JP2006289317A - 水系産業廃液の濾過活性化装置 - Google Patents

水系産業廃液の濾過活性化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 所謂物理的な手段、方法によって、水系産業廃液を処理し、処理水に水本来の活性を取り戻させ、長期間に及んで水を繰り返し使用することを可能とし、若しくは余剰の水を河川に放流できるレベルにまで浄化する。
【解決手段】 水系産業廃液を主として物理的手法により処理し、再利用可能な清澄かつ活性化された水を生成する装置について、水系産業廃液をタンク11に貯溜し、そのタンク11から出てタンク11へ戻る循環管路12を還流する間に、乱流を生じて撹拌されるとともに、磁界を通過することによって、微細な気泡を含みかつまた廃液成分が磁化された状態となる前処理部16を具備し、前処理部16を循環することによって水系産業廃液中の油脂及び汚泥を分離して回収し、前処理部16では回収されない廃液成分を回収するために、タンク11から排出された水系産業廃液の前処理液を流す配管系42を設け、当該配管系42に精密濾過膜43及び限外濾過膜44を含む濾過手段をする後処理部41を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水系産業廃液を主として物理的手法により処理し、再利用可能な清澄かつ活性化された水を生成する装置に関するものである。
水を分散媒とする廃液(これを本発明では水系産業廃液という。)は極めて多様であるが、その第1に洗浄に関連して排出される廃液がある。例えば食品工業では、食品の製造工程で発生する製造機械器具の洗浄液、原材料(食材等)の洗浄液、或いは賞味期限切れ飲料等があり、製造工業一般では部品加工における冷却、潤滑等に使用された研削、研摩廃液、金型離型剤廃液、バレル研摩廃液、塗装ブース廃液、ワイヤーカット廃液、コンプレッサードレン廃液、各種洗浄廃液等がある。また建設業では、建設機械器具の洗浄廃液並びに土砂、及び道路等の洗浄廃液等があり、運送業では、車体の洗浄廃液等が、牧畜業では家畜の排泄物等があり、あらゆる分野で何かしらの水系産業廃液が発生する。
従来、各社は、上記のような水系産業廃液を自社内部で処理するか、或いは、産業廃棄物処理業者に処理を委託するかのいずれかの方法で処理してきた。水系産業廃液の処理方法では、複数の薬剤を使用する凝集、沈殿処理が一般的であるが、中には微生物処理や濾過膜処理を行う場合もある。しかし水系産業廃液は概して濃厚で油脂分を含むものが多
く、微生物処理では、混在する油分、固形異物などを予め十分に取り除く必要があり、かつ処理量に見合った処理場スペースや微生物管理が不可欠であり、また活性汚泥の発生する場合には産業廃棄物処理が必要となり、環境に優しい条件であるとはいえない。
水系産業廃液を濾過膜処理する方法では、すぐに目詰まりが発生し、頻繁な膜洗浄を行わなければ膜寿命を短くするなどメインメンテナンスが煩雑であり、処理コストもかか
り、導入はしたものの遊休設備となっているケースが多く見受けられる。このため、処理が容易な薬剤処理に頼り勝ちとなるが、しかし、薬剤処理を実施した場合には、産業廃棄物となる凝集汚泥の発生量が多く、凝集汚泥を処理することに苦慮しているのが実情である。即ち、問題が多いにも拘わらず止むなく実施されている凝集沈殿方式から脱皮できないでいるのが現在の姿であるといえよう。
