JP2006287762A - 記録装置、並びに、そのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現する。
【解決手段】 記録装置1には、各GOPに含まれる画像をイントラ符号化方式またはインター符号化方式で符号化してメモリ部11に記録する符号化部13と、各画像の重要度変更指示に応じて、上記各画像の符号化データの重要度を、当該符号化データに関連付けて上記メモリ部11に記録する重要度設定部22と、重要度の遷移が検出された直後の画像は、GOPの先頭の画像として符号化するように上記符号化部13を制御する符号化制御部31とが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 記録装置1には、各GOPに含まれる画像をイントラ符号化方式またはインター符号化方式で符号化してメモリ部11に記録する符号化部13と、各画像の重要度変更指示に応じて、上記各画像の符号化データの重要度を、当該符号化データに関連付けて上記メモリ部11に記録する重要度設定部22と、重要度の遷移が検出された直後の画像は、GOPの先頭の画像として符号化するように上記符号化部13を制御する符号化制御部31とが設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置、並びに、そのプログラムに関するものである。
近年、デジタル映像を高効率で圧縮符号化する技術が発達する一方で、光ディスクやフラッシュメモリなどのランダムアクセス可能な記録媒体の大容量化が進んでいる。その結果、映像を上記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録することができるビデオカメラ、携帯電話機、セットトップボックスなどの機器が発売されるに至っている。上記機器には、例えば、記録された映像における各シーンの頭出しが高速に行えたり、編集作業が容易かつ高速に行えたりするなど、テープなどのランダムアクセスできない記録媒体に映像を記録する場合と比べて、様々な優位性を備えている。
しかしながら、例えば、大容量のフラッシュメモリは高価であるなどの理由から、高画質かつ長時間の映像を記録するのに十分な記録媒体の容量を確保できないケースも依然として多く存在する。
このような状況に鑑み、後述の特許文献1において、限られた記録媒体を有効利用できる映像データ記録再生装置および映像データ記録再生制御方法が提案されている。当該データ記録再生装置では、光ディスクに映像データと共に管理情報が記録される。この管理情報には、映像データを構成する各部分データ毎にプライオリティーを示す3段階以上のレベル情報が記述されている。これら3段階以上のレベル情報を用いたデータの処理および管理が制御部よって実行され、これにより、指定された部分データ、または、複数のレベルに属する部分データを選択的に再生または消去するといった動作が可能となる。これにより、単純に再生するか/しないかといった二者択一的なデータの管理ではなく、後々の編集操作における利便性を考慮したデータ管理を実現できる。
特開平11−96732号公報(公開日:1999年4月9日)
しかしながら、上記従来の構成では、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示を、より細かな時間を単位として受け付け可能にすると、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去すると、残余の符号化データを正しく復号できなくなったり、符号化効率が低下したりするという問題を生じる。
具体的には、デジタル映像を高効率で圧縮符号化する際には、映像を構成する画像群を複数のGOP(Group Of Picture)に分割すると共に、各GOP内の画像を符号化する際に、イントラ符号化方式と、それよりも符号化効率の高いインター符号化方式とのいずれかで符号化することが広く行われている。ここで、GOPは、時間的に連続する複数の画像の集合のことであり、任意のGOP内に含まれる全ての画像は、他のGOPの復号結果に依存することなく単独で復号できるように設定されており、例えば、GOPの先頭画像を、他の画像の符号化データを参照せずに復号可能なイントラ符号化方式で符号化し、残余の画像は、例えば、順方向予測などを用いてインター符号化方式で符号化する。なお、当該インター符号化方式で符号化された符号化データは、互いに同じGOPの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号する。
例えば、図23は、GOPの構成例を示しており、GOPg1の先頭の画像の符号化データp1がイントラ符号化方式で符号化されたI画像であり、それ以降の画像の符号化データp2〜p8は、インター符号化方式で符号化されたP画像である。なお、図では、各符号化データp2〜p8と、それぞれを復号する際に参照される符号化データp1〜p7とを、矢印の末尾と先端とで図示しており、例えば、符号化データp8を復号する際、符号化データp7が参照される。
ここで、例えば、GOPに含まれる画像の枚数を多く設定すると、符号化効率を高く維持できるが、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示を行おうとして、GOPよりも短い時間を単位として指示を行うと、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去すると、残余の符号化データを正しく復号できなくなってしまう。
一例として、図23において、例えば、3番目、5番目および7番目の画像に対して、重要度変更が指示され、1番目および2番目の画像の符号化データp1・p2と、3番目および4番目の画像の符号化データp3・p4と、5番目および6番目の画像の符号化データp5・p6と、7番目および8番目の画像の符号化データp7・p8とに対して、それぞれ、1、3、2、3の重要度が設定されたとする。なお、この例では、重要度は、値が大きい程、重要度が高いことを示している。
この場合に、例えば、記録媒体の空き容量不足などによって、重要度の低い画像の符号化データを削除しようとして、重要度1および2の画像の符号化データp1・p2・p5・p6を削除すると、図24に示すように、符号化データp3・p4・p7・p8のみが残されてしまう。
ところが、上述したように、これらの符号化データp3・p4・p7・p8は、インター符号化方式で符号化されたP画像であり、それぞれを正しく復号するためには、符号化データp2・p6を必要とする。
したがって、図24に示すように、GOPg1において、符号化データp3・p4・p7・p8のみが残された状態では、これらの符号化データp3・p4・p7・p8を正しく復号することができなくなってしまう。
一方、上記指示が可能な時間単位でGOPを区切れば、言い換えると、重要度設定の単位としてのシーンユニットを画像単位ではなく、GOP単位とすれば、上記正しく復号できないという不具合の発生を防止できるが、インター符号化方式で符号化される符号化データの割合が低くなり、映像を符号化する際の符号化効率が低下してしまう。
例えば、1画像毎にGOPを区切ると、全てをイントラ符号化方式で符号化することになるが、イントラ符号化方式で符号化した符号化データは、例えば、インター符号化方式で符号化した符号化データの数倍以上のデータ容量になり、符号化効率を大幅に低下させてしまう。
また、シーンユニットをGOP単位としながらも、符号化効率を高めることを優先した構成、すなわち、シーンユニットをGOP単位としながらも、イントラ符号化画像の挿入間隔を長く、つまり、1つのGOPに含まれる画像の枚数が多くなるように、符号化制御を行う構成では、1つのGOPに含まれる映像の時間も長くなるため、細かい時間単位での重要度設定ができなくなってしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現することにある。
本発明に係る記録装置は、上記課題を解決するために、入力される各画像を、複数のグループに分割すると共に、各グループに含まれる画像のうち、先頭の画像は、他の画像の符号化データを参照せずに復号可能な第1の符号化方法で符号化すると共に、残余の画像は、上記第1の符号化方法と、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号する第2の符号化方法とのいずれかで符号化し、生成された各画像の符号化データを記録媒体に記録する符号化部と、各画像の重要度変更指示を受け付けると共に、当該指示に応じて、上記各画像の符号化データの重要度を、当該符号化データに関連付けて上記記録媒体に記録する重要度設定部と、上記重要度設定部からの指示に基づいて、重要度の遷移を検出すると共に、当該遷移が検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御する符号化制御部とを備えていることを特徴としている。なお、上記第1の符号化方法としては、例えば、イントラ符号化方式による符号化方法が挙げられ、上記第2の符号化方法としては、例えば、インター符号化方式による符号化方法が挙げられる。また、第2の符号化方法で符号化された符号化データは、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接参照したり、あるいは、例えば、当該他の画像の符号化データを復号したデータ、または、当該復号したデータを復号したデータを参照して設定されたデータを参照するなどして、互いに同じグループの他の画像の符号化データを間接的に参照したりして、復号される。
上記構成では、重要度の遷移が検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように、上記符号化部が制御される。したがって、符号化部が、上記グループに含まれる画像の数を比較的大きく設定しており、グループ単位よりも短い単位の時間間隔で重要度変更が指示された場合であっても、重要度の遷移が検出された直後の画像は、新たなグループの先頭の画像として符号化される。
