JP2006300263A - 振動抑制装置およびこれを備えたスターリング機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数を削減することが可能でかつ組付け作業が非常に容易に行なえる振動抑制装置を提供する。
【解決手段】 振動抑制装置1Aは、バランスマス40とフラットスプリング30とを備える。フラットスプリング30は、その中心部が反復運動装置の振動方向の一方端に接続されるとともにその周縁部がバランスマス40に接続されている。バランスマス40は、フラットスプリング30の間の距離を維持するスペーサとしての機能をもあわせ備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 振動抑制装置1Aは、バランスマス40とフラットスプリング30とを備える。フラットスプリング30は、その中心部が反復運動装置の振動方向の一方端に接続されるとともにその周縁部がバランスマス40に接続されている。バランスマス40は、フラットスプリング30の間の距離を維持するスペーサとしての機能をもあわせ備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえばスターリング機関等に代表される、動作時において主に一方向に振動が生じる反復運動装置の振動抑制装置に関し、また、この振動抑制装置を備えたスターリング機関に関する。
反復運動部材であるピストンがシリンダ内を往復動するように構成されたガス圧縮機等に代表される反復運動装置においては、反復運動部材の反復運動により、反復運動装置自体に反復運動部材の往復動方向と同一の方向に大きな振動が生じる。この反復運動装置の振動は騒音の原因となるばかりでなく、製品自体の信頼性の低下にもつながるため可能な限り抑制することが望ましい。
以下においては、反復運動装置として、スターリング機関の応用例であるスターリング冷凍機を例示して説明を行なう。
図7は、一般的なスターリング冷凍機の模式断面図である。図7に示すスターリング冷凍機100は、一般にフリーピストン型スターリング冷凍機と呼ばれ、筐体110の内部に作動ガスとしてのヘリウムガスや窒素ガスが充填されたシリンダ101を含み、その内部に2つのピストンを備えている。一方のピストンは、パワーピストン102と呼ばれ、駆動源であるリニアモータ109によって駆動される反復運動部材である。他方のピストンは、ディスプレーサ103と呼ばれ、パワーピストン102がシリンダ101内を往復動することによって生じる作動ガスの圧変動を受けてシリンダ101内を往復動する反復運動部材である。
シリンダ101内におけるディスプレーサ103の往復動方向の両端部外側には、圧縮空間104と膨張空間105とが設けられている。圧縮空間104は、パワーピストン102およびディスプレーサ103によって区画形成され、放熱器106によって取り囲まれている。この放熱器106は、圧縮空間104に生じる圧縮熱を除去するためのものである。膨張空間105は、ディスプレーサ103とシリンダ101の閉塞端とによって区画形成され、吸熱器107によって取り囲まれている。この吸熱器107は、膨張空間105に生じる冷熱を取り出すためのものである。これら圧縮空間104および膨張空間105は、シリンダ101の外側に設けられた作動ガスの流路上に配置された再生器108を通じて連通している。
リニアモータ109によってパワーピストン102を駆動すると、パワーピストン102が圧縮空間104側に移動して圧縮空間104内の作動ガスを圧縮する。圧縮された作動ガスは、再生器108を通って膨張空間105に移動する。膨張空間105に流入した作動ガスは、ディスプレーサ103が圧縮空間104側に移動することに伴って膨張し、この圧力低下にしたがって膨張空間105内の作動ガス温度も低下する。この動作を繰り返すことにより、吸熱器107に極低温が発生する。
このようなスターリング冷凍機においては、パワーピストンとディスプレーサとが所定の位相差をもって反復運動するため、スターリング冷凍機自体に大きな振動が発生する。この振動を低減させるためには、反復運動に伴って生じる慣性力や圧変動に伴って生じる力を打ち消すことが必要であり、重錘体や弾性体等を組合わせて構成した振動抑制装置を利用することが必要になる。このような振動抑制装置が開示された文献として、たとえば特開2004−297858号公報(特許文献1)や特開2004−308863号公報(特許文献2)、特開2004−309080号公報(特許文献3)等がある。
図8は、従来の振動抑制装置の一構成例を示す模式断面図であり、図9は、図8に示す従来の振動抑制装置の組付構造を示す分解斜視図である。なお、これら図8および図9に示す振動抑制装置は、上記特許文献2および3に開示されたものと実質的に同一のものである。
図8および図9に示すように、従来の振動抑制装置1Cは、重錘体としてのバランスマス60と、弾性体としての複数のフラットスプリング30とを備えている。互いに離間するように積層配置された複数のフラットスプリング30は、スターリング冷凍機100の筐体110の後方端に取付けられた取付枠120に、ボルト13によってその周縁部が固定されている。バランスマス60は、フラットスプリング30の中心部に取付けられたボルト11によってフラットスプリング30に固定されている。
