JP2006297371A - 被精密洗浄物の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換作業を省略することができ、しかも、作業効率に優れた半導体ウエハ等の被精密洗浄物の洗浄方法を提供する。
【解決手段】半導体ウエハ等の被精密洗浄物を収容した洗浄槽1にワーキングタンク(液化炭酸ガス貯槽)2から液化炭酸ガスを洗浄液3として供給して高圧下で洗浄する半導体ウエハ等の被精密洗浄物の洗浄方法であって、洗浄後に洗浄槽1から洗浄液3を取り出してワーキングタンク2に回収するようにした洗浄方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ,半導体基板や電気電子部品,光学部品等の被精密洗浄物の洗浄方法に関するものである。
従来から、半導体ウエハの製造プロセスにおいて、半導体ウエハの表面に、パターン形成後に不要となったレジスト等の不要物や汚染物質が付着するため、これら不要物や汚染物質をドライクリーニングで精密洗浄して半導体ウエハの表面から除去することが行われている。また同様に、各種レンズ等の光学部品の表面に付着した汚れ等を除去する場合にも、ドライクリーニングで精密洗浄することがよく行われている。ところが、現在行なわれているドライクリーニングでは、石油系溶剤を用いているため、環境を汚染する等の環境問題が生じている。
そこで、環境汚染等の環境問題を引き起こすことがないように、図14に示すような、二酸化炭素を用いた微細構造体の洗浄方法が提案されている。この洗浄方法は、二酸化炭素ボンベ51,洗浄成分タンク52,相溶化剤タンク53,高圧容器54,恒温槽55等を用意し、まず、洗浄対象物を高圧容器54内に入れ、ついで、二酸化炭素ボンベ51から高圧容器54に二酸化炭素を供給して恒温槽55により高圧容器54を所定の温度に設定し、つぎに、洗浄成分タンク52,相溶化剤タンク53から高圧容器54に洗浄成分,相溶化剤を供給して洗浄工程を始め、洗浄後リンス工程を行い、このリンス工程終了後に高圧容器54内を常圧にして二酸化炭素を瞬時に気体として蒸発させるようにしたものである。また、上記洗浄工程およびリンス工程で導出した液体をCO2 回収工程に送給し、このCO2 回収工程の気液分離装置等でガス状二酸化炭素と液状成分とに分離することにより、再利用可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002ー237481号公報
しかしながら、上記の洗浄方法では、二酸化炭素ボンベ51を用いているため、二酸化炭素ボンベ51内に最初に収容した二酸化炭素量を使い果たすと、二酸化炭素ボンベ51内が空になってしまい、二酸化炭素を高圧容器54に供給することができない。しかも、二酸化炭素ボンベ51内の二酸化炭素を使い果たすごとに、新しい二酸化炭素ボンベ51と交換しなければならず、連続的に被精密洗浄物を洗浄することができない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、洗浄液を収容する貯槽から洗浄槽に供給した洗浄液を上記貯槽に回収することで、連続的に洗浄槽に洗浄液を供給することができることから、連続的に被精密洗浄物の洗浄が行える被精密洗浄物の洗浄方法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の被精密洗浄物の洗浄方法は、被精密洗浄物を収容した洗浄槽に液化炭酸ガス貯槽から液化炭酸ガスを洗浄液として供給して高圧下で洗浄する被精密洗浄物の洗浄方法であって、洗浄後に洗浄槽から洗浄液を取り出して液化炭酸ガス貯槽に回収するようにしたという構成をとる。
すなわち、本発明の被精密洗浄物の洗浄方法は、被精密洗浄物を収容した洗浄槽に液化炭酸ガス貯槽から液化炭酸ガスを洗浄液として供給して高圧下で洗浄し、そののち、洗浄槽から洗浄液を取り出して液化炭酸ガス貯槽に回収するようにしている。このように、本発明の被精密洗浄物の洗浄方法では、液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して被精密洗浄物の洗浄に供した液化炭酸ガスを、洗浄後に洗浄槽から上記液化炭酸ガス貯槽に回収しているため、液化炭酸ガス貯槽内に最初に収容していた液化炭酸ガス量を使い果たしても、上記回収した液化炭酸ガスを液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給することができるため、連続的に被精密洗浄物の洗浄を行うことができる。なお、本発明において、「被精密洗浄物」とは、半導体ウエハ,半導体基板,半導体装置部品,液晶基板,液晶装置部品,光ディスク,磁気ディスク等の、表面に微細加工(精密加工)が施された微細加工品(精密加工品)や、時計の歯車等の電気電子部品,光学レンズ等の光学部品等の各種の精密機器部品等、その表面に付着した汚染物質等を精密洗浄することが要求される(すなわち、洗浄後に高度の洗浄度が要求される)ものを指す。
