JP2006287764A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原画像の特定の区間についてディザパターンを利用しハーフトーン印刷を行う場合、適切な色みを再現し、なめらかな画像再現を実現する。
【解決手段】明度範囲を設定する明度範囲設定手段と、各画素の明度が、明度範囲に属するか否かを判定する判定手段と、明度が明度範囲に属すると判定された画素についてのみ、画素値を置き換える画素値変換処理を施す画素値変換手段103とを備える。画素値変換手段103は、ディザパターンを設定するディザパターン設定手段と、明度が明度範囲に属すると判定された画素の画素データを、ディザパターンのしきい値と比較し、比較結果により、出力画素値を設定する、画素値置き換え手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇華型熱転写方式の印刷装置で、入力画像データに対して、特定の明度範囲に属する明度を有する画素の画素値をディザパターンにより特定の画素値に変換し、印刷出力画像データを生成する画像処理装置及び方法に関する。
従来の昇華型熱転写方式の印刷装置は、昇華染料のインクリボンにサーマルヘッドで熱を加えて、専用紙に昇華染料を転写し、着色する。印刷濃度は可変で,熱量の変化に応じて着色するインク量を制御し、ドット単位で階調を表現するが、正確な階調表現を行うためには、転写させる昇華染料の量を正確に制御する必要がある。しかし、実際には、印刷時の環境温度やインクリボン、専用紙の温度などで転写される昇華染料の量が変化し正確な階調表現を行うことができない。特に、少量のインクを昇華転写させる場合は、これらの要因によりばらつきの影響が大きくなることとなる。
この改善策として、原画像に含まれる画素がもつ画素値の全範囲にわたって良好な階調表現を可能とするために、8ビットの画素値0〜255のうち、不安定となる特定の画素値区間についてディザパターンを利用し、しきい値を設定し代替画素値に置き換えハーフトーン印刷を行う画像処理手段がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−122382号公報(第24頁、第7図)
しかるに、原画像に含まれる画素値の特定の区間についてディザパターンを利用し、代替画素値に置き換えハーフトーン印刷を行う場合、カラー画像データの基本色の構成によっては、ある色はディザパターンにより代替画素値に置き換えられ、ある色は画像処理が行われず、原画像データのままの印刷となり、1つの画素の色再現において、複数の画素で階調表現を行うディザパターンによるハーフトーン印刷と、1画素の濃度を可変とし階調表現を行うフルトーン印刷が混合した形で色再現が行われることとなる。このため、1画素の基本色画像データの混合比率が原画像データのものと異なるため、適切な色みを再現することができず、なめらかな画像再現を行うことができない。
本発明は、それぞれ画素に対応する画素データから成る画像データのうち、特定の明度範囲の画素の画素データに処理を施す画像処理装置であって、明度範囲を設定する明度範囲設定手段と、各画素の明度が、前記明度範囲設定手段で設定された前記明度範囲に属するか否かを判定する判定手段と、明度が前記明度範囲に属すると判定された画素についてのみ、画素値を置き換える画素値変換処理を施す画素値変換手段とを備え、前記画素値変換手段は、ディザパターンを設定するディザパターン設定手段と、前記明度が前記明度範囲に属すると判定された画素の画素データを、前記ディザパターンのしきい値と比較し、比較結果により、出力画素値を設定する、画素値置き換え手段とを備えることを特徴とする画像処理装置を提供する。
本発明によれば、例えば、各画素が複数の色データを有する場合、
同じ画素について、一つの色についてはディザパターンを用いた画素値変換処理(ハーフトーン処理)を行い、他の色についてはハーフトーン処理を行わないと言った事態を避けることができ、各画素の色の再現性が向上し、滑らかな画像再現を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態の画像処理装置を示す。図示の画像処理装置は、入力された画像データのうち、特定の領域乃至範囲のものに対して、選択的に画素値変換処理を行なって、出力画像データを生成するものであり、画像データが入力される画像データ入力部101と、入力された画像データに対し、画像処理を行う領域を抽出する処理領域抽出部102と、この抽出された画像データに対して、ディザパターンなどを用いた画素値変換処理などの画像処理を行い、出力画像データを生成する、画像処理部103と、これらの処理を終えた画像データ(出力画像データ)を出力する画像データ出力部104とを有する。