水系産業廃液の廃水処理量(絶対量)を少なくする最良の方法は、処理のために新たな水を使用するのを避けること、言いかえれば同じ水を繰り返し使用することには、容易に思い付く。しかし、各種の水処理方法の中でも、凝集剤等の薬剤を使わずに済む方法は多くない。薬剤を使用すると、反応生成物等残留成分の影響が後に残り、処理水を繰り返し使用することにより残留成分が蓄積されるという問題を生じるので、特に精密を要求される工程に使用することは難しい。本発明の発明者は、基本的に薬品を使用しない水洗浄方式を長年に亘り実施して来た。その過程において得られた技術的成果については随時出願しており、本件に関連するものの一部を挙げれば次のとおりであるが、これらの発明をもってしても、個々の発明を単に実施したのでは本発明の目的とする洗浄レベルを達成することができない。
特開2004−58012号 特開2005−52782号
本発明は前記の経緯に基いてなされたもので、その課題は、所謂物理的な手段、方法により、水系産業廃液を処理し、処理水に水本来の活性を取り戻させ、長期間に及んで水を繰り返し使用することを可能にし、若しくは余剰の水を河川に放流できるレベルにまで浄化することである。また、本発明の他の課題は、水系産業廃液に含まれている油脂分、固形物質等を分離、濃縮させるとともに、これらを回収して再利用可能とすることである。
前記の課題を解決するため、本発明は、水系産業廃液を主として物理的手法により処理し、再利用可能な清澄かつ活性化された水を生成する装置について、水系産業廃液をタンクに貯溜し、そのタンクから出てタンクへ戻る循環管路を還流する間に、乱流を生じて撹拌されるとともに、磁界を通過することにより、微細な気泡を含みかつまた廃液成分が磁化された状態となる前処理部を具備し、前処理部を循環することによって水系産業廃液中の油脂及び汚泥を分離して回収し、前処理部では捕捉されない廃液成分を回収するため
に、タンクから排出された水系産業廃液の前処理液を流す配管系を設け、当該配管系に精密濾過膜及び限外濾過膜を含む濾過手段を有する後処理部を具備する構成としたものである。
本発明において、水系産業廃液とは、水を分散媒とする廃液を主要な対象とする点前述のとおりであり、あらゆる分野から排出されるものを含む。廃液という文言は廃物という概念を伴うが、必ずしも廃棄された液体に限定される訳ではなく、単に或る作業工程から排出されたに過ぎない排水をも含むものとし、要は水と水以外の物質を分離対象とする液体を指すと考えて良い。水形産業廃液は、いわゆる物理的手法により処理されることを基本とする。即ち薬剤や微生物等を手段として使用しないことが本発明の基本的考え方である。
水系産業廃液はタンクに貯溜し、水系産業廃液がタンクから出てタンクへ戻る循環管路をタンクに設け、この循環管路に沿って磁気処理部、乱流形成部が設けられ、これらの磁気処理部と攪拌部を最少限要素とし前処理部が構成されている。循環管路は循環管路内における水系産業廃液の一方向への流れ即ち循環流が形成される。乱流形成部は循環管路内を流れる水系産業廃液の液流を攪拌し、キャビテーションを起こして無数の微小気泡を発生させ、それによって廃液中の油脂分や固形物質の粒子に微小気泡が付着し、浮上するようになる。
循環管路の管内に、上記の如く乱流形成部を設けるとともに、当該乱流形成部を設けた領域に磁界を形成する磁気処理部を併設することは、本発明をより良く行う上で好ましい結果を生む。即ち、乱流形成部と磁気処理部を夫々循環管路上の異なる位置に配置した場合よりも、本発明の如く循環管路上の同じ位置に併設した場合の方がより良い前処理の結果が得られた。乱流形成部は、管路内に突出させることにより液流に渦を発生させるために、例えば攪拌羽根を多数配列して形成することができる。攪拌羽根は、管路方向に対して傾斜した配置を取り、或いは管路の内壁に設ける攪拌羽根の半径方向の向きを前後で重ならないように変化させることにより、全体的に均一に攪拌が行われるようにすることが望ましい。
磁気処理部は、循環管路を流れる廃液と微細気泡等との混合物に対して磁気作用を加えるもので、上記混合物の流れと磁界とが交叉するように、かつまた磁気作用が異なる向きを持つように配置した複数個の磁石対によって構成されている。磁石は、フェライト磁