また、上記洗浄液として、液化炭酸ガスのみを洗浄槽に供給する場合には、洗浄槽に収容した被精密洗浄物を液化炭酸ガスのみで洗浄することができる。
また、洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液を、これを貯留する第1貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から洗浄成分含有液を取り出して上記第1貯槽に回収する工程と、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第2貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第2貯槽に回収する工程と、液化炭酸ガスのみを、これを貯留する第3貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から液化炭酸ガスを取り出して上記第3貯槽に回収する工程とを備えている場合には、洗浄槽に収容した被精密洗浄物を、洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液,液化炭酸ガスを主体とするリンス液,液化炭酸ガスのみでそれぞれ別々に洗浄することができ、しかも、洗浄成分含有液,リンス液,液化炭酸ガスのみをそれぞれ別々に回収することができる。
また、洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液を、これを貯留する第1液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から洗浄成分含有液を取り出して上記第1液化炭酸ガス貯槽に回収する第1工程と、この第1工程ののち、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第2液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第2液化炭酸ガス貯槽に回収する第2工程と、この第2工程ののち、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第3液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第3液化炭酸ガス貯槽に回収する第3工程と、この第3工程ののちに、液化炭酸ガスのみを、これを貯留する第4液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から液化炭酸ガスを取り出して上記第4液化炭酸ガス貯槽に回収する第4工程とを備えていると、洗浄槽に収容した被精密洗浄物を、洗浄成分含有液で洗浄したのち2回のリンス洗い(リンス液での洗浄)とすすぎ洗い(液化炭酸ガスのみでの洗浄)を行うことができる。なお、第2工程および第3工程で用いられるリンス液は、その成分が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上記洗浄成分としては、塩基性化合物が好ましい。これは、レジストに多用される高分子物質を加水分解する作用があるためと考えられる。塩基性化合物の具体例としては、第四級アンモニウム水酸化物,第四級アンモニウムフッ化物,アルキルアミン,アルカノールアミン,ヒドロキシルアミン(NH2 OH)およびフッ化アンモニウム(NH4 F)よりなる群から選択される1種以上の化合物が、洗浄能力が高く好ましい。特に、難剥離物質であるノボラック型フェノール樹脂系レジストを半導体基板から除去する場合等、最も洗浄能力が必要とされる場合には、洗浄成分として、第四級アンモニウム水酸化物,第四級アンモニウムフッ化物,ヒドロキシルアミン,フッ化アンモニウムのいずれか1種以上を選択することが好ましい。
第四級アンモニウム水酸化物の好ましい具体例としては、水酸化テトラメチルアンモニウム,水酸化テトラエチルアンモニウム,水酸化テトラプロピルアンモニウム,水酸化テトラブチルアンモニウム,コリン[HOCH2 CH2 N(CH3 3 + OH- があげられる。
