JP2006282279A - ロータリ型充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を分解することなく、装置の内部を自動的に洗浄することができるロータリ型充填装置を提供する。
【解決手段】バルブチャンバを小径部41と大径部42とからなる円筒状段付周面を有するように構成し、小径部の周壁にその径方向の相互に対向する位置に入口45と出口46を設ける。小径部の周面に対してその周方向と軸方向に摺動自在にはめ合わされ、入口と出口とを同時に連通可能なシリンダ室35を備え、略180度の回転によって入口と出口を交互に連通するように構成される回転体37を、小径部に位置する充填位置と、大径部に位置する洗浄位置との間で移動できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、高粘度の液体や果肉等の固形物を混入した食品のような液体、または半液状物を、容器に一定量ずつ充填するのに用いられるロータリ型充填装置に関する。
従来、装置内の必要な部分全てを自動的に洗浄を行えるようにした液体定量充填装置が知られている。例えば、バルブチャンバを有するケーシングと、ピストンを内蔵しかつピストンのストロークによりバルブチャンバ内に対し充填液を流出入させる定量シリンダと、バルブチャンバに収容されている回転体とを備えており、バルブチャンバが、小径部および大径部よりなる円筒状段付周面を有しており、小径部の周壁にその周方向に間隔をおいて入口ポートおよび出口ポートが設けられるとともに、小径部の端壁または周壁に連通ポートが設けられ、定量シリンダが、連通ポートに連通させられており、回転体が、小径部周面に対しその周方向および軸方向に摺動自在にはめ合わされた外周面を有しており、回転体に、回転体の回転にともない、入口ポートおよび出口ポートを交互に連通ポートに接続する充填液通路が設けられ、移動手段によって、回転体が小径部に位置させられる充填位置と、回転体が大径部に位置させられる洗浄位置との間で回転体が移動させられるようになされている液体定量充填装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、液体若しくは半液状物を定量ずつ移送し充填するためのロータリ型充填弁が知られている。例えば、径方向の相互に対向する位置に入口と出口とを備えた断面円形のバルブチャンバを構成するケーシングと、該ケーシングのバルブチャンバ内周に沿って回転可能に配置され、前記入口および前記出口に同時に連通可能なシリンダ室を構成する回転体と、該回転体を前記シリンダ室が前記入口および前記出口に連通するよう略180度ずつ回転させる回転手段と、前記回転体が構成するシリンダ室に配置され、該シリンダ室内をシリンダ軸方向に往復動自在なシャトル型のピストンとから成ることを特徴とするロータリ型充填弁が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−335503号 特許第3030492号
しかしながら、前記特許文献1に係るロータリ型充填装置では、洗浄効果を高めるために、装置の内部の構造、特に回転体とバルブチャンバの構造を簡素にすることが望まれている。
また、前記特許文献2に係るロータリ型充填装置では、洗浄に手間がかかり、食品等の製造に際し効率の悪いものであった。食品等を扱う場合、充填作業を開始する前等に定期的に装置等を洗浄する必要がある。ロータリ型充填弁を食品の製造等に用いる場合も洗浄が必要になるが、ロータリ型充填弁に充填物の代わりに洗浄液を供給するだけでは、洗浄が十分ではなかった。特にバルブチャンバと回転体との間隙及びシリンダ室とシャトル型のピストンとの間隙は、洗浄液を供給するだけでは、これらの間隙に詰まった充填物を洗浄、除去することができなかった。そのため、ロータリ型充填弁はポンプを含め、全て分解し手洗いで洗浄する必要があり、きわめて食品の製造等に際し効率が悪いものであった。また、このタイプのロータリ型充填装置では、ポンプによって圧力をかけて充填物を送るために、固形物を含む食品を充填すると、固形物が破損するというこのタイプのロータリ型充填装置の本来の目的と相反する問題が生じる。特に、このロータリ型充填装置では、充填タンクの出口とポンプの吸入口が直接連結され、かつポンプから充填弁までの移送経路も長いために、例えば果肉のような柔らかい固形物を充填すると著しく破損する問題が生じる。また、潰れて団子状になった固形物によって、ロータリ弁等が詰る問題も生じる。さらに、このロータリ型充填装置では、ポンプから充填弁までをつなぐ配管の口径を大きくすると、それに応じて高い圧力が必要なために、大粒の固形物を含む食品を充填することができない問題もある。