フラットスプリング30と取付枠120との間および積層されたフラットスプリング30同士の間には、スペーサ21,22が介挿されている。より具体的には、取付枠120の周縁部には、ボルト13に螺合する取付穴122が設けられており、フラットスプリング30の各々の周縁部には、ボルト13が挿通配置される取付穴36が設けられている。一方、バランスマス60の下面には、ボルト11に螺合する取付穴が設けられており、フラットスプリング30の各々の中心部には、ボルト11が挿通配置される取付穴37が設けられている。そして、これら取付穴に取付けられるボルト11,13には、円筒状のスペーサ21,22が、フラットスプリング30と取付枠120との間または積層されたフラットスプリング30同士の間において外挿されている。
以上により、フラットスプリング30と取付枠120との間の距離および積層配置されるフラットスプリング30同士の間の距離がスペーサ21,22によって確保されることになり、スターリング冷凍機100の動作時においてフラットスプリング30の弾性力発現部である腕部33(図2参照)が自由に弾性変形することとなる。したがって、積層配置されたフラットスプリング30同士が互いに接触することがなく、バランスマス60がスターリング冷凍機100に生じる振動を打ち消すように自由に振動するようになり、その結果、効果的にスターリング冷凍機100の振動が抑制されるようになる。
特開2004−297858号公報
特開2004−308863号公報
特開2004−309080号公報
しかしながら、上述の如くの構成の振動抑制装置1Cにおいては、非常に多くのスペーサ21,22が必要となり、部品コストが高くつくばかりでなく、これら部品の組付け作業が煩雑化し、組付けコストが増大するという問題を有している。積層配置されるフラットスプリング30同士の間の距離を安定的に確保するためには、フラットスプリング30の周方向の少なくとも3箇所以上においてスペーサ22が取付けられることが必要であり、そのため図示する従来の振動抑制装置1Cにあっては、円板状のフラットスプリング30の周方向の4箇所においてスペーサ22を取付ける構成としている。したがって、図示する如く3枚のフラットスプリングを積層配置する構成とした場合には、スペーサ21,22が合計14個必要になり、非常に多くのスペーサが必要になることとなる。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、部品点数を削減することが可能でかつ組付け作業が非常に容易に行なえる振動抑制装置およびそれを備えたスターリング機関を提供することを目的とする。
本発明に基づく振動抑制装置は、重錘体と弾性体とを備え、反復運動部材を含む反復運動装置に接続されることにより、上記反復運動部材が反復運動を行なうことによって生じる上記反復運動装置の振動を抑制するものである。上記弾性体は、互いに離間して積層配置された複数のフラットスプリングからなり、上記複数のフラットスプリングは、その中心部が上記反復運動装置の上記振動方向の一方端に接続されるとともにその周縁部が上記重錘体に接続されている。上記重錘体は、上記複数のフラットスプリングの間の距離を維持するスペーサとしての機能を有している。
このように、反復運動装置に対する弾性体の接続箇所をフラットスプリングの中心部に、また弾性体に対する重錘体の接続箇所をフラットスプリングの周縁部に配置することにより、積層配置されるフラットスプリングを互いに離間するスペーサと重錘体とを一体化することが可能になるため、部品点数の大幅な削減が可能になる。したがって、部品点数の減少に伴う部品コストの削減と組付け作業の容易化とが図られるようになり、振動抑制装置の機能を維持しつつ製造コストを大幅に削減することが可能になる。
上記本発明に基づく振動抑制装置にあっては、上記重錘体が上記複数のフラットスプリングの周方向において分割された複数の円弧状の錘部材にて構成されていることが好ましい。その場合には、上記複数の円弧状の錘部材の各々がその内周面側に上記フラットスプリングの上記周縁部を受入れ可能に設けられた複数の凹部を有していることが好ましく、上記複数の円弧状の錘部材に設けられた上記複数の凹部に上記複数のフラットスプリングの上記周縁部がそれぞれ差し込まれた状態で、上記複数のフラットスプリングが上記複数の円弧状の錘部材によって挟持されるように組付けられていることが好ましい。
このように構成することにより、円弧状に分割された複数の錘部材によって積層配置されたフラットスプリングを径方向外側から挟み込むことが可能になるため、フラットスプリング同士の間の距離が安定して維持できるとともに、組付け作業が飛躍的に簡素化される。
上記本発明に基づく振動抑制装置にあっては、上記重錘体が上記複数のフラットスプリングの積層方向において分割された複数の円環状の錘部材にて構成されていることが好ましい。その場合には、上記複数の円環状の錘部材と上記複数のフラットスプリングとが交互に積層配置されていることが好ましい。
このように構成することにより、積層方向に分割された円環状の錘部材とフラットスプリングとを交互に配置する簡素な構成にて、積層配置されるフラットスプリング同士の間の距離を安定して維持できるようになるため、組付け作業が飛躍的に簡素化される。
