JP2006286295A - 円筒形電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】 良好なシール性を有し且つ生産性が向上した円筒形電池の提供。
【解決手段】 円筒形電池は、開口端部を有する円筒状の外装缶と、外装缶内に収容された発電要素と、外装缶の開口端部内に配置された封口板と、外装缶の開口端部と封口板との間に設けられ、外装缶の開口端部をかしめることにより封口板の外周部と前記開口端部との間をシールする電気絶縁性の環状のガスケット22とを備える。円筒形電池は、ガスケット22の内周面に、外装缶2の開口端部をかしめるよりも前に封口板をねじ込ませ、封口板をガスケット22に保持する螺子30を有する
【選択図】 図2
【解決手段】 円筒形電池は、開口端部を有する円筒状の外装缶と、外装缶内に収容された発電要素と、外装缶の開口端部内に配置された封口板と、外装缶の開口端部と封口板との間に設けられ、外装缶の開口端部をかしめることにより封口板の外周部と前記開口端部との間をシールする電気絶縁性の環状のガスケット22とを備える。円筒形電池は、ガスケット22の内周面に、外装缶2の開口端部をかしめるよりも前に封口板をねじ込ませ、封口板をガスケット22に保持する螺子30を有する
【選択図】 図2
Description
本発明は円筒形電池に関する。
この種の円筒形電池には、アルカリ電池等の一次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池があり、例えば、ニッケル水素二次電池は、携帯用電子機器や電機自動車のバッテリ等に広く使用されている。
円筒形電池は、その外装缶内に発電要素としての正極板、負極板及び電解質が収容され、外装缶の開口端部は封口体により密閉されている。
円筒形電池は、その外装缶内に発電要素としての正極板、負極板及び電解質が収容され、外装缶の開口端部は封口体により密閉されている。
より詳しくは、封口体は、円板形状の封口板と、封口板と外装缶の開口端部との間に配置される絶縁ガスケットとを含み、開口端部に対し、封口板の外周部は絶縁ガスケットによりシールされる。外装缶の開口端部への封口体の固定は、例えば以下のようにして実施される。
まず、筒状をなした絶縁ガスケットの内側に封口板を嵌合してから、絶縁ガスケットとともに封口板を外装缶の開口端部内に配置する。この後、外装缶の開口端部を絶縁ガスケットの一部を変形させながら径方向内側にかしめ、これにより外装缶の開口端部に封口体が固定される(特許文献1)。
まず、筒状をなした絶縁ガスケットの内側に封口板を嵌合してから、絶縁ガスケットとともに封口板を外装缶の開口端部内に配置する。この後、外装缶の開口端部を絶縁ガスケットの一部を変形させながら径方向内側にかしめ、これにより外装缶の開口端部に封口体が固定される(特許文献1)。
なお、絶縁ガスケットの内周面には、封口板の抜け止めとして、径方向内側に突出した環状の突起が形成され、筒状の絶縁ガスケットに封口板を嵌合する際、封口板は、絶縁ガスケットの内径を拡径させながら前記環状突起を乗り越えて絶縁ガスケットの内方に押し込まれる。
特開2002-93455号公報
従来技術の円筒形電池では、絶縁ガスケットの環状突起の突出高さが約0.1mmと低いため、その組立ての際、外装缶の開口端部をかしめて封口体を固定するよりも前に、絶縁ガスケットに対する封口板の位置ずれが生じ易く、シール性低下を招いていた。すなわち、封口板の位置がずれた状態で外装缶の開口端部をかしめた場合、絶縁ガスケットの圧縮率が周方向で不均一になり、絶縁ガスケットの低圧縮率箇所から電解液等が漏出してしまうという問題があった。
また、環状突起の突出高さが低いため、外装缶の開口端部をかしめる前に封口板が絶縁ガスケットから抜け落ち易く、電池の生産性低下を招いていた。
このような封口板の位置ずれや抜け落ちを防止するには、環状突起の突出高さを増大すればよい。また、突出高さを増大すれば、環状突起近傍で絶縁ガスケットの圧縮率、換言すれば、絶縁ガスケットと封口体との接触圧が増大し、絶縁ガスケットのシール性が向上するという効果も期待される。
このような封口板の位置ずれや抜け落ちを防止するには、環状突起の突出高さを増大すればよい。また、突出高さを増大すれば、環状突起近傍で絶縁ガスケットの圧縮率、換言すれば、絶縁ガスケットと封口体との接触圧が増大し、絶縁ガスケットのシール性が向上するという効果も期待される。