そこで、この発明では、装置を分解することなく装置の内部を自動的に洗浄できるロータリ型充填装置であって、内部の構造が簡素で、固形物を含んだ食品を固形物が破損することなく充填できるロータリ型充填装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討し、請求項1に係る発明では、バルブチャンバを有するケーシングと、バルブチャンバに収容されている回転体とを備えており、バルブチャンバが、小径部および大径部よりなる円筒状段付周面を有しており、小径部の周壁にその径方向の相互に対向する位置に入口および出口が設けられるとともに、回転体が、小径部周面に対しその周方向および軸方向に摺動自在にはめ合わされた外周面を有しており、回転体に、入口および出口に同時に連通可能なシリンダ室が設けられ、該シリンダ室には、シリンダ室内をシリンダ軸方向に往復動自在なシャトル型のピストンが設けられ、回転体の略180度の回転にともなって入口および出口を交互に連通するように構成されており、移動手段によって、回転体が小径部に位置させられる充填位置と、回転体が大径部に位置させられる洗浄位置との間で回転体が移動させられるようになされているロータリ型充填装置として構成した。
請求項2に係る発明では、ケーシングが、バルブチャンバ周面の軸線を水平とするように配置され、入口が、上向きでありかつ入口上方に設けられた充填タンクに接続され、出口が、下向きでありかつ充填ノズルに接続されているロータリ型充填装置として構成した。
請求項3に係る発明では、移動手段によって、回転体が充填位置および洗浄位置中間のエア抜き位置に位置させられるときに、入口および出口が小径部によって連通させられるようになされているロータリ型充填装置として構成した。
請求項4に係る発明では、充填タンクの上部にエア供給口を有するロータリ型充填装置として構成した。
本発明のロータリ型充填装置を用いれば、装置を分解することなく装置の内部を自動的に洗浄できるとともに、洗浄効果も向上させることができる。また、固形物を含んだ食品を破損することなく充填できるとともに、大粒の固形物を含んだ食品も充填できる。
本発明のロータリ型充填装置としては、バルブチャンバを有するケーシングと、バルブチャンバに収容されている回転体とを備えており、バルブチャンバが、小径部および大径部よりなる円筒状段付周面を有しており、小径部の周壁にその径方向の相互に対向する位置に入口および出口が設けられるとともに、回転体が、小径部周面に対しその周方向および軸方向に摺動自在にはめ合わされた外周面を有しており、回転体に、入口および出口に同時に連通可能なシリンダ室が設けられ、該シリンダ室には、シリンダ室内をシリンダ軸方向に往復動自在なシャトル型のピストンが設けられ、回転体の略180度の回転にともなって入口および出口を交互に連通するように構成されており、移動手段によって、回転体が小径部に位置させられる充填位置と、回転体が大径部に位置させられる洗浄位置との間で回転体が移動させられるようになされている装置であれば特に限定されるものではなく、ロータリ型充填弁が、バルブチャンバ周面の軸線を水平とするように配置され、入口が、上向きでありかつ入口上方に設けられた充填タンクに接続され、出口が、下向きでありかつ充填ノズルに接続され、移動手段によって、回転体が充填位置および洗浄位置中間のエア抜き位置に位置させられるときに、入口および出口が小径部によって連通させられるようになされていることが好ましく、充填タンクの上部にエア供給口を有し、このエア供給口以外の充填タンクの開口部を密閉にすることができることが好ましい。