本発明に基づくスターリング機関は、上述のいずれかの振動抑制装置を備えたものである。
このように構成することにより、振動の発生が大幅に抑制されたスターリング機関とすることが可能になるため、騒音の発生が著しく低減されるとともに、劣化・故障等の生じ難い高信頼性のスターリング機関とすることができる。
本発明によれば、振動抑制装置を構成する部品の点数を大幅に削減することができ、またその組付け作業が非常に容易化するため、振動抑制装置およびそれを備えたスターリング機関を安価に提供することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、反復振動装置として、スターリング機関の応用例であるスターリング冷凍機を例示して説明を行なう。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における振動抑制装置を備えたスターリング冷凍機の模式部分断面図である。また、図2は、図1に示す振動抑制装置の組付構造を示す分解斜視図であり、図2(A)は、フラットスプリングに対するバランスマスの組付構造を、図2(B)は、バランスマスが取付けられたフラットスプリングのスターリング冷凍機に対する組付構造をそれぞれ示している。また、図3は、図1および図2に示すフラットスプリングの平面図である。また、図4は、図1および図2に示すバランスマスの周方向端部の拡大斜視図である。なお、スターリング冷凍機の構成は、上述の従来例におけるスターリング冷凍機と同様の構成であるため、同一の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態1における振動抑制装置を備えたスターリング冷凍機の模式部分断面図である。また、図2は、図1に示す振動抑制装置の組付構造を示す分解斜視図であり、図2(A)は、フラットスプリングに対するバランスマスの組付構造を、図2(B)は、バランスマスが取付けられたフラットスプリングのスターリング冷凍機に対する組付構造をそれぞれ示している。また、図3は、図1および図2に示すフラットスプリングの平面図である。また、図4は、図1および図2に示すバランスマスの周方向端部の拡大斜視図である。なお、スターリング冷凍機の構成は、上述の従来例におけるスターリング冷凍機と同様の構成であるため、同一の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図1および図2に示すように、本実施の形態における振動抑制装置1Aは、反復運動部材としてのパワーピストン102およびディスプレーサ103がシリンダ101内に同軸上に嵌挿されたスターリング冷凍機100(内部構造については図7参照)の筐体110の後方端に取付けられた取付枠120に接続されている。この筐体110の後方端は、吸熱器107(図7参照)と反対側に位置しており、パワーピストン102およびディスプレーサ103の往復動方向と同一方向におけるスターリング冷凍機100の一方端に相当する。
図1および図2に示すように、振動抑制装置1Aは、重錘体を構成する錘部材としてのバランスマス40と、弾性体としての複数のフラットスプリング30とを備えている。互いに離間するように積層配置された複数のフラットスプリング30は、スターリング冷凍機100の筐体110の後方端に取付けられた取付枠120に、ボルト11およびナット12によってその中心部が固定されている。バランスマス40は、フラットスプリング30の周縁部に取付けられたボルト13およびナット14によってフラットスプリング30に固定されている。
図3に示すように、本実施の形態における振動抑制装置1Aに組み込まれるフラットスプリング30は、平面視円形の金属板の所定位置を切り抜くことによって形成されたフラットスプリングであり、取付枠120に固定される中心部31と、バランスマス40が取付けられる周縁部32と、これら中心部31と周縁部32とを連結する腕部33を有している。フラットスプリング30の中心部31には、ボルト11が挿通配置される取付穴37が設けられており、フラットスプリング30の周縁部32には、ボルト13が挿通配置される取付穴36が設けられている。なお、腕部33は、中心部31から周縁部32に向かって放射状に複数本にわたって延びており、紙面と交差する方向において弾性力を発揮する部位である。
図2に示すように、バランスマス40は、フラットスプリング30の周方向において2分割されており、個々のバランスマス40は、半円環状の形状を有している。図4に示すように、個々のバランスマス40の内周面には、組付け後においてフラットスプリング30の周縁部32を受入れ可能な段状に設けられた複数の凹部44が位置している。この凹部44は、積層配置されるフラットスプリング30の数に対応した数だけ設けられている。また、バランスマス40の内周面には、段状に凹部44が形成されることによって設けられた、隣り合う凹部44間に位置するスペーサ部43と、軸心方向両端に位置する凹部44の外側に位置する一対の突出部42とを有している。ここで、スペーサ部43は、組付け後において積層配置されるフラットスプリング30同士の間の距離を維持するための部位であり、突出部42は、組付け後においてボルト13のヘッド部分およびナット14によって挟持される部分である。スペーサ部43および突出部42には、ボルト13が挿通配置される取付穴46が設けられている。なお、バランスマス40の外周部には、重錘体としての機能を発揮する錘部41が設けられている。
