JP2006298558A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、用紙を搬送ベルト上に吸着させて安価かつ高精度に間欠搬送する用紙搬送装置及び当該用紙搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
【解決手段】インクジェットプリンタ1は、記録紙6を駆動ローラ21と従動ローラ22との間に張り渡された搬送ベルト23に静電吸着して、キャリッジ29の印字位置まで搬送ベルト23で搬送して一旦停止させ、書込タイミングで、キャリッジ29を主走査方向に移動させて、1ラインの印字動作を行った後、再び搬送ベルト23で記録紙6を次ラインの作像位置まで搬送して次ラインを同様に印字する動作を繰り返し行う。このとき、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ29に取り付けられている低分解能の読取部56の検出結果を、従動ローラ22に固定されている高分解能のロータリーエンコーダ40の検出結果で補完して、搬送ベルト5の位置制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】インクジェットプリンタ1は、記録紙6を駆動ローラ21と従動ローラ22との間に張り渡された搬送ベルト23に静電吸着して、キャリッジ29の印字位置まで搬送ベルト23で搬送して一旦停止させ、書込タイミングで、キャリッジ29を主走査方向に移動させて、1ラインの印字動作を行った後、再び搬送ベルト23で記録紙6を次ラインの作像位置まで搬送して次ラインを同様に印字する動作を繰り返し行う。このとき、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ29に取り付けられている低分解能の読取部56の検出結果を、従動ローラ22に固定されている高分解能のロータリーエンコーダ40の検出結果で補完して、搬送ベルト5の位置制御を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、用紙搬送装置及び画像形成装置に関し、詳細には、用紙を搬送ベルト上に吸着させて安価かつ高精度に間欠搬送する用紙搬送装置及び当該用紙搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置のインクジェット記録方式の分野においては、インクの耐光性や経時劣化性を改善するために、インクが染料系から顔料系に変わり、かつ、インク粘度の高粘度化が進んでいる。インクが高粘度化することで、記録紙へのにじみを激減させることはできるが、逆にインク滴の記録紙着弾位置の位置ズレ精度の悪さ(白スジ、黒スジ、バンディング)が、見た目に良く分かるようになった。特に、副走査方向への記録紙の搬送の停止位置精度の寄与率が大きいため、搬送停止位置の精度アップが必要不可欠の技術課題となってきている。
そして、従来、画像形成装置のインクジェット記録方式の副走査方向記録紙搬送機構においては、砥石搬送ローラや搬送ベルトによる記録紙搬送方法が一般的に用いられており、これらの砥石搬送ローラや搬送ベルトの送り量制御には搬送ローラ軸上にコードホイールを設置して、このコードホイールの値をエンコーダセンサで読み取って制御を行う方法が一般的である。
ところが、この方式では、搬送ローラの偏心、振れ、温度変化や駆動プーリ、コードホイールの偏心、振れ、搬送ベルトの厚み偏差等の部品精度、組付け精度の影響等の積み上げにより、高精度の停止位置制御を行うのが困難である。
そして、従来、ピーク動体の状態量を観測器で観測して、ピーク動体を制御する際に、観測器の分解能に応じて制御形態を選択する制御形態設定方法及び制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、本出願人は、先に、被測定物の回転に伴って回転する回転ドラムと自由に回転する回転軸との間に巻き付けられたベルト状スケールとしてのベルト状回折格子に、光源からの光を複数回通過させて2つ以上の回折光を干渉させて干渉縞を作り、回転ドラムの回転に従って移動する干渉縞を利用して被測定物の回転角度を検知するロータリーエンコーダを提案している(特許文献2参照)。
しかしながら、上記従来技術にあっては、安価にかつ高精度に位置制御を行う上で、改良の必要があった。