前記バルブチャンバとしては、ケーシングの内部に小径部と大径部とからなる円筒状段付周面を有しており、小径部の周壁にその径方向の相互に対向する位置に入口および出口が設けられているものであれば特に制限されるものではなく、この小径部に有する入口と出口としては、シリンダ室に連通可能であれば、特に限定されるものではないが、シリンダ室が連通することから、入口と出口とは、小径部の径の対向する位置にあることが好ましい。入口と出口の形状も限定されるものではないが、加工のしやすさや、洗浄のしやすさ等から、円形とすることが好ましい。入口は他の配管とクランプにより接続し食品等の製造ラインを形成することから、筒状とし、ケーシングから突出しフランジを設けた形状とすることができる。出口も筒状とし、ケーシングから突出しフランジを設けることもできる。入口と出口の開口の大きさも特に限定されないが、シャトル型のピストンがシリンダ室から突出することを防止することができることから、シリンダ室の径よりもの出口の開口径は小さくすることが好ましい。
前記回転体としては、小径部に設けられた入口と出口に同時に連通可能なシリンダ室が設けられ、このシリンダ室には、シリンダ室内をシリンダ室の軸方向に往復動自在なシャトル型のピストンを有し、回転体の略180度の回転にともなって入口と出口を交互に連通するように構成されているものであれば特に制限されないが、小径部に内接し回転可能であることが好ましいことから、通常、円柱状、円錐状とすることができるが、製造、組み立てのしやすさから、円柱状であることが好ましい。回転体の材質も特に限定されるものではないが、食品等を扱うという観点から、洗浄可能であって耐酸性に優れることが好ましく、ステンレス、テフロン(登録商標)等が材質として好ましい。また、その大きさも限定されるものではなく、充填する食品等により大型化も、小型化もできる。
前記シリンダ室としては、小径部の入口と出口に同時に連通することができれば、特に限定されることはなく、その横断面形状は楕円形、円形、多角形であってもよい。シャトル型のピストンがシリンダ室内を摺動し往復することが好ましいことから、その横断面形状は楕円形、円形であることが好ましい。このことにより、ピストンとシリンダ室の接する面が小さくなり、ピストンがスムーズに摺動し往復可能となり、シリンダ室とシャトル型のピストンとの間隙に液状の食品等が入り込む量が減少し、充填精度が向上する。なお、シリンダ室の横断面形状を円形とし、その一部に切り欠き部を設け、ピストンが、シリンダ室に対し、相対回転することを防止し、スムーズな作動を可能とすることもできる。
前記シャトル型のピストンとしては、シリンダ室内を往復できれば、特に限定されるものではない。シャトル型のピストンの横断面形状は楕円形、円形、多角形を例示できる。充填精度を高めるため、シリンダ室に内接し、シリンダ室内を摺動することが好ましいことから、横断面形状は楕円形、円形であることが好ましい。また、シリンダ室の横断面形状を円形とし、その一部に切り欠き部を設けることもできる。シャトル型のピストンの材質も特に限定されるものではないが、シリンダ室との密着性を確保する観点から、軟質弾性材料が好ましい。軟質弾性材料としては、ナイロン、テフロン(登録商標)、プラスチック等を挙げることができ、ナイロン、テフロン(登録商標)がさらに好ましい。また、シャトル型のピストンの両端面、すなわちピストンのシリンダ室の入口と出口に向かう面の形状は特に限定されるものではないが、凹部を形成するようにすることが好ましい。凹部は食品等の付着表面を小さくするため、曲面であることがさらに好ましい。また、食品等の付着を減少するため、凹部を鏡面仕上げとすることもできる。
前記回転手段としては、回転体をシリンダ室が入口と出口に連通するよう略180度ずつ回転させることができれば、特に限定されるものではないが、バルブチャンバの入口と出口とにシリンダ室の一端と他端が交互に連通することが好ましく、エア式アクチュエータ、電気式アクチュエータ、サーボモータを挙げることができる。高い充填精度を得る観点から、サーボモータを用いることが好ましい。また、汎用性を持たせるため、これらの動力源と接続可能なように回転体に軸を設けこの軸の端部に駆動ユニットと連結可能な連結部を設けることもできる。
本発明の小径部に位置させられる充填位置と大径部に位置させられる洗浄位置との間を回転体が移動する移動手段としては特に限定されるものではないが、回転体に接続した軸をエアシリンダで移動する方法や、軸を手動で移動するための取手を設けること等を挙げることができる。洗浄を自動で行う観点から、エアシリンダを用いることが好ましい。
