JP2006300870A - 水質測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 人手又は車両等によって持ち運びが可能であり、測定条件、及び測定結果等を迅速に知らせることができる水質測定技術を提供する。
【解決手段】 持ち運び可能な水質測定システムであって、水質測定を行う水質測定部101、水質測定実施に関連する情報を取得する制御記憶部103、水質測定の結果、水質測定実施の場所、及び水質測定実施に関連する情報を取得して送信可能な電子データに変換する電子データ化手段105、送信可能な電子データに変換した水質測定の結果、水質測定実施の場所、及び水質測定実施に関連する情報を送信する送信手段106、を有する水質測定システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水質を測定する水質測定システムに係り、特に、人手又は車両等によって持ち運びが可能な水質測定システムに関するものである。
水質検査を業とする会社に属する測定担当者が国や自治体又は企業等の依頼者の依頼に基づいて現場において水質測定を行い、測定結果を依頼者に報告する場合、通常、測定担当者は現場で所望の測定を行い、その測定データを自らの事業所等に持ち帰り、測定データを整理して、測定日時、測定場所、測定条件、及び測定担当者・責任者といった測定データ自体以外の付加情報を付して、報告書の形式にまとめ、書面または電子データによる報告書を依頼者に送付する。
依頼者が国や自治体である場合には、報告書の全部又は一部を、加工して、又は加工せずに、自らのホームページに掲載してインターネットを通じて住民に公開したり、国や自治体の発行する発行物を通して住民に知らせたりする。
このような場合、水質測定から報告書送付まで、さらに住民への公開・周知までに相当の時間がかかる。したがって実際に現場付近に住む住民が測定データを知り得るまでに漁業や農作における被害を被ったり、井戸水を生活用水として継続的に使用しているような場合には健康被害を被ったりする可能性がある。
近隣の環境異常に関する情報を取得することができ、迅速に予防措置をとることができる環境汚染監視システムであって、その情報として水質についての情報を含む環境汚染監視システムの例としては、住宅地域や工場、オフィス等における環境汚染を監視して、必要な通報を行うことができるようにする技術が開示されている。この技術では、継続的な監視が目的であることから、環境に関するデータを取得するセンサはある場所に固定的に設置されていることが必然であり、かつ前提である。また、この技術では、センサはある場所に固定的に設置されていることから、測定場所、測定条件、及び測定担当者・責任者である設置者は既知であり、基本的にセンサは出力データのみを環境状態監視装置等に送信し、環境状態監視装置等で出力データと基準値を比較し、必要に応じて通報を行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
この技術における環境汚染監視システムは、固定された点での環境異常に関する情報を迅速に通報することが目的で、例えば、上水道管でのある決まった点での水質を継続的に測定して、もし異常があれば、上水道管中の水を飲用する可能性のある住民等に即座に警報を出すような使い方にとっては有効である。
しかし、非定常的に、ある現場に人手又は車両等によって持ち運びが可能な水質測定システムを持ち込んで水質を測定する場合には適用できない。
また、電力モニタ、及び環境センサ等から得られた計測データをインターネット、又はイントラネット上のパソコンで容易に確認できる環境監視システムが開示されている (例えば、特許文献2参照。)。しかし所定の領域における環境の状態を計測する環境センサ、及びこの環境センサで計測した環境データを定期的に取り込む構成を有しており、同様に、非定常的に、ある現場に人手又は車両等によって持ち運びが可能な水質測定システムを持ち込んで水質を測定する場合には適用できない。
なお、水質測定としては、全窒素、全りん、COD、pH、溶存酸素濃度、導電率、塩分、全溶存固形物量、比重、濁度、酸化還元電位、残留塩素濃度、各種イオン濃度、及び糖度などが考えられる。
また、持ち運びが可能な水質測定システムとしては、小型の水質分析装置類、センサ類、メータ類、試薬や試験紙を内包した測定機器類などがあり、その測定原理は、化学反応、電気化学反応、光の吸収や散乱、電気伝導など様々である。具体的な製品の例としては、ポータブル全窒素・全りん計、携帯COD計(以上、株式会社テックジャム)、簡易水質検査器(柴田科学株式会社)、pH計、溶存酸素計、導電率計、塩分計、濁度計、イオン電極、糖度計といったものや、これらのうちのいくつかの機能を兼ねた、マルチ水質モニタリングシステム(株式会社 堀場製作所)、多項目水質計(オルガノ株式会社)などがある。
その用途は、水質検査を業とする会社に属する測定担当者が国や自治体又は企業等の依頼に基づいて、又は公的な研究機関に属する研究者が自らの目的の為に、海洋、河川・湖沼、ダム、プール、井戸水・地下水、都市下水、工業用水、工場下水、農業用水、養殖場などの現場に赴いて、測定対象とすべき水の水質を測定・分析し、検査することが主である。
特開2003−99122号公報 特開2001−21593号公報
本発明は、人手又は車両等によって持ち運びが可能であり、測定条件、及び測定結果等を迅速に知らせることができる水質測定技術を提供することを目的とする。