第四級アンモニウムフッ化物の好ましい具体例としては、フッ化テトラメチルアンモニウム,フッ化テトラエチルアンモニウム,フッ化テトラプロピルアンモニウム,フッ化テトラブチルアンモニウム,フッ化コリン[HOCH2 CH2 N(CH3 3 + - があげられる。
アルキルアミンの好ましい具体例としては、メチルアミン,ジメチルアミン,トリメチルアミン,エメチルアミン,ジエメチルアミン,トリエチルアミン,プロピルアミン,ジプロピルアミン,トリプロピルアミン等の脂肪族アミンがあげられる。アルカノールアミンの好ましい具体例としては、モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミンがあげられる。
上記リンス液としては、液化炭酸ガスにリンス剤を混合させたものを用いてもよいし、液化炭酸ガスのみを用いてもよい。リンス剤としては、アルコールおよびアルキルスルホキシドが好適に用いられる。アルコールの具体例としては、メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノール,イソブタノール,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ヘキサフルオロイソプロパノールがあげられ、中でも、メタノール,エタノール,イソプロパノールが好ましい。また、アルキルスルホキシドとしてはジメチルスルホキシドが好ましい。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、これに限定されるものではない。
図1は本発明の被精密洗浄物の洗浄方法の一実施の形態に用いられる洗浄装置を示している。この実施の形態では、被精密洗浄物として、半導体ウエハを用いている。図において、1は圧力5MPa程度の高圧下で半導体ウエハ(図示せず)を洗浄するための洗浄槽であり、例えば、洗浄槽1内に注入した洗浄液3(図6参照)内で、複数枚の半導体ウエハを収容したカセットを回転させる洗浄手段等を備えている。2は内部に洗浄液3として液化炭酸ガスが収容されたワーキングタンク(液化炭酸ガス貯槽)で、2aは上記ワーキングタンク2内で洗浄液3上に形成される上部空間で、4は上記ワーキングタンク2を収容する真空断熱容器で、5は内部に補充液(図示せず)として液化炭酸ガスが収容された補充液貯槽で、6はフィルタ装置であり、洗浄槽1から取り出した洗浄液3中の不純物(半導体ウエハの表面に付着していたレジスト等の汚染物質等)を除去するメッシュタイプの第1フィルタ6aと、この第1フィルタ6aを経た洗浄液3中の洗浄成分,リンス剤等を吸着除去する第2フィルタ6bとを備えている。7はヒータ(図示せず)を有する蒸留器であり、上記第1フィルタ6aを経た洗浄液3をヒータで加熱してガス成分と液体成分とに分離し、液体成分をドレン管7aより外部に排出することにより洗浄液3中の不純物(水分,油分等)を除去し、ガス成分をワーキングタンク2の上部空間2aに導入している。8は圧縮機で、9は真空ポンプである。図において、9b,11a,15a,16a,17a,18a,19a,21a,22a,23a,24a,25aは開閉弁である。
上記の洗浄装置を用い、例えば、つぎのようにして半導体ウエハをドライクリーニングして精密洗浄することができる。まず、前処理工程を行う。この前処理工程では、洗浄槽1内に半導体ウエハを収容し、つぎに、真空ポンプ9を作動させ、フィルタ装置6内および洗浄槽1内の水分を第1液取出管11,液出口管1a,ガス流通管12,第1連結管13,第2連結管14および入口管9a,真空ポンプ9を介して大気中に放出し(図2の矢印参照)、つぎに、蒸留器7に溜まるガス(炭酸ガス)をガス取出管15,ガス流通管12を介して洗浄槽1の上部空間1bに導入し、後述する洗浄槽1に補充液を補充する際における、ドライアイス化を防止し(図3の矢印参照)、つぎに、補充液貯槽5から液導入管16,液出口管1aを介して洗浄槽1に補充液(液化炭酸ガス)を補充し(図4の矢印参照)、つぎに、洗浄時の液温を上げるため、蒸留器7に溜まるガスをガス取出管15,ガス流通管12を介して洗浄槽1内に導入するとともに、ワーキングタンク2の上部空間2aに溜まるガス(炭酸ガス)をガス出口管2b,第3連結管17,ガス導入管18,第1連結管13,ガス流通管12を介して洗浄槽1の上部空間1aに導入して加圧する(図5の矢印参照)。