この結果、当該新たなグループに属する画像の符号化データは、それ以前の符号化データを参照することなく、復号できる。したがって、以下の不具合、すなわち、例えば、ユーザの指示や記録媒体の容量不足などによって、記録媒体に記録された符号化データのうち、比較的重要度の低い符号化データを消去した結果、他の重要度の符号化データを正しく復号できなくなるという不具合の発生を防止できる。
また、グループがより短い時間間隔で区切られ、グループ数が多くなると、符号化効率が低くなりがちな第1の符号化方法で符号化される確率が高くなり、符号化時の符号化効率が低下する虞れがある。ところが、上記構成では、ユーザの希望する細かい時間単位での重要度変更指示が可能となり、しかも、上記の不具合の発生が防止されているにも拘わらず、特に重要度変更が指示されていない期間は、重要度を変更可能な時間間隔よりも長い時間間隔で、上記グループを区切ることができる。これにより、以下の構成、すなわち、上記不具合の発生を防止するために、重要度を変更可能な時間間隔毎に、新たなグループを設ける構成よりも、符号化時の符号化効率を向上できる。
これらの結果、比較的短い時間を単位として、映像の一部に対する指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現できる。
また、上記構成に加えて、上記記録媒体の空き容量を監視して、空き容量が少ない条件として予め定められた条件が成立すると、上記各画像の符号化データに関連付けて上記記録媒体に記録された重要度を参照しながら、予め定められた消去動作を行って、重要度の低い画像の符号化データを消去する重要度対応消去処理部を備えていてもよい。
当該構成では、上記条件が成立すると、上記消去動作が行われ、重要度の低い画像の符号化データが消去される。また、上述したように、重要度の低い画像の符号化データを消去したとしても、他の重要度の画像の符号化データを正しく復号できる。
これらの結果、記録媒体の空き容量が不足した際には、映像のうち、ユーザが重要度が低いと判断したシーンだけを正確に自動消去することができ、重要度が高いと判断されたシーンを取り逃がす可能性を低減させることができる。
さらに、上記構成に加えて、上記第2の符号化方法は、順方向および逆方向予測のうち、順方向予測のみを用いて符号化する方法であり、上記符号化制御部は、上記重要度設定部からの指示に基づいて、重要度が低下する遷移であると判定した場合は、上記符号化部の制御を中止してもよい。
当該構成では、重要度が低下する遷移であると判定された場合は、上記符号化部の制御が中止され、符号化制御部の制御による新たなグループの生成は行われない。この結果、重要度が低下する遷移の場合にも符号化部を制御する構成よりも、生成されるグループの数を低下させることができ、符号化時の符号化効率を、さらに向上できる。
なお、この構成では、重要度の低い画像の符号化データを消去すると、あるグループの後部の画像の符号化データが消去される場合がある。ところが、上記第2の符号化方法は、順方向および逆方向予測のうち、順方向予測のみを用いて符号化する方法なので、この場合であっても、残った符号化データを何ら支障なく復号できる。
また、上記構成に加えて、上記重要度設定部は、上記符号化部が符号化中に重要度変更指示を受け付け可能であり、重要度変更指示を受け付けた場合、その時点で上記符号化部が符号化している画像の直後の画像から重要度が変化するように、各画像の符号化データの重要度を設定してもよい。さらに、上記構成に加えて、上記操作は、押しボタンへの操作であり、上記重要度設定部は、押しボタンが押されている間に記録される符号化データと、押されていない間に記録される符号化データとに対して、互いに異なる重要度を設定してもよい。
これらの構成では、各画像の符号化データの重要度は、重要度変更指示を受け付けた時点で上記符号化部が符号化している画像の直後の画像から重要度が変化するように設定されるので、ユーザは、例えば、符号化データを復号した映像や符号化する前の映像を目視したり、あるいは、記録装置がビデオカメラの場合など、ある対象を撮影した結果を符号化する場合は、撮影対象を直接あるいはファインダなどによって間接的に目視したりして、逐次重要度変更を指示することができる。この結果、操作しやすい記録装置を実現できる。
一方、本発明に係る記録装置は、上記課題を解決するために、入力される各画像を、複数のグループに分割すると共に、各グループに含まれる画像のうち、先頭の画像は、他の画像の符号化データを参照せずに復号可能な第1の符号化方法で符号化すると共に、残余の画像は、上記第1の符号化方法と、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号する第2の符号化方法とのいずれかで符号化し、生成された各画像の符号化データを記録媒体に記録する符号化部と、予め定められた消去指示を受け付けると、記録が開始されてから現在までに記録された符号化データを、上記記録媒体から消去する消去部と、上記消去部からの指示に基づいて、上記消去部が消去指示を受け付けたことを検出し、受け付けが検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御する符号化制御部とを備えていることを特徴としている。なお、上記記録装置と同様に、上記第1および第2の符号化方法としては、例えば、イントラ符号化方式およびインター符号化方式などが挙げられ、第2の符号化方法で符号化された符号化データは、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号される。
上記構成では、消去指示が検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように、上記符号化部が制御される。したがって、符号化部が、上記グループに含まれる画像の数を比較的大きく設定しており、グループ単位よりも短い単位の時間間隔で消去が指示された場合であっても、消去が指示された直後の画像は、新たなグループの先頭の画像として符号化される。
この結果、当該新たなグループに属する画像の符号化データは、それ以前の符号化データを参照することなく、復号できる。したがって、以下の不具合、すなわち、消去部が、記録が開始されてから現在までに記録された符号化データを、上記記録媒体から削除しているにも拘わらず、グループを区切らなかった結果、それ以降に記録される符号化データを正しく復号できなくなるという不具合の発生を防止できる。
また、ユーザの希望する細かい時間単位での消去指示が可能となり、しかも、上記の不具合の発生が防止されているにも拘わらず、特に消去が指示されていない期間は、消去指示を受け付け可能な時間間隔よりも長い時間間隔で、上記グループを区切ることができる。これにより、以下の構成、すなわち、上記不具合の発生を防止するために、消去指示を受け付け可能な時間間隔毎に、新たなグループを設ける構成よりも、符号化時の符号化効率を向上できる。
これらの結果、比較的短い時間を単位として、映像の一部に対する指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現できる。
ところで、上記記録装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記記録装置のいずれかの各部として、コンピュータを動作させるプログラムである。なお、当該プログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
上記プログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記記録装置として動作する。したがって、上記各記録装置と同様に、比較的短い時間を単位として、映像の一部に対する指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現できる。
本発明によれば、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示を受けた直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御することによって、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現できる。したがって、例えば、ビデオカメラ、携帯電話機、セットトップボックスなど、上記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録可能な機器をはじめとして、種々の記録装置に好適に使用できる。
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態について図1ないし図17に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る記録装置は、ユーザが映像を記録する際に、各画像の重要度を逐次設定、記録し、重要度が低い値から高い値に遷移するタイミングにおける画像を強制的に新しいGOPの先頭画像として符号化するよう符号化制御を行うことによって、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する重要度変更指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置であって、映像を、上記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録可能な機器として好適に使用できる。なお、当該機器としては、例えば、ビデオカメラ、携帯電話機、セットトップボックスなどの機器が挙げられる。
本発明の一実施形態について図1ないし図17に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る記録装置は、ユーザが映像を記録する際に、各画像の重要度を逐次設定、記録し、重要度が低い値から高い値に遷移するタイミングにおける画像を強制的に新しいGOPの先頭画像として符号化するよう符号化制御を行うことによって、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する重要度変更指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置であって、映像を、上記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録可能な機器として好適に使用できる。なお、当該機器としては、例えば、ビデオカメラ、携帯電話機、セットトップボックスなどの機器が挙げられる。