すなわち、特許文献1記載の従来技術にあっては、観測器の分解能に応じて制御形態を選択することはできるが、あくまでも切り換えて制御するだけであり、高精度に停止位置制御することはできず、改良の必要があった。
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、光源からの光を複数回ベルト状回折格子を通過させて干渉縞を作っているため、装置が大型で高価なものとなり、安価にかつ高精度に位置制御を行う上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、用紙を吸着して間欠的に搬送する搬送ベルトを安価かつ高精度に位置制御する用紙搬送装置を提供することを目的としている。
また、用紙を吸着して間欠的に搬送する搬送ベルトを安価かつ高精度に位置制御する用紙搬送装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の用紙搬送装置は、駆動モータで回転駆動されるベルト搬送機構部によって搬送される搬送ベルト上に用紙を吸着させ、前記駆動モータを間欠駆動させて前記搬送ベルト上の前記用紙を間欠的に搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトの表面状態を読み取る読取手段を設け、当該読取手段の検出結果に基づいて前記搬送ベルトの位置制御を行うことにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記用紙搬送装置は、前記ベルト搬送機構部の前記搬送ベルトを搬送するための動作量を前記読取手段よりも高分解能で検出する動作量検出手段をさらに備え、当該分解能の高い動作量検出手段の検出結果に基づいて前記分解能の低い読取手段の検出結果を補完して、前記搬送ベルトの位置制御を行うものであってもよい。
請求項3記載の発明の画像形成装置は、駆動モータで回転駆動されるベルト搬送機構部によって搬送される搬送ベルト上に用紙を吸着させ、前記駆動モータを間欠駆動させて前記搬送ベルト上の前記用紙を間欠的に搬送する用紙搬送機構と、当該用紙の搬送方向と直交する方向を主走査方向として印字手段を搭載するキャリッジを当該主走査方向に移動移動させるキャリッジ移動機構と、を備え、当該キャリッジ移動機構が、前記用紙が停止している期間に、前記キャリッジを主走査方向に移動させて、前記印字手段が前記用紙に画像を記録する画像形成装置において、前記用紙搬送機構として、請求項1または請求項2記載の前記用紙搬送装置を備えており、当該用紙搬送装置の前記読取手段が、前記キャリッジに搭載され、前記搬送ベルトの搬送時に当該搬送ベルトの表面状態を読み取るとともに、当該キャリッジが主走査方向に移動する際に当該移動量を検出し、当該搬送ベルトの搬送時の当該読取手段による当該搬送ベルトの表面状態の読取結果に基づいて当該搬送ベルトの位置制御を行うとともに、当該キャリッジの移動時の当該読取手段による当該キャリッジの移動量の検出結果に基づいて当該キャリッジの位置制御を行うことにより、上記目的を達成している。
本発明の用紙搬送装置によれば、ベルト搬送機構部によって間欠駆動され用紙を吸着して搬送する搬送ベルトの表面状態を読み取る読取手段の検出結果に基づいて搬送ベルトの位置制御を行うので、用紙を吸着して間欠的に搬送する搬送ベルトの搬送状態を直接かつ安価に検出することができ、搬送ベルトを安価かつ高精度に位置制御することができる。
本発明の画像形成装置によれば、印字手段を搭載し主走査方向に移動されるキャリッジに搭載された読取手段で、ベルト搬送機構部によって間欠駆動され用紙を吸着して搬送する搬送ベルトの表面状態を検出して、当該検出結果に基づいて搬送ベルトの位置制御を行うとともに、用紙の停止中にキャリッジを主走査方向に移動して搭載する印字手段で画像形成する際に、読取手段によるキャリッジの移動量の検出結果に基づいてキャリッジの位置制御を行うので、用紙を搬送する搬送ベルトの搬送状態を安価かつ高精度に検出することができ、用紙の位置制御を安価かつ高精度に行うことができるとともに、キャリッジの位置制御を行うことができ、安価に画像品質を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図4は、本発明の用紙搬送装置及び画像形成装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の用紙搬送装置及び画像形成装置の一実施例を適用した画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1の側面概略構成図である。
