のバイアス磁石11は半分の長さの位置である境界B1を境にしてそれぞれN極とS極との間で磁力線が形成される。同様に、第2のバイアス磁石12は半分の長さの位置である境界B3を境にしてそれぞれN極とS極との間で磁力線が形成される。
この第1のバイアス磁石11により、リードスイッチ本体3の第1のリード部31は接触端部31aがS極に磁化され、第2のバイアス磁石12によりリードスイッチ本体3の第2のリード部32は接触端部32aがN極に磁化されるため、リードスイッチ本体3の長手方向に移動する磁石(以下センサマグネットと称す)SMが存在しないと仮定した場合、リードスイッチ本体3の第1のリード部31の接触端部31aと第2のリード部32の接触端部32aは吸着してオン信号を出力する。
一方、リードスイッチ本体3の長手方向に対して直交する方向に配置したセンサマグネットSMがポジションP1である境界B1よりも外側(境界B2とは反対の方向)に位置している場合、センサマグネットSMのN極(リードスイッチ本体3に対向する側)からの磁力線の磁界は、境界B1から外側における第1のバイアス磁石11のN極側の磁力線の磁界に加えられて第1のリード部31の接触端部31aにおけるS極の磁力を増加させる作用はするが、境界B1から内側(境界B2側)への磁力線の通過が遮断されるため、この接触端部31aのS極の磁力を弱めるように打ち消す作用は行なわれない。したがって、リードスイッチ本体3のオン状態が維持される。
センサマグネットSMがポジションP1から、境界B1のポジションP2に移動すると、センサマグネットSMのN極側の磁力線は、第1のリード部31の接触端部31a側を通過する。このため、センサマグネットSMは、第1のバイアス磁石11によりS極に磁化されている接触端部31aの磁力を打ち消すように作用し、この接触端部31aの磁力が弱まる。したがって、センサマグネットSMがポジションP2に達すると、第1のリード部31の接触端部31aが第2のリード部32の接触端部32aから離れる。
境界B1(ポジションP2)から境界B2(ポジションP3)までの間は、第1のバイアス磁石11のS極側からの磁力線の影響下にあり、センサマグネットSMがこの範囲に存在する場合には、センサマグネットSMのN極側の磁力線はこの範囲内に存在するリード部、すなわち第1のリード部31のみを通過して当該第1のリード部31を磁化しようとする。このため、センサマグネットSMがポジションP2とポジションP3の間に存在している間は、リードスイッチ本体3の出力はオフ状態に維持される。
一方、境界B2と境界B3の間は第2のバイアス磁石12のN極側の磁力線の影響下にあり、センサマグネットSMのN極側からの磁力線は、この境界B2と境界B3の間でのみ作用し、前述の境界B1と境界B2との間には影響を及ぼさない。したがって、センサマグネットSMがポジションP3から第2のバイアス磁石12側へ移動すると、直ちにセンサマグネットSMのN極側の磁力線が第1のリード部31を通過することが阻止されるので、第1のリード部31の接触端部31a側に対する磁極の打ち消し作用が働かなくなって再びS極に支配されることになる。また、これとは反対にセンサマグネットSMのN極側の磁力線は、第2のリード部32を通過するので、第2のリード部32の接触端部32のN極の磁界がより一層強くなり、第1のリード部31の接触端部31aが第2のリード部32の接触端部32aに磁力により吸着し、オン信号を出力する。
以上のように、第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12は、リードスイッチ3の第1のリード部31の接触端部31aと第2のリード部32の接触端部32aに対して異極の磁界を形成させて吸着状態を作り、一方でセンサマグネットSMがリードスイッチ3の長手方向に沿った移動領域において、センサマグネットSMから出る磁力線が第1のリード部31と第2のリード部32に対して同時に作用せず、しかもその作用・不作用の切換ポイントを明確に設定した。このため、センサマグネットSMがリードスイッチ本体3の長手方向に対して正確に直交していなくても、またリードスイッチ本体3を構成する第1のリード部31と第2のリード部32のばね特性等にバラツキがあっても、第1のバイアス磁石11および第2のバイアス磁石12により設定した作用・不作用の切換ポイントである境界B1、B2を境にしてオン、オフの信号出力の切換が行える。
なお、第1のリード部31の接触端部31aと、第2のリード部32の接触端部32aとは、夫々の先端が境界B2を僅かに越えて相手側まで達している。これは、第1のリード部31の接触端部31aと、第2のリード部32の接触端部32aとが互いに接触しなければならないことによるもので、境界B2を越えた表面積は僅かであり、この越えた表面積に対してセンサマグネットSMの磁力線が及ぼす磁力は、無視できるものである。