つぎに、洗浄工程を行う。この洗浄工程では、圧縮機8を作動させ、洗浄槽1の上部空間1bに溜まるガス(炭酸ガス)をガス流通管12,第1連結管13,第2連結管14,第1ガス導出管19を介して圧縮機8に導入してここで加圧し、この圧縮ガスを第2ガス導出管20,第3連結管17,ガス出口管2bを介してワーキングタンク2の上部空間2aに導入して加圧し、ワーキングタンク2内の洗浄液3をワーキングタンク2の液出口管2cから押し出し、液供給管21を介して洗浄槽1を注入する(図6の矢印参照)。ついで、所定量の洗浄液3が洗浄槽1に注入されると、洗浄槽1の洗浄手段等を作動させて半導体ウエハを洗浄する。
この洗浄ののち、圧縮機8を作動させ、ワーキングタンク2の上部空間2aに溜まるガスをガス出口管2b,第3ガス導出管22,第1ガス導出管19を介して圧縮機8に導入してここで加圧し、この圧縮ガスを第2ガス導出管20,ガス導入管18,第1連結管13,ガス流通管12を介して洗浄槽1の上部空間1bに導入して加圧し、洗浄槽1内の洗浄液3を洗浄槽1の液出口管1aから押し出し、第1液取出管11を介してフィルタ装置6に導入する。そして、このフィルタ装置6の第1および第2フィルタ6a,6bを通して洗浄液3中の不純物を除去したのち、第2液取出管23,液出口管2cを介してワーキングタンク2に回収する(図7の矢印参照)。また、上記フィルタ装置6の第1フィルタ6aを経た洗浄液3を送給管24を介して蒸留器7に導入してここで気液分離し、液体成分をドレン管7aより外部に排出したのち、蒸留器7に溜まるガス成分をガス取出管15,第1連結管13,ガス導入管18,第3連結管17,ガス出口管2bを介してワーキングタンク2の上部空間2aに導入し、チラー等の冷却手段(図示せず)で凝縮させてワーキングタンク2に溜めることもできる(図8の矢印参照)。
つぎに、後処理工程を行う。この後処理工程では、圧縮機8を作動させ、洗浄槽1内に溜まるガス(残留炭酸ガス)をガス流通管12,第1連結管13,第2連結管14,第1ガス導出管19を介して圧縮機8に導入してここで加圧し、この圧縮ガスを第2ガス導出管20,第3連結管17,ガス出口管2bを介してワーキングタンク2の上部空間2aに導入し、洗浄槽1内を減圧する(図9の矢印参照)。また、ワーキングタンク2の上部空間2aに導入したガスを上記冷却手段で凝縮し、ワーキングタンク2内に溜める。つぎに、洗浄槽1内のガスをガス流通管12,第1連結管13,第2連結管14,放出管25を介して大気中に放出したのち(図10の矢印参照)、真空ポンプ9を作動させ、洗浄槽1内のガスをガス流通管12,第1連結管13,第2連結管14,入口管9a,真空ポンプ9を介して大気中に放出することを行う(図11の矢印参照)。
上記のように、この実施の形態では、ワーキングタンク2および補充液貯槽5から洗浄槽1に供給して半導体ウエハの洗浄に供した洗浄液3を、洗浄後に洗浄槽1からワーキングタンク2に回収しているため、連続的に半導体ウエハを洗浄することができる。
図12は本発明の被精密洗浄物の洗浄方法の他の実施の形態に用いる洗浄装置を示している。この実施の形態では、洗浄液として、洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液34が収容された第1ワーキングタンク(第1液化炭酸ガス貯槽)31と、リンス用洗浄液として、液化炭酸ガスを主体とし所定量のリンス剤を含むリンス液35が収容された第2ワーキングタンク(第2液化炭酸ガス貯槽)32と、すすぎ用洗浄液として、液化炭酸ガス36のみが収容された第3ワーキングタンク(第3液化炭酸ガス貯槽)33とを用いている。そして、第1〜第3ワーキングタンク31〜33の液出口管31c〜33cを液供給管21を介して洗浄槽1に連結するとともに、第1〜第3接続管37〜39を介して第2液取出管23に連結している。また、第1〜第3ワーキングタンク31〜33のガス出口管31b〜33bを第4〜第6連結管40〜42を介して第2ガス導出管20に連結している。図において、31a〜33aは第1〜第3ワーキングタンク31〜33の上部空間で、31d〜33d,31e〜33e,37a〜42aは開閉弁である。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記の洗浄装置を用い、例えば、つぎのようにして半導体ウエハをドライクリーニングして精密洗浄することができる。この洗浄方法では、まず、上記実施の形態と同様にして前処理工程を行う。このとき、洗浄時の液温を上げるために、第1〜第3ワーキングタンク31〜33の上部空間31a〜33aのいずれか1つに溜まるガスを利用することができる。