画像データ入力部101は、デジタルカメラなどの撮像装置や、スキャナなどの入力装置で生成された画像データを入力するためのインターフェイスである。入力された画像データは、処理領域抽出部102へ出力される。ここで、画像データ入力部101から処理領域抽出部102に入力される画像データは、デジタルカメラやスキャナなどにおいて生成されたRGB形式のデジタル画像データであり、図2、図3、図4に示すように、画面内の各画素位置(h,v)について、赤の色データ値Ra(h,v)、緑の色データ値Ga(h,v)、及び青の色データ値Ba(h,v)を有する画素データから成る。
処理領域抽出部102では、画像データ入力部101から入力されたRGB形式の画像データから画像処理を行う領域を抽出する(各画素が当該領域内に位置するかどうかを表す判別データF(h,v)を生成する)とともに、その領域内の、赤、緑、青の色データのうちの最大値及び最小値Rmax、Rmin、Gmax、Gmin、Bmax、Bminを検出する。
処理領域抽出部102は、図5に示すように、明度範囲設定部204と、明度算出部202と、領域内外判定部206と、赤、緑、青の色データの最大値最小値抽出部208R、208G、208Bとを有する。
明度範囲設定部204は、明度範囲の下限値m、上限値nを設定する。以下の説明から理解されるように、明度の範囲を設定することで、その明度範囲内の明度を有する画素ないし、画素で構成される画面上の領域のみが変換処理の対象となる。従って、明度の範囲を設定することは処理対象となる特定明度領域を定義することでもある。
明度算出部202は、各画素の赤、緑、青の色データRa(h,v)、Ga(h,v)、Ba(h,v)から各画素の明度Y(h,v)を、下記の式(1)により算出する。
Y(h,v)
=0.299×R(h,v)+0.587×G(h,v)+0.114×B(h,v)
…(1)
図6に示すように、1画面内のすべての画素について明度Y(h,v)が求められる。
領域内外判別部206は、明度算出部202からの明度Y(h,v)と、明度範囲設定部204からの下限値m、上限値nとの比較を行ない、明度Y(h,v)が下限値m、上限値nで定義される明度範囲内にあるかどうかの判定を行う。即ち、下記の式(2)が満たされるかどうかの判定を行う。
m≦Y(h,v)≦n …(2)
満たされる場合には、判定結果を表す判別データF(h,v)の値を「1」とし、満たされない場合には、判別データF(h,v)の値を「0」とする。判別データF(h,v)は、各画素が特定明度領域の内部に位置するかどうかを表すもの(処理領域判別結果を表すもの)である。
これらの処理を、1画面の全ての画素について行う。これにより、1画面内の全ての画素について画像処理領域判別データF(h,v)が得られる。図7に1画面のすべての画素についての判別結果F(h,v)の一例を示す。
なお、ここでは、処理領域抽出部102で画像処理を行うかどうかの判定に明度を用いており、一般的な色空間を表すYCbCr色空間の輝度情報であるY値を明度情報として使用しているが、HLS色空間の明度情報であるL値を用いたり、HSB色空間のB値を用いても良い。
判別データF(h,v)は、赤、緑、青の色データの最大最小値抽出部208R、208G、208Bに送られる。
赤の色データの最大値最小値抽出部208Rは、1画面内の、上記特定明度領域内に位置する画素の赤の色データのうちの最大値Rmax及び最小値Rminを抽出する。
同様に、緑の色データの最大値最小値抽出部208Gは、1画面内の、上記特定明度領域内に位置する画素の緑の色データのうちの最大値Gmax及び最小値Gminを抽出する。
同様に、青の色データの最大値最小値抽出部208Bは、1画面内の、上記特定明度領域内に位置する画素の青の色データのうちの最大値Bmax及び最小値Bminを抽出する。
画像処理部103は、図8に示すように、処理領域抽出部102で抽出された処理領域内の画素についてのみ、ディザパターンなどによる所定の画像処理を実施するものであり、赤データ変換部103R、緑データ変換部103G、及び青データ変換部103Bを有する。
赤データ変換部103Rは、図9に示すように、ディザパターン設定部302Rと、代替値設定部308Rと、置換部312Rとを有する。
ディザパターン設定部302Rは、パターンサイズ設定部304Rと、しきい値設定部306Rとを有する。