本発明において、バルブチャンバの入口に連通する充填タンクをバルブチャンバの上部に設けることができる。充填タンクとしては、バルブチャンバの入口に連通する充填タンクをバルブチャンバの上部に設けてあれば、液状の食品等をロータリ型充填弁にその自重等により供給できることから、特に限定されるものではない。その形状も特に限定されるものではないが、充填物である固形物を含む食品等が、スムーズにその自重等により、ロータリ充填弁に供給されるように、逆円錐形状とすることが好ましい。充填タンクからロータリ型充填弁に、ポンプ等の圧送手段を介することなく固形物を含んだ食品等を供給することにより、ポンプにより充填物を圧送するのに比べ、充填物の破損や団子状等になる問題を解消することができる。さらに、ポンプから容器までの移送路である配管の径にこだわる必要がなく、ロータリ型充填弁を大型化することで、大粒の固形物を含む食品等を充填することができる。
充填タンクの上部にエア供給口を配置し、エア供給口以外の充填タンクの開口部を密閉にすることができるようにして、圧力をかけて、強制的にロータリ型充填弁に食品等を供給することもできる。これにより、食品等の充填を効率的に行うことができる。特に高粘度の液状の食品等を充填する際に有効となる。圧力は、固形物を含んだ食品等の破損を防ぐ観点から、0.02〜0.04MPaとすることが好ましい。エア供給口も、特に限定されるものではなく、公知の供給口を用いることができる。エア供給口以外の充填タンクの開口部を密閉にするための弁は、特に限定されるものではなく、公知の弁を用いることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るロータリ型充填装置を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本発明の一実施例に係る充填装置の側面図である。図2は、本発明の一実施例に係る充填装置の平面図であり、図1を上から見た図であって主にエアシリンダ、水平ロッド等を示す図である。図3は、本発明の一実施例に係る充填装置の一部縦断面図であり、充填タンク、ロータリ型充填弁、スプール等を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参考にして次に説明する。以下の説明において、前後とは、図1を基準として、図1の右側を前、これと反対側を後といい、左右とは、前より見て、その左右の側を左右というものとする。
図1と図2には、前向きにのびた8列の並列状搬送経路を有する容器搬送コンベア11と、これの上方に配置されている充填装置1とが示されている。容器搬送経路の左右両側には左右一対のベースフレーム13が設けられている。充填装置1より前方において、両ベースフレーム13には左右一対の支柱16が立てられている。両支柱16には、前後方向にのびた左右一対の梁15,17が設けられている。容器搬送コンベア11は、スラットコンベアであって、スラット21にはカップ状容器aをはめ入れた8つの容器保持孔22がその搬送方向と直交する向きに一列に設けられている。充填装置1は、ロータリ型充填弁38を有している。ロータリ型充填弁38は、8列の並列状搬送経路をまたいで、支柱16より後方において、各列の容器搬送経路に対応するように各列の容器搬送経路の真上に左右に並んで配置されている8つのケーシング34によって構成されている。また、ケーシング34の後方には各列の容器搬送経路の真上に位置するように8つの充填ノズル32が配置されている。ケーシング34の内部にはバルブチャンバを形成する小径部41と大径部42が設けられ、この小径部41と大径部42には回転体37が収納されている(図3参照)。
