JP2006300612A - 探針及び探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置 - Google Patents

探針及び探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置 Download PDF

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Eiji Kume
英司 久米
Shigeki Sakai
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Abstract

【課題】 光学系を用いることなく、アライメントを簡便に行うことのできる探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置を提供すること。
【解決手段】 請求項1に記載の探針1から放射されたテラヘルツ電磁波を被測定物5に透過させ、被測定物5を透過したテラヘルツ電磁波を請求項2に記載の探針9に入射させ、探針9から放射されたテラヘルツ電磁波を検出手段4によって検出し、被測定物5を移動手段6によって2次元方向に移動させ、演算処理・表示手段7,8によって検出手段4からのデータと移動手段6からの位置データとに基づいて演算処理し、被測定物5の構造をイメージ化する探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置である。
【選択図】 図6

Description

本発明は、テラヘルツ電磁波を放射及び/又は入射する探針、及び被測定物から放射されるテラヘルツ電磁波を検出することによって、又は被測定物にテラヘルツ電磁波を照射して該被測定物を透過又は反射したテラヘルツ電磁波を検出することによって、該被測定物を調査する探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に関する。
テラヘルツ電磁波とは、0.1THzから10THz程度の周波数を持つ電磁波のことで、マイクロ波と遠赤外線の間の領域である。近年、テラヘルツ電磁波を用いたイメージング装置に関する技術が注目されているが、この領域のテラヘルツ電磁波は、十分な強度を持った発信源や検出器及び分光法がなく、未開拓領域の電磁波と呼ばれていた。しかし、最近では、フェムト秒レーザーを用いた光伝導スイッチング素子等の発信源や時間領域分光法等の解析手法が開発され、それらを用いたイメージング装置が開発され始めている。
イメージング装置としては、特開平8−320254号公報に示されるように、テラヘルツ電磁波を被測定物の一点に光学系を用いて集光し、その集光点を移動させ走査することにより2次画像を得る装置や、特開2003−295104号公報に示されるように、カメラ等を用いて一時に2次画像を得る装置が提案されている。
又、ジョセフンソン接合に磁場を加えると接合内に量子化された磁束が侵入する。これに電流を流すとローレンツ力により磁束が動きだし電磁波を放出することが知られており、この現象をフラックスフロー発振という。酸化物超伝導体は超伝導を担うCuO 面の積層構造を持っているため、内部に固有なジョセフソン接合多層膜を持つという非常に興味深い構造を有している。この積層構造は超伝導層と絶縁層が原子スケールで積層されているため、磁場を加えて各層間に磁束を侵入させて電流を流した場合、各層の磁束も互いに強く結合して集団で運動する。この磁束の集団運動によりテラヘルツ電磁波の発振が理論的に予測されており、このテラヘルツ電磁波を検出することにより酸化物超伝導体の調査が期待されている。
特開平8−320254号公報 特開2003−295104号公報
従来の光学系を用いてテラヘルツ電磁波を集光する装置においては、光軸の位置合わせ等のアライメントを行うために、手間と高度な技術を要していた。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、光学系を用いることなく、アライメントを簡便に行うことのできる探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、固体表面より放射されるテラヘルツ電磁波を検出することにより固体の調査を行う探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に使用される探針を提供することにある。
本発明は、上記の問題を解決するために、下記の手段を採用した。
第1の手段は、テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を放射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針である。
第2の手段は、テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を入射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針である。
第3の手段は、テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を放射及び入射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針である。
第4の手段は、第1の手段乃至第3の手段のいずれか1つの手段において、前記テラヘルツ電磁波の周波数が0.05THz乃至15THzの範囲にあることを特徴とする探針である。
第5の手段は、テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第1の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を透過する被測定物と、該被測定物を透過したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第2の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置である。