そこで、上課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、持ち運び可能な水質測定システムであって、水質測定を行う水質測定部と、前記水質測定実施に関連する情報を取得する制御記憶部と、前記水質測定の結果、前記水質測定実施の場所、及び前記水質測定実施に関連する情報を取得して送信可能な電子データに変換する電子データ化手段と、前記送信可能な電子データに変換した前記水質測定の結果、前記水質測定実施の場所、及び前記水質測定実施に関連する情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記水質測定実施に関連する情報は、水質測定実施の日時、水質測定実施を行った者の氏名、水質測定実施を行った者の属性、水質測定の条件、及び水質測定の方法、のうちいずれかを選択可能なことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記水質測定の条件は、水温、気温、測定日時、及び測定期間、のうちいずれかを選択可能なことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記水質測定システムは全地球測位システムを有しており、前記水質測定実施の場所は当該全地球測位システムにより取得することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記水質測定システムは生体認証装置を有しており、前記水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、当該生体認証装置により取得することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、前記水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、当該バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記水質測定システムは、前記水質測定の条件の入力を受け付けるスイッチ類を有しており、前記制御記憶部は前記スイッチ類に対する前記水質測定の条件の入力を常時把握し、且つ、水質測定時における前記水質測定の条件を電子的に記憶することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、前記水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙のID情報を、前記バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得し、当該ID情報に対応する試薬、及び試験紙の製品情報を試薬データベースから取得する試薬認識手段を有していることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、前記水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙の製品情報を、前記バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置から取得する試薬認識手段を有していることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記水質測定システムは、前記試薬認識手段が前記試薬、及び試験紙の製品情報から、当該試薬、及び試験紙の使用期限を取得し、前記制御記憶手段が、当該使用期限と、当該水質測定システムに内蔵する時計による現在日時とを比較して、使用する試薬、及び試験紙が使用期限内であるかを判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、水質測定システムを持ち運べる場所であれば、当該場所の水質を測定して、この結果を電子データ化して測定依頼者等の、測定結果を伝えるべき相手に対して即座に水質測定結果を通知することが可能である。
なお、送信手段では、データをそのまま相手に電子メールで送信してもよいし、相手の求める形式にデータを編集してから相手に電子メールで送信してもよいし、相手が閲覧可能なWebページにデータを掲載して相手がパソコンなどに搭載されたブラウザを用いてWebページを閲覧してもよいし、又はWebページからデータをダウンロードしてもよい。
請求項2に記載の発明では、送信する水質測定実施に関連する情報について選択可能となる。
請求項3に記載の発明では、送信する水質測定の条件について選択可能となる。
請求項4に記載の発明では、水質測定実施の場所を全地球測位システムによって取得することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、生体認証装置により取得することが可能となる。
請求項6に記載の発明では、水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得することが可能となる。
請求項7に記載の発明では、制御記憶部は、水質測定の条件の入力を常時把握し、水質測定時における水質測定の条件を電子的に記憶することが可能となる。
請求項8に記載の発明では、水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙のID情報を、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得し、ID情報に対応する試薬、及び試験紙の製品情報を試薬認識手段が試薬データベースから取得することが可能となる。
請求項9に記載の発明では、水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙の製品情報を、試薬認識手段がバーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得することが可能となる。
