JP2006287488A - 基地局装置及び移動通信システム - Google Patents

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Masanori Sugata
真紀 菅田
Masaru Imaizumi
賢 今泉
Kenshin Arima
健晋 有馬
Tomoaki Minamida
智昭 南田
Takayuki Nakano
隆之 中野
Toshiaki Kai
登志晃 開
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Abstract

【課題】 共有チャネルの干渉による個別チャネルの品質劣化を防ぐことができる基地局装置及び移動通信システムを提供する。
【解決手段】 個別チャネルを生成する個別チャネル生成部106と共有チャネルを生成する共有チャネル生成部107と、バースト的な共有チャネルが送信されるか否かを判断し、共有チャネルが送信される場合、共有チャネルの送信中は個別チャネルの送信電力が所定の電力値で一定となるように個別チャネルの送信電力を制御する電力制御部105とを備え、共有チャネルの干渉で個別チャネルの品質が劣化することを防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下り個別チャネルの電力制御を行う基地局装置及び移動通信システムに関する。
第3世代W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式のデータ通信による移動通信システムにおいて、電波の状態により変調方式等を自動的に選択し、高速化した大容量下り(Downlink)チャネルを複数の移動機が共有し、下り回線で高速パケット伝送を行うHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が提案されている。
HSDPAでは、設定される下りチャネルとして、HS−PDSCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)、HS−SCCH(Shared Control Channel of HS-PDSCH)等の複数のチャネルが用いられる。ここで、HS−PDSCHは、パケットの伝送に使用される下り方向の共有チャネルであり、HS−SCCHは、リソース割り当てなどに関する情報が伝送される下り方向の共有チャネルである。
このようなCDMA方式の移動通信システムでは、セルサイト選択のため、移動機が複数の基地局と同時に通信を行うソフトハンドオーバが用いられている。ところが、このソフトハンドオーバの状態においても、上述のHS−PDSCH及びHS−SCCHの各共通チャンネルは、1つの基地局からのみ送信され、他の基地局からは送信されない。
また、CDMA方式の移動通信システムでは、送信電力制御が用いられている。この送信電力制御は、個別チャネルに対してその上り回線と下り回線の両方に適用されるものである。個別チャネルの下り回線の送信電力制御では、移動機は、下り信号に含まれる個別パイロット信号を用いて、基地局での受信信号対干渉比(SIR:Signal to Interference Ratio)を測定し、その測定値を所定の目標SIRと比較する。そして、その測定値が目標SIRより小さい場合には、電力増加を示すTPC(Transmit Power Control)ビットを、測定値が目標SIRより大きい場合には、電力減少を示すTPCビットを上り信号に含めて基地局に通知する。そして、基地局は、移動機から通知されたTPCビットを受信して、そのTPCビットに応じて送信電力を増減する。
このように、CDMA方式の移動通信システムでは、上述のようにHS−PDSCH及びHS−SCCHの各共通チャンネルが基地局から送信されると共に、個別チャンネルについては、基地局が移動機からの上り信号に含まれるTPCビットを受信し、そのTPCビットに応じて、送信電力を増減することになる。この場合、共有チャネルは、連続的に送信されている個別チャネルに対してバースト的に送信され、共有チャネルが送信されている間は共有チャネルの干渉により個別チャネルの品質が劣化する恐れがある。そして、個別チャネルの品質が劣化した場合は、前述の送信電力制御により電力値を増加させる制御が行われる。
移動通信システムの従来技術としては、例えば特許文献1に示すものがあり、基地局の受信品質を向上させてACK/NACKの誤り率を減少させるべく、パケット送信前に基地局は個別チャンネルの目標SIRを上げてTPCの送信電力を上げ、パケット送信中の移動局は基地局のTPCのみで個別チャネルの送信電力を制御することが開示されている。
特開2004−7030号公報
しかしながら、上述の送信電力制御は、予め定められた制御周期で1dB増減させる制御方法であり、直ちに目標SIRの電力値まで増加させることができない。
図6は、個別チャネルの送信電力値の変化を示す図であり、時間T1で共有チャネルが送信され、また時間T2で共有チャネルの送信が終了していることを表す。図6において、個別チャネルの送信中に時間T1で共有チャネルが送信されると、共有チャネルの干渉により個別チャネルの品質が劣化するため、目標SIRに到達するよう送信電力値が徐々に増加していく。時間T2で共有チャネルの送信が終了すると、共有チャネルの干渉がなくなるため、個別チャネルの電力値が目標SIRに到達するよう、送信電力が徐々に減少していく。