図1に示すように、水平ロッド81の前端部は、継手82を介してサーボモータ83により駆動される図示しないギヤの軸に連結されている。8個のギヤは、容器搬送経路の上方を横切って左右方向にのびた水平可動な連結ボックス85内に収納されている。連結ボックス85の左右外側列にそれぞれ直交型減速機付きサーボモータ83を配し、減速機の駆動軸にキー結合されたギヤが内側の左右各3列のギヤを連動させる構成になっている。連結ボックス85の左右両端には摺動体86が固定されている。梁17の下部には前後方向にのびた左右一対のプレート状の取付部材91が設けられ、その取付部材91の左右内側に前後方向にのびた左右一対のガイドロット92が取り付けられている。ガイドロット92には摺動体86がはめ被せられ、連結ボックス85は摺動体86により左右の両端部を支えられ前後方向に摺動自在になっている。ガイドロット92の上方には短尺エアシリンダ93と長尺エアシリンダ94が配置されている。短尺エアシリンダ93と長尺エアシリンダ94は、互いのシリンダ端面同士で一体化されている。長尺エアシリンダ94のピストンロッドは、取付部材91に、短尺エアシリンダ93のピストンロッドは摺動体86にそれぞれ連結されている。
図3に示すように、ケーシング34の内部は、軸線を前後方向に向けた後に小径部41および前に大径部42よりなる円筒状段付周面を有している。小径部41の周壁にその周方向に間隔をおいてそれぞれ貫通させられた上向きの入口45および下向きの出口46が設けられている。大径部42の前向き開口端には閉鎖体47が取り付けられている。大径部42の周壁には下向き貫通状の排水口48が設けられている。入口45には充填タンク51が接続されている。充填タンク51は、梁15,17に支えられている(図1参照)。出口46は、L字管52を介して充填ノズル32に接続されている。充填ノズル32は、上下方向にのびた垂直筒状のもので、下端側部にケーシング34の出口46からL字管52と水平に連通する入口62を有し、スプール63が上下動することにより充填ノズル32下端の出口64を入口62と共に開閉する。スプール63が上昇すると入口62と出口64が連通し、スプール63が下降すると入口62と出口64の連通が遮断される。充填ノズル32の内周面には下側に小径部65および上側に大径部66を有している。小径部65にはスプール63が摺動自在にはめ合わされている。大径部66の周壁には横向きに洗浄供給口(排水口ともいう)67が設けられている。洗浄時、充填ノズル32の出口64にはアダプタ68(図6参照)が装着される。回転体37は、小径部41周面に摺動自在にはめ合わされた外周面を有する水平丸棒状のものである。外周面の軸方向長さは、小径部41および大径部42のいずれの軸方向長さよりも短くなっており、小径部41および大径部42のそれぞれに回転体37の全体が収まるようになっている。回転体37の前端面には、これと一体的に水平ロッド81がバルブ軸線と同心となるように設けられている。水平ロッド81は、閉鎖体47を貫通してその前方に突出させられている。
図4は、本発明の一実施例に係るロータリ型充填弁の縦断面図である。図4に示すように、回転体37には径方向に貫通するシリンダ室35を有している。シリンダ室35の内にシャトル型のピストン36が入っており、回転体37の回転動によりシリンダ室35の軸方向に往復動自在になっている。回転体37はケーシング34の内周を摺接しつつ回転するよう配置されたものであって、回転体37を径方向に貫通するシリンダ室35は、回転体37が略180度回転する毎にケーシング34の入口45と出口46に同時に連通する位置にある。シリンダ室35がケーシング34の出口46に連通する時に、出口46側端縁がシリンダ室35に若干かぶさる寸法であって、このシリンダ室35にかぶる部分が、ピストン36の出口46側への突出を阻止するストッパーになる。シリンダ室35は長孔状の断面であり、シリンダ室35にはまるピストン36も同形状であるため、この形状がピストン36のシリンダ室35内における相対回転を阻止するための回転規制手段になっている。
図5は、本発明の一実施例に係るロータリ型充填弁の充填動作説明図である。図5に示すように、回転体37を充填位置に位置させておいて(図6(a)参照)、ケーシング34の入口45を上に向け、出口46を下に向けて設置され、入口45には充填タンク51の出口が連通するよう設置される。(1)充填タンク51内の充填液は、自重、または自重とエア供給口71(図3参照)から供給されるエアによって生じる充填タンク51内の加圧エアによりピストン36がシリンダ室35の出口46側まで下がることにより、シリンダ室35に流れ込む(図5(a))。(2)サーボモータ83(図1参照)が駆動されてギヤに伝動し回転体37が略180度回転し、シリンダ室35の一端が入口45に連通した位置で回転体37が停止する(図5(c))。(3)充填液の自重、または自重と充填タンク51内の加圧エアによりピストン36が再び出口46側まで下がり、その際、前回シリンダ室35内に入った充填液が出口46から押し出され、容器a(図3参照)に充填される(図5(d))。(4)サーボモータ83が再び駆動されて回転体37が略180度回転し、シリンダ室35の他端が入口45に連通した位置で回転体37が停止する(図5(f))。これで一つの充填動作が終了する。以下、適宜(1)〜(4)の動作を繰り返すことで、順次新たな容器に充填液を充填することができる。なお、回転体37のタイミングは、サーボモータ83の制御を変更することにより自在に設定することができる。