石、ネオジミウム−鉄−ボロン磁石(ネオジミウム磁石)等の強力な永久磁石を使用することができる。以上の最少限要素に加えて、加圧エアを循環管路中の廃液に混合させる加圧エア取り入れ部を追加することができる。さらに、循環管路中の廃液に紫外線を照射
し、かつまたオゾン(O)の持つ殺菌能力を利用する殺菌、有機物質の酸化、消臭等の処理プロセスを追加することができる。このためには、紫外線ランプとオゾン発生機を併用するか、或いは紫外線オゾンランプを使用することが望ましい。後者の使用によって波長253.7mmの紫外線及びオゾンを生成することができる。磁気作用を加えた結果、廃液成分は活性化し、タンクに還流すると、廃液成分に周囲のエア、微細気泡が付着し、その浮力により液面上に浮上する。また殺菌処理部を通過した廃液は、通過回数分だけ殺菌作用を受け、生物的能力は次第に喪失して行く。
前処理部では、浮上した廃液成分を、例えばペール缶その他の容器に回収する。回収した廃液成分は別途比重選衡等の手段を用いて、例えば油脂分と、それ以外の汚泥(1次汚泥)に分別する。油脂分については燃料としての用途があるので、直接的又は間接的に利潤を産む。前処理部における水系産業廃液の処理において廃液成分が回収される結果、タンク内の廃液量が減少するが、目減り分は、本発明装置により生じた処理水を補給し、タンク内の処理水量を一定以上に保つことが望ましい。
前処理部を経た廃水は配管系に取り出され、後処理部に移行する。後処理部における配管系は、前処理部と同様の循環管路でなければならないというものではないが、繰り返し処理を必要とするケースもあり得るので、タンクへの還流路を有する循環配管系として構成することも可能である。後処理部には精密濾過膜(MF)及び限外濾過膜(UF)を設置するほか、ナノ濾過膜(NF)及び逆浸透膜(RO)を設置することができる。これらは分離対象物のサイズに応じて決めるべきものであるが、0.1μm以上を分離対象とする精密濾過膜(MF)と、1nm〜数μmを分離対象とする限外濾過膜(UF)は最少限必要な分離手段であり、これらの濾過手段によって、前処理済みの廃液に混在している微細な廃液成分を分離、回収、濃縮する。濃縮された廃液成分は回収タンクに排出される。
上記の必要的濾過手段によって除去できない有機物質、残渣及びイオン性物質はナノ濾過膜(NM)或いは逆浸透膜(RO)、活性炭を用いて除去する。ナノ濾過膜によって1nm以下の廃液成分(コロイド粒子とも呼ばれるものを含むサイズの成分である。)を分離可能であり、逆浸透膜(RO)を使用した場合にはさらに1桁下のサイズの廃液成分を分離することができる。これらの濾過手段を経てもなお残存している廃液成分、特に有機物質は活性炭処理によりこれを除去する。なお各濾過手段には逆流により付着物を落とす逆洗部を設ける。
前処理部及び後処理部を経た最終処理水は生化学的酸素要求量(BOD)が20mg/L以下、化学的酸素要求量(COD)が50mg/L以下、ノルマルヘキサン(n−hex)値が3mg/L以下となり、県条例や国で定めた河川放流基準を満たす、安全な処理水である。なおLはリットルを示す。
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、化学的及び生物的手段、方法に頼ることなく、物理的手段、方法によって、水を分散媒とする水系産業廃液を処理し、真に清澄な処理水を得るとともに、得られた処理水に水本来の活性を取り戻させることができるものであり、同じ水の繰り返し使用によって廃水処理量(絶対量)を低減しながら、しかも十分な量の廃水処理量(相対量)を維持することができるとともに、余剰の処理水を生じたならば、それを河川にそのまま放流できるレベルに浄化することができるという効果を奏する。また本発明によれば、水系産業廃液に含まれている油脂分、固形物質等を分離、濃縮及び回収して再利用可能であり、油脂等の有価物からは利潤を産むこともできるという効果をも奏する。