図1において、インクジェットプリンタ1は、本体筐体2内の下部から給紙部3、印字部4及び排紙部5が配設されている。
給紙部3は、複数枚のカット状の記録紙6を収納する給紙カセット7から給紙ローラ8が、フリクションパッド9との摩擦力を利用して、記録紙6を1枚ずつ分離してレジストローラ10に送り出し、このレジストローラ10に搬送される記録紙6をレジストセンサ11で検出する。給紙部3は、レジストセンサ11の検出結果に基づいて、印字部4と同期を取って記録紙6を印字部4に搬送する。
印字部4は、駆動ローラ21と従動ローラ22との間に搬送ベルト23が張り渡されており、駆動ローラ21は、ベルト駆動モータ(駆動モータ)24により間欠的に回転駆動されて、図1の反時計方向に搬送ベルト23を間欠的に搬送する。従動ローラ22の上方には、搬送ベルト23を従動ローラ22方向に付勢する先端コロ25が配設されており、先端コロ25は、押圧板26に取り付けられていて、押圧板26は、先端コロ25を所定の押圧力で従動ローラ22方向に付勢させる。また、従動ローラ22の下方には、搬送ベルト23を挟んで、帯電ローラ27が配設されており、帯電ローラ27は、搬送ベルト23に所定の電荷を付与して帯電させる。そして、搬送ベルト23は、帯電ローラ27によって与えられた電荷が一定値以上残留するような高分子材料で形成されている。
上記レジストローラ10によってタイミング調整された記録紙6は、従動ローラ22部分で、搬送ベルト23と先端コロ25との間に送り込まれ、帯電ローラ27で帯電された搬送ベルト23が、その上面に記録紙6を静電吸着してプラテン28上を駆動ローラ21方向に搬送する。
上記駆動ローラ21と従動ローラ22は、ベルト搬送機構部として機能しており、上記駆動ローラ21、従動ローラ22、搬送ベルト及びベルト駆動モータ24は、全体としてベルト搬送装置として機能している。
駆動ローラ21と従動ローラ22の間の搬送ベルト23の下側には、プラテン28が配設されており、搬送ベルト23を挟んでプラテン28の上部には、キャリッジ29が配設されている。
キャリッジ29は、インク滴を吐出する図示しない印字ヘッド(印字手段)を搭載しており、上記搬送ベルト23によって搬送される記録紙6に当該記録紙6の搬送方向に直交する方向を主走査方向として、当該主走査方向に往復移動して印字ヘッドがインク滴を吐出することで、記録紙6に画像を形成する。
印字部4は、搬送ベルト23によって記録紙6を静電吸着した状態で搬送して、記録紙6の搬送方向に対して直交する主走方向に駆動されるキャリッジ29の印字位置まで到達したところで、搬送ベルト23の駆動を一旦停止させる。印字部4は、搬送ベルト23の駆動を停止させた時点で、キャリッジ29を主走査方向(図1の紙面の手前−奥方向)に移動させて、1ラインの印字動作(作像動作)を行い、1ライン分のインク滴の吐出が完了すると、再び搬送ベルト23を駆動して、次ラインの作像位置まで記録紙6を搬送して停止させる。印字部4は、この停止位置で、再度、作像動作を行うという動作を繰り返し行って、1ページ分の作像を行い、1ページ分の作像動作を完了すると、記録紙6を排紙部5に送り出す。
印字部4は、駆動ローラ21の下方部分に、搬送ベルト23に接触する状態で、除電ブラシ30が配設されており、また、この除電ブラシ30と帯電ローラ27との間には、搬送ベルト23に接触する状態でクリーニングブレード31が配設されている。除電ブラシ30は、記録紙6の排紙部5への搬送の完了した搬送ベルト23を除電して搬送ベルト23上の電荷をリセットし、クリーニングブレード31は、除電された搬送ベルト23上に付着しているインクや埃等を除去する。
そして、従動ローラ22の回転軸には、ロータリーエンコーダ(動作量検出手段)40のコードホイール41が取り付けられており、コードホイール41の外周円部位置には、図示しないスリット目盛が形成されている。ロータリーエンコーダ40は、このコードホイール41の外周円部付近に、コードホイール41の外周円部に形成されているスリット目盛を検出することで、従動ローラ22の回転(搬送ベルト23を搬送するための動作量)を検出するセンサ部42が配設されている。このロータリーエンコーダ40は、搬送ベルト23の移動量を従動ローラ22の回転軸の回転量によって求めるものであり、搬送ベルト23の移動量を間接的に検出している。