ついで、第1ワーキングタンク31に収容した洗浄成分含有液34を用い、上記実施の形態と同様にして洗浄工程を行い、つぎに、第2ワーキングタンク33に収容したリンス液35を用い、上記実施の形態の洗浄工程と同様にしてリンス工程を行い、つぎに、第3ワーキングタンク33に収容した液化炭酸ガス36のみを用い、上記実施の形態の洗浄工程と同様にしてすすぎ工程を行う。このとき、フィルタ装置6に導入した洗浄液を第1フィルタ6aを通したのち蒸留器7に導入してここで気液分離することはしない。そののち、上記実施の形態と同様にして後処理工程を行う。このとき、洗浄槽1の上部空間1bに溜まるガスを、第1〜第3ワーキングタンク31〜33の上部空間31a〜33aのいずれか1つ(通常は、第3ワーキングタンク33の上部空間33a)に導入することができる。
上記のように、この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。しかも、洗浄成分含有液34で洗浄したのち、リンス洗いおよびすすぎ洗いが行える。
図13は本発明の被精密洗浄物の洗浄方法のさらに他の実施の形態に用いる洗浄装置を示している。この実施の形態では、洗浄液として、洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液56が収容された第1ワーキングタンク(第1液化炭酸ガス貯槽)51と、リンス用洗浄液として、液化炭酸ガスを主体とし所定量のリンス剤を含むリンス液57,58(この実施の形態では、両リンス液57,58の成分は異なっているが、同じであってもよい)が収容された第2および第3ワーキングタンク(第2および第3液化炭酸ガス貯槽)52,53と、すすぎ用洗浄液として、液化炭酸ガス59のみが収容された第4ワーキングタンク(第4液化炭酸ガス貯槽)54とを用いている。そして、第1〜第4ワーキングタンク51〜54の液出口管51c〜54cを液供給管21を介して洗浄槽1に連結するとともに、第1〜第4接続管61〜64を介して第2液取出管23に連結している。また、第1〜第4ワーキングタンク51〜54のガス出口管51b〜54bを第4〜第6連結管66〜69を介して第2ガス導出管20に連結している。図において、51a〜54aは第1〜第4ワーキングタンク51〜54の上部空間で、51d〜54d,51e〜54e,61a〜64a,66a〜69aは開閉弁である。それ以外の部分は、図1〜図11に示す実施の形態(この実施の形態の説明では、図1〜図11に示す実施の形態を上記実施の形態という)と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記の洗浄装置を用い、例えば、つぎのようにして半導体ウエハをドライクリーニングして精密洗浄することができる。この洗浄方法では、まず、上記実施の形態と同様にして前処理工程を行う。このとき、洗浄時の液温を上げるために、第1〜第4ワーキングタンク51〜54の上部空間51a〜54aのいずれか1つに溜まるガスを利用することができる。ついで、第1ワーキングタンク51に収容した洗浄成分含有液56を用い、上記実施の形態と同様にして洗浄工程(第1行程)を行い、つぎに、第2ワーキングタンク52に収容したリンス液57を用い、上記実施の形態の洗浄工程と同様にしてリンス工程(第2行程)を行い、つぎに、第3ワーキングタンク53に収容したリンス液58を用い、上記実施の形態の洗浄工程と同様にしてリンス工程(第3行程)を行い、つぎに、第4ワーキングタンク54に収容した液化炭酸ガス59のみを用い、上記実施の形態の洗浄工程と同様にしてすすぎ工程(第4行程)を行う。このとき、フィルタ装置6に導入した洗浄液を第1フィルタ6aを通したのち蒸留器7に導入してここで気液分離することはしない。そののち、上記実施の形態と同様にして後処理工程を行う。このとき、洗浄槽1の上部空間1b(図4〜図8参照)に溜まるガスを、第1〜第4ワーキングタンク51〜54の上部空間51a〜54aのいずれか1つ(通常は、第2および第3ワーキングタンク52,53の上部空間52a,53aの一方)に導入することができる。
上記のように、この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。しかも、洗浄成分含有液56で洗浄したのち、2回のリンス洗いおよびすすぎ洗いが行える。