請求項10に記載の発明では、試薬認識手段が試薬、及び試験紙の製品情報から、試薬、及び試験紙の使用期限を取得し、制御記憶手段が、使用期限と、水質測定システムに内蔵する時計による現在日時とを比較して、使用する試薬、及び試験紙が使用期限内であるかを判定することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、従来の技術では実現できなかった、人手又は車両等によって持ち運びが可能であり、測定条件、及び測定結果等を迅速に知らせることができる水質測定技術を提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、水質測定依頼者の求める情報をのみを選択して水質測定依頼者に送信することが可能であり、又は水質測定結果を知る必要がある住民の方々にとって必要と判断される情報を選択手して住民の方々に知らせることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、水質測定依頼者の求める情報のみを選択して水質測定依頼者に送信することが可能であり、又は水質測定結果を知る必要がある住民の方々にとって必要と判断される情報を選択手して住民の方々に知らせることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、簡易かつ正確に水質測定実施の場所を取得することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、簡易かつ正確に水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性を取得することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、簡易かつ正確に水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性を取得することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、水質測定の条件について正確な情報を得ることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、簡易かつ正確に試薬、及び試験紙の製品情報を取得することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、簡易かつ正確に試薬、及び試験紙の製品情報を取得することが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、使用する試薬、及び試験紙が使用期限内であるかを判定するので、使用期限外の試薬、及び試験紙が水質測定に用いられて不正確な水質測定が実施される事態を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、水質測定システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、水質測定システムは、本体1、及び全地球測位システム2を備えており、持ち運びが可能な本体1は、水質測定部101、表示部102、制御記憶部103、スイッチ類104、電子データ化手段105、及び送信手段106を有している。
このような構成の水質測定システムにおいて、スイッチ類104に対する測定開始指示により、スイッチ類104の示す測定条件のもと、制御記憶部103が水質測定部101に測定を開始させる。
測定開始指示は、スイッチ類104を測定者が操作して行ってもよいし、例えば、水質測定システムの外部からネットワークを介して行ってもよい。
制御記憶部103は、スイッチ類104の示す測定条件についての情報を取得する手段として、測定条件を変化させるスイッチ類104の状態を常時把握し、且つ、測定時におけるスイッチ類104の状態を電子的に記憶する手段を有する。
水質測定部101は測定値についての情報を制御記憶部103に送る。
表示部102は、必要に応じてスイッチ類104の示す測定条件及び水質測定部101が制御記憶部103に送る測定値についての情報の一部又は全部を表示する。
本実施形態では、測定時における測定場所についての情報を自ら取得する手段として、全地球測位システム2が水質測定システムの本体1に接続されている。全地球測位システム2は、測定時における測定場所についての情報を電子データ化手段105に送る。全地球測位システム2と水質測定システムの本体1との接続は、測定時における測定場所についての情報を送ることが可能な接続形態であればよく、有線か無線かは問わない。
電子データ化手段105は、制御記憶部103を介して送られるスイッチ類104の示す測定条件及び水質測定部101の示す測定値についての情報、並びに全地球測位システム2が送る測定時における測定場所についての情報を、各々又は統合して、送信可能な電子データにする。
電子データ化された測定についての情報は、送信手段106によって、逐一、又は、所定の時間に、水質測定システムの外部に送信する。
例えば、送信手段106を電子メールの送信手段とし、送信の宛先を所望の相手の電子メールアドレスとすることによって、電子データ化された測定についての情報を、直接、即座に正確に測定依頼者等の所望の相手に伝達する。
又は、送信手段106を、電子データ化された測定についての情報を所定のサーバへ送信する送信手段とし、サーバにおいて所望の相手の求める形式に編集した後に、相手に電子メールにて送信することにより、測定についての情報を、直接、即座に正確に測定依頼者等の所望の相手に伝達する。
又は、送信手段106を、電子データ化された測定についての情報を所定のサーバへ送信する送信手段とし、サーバにおいて、相手が閲覧可能なWebページに掲載して、相手がパソコンなどに搭載されたブラウザを用いてWebページを即座に閲覧することにより、若しくはWebページから即座にダウンロードすることにより、測定についての情報を、即座に正確に測定依頼者等の所望の相手に伝達する。
なお、測定依頼者の判断により、測定についての情報を即座に公開することも可能である。即座に公開する方法としては、例えば、測定についての情報の入った電子ファイルを、インターネットでの公開用サイトに即座にアップロードする方法や、又は、公開用サイトから、Webページに一部リンクを張る方法が考えられる。