しかしながら、環状突起の突出高さを増大した場合、絶縁ガスケットに封口板を押し込むのが困難になるばかりか、押し込むときに絶縁ガスケットを傷付け、却ってシール性低下を招く虞がある。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、良好なシール性を有し且つ生産性が向上した円筒形電池を提供することにある。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、良好なシール性を有し且つ生産性が向上した円筒形電池を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、開口端部を有する円筒状の外装缶と、前記外装缶内に収容された発電要素と、前記外装缶の前記開口端部内に配置された封口板と、前記外装缶の開口端部と前記封口板との間に設けられ、前記開口端部をかしめることにより前記封口板の外周部と前記開口端部との間をシールする電気絶縁性の環状のガスケットとを備え、前記ガスケットの内周面に、前記開口端部をかしめるよりも前に前記封口板をねじ込ませ、前記封口板を前記ガスケットに保持する螺子を有することを特徴とする円筒形電池が提供される(請求項1)。
好適な態様として、前記螺子は、前記ガスケットと一体成型されている(請求項2)。
本発明の請求項1の円筒形電池では、その組立て工程においてガスケットに封口板を嵌合するときに、封口板がガスケットの螺子、つまり、内周面から径方向内側に突出した螺旋状の突条にねじ込まれる。この場合、螺旋状の突条の突出高さに拘わらず、封口板がガスケットに円滑に嵌合され、封口板によりガスケットが傷付けられる虞はない。
従って、この電池では、突条の突出高さを増大することができ、突出高さを増大した突条により、ガスケットに嵌合した封口板の抜けが防止され、生産性が向上する。
従って、この電池では、突条の突出高さを増大することができ、突出高さを増大した突条により、ガスケットに嵌合した封口板の抜けが防止され、生産性が向上する。
また、ガスケットに嵌合した封口板の位置ずれが防止されることで、外装缶の開口端部をかしめたときに、ガスケットの圧縮率が周方向で均一になる。これに加えて、突条の突出高さの増大により、突条近傍でのガスケットの圧縮率が増大し、ガスケットを介した外装缶の開口端部と封口板の外周部との間のシール性が向上する。
請求項2の電池では、ガスケットに螺子を一体成型したことで、螺子が容易に形成され、この結果、電池の生産性低下を招くことはない。
請求項2の電池では、ガスケットに螺子を一体成型したことで、螺子が容易に形成され、この結果、電池の生産性低下を招くことはない。
以下、本発明の円筒形電池の一実施形態に係る4/5Aサイズのニッケル水素二次電池について説明する。
図1に示したように、ニッケル水素二次電池は、有底円筒状の外装缶2を備え、外装缶2内には、発電要素としての正極板4、負極板6及びアルカリ電解液(図示せず)が収容されている。
図1に示したように、ニッケル水素二次電池は、有底円筒状の外装缶2を備え、外装缶2内には、発電要素としての正極板4、負極板6及びアルカリ電解液(図示せず)が収容されている。
これら正極板4及び負極板6は、セパレータ8を介して渦巻き状に巻回されることで略円筒状の電極群10を形成しており、電極群10の最外周はセパレータ8の一部により覆われている。ただし、電極群10の両端においては、正極板4及び負極板6の一部がセパレータ8からはみ出しており、電極群10は、負極板6がはみ出している側の一端部を内底面側にして外装缶2内に収容されている。
電極群10の一端部と外装缶2の内底面との間には金属製の円板形状の負極集電板12が配置され、負極集電板12は、セパレータ8からはみ出した負極板6の部分に溶接されている。従って、負極板6は、負極集電板12を介して外装缶2に電気的に接続され、外装缶2は負極端子としての機能を備えている。
なお、負極板6は、例えばパンチングメタルからなる導電性の負極基板6aを有し、負極基板6aの両面には、負極集電板12に溶接される部分を除き、負極活物質層6bが形成されている。負極活物質層6bは、主成分としての水素吸蔵合金粉末と、結着剤と、必要に応じて導電剤等とを含む。水素吸蔵合金粉末は、負極活物質としての水素を電気化学的に吸蔵又は放出可能である。
なお、負極板6は、例えばパンチングメタルからなる導電性の負極基板6aを有し、負極基板6aの両面には、負極集電板12に溶接される部分を除き、負極活物質層6bが形成されている。負極活物質層6bは、主成分としての水素吸蔵合金粉末と、結着剤と、必要に応じて導電剤等とを含む。水素吸蔵合金粉末は、負極活物質としての水素を電気化学的に吸蔵又は放出可能である。