第6の手段は、テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第3の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を反射する被測定物と、該被測定物を反射したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第3の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置である。
第7の手段は、テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第1の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を透過する被測定物と、該被測定物を透過したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第2の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記第2の手段の探針を3次元的に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
第8の手段は、テラヘルツ電磁波を放射する被測定物と、該被測定物から放射されたテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する第2の手段に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
第9の手段は、第5の手段乃至第8の手段のいずれか1つの手段において、前記テラヘルツ電磁波の周波数が0.05THz乃至15THzの範囲にあることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置である。
請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の探針を簡便に構成できる。
請求項4に記載の発明によれば、0.05THzから15THzという周波数領域の電磁波は電波と光の間の領域であり、0.05THz以下でのアンテナなどの電波としての取り扱い方から、15THz以上でのレンズやミラーなどの光学的な取り扱い方へ転換領域であり、この領域を探針という新たな取り扱い方によりカバーすることができ、かつ簡便に取り扱うことができる。また、原理的には0.05THz以下の周波数領域でもこの探針の効果は得られるが、波長が大きくなるとともに探針も大きくなり取り扱いが不便となる。また、原理的には15THz以上の周波数領域においても探針の効果は得られるが、探針の加工精度が大きく影響するため簡便な取り扱いが難しくなる。よって、この探針はこの領域においてもっとも効果を発揮することができる。
請求項5乃至請求項8に記載の発明によれば、テラヘルツ電磁波発生手段と探針とを接続する際に、探針の接続部分を錐状体に加工してホーンアンテナに差し込むだけでよく、構成の簡単なテラヘルツ電磁波イメージング装置を実現することができる。又、テラヘルツ電磁波発生手段と探針をレンズやミラー等の光学系で接続する場合でも、位置情報は探針の先端の位置に依存するので、光学系による接続部の精度は光学系のみの場合程要求されず、アライメントが容易になる。
請求項5及び請求項8に記載の発明によれば、従来の光学系を用いたテラヘルツ電磁波イメージング装置においては、光軸を一致させなければならないため、テラヘルツ電磁波の放射側のレンズ又はミラー等と検出側のレンズ又はミラー等とを独立して走査することができなかったのに対して、検出側の探針を放射側の探針と独立して走査することができる。
請求項7に記載の発明によれば、局所的なテラヘルツ電磁波の検出が可能であるため、テラヘルツ電磁波の3次元の空間分布を容易に測定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果により、この探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置はこの領域においてもっとも効果を発揮することができる。
本発明の第1の実施形態を図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に使用する探針の構成を示す図である。
同図において、1は探針であり、テラヘルツ帯の周波数において高い透過性を有する、例えば、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、石英等の物質から構成され、全体として円錐等の錐状体から構成される。探針1の錐状体の端面からテラヘルツ電磁波が入射されると探針1内で反射を繰り返しながら錐状体の頂点付近(針状部)に集光され、頂点付近(針状部)から放射される。なお、この探針1の錐状体の外表面を金属でコーティングし、頂点付近(針状部)だけ金属コーティングを除去することにより、頂点付近(針状部)以外から漏洩するテラヘルツ電磁波を遮蔽することができる。また、錐状体の頂点付近(針状部)をさらに細く伸ばしてより尖状化するようにしてもよい。
図2は、後述する図6に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置において、被測定物5がない状態で図1に示す探針1から放射されたテラヘルツ電磁波のxz方向の画像を表示部8に表示させた図である。なお、ここで、x方向とは紙面の右向き方向、z方向とは紙面の上向き方向である。
図6において、探針1の頂点付近(針状部)の直径は1mm以下であり、テラヘルツ電磁波発信源3はガン・オシレータからなるミリ波オシレータであり、使用した電磁波の周波数は93.5GHzである。