パターンサイズ設定部304Rは、赤の色データの最大値Rmax及び最小値Rminに基づいて、ディザパターンのサイズ(2行2列とするか4行4列とするかなど)を設定する。
しきい値設定部306Rは、最大値最小値検出部208Rで検出された最大値Rmax、最小値Rminに基づいて、しきい値を設定する。
代替値設定部308Rは、最大値最小値検出部208Rで検出された最大値Rmax、最小値Rminに基づいて、下側及び上側の代替値Rd、Ruを設定する。
パターンサイズ設定部304R及びしきい値設定部設定306Rで設定されるディザパターンの一例が図10に示されている。このディザパターンは4行4列のものであり、最大値Rmaxが「254」、最小値Rminが「237」の場合に用いられるものである。
図10のディザパターンが設定される場合、代替値設定部308では、下側の代替値Rdとして例えば「237」、上側の代替値Ruとして例えば「255」を設定する。
置換部312Rでは、ディザパターン設定部302で設定されたディザパターンDPを、図11に示すように、1画面内の画素に順次重ねて、各画素をディザパターン上の画素と対応付ける。即ち、画面内の、それぞれ座標値が(h,v)の位置の画素を、ディザパターン上の画素(その位置を(a,b)で表す)に対応付ける。
そして、各画素位置の入力色データ(入力画像データ)Ra(h,v)を、重ねられたディザパターンのしきい値Th(a、b)と比較する。即ち、ディザパターンのしきい値と原画像データRaを比較し、
入力画像データ(Ra)≦しきい値(Th) …(3)
かどうかの判定を行い、判定結果に応じて、入力色データが2つの代替値のいずれに置き換える。すなわち、上の式(3)が満たされれば、下側の代替値Rd(=「237」)に置き換え、満たされなければ上側の代替値Ru(=「255」)に置き換える。そして置き換えの結果得られる値を出力画素値Rbとして出力する。
以下、このような処理を、図12乃至図14を参照して説明する。図12乃至図14では、ディザパターンが4行4列ではなく、2行2列であるものとしている。画素データのうちの4行×4列の部分が図12(a)に示すごとくであり、これに対応する判別データが図12(b)に示すごとくであるとする。また、用いられるディザパターンが図13に示すように、2行×2列のものであるとする。画像データを2行×2列の部分ごとに区切ってそれぞれをM11、M12、M21、M22する。
図14(a)〜(d)は、それぞれ、画像データの部分M11、M12、M21、M22に対するディザ処理を示す。図示のように、画素データをディザパターンとを重ね合わせてディザパターンのしきい値との比較を行うが、判別データF(h,v)が「1」の画素についてのみディザパターンのしきい値との比較及び比較結果に応じて代替値への置き換えを行い、判別データF(h,v)が「1」でない画素についてはそのような比較或いは置き換えを行わない。
ここで設定するディザパターンのしきい値及び代替画素データは、処理領域抽出部102において抽出された、明度が特定明度範囲に属する画素の色データの最大値Rmaxから最小値Rminまでの範囲について設定を行う。
例えば、Rmax=254、Rmin=237が抽出された場合、ディザパターンには、237から254までの値を有する色データを置き換えるための設定を行う必要がある。
置き換える必要のある階調数は、Rmax−Rmin+1となる。この階調数分を表現するために、ディザパターンのサイズを設定する。この場合、例えば、図10のように、Rmax−Rmin+1の階調数分を1つのディザパターンとして設定する。図10に示すディザパターンでは、しきい値の最大値が254であり、最小値が239である。
緑データ変換部103G、青データ変換部103Bは、いずれも赤データ変換部103Rと同様に構成されており、同様に動作して置換データGb、Bbを出力する。このようにして、画像処理領域内の、入力色データを構成するRGB全てのデータについて上記の処理が実施される。
画像データ出力部104は画像処理部103から出力された置換データRb、Gb、Bbを出力する。
即ち、画像処理部103から出力される画像データは、RGB形式のものであり、画像データ出力部104へ出力される。画像データ出力部104は、画像処理部103から入力されたRGB形式の画像データを出力するインターフェイスである。
画像データ出力部104から出力された画像データは、昇華型熱転写方式のプリンタなどの出力装置で画像を出力するために利用される。
実施の形態2.