なお、上記各実施の形態では、圧力5MPa程度の高圧下で洗浄,リンス洗いやすすぎ洗いをしているが、これに限定するものではなく、圧力4〜7MPaの範囲内の高圧下であればよい。また、上記各実施の形態において、洗浄液3等を圧送するのに、ポンプを用いてもよい。また、図12および図13に示す実施の形態では、液化炭酸ガスにリンス剤を混合したリンス液35,57,58でリンス洗いをしているが、液化炭酸ガスのみでリンス洗いをしてもよい。また、図1〜図11に示す実施の形態において、洗浄行程を複数回行ってもよいし、図12および図13に示す実施の形態において、洗浄行程,リンス行程およびすすぎ行程をそれぞれ複数回(図13に示す実施の形態では、リンス行程を3回以上)行ってもよい。
本発明の被精密洗浄物の洗浄方法の一実施の形態に用いる洗浄装置を示す構成図である。 上記洗浄方法の前処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の前処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の前処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の前処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の洗浄工程の説明図である。 上記洗浄方法の洗浄工程の説明図である。 上記洗浄方法の洗浄工程の説明図である。 上記洗浄方法の後処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の後処理工程の説明図である。 上記洗浄方法の後処理工程の説明図である。 本発明の被精密洗浄物の洗浄方法の他の実施の形態に用いる洗浄装置を示す構成図である。 本発明の被精密洗浄物の洗浄方法のさらに他の実施の形態に用いる洗浄装置を示す構成図である。 従来例を示す構成図である。
符号の説明
1 洗浄槽
2 ワーキングタンク
3 洗浄液

Claims (4)

  1. 被精密洗浄物を収容した洗浄槽に液化炭酸ガス貯槽から液化炭酸ガスを洗浄液として供給して高圧下で洗浄する被精密洗浄物の洗浄方法であって、洗浄後に洗浄槽から洗浄液を取り出して液化炭酸ガス貯槽に回収するようにしたことを特徴とする被精密洗浄物の洗浄方法。
  2. 上記洗浄液として、液化炭酸ガスのみを洗浄槽に供給するようにした請求項1記載の被精密洗浄物の洗浄方法。
  3. 洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液を、これを貯留する第1液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から洗浄成分含有液を取り出して上記第1液化炭酸ガス貯槽に回収する工程と、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第2液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第2液化炭酸ガス貯槽に回収する工程と、液化炭酸ガスのみを、これを貯留する第3液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から液化炭酸ガスを取り出して上記第3液化炭酸ガス貯槽に回収する工程とを備えている請求項1記載の被精密洗浄物の洗浄方法。
  4. 洗浄成分を含む液化炭酸ガスからなる洗浄成分含有液を、これを貯留する第1液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から洗浄成分含有液を取り出して上記第1液化炭酸ガス貯槽に回収する第1工程と、この第1工程ののち、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第2液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第2液化炭酸ガス貯槽に回収する第2工程と、この第2工程ののち、液化炭酸ガスを主体とするリンス液を、これを貯留する第3液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽からリンス液を取り出して上記第3液化炭酸ガス貯槽に回収する第3工程と、この第3工程ののちに、液化炭酸ガスのみを、これを貯留する第4液化炭酸ガス貯槽から洗浄槽に供給して高圧下で洗浄し、この洗浄後に洗浄槽から液化炭酸ガスを取り出して上記第4液化炭酸ガス貯槽に回収する第4工程とを備えている請求項1記載の被精密洗浄物の洗浄方法。
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