図2に示すように、aの部分にテラヘルツ電磁波が波長程度の範囲内に集中して照射されていることが分かる。又、bの部分は探針1の錐状体の外表面部分から漏洩したテラヘルツ電磁波を示している。これにより、錐状体の頂点付近(針状部)からテラヘルツ電磁波が集中的に照射されていることが分かる。
図3は、後述する図8に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置において、被測定物5がない状態で図1に示す探針1から放射されたテラヘルツ電磁波のyz方向の画像を表示部8に表示させた図である。なお、ここで、y方向とは紙面の右向き方向、z方向とは紙面の上向き方向である。
同図に示すように、探針1の先端からテラヘルツ電磁波が空間に広がっていく様子が分かる。
図4は、図1に示す探針1を用いてテラヘルツ電磁波の強度測定を行う装置を示す図である。
同図に示すように、この装置は、テラヘルツ電磁波発信源3から93.5GHzのテラヘルツ電磁波を探針1の端面から入射し、探針1に様々な直径の穴が開いた銅板2を差し込むことにより、穴以外から漏洩されるテラヘルツ電磁波を遮断し、頂点付近(針状部)から放射されるテラヘルツ電磁波のみを検出器4で検出するものである。
図5は、図4に示す装置において、探針1に様々な直径の穴があいた銅板2を差し込んだ時のテラヘルツ電磁波の強度を測定した結果を示す図である。
同図において、横軸は銅板2の穴の面積、縦軸は検出したテラヘルツ電磁波の強度を示す。
同図に示すように、探針1を用いて銅板2の穴の面積を種々変えた場合、波長程度までは開口面積に比例してテラヘルツ電磁波の強度が増加しているが、波長以上に銅板2の穴の面積を変えた場合は、テラヘルツ電磁波の強度の増加割合が緩やかになっている。このことから探針1から放射されるテラヘルツ電磁波の強度は、波長程度の開口穴の範囲内に集中していることが分かる。
なお、本実施形態においては、探針1の錐状体の端面から入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の頂点付近(針状部)に集光し、頂点付近(針状部)からテラヘルツ電磁波を放射する探針1について説明したが、錐状体の頂点付近(針状部)に入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の端面から放射する探針や、錐状体の端面から入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の頂点付近(針状部)に集光して、頂点付近(針状部)からテラヘルツ電磁波を放射するとともに、錐状体の頂点付近(針状部)に入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の端面から放射する探針として構成することも可能である。
次に、本発明の第2の実施形態を図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。
同図において、3は、ガン・ダイオード発振器、BWO発振器、光パラメトリック発振器、差周波発振器、フェムト秒レーザーパルスを用いた光伝導アンテナ素子、又は超伝導フラックスフロー発振器等から構成されるテラヘルツ電磁波発信源、4はショットキーダイオードやジョセフソン検出器やInSbボロメーター、ゴーレーセル等から構成される検出器、5は被測定物、6は2軸移動ステージ等から構成され、被対象物5と探針2との相対位置を変化させて走査する移動機構、7はコンピュータ等からなる制御・演算処理部、8は表示部、9は、テラヘルツ帯の周波数において高い透過性を有する探針1と同様の物質から構成され、錐状体の頂点付近(針状部)に入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の端面から放射する探針である。なお、探針9と検出器4を接続する方法は、ホーンアンテナ、光学レンズ、軸はずし放物面ミラー、フォトニッククリスタルファイバー、誘電体導波路、又は探針1を用いることができる。又移動機構6は被測定物5に接続したが、被測定物5に代えて探針9に接続するようにしてもよい。
次に、この探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の動作について説明する。
テラヘルツ電磁波発信源3から発信されたテラヘルツ電磁波は、探針1の端面に入射され、探針1の頂点付近(針状部)から放射され、被測定物5に照射される。被測定物5を透過したテラヘルツ電磁波は探針9によって局所的にピックアップされ、検出器4で検出される。そして移動機構6により被測定物5と探針9との相対位置を変化させて走査する。なお、移動機構6は被測定物5の移動に代えて探針9を移動させるようにしてもよい。検出器4で得られたデータと移動機構6からの座標データを制御・演算処理部7によりイメージ化処理を行い、表示部8に結果を表示する。
本実施形態の探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置によれば、テラヘルツ電磁波はプラスチックやビニールや紙等を透過することができるので、例えば、封筒や非接触カード(SUICA)等の被測定物5を非破壊的に調査することができる。
本発明の第3の実施形態を図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。
同図において、10は反射波を分波するサーキュレータ、11は、錐状体の端面から入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の頂点付近(針状部)に集光し、頂点付近(針状部)からテラヘルツ電磁波を放射するとともに、錐状体の頂点付近(針状部)に入射したテラヘルツ電磁波を錐状体の端面から放射する探針である。なお、その他の構成は図6に示した同符号の構成に対応するので説明を省略する。
次に、この探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の動作について説明する。