図2(A)に示すように、フラットスプリング30は、その周縁部32が上述のバランスマス40に設けられた凹部44に差し込まれることにより、互いに離間して積層配置されるとともに、円弧状に2分割された複数のバランスマス40によって径方向外側から挟持される。そして、図2(B)に示すように、バランスマス40のスペーサ部43および突出部42に設けられた取付穴46およびフラットスプリング30の周縁部32に設けられた取付穴36にボルト13が挿通配置され、このボルト13にナット14が螺合されることにより、バランスマス40とフラットスプリング30との固定が行なわれる。
また、図2(B)に示すように、フラットスプリング30の中心部31に設けられた取付穴37および取付枠120に設けられた取付穴121には、ボルト11が挿通配置され、このボルト11にナット12が螺合されることにより、フラットスプリング30と取付枠120との固定が行なわれる。なお、この際、フラットスプリング30と取付枠120との間および積層されたフラットスプリング30同士の間には、スペーサ21が介挿される。より詳細には、ボルト11に円筒状のスペーサ21が外挿されることにより、中心部31において、フラットスプリング30と取付枠120との間の距離および積層されたフラットスプリング30同士の間の距離が維持される。
以上の構成を採用することにより、従来に比してスペーサの数を大幅に削減することが可能になる。具体的には、図8および図9に示す構成の振動抑制装置1Cとした場合に必要であったスペーサの数(14個)に比べ、本実施の形態における振動抑制装置1Aでは、スペーサの数は3個にまで削減されている。これは、反復運動装置であるスターリング冷凍機に対するフラットスプリングの接続箇所をフラットスプリングの中心部に、またフラットスプリングに対するバランスマスの接続箇所をフラットスプリングの周縁部に配置し、かつ積層配置されるフラットスプリング同士を互いに離間するスペーサをバランスマスに一体化させたためである。したがって、スペーサの数の減少に伴う部品コストの削減と組付け作業の容易化とが図られるようになり、従来の振動抑制装置と同等の性能を維持しつつ、製造コストを大幅に削減することが可能になる。
また、本実施の形態の如くの構成とすることにより、周方向に円弧状に分割された複数のバランスマスによって積層配置されるフラットスプリングを径方向外側から挟み込むことが可能になるため、フラットスプリング同士の間の距離が安定して維持できるとともに、組付け作業が飛躍的に簡素化されるようになる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における振動抑制装置を備えたスターリング冷凍機の模式部分断面図である。また、図6は、図5に示す振動抑制装置の組付構造を示す分解斜視図である。なお、スターリング冷凍機の構成は、上述の従来例におけるスターリング冷凍機と同様の構成であるため、同一の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。また、上述の実施の形態1における振動抑制装置と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態2における振動抑制装置を備えたスターリング冷凍機の模式部分断面図である。また、図6は、図5に示す振動抑制装置の組付構造を示す分解斜視図である。なお、スターリング冷凍機の構成は、上述の従来例におけるスターリング冷凍機と同様の構成であるため、同一の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。また、上述の実施の形態1における振動抑制装置と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5および図6に示すように、本実施の形態における振動抑制装置1Bは、重錘体を構成する錘部材としてのバランスマス50と、弾性体としての複数のフラットスプリング30とを備えている。互いに離間するように積層配置された複数のフラットスプリング30は、スターリング冷凍機100の筐体110の後方端に取付けられた取付枠120に、ボルト11およびナット12によってその中心部が固定されている。バランスマス50は、フラットスプリング30の周縁部に取付けられたボルト13およびナット14によってフラットスプリング30に固定されている。
図5および図6に示すように、バランスマス50は、フラットスプリング30の積層方向において3分割されており、個々のバランスマス50は、円環状の形状を有している。個々のバランスマス50の内側周縁部には、ボルト13が挿通配置される取付穴56が設けられている。なお、バランスマス50の外側周縁部には、重錘体としての機能を発揮する錘部が設けられている。