具体的には、本実施形態に係る記録装置1は、図1に示すように、映像データを記録するメモリ部(記録媒体)11と、映像の入力を受け付け、符号化前の原画像のデータを生成する映像入力部12と、当該映像入力部12からの原画像のデータを符号化し、符号化されたデータ(符号化データ)を上記メモリ部11に格納する符号化部13と、ユーザによる記録開始/記録終了指示を受け付けて、上記メモリ部11、映像入力部12および符号化部13を制御する記録制御部14とを備えている。なお、これら各部材11〜14、並びに、後述する各部材21〜31は、後述するように、プログラムに従って動作するCPUなどの演算手段によって実現されていてもよいが、本実施形態では、ハードウェア回路によって実現されている場合を例にして説明する。
また、符号化データの復号は、メモリ部11からの符号化データを受け取った他の装置が行ってもよいが、本実施形態に係る記録装置1には、メモリ部11に格納された符号化データを復号する復号処理部15も設けられており、記録装置1は、符号化データを復号して生成した映像信号を出力することもできる。
本実施形態に係るメモリ部11は、ランダムアクセス可能な記録媒体であって、例えば、光ディスクやフラッシュメモリなどによって実現されている。また、本実施形態に係るメモリ部11には、ファイルシステムが構築されており、当該メモリ部11には、上記符号化データだけではなく、当該符号化データを管理するための管理情報なども記録されている。なお、当該管理情報には、いわゆるファイルシステムの情報だけではなく、後述するように、記録済みの映像を構成する各シーンユニットの重要度を示す情報(重要度情報)等も含まれている。
また、上記映像入力部12は、例えば、外部から入力した映像信号、あるいは、CCD( Charge-Coupled Device)などの撮像素子による撮像結果などに基づいて、符号化前の原画像のデータを出力できる。さらに、符号化部13は、原画像毎にイントラ符号化方式と、インター符号化方式とを適切に切り替えて符号化し、得られた符号化データを出力できる。
より詳細には、本実施形態に係る符号化部13は、映像入力部12からの時間的に連続する原画像群を、例えば、時間経過や、各原画像間の相違、あるいは、後述する符号化制御部31からの指示などに基づいて、複数のグループに分割し、それぞれをGOPとしている。GOPは、時間的に連続する複数の画像の集合のことであり、符号化部13は、任意のGOP内に含まれる全ての画像が、他のGOPの復号結果に依存することなく単独で復号できるように符号化している。
具体的には、符号化部13は、各グループの最初の原画像を、イントラ符号化方式によって符号化している。また、符号化部13は、GOPに含まれる他の原画像を、映像を符号化する際の符号化効率(圧縮率)を向上させるために、インター符号化方式によって符号化する。なお、インター符号化方式によって符号化された符号化データは、例えば、復号処理部15などによって、GOP内の他の画像を参照して復号される。
これにより、例えば、図2に示すように、符号化データp11〜p38が生成される。具体的には、符号化部13が、3つのGOPg1〜g3を生成し、各GOPg1〜g3が、それぞれ、8枚の画像の符号化データp11〜p18、p21〜p28、p31〜p38から構成されている。また、各GOPg1〜g3の先頭の画像の符号化データp11、p21およびp31は、イントラ符号化方式によってI画像として符号化された符号化データ(図中では、Iで表示)であり、残余の符号データp12〜p18、p22〜p28およびp32〜p38は、インター符号化方式によってP画像として符号化された符号化データ(図中では、Pで表示)である。また、本実施形態に係る符号化部13は、インター符号化方式で符号化する際、順方向予測のみのインター符号化方式によって符号化している。なお、図では、各符号化データp12〜p18、p22〜p28およびp32〜p38と、それぞれを復号する際に参照される符号化データ(この場合は、それぞれ符号化データp11〜p17、p21〜p27およびp31〜p37)とを、矢印の末尾と先端とで図示しており、例えば、復号処理部15は、符号化データp28を原画像に復号化する際、符号化データp27も参照して復号化している。
したがって、このように構成された1つのGOPは、GOPg1を例にすると、復号処理部15が、符号化データp11、p12、p13、p14、p15、p16、p17、p18の順で復号することによって、他のGOPの復号結果に依存することなく復号できる。
なお、図2では、説明の便宜上、各GOPg1〜g3が、それぞれ、8枚ずつの画像の符号化データから構成されている場合を例示しているが、当然ながら、各GOPを構成する画像の枚数は、所望の符号化効率に応じて任意の値に設定できる。また、符号化部13は、他の構造のGOPを採用してもよいが、以下では、図2に示すようにGOPが構成される場合を例にして説明する。
また、符号化部13は、時間的に連続する符号化データが、論理的に(ファイルとして、あるいは、再生時に)連続するように、これらの符号化データと、管理情報(ファイルシステムの情報など)とを、メモリ部11に格納できる。
さらに、記録制御部14は、記録開始指示を受け付けてから、記録終了指示を受け付けるまでの間、映像入力部12から入力される原画像を、符号化部13により符号化し、出力される符号化データを、メモリ部11に蓄積し続けるように、上記メモリ部11〜符号化部13を制御できる。
また、本実施形態に係る上記記録装置1は、映像を構成するシーンユニット毎に重要度を設定でき、当該重要度の情報もメモリ部11に格納できる。なお、シーンユニットは、重要度を個別に設定できる最小単位のことであり、例えば、シーンユニットの単位としては、1画像(1コマ)単位や予め定められた数の画像単位など、種々の単位が挙げられるが、以下では、シーンユニットの単位が1画像(1コマ)単位である場合を例にして説明する。
具体的には、上記記録装置1には、ユーザによる各シーンユニットの重要度設定操作を受け付け、各シーンユニットの重要度を示す重要度設定信号を出力する重要度切替部21と、当該重要度設定信号に基づき、各シーンユニットの符号化データに関連付けて、当該シーンユニットの重要度を示す重要度情報を、上記メモリ部11に格納する重要度設定部22とが設けられている。なお、上記両部材21・22が特許請求の範囲に記載の重要度設定部に対応する。
上記重要度設定信号は、各シーンユニットの重要度を特定できれば、どのような信号であってもよいが、例えば、図3に示すように、現在記録中のシーンユニットに対して設定する重要度を示す値の信号を好適に使用できる。この場合、重要度設定部22は、現在記録中のシーンユニットの符号化データに関連付けて、当該重要度設定信号の示す値の重要度を持った重要度情報を、メモリ部11に格納する。
また、他の好適な重要度設定信号としては、例えば、図4に示すように、終了時刻と重要度とを示す信号が挙げられる。この場合、上記重要度設定部22は、現在記録中のシーンユニットから、重要度設定信号が指定する終了時刻によって示される時刻に記録されるシーンユニットまでの符号化データに関連付けて、上記重要度設定信号の指定する値の重要度を持った重要度情報を、メモリ部11に格納する。
一方、各シーンユニットの重要度を特定できれば、上記重要度情報の記録方法として種々の方法を採用できるが、例えば、各シーンユニットの重要度を1エントリとして記録する方法が挙げられる。この場合、重要度設定部22は、例えば、図5に示すように、シーンユニットの特定情報と当該シーンユニットの重要度との組み合わせからなる重要度情報のエントリを、必要なだけ設けて記録する。この場合、ある重要度のシーンユニット群の取得を希望する部材(後述の重要度対応消去処理部23など)は、各エントリのうち、重要度の値が、所望の重要度であるエントリを特定し、当該エントリのシーンユニットの特定情報によって、所望のシーンユニット群を取得できる。
また、他の記録方法として、時間的に連続する1以上のシーンユニットに対して、互いに同じ重要度を設定する場合、これらの重要度を1エントリにまとめて記録する方法を採用してもよい。この場合、重要度設定部22は、例えば、図6に示すように、シーンユニットの範囲を特定するための情報(図の例では、開始シーンユニット特定情報と終了シーンユニット特定情報との組み合わせ)と、当該範囲のシーンユニット群の重要度との組み合わせからなる重要度情報のエントリを、必要なだけ設けて記録してもよい。この場合、ある重要度のシーンユニット群の取得を希望する部材は、各エントリのうち、重要度の値が、所望の重要度であるエントリを特定し、当該エントリのシーンユニット範囲の特定情報によって、所望のシーンユニット群を取得できる。
なお、図5および図6では、一例として各重要度情報のエントリが、メモリ部11の記録領域上で連続して記録されている場合を例示しているが、重要度設定部22は、各重要度情報のエントリを上記記録領域上に非連続に記録してもよい。また、重要度設定部22が各重要度情報のエントリをメモリ部11に記録する順序は、例えば、時系列順であってもよいし、他の任意の順序であってもよい。
また、上記重要度切替部21は、ユーザによる各シーンユニットの重要度設定操作を受け付け、各シーンユニットの重要度を示す重要度設定信号を出力できれば、どのようなユーザインターフェースを持っていてもよいが、一例として、押しボタン形のユーザインターフェースや、トグルボタン形のユーザインターフェースが挙げられる。
具体的には、押しボタン形のユーザインターフェースを持っている構成では、重要度切替部21は、例えば、記録装置1に設けられた図示しない押しボタン、あるいは、記録装置1によって画面中に表示される押しボタンなどによって、ユーザに重要度の設定を促すと共に、押しボタンを押下中でないときは、常に、予め定められた重要度(例えば、1)に設定するような重要度設定信号を出力できる。また、重要度切替部21は、上記押しボタンをユーザが押下中のときは、押下されている間のシーンユニットの重要度を、一時的に、予め定められた他の重要度(例えば、2)に設定するような重要度設定信号を出力できる。