以下図示の実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。図1に、本発明に係る水系産業廃液の濾過活性化装置10の全容を回路図として示す。図1において、11は水系産業廃液Wを貯溜したタンク、12は循環管路であり、タンク11の排出部13から出てタンク内に還流部14にて戻る循環構成を有している。循環管路12には、水系産業廃液Wをタンク内から排出させて再び還流させる循環流を形成するためにポンプ15が設けられており、さらに以下に説明する前処理部16が循環管路12に沿って設けられている。
循環管路12は、最上流部の開閉栓の後に、廃液を所望の流速及び圧力で一方向に送給可能なポンプ15を有しており、その後に乱流形成部17と磁気処理部18とが併設されている。例示の乱流形成部17は循環管路12の内部に設けられており、その外周に磁気処理部18が設けられていて、乱流形成によって攪拌状態にある廃液成分に対して磁気作用を加えることを特徴とするもので、両部併せて攪拌磁化部19を構成する。
乱流形成部17は、図2及び図3に示すように循環管路12の内部に嵌め込まれる。例示の乱流形成部17は2個1対の半管状部材21、22を組み合わせて1本の管状としたものを管路内に設置したもので、各半管状部材21、22は、互いに係合可能な側部凹凸部23と、端部凹凸部24によって位置決めされ、内面中央部に設けた乱流形成のための傾斜の異なる羽根25、26を有し、これらの羽根25、26の半径方向の向きを、端部凹凸部の噛み合いを変えることによって変化させることができるようになっている。
図3は、端部凹凸部24の噛み合いを周方向へずらすことによって、羽根25、26の半径方向の向きを変える例を示すもので、向きは45度ずつ変えられる。故に360÷45=8となり、図2に示したように2個1対の半管状部材21、22を8対連結係合した場合には、8方向に向きを変えて元に戻る羽根25、26の配置を取ることになる。羽根25、26の向きの変え方は任意に決められ、図3に示すように必ずしも規則的でなくても良いのは勿論であるが、一方に片寄ることも好ましくないので、均等に向きが分散するように配慮する。
乱流形成部17の外側に設置される磁気処理部18は、管路内を流れる廃液流に磁気作用を加えるもので、例示の場合、2個1対の磁石片27、28を管路12を挟んで対向的に配置した構成を有する。この配置は、磁束が廃液流と交叉する方向の配置であり、磁石片の対31、32、33は、磁束方向を異ならせて配列されていて、その態様は第1対目31が上→下NSとすれば、第2対目32は前→後NS、第3対目33は下→上NSのような配置を取る。
磁気処理部18については、図4に示すように、2個の磁石を、N極とS極とが向き合い、磁気的に吸着し合うような配置を取ることができる。この配置を取ると、NS両極間の磁力線が管路12を貫通するように構成することが可能であり、管路中央付近を流れる廃液流に対しても十分に磁気作用を加えることができる。
これとは逆に、2個の磁石を、N極同士又はS極同士が向き合い、磁気的に反発し合うような配置を取ることも可能であり、これは図4Bに示されている。この配置の場合、磁力線がぶつかるようにして向きを急激に変化する現象が得られ、廃水流に対して非常に変化に富んだ磁気作用を加えることができる。本発明は図4Aの配置もまた図4Bの配置もとり得るものであり、処理対象に応じて組み合わせ、また組み合わせを変えることもできる。
従って、管路12を流れる廃液は、乱流形成部17及び磁気処理部18を有する攪拌磁化部19において、羽根25、26による激しい乱流化作用と、磁束の異なる磁石対31、32、33による磁気作用とを同時に受けることとなる。図において、34は磁石固定具、35は接続フランジを示している。