一方、外装缶2の開口端部側に位置する電極群10の他端部には金属製の正極集電部材14が配置され、正極集電部材14は、セパレータ8からはみ出した正極板4の部分に溶接される円板部14aを有する。円板部14aの外縁からは、折曲されたリード部14bが一体に延び、リード部14bの先端は、後述する封口体16の所定の位置に溶接されている。
なお、正極板4は、例えば、3次元の網目状構造を有したニッケル多孔体からなる導電性の正極基板を有し、正極基板には、円板部14aに溶接される圧縮部分を除き、その孔内に正極合剤が充填されている。正極合剤は、主成分としての正極活物質、つまり、水酸化ニッケル粉末と、結着剤と、必要に応じて導電剤等とを含む。
外装缶2の開口端部は、安全弁としての機能を備えた封口体16により密閉され、封口体16は、円板形状をなす金属製の封口板18を有する。封口板18は、その外周部が外装缶2の開口端部に囲まれる一方、中央にガス抜き孔18aを有する。封口板18の外面には、ガス抜き孔18aを閉塞するように弁体20が配置され、更に、弁体20を覆うフランジ付きの円筒状の正極端子21が取り付けられている。
外装缶2の開口端部は、安全弁としての機能を備えた封口体16により密閉され、封口体16は、円板形状をなす金属製の封口板18を有する。封口板18は、その外周部が外装缶2の開口端部に囲まれる一方、中央にガス抜き孔18aを有する。封口板18の外面には、ガス抜き孔18aを閉塞するように弁体20が配置され、更に、弁体20を覆うフランジ付きの円筒状の正極端子21が取り付けられている。
なお、前述した正極集電部材14のリード14bの先端は、封口板18の内面に溶接されており、正極集電部材14及び封口板18を介して正極板4と正極端子21との間は電気的に接続されている。
また、封口体16は、封口板20と外装缶2の開口端部との間に配置された環状のガスケット22を有し、ガスケット22は例えばナイロン樹脂からなり、電気絶縁性を有する。封口体16の封口板18は、ガスケット22を介して外装缶2の開口端部に固定され、封口板18と外装缶2の開口端部との間はガスケット22によりシールされている。
また、封口体16は、封口板20と外装缶2の開口端部との間に配置された環状のガスケット22を有し、ガスケット22は例えばナイロン樹脂からなり、電気絶縁性を有する。封口体16の封口板18は、ガスケット22を介して外装缶2の開口端部に固定され、封口板18と外装缶2の開口端部との間はガスケット22によりシールされている。
より詳しくは、図2は、外装缶2の開口端部に固定される前のガスケット22を示しており、ガスケット22は大円筒部24を有する。大円筒部24の一端には一体に内向きフランジ26が設けられ、内向きフランジ26の内周縁からは、大円筒部24とは反対側に小円筒部28が一体に突出している。
大円筒部24は封口板18の外径に略等しい内径を有し、大円筒部24の内周面には突条30が一体成型により形成されている。突条30は、大円筒部24の内周面から径方向内側に突出し、且つ、内向きフランジ26とは反対側の大円筒部24の開口端部24aから内向きフランジ26に向けて螺旋状に延びている。つまり大円筒部24の内周面には螺子が形成されている。
大円筒部24は封口板18の外径に略等しい内径を有し、大円筒部24の内周面には突条30が一体成型により形成されている。突条30は、大円筒部24の内周面から径方向内側に突出し、且つ、内向きフランジ26とは反対側の大円筒部24の開口端部24aから内向きフランジ26に向けて螺旋状に延びている。つまり大円筒部24の内周面には螺子が形成されている。
なお、突条30の突出高さHは約0.5mmであり、一方、大円筒部24の軸線方向でみて、突条30同士及び突条30の内終端と内向きフランジ26との間隔Pは、封口板18の厚みに略等しい約0.5mmである。
上述したガスケット22は、例えば以下のようにして外装缶2の開口端部と封口板18との間に配置される。
上述したガスケット22は、例えば以下のようにして外装缶2の開口端部と封口板18との間に配置される。
まず、ガスケット22に、弁体20及び正極端子21を取り付けた封口板18を嵌合させ、封口体16を得る。この際、封口板18を大円筒部24の開口端24aからねじ込み、封口板18の外周部を内終端側の突条30の一巻と内向きフランジ26との間に狭持させる。
一方、負極集電板12及び正極集電部材14を溶接した電極群10を外装缶2に収容しておき、得られた封口体16の封口板18に外装缶2から延出した正極集電部材14のリード部14aを溶接する。