テラヘルツ電磁波発信源3から発信されたテラヘルツ電磁波は、サーキュレータ10を通って探針11の端面に入射され、集光されて探針11の頂点付近(針状部)から放射され、被測定物5に照射される。被測定物5から反射されたテラヘルツ電磁波は探針11の頂点付近(針状部)において局所的にピックアップされ、サーキュレータ10により分波されて検出器4で検出される。そして移動機構6により被測定物5と探針11との相対位置を変化させて走査する。検出器4で得られたデータと移動機構6からの座標データを制御・演算処理部7によりイメージ化処理を行い、表示部8に結果を表示する。
本実施形態の探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置によれば、被測定物5から反射されたテラヘルツ電磁波を検出するので、透過が困難な大きくて厚い被測定物5の調査に好適である。
本発明の第4の実施形態を図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。
同図において、12は被測定物5に対して探針9を3次元的(xyz方向)に走査する移動機構である。なお、なお、ここで、x方向とは紙面に垂直な方向、y方向とは紙面の右向き方向、z方向とは紙面の上向き方向である。又その他の構成は図6に示した同符号の構成に対応するので説明を省略する。
次に、この探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の動作について説明する。
テラヘルツ電磁波発信源3から発信されたテラヘルツ電磁波は、探針1の端面に入射され、探針1の頂点付近(針状部)から放射され、被測定物5に照射される。被測定物5を透過したテラヘルツ電磁波は探針9の頂点付近(針状体)において局所的にピックアップされ、検出器4で検出される。そして移動機構12により被測定物5と探針9との相対位置を3次元的に走査する。検出器4で得られたデータと移動機構12からの3次元座標データを制御・演算処理部7によりイメージ化処理を行い、表示部8に結果を表示する。
本発明の第5の実施形態を図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。
同図において、13は、例えば、強磁場中に置かれた酸化物超伝導素子に電流をバイアスすることによって、局所的にテラヘルツ電磁波を放射する被測定物である。なお、その他の構成は図6に示した同符号の構成に対応するので説明を省略する。
次に、この探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の動作について説明する。
被測定物13から放射されたテラヘルツ電磁波を探針9の頂点付近(針状部)において局所的にピックアップし、検出器4で検出する。移動機構6により被測定物13と探針9との相対位置を変化させて走査する。なお、移動機構6は被測定物13の移動に代えて探針9を移動させるようにしてもよい。検出器4で得られたデータと移動機構6からの座標データを制御・演算処理部7によりイメージ化処理を行い、表示部8に結果を表示する。
図10は、図6に示した探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置のより具体的な構成を示す図、図11は図10に示した探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の具体的構成を示す写真図、図12は図10の探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に用いた探針1,9の構成例を示す図、図13はスライドガラスに3mm幅の十字スリットができるようにチタンと白金を蒸着した被測定物5を示すサンプル写真図、図14は、図10に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置によって測定され表示部8に表示された写真図である。
図10において、探針1,2は図12に示すようにテフロン(登録商標)を単純な円錐体でなく、円錐体の先端を細く加工したものであり、その頂点付近(針状部)の直径は1mm以下である。テラヘルツ電磁波発信源3はガン・オシレータ等から構成されるミリ波オシレータで、発振周波数は93.5GHzである。探針1とテラヘルツ電磁波発信源3とはホーンアンテナ14により接続した。
図10において、テラヘルツ電磁波発信源3から放射されたテラヘルツ電磁波は探針1により集光され、図13に示される被測定物5に照射される。被測定物5を透過したテラヘルツ電磁波は探針9によりピックアップされる。探針9と検出器4との間もホーンアンテナ14により接続され、被測定物5の構造が検出器4により検出される。検出器4はシリコンビームリードダイオードをハイブリッド構成したミリ波検出器を用いた。移動機構6はxzアルミ移動ステージ及びステップモータから構成され、移動機構6により取得された位置データと検出器4で得られたデータを、パソコン等で構成される制御・演算処理部7において演算処理を行い、その結果を表示部8に表示する。
測定結果は、図14に示すように、チタンと白金が蒸着された部分はテラヘルツ電磁波が遮断され、蒸着されていない部分をテラヘルツ電磁波が透過し、その幅もおよそ3mmとなり、図13に示した被測定物5のサンプル写真と一致することが確認された。
