JP2006299542A - 多段式雨水貯水槽 - Google Patents

Abstract

【課題】小さな設置面積で多量の貯水を可能とし、都心部、山間部、一
般企業でも設置可能となる貯水槽を提供せんとするものである。
【解決手段】貯水槽をピラミッド状に多段に積上げ、雨水の捕集効率を増や
し、また貯水量も増やせることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、設置面積を有効に活用し、多量の貯水を可能にする多段式貯水槽に
関するものである。

従来、上水道用の貯水槽等は、地面上に水槽があるだけで、貯水量を増やすた
めには、大きな設置面積を必要とした。

本発明は、このような点に鑑み小さな設置面積で多量の貯水を可能とし、都心
部、山間部、一般企業でも設置可能となる貯水槽を提供せんとするものである。

本発明は、前記目的を達成するため貯水槽をピラミッド状に多段に積上げ設置
されていることを特徴とする。

地面上に貯水槽をピラミッド状に多段に積上げることにより雨水の捕集効率
を上げ、貯水量を増やすことが出来る。

以下、添付図に基づいて本発明を詳細に説明する。図3は1個の箱形ブロ
ック水槽の斜視図であり、12は積上げ用補強材である。図1は実施例（1）箱形
ブロック水槽による多段式貯水槽の断面図であり、箱形ブロック水槽1は、上面
は開口となっており、ピラミッド状に箱形ブロック水槽1が積上げられている。
各段ごとに箱形ブロック水槽1は、通水穴2にて箱形ブロック水槽1の下部にて
それぞれが接続されている。3及び4は排水バルブである。雨水6はさまざまな
方向から降り、各段の水槽に貯まるが、上段に貯まった水はそれぞれ下段水槽に
オーバーフロー水5として流れ落ちる。下段の最も外周側の水槽は上よりのオー
バーフロー水5を受け取る位置にある。同様に各段のオーバーフロー水5は順次
下の段に流れ落ち、雨水を貯めることが出来る。

図2は実施例（2）支持柱材による多段式貯水槽の断面図であり、同一符号は
図1と同一物を示す。一体形水槽8、9,10,11を支持柱材7により、垂直方向に複
数個設置した多段式雨水貯水槽であり、3及び4は排水バルブである。図1と同
様に、雨水6はさまざまな方向から降り、各段の水槽に貯まるが、上段に貯まっ
た水はそれぞれ下段水槽にオーバーフロー水5として流れ落ちる、下段の水槽は
上よりのオーバーフロー水5を受け取る位置にある。同様に各段のオーバーフロ
ー水5は順次下の段に流れ落ち、雨水を貯めることが出来る。

水槽の形状は、図3の箱形ブロックでは長方形であるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、円柱状等いろいろな形状でもよい。

また、前記実施例においては、上部水槽に行くほど、貯水面積が小さくなって
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、オーバーフローは水位センサ
ーを設け、下の段に流す配管を取付けることにより、上段の貯水面積が同じでも
よい。

多量の貯水が、小さい設置面積で可能となり、都心部、山間部、一般企業で
の設置も可能となり、渇水時、集中豪雨時の蓄水に利用出来る。

下段の水槽は、太陽光が直接当たらないので藻の発生が少なくなる。

箱状ブロック水槽は必要量に応じ何基でも連結でき、工事の短縮化が可能で
あり、都心部にピラミッド状水槽を設置した場合、ピラミッド形なので、周りの
人家への日照を遮ることも少なくなる。また、箱状ブロック水槽は、ペットボト
ル等のリサイクル樹脂を利用すれば、軽量、優れた耐久性、耐食性得ることも可
能である。

太陽光発電、風力発電等の余剰電気で、下段より上段の水槽に、ポンプで水
を汲み上げ電気の蓄電に利用するほか、上段に貯まった水を発電に利用すること
も可能である。

本発明の貯水槽は雨水だけでなく、あらゆる水の貯水、利用に用いることが出来
る。

実施例（1）本発明の箱状ブロックによる多段式雨水貯水槽の断面図である。 実施例（2）本発明の支持柱材による多段式雨水貯水槽の断面図である。 箱形ブロック水槽の斜視図である。

符号の説明

１ 箱形ブロック水槽
２ 通水穴
３，４ 排水バルブ
５ オーバーフロー水
６ 雨水
７ 支持柱材
８，９，１０，１１ 一体形水槽
１２ 積上げ用補強材
１３ 基礎台

Claims (2)

1. 地面上に箱形ブロック貯水槽をピラミッド状に多段に積上げ
   設置されていることを特徴とする多段式雨水貯水槽。
2. 請求項１記載の各段の水槽を一個とし、支持柱材により垂直
   方向に複数段貯水槽が設置されていることを特徴とする多段式雨水貯水槽。
   

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