上述のように、印字部4は、図2(a)に示すような間欠的なパルス状波形の駆動信号をベルト駆動モータ24に入力して、図3に矢印で示すように、ベルト駆動モータ24を間欠駆動させる。すなわち、図2(a)で、駆動信号がH(ハイ)のときに、ベルト駆動モータ24が回転し、L(ロー)のときに、ベルト駆動モータ24が停止する。そして、ベルト駆動モータ24が間欠駆動することで、駆動ローラ21を所定角度ずつ間欠回転させて、搬送ベルト23を間欠移動させる。そして、搬送ベルト23が間欠移動することで、従動ローラ22がコードホイール41とともに間欠回転し、コードホイール41が間欠回転すると、ロータリーエンコーダ40のセンサ部42が、図2(b)、(c)に示すようなセンサ信号を出力する。
そして、上記キャリッジ29は、図4に示すように、主走査方向に配設されたシャフト51に移動可能にガイドされているとともに、キャリッジ移動ベルト52に連結されており、キャリッジ移動ベルト52は、駆動ホイール53とガイドホイール54との間に張り渡されている。駆動ホイール53は、キャリッジ駆動モータ55の回転軸に連結されており、キャリッジ駆動モータ55が回転することで、キャリッジ駆動ベルト52が図4に矢印で示す移動方向(主走査方向)に移動する。上記キャリッジ29、シャフト51、キャリッジ移動ベルト52、駆動ホイール53、ガイドホイール54及びキャリッジ駆動モータ55は、全体としてキャリッジ移動機構として機能している。
このキャリッジ29には、その側面に、読取部(読取手段)56が取り付けられており、読取部56は、例えば、光源と、当該光源から照射され搬送ベルト23及び記録紙6から反射された反射光を光電変換することで、搬送ベルト23及び記録紙6の表面状態を読み取る。インクジェットプリンタ1は、この読取部56の読取結果に基づいて、搬送ベルト23の移動量を直接的に検出するが、検出の分解能としては、上記ロータリーエンコーダ40よりも低い。
読取部56は、図4に示すホーム位置に位置して、搬送ベルト23が搬送移動されているときには、当該搬送ベルト23の上面に位置し、搬送ベルト23の表面状態を検出して、図示しない制御部が、この読取部56の搬送ベルト23の検出結果に基づいて、搬送ベルト23の搬送位置を求めて、搬送ベルト23の搬送位置制御を行う。また、読取部56は、搬送ベルト23が停止し、キャリッジ29が図4に両矢印で示す移動方向へ移動して、記録紙6へ印字しているときには、キャリッジ29の移動距離を読み取り、インクジェットプリンタ1は、この読取部56の読取結果に基づいて、キャリッジ29の位置制御を行う。
再び、図1に示すように、排紙部5は、複数の搬送駆動ローラ61と従動ローラ62が図1に破線で示す搬送系路に沿って配設されており、印字部4で画像の形成された記録紙6を本体筐体2の上部の排紙トレイ63上に排出する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のインクジェットプリンタ1は、安価かつ高精度に記録紙6とキャリッジ29を位置制御する。
すなわち、インクジェットプリンタ1は、給紙部3の給紙ローラ8が、給紙カセット7内の記録紙6を、フリクションパッド9との摩擦力を利用して、1枚ずつ分離してレジストローラ10に送り出し、このレジストローラ10に搬送される記録紙6をレジストセンサ11で検出する。給紙部3は、レジストセンサ11の検出結果に基づいて、印字部4と同期を取って記録紙6を印字部4に搬送する。
印字部4は、レジストローラ10によってタイミング調整されて従動ローラ22部分で、搬送ベルト23と先端コロ25との間に送り込まれてきた記録紙6を、帯電ローラ27で帯電された搬送ベルト23で静電吸着して、プラテン28上を駆動ローラ21方向に搬送し、キャリッジ29の印字位置まで到達したところで、搬送ベルト23の駆動を一旦停止させる。
そして、印刷部4は、書込タイミングで、キャリッジ駆動モータ55を回転駆動することで、キャリッジ駆動ベルト52を図4に矢印で示した移動方向(主走査方向)に移動させ、キャリッジ駆動ベルト52が移動することで、このキャリッジ駆動ベルト52に連結されているキャリッジ29を主走査方向に移動させて、1ラインの印字動作(作像動作)を行う。印刷部4は、1ライン分の作像動作が完了すると、再び搬送ベルト23を駆動して、次ラインの作像位置まで記録紙6を搬送して停止させる。印字部4は、この停止位置で、再度、キャリッジ駆動モータ55を回転駆動させてキャリッジ駆動ベルト52を介してキャリッジ29を主走査方向に移動させて、作像動作を行うという動作を繰り返し行って、1ページ分の作像を行い、1ページ分の作像動作を完了すると、記録紙6を排紙部5に送り出す。