循環管路12には、さらに、加圧エアの取り入れ部36と、紫外線を照射し、殺菌処理を行うとともに、オゾンを発生させるための紫外線オゾンランプ37が設けられている。加圧エア取り入れ部36は、図外のポンプによって加圧エアを生成し、廃液中に混合させるものであり、それによって取り込んだ空気を微細気泡の形で廃液成分に作用させることを期待する。紫外線オゾンランプ37は紫外線の直射により廃液成分を殺菌するととも
に、生成したオゾンによる有機物質の酸化、強い殺菌脱臭、脱色力の廃液成分に対する作用を行なわせるものである。
このような構成を有する本発明の装置10において、循環管路12を開け、かつポンプ17を始動すると、タンク11の廃液Wは排出部13から管路12に流出し所定の流速及び圧力で還流し、加圧エア取り入れ部36から加圧エアが廃液流中に取り込まれ、還流部14よりタンク11へ戻ることが繰り返されることとなる。その循環の過程に設けられた乱流形成部17及び磁気処理部18において、廃液は、乱流形成部17の羽根25、26によって擾乱を起こし、廃水中の液流はキャビテーションを生じて激しく揺さぶられ、それに伴い廃液中の成分、粒子も激しく振動する。
その際、水分子、そこに溶け込んでいる気泡、コロイド状粒子などは、夫々の質量と形態に応じた運動量変化を行い、かつ磁界によって受ける変化も水分子、溶存酸素及びコロイド粒子の物性に応じた異なるものとなるので、同種のものがフロックを形成する傾向となる、と考えられる。また、乱流形成部17においてキャビテーションを起こした液流は溶存酸素として取り込んで活性化されながら微細気泡へと変化する。
斯くして分離された水分子、コロイド粒子中の常磁性体等の廃液成分は、微細気泡と共に、タンク11に還流し、微細気泡と共に槽内水面へ向かってゆっくりと浮上する。以上の作用が繰り返され廃液は次第に浄化される。廃液成分中、油脂又は汚泥等は、タンク11から除去し、ペール缶などの容器CFに回収する。
前処理部16での前処理を終えた処理液は、排出部39から後処理部41の配管系42に供給する。後処理部41は、精密濾過膜(MF)43、限外濾過膜(UF)44、逆浸透膜(RO)45を有し、それらが、図1の例では分離対象物のサイズの大きいものを先に捕捉するように配列されている。即ち、廃液は、まず精密濾過膜43を通し、精密濾過膜43で除去できない極微細物質を捕捉するため限外濾過膜44に通し、限外濾過膜44で除去できない極微細物質を捕捉するため逆浸透膜45に通し、捕捉した各成分を回収するためにペール缶などの容器CAを設ける。さらに逆浸透膜45で除去できない微細な有機物質やイオン性物質を捕捉するために活性炭46を設置するものである。
精密濾過膜(MF)43は最も粗い細孔を有する膜で、0.1μm以上の廃液成分中のの微細物質の通過を阻止する。限外濾過膜(UF)44は、精密濾過膜(MF)43を大幅に上回る分離性能を有し、1nm〜1μmの微生物を完全に濾別することができ、RO膜即ち逆浸透膜45は水分子のみ通し、他の溶存物質を通さない。精密濾過膜43、限外濾過膜44、逆浸透膜45はこの順に濾過圧力が大きいので、この圧力調整のための手段を適宜設けることができる。また、各濾過手段には目詰まり防止のために逆方向の流れを与えて洗浄する逆洗手段が設けられる。
活性炭46は、その前3段階の濾過による分離とは異なり、吸着による除去手段であ
り、微量の溶解成分が対象となる。後処理部41の必要な濾過手段を終了した段階において、後処理工程を経た処理液(これを今、後処理液という。)を、前処理部のタンク11に還流する還流路47が設けられる。還流路47は活性炭46の後から導出しても良い。