一方、負極集電板12及び正極集電部材14を溶接した電極群10を外装缶2に収容しておき、得られた封口体16の封口板18に外装缶2から延出した正極集電部材14のリード部14aを溶接する。
この後、外装缶2内にアルカリ電解液を注液してから、リード部24aを折り曲げて封口体16を外装缶2の開口端部内に配置する(図3(b))。このとき、封口体16は、外装缶2の開口端部近傍に形成された縮径部に当接し、内方への移動が規制される。それから、大径筒部24の開口端部24aを変形させながら外装缶2の開口端部を径方向内側にかしめ、外装缶2の開口端部に封口体16を固定する(図3(c))。
なお、突条30は、外装缶2の開口端部をかしめたときに圧縮されて潰れるため、図3(c)及び図1において省略した。
上述したニッケル水素二次電池では、その組立て工程においてガスケット22に封口板18を嵌合するときに、封口板18がガスケット22の螺子、つまり、内周面から径方向内側に突出した螺旋状の突条30にねじ込まれる。この場合、螺旋状の突条30の突出高さHに拘わらず、封口板18は大円筒部24の内径を殆ど拡径させることなくガスケット22に円滑に嵌合され、封口板18によりガスケット22が傷付けられる虞はない。
上述したニッケル水素二次電池では、その組立て工程においてガスケット22に封口板18を嵌合するときに、封口板18がガスケット22の螺子、つまり、内周面から径方向内側に突出した螺旋状の突条30にねじ込まれる。この場合、螺旋状の突条30の突出高さHに拘わらず、封口板18は大円筒部24の内径を殆ど拡径させることなくガスケット22に円滑に嵌合され、封口板18によりガスケット22が傷付けられる虞はない。
従って、この電池のガスケット22では、従来技術のガスケットにおける環状突起の突出高さが0.1mmであったのに比べ、突条30の突出高さHを約0.5mmにまで増大することができ、突出高さHを増大した突条30により、ガスケット22に嵌合した封口板18の抜けが防止され、生産性が向上する。
また、ガスケット22に嵌合した封口板18の位置ずれが防止されることで、外装缶2の開口端部をかしめたときに、ガスケット22の圧縮率が周方向で均一になる。これに加えて、突条30の突出高さHの増大により、突条30近傍でのガスケット22の圧縮率、つまり、封口板18とガスケット22との接触圧が増大し、ガスケット22を介した外装缶2の開口端部と封口板18の外周部との間のシール性が向上する。
また、ガスケット22に嵌合した封口板18の位置ずれが防止されることで、外装缶2の開口端部をかしめたときに、ガスケット22の圧縮率が周方向で均一になる。これに加えて、突条30の突出高さHの増大により、突条30近傍でのガスケット22の圧縮率、つまり、封口板18とガスケット22との接触圧が増大し、ガスケット22を介した外装缶2の開口端部と封口板18の外周部との間のシール性が向上する。
なお、本発明は上記した一実施形態に限定されることはなく、種々変形が可能であって、例えば、円筒形電池は、ニッケルカドミウム二次電池、リチウムイオン二次電池等であってもよく、また一次電池であってもよい。
一実施形態では、突条30の突出高さHは約0.5mmであったけれども、突出高さHは0.3mm以上0.7mm以下の範囲にあるのが好ましい。突出高さHが0.3mm以上であれば、ガスケット22からの封口板18の抜けを確実に防止することができ、突出高さHが0.7mm以下であれば、封口板18に取付けられた部材、本実施形態では正極端子21と突起30との間での干渉を防止することができるからである。
一実施形態では、突条30の突出高さHは約0.5mmであったけれども、突出高さHは0.3mm以上0.7mm以下の範囲にあるのが好ましい。突出高さHが0.3mm以上であれば、ガスケット22からの封口板18の抜けを確実に防止することができ、突出高さHが0.7mm以下であれば、封口板18に取付けられた部材、本実施形態では正極端子21と突起30との間での干渉を防止することができるからである。
一実施形態では、突条30の一巻と内向きフランジ26との間に封口板18を固定したけれども、突条30の巻数が多い場合、突条30間に封口板18を固定してもよい。つまり、ガスケットは、筒部及び筒部の内周面に形成された螺子を少なくとも有していればよい。
一実施形態では、ガスケット22の螺子つまり突条30は、ガスケット22と一体成型されていたけれども、ガスケット22の内周面に螺子溝を刻設してもよい。ただし、突条30を一体成型すれば、螺子溝を刻設するよりも螺子を容易に形成することができ、電池の生産性低下を招くことがない。