(実施形態2)
図2は、水質測定システムの構成を示すブロック図である。図2において、測定者や測定責任者といった測定担当者3のID情報は、磁気記録媒体である磁気記録カード401に予め記録されており、磁気記録カード401の読み取り装置である磁気記録カードリーダ402によって、測定担当者3のID情報を読み取ることが出来る。
読み取ったID情報は、照合装置403によって測定担当者データベース404に格納された測定担当者3の氏名、及び属性を示すデータと照合される。本実施形態では、照合装置403は、水質測定システムの本体1に有線又は無線で接続されており、測定担当者3の氏名及び属性の一方又は両方についての情報を電子データ化手段105に送る。
電子データ化手段105は、制御記憶部103を介して送られるスイッチ類104の示す測定条件及び水質測定部101の示す測定値についての情報、並びに測定担当者3の氏名及び属性の一方又は両方についての情報を、各々、又は統合して、送信可能な電子データにする。
本実施形態では、測定担当者3のID情報は磁気記録媒体である磁気記録カード401に予め記録されていることとしたが、バーコード、ICカード、又はICタグといったデータキャリアを用いればよい。
一般に、磁気記録カードよりも記録容量の大きいICカード又はICタグを用いた場合には、ICカード又はICタグ自体が測定担当者の氏名及び属性を記録していてもよく、その場合、照合装置403及び測定担当者データベース404は必ずしも必要ない。
又は、測定担当者3の指紋などの身体的特徴を読み取って測定担当者3の氏名や属性を認証する生体認証装置が水質測定システムの本体1に内蔵又は接続されるという形態をとっても、測定担当者3の氏名及び属性の一方又は両方についての情報を取得するという目的は達せられる。
(実施形態3)
図3は、水質測定システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、本体1は、水質測定部101、表示部102、制御記憶部103、スイッチ類104、電子データ化手段105、及び送信手段106に加えて、ICタグリーダ107、試薬認識手段108、試薬データベース109、検量線データ110、及び時計111を有している。
水質測定部101は、試薬の入った試薬パッケージ1011、反応部1013、色読み取り手段1014、及び測定値導出手段1015を有している。
水試料に含まれる測定対象成分の濃度を測定値として得る場合、反応部1013において、反応部1013に導入された水試料に含まれる測定対象成分と、試薬パッケージ1011から注入された試薬とが化学的に反応することによって、特定の反応色を呈し、この反応色の濃さを示す値を色読み取り手段1014によって読み取って、測定値導出手段1015に送り、測定値導出手段1015において反応色の濃さから測定対象成分の濃度を測定値として導出する。
なお、本実施形態では、測定値導出手段1015は水質測定部101の中に組み込まれているが、制御記憶部103に組み込まれる構成をとってもよい。また、測定値導出手段1015は、反応色の濃さと濃度との関係を示す検量線データ110を参照して測定値である濃度を導出してもよいし、検量線データ110を予め内蔵してもよい。
色読み取り手段1014及び測定値導出手段1015の具体的な例としては、吸光光度計の原理を用いるもので、光源部として発光ダイオード、検出部としてフォトダイオードを有する構成があり、発光ダイオードから発せられた光を反応部に照射し、照射した光のうち反応部を透過した透過光をフォトダイオードで検出し、反応色の濃さを示す値として、検出された透過光の強度を電気信号として取り出し、測定値導出手段1015は、透過光の強度を示す電気信号から、照射した光のうち反応部で吸収された度合いを示す値である吸光度を算出し、吸光度から測定対象成分の濃度を導出する。
なお、発光ダイオードから発せられる光の強度のゆらぎやばらつき、又は時間を経ることによって生じる減衰が測定対象成分の測定値に影響を与えることを避けるために、通常、透過光の強度の絶対値のみから測定値を求めることはせず、例えば、反応部に水試料を導入しない状態で測った透過光の強度を参照として参照強度に対する透過光の強度の相対値から測定値を求める。
本実施形態では、試薬パッケージ1011に、試薬パッケージ1011の製品情報を記録した記録媒体としてICタグ1012が貼付されている。なお、製品情報が記録されている記録媒体は、バーコード、磁性記録媒体、又はICカードでもよい。製品情報としては、試薬の種類、測定対象成分の種類、使用濃度範囲、製造年月日、及び使用期限などの情報が記されている。
本実施形態においては、水質測定システムの本体1に内蔵されたICタグリーダ107によって、測定に先んじて、ICタグ1012に記録された製品情報を自動的に読み取り、試薬認識手段108において、試薬の種類、測定対象成分の種類、及び試薬の使用期限等を認識する。
ICタグ1012に記録された製品情報が製品番号のみであるような場合など、試薬認識手段108は、製品番号をもとに、試薬データベース109に格納された試薬パッケージ1011のデータを検索することによって、試薬の種類、及び測定対象成分の種類など必要な試薬パッケージ1011についての情報を得ることも可能である。
試薬パッケージ1011についての情報は、試薬認識手段108から制御記憶部103に送られ、さらに電子データ化手段105に送られる。制御記憶部103においては、送られた試薬パッケージ1011の情報と、日時を示す時計111からの測定日の日時情報とを比較して、試薬パッケージ1011の使用期限が測定日を過ぎている場合に、表示部102に表示させたり、警告音を生じせしめたり、水質測定部101の測定動作を停止させたりすることによって、測定担当者に知らせることも可能である。
電子データ化手段105は、制御記憶部103を介して送られるスイッチ類104の示す測定条件についての情報、測定値導出手段1015の示す測定値についての情報、及び試薬認識手段108の示す試薬パッケージ1011についての情報を、各々、又は統合して、送信可能な電子データにする。