図6に示すように、フラットスプリング30とバランスマス50とは、交互に積層された状態に配置され、バランスマス50の内側周縁部に設けられた取付穴56およびフラットスプリング30の周縁部32に設けられた取付穴36にボルト13が挿通配置され、このボルト13にナット14が螺合されることにより、バランスマス50とフラットスプリング30との固定が行なわれる。
また、フラットスプリング30の中心部31に設けられた取付穴37および取付枠120に設けられた取付穴121には、ボルト11が挿通配置され、このボルト11にナット12が螺合されることにより、フラットスプリング30と取付枠120との固定が行なわれる。なお、この際、フラットスプリング30と取付枠120との間および積層されたフラットスプリング30同士の間には、スペーサ21が介挿される。より詳細には、ボルト11に円筒状のスペーサ21が外挿されることにより、中心部31において、フラットスプリング30と取付枠120との間の距離および積層されたフラットスプリング30同士の間の距離が維持される。
以上の構成を採用することにより、従来に比してスペーサの数を大幅に削減することが可能になる。具体的には、図8および図9に示す構成の振動抑制装置1Cとした場合に必要であったスペーサの数(14個)に比べ、本実施の形態における振動抑制装置1Bでは、スペーサの数は3個にまで削減されている。これは、反復運動装置であるスターリング冷凍機に対するフラットスプリングの接続箇所をフラットスプリングの中心部に、またフラットスプリングに対するバランスマスの接続箇所をフラットスプリングの周縁部に配置し、かつ積層配置されるフラットスプリング同士を互いに離間するスペーサをバランスマスに一体化させたためである。したがって、スペーサの数の減少に伴う部品コストの削減と組付け作業の容易化とが図られるようになり、従来の振動抑制装置と同等の性能を維持しつつ、製造コストを大幅に削減することが可能になる。
また、本実施の形態の如くの構成とすることにより、積層方向に分割された円環状のバランスマスとフラットスプリングとを交互に配置する簡素な構成にて、積層配置されるフラットスプリング同士の間の距離を安定して維持できるようになるため、組付け作業が飛躍的に簡素化するようになる。
上述の実施の形態1および2においては、フラットスプリングを3枚積層配置した構成の振動抑制装置を例示して説明を行なったが、積層するフラットスプリングの数は特に限定されるものではなく、少なくとも2枚以上の複数枚であればよい。また、フラットスプリングに対するバランスマスの固定箇所を、フラットスプリングの周方向において4箇所設けた場合を例示して説明を行なったが、この数も特に限定されるものではない。
また、上述の実施の形態1および2においては、振動を抑制する対象である反復運動装置としてスターリング冷凍機を例示して説明を行なったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、主に一方向に振動が生じる装置であればどのような装置に対しても適用が可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1B,1C 振動抑制装置、11,13 ボルト、12,14 ナット、21,22 スペーサ、30 フラットスプリング、31 中心部、32 周縁部、33 腕部、36,37,46,56,121,122 取付穴、40,50,60 バランスマス、41 錘部、42 突出部、43 スペーサ部、44 凹部、100 スターリング冷凍機、101 シリンダ、102 パワーピストン、103 ディスプレーサ、104 圧縮空間、105 膨張空間、106 放熱器、107 吸熱器、108 再生器、109 リニアモータ、110 筐体、120 取付枠。
Claims (4)
- 重錘体と弾性体とを備え、反復運動部材を含む反復運動装置に接続されることにより、前記反復運動部材が反復運動を行なうことによって生じる前記反復運動装置の振動を抑制する振動抑制装置であって、
前記弾性体は、互いに離間して積層配置された複数のフラットスプリングからなり、
前記複数のフラットスプリングは、その中心部が前記反復運動装置の前記振動方向の一方端に接続されるとともにその周縁部が前記重錘体に接続され、
前記重錘体は、前記複数のフラットスプリングの間の距離を維持するスペーサとしての機能を有している、振動抑制装置。 - 前記重錘体は、前記複数のフラットスプリングの周方向において分割された複数の円弧状の錘部材からなり、
前記複数の円弧状の錘部材の各々は、その内周面側に前記フラットスプリングの前記周縁部を受入れ可能に設けられた複数の凹部を有し、
前記複数の円弧状の錘部材に設けられた前記複数の凹部に前記複数のフラットスプリングの前記周縁部がそれぞれ差し込まれた状態で、前記複数のフラットスプリングが前記複数の円弧状の錘部材によって挟持されている、請求項1に記載の振動抑制装置。 - 前記重錘体は、前記複数のフラットスプリングの積層方向において分割された複数の円環状の錘部材からなり、
前記複数の円環状の錘部材と前記複数のフラットスプリングとが交互に積層配置されている、請求項1に記載の振動抑制装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の振動抑制装置を備えた、スターリング機関。
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