一実施形態では、ガスケット22の螺子つまり突条30は、ガスケット22と一体成型されていたけれども、ガスケット22の内周面に螺子溝を刻設してもよい。ただし、突条30を一体成型すれば、螺子溝を刻設するよりも螺子を容易に形成することができ、電池の生産性低下を招くことがない。
<嵌合強度の評価>
上述したガスケットに封口板をねじ込んだ試験品及び従来技術のガスケットに封口板を押し込んだ試験品のそれぞれ20個について、ガスケットの開口端を下方に向けて試験台上に配置した後、その封口板を上方からφ10mmの押し治具にて5mm/分の速度で加圧し、ガスケットから封口体が外れるまでの最大加圧力を嵌合強度として測定した。この結果を表1に示す。
上述したガスケットに封口板をねじ込んだ試験品及び従来技術のガスケットに封口板を押し込んだ試験品のそれぞれ20個について、ガスケットの開口端を下方に向けて試験台上に配置した後、その封口板を上方からφ10mmの押し治具にて5mm/分の速度で加圧し、ガスケットから封口体が外れるまでの最大加圧力を嵌合強度として測定した。この結果を表1に示す。
なお、従来技術のガスケットは環状突起を有し、環状突起の突出高さは0.1mmであった。
表1から明らかなように、ガスケットの内周面に螺子を形成した実施例での嵌合強度の平均値は45.1Nであり、嵌合強度の平均値が24.8Nであった比較例1に比べて大幅に向上した。これは、比較例1の突条よりも突出高さが大である螺子に封口板をねじ込むことで、ガスケットに封口板がより強固に嵌合したためと考えられる。
表1から明らかなように、ガスケットの内周面に螺子を形成した実施例での嵌合強度の平均値は45.1Nであり、嵌合強度の平均値が24.8Nであった比較例1に比べて大幅に向上した。これは、比較例1の突条よりも突出高さが大である螺子に封口板をねじ込むことで、ガスケットに封口板がより強固に嵌合したためと考えられる。
2 外装缶
8 セパレータ
10 電極群
16 封口体
18 封口板
22 ガスケット
30 突条(螺子)
8 セパレータ
10 電極群
16 封口体
18 封口板
22 ガスケット
30 突条(螺子)
Claims (2)
- 開口端部を有する円筒状の外装缶と、
前記外装缶内に収容された発電要素と、
前記外装缶の前記開口端部内に配置された封口板と、
前記外装缶の開口端部と前記封口板との間に設けられ、前記開口端部をかしめることにより前記封口板の外周部と前記開口端部との間をシールする電気絶縁性の環状のガスケットとを備え、
前記ガスケットの内周面に、前記開口端部をかしめるよりも前に前記封口板をねじ込ませ、前記封口板を前記ガスケットに保持する螺子を有する
ことを特徴とする円筒形電池。 - 前記螺子は、前記ガスケットと一体成型されていることを特徴とする請求項1記載の円筒形電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005102281A JP2006286295A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 円筒形電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005102281A JP2006286295A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 円筒形電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006286295A true JP2006286295A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37408003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005102281A Pending JP2006286295A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 円筒形電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006286295A (ja) |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005102281A patent/JP2006286295A/ja active Pending
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