(結果報告書)
図4は、測定についての情報が、直接、即座に正確に測定依頼者等の所望の相手に伝達された例として、結果報告書の形式をとった例である。この例においては、測定場所、測定担当者の氏名、所属及び資格、測定条件、試薬若しくは試験紙の種類及び測定する成分、並びに試薬若しくは試験紙の使用期限についての情報を、水質測定システムが取得し、この情報に加えて、水温、気温、測定日時、測定期間、及び測定値についての情報を、水質測定システムが取得し、取得した両者の情報を合わせた情報を送信可能な電子データとする。この電子データを自社の所定のサーバに送信し、送信された電子データに含まれる測定についての情報について、所定のサーバにおいて所望の相手の求めに応じた結果報告書の形式になるように、情報の取捨選択及び編集を加え、結果報告書を電子メールにて、即座に正確に所望の相手に伝達している。
なお、全地球測位システムによって測位された測定場所についての情報を、自社の所定のサーバにて、地図上の位置情報として編集し、結果報告書に添付された地図ファイルとして、所望の相手に伝達することが可能である。
水質測定システムの構成を示すブロック図。 水質測定システムの構成を示すブロック図。 水質測定システムの構成を示すブロック図。 結果報告書の例を示す図。
符号の説明
1…本体
101…水質測定部
102…表示部
103…制御記憶部
104…スイッチ類
105…電子化データ手段
106…送信手段
107…ICタグリーダ
108…試薬認識手段
109…試薬データベース
110…検量線データ
1011…試薬パッケージ
1012…ICタグ
1013…反応部
1014…色読み取り手段
1015…測定導出手段
111…時計
2…全地球測位システム
3…測定担当者
401…磁気記録カード
402…磁気記録カードリーダ
403…照合装置
404…測定担当者データベース

Claims (10)

  1. 持ち運び可能な水質測定システムであって、
    水質測定を行う水質測定部と、
    前記水質測定実施に関連する情報を取得する制御記憶部と、
    前記水質測定の結果、前記水質測定実施の場所、及び前記水質測定実施に関連する情報を取得して送信可能な電子データに変換する電子データ化手段と、
    前記送信可能な電子データに変換した、前記水質測定の結果、前記水質測定実施の場所、及び前記水質測定実施に関連する情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする水質測定システム。
  2. 前記水質測定実施に関連する情報は、水質測定実施の日時、水質測定実施を行った者の氏名、水質測定実施を行った者の属性、水質測定の条件、及び水質測定の方法、の中から選択可能なことを特徴とする請求項1に記載の水質測定システム。
  3. 前記水質測定の条件は、水温、気温、測定日時、及び測定期間、の中から選択可能なことを特徴とする請求項2に記載の水質測定システム。
  4. 前記水質測定システムは全地球測位システムを有しており、前記水質測定実施の場所は当該全地球測位システムにより取得することを特徴とする請求項1〜3に記載の水質測定システム。
  5. 前記水質測定システムは生体認証装置を有しており、前記水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、当該生体認証装置により取得することを特徴とする請求項2〜4に記載の水質測定システム。
  6. 前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、前記水質測定実施を行った者の氏名、及び水質測定実施を行った者の属性は、当該バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得することを特徴とする請求項2〜4に記載の水質測定システム。
  7. 前記水質測定システムは、前記水質測定の条件の入力を受け付けるスイッチ類を有しており、
    前記制御記憶部は前記スイッチ類に対する前記水質測定の条件の入力を常時把握し、且つ、水質測定時における前記水質測定の条件を電子的に記憶することを特徴とする請求項2〜6に記載の水質測定システム。
  8. 前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、
    前記水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙のID情報を、前記バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置により取得し、当該ID情報に対応する試薬、及び試験紙の製品情報を試薬データベースから取得する試薬認識手段を有していることを特徴とする請求項1〜7に記載の水質測定システム。
  9. 前記水質測定システムは、バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置を有しており、
    前記水質測定部が水質測定を行う際に用いる、試薬、及び試験紙の製品情報を、前記バーコード、磁性記録媒体、ICカード、又はICタグの読取装置から取得する試薬認識手段を有していることを特徴とする請求項1〜7に記載の水質測定システム。
  10. 前記水質測定システムは、前記試薬認識手段が前記試薬、及び試験紙の製品情報から、当該試薬、及び試験紙の使用期限を取得し、
    前記制御記憶手段が、当該使用期限と、当該水質測定システムに内蔵する時計による現在日時とを比較して、使用する試薬、及び試験紙が使用期限内であるかを判定することを特徴とする請求項8又は9に記載の水質測定システム。
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