図10に示す例では、ディザパターンを構成する画素数が4×4=16である。ディザパターンを構成する画素数が大きいほど表現される画像の解像度が低下する。解像度の低下を避けるため、図10のディザパターンの代わりに、図15のように2×2の小さいサイズの画素で構成されるディザパターンをRmax−Rmin+1の階調数分が設定できる数だけ設定し、ディザパターン別に、しきい値と代替値を設定することにより、Rmax−Rmin+1の階調数分を表現することとしても良い。
図15に示す例では、4つのディザパターンP1〜P4が設定されている。
第1のディザパターンP1では、しきい値の最大値が「242」、最小値が「239」である。下側の代替値(入力色データ≦しきい値の場合の置き換え値)Rd1は「237」である。
第2のディザパターンP2では、しきい値の最大値が「246」、最小値が「243」であり、下側の代替値Rd2は「241」である。
第3のディザパターンP3では、しきい値の最大値が「250」、最小値が「247」であり、下側の代替値Rd3は「245」である。
第4のディザパターンP4では、しきい値の最大値が「254」、最小値が「251」であり、下側の代替値Rd4は、「249」であり、上側の代替値(入力色データ>しきい値の場合の置き換え値)Ru4は、「255」である。
このように、ディザパターンを複数設定した場合は、しきい値を小さく設定したパターンから順に(パターンP1、P2、P3、P4の順に)、入力色データとの比較に用い、最初に入力色データ≦しきい値が満たされたときに、入力色データの下側の代替値への置き換えを行い、いずれのパターンでも入力色データ≦しきい値が満たされないときは、第4のパターンの上側の代替値Ru4への置き換えを行う。
実施の形態3.
上記の例では、図13、図14に示すように、判別データF(h,v)が「1」である画素が孤立している場合にも、画素値変換処理を行っているが、代わりに、判別データF(h、v)が「1」である画素が、ディザパターン以上の面積にわたって連続する場合にのみ画素値変換処理を行うこととしても良い。
この場合、領域内外判定部206で生成された図7の判別データを参照し、連続する画素を含む画像処理領域をディザパターンと比較し、ディザパターンよりも小さな面積で構成されている箇所については、画像処理を行わないようにすることにより、ディザパターンによって適切に階調表現が行える領域についてのみ処理を行うことが可能となり、適切な階調で画像表現を行うことができる。
例えば領域内外判別部206で得られた画像処理領域判別データF(h,v)が図16(a)に示すごとくであると仮定する。また、ディザパターンが2×2の大きさを有するものとする。この場合、上から2番目及び3番目の行でかつ左から2番目及び3番目の列に属する画素からなる領域は、すべて判別データF(h,v)が1であり、2×2のディザパターン以上の大きさを有するので、画像処理の対象とする。図16(b)でハッチングを施された画素が画素値変換処理の対象とされることを意味する。
一方、右上(上から1番目の行でかつ左から4番目の列に属する画素は判別データF(h,v)が1であるものの、孤立しているので、これについては、画素値変換処理を行わないこととする。
このように判別データF(h,v)が「1」である画素が連続してディザパターンの面積以上であるかどうかの判定は、例えばディザパターンと同じ大きさ(2×2)の矩形のマスクパターンを、判別データを並べた面上で、順次、例えば縦方向、横方向に1画素ずつ移動させ、マスクパターンで抽出された画素の判別データを取出してすべてが「1」であるかどうかの判定を行い、すべてが「1」である場合のみ、そのときマスクパターンで抽出されている画素のみを画素値変換処理の対象とすれば良い。
なお、実施の形態1、2、3で説明した例において、画像処理部103の赤データ変換部103R、緑データ変換部103G、青データ変換部103Bで設定するディザパターン、しきい値及び代替値については、赤、緑、青の色別に、互いに異なるパターンやしきい値及び代替値を設定しても良い。赤、緑、青の各色でディザパターンの形状を変更することにより、色別にディザパターンの連続周期を異ならせることができ、画像を再現した場合、ディザパターンの形状が明確に出力されず、なめらかな画像表現を行うことができる。
実施の形態4.