そして、インクジェットプリンタ1は、上記搬送ベルト23の移動量を検出するのに、比較的低分解能であるが搬送ベルト23の移動量を直接的に検出する読取部56と、比較的高分解能であるが搬送ベルト23の移動量を間接的に検出するロータリーエンコーダ40と、を備えており、基本的に読取部56の検出結果に基づいて搬送ベルト5の位置制御を行うが、ロータリーエンコーダ40の検出結果で読取部56の検出結果を補完して、搬送ベルト5の位置制御を行う。
すなわち、インクジェットプリンタ1は、搬送ベルト23の架け渡されている従動ローラ22の回転軸に、ロータリーエンコーダ40のコードホイール41が取り付けられており、ロータリーエンコーダ40は、このコードホイール41の外周円部付近に配設されているセンサ部42で、コードホイール41の外周円部に形成されているスリット目盛を検出することで、従動ローラ22の回転を検出する。
インクジェットプリンタ1は、図2(a)に示したように、間欠的なパルス状の駆動波形の駆動信号をベルト駆動モータ24に入力して、図3に矢印で示したように、ベルト駆動モータ24を間欠駆動させる。そして、ベルト駆動モータ24が間欠駆動することで、駆動ローラ21を所定角度ずつ間欠回転させて、搬送ベルト23を間欠移動させ、搬送ベルト23が間欠移動することで、従動ローラ22がコードホイール41とともに間欠回転し、コードホイール41が間欠回転すると、ロータリーエンコーダ40のセンサ部42が、図2(b)、(c)に示したようなセンサ信号を出力する。
また、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ29が、図4に示すホーム位置に位置して、搬送ベルト23が搬送移動されているときには、キャリッジ29の側面に取り付けられている読取部56が、当該搬送ベルト23の上面に位置して、搬送ベルト23の搬送位置を検出し、図示しない制御部が、この読取部56の搬送ベルト23の検出結果に基づいて、搬送ベルト23の搬送位置をフィードバック制御する。
ところが、上述のように、読取部56は、搬送ベルト23の移動量を直接検出するが、分解能が比較的低い。一方、ロータリーエンコーダ40は、分解能は比較的高いが、搬送ベルト23の移動量を従動ローラ22の回転量として間接的に検出している。
そこで、インクジェットプリンタ1は、読取部56の検出結果をロータリーエンコーダ40の検出結果で補完して、補完結果に基づいて駆動ローラ21の駆動をフィードバック制御することで、搬送ベルト23の一をフィードバック制御している。この読取部56の検出結果をロータリーエンコーダ40の検出結果で補完する補完方法としては、適宜の方法を用いることができ、適切に補完することができる方法であれば、何ら限定されるものではない。
なお、インクジェットプリンタ1は、搬送ベルト23が停止し、キャリッジ29がキャリッジ29の移動方向へ移動して、記録紙6へ印字しているときには、キャリッジ29の移動距離を読み取り、制御部が、当該キャリッジ29の位置制御を行う。
このように、本実施例のインクジェットプリンタ1は、間欠駆動され記録紙6を吸着させて搬送する搬送ベルト23の表面状態を読み取る読取部56の検出結果に基づいて搬送ベルト23の位置制御を行っている。
したがって、記録紙6を吸着して間欠的に搬送する搬送ベルト23を安価かつ高精度に位置制御することができ、画像品質を安価に向上させることができる。
また、本実施例のインクジェットプリンタ1は、搬送ベルト23を搬送するための動作量を読取部56よりも高分解能で検出するロータリーエンコーダ40の検出結果に基づいて分解能の低い読取部56の検出結果を補完して、搬送ベルト23の位置制御を行っている。
したがって、予律そう高精度に搬送ベルト23の位置制御を行うことができ、画像品質をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
用紙を間欠的に搬送する用紙搬送装置及びこの用紙搬送装置を備えたインクジェット方式等の記録紙を搬送しつつ記録するプリンタやコピー装置等の画像形成装置に適用することができる。
1 インクジェットプリンタ
2 本体筐体