また、本実施の形態では、第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12により、リードスイッチ3の第1のリード部31と第2のリード部32に磁界を与えて強制的に吸着させているため、センサマグネットSMとリードスイッチ本体3との対向距離(反応距離)を長くすることができる。
図2は、センサマグネットの磁束密度と反応距離との関係を示す特性線を示し、上部の特性線は第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12の磁束密度が2320(×100nT)at1cm、下部の特性線は第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12の磁束密度が1540(×100nT)at1cmである。図2において、センサマグネットSMの磁束密度が例えば2000(×100nT)at1cmの場合、反応距離は8.03mm、2500(×100nT)at1cmの場合、反応距離は8.17mmであった。
これに対し、図7に示す従来例の場合、図3に示すように、センサマグネットSMの磁束密度が例えば2000(×100nT)at1cmの場合、反応距離は4.2mm、2500(×100nT)at1cmの場合、反応距離は6mmであった。
なお、本実施の形態においては、リードスイッチ3を固定側とし、センサマグネットSMを移動させるようにしているが、いずれが移動しても良い。
また、本実施の形態においては、センサマグネットSMのN極側をリードスイッチ本体3に対向させる例を示しているが、反対端のS極側をリードスイッチ3に対向させるようにしても良い。この場合、境界B2と境界B3との間がオフ信号の出力領域となる。
第2の実施の形態
図4から図6は本発明の第2の実施の形態を示す。
図4は回転角検出装置2の回転体22を示し、(a)は回転体22の外観図、(b)は回転体22を構成する各回転円盤に設けた磁石の位置と、各回転円盤に対応して設けた図1に示すバイアス磁石付きリードスイッチとの関係を示す図である。図5はバイアス磁石付きリードスイッチの分解斜視図、図6は回転円盤とバイアス磁石付きリードスイッチとの関係を示す拡大図である。
第2の実施の形態に示す回転角検出装置2は、支持部材である不図示のケーシング内に回転体22を回転自在に収容したもので、回転体22は回転軸中心をなす軸23に複数の回転円盤21(21a〜21e)が一体に固定されている。
本実施の形態において、5枚の回転円盤21を用いており、図4(b)に示すように、各回転円盤21a〜21eには回転中心より放射方向に向けて棒磁石からなるセンサマグネット35が固定されている。軸23には不図示の1条のキーが軸方向に沿って形成され、各回転円盤21a〜21eの回転中心に形成された軸孔に該キーが係合する凹部21fが形成されており、この凹部21fを基準として各回転円盤21a〜21eを周方向において10等分し、各等分位置に後述するように棒磁石からなるセンサマグネット35を固定している。なお、センサマグネット35はN極側に着磁されている一端側の端面を回転円盤21の外周端に合せて固定されている。
前記ケーシングには、各回転円盤21a〜21eに対応してバイアス磁石付きリードスイッチ30(30a〜30e)がそれぞれ取り付けられている。
バイアス磁石付きリードスイッチ30(30a〜30e)はユニット化されており、図5を参照して説明する。
これらユニット化された5個のバイアス磁石付きリードスイッチ30a〜30eは、全て同じ構成で、平板により長方形に形成された中板15に第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12とが収容されており、一定の間隔を有して形成された一対の嵌合孔15aと15bとに第1のバイアス磁石11と第2のバイアス磁石12とが嵌合され、互いに吸着しないようにしている。
中板15の下面には、中板15と同サイズのリードスイッチ取り付け板14が配置され、このリードスイッチ取り付け板14の下面にリードスイッチ本体34(34a〜34e)が嵌合孔14aにリード部31、32の先端部分を封入したガラス管を嵌合させるようにして取り付けられている。
また、中板15の上面には、中板15と同サイズの蓋板16が被せられ、バイアス磁石11、12がガタなく嵌合孔15a、15bに収容している。そして、中板15を挟みこむようにしてその上下から蓋板16とリードスイッチ取り付け板14とが重ね合わせられて例えば接着剤により一体化される。なお、一体化した中板15、蓋板16およびリードスイッチ取り付け板14の長手方向の両端部に形成した貫通孔17a、17bにリード部31と32をそれぞれ通して不図示の回路に接続されている。
中板15の嵌合孔15aと15bとの中間にリードスイッチ本体34のガラス管が位置し、図1に示す境界B2が同様にして形成される。
一方、5枚の各回転円盤21a〜21eは、凹部21fを通る径方向線を基準位置とし、これを0として示すと、周方向に10等分した位置を順次数字1、2、3、4、5、6、7、8、9(以下位置0、位置1、位置2、位置3、位置4、位置5、位置6、位置7、位置8、位置9とする)で示す。そして、本実施の形態では1周を10等分しているので、分解能として36度の回転角度を検知でき、しかも回転角の絶対角度を検出できるようにしている。