当該構成では、ユーザは、記録装置1が、例えば、符号化データを復号した映像や符号化する前の映像を表示している間に、押しボタンを押すことによって、その期間中に表示されているシーンユニットの重要度を変更するように、逐次、重要度切替部21へ指示できる。
一方、トグルボタン形のユーザインターフェースを持っている構成では、重要度切替部21は、例えば、記録装置1に設けられた、少なくとも1つトグルボタン(図示せず)、あるいは、記録装置1によって画面中に表示される、少なくとも1つのトグルボタンなどによって、ユーザに重要度の設定を促すと共に、そのときの上記トグルボタンの状態に応じた重要度を設定するような重要度設定信号を出力できる。
当該構成では、ユーザは、記録装置1が、例えば、符号化データを復号した映像や符号化する前の映像を表示している間に、所望の重要度に対応するトグルボタンを押すことによって、その期間中に表示されているシーンユニットの重要度を変更するように、逐次、重要度切替部21へ指示できる。
なお、上記では、ユーザが画像を目視する方法の一例として、記録装置1が、例えば、符号化データを復号した映像や符号化する前の映像を表示し、それを目視する場合について説明したが、例えば、記録装置がビデオカメラの場合など、ある対象を撮影した結果を符号化する場合は、撮影対象を直接あるいはファインダなどによって間接的に目視してもよい。
いずれの場合であっても、上記符号化部13が符号化中に、重要度切替部21が重要度変更指示を受け付け可能であり、例えば、上記重要度設定信号などによって、重要度切替部21が重要度変更指示を受け付けたことを検出した場合に、重要度設定部22が、その時点で上記符号化部13が符号化しているシーンユニットの直後のシーンユニットから重要度が変化するように、各シーンユニットの符号化データの重要度を設定できれば、ユーザは、現在符号化中の画像を目視しながら、逐次、重要度変更を指示できるので、操作しやすい記録装置を実現できる。
さらに、本実施形態に係る記録装置1には、重要度対応消去処理部23が設けられており、当該重要度対応消去処理部23は、メモリ部11の空き容量を監視して、空き容量が少ない条件として予め定められた条件が成立すると、各シーンユニットに関連付けてメモリ部11に記録された重要度を参照しながら、予め定められた消去動作を行って、重要度の低いシーンユニットの符号化データを削除できる。
これにより、メモリ部11の空き容量が不足した際には、ユーザが重要度が低いシーンユニットと判断したシーンユニットの符号化データだけを正確に自動消去し、メモリ部11の空き容量を確保することができる。したがって、限られた容量のメモリ部11を有効利用し、重要度が高いシーンを取り逃がす可能性を低減させることができる。
ここで、上記条件および消去動作としては種々の条件および動作を採用できるが、例えば、空き容量が少ない条件として、「符号化部13が現在符号化しようとする符号化データの格納に十分なだけの空き容量がないと推測される」ことが設定され、上記消去動作として、「メモリ部11に確保できた空き容量が、予め定められたしきい値以上になるまでの間、予め定められた消去可能重要度以下の重要度のシーンユニットの符号化データを、重要度の低い順に削除していく」ことが設定されている構成では、重要度対応消去処理部23は、図7に示す各ステップを実行できる。なお、この条件の場合、図7に示す各ステップは、1枚の原画像の符号化がなされる度に実行される。
すなわち、ステップ1(以下では、S1のように略称する)において、重要度対応消去処理部23は、メモリ部11の空き容量が十分であるか否かを判定する。重要度対応消去処理部23は、空き容量が十分であるか否かのチェックには、種々の方法を採用できるが、本実施形態に係る重要度対応消去処理部23は、一例として、「符号化部13がシーンユニットを符号化して生成する符号化データの理論上の最大サイズ分の空き容量が、メモリ部11に残っているか否か」によって、空き容量が十分であるか否かをチェックしている。
空き容量が十分であれば(S1にて、YES の場合)、重要度対応消去処理部23は、特に消去動作を行わずに動作を終了する。これとは逆に、メモリ部11の空き容量が不十分であると判断した場合(S1にて、NOの場合)、重要度対応消去処理部23は、メモリ部11に確保できた空き容量が、予め定められた、しきい値以上になるまでの間(S2にて、NOの間)、S3において、既に記録済みの映像についての重要度情報に基づいて、予め定められた消去可能重要度以下の重要度のシーンユニットの符号化データを、重要度の低い順に削除していく。なお、メモリ部11に確保できた空き容量が、予め定められた、しきい値以上になると(上記S2にて、YES の場合)、重要度対応消去処理部23は、消去動作を停止する。
一方、上記空き容量が少ない条件の他の例として、「空き容量が予め定められた、しきい値以下である」ことが設定され、上記消去動作の他の例として、「予め定められた消去可能重要度以下の重要度のシーンユニットの符号化データの削除」が設定されている構成では、重要度対応消去処理部23は、図8に示す各ステップを実行できる。
すなわち、S11において、重要度対応消去処理部23は、メモリ部11の空き容量が上記しきい値を超えているか否かを判定する。しきい値以下であった場合(S11にて、NOの場合)、重要度対応消去処理部23は、S12において、記録済みの映像を示す符号化データから、上記消去可能重要度以下の重要度のシーンユニットについての符号化データを削除する。なお、しきい値を超えていた場合(上記S11にて、YES の場合)、特に消去動作を行わずに動作を終了する。
また、上記条件および消去動作のいずれを採用するかに拘わらず、重要度対応消去処理部23は、消去したシーンユニットに時間的に前後するシーンユニット同士が論理的に連続するように、メモリ部11の管理情報を更新すると共に、例えば、消去した(消去する)シーンユニットの管理情報など、不要になった管理情報をメモリ部11から消去することができる。なお、管理情報が消去された記録領域は、引き続いて行われる映像記録時に、例えば、新たに記録する映像の管理情報を記録するための記録領域などとして再利用される。一例として、管理情報の一部である重要度情報について説明すると、重要度対応消去処理部23により、消去されたシーンユニットについてのエントリが消去されると、引き続き映像を記録する際に、上記消去されたエントリが、継続して記録される映像のために再利用される。また、消去可能な符号化データ(重要度の低いシーンユニットの符号化データ)が存在しない場合は、それ以上の記録はできないため、記録装置1は、記録を中断するなどの処理を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る記録装置1は、GOPの区切りを決定する際、重要度の切り替え時点も参照しており、重要度が変更された場合は、その直後の画像をGOPの先頭画像として符号化している。
これにより、重要度の切り替えが指示されていない間(通常期間)におけるGOPの区切り間隔を長く設定して、符号化効率を向上できるにも拘わらず、重要度の切り替え時点では、GOPを区切ることができ、余り重要でない符号化データが削除されても、残りの重要度の符号化データを何ら支障なく復号できる。なお、後述するように、重要度が変更される度にGOPを区切ってもよいが、以下では、重要度が低くなった場合には、GOPの区切り処理を抑制することによって、さらに、符号化効率を向上可能な構成について説明する。
すなわち、本実施形態に係る記録装置1には、図1に示すように、重要度設定部22からの指示に基づいて、符号化部13が順次符号化しているシーンユニットの重要度の変化を検出し、変化に応じて符号化部13によるGOPの区切り処理を制御する符号化制御部31が設けられている。
本実施形態に係る符号化制御部31は、上記変化として、直前に符号化した画像の重要度(前の重要度)よりも、次に符号化部13が符号化するシーンユニットの重要度(次の重要度)、すなわち、次に符号化する画像の符号化データに設定する重要度が高くなったことを検出しており、当該変化が検出された場合、符号化部13へ指示して、次に符号化する原画像を、新しいGOPの先頭画像として符号化させている。
ここで、符号化制御部31が、毎回、前の重要度よりも次の重要度の方が高いか否かを判定できれば、重要度設定部22が、毎回、前の重要度と次の重要度とを符号化制御部31に指示し、符号化制御部31が両者を比較して判定したり、重要度設定部22から、毎回、前の重要度よりも次の重要度の方が高いか否かを示す指示を受け取り、当該指示に基づいて判定してもよいが、本実施形態では、重要度設定部22が、次に符号化する画像の符号化データに設定する重要度を符号化制御部31へ指示しており、符号化制御部31は、前の重要度を取得する際、重要度設定部22から入力されてくる「次に符号化する画像に設定する重要度」を、次回まで内部で保持しておき、当該保持された重要度を、次回の判定時(次の画像の符号化時)に、前の重要度として取得している。さらに、符号化制御部31は、当該前の重要度と、次の重要度とを比較して、次の重要度の方が高いか否かを判定している。
また、符号化制御部31が符号化部13を制御する方法も種々の方法が考えられるが、本実施形態では、符号化制御信号を出力することによって符号化部13を制御しており、符号化制御部31は、次の重要度の方が高いと判定したときのみ、次に符号化する原画像を新しいGOPの先頭画像として符号化させるための符号化制御信号を生成して、符号化部13に対して出力している。
なお、記録開始後、最初に符号化される画像については、直前に符号化した画像の重要度が不定であるが、上記最初に符号化される画像は、いずれにしてもGOPの先頭画像として符号化されるため、符号化制御部31における判定結果がいずれになっても動作に影響はない。
上記構成では、符号化部13がシーンユニットの画像を符号化する際、符号化制御部31は、図9に示すS21において、重要度設定部22からの指示に基づいて、次に符号化するシーンユニットの符号化データの重要度(次の重要度)が、直前に符号化したシーンユニットの符号化データの重要度(前の重要度)よりも高いか否かを判定している。