第1の実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に使用される探針の構成を示す図である。 図6に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置において、被測定物5がない状態で図1に示す探針1から放射されたテラヘルツ電磁波のxz方向の画像を表示部8に表示させた図である。 図8に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置において、被測定物5がない状態で図1に示す探針1から放射されたテラヘルツ電磁波のyz方向の画像を表示部8に表示させた図である。 図1に示す探針1を用いてテラヘルツ電磁波の強度測定を行う装置を示す図である。 図4に示す装置において、探針1に様々な直径の穴があいた銅板2を差し込んだ時のテラヘルツ電磁波の強度を測定した結果を示す図である。 第2の実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。 第3の実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。 第4の実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。 第5の実施形態の発明に係る探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す図である。 図6に示した探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置のより具体的な構成を示す図である。 図10に示した探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置の構成を示す写真図である。 図10の探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置に用いた探針1,9の構成例を示す図である。 スライドガラスに3mm幅の十字スリットができるようにチタンと白金を蒸着した被測定物5を示すサンプル写真図である。 図10に示す探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置によって測定され表示部8に表示された写真図である。
符号の説明
1,9,11 探針
2 銅板
3 テラヘルツ電磁波発信源
4 検出器
5,13 被測定物
6 移動機構
7 制御・演算処理部
8 表示部
10 サーキュレータ
12 移動機構
14 ホーンアンテナ

Claims (9)

  1. テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を放射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針。
  2. テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を入射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針。
  3. テラヘルツ電磁波を透過する物質で構成され、テラヘルツ電磁波を放射及び入射する部分が針状体で構成されていることを特徴とする探針。
  4. 前記テラヘルツ電磁波の周波数が0.05THz乃至15THzの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つの請求項に記載の探針。
  5. テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項1に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を透過する被測定物と、該被測定物を透過したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項2に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
  6. テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項3に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を反射する被測定物と、該被測定物を反射したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項3に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
  7. テラヘルツ電磁波発信手段と、該テラヘルツ電磁波発信手段からテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項1に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を透過する被測定物と、該被測定物を透過したテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項2に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記請求項2に記載の探針を3次元的に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
  8. テラヘルツ電磁波を放射する被測定物と、該被測定物から放射されたテラヘルツ電磁波を入射してテラヘルツ電磁波を放射する請求項2に記載の探針と、該探針から放射されたテラヘルツ電磁波を検出する検出手段と、前記被測定物をテラヘルツ電磁波の進行方向と直角な方向に移動させる移動手段と、前記検出手段からのデータと前記移動手段からの位置データとに基づいて演算処理し、前記被測定物の構造をイメージ化する演算処理・表示手段とからなることを特徴とする探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
  9. 前記テラヘルツ電磁波の周波数が0.05THz乃至15THzの範囲にあることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1つの請求項に記載の探針走査型テラヘルツ電磁波イメージング装置。
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