3 給紙部
4 印字部
5 排紙部
6 記録紙
7 給紙カセット
8 給紙ローラ
9 フリクションパッド
10 レジストローラ
11 レジストセンサ
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 搬送ベルト
24 ベルト駆動モータ
25 先端コロ
26 押圧板
27 帯電ローラ
28 プラテン
29 キャリッジ
30 除電ブラシ
31 クリーニングブレード
40 ロータリーエンコーダ
41 コードホイール
42 センサ部
51 シャフト
52 キャリッジ移動ベルト
53 駆動ホイール
54 ガイドホイール
55 キャリッジ駆動モータ
56 読取部
61 搬送駆動ローラ
62 従動ローラ
63 排紙トレイ
2 本体筐体
3 給紙部
4 印字部
5 排紙部
6 記録紙
7 給紙カセット
8 給紙ローラ
9 フリクションパッド
10 レジストローラ
11 レジストセンサ
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
23 搬送ベルト
24 ベルト駆動モータ
25 先端コロ
26 押圧板
27 帯電ローラ
28 プラテン
29 キャリッジ
30 除電ブラシ
31 クリーニングブレード
40 ロータリーエンコーダ
41 コードホイール
42 センサ部
51 シャフト
52 キャリッジ移動ベルト
53 駆動ホイール
54 ガイドホイール
55 キャリッジ駆動モータ
56 読取部
61 搬送駆動ローラ
62 従動ローラ
63 排紙トレイ
Claims (3)
- 駆動モータで回転駆動されるベルト搬送機構部によって搬送される搬送ベルト上に用紙を吸着させ、前記駆動モータを間欠駆動させて前記搬送ベルト上の前記用紙を間欠的に搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトの表面状態を読み取る読取手段を設け、当該読取手段の検出結果に基づいて前記搬送ベルトの位置制御を行うことを特徴とする用紙搬送装置。
- 前記用紙搬送装置は、前記ベルト搬送機構部の前記搬送ベルトを搬送するための動作量を前記読取手段よりも高分解能で検出する動作量検出手段をさらに備え、当該分解能の高い動作量検出手段の検出結果に基づいて前記分解能の低い読取手段の検出結果を補完して、前記搬送ベルトの位置制御を行うことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 駆動モータで回転駆動されるベルト搬送機構部によって搬送される搬送ベルト上に用紙を吸着させ、前記駆動モータを間欠駆動させて前記搬送ベルト上の前記用紙を間欠的に搬送する用紙搬送機構と、当該用紙の搬送方向と直交する方向を主走査方向として印字手段を搭載するキャリッジを当該主走査方向に移動移動させるキャリッジ移動機構と、を備え、当該キャリッジ移動機構が、前記用紙が停止している期間に、前記キャリッジを主走査方向に移動させて、前記印字手段が前記用紙に画像を記録する画像形成装置において、前記用紙搬送機構として、請求項1または請求項2記載の前記用紙搬送装置を備えており、当該用紙搬送装置の前記読取手段が、前記キャリッジに搭載され、前記搬送ベルトの搬送時に当該搬送ベルトの表面状態を読み取るとともに、当該キャリッジが主走査方向に移動する際に当該移動量を検出し、当該搬送ベルトの搬送時の当該読取手段による当該搬送ベルトの表面状態の読取結果に基づいて当該搬送ベルトの位置制御を行うとともに、当該キャリッジの移動時の当該読取手段による当該キャリッジの移動量の検出結果に基づいて当該キャリッジの位置制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)
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2005
- 2005-04-20 JP JP2005122221A patent/JP2006298558A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010030281A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-02-12 | Canon Inc | 搬送装置及び記録装置 |
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