高いと判定した場合(S21にて、YES の場合)、すなわち、重要度の増加を検出した場合、符号化制御部31は、S22において、例えば、上記符号化制御信号を符号化部13へ出力するなどして、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるように、符号化部13を制御する。なお、これとは逆に、次の重要度の方が高くないと判定した場合(上記S21にて、NOの場合)、符号化制御部31は、特に符号化部13を制御せず、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるか否かは、符号化部13での処理に任せられる。
さらに、符号化制御部31が上記S22を実行するか否かに拘わらず、符号化部13は、S31において、画像を1枚符号化し、符号化データをメモリ部11に格納する。なお、符号化の際、符号化部13は、当該画像がGOPの先頭であれば、イントラ符号化方式によりI画像として符号化し、先頭でなければ、順方向予測のみのインター符号化方式によりP画像として符号化している。
また、重要度設定部22は、S32において、重要度切替部21からの重要度設定信号に基づき、当該画像を含むシーンユニットの重要度を決定し、各シーンユニットの符号化データに関連付けて、当該シーンユニットの重要度を示す重要度情報を、上記メモリ部11に格納する。なお、上記各ステップS21〜S32は、符号化部13が画像を符号化する度に繰り返される。
上記構成では、特に、重要度の変更が指示されない場合は、上記S21での判定が常にNOとなるので、図2と同様に、符号化部13は、時間経過や、各原画像間の相違などに基づいて、原画像群を複数のGOP(例えば、g1〜g3)に分割し、その先頭画像をイントラ符号化方式で符号化すると共に、その先頭以外の画像を、順方向予測のみのインター符号化方式で符号化する。これにより、符号化部13は、高い符号化効率で、原画像を符号化し続けることができる。
また、この場合は、各シーンユニットの重要度が一定の値(図2の例では、重要度”1”)に設定されており、GOPg1〜g3の中で、重要度が変化することがない。したがって、重要度対応消去処理部23が空き容量不足によって符号化データp11〜p38のいずれかを消去する場合には、符号化データp11〜p38が一括して消去される。この結果、GOPの一部が消去されてGOPの残余を正常に復号できないという不具合も発生しない。
これに対して、例えば、1番目のシーンユニットでは、重要度がある値(例えば、1)に設定されている状態から、3番目のシーンユニットで、重要度がそれまでよりも高い値(例えば、3)に変更され、さらに、5番目および7番目のシーンユニットで、重要度が、それぞれ、それまでよりも低い値(例えば、2)、それまでよりも高い値(例えば、3)に変更された場合、記録装置1は、図10に示すように、原画像群を符号化する。
すなわち、符号化部13は、特に重要度変更が指示されないと、図2と同様に、例えば、8枚程度までの画像が1つのGOPになるように、GOPを分割しようとする。これにより、1番目の画像の符号化データp1がイントラ符号化方式で符号化され、2番目の画像の符号化データp2がインター符号化方式で符号化される。
ところが、この場合は、3番目のシーンユニットの重要度が、それまでよりも高い値に変更されるので、3番目のシーンユニットを符号化する際に、符号化制御部31は、図9に示すS21およびS22において、当該シーンユニットの画像がGOPの先頭になるように、符号化部13を制御する。
これにより、1番目および2番目の画像の符号化データp1〜p2が、最初のGOPg1となり、3番目の画像は、新たなGOPg2の最初の画像として、イントラ符号化方式で符号化される(符号化データp3)。
同様にして、符号化部13は、3番目から6番目までの画像の符号化データp3〜p6が、1つのGOP(g2)になるように符号化し、次の画像(7番目の画像)を符号化しようとした時点で、符号化制御部31の制御によって、当該7番目の画像が、新たなGOPg3の最初の画像として符号化される(符号化データp7)。
これにより、特に重要度の指示がない場合(通常の場合)は、符号化部13が1つのGOPとして符号化する画像であっても、上記のように重要度が指示された場合、符号化部13は、各符号化データp1〜p8が、3つのGOPg1〜g3を構成するように符号化する。
この場合、各シーンユニットの重要度エントリの内容は、重要度設定部22が図5に示すデータ構造で重要度エントリを格納する場合を例にすると、例えば、図11に示すようになる。具体的には、図中、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8は、それぞれ、1番目から8番目のシーンユニットU01、U02、U03、U04、U05、U06、U07、U08についての重要度情報のエントリである。また、F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7、F8は、各シーンユニットの特定情報であり、1番目〜8番目のシーンユニットU01〜U08をそれぞれ示している。さらに、I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7、I8は、各シーンユニットの重要度である。この場合は、上述したように、各シーンユニットの重要度が設定されているので、I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7およびI8は、それぞれ、1、1、3、3、2、2、3および3の重要度を示している。
なお、図10に示すように、各シーンユニットの重要度は、5番目の画像を符号化する際にも変化しているが、この変化は、重要度をより低下させる変化なので、符号化制御部31は、5番目の画像を符号化する際は、特に、新たなGOPの生成を指示せず、符号化部13は、上記符号化データp3〜p6が、1つのGOPg2になるように符号化している。
このように、本実施形態に係る記録装置1は、イントラ符号化方式とインター符号化方式を各画像毎に切り替えて符号化、記録を行う記録装置であって、原画像を入力し画像の符号化データを出力する符号化部13と、外部から重要度設定信号を受け取り、各画像についての重要度を設定する重要度設定部22と、上記各画像の符号化データと上記各画像の重要度情報を記録するメモリ部11と、重要度が遷移した直後の画像については強制的にGOPの先頭画像として符号化するような符号化制御信号を上記符号化部13に対して出力する符号化制御部31と、映像を記録中に上記メモリ部11の空き容量が所定以下となったとき、上記メモリ部11に記録されている所定の重要度以下の画像についての符号化データ及び重要度情報を消去する重要度対応消去処理部23とを備えている。また、本実施形態に係る符号化制御部31は、低重要度から高重要度へ遷移したときにのみ上記符号化制御信号を上記符号化部13に対して出力している。さらに、本実施形態に係る記録装置1は、ユーザ操作に応じて各画像に設定する重要度を逐次切り替えられるような重要度設定信号を生成し、上記重要度設定部22に対し供給する重要度切替部21を備えている。また、本実施形態に係る重要度切替部21は、押しボタン形のユーザインタフェイスを有し、上記押しボタンの押下中に記録される画像には高い重要度を、上記押しボタンの押下中以外に記録された画像には低い重要度を設定するような重要度設定情報を生成してもよい。
このように、本実施形態に係る記録装置1では、通常の場合は、1つのGOPを構成するように符号化される符号化データp1〜p8であっても、重要度がより高く変化した時点で、GOPが区切られ、重要度がより高く変化した直後の画像の符号化データが、新たなGOPの先頭画像となるように符号化される。
この結果、例えば、図12および図13に示すように、いずれの重要度のシーンユニットの符号化データが消去されたとしても、上記の不具合、すなわち、GOPの一部が消去されてGOPの残余を正常に復号できないという不具合の発生を防止できる。
また、ユーザの希望する細かい時間単位での重要度設定が可能となり、しかも、上記不具合の発生が防止されているにも拘わらず、通常の場合は、重要度を変更可能な時間間隔(シーンユニット;この例では、画像)よりも長い時間間隔で、GOPを区切ることができる。これにより、上記不具合の発生を防止するために、重要度を変更可能な時間間隔毎に、新たなGOPを設ける構成よりも、映像を符号化する際の符号化効率を向上できる。
したがって、イントラ符号化方式とインター符号化方式を切り替えて映像を符号化、記録する際に、符号化効率を高めるため、通常時の符号化制御では1つのGOPに含まれる画像の枚数が多くなるよう符号化を行う場合であっても、ユーザが希望する細かい時間単位での重要度設定が可能となる。これにより、記録媒体の空き容量が不足した際には、ユーザが重要度が低いと判断したシーンだけを正確に自動消去することができ、重要度が高いと判断されたシーンを取り逃がす可能性を低減させることができる。
より詳細に説明すると、例えば、図12は、重要度対応消去処理部23が、図10の状態において、重要度の最も低い(例えば、1)シーンユニットの符号化データを消去した後の状態を示している。この状態では、重要度が最も低い符号化データp1およびp2が消去されており、仮に、図23と同様に、3番目の画像がインター符号化方式で符号化されていると、図24に示すように、当該画像を復号できなくなってしまう。
ところが、上記構成では、重要度がより高く変化した直後の画像(3番目の画像)が新たなGOPg2の最初の画像になっており、当該符号化データp3が、イントラ符号化方式によってI画像として符号化されている。したがって、重要度対応消去処理部23が符号化データp1およびp2を消去したとしても、復号処理部15は、残余の符号化データp3〜p8は、何ら支障なく復号化できる。
また、図13は、重要度対応消去処理部23が、図10または図12の状態において、重要度が2以下のシーンユニットの符号化データを消去した後の状態を示している。この状態では、上記符号化データp1およびp2に加えて、符号化データp5およびp6も消去されている。したがって、図23と同様に、7番目の画像がインター符号化方式で符号化されていると、図24に示すように、当該7番目および8番目の画像を復号できなくなってしまう。