このように送信電力制御を用いた場合、共有チャネルの干渉の影響に伴い下り個別チャネルの送信電力値は増減されるが、送信電力値の不足部分(時間T1−T2間)、また送信電力値の過剰部分(時間T2−T3間)が発生することになる。そして、送信電力値が不足すれば、個別チャネルの品質が劣化し、また電力値の過剰部分は、他の移動機に当てられるリソースを減少させてしまう。
すなわち、共有チャネルの送信開始、送信終了のタイミングが送信電力制御のタイミングと異なる場合は、個別チャネルの送信電力の不足部分、過剰部分ができることは避けることができない。
また、送信電力制御では全ての基地局を対象に送信電力の増減を行うため、共有チャネルを送信している基地局のみの送信電力を制御することができず、共有チャネルを送信していない基地局のリソースを減らすことになる。図7は、従来の移動通信システムを図示するもので、移動機MS1が基地局BS1、BS2、BS3とソフトハンドオーバ状態であり、現在基地局BS1から共有チャネルが送信されていることを示す。ここで、共有チャネルの干渉の影響により、全ての基地局BS1、BS2、BS3の個別チャネルの送信電力が増加されているとすると、基地局BS3が、通信可能な範囲に存在する移動機MS2との通話を行いたいとしても、移動機MS1への送信電力を増加させていることが原因でリソースが不足している場合は、移動機MS2との通話を行えない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、共有チャネルの干渉による個別チャネルの品質劣化を防ぐことができる基地局装置及び移動通信システムを提供することを目的とする。
本発明の基地局装置は、個別チャネル及び共有チャネルを送信する送信手段と、共有チャネルが送信されるタイミングに同期して個別チャネルの送信電力を制御する電力制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、共有チャネルがバースト的に送信されている区間、共有チャネルを送信している基地局の個別チャネルの送信電力値を制御(電力値の増減)することにより、共有チャネルの干渉による個別チャネルの品質劣化を解消することができる。また、共有チャネルに同期して送信電力を増減するため、電力値の不足部分、過剰部分は現れない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の移動通信システムを図1に示す。図1のシステムは、基地局装置101と移動機201を有する構成である。ここで、基地局装置101は、信号の送受信を行うアンテナ102と、信号を受信する受信装置103と、信号を送信する送信装置104と、この送信装置104の送信電力制御を行う電力制御部105と、送信装置104の送信データのうち個別チャネルを生成する個別チャネル生成部106と、送信装置104の送信データのうち共有チャネルを生成する共有チャネル生成部107を有している。また移動機201は、信号の送受信を行うアンテナ202と、信号を受信する受信装置203と、信号を送信する送信装置204を有している。
このように構成された移動通信システムについて、図2のフローチャートによりその動作を説明する。まず、個別チャネルが個別チャネル生成部106で生成され、共有チャネルが共有チャネル生成部107で生成される(ST101)。そして、この個別チャネルおよび共有チャネルは、送信データとして送信装置104に送られる。このとき、電力制御部105は、連続的な個別チャネルに対してバースト的な共有チャネルが送信されるか否かを判断し(ST102)、送信される場合は(ST102においてYES)、共有チャネルが送信されるタイミングに同期して個別チャネルの電力値にオフセットを付け増加させる(ST103)。この場合、オフセット値は、送信電力値の不足部分や過剰部分がなく、個別チャネルの品質を保ち、更に共有チャネルを送信していない基地局のリソースを確保するように、予め定められている値であり、既定の一定値もしくは、種々の条件によって計算された値である。
ここで、図3は共有チャネルと、個別チャネルの送信電力値の変化の関係を表す。基地局装置101は、共有チャネルが送信されるタイミング(時間T4、T6)を判断し、そのタイミングに同期して個別チャネルの送信電力にオフセット値(P2、P3)をつけ、電力値を増加させる。また送信終了タイミング(時間T5、T7)を判断し、そのタイミングに同期して個別チャネルの送信電力にオフセットをつけ、電力値を減少させる。こうして、送信電力値の不足部分・過剰部分がなく、個別チャネルの品質を保ち、更に共有チャネルを送信していない基地局のリソースを確保することができる。
図2に戻り、共有チャネルが存在しない場合は(ST102にてNO)、個別チャネルの電力値にオフセットは付けない。そして、送信装置104は、共有チャネル送信中はオフセットを付けると共に送信しない場合はオフセットなしの状態で、電力制御部105で決定された電力値にて個別チャネルを送信する(ST104)。