図6は、本発明の一実施例に係る充填装置の洗浄動作説明図である。図6に示すように、短尺エアシリンダ93と長尺エアシリンダ94のピストンロッド(図1、図2参照)を共に引くと、回転体37は、小径部41(充填室ともいう)内にあって、充填位置に位置させられる(図6(a))。両シリンダ93,94のピストンロッドを共に押すと、回転体37は、大径部42(洗浄室ともいう)内にあって、洗浄位置に位置させられる(図6(b))。短尺エアシリンダ93のピストンロッドを押し、長尺エアシリンダ94のピストンロッドを引きにすると、充填位置と洗浄位置の中間に位置させられる(図6(c))。この中間位置は洗浄位置でもあり、エア抜き位置でもある。この中間位置では、回転体37によって充填室41と洗浄室42と間の連通が遮断される。
次に、装置内の洗浄動作を説明するが、洗浄する部位により、回転体37、スプール63等の状態が異なる。すなわち、シリンダ室35とシャトル型のピストン36の系統、充填ノズル32の系統、回転体37の系統のそれぞれの系統別に順次、洗浄が行われる。
シリンダ室35とシャトル型のピストン36の系統を洗浄する場合、回転体37は、中間洗浄位置(図6(c))の状態にしておく。また、スプール63は中間に位置させておき、充填ノズル32にはアダプタ68を装着しておく。こうしておいて、充填タンク51に洗浄液を、必要に応じ蒸気等を併用して供給すると、充填タンク51から充填室41内に洗浄液等が流入する。洗浄液の大半は回転体37の後方側を流れるが、シリンダ室35の略半分がケーシング34の入口45と出口46に臨んでいるので、洗浄液等がシリンダ室35に流入する。回転体37を充填時と同様略180度毎回転させると、ピストン36はシリンダ室35内を摺動し、洗浄される。洗浄後の洗浄液等は、充填ノズル32の出口64からアダプタ68を通じ出て行く。
充填ノズル32の系統を洗浄する場合、回転体37を充填位置(図6(a))にしておき、スプール63をその上昇限である大径部66内に位置させ、洗浄液給水口67は開放しておく。この時、回転体37は停止させておく。この状態で、洗浄液給水口67から洗浄液等を供給すると、スプール63、小径部65、大径部66は洗浄される。洗浄後の洗浄液等は充填ノズル32の出口64から出て行く。この洗浄動作とは別に、回転体37を図6(c)の位置にしておき、スプール63をその上昇限である大径部66内に位置させ、洗浄液給水口67(ここでは、排水口という)は開放しておく。この時、回転体37は停止させておく。この状態で、充填タンク51に洗浄液等を供給すると、洗浄液等はシリンダ室35をピストン36で塞がれるので、ケーシング34内を素通りして、L字管52を流れ、充填ノズル32に流入する。アダプタ68側を閉じていれば、洗浄液等は充填ノズル32の大径部66に流入して、スプール63、小径部65、大径部66は洗浄される。洗浄後の洗浄液等は、排水口67を出ていく。
回転体37の系統の洗浄について説明すると、充填ノズル32はスプール63を下降限にして入口62を閉じて、回転体37を洗浄位置の状態、すなわち、洗浄室に配置する(図6(b))。こうしておいて、洗浄液等を、充填タンク51を介して充填室41に供給する。充填室41内に流入した洗浄液によって、充填室41と回転体37の各部が洗浄され、充填室41周面と回転体37の外周面との間も洗浄される。洗浄後の洗浄液は、排水口48から充填室41外へ排出される。L字管52に溜まった洗浄液の残液はスプール63とアダプタ68を開にすれば排出できる。