ところが、図13に示すように、重要度がより高く変化した直後の画像(ここでは、7番目の画像)は、図23および図24の場合とは異なって、新たなGOPg3の最初の画像になっており、当該符号化データp7が、イントラ符号化方式によってI画像として符号化されている。したがって、重要度対応消去処理部23が符号化データp5およびp6を消去したとしても、復号処理部15は、符号化データp7〜p8を何ら支障なく復号化できる。なお、上述したように、重要度対応消去処理部23は、消去したシーンユニットの前後のシーンユニットが再生時に連続するようにファイルシステム情報等の管理情報の更新も行うため、復号処理部15は、図13に示す符号化データp3、p4、p7およびp8を復号して得られる映像を、連続して再生できる。また、この状態における重要度エントリの内容は、図11と同様に、図5に示すデータ構造で重要度エントリが格納されている場合を例にすると、図14に示すようになる。
また、この場合は、符号化データp5およびp6が消去されており、GOP2が、図10および図12に示すように、4枚の画像の符号化データp3〜p6から構成されている状態から、図13に示すように、2枚の画像の符号化データp3・p4から構成されている状態(GOPg2a)へと変化している。
ところが、上述したように、符号化部13は、インター符号化方式で符号化する際には、順方向予測のみのインター符号化方式によって符号化している。したがって、符号化データp5およびp6を消去したとしても、復号処理部15は、符号化データp3およびp4を何ら支障なく復号化できる。
ところで、上記では、重要度が低くなった場合には、GOPの区切り処理を抑制し、重要度がより高く変更された場合にのみ、GOPを区切っているが、重要度が変更される度に、GOPを区切っても、ある程度の効果が得られる。
すなわち、図1に示すように、本変形例に係る記録装置1aでは、符号化制御部31に代えて、符号化制御部31aが設けられている。当該符号化制御部31aは、符号化制御部31と略同様であるが、重要度設定部22からの指示に基づいて、重要度が変更される度に、符号化部13へ指示して、次に符号化する原画像を、新しいGOPの先頭画像として符号化させている。
なお、記録装置1と略同様に、符号化制御部31aが、シーンユニット毎に、重要度が変化されたか否かを判定できれば、重要度設定部22が、毎回、前の重要度と次の重要度とを符号化制御部31に指示し、符号化制御部31aが両者を比較して変化の有無を判定したり、重要度設定部22から、毎回、重要度に変化があったか否かを示す指示を受け取り、当該指示に基づいて判定してもよいが、本変形例では、重要度設定部22が、次に符号化する画像の符号化データに設定する重要度を符号化制御部31へ指示しており、符号化制御部31aは、符号化制御部31と同様に、前の重要度を取得する際、重要度設定部22から入力されてくる「次に符号化する画像に設定する重要度」を、次回まで内部で保持している。
このように、本変形例に係る記録装置1aも、イントラ符号化方式とインター符号化方式を各画像毎に切り替えて符号化、記録を行う記録装置であって、原画像を入力し画像の符号化データを出力する符号化部13と、外部から重要度設定信号を受け取り、各画像についての重要度を設定する重要度設定部22と、上記各画像の符号化データと上記各画像の重要度情報を記録するメモリ部11と、重要度が遷移した直後の画像については強制的にGOPの先頭画像として符号化するような符号化制御信号を上記符号化部に対して出力する符号化制御部31と、映像を記録中に上記メモリ部11の空き容量が所定以下となったとき、上記メモリ部11に記録されている所定の重要度以下の画像についての符号化データ及び重要度情報を消去する重要度対応消去処理部23とを備えている。また、本変形例に係る記録装置1aも、さらに、ユーザ操作に応じて各画像に設定する重要度を逐次切り替えられるような重要度設定信号を生成し、上記重要度設定部22に対し供給する重要度切替部21を備えている。また、本変形例に係る重要度切替部21は、押しボタン形のユーザインタフェイスを有し、上記押しボタンの押下中に記録される画像には高い重要度を、上記押しボタンの押下中以外に記録された画像には低い重要度を設定するような重要度設定情報を生成してもよい。
本変形例に係る記録装置1aでは、重要度が変更される度にGOPが区切られるので、図10の場合と同様に重要度が変更されると、記録装置1aは、図15に示すように映像を符号化する。具体的には、本変形例では、図10と同様に、符号化データp1・p2からなるGOPg1と、符号化データp7・p8からなるGOPg4とが生成される。ただし、本変形例では、重要度が低下した直後の画像(この例では、第5番目の画像)も、GOPの先頭画像として、イントラ符号化方式で符号化されるので、図10の場合と異なって、符号化データp3〜p6は、符号化データp3・p4からなるGOPg2と、符号化データp5・p6からなるGOPg3とに分離されている。なお、本変形例では、符号化部13は、インター符号化方式によって符号化する際、順方向予測のみを用いてもよいし、GOP中であれば、それに代えて/加えて、逆方向予測を用いて符号化してもよい。
当該構成において、通常の場合は1つのGOPを構成するように符号化される符号化データp1〜p8であっても、重要度が変化した時点でGOPが区切られ、重要度が変化した直後の画像の符号化データが、新たなGOPの先頭画像となるように符号化される。
このように、上記構成では、互いに異なる重要度のシーンユニット同士が、互いに異なるGOPを構成するように符号化されている。この結果、例えば、図16および図17に示すように、いずれの重要度のシーンユニットの符号化データが消去されたとしても、上記の不具合、すなわち、GOPの一部が消去されてGOPの残余を正常に復号できないという不具合の発生を防止できる。なお、本変形例では、重要度の変化毎にGOPが区切られているので、符号化部13が、上記のように逆方向予測を用いてインター符号化し、さらに、重要度対応消去処理部23が、一部のシーンユニットの符号化データを消去したとしても、復号処理部15は、何ら支障なく、残余の符号化データを復号できる。
また、ユーザの希望する細かい時間単位での重要度設定が可能となり、しかも、上記不具合の発生が防止されているにも拘わらず、通常の場合は、重要度を変更可能な時間間隔(シーンユニット;この例では、画像)よりも長い時間間隔で、GOPを区切ることができる。これにより、上記不具合の発生を防止するために、重要度を変更可能な時間間隔毎に、新たなGOPを設ける構成よりも、映像を符号化する際の符号化効率を向上できる。
したがって、イントラ符号化方式とインター符号化方式を切り替えて映像を符号化、記録する際に、符号化効率を高めるため、通常時の符号化制御では1つのGOPに含まれる画像の枚数が多くなるよう符号化を行う場合であっても、ユーザが希望する細かい時間単位での重要度設定が可能となる。これにより、記録媒体の空き容量が不足した際には、ユーザが重要度が低いと判断したシーンだけを正確に自動消去することができ、重要度が高いと判断されたシーンを取り逃がす可能性を低減させることができる。
ただし、上述した記録装置1の構成は、当該変形例に係る記録装置1aとは異なって、重要度が低下する場合には、GOPの区切り処理を抑制している。この結果、図15と図10とを比較すれば明らかなように、記録装置1は、記録装置1aよりも、イントラ符号化方式により符号化されるI画像の数を削減できる。なお、図15および図10の例では、I画像の数が、4枚から3枚に削減されている。
この結果、記録装置1のように、重要度が低下する場合には、GOPの区切り処理を抑制することによって、映像を符号化する際の圧縮率を、さらに向上できる。なお、この場合には、重要度が低下した場合には、GOPの区切り処理が抑制されているので、図13に示すように、GOPの後部(例えば、符号化データp5・p6)が消去されることがある。この場合であっても、符号化部13が、インター符号化方式で符号化する際に順方向予測のみのインター符号化方式によって符号化していれば、上述したように、復号処理部15は、何ら支障なく、残余のGOP(符号化データp3・p4)を復号できる。
なお、上記では、記録装置1(1b)がメモリ部11の空き容量を監視する重要度対応消去処理部23を備えている構成について説明したが、これに限るものではない。重要度対応消去処理部23が、空き領域を自動判定せず、消去すべき重要度の操作を受け付け、それに基づいてメモリ部11の符号化データを消去してもよい。また、記録装置1(1a)が重要度対応消去処理部23を備えていなくても、上記のように、符号化部13を制御すれば、比較的短い時間を単位として、映像の一部に対する指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能な符号化データを、メモリ部11に格納できるので、略同様の効果が得られる。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態では、重要度の変更指示に応じてGOPの区切り処理を行う構成について説明したが、重要度変更指示の代わりに、消去指示に応じて、GOPの先頭を設定してもよい。なお、後述するように、重要度変更指示と消去指示の双方に応じて、GOPの先頭を設定してもよいが、以下では、消去指示のみに応じて、GOPの先頭を設定する構成について説明する。
上記第1の実施形態では、重要度の変更指示に応じてGOPの区切り処理を行う構成について説明したが、重要度変更指示の代わりに、消去指示に応じて、GOPの先頭を設定してもよい。なお、後述するように、重要度変更指示と消去指示の双方に応じて、GOPの先頭を設定してもよいが、以下では、消去指示のみに応じて、GOPの先頭を設定する構成について説明する。
