JP2006288219A - 醤油粕の活用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塩分含有量が多い醤油粕を有効に活用する方法を提供する。
【解決手段】 本発明の醤油粕の活用方法は、醤油粕を400〜700℃で加熱して炭化する加熱炭化工程と、得られた炭化物を、脱塩炭化物と無機塩とに分離する分離工程とを包含し、得られた無機塩を醤油製造プロセスに再利用し、脱塩炭化物を土壌改質剤または燃料として利用する。前記分離工程は、前記炭化物を1〜10μmの大きさに粉砕する工程と、得られた粉状炭化物に水または温水を加えてこれに塩分を溶出させ、その後、これを脱塩炭化物と塩含有濾液とにろ別する工程とからなることが好ましい。また、分離工程後の水分を含む炭化物に、少なくとも乳化分散剤および炭化水素油を含む燃料を加え、得られた混合物を乳化・分散させることにより乳化燃料を製造することが好ましい。
【選択図】図4
【解決手段】 本発明の醤油粕の活用方法は、醤油粕を400〜700℃で加熱して炭化する加熱炭化工程と、得られた炭化物を、脱塩炭化物と無機塩とに分離する分離工程とを包含し、得られた無機塩を醤油製造プロセスに再利用し、脱塩炭化物を土壌改質剤または燃料として利用する。前記分離工程は、前記炭化物を1〜10μmの大きさに粉砕する工程と、得られた粉状炭化物に水または温水を加えてこれに塩分を溶出させ、その後、これを脱塩炭化物と塩含有濾液とにろ別する工程とからなることが好ましい。また、分離工程後の水分を含む炭化物に、少なくとも乳化分散剤および炭化水素油を含む燃料を加え、得られた混合物を乳化・分散させることにより乳化燃料を製造することが好ましい。
【選択図】図4
Description
本発明は、醤油製造工程で副生する醤油粕の活用方法に関する。
近年、醤油製造工場が大規模化しており、これに伴い副生する醤油粕の排出量も増大している。醤油粕は、その一部が飼料、肥料などに使用されるように図られているものの、塩分濃度の高さが障害となり、これら用途だけでは大量の醤油粕を消費することができず、大部分の醤油粕は焼却処分されているのが現状である。
しかし、醤油粕は塩濃度が高いため焼却炉が塩により激しい損傷を受け、寿命が短いことが問題となっている。このため、塩分含有量が高い醤油粕を有効に活用する方法が望まれており、例えば、特許文献1では、醤油粕を加熱炭化し、得られた炭化物から塩分を溶出させ、脱塩炭化物と塩含濾液とに固液分離し、脱塩炭化物を吸着剤として利用し、塩含有濾液を食塩の添加により塩分調整して醤油製造に用いることが記載されている。
特開2003−9808号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、塩分含有量が多い醤油粕を有効に活用する方法を提供することを目的とする。
本発明の醤油粕の活用方法は、醤油粕を400〜700℃で加熱して炭化する加熱炭化工程と、得られた炭化物を、脱塩炭化物と無機塩とに分離する分離工程とを包含し、得られた無機塩を醤油製造プロセスに再利用し、脱塩炭化物を土壌改質剤または燃料として利用することを特徴とするものである。
加熱炭化工程を400〜700℃に規定したのは、醤油粕には、微生物が生存しており(耐熱性菌数約300以下/g、乳酸菌数100以下/g、真菌数(陰性)0.1以下/g、大腸菌数(陰性)30以下/100g)、これを後の再利用の際に悪影響がないように微生物を完全に滅菌するために必要な温度が400℃以上であり、700℃で十分であることによる。
上記本発明の醤油粕の活用方法において、前記分離工程は、前記炭化物を1〜10μmの大きさに粉砕する工程と、得られた粉状炭化物に水または温水を加えてこれに塩分を溶出させ、その後、これを脱塩炭化物と塩含有濾液とにろ別する工程とからなることが好ましい。
ここで、本明細書において、水とは、0.1〜35℃の温度の水を意味し、温水とは、35〜80℃の温度の加温された水を意味する。
上記本発明の醤油粕の活用方法において、分離工程後の水分を含む炭化物に、少なくとも乳化分散剤および炭化水素油(例えば、重油)を含む燃料を加え、得られた混合物を乳化・分散させることにより乳化燃料を製造することが好ましい。
本発明は、塩分含量が高いために活用しにくかった醤油粕に対して、400〜700℃で加熱して炭化する加熱炭化工程と、得られた炭化物を、脱塩炭化物と無機塩とに分離する分離工程とを順次行うことにより、脱塩炭化物と無機塩を含有する濾液とを得、それぞれ、脱塩炭化物は土壌改質剤または燃料に使用でき、無機塩を含有する濾液は醤油製造プロセスに再利用することができ、醤油製造プロセスにより副生する醤油粕を有効に活用することができる。
以下、本発明を具体的に説明するために、本発明の実施例を挙げる。ただし、本発明は、下記実施例によって制限されるものではない。
i)試料として塩素(Cl)濃度5.60重量%の醤油粕を約15g取り、図1に示すように、これを、電気炉を用いて600℃で2時間、窒素ガスを0.5リットル/分流しながら加熱し炭化させた。電気炉(1)は、非加熱物(醤油粕)を収容する管部(2)と、これを覆うように円筒状の巻回した電熱体(3)と、管部(2)内の温度を測定する熱電対(4)と、熱電体(4)により測定された温度に基づいて電熱体(3)を制御する温度制御装置(5)とを備えている。炭化により生じた分解ガスはトラップ(6)を通した後捕集した。本実施例では、トラップ(6)は、三段階のトラップからなり、1段目のトラップで発生したガスを水冷により冷却し、2段目のトラップで、3段目のトラップからの水の逆流を防止し、3段目のトラップでガスを水中に通してガス発生を検知している。管部(2)は、一端側に窒素ガスを導入する導入口(図示せず)を有し、窒素ガスは、窒素ボンベ(7)から窒素流量を制御する制御バルブ(8)および窒素流量を示す流量メータ(9)を経て管部(2)内に導入される。管部(2)の他端側には、窒素ガスおよび発生したガスを排出する排出口(図示せず)を有し、この排出口から前記3段のトラップ(6)を通って、外部に排出される。この操作によって、醤油粕炭化物が約5.4g得られた。