なお、充填作業を開始するに際し、回転体37をエア抜き位置でもある中間洗浄位置に位置させれば(図6(c))、回転体37を回転動作させることなく、素早く充填物を充填タンク51から充填ノズル32までの充填液通路に導入することができるとともに、充填ノズル32から充填タンク51までの一連の充填液通路に滞留しているエアを充填ノズル32から充填液通路を漸次上流側に向かって流し、最終的に充填タンク51内に排出させることができる。
図7は、本発明の変形例に係る充填装置の一部縦断面図である。なお、図7においては、図1〜3に対応する部分には、同一符号を付してある。同一符号を付してある部分については、その説明を省略する。図7に示すように、本発明の変形例に係る充填装置1は、充填タンク51、充填室41と洗浄室42とから成るバルブチャンバ、および回転体37から主要部は構成される。
変形例に係る充填装置のバルブチャンバは、充填室41の後に洗浄室42を備える円筒段付周面を有している。このように、充填室41の後に洗浄室42を備えることもできる。充填室41には、回転体37が収容されている。回転体37には径方向に貫通するシリンダ室35を有している。シリンダ室35の中にシャトル型のピストン36が収められている。水平ロッド81は回転体37に連結されており、水平ロッド81が駆動装置に連結することにより、回転体37を回転させることができる。
この変形例においては、水平ロッド81が摺動することにより、回転体が充填室41に位置する充填位置から、洗浄室42に位置する洗浄位置に移動できる。
本充填装置を用いることにより、果肉、お惣菜、イカの塩辛、糸もずく等の海藻類、ポテトサラダ、ひじきの煮物、その他、固形物を混入した食品等を充填するためのCIP対応可能な装置として使用することができる。例えば、洗浄液給水口67や充填タンク51から自動で洗浄液等を供給できるようにし、CIP可能なロータリポンプ等との組み合わせることにより、CIP対応可能な充填装置としても使用することができる。また、先端スプールを取付けることにより低粘度の充填物にも対応することができる。
本発明の一実施例に係る充填装置の側面図である。 本発明の一実施例に係る充填装置の平面図である。 本発明の一実施例に係る充填装置の一部縦断面図である。 本発明の一実施例に係るロータリ型充填弁の縦断面図である。 本発明の一実施例に係るロータリ型充填弁の充填動作説明図である。 本発明の一実施例に係る充填装置の洗浄動作説明図である。 本発明の変形例に係る充填装置の一部縦断面図である。
符号の説明
1 充填装置
32 充填ノズル
34 ケーシング
35 シリンダ室
36 ピストン
37 回転体
38 ロータリ型充填弁
41 小径部(充填室)
42 大径部(洗浄室)
45 入口
46 出口
51 充填タンク
71 エア供給口

Claims (4)

  1. バルブチャンバを有するケーシングと、バルブチャンバに収容されている回転体とを備えており、
    バルブチャンバが、小径部および大径部よりなる円筒状段付周面を有しており、小径部の周壁にその径方向の相互に対向する位置に入口および出口が設けられるとともに、
    回転体が、小径部周面に対しその周方向および軸方向に摺動自在にはめ合わされた外周面を有しており、回転体に、入口および出口に同時に連通可能なシリンダ室が設けられ、該シリンダ室には、シリンダ室内をシリンダ軸方向に往復動自在なシャトル型のピストンが設けられ、回転体の略180度の回転にともなって入口および出口を交互に連通するように構成されており、
    移動手段によって、回転体が小径部に位置させられる充填位置と、回転体が大径部に位置させられる洗浄位置との間で回転体が移動させられるようになされているロータリ型充填装置。
  2. ケーシングが、バルブチャンバ周面の軸線を水平とするように配置され、
    入口が、上向きでありかつ入口上方に設けられた充填タンクに接続され、
    出口が、下向きでありかつ充填ノズルに接続されている請求項1記載のロータリ型充填装置。
  3. 移動手段によって、回転体が充填位置および洗浄位置中間のエア抜き位置に位置させられるときに、入口および出口が小径部によって連通させられるようになされている請求項1記載のロータリ型充填装置。
  4. 充填タンクの上部にエア供給口を有する請求項2記載のロータリ型充填装置。




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