従って、タンク11の排出部39から配管系42へ流出する前処理液は、精密濾過膜(MF)、限外濾過膜(UF)及び逆浸透膜(RO)において、段階的に濾過処理を受け、各膜により濾別された廃液成分は、各々容器CAに回収される。濾過手段を経た処理液
は、必要により活性炭46による吸着処理を受け、全ての必要な過程及び任意的な過程を終え、清澄かつ活性化された水となる。この処理済みの水は十分に安全なレベルにあり、そのまま各種工業用水として使用可能であり、また河川放流も可能である。処理済みの水は必要に応じてタンク内の廃液容量を或るレベル以上に保つためにタンク11に還流路47を通じて還流される。
さらに、図5以下に本発明を実際の水系産業廃液の処理に適用した例を2件例示する。第1の例は、洗浄水廃液を主体とする水系産業廃液の処理を示しており、図5〜図7は本発明の実験装置、図8はその回路図、図9は作業順を示すフロー図である。各図におい
て、51は2基1対の前処理部の1次処理液タンク、52は同じく2基1対の2次処理液タンク、53は3次処理液タンク、54は4次処理液タンクであり、55は最終処理液タンクを示す。56は撹拌磁化器であり、図1に示された乱流形成部17と磁気処理部18とから成るもので、1次処理液タンク51と2次処理液タンク52に夫々数基ずつ装着されている。第1の例の場合、バッチ処理方式を取り、そのために作業の不連続となる点を2基1対のタンク51、51を使用して、一方のタンク51による作業終了と同時に他方のタンク51を使用して作業を継続する。1次処理液タンク51は約40m3、2次〜最終処理液タンク52〜55は約20m3の内容量を持ち、図1に示した装置10におけるタンク11を2段階に分けたものである。これに対して、3次処理液タンク53は2段階の攪拌磁化及びUF膜処理を経た液、3次処理液の貯溜のために、4次処理液タンク54は初段のRO膜処理を経た4次処理液の貯溜のために、また最終処理液タンク55は全ての処理を終えた最終処理液の貯溜のために、夫々設けられている。また、57はポンプであり、水系産業廃液を循環管路にて還流させる。
58は1次処理水を次工程へ送り出す移送ポンプ(図8参照)、59は水中ポンプであり、処理液を貯溜した原液タンク次工程へ送給する。60は最終処理液の搬送ポンプであり、最終処理液を搬送する。61は限外濾過膜(UF)、62は逆浸透膜(RO)、63は油水分離用のタンク、64は加圧エア生成用コンプレッサー、65は紫外線オゾンランプ、66は活性炭を用いた吸着処理を行うため処理液を通す活性炭タンク、67は膜用移送ポンプ、68は膜洗浄ポンプ、69はRO膜洗浄タンク、70はUF膜洗浄のための温水タンク、71は浮上油、沈殿物の排出部、を夫々示す。精密濾過膜(MF)を使用する場合には限外濾過膜(UF)の位置に単独又は両者共用で配置する。図8の配管回路図の各部符号は、図5ないし図7の各部符号と対応しており、また図1に説明した本発明の基本的装置10において使用した各部符号とも対応させている。
図5ないし図8の各図に示された本発明の実験装置により、本発明を実施する手順を図9により説明すると、或る水系産業廃液の生化学的酸素要求量(BOD)は13200mg/L、化学的酸素要求量(COD)は8730mg/L、ノルマルヘキサン濃度(n-hex)は不明瞭であった。この廃液を本発明の装置を用いて2時間処理したところ、図5の1次処理液タンク51における各データは生化学的酸素要求量が8250mg/L、化学的酸素要求量が4670mg/Lとほぼ半減し、さらに1次処理液に対して1時間処理を行ったところ、図5の2次処理液タンク52における各データは生化学的酸素要求量が5730mg/L、化学的酸素要求量が3070mg/Lまで低下した。この段階までが前処理部16であり、油脂などは回収して利用ないし売却可能である。