処理領域抽出部102及び画像処理部103は、ソフトウエアにより、即ちプログラムされたコンピュータにより構成することができる。以下、ソフトウエアで構成する場合の処理を図17及び図18を参照して説明する。以下の説明では、処理領域抽出部102及び画像処理部103は、実施の形態1で説明したのと同様の機能を有するものとする。
最初に画素処理領域抽出処理部102の処理を図17を参照して説明する。
図17に示すように、まずステップS11で画像処理を行う特定明度範囲を定義する、特定明度範囲の下限値m及び上限値nを設定する。
次に、ステップS12でRGB形式の画像データから各画素についての明度Y(h,v)を算出する。(h,v)は画面内の各画素の位置を表す座標値である。明度の算出は、次式(1)に従って行う。
Y(h,v)
=0.299×R(h,v)+0.587×G(h,v)+0.114×B(h,v)
…(1)
次にステップS13では、算出された明度情報Y(h,v)より、設定された画像処理を行う特定明度範囲内のデータであるかどうかを判別する。即ち、各画素についてのその明度情報Y(h,v)が、下記の式(2)を満たすかどうかの判定を行う。
m≦Y(h,v)≦n …(2)
式(2)が満たされていれば、その画素位置における判定結果を表す値(判別データ)F(h,v)を「1」とし(S14)、そうでなければ値F(h,v)を「0」とする(S15)。
次にステップS12乃至S15の処理が画面上のすべての画素について行われたかどうかの判定を行い(S16)、まだであればステップS12に戻る。
ステップS16ですべての画素について処理が行われたとの判定されたときは、次に、ステップS17で、明度が特定明度範囲内に位置すると判定された画素の画素データ、例えばR値、G値、B値の各々について、色データの最大値及び最小値Rmax、Rmin、Gmax、Gmin、Bmax、Bminを抽出し、画像処理領域に含まれる色データの範囲を検出する。
次に、画像処理部103における処理のうち、赤の色データに関するものを図18を参照して説明する。
最初にステップS21で、複数の画素で構成されるディザパターンを設定する。ディザパターンの設定には、ディザパターンの各画素のしきい値の設定が含まれる。次に、ステップS22で下側及び上側の代替値(Rd、Ru)を設定する。
次に、ステップS23では、ステップS21で設定されたディザパターンを、図11に示すように、1画面内のすべての画素に順次空間的に重ね、次にステップS24で、判別データF(h,v)が「1」である画素であるかどうか、即ち、当該画素が処理領域内にあるかどうかの判定を行い、「1」であれば、データ座標(画素位置)(h,v)がディザパターンのどの位置(a,b)となるかを判定し(S25)、判定したディザパターンの位置(a,b)に設定されたしきい値と入力画素データを比較し(S26)、入力画素データ≦しきい値(即ちRa(h,v)≦Th)の場合は、入力色データRa(h,v)を下側の代替値Rd(例えば「237」)に置き換え(S27)、入力画素データ>しきい値の場合は、入力画素データRa(h,v)を上側の代替値Ru(例えば「255」)に置き換える(S28)。
次に、ステップS23乃至S28の処理が画面内のすべての画素について行われたかどうかの判定を行い(S29)、まだであれば、ステップS23に戻る。すべての画素について処理が行われたら、終了する。
以上実施の形態1で述べた処理をソフトウエアで実現する場合について説明したが、実施の形態2、実施の形態3の処理も上記と同様にソフトウエアで実現することができる。
以上のように、本発明の装置は、入力画像データの明度を算出し、明度が特定の明度範囲に属する画像データのみを対象に、画像処理を行うことができる。
また、各色別にディザパターン、しきい値及び出力画像データ値を設定する手段を備えることにより、複数の画素で階調表現を行うハーフトーン印刷を行った場合も、色別に画素が分散され印刷されることより、出力画像においてディザパターンを意識することなくなめらかな画像出力が行えるという効果がある。
また、しきい値別に画素値の代替値がディザパターン別に異なる値に設定され、複数のディザパターンを設定することにより、多階調を表現する場合、小さなディザパターンの構成で、多くの階調表現を行うことができ、解像度が低下することなくなめらかな画像出力が行えるという効果がある。
この発明の実施の形態1の画像処理装置を示すブロック図である。 画面内の各画素位置(h,v)における、赤の色データ値Ra(h,v)を示す図である。 画面内の各画素位置(h,v)における、緑の色データ値Ga(h,v)を示す図である。 画面内の各画素位置(h,v)における、青の色データ値Ba(h,v)を示す図である。 図1の処理領域抽出部102の一例の内部構成を示すブロック図である。 図5の明度算出部202で算出された、1画面内のすべての画素についての明度Y(h,v)を示す図である。 図5の領域内外判別部206で得られた、1画面の全ての画素についての画像処理領域判別データF(h,v)を示す図である。 図1の画像処理部103の一例の内部構成を示すブロック図である。 図8の赤データ変換部103Rの一例の内部構成を示すブロック図である。 図9のディザパターン設定部302Rで設定されるディザパターンの一例を示す図である。 ディザパターンの、1画面内の画素への重ね合わせを示す図である。 4行4列分の入力画素データ及び判別データを示す図である。 2行2列のディザパターンを示す図である。 図12の入力画素データに対して、図13のディザパターンを用いて、しきい値との比較及び比較結果に基づく置き換えを示す図である。 実施の形態2で用いられるディザパターンを示す図である。 実施の形態3における、判別データ及び画像処理の対象とされる画素を示す図である。 実施の形態4における、処理領域抽出を示すフローチャートである。 実施の形態4における、画素値変換を示すフローチャートである。