具体的には、本実施形態に係る記録装置1bは、図18に示すように、図1に示す記録装置1と略同様であるが、重要度切替部21、重要度設定部22および重要度対応消去処理部23が削除されており、代わりに、ユーザからの操作に応じて、記録開始後、現在までに記録された映像についての符号化データを消去する消去部24bが設けられている。また、符号化制御部31に代えて設けられた符号化制御部31bは、当該消去部24bからの指示に応じて、符号化部13を制御している。また、重要度設定部22が削除されているので、メモリ部11に格納される符号化データは、重要度情報と関係付けられていない。なお、残余の構成は、図1と同一なので、以下では、同じ機能を有する部材には、同じ参照符号を付して説明を省略する。また、本実施形態に係る符号化部13は、記録装置1bと同様、インター符号化方式によって符号化する際、順方向予測のみを用いてもよいし、GOP中であれば、それに代えて/加えて、逆方向予測を用いて符号化してもよい。
上記消去部24bは、記録が開始されてから現在までに記録された映像についての符号化データの消去操作として予め定められた操作を受け付けると、当該符号化データをメモリ部11から削除することができる。なお、上述したように、本実施形態では、メモリ部11に管理情報が含まれているので、消去部24bは、上記符号化データの消去と共に、それに関連する管理情報も消去あるいは更新できる。
また、上記消去部24bが上記消去操作を受け付け可能な時間間隔は、上述したシーンユニットと同様に、通常期間(特に操作がない期間)のGOP同士の時間間隔とは独立して設定されており、GOP同士の時間間隔よりも短い時間間隔に設定されている。ここで、上記消去操作を受け付け可能な時間間隔としては、1画像(1コマ)単位や予め定められた数の画像単位など、種々の単位が挙げられるが、以下では、当該時間間隔が1画像(1コマ)単位である場合を例にして説明する。
さらに、上記消去部24bは、消去操作を受け付けた場合、例えば、消去操作を受け付けたことを示す消去要求信号を符号化制御部31bへ出力するなどして、符号化制御部31bへ、当該消去操作を受け付けたことを指示できる。
一方、符号化制御部31bは、上記消去部24bから上記消去操作を受け付けたことを指示されると、上述の符号化制御部31と同様に、符号化部13へ指示して、次に符号化する原画像を、新しいGOPの先頭画像として符号化させることができる。
このように、本実施形態に係る記録装置1bは、イントラ符号化方式とインター符号化方式を各画像毎に切り替えて符号化、記録を行う記録装置であって、原画像を入力し画像の符号化データを出力する符号化部13と、上記各画像の符号化データを記録するメモリ部11と、外部から消去要求信号を受け取ると、上記メモリ部11に記録されている現在記録中の映像を消去するとともに、上記消去要求信号を後述する符号化制御部31bに対して出力する消去部24bと、上記消去要求信号が入力された直後の画像については強制的にGOPの先頭画像として符号化するような符号化制御信号を上記符号化部13に対して出力する符号化制御部31bとを備えている。
本実施形態に係る記録装置1bでは、図19に示すS41において、消去部24bは、消去操作を受け付けたか否かを判定している。消去操作を受け付けた場合(上記S41にて、YES の場合)、消去部24bは、S42において、記録済みの符号化データを消去する。また、符号化制御部31bは、S43において、消去部24bからの指示に応じて、例えば、上記符号化制御信号を符号化部13へ出力するなどして、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるように、符号化部13を制御する。なお、これとは逆に、消去操作の受け付けが検出されない場合(上記S41にて、NOの場合)、符号化制御部31は、特に符号化部13を制御せず、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるか否かは、符号化部13での処理に任せられる。
さらに、符号化制御部31が上記S42およびS43を実行するか否かに拘わらず、符号化部13は、S51において、画像を1枚符号化し、符号化データをメモリ部11に格納する。なお、符号化の際、符号化部13は、当該画像がGOPの先頭であれば、イントラ符号化方式によりI画像として符号化し、先頭でなければ、インター符号化方式によりP画像として符号化している。なお、上記各ステップS41〜S51は、符号化部13が画像を符号化する度に繰り返される。
上記構成では、特に、上記消去操作を受け付けていない場合は、上記S41での判定が常にNOとなるので、図2と同様に、符号化部13は、時間経過や、各原画像間の相違などに基づいて、原画像群を複数のGOP(例えば、g1〜g3)に分割し、その先頭画像をイントラ符号化方式で符号化すると共に、その先頭以外の画像を、インター符号化方式で符号化する。これにより、符号化部13は、高い符号化効率で、原画像を符号化し続けることができる。
一方、図20に示すように、符号化部13が各原画像を符号化しており、あるGOPg1の4番目の画像を符号化して符号化データp4を生成した時点で、消去部24bが上記消去操作を受け付けると、消去部24bは、それまでの符号化データp1〜p4を消去する。
ここで、仮に、符号化部13が次の画像(5番目の画像)を符号化する際、図2と同様に(消去操作がない場合と同様に)、インター符号化方式で符号化すると、当該画像の符号化データp5によって参照される符号化データ(図2の例では、符号化データp4)が消去されるので、以下の不具合、すなわち、復号処理部15が当該符号化データp5を正しく復号することができないという不具合が発生してしまう。
これに対して、本実施形態では、消去部24bの指示に基づいて、符号化制御部31bが、上記符号化データp5が新たなGOPの先頭画像となるように、符号化部13を制御している。したがって、図21に示すように、符号化部13は、次の画像(5番目の画像)を符号化する際、当該画像が先頭画像になるように、新たなGOPg2を生成し、当該画像の符号化データp5をイントラ符号化方式によってI画像として符号化する。これにより、5番目の画像以降の画像の符号化データp5〜p8により構成される映像は、1つの完全なGOPとして構成される。
この結果、上記消去操作に応じて、それまでの符号化データp1〜p4が消去されているにも拘わらず、復号処理部15は、何ら支障なく、それ以降の符号化データp5〜p8を復号できる。なお、図21は、第8番目の画像の符号化データp8が符号化された状態を示している。また、図20および図21では、説明の便宜上、映像が1つのGOPから構成されている場合を例にして説明したが、当然ながら、映像が複数のGOPから構成されていた場合であっても、復号処理部15は、何ら支障なく、消去指示後の符号化データを復号できる。
さらに、ユーザの希望する細かい時間単位での消去指示が可能となり、しかも、上記不具合の発生が防止されているにも拘わらず、通常の場合は、消去指示が可能な時間間隔(この例では、画像単位)よりも長い時間間隔で、GOPを区切ることができる。これにより、上記不具合の発生を防止するために、消去指示が可能な時間間隔毎に、新たなGOPを設ける構成よりも、映像を符号化する際の符号化効率を向上できる。
したがって、イントラ符号化方式とインター符号化方式を切り替えて映像を符号化、記録する際に、符号化効率を高めるため、通常時の符号化制御では1つのGOPに含まれる画像の枚数が多くなるよう符号化を行う場合であっても、ユーザが希望する細かい時間単位での消去指示が可能となる。また、記録装置1bは、消去指示を受け付けると、記録が開始されてから現在までに記録された映像についての符号化データを消去する。これにより、記録媒体(メモリ部11)を有効に利用し、映像のうち、重要なシーンだけを長時間記録することができる。
ところで、上記では、重要度変更指示の代わりに、消去指示に応じて、GOPの先頭を設定する構成について説明したが、重要度変更指示と消去指示の双方に応じて、GOPの先頭を設定してもよい。
具体的には、本変形例に係る記録装置1cは、図22に示すように、図1に示す記録装置1(または1a)の構成に加えて、図18に示す消去部24bを備えている。また、本変形例に係る符号化制御部31cは、重要度設定部22から指示を受けた場合は、符号化制御部31(または31a)と同様に、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるように、符号化部13を制御できる。一方、当該符号化制御部31cは、消去部24bから指示を受けた場合は、符号化制御部31bと同様に、次に符号化する画像が新しいGOPの先頭画像となるように、符号化部13を制御できる。
上記構成では、重要度変更指示と消去指示の双方に応じて、GOPの先頭を設定している。したがって、図1に示す記録装置1(または1a)、および、図18に示す記録装置1bと同様に、イントラ符号化方式とインター符号化方式を切り替えて映像を符号化、記録する際に、符号化効率を高めるため、通常時の符号化制御では1つのGOPに含まれる画像の枚数が多くなるよう符号化を行う場合であっても、ユーザが希望する細かい時間単位での重要度設定および消去指示が可能となる。
これにより、記録媒体の空き容量が不足した際には、ユーザが重要度が低いと判断したシーンだけを正確に自動消去することができ、重要度が高いと判断されたシーンを取り逃がす可能性を低減させることができると共に、記録媒体(メモリ部11)を有効に利用でき、映像のうち、重要なシーンだけを長時間記録することができる。
なお、上記各実施形態では、記録装置(1〜1b)を構成する各部材が、ハードウェア回路によって実現されている場合を例にして説明したが、これらの部材の一部または全部を、「CPUなどの演算手段がROMやRAMなどの記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することで実現される機能ブロック」によって実現してもよい。また、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現することもできる。なお、上記演算手段は、単体であってもよいし、装置内部のバスや種々の通信路を介して接続された複数の演算手段が共同してプログラムコードを実行してもよい。また、上記各部材のうちのメモリ部11は、メモリなどの記憶装置自体であってもよい。
上記演算手段によって直接実行可能なプログラムコード自体、または、後述する解凍などの処理によってプログラムコードを生成可能なデータとしてのプログラムは、当該プログラム(プログラムコードまたは上記データ)を記録媒体に格納し、当該記録媒体を配付したり、あるいは、上記プログラムを、有線または無線の通信路を介して伝送するための通信手段で送信したりして配付され、上記演算手段で実行される。