次に前処理液は、後処理部に移送され、濾過処理が行われる。限外濾過膜(UF)を通せるまでに浄化されている前処理液はここで生化学的酸素要求量が753mg/L、化学的酸素要求量が432mg/Lに低減し、2段にわたって設置された逆浸透膜(1)、(2)の前段の処理を経た段階で生化学的酸素要求量が166mg/L化学的酸素要求量が69mg/Lまで減少し、ノルマルヘキサン含有量は1mg/L未満となる。後段の逆浸透膜(2)を経ると生化学的酸素要求量は52、1mg/L、化学的酸素要求量は23.4mg/Lまで減少するので、既に後者については河川放流基準に見られる50mg/L以下という目標を大きく下回る。さらに活性炭処理を経た後では生化学的酸素要求量を1、1mg/L、化学的酸素要求量を0.8mg/Lまで減らすことができ、生化学的酸素要求量についても目標の20mg/Lを大きく下回っており、ノルマルヘキサン量については既に問題がないので、この処理液はそのまま河川放流可能であることが分かる。
図10以下は、豚の排泄物の浄化装置に係る本発明の第2の実験例であり、この例は特に除去し難いとされて来た豚尿の臭気と色の除去を目的とする。各図において、81は1次処理液タンク、82は2次処理液タンク、83は撹拌磁化器であり、図1の例におけるのと同様の構成を有する乱流形成部17と磁気処理部18とから成る。84はポンプであり、豚尿(水系産業廃液である。)を主体とする廃液を循環管路にて還流させるもので、本例ではここまでが前処理部となる。バッチ処理方式を取り、そのために作業の不連続となる点を2基1対のタンク81、81を使用して、一方のタンク81による作業終了と同時に他方のタンク81を使用して作業を継続する点、前記第1の例と同様である。
後処理部において、85は限外濾過膜ユニット(UF)、86は逆浸透膜ユニット(RO)、87は処理液中の残存成分を遠心分離するための遠心分離機、88は水中ポンプ、89は濾過手段の洗浄のための膜洗浄ポンプ、90は膜用移送ポンプ、91はRO膜を洗浄するために用いる薬品を貯溜した洗浄薬品タンク、92は同薬品注入ユニット、93は膜洗浄用タンクを示す。また94は加圧エアを循環管路内の廃液に混合するためのコンプレッサー、95は紫外線オゾンランプ、96は浮上した油脂、汚泥の排出部であるが、これらは前処理部に属する要素である。
図10ないし図12に示されている本発明の第2の実験装置により、本発明を実施する手順について説明する。処理対象とした廃液は、豚の糞尿を発酵させた結果発生した消化液(嫌気槽で20日間メタン発酵させた液)、約60リットルであり、(1)これに水道水60リットルを添加したものをタンク81に貯溜し、撹拌磁化器83による廃液に対する加圧エア混合及び磁化処理を行い、(2)その後タンク81に浮上した廃液成分を掬い取って除去し、(3)限外濾過膜ユニット85による濾別を経て、(4)紫外線オゾンランプ照射を先に行い、(5)さらに逆浸透膜ユニット86による濾別を上の順に実施し
た。
また、(1)撹拌磁化器83による処理ののち、(2)として紫外線オゾンランプ照射を先に行ない、(3)タンク81に浮上した廃液成分を掬い取り、その後に(4)限外濾過膜ユニット85、(5)逆浸透膜ユニット86による順でも試験した結果、大きな差は生じなかったが、後者の方が良好な結果になっている。そこで後の手順による実験において得られたデータは、タンク内の2分1希釈前の廃液の生物的酸素要求量(BOD)が7000mg/L、化学的酸素要求量(COD)が6400mg/L、懸濁物質(SS)量1900mg/L、全窒素(T−N)量2900mg/L、全リン(T−P)量860mg/Lであったところ、BOD2.8mg/L、COD10.9mg/L、SS0.05mg/L、T−N27.0mg/L、T−P0.13mg/Lとなり、PHは原液の7.6に対して9.3であった。各成分について除去率(原液の濃度−処理水の濃度/原液の濃度)を計算してみるとどの項目も99%を超えているのみならず、河川放流基準をクリヤーしていることが明らかである。但し、アルカリ傾向について、問題があると指摘される条件では中和処理を行っても良い。
