JP2006297390A - サイクロン型分離装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 直列サイクロン構造をコンパクトにする。
【解決手段】 複数の密接したサイクロン型の分離装置であって、サイクロン上部の内壁外周の回転方向に沿ったオ−バ−フロ−が、反転しつつ次のサイクロン上部の内壁外周に直接導入されることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、汚泥除去装置、空気清浄器、掃除機、その他のサイクロン型分離装置に関する。

技術背景

従来、連続したサイクロン型分離装置は、液体又は気体中の、比重の大きい成分あるいは固体の、分級又は分離を目的に、主に工業的に、用いられている。しかしながら、それらはサイクロンのオ−バ−フロ−を、次のサイクロンに導入するための配管と、それらの抵抗による損失を補うための加圧又は減圧装置等の必要から、規模の大きいものとなっている。

なお、本願発明に関連する公知技術として次の非特許文献１を挙げることができる。

「平凡社 世界大百科事典１２」第２９頁

上述の如く、従来技術に係る連続したサイクロン型分離装置は、十分な効果を得るためには、複雑で、規模が大きなものとなっていた。

本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、サイクロンのオ−バ−フロ−部分と、次のサイクロンの流体導入部分を密接させることで、装置全体の効率化とコンパクト化を図ることにある。

上述の目的を達成する本発明のサイクロン型分離装置は、複数の密接したサイクロン型の分離装置であって、サイクロン上部の内壁外周の回転方向に沿ったオ−バ−フロ−が、反転しつつ、次のサイクロン上部の内壁外周に沿って直接導入されることを特徴とする。

以上説明したように本発明によれば、サイクロン上部の内壁外周に沿ったオ−バ−フロ−が、次のサイクロン上部の内壁外周に沿って直接導入されるので、再導入のための配管の必要が無くなり、装置のコンパクト化が可能となる。又、オ−バ−フロ−される流体の運動方向と、そこから直接導入される流体の運動方向が一致するので、流体の運動エネルギ−の損失が少なく、装置全体の効率化に有効である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。

図１〜図２本発明の第一の実施の形態に係り、図１はその上部の水平方向の断面図、図２は外観図である。

図１、図２に示すように、本サイクロン型分離装置は、サイクロン構造体が、３連装で直列且つ密接して、構成されている。

図１に示すように、本サイクロン型分離装置は、１次サイクロン上部の内壁円周に反時計回りに導入された流体が、流体内に混在する重比重物を遠心分離して沈降させたのち、１次サイクロン上部の内壁円周に沿ってオ−バ−フロ−される。１次サイクロンのオ−バ−フロ−は１次サイクロン上部の内壁から滑らかにつながる案内によって、反転しながら２次サイクロンに対して時計回りで導入される。２次サイクロン上部の内壁円周に導入された流体が、流体内に混在する重比重物を遠心分離して沈降させたのち、２次サイクロン上部の内壁円周に沿ってオ−バ−フロ−される。２次サイクロンのオ−バ−フロ−は２次サイクロン上部の内壁から滑らかにつながる案内によって、反転しながら３次サイクロンに対して反時計回りで導入される。３次サイクロン上部の内壁円周に導入された流体が、流体内に混在する重比重物を遠心分離して沈降させたのち、３次サイクロン上部の内壁円周に沿ってオ−バ−フロ−される。

本サイクロン型分離装置の動力は、１次サイクロン導入部分に対する加圧、又は３次サイクロンのオ−バ−フロ−部分に対する減圧をもって、得られる。具体的には、本サイクロン型分離装置に接続される送風装置、又はポンプ等である。

以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない
例えば、サイクロン構造の数、大きさの違うサイクロン構造の組み合わせは、目的に応じて適宜選択されるものである。

本発明の第１の実施の形態に係るサイクロン型分離装置上部の水平断面図である。 本発明の第１の実施の形態に係るサイクロン型分離装置の外観図である。

Claims (1)

1. 複数の密接したサイクロン型の分離装置であって、サイクロン上部の内壁外周の回転方向に沿ったオ−バ−フロ−が、反転しつつ次のサイクロン上部の内壁外周に直接導入されることを特徴とするサイクロン型分離装置。

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