符号の説明
101 画像データ入力部、 102 処理領域抽出部、 103 画像処理部、 103R 赤データ変換部、 103G 緑データ変換部、 103B 青データ変換部、 104 画像データ出力部、 202 明度算出部、 204 明度範囲設定部、 206 領域内外判別部、 208R,208G,208B 最大値最小値検出部、 302R ディザパターン設定部、 308R 代替値設定部、 312R 置換部。

Claims (10)

  1. それぞれ画素に対応する画素データから成る画像データのうち、特定の明度範囲の画素の画素データに処理を施す画像処理装置であって、
    明度範囲を設定する明度範囲設定手段と、
    各画素の明度が、前記明度範囲設定手段で設定された前記明度範囲に属するか否かを判定する判定手段と、
    明度が前記明度範囲に属すると判定された画素についてのみ、画素値を置き換える画素値変換処理を施す画素値変換手段とを備え、
    前記画素値変換手段は、
    ディザパターンを設定するディザパターン設定手段と、
    前記明度が前記明度範囲に属すると判定された画素の画素データを、前記ディザパターンのしきい値と比較し、比較結果により、出力画素値を設定する、画素値置き換え手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画素データが、赤、緑、青の色データからなり、
    各画素の色データから、各画素の明度を算出する明度算出手段をさらに有し、
    前記判定手段が、前記明度算出手段により算出された明度を、前記特定の明度範囲の上限値及び下限値と比較することにより、前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 各画素の画素データが、赤の色データ、緑の色データ、青の色データを含み、
    前記ディザパターン設定手段が、色別のディザパターンを設定し、
    前記画素値変換手段が、色別に画素値変換処理を施す
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記ディザパターン設定手段が、色別のディザパターンを設定し、
    前記画素値変換手段が、色別に画素値変換処理を施す
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 各画素に対し、複数のディザパターンを設定し、
    前記複数のディザパターンは互いに異なるしきい値を有し、
    各画素の画素データを前記複数のディザパターンのそれぞれのしきい値と比較し、比較結果に基づいて前記置き換えを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. それぞれ画素に対応する画素データから成る画像データのうち、特定の明度範囲の画素の画素データに処理を施す画像処理方法であって、
    明度範囲を設定する明度範囲設定ステップと、
    各画素の明度が、前記明度範囲設定ステップで設定された前記明度範囲に属するか否かを判定する判定ステップと、
    明度が前記明度範囲に属すると判定された画素についてのみ、画素値を置き換える画素値変換処理を施す画素値変換ステップとを備え、
    前記画素値変換ステップは、
    ディザパターンを設定するディザパターン設定ステップと、
    前記明度が前記明度範囲に属すると判定された画素の画素データを、前記ディザパターンのしきい値と比較し、比較結果により、出力画素値を設定する、画素値置き換えステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記画素データが、赤、緑、青の色データからなり、
    各画素の色データから、各画素の明度を算出する明度算出ステップをさらに有し、
    前記判定ステップが、前記明度算出ステップにより算出された明度を、前記特定の明度範囲の上限値及び下限値と比較することにより、前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 各画素の画素データが、赤の色データ、緑の色データ、青の色データを含み、
    前記ディザパターン設定ステップが、色別のディザパターンを設定し、
    前記画素値変換ステップが、色別に画素値変換処理を施す
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  9. 前記ディザパターン設定ステップが、色別のディザパターンを設定し、
    前記画素値変換ステップが、色別に画素値変換処理を施す
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 各画素に対し、複数のディザパターンを設定し、
    前記複数のディザパターンは互いに異なるしきい値を有し、
    各画素の画素データを前記複数のディザパターンのそれぞれのしきい値と比較し、比較結果に基づいて前記置き換えを行うことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101226594B (zh) * 2007-01-18 2012-05-30 富士通株式会社 图案分离提取装置和图案分离提取方法

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