このために、第1の回転円盤21aには位置1,位置3,位置5,位置7,位置9にセンサマグネット35を配置し、第2の回転円盤21bには位置2,位置3,位置6,位置7にセンサマグネット35を配置し、第3の回転円盤21cには位置4,位置5,位置6,位置7にセンサマグネット35を配置し、第4の回転円盤21dには位置8,位置9にセンサマグネット35を配置し、第5の回転円盤21eには位置0,位置3,位置5,位置6,位置9にセンサマグネット35を配置している。これをまとめたのが表1である。
上記した各回転円盤21a〜21eにおける10等分した割付位置(角度0度から36度ずつ割り付けた位置0〜位置9)に対するセンサマグネット35の有無を表1に示す。表1において、センサマグネット35が設けられている場合には「1」、設けられていない場合には「0」で示す。また、バイアス磁石付きリードスイッチ30(30a〜30e)は、図6に示すように、時計周り方向に回転した場合、図1の境界B1と境界B2の間でオフ信号を不図示の検出回路に出力する。
なお、本実施の形態において、バイアス磁石付きリードスイッチ30(30a〜30e)は、図6に示すように、回転円盤21とリードスイッチ本体34のガラス管とのクリアランス(L3)を0.1mmとしている。
Figure 2006302732
回転体22が、36度回転する間に、各回転円盤21に対応するバイアス磁石付きリードスイッチ30の出力が変更される。回転円盤21の回転でセンサマグネット35がリードスイッチ本体34に近接すると、リードスイッチ本体34の出力はオンからオフに切換わる。バイアス磁石付きリードスイッチ30の出力は、オンを1、オフを0として示すと、各上記表1の「0」「1」と逆となる。各位置での回転円盤21aから回転円盤21eに向けてバイアス磁石付きリードスイッチ30からの5桁の二値化符号は異なるので、この5桁の二値化符号から回転角の絶対位置、また回転方向を検出することができる。
本発明の第1の実施の形態を示すパルス生成装置の概略図 図1に示すパル発生装置のセンサマグネットと反応距離との関係を示す特性図。 図7に示すリードスイッチのセンサマグネットと反応距離との関係を示す特性図。 本発明の第2の実施の形態を示し、(a)は回転体の側面図、(b)は各回転円盤とセンサマグネットとの位置関係を示す図。 図4に示すバイアスマグネット付きリードスイッチの縦断面図と分解斜視図。 図5のバイアスマグネット付きリードスイッチと回転円盤との関係を示す図。 従来のリードスイッチを示す側面図。 従来の他のバイアスマグネット式リードスイッチを示す側面図。
符号の説明
1 パルス生成装置
2 回転角検出装置
3、34 リードスイッチ本体
31 第1のリード部 31a 接触端部
32 第2のリード部 32a 接触端部
11 第1のバイアス磁石
12 第2のバイアス磁石
14 リードスイッチ取り付け板
15 中板
15a、15b 嵌合孔
16 蓋板
17a、17b 貫通孔
21(21a〜21e) 回転円盤
22 回転体
23 軸
30(30a〜30e) バイアス磁石付きリードスイッチ
34(34a〜34e) リードスイッチ本体
SM、35 センサマグネット

Claims (3)

  1. 直列に配列されて先端部が重なり合う一対のリード部が吸着および該吸着を解除してオン、オフのスイッチ信号を出力するリードスイッチ本体と、
    前記一対の各リード部に沿ってそれぞれ配設され、間隔を有して対向する端面側の磁極を異極とすると共に、該一対のリード部の先端部を強制的にそれぞれ異極に着磁する一対のバイアス磁石と、
    前記リードスイッチ本体の長さ方向に対して磁力線が交差するように配置され、前記リードスイッチ本体と相対移動するセンサマグネットと、
    を有し、
    前記一対のバイアス磁石の対向端面間の中央位置と、前記いずれか一方のバイアス磁石の長さ方向中央位置とを前記リードスイッチ本体のスイッチ信号切換位置としたことを特徴とするリードスイッチを用いたパルス生成装置。
  2. 所定の間隔を有して前記一対のバイアス磁石を保持部材に保持すると共に、前記リードスイッチ本体を該保持部材に取付けて一体化したことを特徴とする請求項1記載のパルス生成装置。
  3. 請求項1または2に記載のパルス生成装置におけるセンサマグネットを1又は複数放射方向に配置した回転円盤を同軸上に複数固定し、支持部材に対して一体的に回転可能とする回転体と、前記複数の各回転円盤の外周縁に対向して前記支持部材にそれぞれ請求項1または2に記載のパルス生成装置におけるリードスイッチ本体と一対のバイアス磁石とを設け、前記複数の各回転円盤が一定角度回転する毎に前記各リードスイッチ本体から出力されるスイッチ信号の組合せにより回転角を検出可能としたことを特徴とする回転角検出装置。
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