図5〜図9を参照する第1の実施例、図10〜図12を参照する第2の実施例では、図1〜図4に示した本発明の構成との対比説明を逐一行なっている訳ではないが、各実施例のどの記載部分についても図1〜図4に示したのと同じ構成を持っている。直接記載は一致しないものについても、例えば図12においてUVオゾン発生装置とあるのは図1における紫外線オゾンランプ37と同義であり、これと同様に、各実施例の発明の構成は、図1〜図4の発明と同じ内容、構成要素を持っているとみなさなければならない。
本発明に係る、水系産業廃液の濾過活性化装置の実施形態の1例を示す回路図。 本発明装置を構成する攪拌磁化器の分解斜視図。 同じく攪拌磁化器の縦断面図。 同じくA、B2例の横断面図。 本発明の実施例1を示す2階部分の平面図。 同じく1階部分の平面図。 図5の装置に対するもので、Aは側面図、Bは正面図。 図5の装置に対応する回路図。 同じくフロー図。 本発明の実施例2を示す平面図。 図10の装置に対するもので、Aは正面図、Bは側面図。 図10の装置に対応する回路図。
符号の説明
10 本発明の濾過活性化装置
11、51、52、53、54、81、82 タンク
12 循環管路
15、57、58、59、60、84 ポンプ
16 前処理部
17 乱流形成部
18 磁気処理部
19、56、83 攪拌磁化部
25、26 羽根
31、32、33 磁石片の対
36 加圧エア取り入れ部
37、65、95 紫外線オゾンランプ
41 後処理部
42 配管系
43 精密濾過膜
44、61、85 限外濾過膜
45、62、86 逆浸透膜
46、66 活性炭
47 還流路



Claims (6)

  1. 水系産業廃液を主として物理的手法により処理し、再利用可能な清澄かつ活性化された水を生成する装置であって、水系産業廃液をタンクに貯溜し、そのタンクから出てタンクへ戻る循環管路を還流する間に、乱流を生じて撹拌されるとともに、磁界を通過することにより、微細な気泡を含みかつまた廃液成分が磁化された状態となる前処理部を具備し、前処理部を循環することによって水系産業廃液中の油脂及び汚泥を分離して回収し、前処理部では捕捉されない廃液成分を回収するために、タンクから排出された水系産業廃液の前処理液を流す配管系を設け、当該配管系に精密濾過膜及び限外濾過膜を含む濾過手段を有する後処理部を具備することを特徴とする水系産業廃液の濾過活性化装置。
  2. 循環管路の管内に、液流を撹拌するための乱流形成部が設けられており、当該乱流形成部を設けた領域に磁界を形成する磁気処理部が併設されている請求項1記載の水系産業廃液の濾過活性化装置。
  3. 循環管路中の廃液に紫外線を照射し、殺菌処理を行うとともに、オゾンを発生させるために、紫外線ランプとオゾン発生機か或いは紫外線オゾンランプを配置した構成を有する請求項1記載の水系産業廃液の濾過活性化装置。
  4. 後処理部の配管系において、限外濾過膜の後段にナノ濾過膜及び/又は逆浸透膜を配置した構成を有している請求項1記載の水系産業廃液の濾過活性化装置。
  5. 後処理部の配管系は、環流路を有しており、環流路は、配管系の任意の位置から取り出した後処理液を、前処理部のタンクに還流し、あらためて前処理部と後処理部の一部又は全部を経るように構成されている請求項1記載の水系産業廃液の濾過活性化装置。
  6. 後処理部において、濾過手段の後段に活性炭により水系産業廃液を処理する活性炭処理部が設けられている請求項1記載の水系産業廃液の濾過活性化装置。

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