このように実施の形態1のシステムによれば、共有チャネルが送信されるタイミングに同期して個別チャネルの送信電力値にオフセットをつけることにより、共有チャネルの干渉による個別チャネルの品質劣化を防ぐことができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図4を用いて説明する。基地局装置101と移動機201を有する構成の図4のシステムにおいては、移動機201にてオフセット値を決定し、そのオフセット値を受信した基地局装置101においてオフセットを付して送信する方式である。すなわち、基地局装置101は、図1に示す実施の形態1と同様、アンテナ102、受信装置103、送信装置104、電力制御を行う電力制御部105、個別チャネル生成部106、共有チャネル生成部107を有している。なお、基地局装置101では受信装置103の受信データによって電力制御部105を制御するためこれらの間で接続がされる。また移動機201は、信号の送受信を行うアンテナ202と、信号を受信する受信装置203と、信号を送信する送信装置204とを有する他、受信装置203に接続されて受信品質を測定する受信品質測定部205と、この受信品質測定部205にて測定された受信品質から下り送信電力を決定する制御情報生成部206とを有し、この制御情報生成部206は送信装置204に接続される。
このように構成されたシステムについて、図5のフローチャートによりその動作を説明する。まず、移動機201の受信装置203が受信したデータから受信品質測定部205が受信品質を測定する(ST201)。その結果に基づき制御情報生成部206は下り個別チャネルの送信電力オフセットを決定し、オフセット情報を生成する(ST202)。例えば、受信品質が高い場合には共有チャネルの干渉の影響はそれほどないと考えられ、オフセットを付けないか、またはオフセット値を比較的小さい値とする。一方、受信品質が低い場合には、共有チャネルの干渉の影響が大きいと考え、比較的大きい値のオフセット値をつけるよう決定する。そして、制御情報生成部206が決定したオフセット情報を付加したデータを、移動機201の送信装置204がアンテナ202を介して送信する(ST203)。
次に、移動機201より送信されたデータを、基地局装置101のアンテナ102を介して受信装置103が受信する。そして、電力制御部105は、受信したデータから移動機201の制御情報生成部206が決定したオフセット値を読み出す。次に電力制御部105は、共有チャネルが送信されている区間に(ST204のYES)、読み出したオフセット値に基づいて、個別チャネルの電力値にオフセット値を付ける(ST205)。ここで共有チャネルが送信されない場合は(ST204のNO)、個別チャネルの電力値にオフセット値は付けない。
このように実施の形態2のシステムによれば、移動機201が受信品質を測定し、下り個別チャネルの電力値につけるオフセット値を決定し、下り送信電力の制御を要求することにより、受信環境に応じて下り個別チャネルの電力値にオフセットをつけることができ、受信環境が良い場合は電力値を上げることなく、システム全体の容量を増加させることができる。なお、上記受信品質は、誤り率、SIR、マルチパス環境などを用いて測定しても良い。また、受信品質を測定する際に、共有チャネルが送信されている区間についてのみ考慮するようにしてもよい。
本発明にかかる基地局装置及び移動通信システムは、共有チャネルの干渉による個別チャネルの品質劣化を解消する下り個別チャネル電力制御システムとして有用である。
本発明の実施の形態1におけるシステムのブロック図 本発明の実施の形態1におけるシステムの動作説明のためのフローチャート 本発明の共有チャネル送信時の個別チャネル電力値変化の説明図 本発明の実施の形態2におけるシステムのブロック図 本発明の実施の形態2におけるシステムの動作説明のためのフローチャート 従来の共有チャネル送信時の個別チャネル電力値変化の説明図 従来のシステムにおける説明図
符号の説明
101 基地局装置
102 アンテナ
103 受信装置
104 送信装置
105 電力制御部
106 個別チャネル生成部
107 共有チャネル生成部
201 移動機
202 アンテナ
203 受信装置
204 送信装置
205 受信品質測定部
206 制御情報生成部

Claims (3)

  1. 個別チャネル及び共有チャネルを送信する送信手段と、
    共有チャネルが送信されるタイミングに同期して個別チャネルの送信電力を制御する電力制御手段と、
    を具備することを特徴とする基地局装置。
  2. 通信相手である移動機における受信品質に基づいて生成された下り個別チャネルの送信電力制御情報を受信する受信手段を具備し、
    前記電力制御手段は、前記受信手段によって受信された送信電力制御情報に応じて、下り個別チャネルの送信電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 移動機と基地局装置との間で無線通信を行う移動通信システムにおいて、
    前記移動機は、
    前記基地局から送信された信号の受信品質を測定する受信品質測定手段と、
    前記受信品質測定手段によって測定された受信品質に基づいて、下り個別チャネルの送信電力制御情報を生成する制御情報生成手段と、
    前記制御情報生成手段によって生成された送信電力制御情報を送信する送信手段と、
    を備え、
    前記基地局装置は、
    前記移動機から送信された送信電力制御情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された送信電力制御情報に応じて、下り個別チャネルの送信電力を制御する電力制御手段と、
    を備えることを特徴とする移動通信システム。
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