ii)この炭化物を粒径1〜10μm以下に粉砕した。この炭化物の粉砕は、ボールミルを用いて行った。粉砕後の炭化物に、炭化物1gに対し温水(約50℃)250mlの割合で温水を加え、この液を手作業により攪拌した後、細孔径1μmのフィルタで濾過した。得られた固形分は塩分200ppmの脱塩炭化物であった。塩含有濾液は透明であり、その塩分濃度は15.4重量%、脱塩率はほぼ100%であった。塩分のマスバランスを図2のフローシートに示す。
上記工程により得られた脱塩炭化物は、土壌改質剤または燃料として利用することができる。
上記工程により得られた塩含有濾液は、無色透明であり、また、微生物も死滅しているので、この濾液は、塩分調整して図3に示す醤油製造プロセスに再利用することができる。
比較のため、醤油粕を炭化させず乾燥させるのみで、細孔径1μmのフィルタで濾過したところ、濾液は若干黄色に着色されており、菌体が死滅していないため、この状態では放流が困難であり、脱色、滅菌、脱臭等のさらなる処理が必要であった。
(実施例2)
図4に示すように、実施例1により脱塩した水分を含む炭化物(粒径1〜10μm)25〜60重量%、界面活性剤である9−オクタデセン酸0.5〜2重量%、燃料である炭化水素油としてA重油40〜75重量%を、種々の重量比としてホモミキサー等で常温において分散乳化した。以下にその例を示す。
図4に示すように、実施例1により脱塩した水分を含む炭化物(粒径1〜10μm)25〜60重量%、界面活性剤である9−オクタデセン酸0.5〜2重量%、燃料である炭化水素油としてA重油40〜75重量%を、種々の重量比としてホモミキサー等で常温において分散乳化した。以下にその例を示す。
・炭化物:界面活性剤:A重油=39.5:1:59.5の重量比として、ホモミキサーで5000rpm×20分の攪拌を常温で行ったところ、流体化(分散)は良好であった(分離していなかった)。
・炭化物:界面活性剤:A重油=49:2:49の重量比として、ホモミキサーで5000rpm×20分の攪拌を常温で行ったところ、流体化(分散)は良好であった(分離していなかった)。
・炭化物:界面活性剤:A重油=69:2:29の重量比として、ホモミキサーで5000rpm×20分の攪拌を常温で行ったところ、流体化(分散)しなかった。
このようにして炭化物、界面活性剤および燃料を分散させることにより得られた乳化燃料は、発熱量が25,000〜36,000kg/kgであり、十分バーナ燃料等に使用されるBio−COM燃料として利用できる。
1 電気炉
2 管部
3 電熱体
4 熱電対
5 温度制御装置
6 トラップ
7 窒素ボンベ
8 制御バルブ
9 流量メータ
2 管部
3 電熱体
4 熱電対
5 温度制御装置
6 トラップ
7 窒素ボンベ
8 制御バルブ
9 流量メータ
Claims (3)
- 醤油粕を400〜700℃で加熱して炭化する加熱炭化工程と、
得られた炭化物を、脱塩炭化物と無機塩とに分離する分離工程とを包含し、
得られた無機塩を醤油製造プロセスに再利用し、脱塩炭化物を土壌改質剤または燃料として利用することを特徴とする醤油粕の活用方法。 - 前記分離工程は、前記炭化物を1〜10μmの大きさに粉砕する工程と、得られた粉状炭化物に水または温水を加えてこれに塩分を溶出させ、その後、これを脱塩炭化物と塩含有濾液とにろ別する工程とからなる、請求項1に記載の醤油粕の活用方法。
- 分離工程後の水分を含む炭化物に、少なくとも乳化分散剤および炭化水素油を含む燃料を加え、得られた混合物を乳化・分散させることにより乳化燃料を製造する、請求項1または2に記載の醤油粕の活用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005110010A JP2006288219A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 醤油粕の活用方法 |
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JP2005110010A JP2006288219A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 醤油粕の活用方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011156484A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Ihi Corp | 廃棄物炭化物と水の混合方法及び装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003009808A (ja) * | 2001-04-27 | 2003-01-14 | Hitachi Zosen Corp | 醤油粕の脱塩方法および醤油粕の炭化装置 |
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