なお、通信路を介して伝送する場合、通信路を構成する各伝送媒体が、プログラムを示す信号列を伝搬し合うことによって、当該通信路を介して、上記プログラムが伝送される。また、信号列を伝送する際、送信装置が、プログラムを示す信号列により搬送波を変調することによって、上記信号列を搬送波に重畳してもよい。この場合、受信装置が搬送波を復調することによって信号列が復元される。一方、上記信号列を伝送する際、送信装置が、デジタルデータ列としての信号列をパケット分割して伝送してもよい。この場合、受信装置は、受信したパケット群を連結して、上記信号列を復元する。また、送信装置が、信号列を送信する際、時分割/周波数分割/符号分割などの方法で、信号列を他の信号列と多重化して伝送してもよい。この場合、受信装置は、多重化された信号列から、個々の信号列を抽出して復元する。いずれの場合であっても、通信路を介してプログラムを伝送できれば、同様の効果が得られる。
ここで、プログラムを配付する際の記録媒体は、取外し可能である方が好ましいが、プログラムを配付した後の記録媒体は、取外し可能か否かを問わない。また、上記記録媒体は、プログラムが記憶されていれば、書換え(書き込み)可能か否か、揮発性か否か、記録方法および形状を問わない。記録媒体の一例として、磁気テープやカセットテープなどのテープ、あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスク、または、CD−ROMや光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)やデジタルビデオディスク(DVD)などのディスクが挙げられる。また、記録媒体は、ICカードや光カードのようなカード、あるいは、マスクROMやEPROM、EEPROMまたはフラッシュROMなどのような半導体メモリであってもよい。あるいは、CPUなどの演算手段内に形成されたメモリであってもよい。
なお、上記プログラムコードは、上記各処理の全手順を上記演算手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順で呼び出すことで、上記各処理の一部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよい。
また、上記記録媒体にプログラムを格納する際の形式は、例えば、実メモリに配置した状態のように、演算手段がアクセスして実行可能な格納形式であってもよいし、実メモリに配置する前で、演算手段が常時アクセス可能なローカルな記録媒体(例えば、実メモリやハードディスクなど)にインストールした後の格納形式、あるいは、ネットワークや搬送可能な記録媒体などから上記ローカルな記録媒体にインストールする前の格納形式などであってもよい。また、プログラムは、コンパイル後のオブジェクトコードに限るものではなく、ソースコードや、インタプリトまたはコンパイルの途中で生成される中間コードとして格納されていてもよい。いずれの場合であっても、圧縮された情報の解凍、符号化された情報の復号、インタプリト、コンパイル、リンク、または、実メモリへの配置などの処理、あるいは、各処理の組み合わせによって、上記演算手段が実行可能な形式に変換可能であれば、プログラムを記録媒体に格納する際の形式に拘わらず、同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示を受けた直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御することによって、比較的短い時間を単位として、例えば、映像の一部に対する消去指示や重要度変更指示などの指示が可能であるにも拘わらず、映像を符号化して生成した符号化データ群の一部の符号化データを、当該指示に応じて消去したとしても、何ら支障なく、残余の符号化データを復号可能で、しかも、符号化効率の低下を抑制可能な記録装置を実現できる。したがって、例えば、ビデオカメラ、携帯電話機、セットトップボックスなど、上記ランダムアクセス可能な記録媒体に記録可能な機器をはじめとして、種々の記録装置に好適に使用できる。
1〜1c 記録装置
11 メモリ部(記録媒体)
13 符号化部
21 重要度切替部(重要度設定部)
22 重要度設定部
23 重要度対応消去処理部
24 消去部
31・31a〜31c 符号化制御部
11 メモリ部(記録媒体)
13 符号化部
21 重要度切替部(重要度設定部)
22 重要度設定部
23 重要度対応消去処理部
24 消去部
31・31a〜31c 符号化制御部
Claims (7)
- 入力される各画像を、複数のグループに分割すると共に、各グループに含まれる画像のうち、先頭の画像は、他の画像の符号化データを参照せずに復号可能な第1の符号化方法で符号化すると共に、残余の画像は、上記第1の符号化方法と、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号する第2の符号化方法とのいずれかで符号化し、生成された各画像の符号化データを記録媒体に記録する符号化部と、
各画像の重要度変更指示を受け付けると共に、当該指示に応じて、上記各画像の符号化データの重要度を、当該符号化データに関連付けて上記記録媒体に記録する重要度設定部と、
上記重要度設定部からの指示に基づいて、重要度の遷移を検出すると共に、当該遷移が検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御する符号化制御部とを備えていることを特徴とする記録装置。 - 上記記録媒体の空き容量を監視して、空き容量が少ない条件として予め定められた条件が成立すると、上記各画像の符号化データに関連付けて上記記録媒体に記録された重要度を参照しながら、予め定められた消去動作を行って、重要度の低い画像の符号化データを消去する重要度対応消去処理部を備えていることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 上記第2の符号化方法は、順方向および逆方向予測のうち、順方向予測のみを用いて符号化する方法であり、
上記符号化制御部は、上記重要度設定部からの指示に基づいて、重要度が低下する遷移であると判定した場合は、上記符号化部の制御を中止することを特徴とする請求項1または2記載の記録装置。 - 上記重要度設定部は、上記符号化部が符号化中に重要度変更指示を受け付け可能であり、重要度変更指示を受け付けた場合、その時点で上記符号化部が符号化している画像の直後の画像から重要度が変化するように、各画像の符号化データの重要度を設定することを特徴とする請求項1、2または3記載の記録装置。
- 上記重要度変更指示は、押しボタンへの操作であり、
上記重要度設定部は、押しボタンが押されている間に記録される符号化データと、押されていない間に記録される符号化データとに対して、互いに異なる重要度を設定することを特徴とする請求項4記載の記録装置。 - 入力される各画像を、複数のグループに分割すると共に、各グループに含まれる画像のうち、先頭の画像は、他の画像の符号化データを参照せずに復号可能な第1の符号化方法で符号化すると共に、残余の画像は、上記第1の符号化方法と、互いに同じグループの他の画像の符号化データを直接または間接的に参照して復号する第2の符号化方法とのいずれかで符号化し、生成された各画像の符号化データを記録媒体に記録する符号化部と、
予め定められた消去指示を受け付けると、記録が開始されてから現在までに記録された符号化データを、上記記録媒体から消去する消去部と、
上記消去部からの指示に基づいて、上記消去部が消去指示を受け付けたことを検出し、受け付けが検出された直後の画像については、グループの先頭の画像として符号化するように上記符号化部を制御する符号化制御部とを備えていることを特徴とする記録装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の各部として、コンピュータを動作させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005106935A JP2006287762A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 記録装置、並びに、そのプログラム |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=37409161
Family Applications (1)
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JP2005106935A Pending JP2006287762A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 記録装置、並びに、そのプログラム |
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JP (1) | JP2006287762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009027609A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Xanavi Informatics Corp | 車載用録画再生装置及びその録画方法 |
JP2010079535A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Mitsubishi Electric Corp | データアクセス装置 |
KR101268923B1 (ko) | 2009-12-16 | 2013-05-29 | 캐논 가부시끼가이샤 | 기록장치 |
-
2005
- 2005-04-01 JP JP2005106935A patent/JP2006287762A/ja active Pending
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